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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 声だけで言ったらリヴィジョンズの方が圧倒的に上位選民感がある、第4話。ぴかしゃだけじゃなくて芳忠さんに17歳の人まで加わって、生身の人間に勝てるわけねぇだろ。

 未だ状況はたゆたい続けている。何一つはっきりしないまま事態が進んでいるが、まぁ、実際にどうしたらいいかわからない状況に放り出されているのだから、手探りになるのは当たり前なのだ。とりあえず、現時点ではアーヴとリヴィジョンズのどちらが正義なのかすら確定していないというのが一番恐ろしいところ。それは大介たちの目線でもそうであろうし、我々視聴者目線でもなんとも言い難い。まぁ、少なくともリヴィジョンズの連中が3人で話している内容を聞いていれば、連中が「過去人」たちを健全な目的で呼び出したのではないことは間違いないのだが……「餌」と言ったり「ボディが完成する」言ったり、彼らの目的はものすごく個人的で限定的なものなのだろうか。

 一応ウィルスに対抗する手段を見つけるための生存戦略を練っているということなのだろうが……「未来のためなら過去の人間なんてどうでもいい」ってことなのかな。そして、「なるべく未来の時間軸に影響を及ぼさないようにする」ってのはアーヴだろうがリヴィジョンズだろうが変わらないはず。自分たちが過去に干渉したせいで目標達成以前に「現在」がぶち壊されては話にならないからだ。つまり、今回「帰還」させようとした人類はなんらかの要素で未来の彼らにつながっているメンバーということになるのかな。だったら大人しく元の時代に戻せよ、という気もするが、逆に拉致ってしまったんだよなぁ。やっぱり遺伝子情報とかが目的なのかなぁ。渋谷の限られたエリアだけを未来に転送したのは、この規模だけなら何をやろうとも(人間をぶっ殺そうとも)自分たちに大きな影響を与えない容量だったのかもしれない。

 リヴィジョンズの目的がきな臭いのはもちろんのことなのだが、だからと言ってアーヴの方が信頼できるかというとそうでも無いのが悩ましいところ。もし信頼できる組織であるならば、ミロ以外の構成員が出てきてもっと積極的にアーヴの打倒に動いてもいいはずなのだが、それをせずに動向を傍観している印象がある。さらにミロが行なっていた意味深な通話。半分しか助からない救援って一体なんやねん。そもそも、ミロがアーヴの上の方の意思をそのまま伝えるエージェントなのかどうかも怪しいのだけども……このタイミングで「過去に飛んで大介たちを救え」の指令が出たらしいし、なんかもう、時間軸がぐっちゃぐちゃだ。何をどう信用したらいいのかもよくわからんわ。

 こうしてややこしい話ばかりになると、行動原理がシンプルな区長(総理)みたいなムーブの方がありがたく感じるよな……完全に悪役扱いだったけど、彼の選択がハズレだっていう保証もあの時点では得られなかったはずなんだよね。もしかしてもしかしたら、本当に現代に帰れてたかもしれんわけだし。大介たちの介入により交渉は破綻したけど、あれだってリヴィジョンズの要求に応えなかったせいで反応が怪しかったわけで、もし本当に素直に従ってたらどういう処理になっていたかも定かでないんだよな。まぁ、無理だったんだろうけど。こういう展開になると、本当にバカで何も考えていない大介が正しいのかそうでないのか……とりあえず、パペットの操縦はみるみる上手くなっているようなので、その辺りだけは褒めるべきだろう。ほんと、その辺りだけだけど。

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 意外と弁当の種類が豊富、第3話。半径1キロで転送されたってことはかなり狭い上に人口密度がえらいことになってそうだが、まだ人数分の食べ物を供給できる余裕くらいはあるんだろうか。インフラが死んでるならすでにホテルなんかも用をなさないはずなのだが……まぁ、仮に暴動起こそうにも、外が荒れ野なのはわかってるからどうしようもないんだよな……これ、転送された人間どもは大体死ぬのでは?

 まだまだ謎多き段階。ぶっちゃけ敵も味方も何もわからない状態である。はっきりしていることを確認しておこう。まず、ミロが所属する「アーヴ」という組織は転送された現代人をなんとか元の時代に戻そうとしているらしい。それが実現可能なプランなのかどうかはまだよくわかっていないが、ミロを代表とする時間転送能力のおかげで、いくらか過去未来への干渉は可能なはず。それが何故、今のようなトンデモシチュエーションを生み出すに至ったのかは謎のまま。現在のミロは大介たちとは「初対面」とのことなので、過去に大介たちにメッセージを残したミロは少なくともこれよりも後のミロ(もしくはパラレルワールド的な別次元か)。だとするなら、「別なミロ」が残したメッセージは「今のミロ」にとって利益になるのか害になるのかは不明である。

 さらに、大介たち5人は、それぞれに「あの日」の記憶に誤差があるという謎も提示された。大介が単なる視野狭窄でもって「守れ」「救え」と妄信的に思い込んでいるだけなのかと思ったら、他の連中がミロから託された言葉も微妙に異なっているという。この記憶違いにはいくつかの可能性があり、1、「全員が異なる世界線での過去を経験している」。2、「同じ世界線ではあるが、ミロがそれぞれのメンバーに敢えて違う内容のメッセージを吹き込んだ」。3、「ミロは同じことしか言ってないが、それぞれが解釈違いで適当に覚えていただけ」。この中で一番可能性があるのはやはり1ということになるだろう。突然の誘拐犯や、ミロがわざわざそんな小さな事件に首を突っ込んで子供に干渉したことなど、あの日の事件は未来を左右する大きな意味があったことは間違いない。5人は同じ事件を経験していると言いながらも、もしかしたらそれぞれに(この後の時代の)ミロが子供ごとに異なる行動規範を吹き込み、それらの相互作用を観察するとか、淘汰の結果何がベストになるかを見ているとか、そうした企みが隠されているのではなかろうか。つまり、どこまで行ってもミロには全幅の信頼はおけないということである。

 そして、そんなミロと敵対するグループの名前がリヴィジョンズ。構成員は人間ですらないみたいな話もあるが、未来人は一度なんらかのウィルスのパンデミックで滅びかけているわけで、人類以外の知的生命体がとばっちりを食らった可能性もあるし、人間だったものがウィルスの影響で「違うもの」に変化した可能性もあるだろう。とにかく、アーヴとリヴィジョンズはあまり仲がよろしくない様子。ただし、どちらの組織も「過去に人間を送り込むことで干渉して未来を変える」という方法論は同じ。ここまでくるとタイムパラドクスやら何やらと面倒な要素も多そうなのだが、果たしてその辺に整合性が得られるかどうか。

 あとはまぁ、2号機・3号機の起動っていうのもトピックの1つですかね。主人公機が青で、兄妹が乗っているのが黄色と赤。それぞれ遠距離射撃用の武器を持ち、妹さん(ルウ)の方がロックオンみたいな狙撃銃、兄(ガイ)の方は手頃な二丁拳銃だった。大介の武器がソードなのでバランスは取れている……のかな。まぁ、とてもじゃないがチームプレーなんてできそうにない面子だけどな。対するリヴィジョンズの方は、今のところ同一タイプのシビリアンしか繰り出してきていないが、他の武器もあるんでしょうかね。とりあえず、めちゃくちゃファイレクシア人っぽいな、とは思った。

 

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 モブが雑に豪華、第2話。まぁ、多分今後メインキャラで絡んでくるキャストがとりあえずモブやってるんだと思うけども。福島潤が野次飛ばしてるのがうるさくて最高。あとキャストロール見ててぴかしゃの名前があるのに「あれ? ぴかしゃ出てきたっけ?」って思ってたらCパートで痴女みたいなのが出てきたときの「あっ(察し)」感。

 よし、2話目も一切ブレーキかけずにぶっ飛んでおる。1話目ほどのオカルティックナイン展開ではないものの、やはり要所で「こいつら早口だな」って思うところはあるようなスピード感。それでも前回よりは中身はシンプルになっているので、いくらか心穏やかに観ることもできるようになっている。特に今回は敵勢力とこちら側のロボ・ストリングパペットの戦闘をたっぷり見て欲しいという意図があるだろうから、セリフ先行ではなく画面の説得力でねじ伏せにくる形だ。いきなり理想のおもちゃを手に入れてしまった大介に対して、「マニュアルなら全部pdfでバンドルされてるから」ってんでとりあえず起動して突っ込ませるミロもなかなかエグい。でもさ、最近の機械なんて大体そうだよね。取説みないでとりあえず起動すれば音声ガイドとかがあるからなんとかなるっていう。指示に従ってセットアップすればええねん。ロボットアニメはガンダム以前の昔から「パイロットがどうやって操縦できるようになるのか」っていう重箱の隅を突かれることも多く、マニュアル熟読してみたり、なんでも全部わかっちゃうコーディネーターだったりしたわけだが、本作の大介の「とりあえず使いながら適宜AI任せで身体で覚えていく」ってのは、いかにも現代人らしいファーストコンタクトである。昔の人は想像もしなかったことだが、案外、ロボットものの導入ってこのくらいが未来感のある仕様なのかもしれない。

 「パンピーがいきなりロボット乗れちゃう問題」のマニュアル部分についてはとりあえずそれでクリア。絶妙にズレがある音声ガイダンスとの対話が現代におけるSiriとの対話みたいでちょっと微笑ましい。そして、「いくらわかったところで身体がついていかねぇだろ」という問題については、まずストリングパペットがどこをどうみても「直感的に手足を動かせば連動するギミック」であることで解決をみている。あまりにダイレクトに繋がりすぎているシンプルな設計は、おじさんたちが幼い日に憧れたグランゾートとかその辺のロボが限りなく現実的になったデザインだ。まぁ、残念ながらあんまり格好良くもないし夢もないけど……これ、現代で運用されてるサポートフレームみたいな機械の延長線上だもんな。でもまぁ、おかげでわかりやすいし、外から見ても使用者が一発でわかる親切設計だ(防御面は大丈夫なのだろうか)。さらに、そんな直感的なインターフェースに加えて大介自身の「運命の日に備えて鍛えまくってきた」設定がここで活きる。筋トレして、常に敵との対決をシミュレーションしてナイフを忍ばせていた厨二少年は……うん、思った以上に戦えてるわ。大介の「いっぺんやりだしたら歯止めが効かない」性格が、未知の強敵との対決ではうまい具合にプラスに働いたようである。まぁ、同じ勢いで同級生殴ったら退学もんなんですけどね。中途半端に厨二妄想が叶っちゃうという、どこか座りの悪い世界である。

 そして、そんな世界は「未来に飛ばされた新宿渋谷」というどうしようもないシチュエーション。タイムスリップ物の中でもかなり規模のでかいやらかし具合で、モブのみなさんの慌てっぷりが滑稽だが、まぁ、実際にこんだけのトラブルが起こったらみんなパニックは必至だよな。最近は日本も災害やらなんやらで「大規模な騒動」が頻繁に起こるようになっており、こうした光景もあながちアニメの中だけではないと思えば肝が冷える。さらっとコンビニに略奪しにいってるおっさんなんて、実際に震災の時にはいっぱいいたらしいしなぁ。おっかない話だが……。でも、今の新宿の様子を観る限り、そんな世紀末ヒャッハーもやむなしか。むしろ警察関係者の一部が落ち着きすぎやねん。てらそまさん(キャラ名がまだわからないから中の人で呼ぶ)は、もしかしたら未来人とつるんでるんじゃねぇかと思うくらい落ち着いて状況に対処してるし、飛田さんもどこかピントがずれてるわりには的確に現状を押さえてたりするんだ。みんなしてパニックの方向性が違うから、野次飛ばしてる連中に対しても「そんなこと言う奴おるか?」みたいな変な引っ掛かりがあるのだが、もう、こんだけパニックになったら誰がどこで何するかわかったもんじゃないもんな。確かに、これだけの事態でも「武器を持って敵と戦うなんてダメだ」って言い続ける輩は実際にいそうだもんな。

 なんだかどこかリアルもあって、実に人間臭いダメな要素もさらっとネタにして取り回しちゃうあたりが流石の谷口作品。トントン拍子で高校生ヒーローを作り上げるところまでは進んだが、これ、絶対に大介が思い描いたような格好いい展開にはならずにまた暴れるやつだ。さらなるトラブルに期待大。

 

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 「ファルザと和解を果たす」じゃねぇよ! 最終話!! すげぇ、ラストなのに容赦無くツッコミどころをぶっこんできやがる!

 ホントに忙しい最終話。ラジーブ内でのイドとアダムスの会話、どっちもちょっと早口になってるし、絶対尺の調整間違ってるやん、っていう駆け足ぶり。でもまぁ、無茶苦茶なことは事実なので、こうして勢いでのりきってしまうプランに設定したのかもしれない。

 一応理屈の上での解決を確認しておくと、アダムスのような「破壊」プランはラジーブの自己修復、変化プログラムのせいで無効化されてしまう。最後の最後までアダムスはラジーブ内部に飛び込んでの自己犠牲を望んでいたが、相手は巨大な生命体のごとき存在。矮小な人間一人が飛び込んで壊そうとしても太刀打ち出来るものではなかった。そこでイドが思いついたのはもう1つの打開策。アリスだと思ってたのがアリスじゃなくてジェニファーだったことが分かり、それってつまり宇宙中のオリハルトをかき集めた現段階なら、分散したアリスの意識が集まっているということ。そこでアダムスと同じようにラジーブのコアに飛び込み、マインドトランスで自己の意識も転送。ついでにジェニファーとアリスも全員オリハルト内で巻き込み、「人間がいるよ!」ということをラジーブに気付いてもらおうというのだ。アダムスのように「壊そう」とすればそれは拒否されるだろうが、「人間を知ってもらい、共感してもらう」という方向なら打開出来るのでは、というアイディア。まぁ、何の根拠も無いので失敗する確率の方が高かったとは思うのだが……なんか上手くいった。復活したアダムスと一緒に銃撃コントを行ったことでラジーブさんにも何かが伝わりやすくなっていたのかもしれない。

 更に、ラジーブの今後の監視は内部にいついたアダムスが行うことが決定し、イドさんは結局外に追い出されてしまった。外敵は居なくなり、犯罪者は放免され、なんとまぁ、絵に描いたようなめでたしめでたしである。こうしてどんだけ強引でもハッピーエンドの雰囲気をがっつり出してくれるのは良いよね。ファルザはさておき、リックがアマンザといい感じになっちゃってるし(下世話な話ですけど、エバートランサーと付き合うのって大変そうですよね。色んな意味でね)。ラストではちゃっかりカーラさんがアダムスの使ってた机に座ってるあたりがずるいよな。

 まぁ、めでたしめでたしには違いないのだが、最終話のシリアスでも一切テイストを緩めないという鉄の意志はお見事である。突然流れ出すソーラン節。一体何が起こったのか。もう、BGMが気になって何やってるか全然頭に入ってこないじゃねぇか! 「あぁ、なるほど。きっとソーラン節は炭坑を掘る時に歌われていた民謡で、ラジーブの掘削をそれになぞらえてるに違いない」とか無理矢理自分を納得させたけど、確認したら全然関係無かったしな。マジで単にやりたかっただけじゃねぇか。佐咲紗花はあんこう踊りとかこの手の仕事もナンボでもやってくれるのな。

 まぁ、終わってみれば全部良い話でしたよ……多分ね。芸が細かいところなんだけど、サブタイトルクレジットがこれまでは「DIG」(掘る)だったのに最終話だけ「BRIDGE」(繋ぐ、埋める)なのね。ひたすら掘削業だけを繰り返してきたエスカベイト社が、最終的には人類とラジーブの接続役を果たし、ギャップを埋めるというファインプレイを実現したのだ。こういうコンセプトのまとめ方、良いよね。

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 シャベッタアアァァァ! 第11話! 最終回間際になってついにうえしゃまに初台詞。いや、今までも散々しゃべってたはずなんだけども。急に娘さんが大きくなったらびびるわ。

 もうずっと子安のターン。ケインを亡きものにし(たと思い)、人類の未来は全て自分の手で救うことを夢見るアダムス。そのこと自体は別に悪いことじゃないんだよ。彼の目的意識は「全人類の恒久平和と発展」だし、自分の命を長らえるためにホイホイ身体を乗り換えてオリハルト事業の上澄みをすすっている老人どもよりもよっぽど健全で献身的。彼の思惑が全部上手く行けば、主人公チームの行く末はどうあれ、ハッピーエンドには違いない。しかし、残念ながらアダムスさんは宇宙を救える器ではなかったという悲しい事実があるだけで……天才に憧れ、妬み、乗り越えようとして無茶して最悪の事態に陥る秀才。なんか、能力が無いだけでこんなにも残念な結果になってしまうのはむしろ可哀相ですらある。身の程をわきまえろって話なんだろうけど、これまでずっと人類のために貢献してきたのにねぇ。まー、先が短いことを分かった上で知らぬ顔してオリハルト事業を拡大して稼いできたツケが回ってきたってことなんでしょうかね。

 アダムスが計画したラジーブ対策は二段構え。1つ目は非常にシンプルな力業で、ラジーブをおびき寄せ、大量のオリハルト転移弾頭で全部ブラックホールに運んでしまおうというもの。この目論見はそこそこ成功したようで、ラジーブの全質量の数十パーセントを削り取ることに成功した。まぁ、厳密に見るとこの作戦にも謎は多いんだけどね。確か転移弾頭って転移先にアンカーを打ち込む必要があったはずで、ブラックホール近辺にそんなものを送り込む余裕があったのかよ、っていう。仮に影響ギリギリの距離に設置したとして、そこに転移させてもラジーブを取り逃がす可能性はあったよね。何しろ相手はジャンプ自在のオリハルト専門家なわけだし。地球圏に攻めてくるときにわざわざ実軸空間を通って徒歩で(?)やってきたのも謎ではあるのだけど。いくらラジーブさんでもミゲルジャンプは何か制限でもあるんですかね。

 とにかく、そうして戦力を剥ぎ取った後は、いよいよラジーブの「核」といえる集積回路を攻めることになる。こちらの第二作戦が実に頭のおかしいデザインになっており、なんと、プログラムの書き換えのため、アリスのデータから自分のクローンをオリリアンとして生成。それを直接コアに撃ち込み、大量のアダムスクローンオリリアンがよってたかってラジーブの性質自体を書き換えてしまうというもの。イドは「ウィルス」と喩えていたが、何とも退廃的で、馬鹿げた作戦を思いついたものだ(まぁ、考えたのは生前のケインみたいだけど)。大量のアダムス思念体がバンバン飛びつく様子は実に気持ち悪く、悦にいるアダムスが絶頂しちゃってるあたりはまさに子安。もう、これで勝利して「史上もっともイカれた手段で敵を倒したキャラ」として名を馳せてほしかったところだが……。

 「お前程度では無理」とか一蹴されてしまうのが負け犬の悲しさよ。ラジーブさんはそんな子安ウィルスをあっさり浄化、すぐさま対策を盛り込み、何事もなかったかのように修復していった。強いなラジーブ。流石にこれまで人類をぼてくり回してただけのことはある。すでに手持ちのオリハルトのほとんどをつぎ込んでしまった上に、オリリアンという虎の子のプランもしくじってしまったアダムスは、おそらくもう二の矢がない。駄目出ししてるだけのイドさんだったが……対策法はあるんでしょうかね? わざわざせっかく手に入れたボディまで手放してとんできたんだから、何か考えがあるんだろうけども。元々のケイン(緑川ボイス)は性格最悪のマッドサイエンティストだったわけだが、イドさんはケインの頭脳と記憶の一部を保持しながら、エスカベイターのクールガイとして生まれ変わっている。お膳立ては整ったので、あとはきれいに片付けてくれるだけだ。

 結局、死亡フラグ立てまくりだと思っていたカーラさんはちゃっかりボディを手に入れて帰還しちゃいましたね。他の連中も割とのんびりしてるし、なんかエスカベイト社からすると色んなところが結果オーライだった気が。今週はファルザが冒頭からちょいちょい登場して愛嬌を振りまいており、「最終回が近いから動物ものでサービスしとくよ」みたいな気遣いが感じられてよかった。……動物もの? 

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 別にアリスはケインの娘ではないんだよね、第10話。ジェニファーは別に旦那がいるんだよね。いや、どっちでもいいんだけどさ、もし2人が夫婦だった場合、「アリス・アリスガワ」っていう割とアウトな名前になっちゃうから……。

 さておき、信じられない密度の説明回である。アダムスとケイン(イド)、2人が協力してとにかく過去の設定を全部1話で収めようと全力を尽くす。早口ってわけじゃないけど、シーンの転換が忙しなくて全然気が休まらない。ボーッと見てたらどれだけ設定を取りこぼすか分かったもんじゃないな。というか、俺も全部話が理解出来てるかどうかかなり怪しい(ケインとジェニファーの関係性もその1つだ)。まー、多分突き詰めていけば色々とアラもある設定なのだろうが……勢いって大事やね。あと子安って大事やね。

 改めてまとめておくと、まず、イドの正体は世紀の天才科学者・ケインである。彼はMTシステムの生みの親であり、更にそれ以前にはオリハルトを用いたミゲルジャンプのシステムまで構築している。つまり、世界の大半は彼によって作られたものだ。そのケインが、共同研究者のジェニファーにせっつかれる体裁で、彼女の娘であるアリスに記念すべきマインドトランス第1回チャレンジをぶち込んだが、アリスは元々がなんかよく分からない病に冒されていたため、マシンへの転送は失敗。その過程で突然オリハルトに襲撃され、「オリリアン」とかいう謎の存在へと変化。ただ、これもハナからケインの策略であり、オリリアンが今後のラジーブ対策の鍵を握る存在らしい。

 他人の娘を実験に使ったこと、そしてラジーブ対策で「オリハルトとかやめればいいじゃん」と涼しい顔でいいながら、実はそうなっちゃう下地を全部実験のために整えていたことなどがアダムスにばれ、憐れケインは強引なトランスで単なる工作機械に転送。しかも何だか不完全な転送だったようで、おそらくケインの人格障害はこの時の転送の副作用だった模様。しばらくは物言えぬ機械として人生の墓場みたいな生活をしていたケインだったが、「こんなこともあろうかと!」っていう科学者キャラの最終兵器により、無事に現在のイド機に転送完了。ただ、結局記憶は戻らなかったので、流石に対策は完璧とはいかず、あとは流れ流れてエスカベイト社へ辿り付き、現在に至る。

 一方、アダムスの方は目の上のたんこぶのケインを消し、その後は引き続きラジーブの存在を隠しながら事業拡大。オリハルト関係で財を築きつつ、更にMTシステムも専売で実質的にこの宇宙の支配者みたいなポジションに。しかし、そこまでしてもやっぱりケインへの僻みは拭い切れず、今回巡り巡ってケインが帰ってきたことにテンション上昇中。仲直りしたいのか、それとも叩き潰したいのか。もう本人もよく分かってないんじゃなかろうか。経営の都合上とはいえ、憎きケインのクローンに意識を転写させていたこともあり、下手したら勝手にケインとの一体感を覚えてしまっているのかもしれない。ちなみに、事件後すぐに元のアダムスの身体に戻れていたことを考えると、別にずっとケインの身体にいたわけではないようだ。もしそうだとしたら、すぐにアダムスの身体が用意出来るとも思えないのでね。あと、普段使ってない身体に転移すると、多分体組織の順応に時間がかかるはず(カーラさんがそうだった)。

 こうして、ケインとアダムスの関係はよく分かった。しかし、それでもやっぱりアリスの存在は未だよく分からないんだよな。まず「オリリアン」っていうニューワードがわからねぇからな。人格データをオリハルトに転送? オリハルトってそんなことも出来るのかしら……。でも、だとしたらデザインの上で人間のアリスを模している理由も分からないし、彼女が言葉を喋れないのも謎。あれはアリスなのか、そうではないのか。そういえばイドと初対面の時に彼の記憶をフラッシュバックさせていたが、あれって別にオリリアンとしての能力とかじゃなくて、単にケインがアリスの姿を見て過去の記憶を刺激されたってだけなんですかね。

 まぁ、色々と分からない部分は残っているが、とりあえず今回は説明台詞を叫びながらのロボ大戦と、テンションMAXクレイジー子安劇場だけでもお腹いっぱい。もう、月光蝶とか出せばいいんじゃないかな。こういう「気が狂った謎の愛情物語」みたいな時の子安は最高やね。あとはガンガンに死亡フラグ立ててると思ったカーラさんが生き残ったのは意外やった。まぁ、ここから先でどうなるか分からないけどね……。

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 本編でどれだけ愛憎劇が渦巻いてもCMクイズではみんな馬鹿、第9話。そういや何で社長じゃなくてアマンザさんが解答者席でボケ役に回ってるんだろうな。

 さぁ、話がグルリと動いた回ですよ。なんかもう、よく分からない展開になっちゃったけども……盛り上がってるなら(特に子安が盛り上がってるなら)それでOKだ。まぁ、「過去が分からない」なんて人間が主人公なんだから、そこからいくらでもとんでもない展開は出てくるよなぁ。

 「過去が分からない」という条件は、これまでクルーの過半数が同じ条件だった。本人も知らないってのはイドだけだったが、他の連中だってわざわざ進んで自分の過去は話さないもので。これまでのところ、全員何となく「前の仕事」は分かってたんだけど、その詳細は語られてこなかったところ。そして、今回めでたくそれが明らかになったわけだ。

 まずはリック。彼は元々レーサーだったことが明かされていたわけだが、言われてみれば、事故で身体がぶっ飛んだのに意識の方がIマシンに残っていたってのは不思議な状況。今まで何の疑問も持たなかったが、賢いアマンザさんは的確にそれを指摘。その結果、彼の現在の意識は保険のためにキープしていた「コピー」であったことが判明する。えー、人格の複製ってこの世界ではOKの概念なの? だとしたら、いくらでもダミーを作り続けることが出来ることになるわけで……倫理上も、法律上も色々と問題が多そうだなぁ……。レーサーだから特権的に認められたことだったんだろうか? 何だかよく分からないが、とにかくリックの「意識」は今や純正品ではなく、あくまでもデータの上での副産物みたいなものだということに。本人はあの通りの軽いノリなのでそのあたりにあんまり悲壮感は無いのだが、それでも大仕事を前にアマンザさんと一緒にちょっとしっぽりした雰囲気。アマンザさん、少しずつリックとの距離が近づいてる感じが分かるのが良いよね。これまでは邪険に扱ってたのに、彼の身の上話を聞いておそらく一番かけて欲しいであろう言葉をかけてくれたし、後のシーンでも、勝負の前におちゃらけるリックに、「緊張するな」と声を掛けている。彼の感情がどのように動いているのかをきちんと読み取ってくれている証拠である。最終的にはこの2人はいい感じになりそう(まぁ、リックの身体が無い以上、いちゃいちゃしようがないけども)。

 そして、今回の主役は何と言ってもカーラさん。前回子安マスクに「身体があるんだけどなー」と分かりやすい交渉を持ちかけられ、それが原因でみんなを裏切っちゃう可哀相な人。まー、アホな野郎共はほとんど肉体をロストしてるので諦めちゃってるんだろうが、目の前に「帰れる場所」があるのをぶら下げられたら、そりゃぁ心は揺らぐってもんで。何で子安マスクはたまたまカーラさんのボディを持ってるんだろう、というのは疑問だったが、どうやらロストしたのもミゲルジャンプ絡みだったようだ。オリハルトの無茶な掘削計画を練っていたある日のカーラさんは、狙っていた鉱脈の暴走でIマシンだけ残してボディは宇宙の彼方へ。そうなっちゃったら肉体には帰還出来ないという。カーラさん、すでにオリハルトの恐ろしさは嫌というほど体験してたわけやね。まぁ、その後流れ着いたボディを子安マスクが確保するまでの顛末は相変わらず謎なのだが、身体の持ち主が超絶やり手の大金持ちファンドマネージャーのものだと知ったら、何となく保管しとくのも分からなくはないかもね。有名人だし、おそらくその後も何らかの機会に政府のシステムに不正アクセスしてる履歴なんかも残してただろうから、「カーラがどこかで生きている」ことは知る機会もあっただろうし。いざというときのための交渉材料としてボディは大切に保管されていたわけだ。……変なことに使われてなくて良かったですね。

 結局、カーラさんはダイレクトな裏切り行為によってイドをおびき寄せ、子安の前に引きずり出す事に加担。でもまぁ、イドが超強かったので結果的にはそこまでマイナスにはならなかった。どうせいつか対峙しなきゃいけない関係性だったんだろうしね。裏切りを巡る対話の中で、「仲間」って言葉を聞いていたたまれないカーラさん可哀相。いや、自業自得なんだけどさ。友情復帰フラグは存分に立ててあるので、多分その内戻ってくるでしょう。マヤとアリス握ったまま逃げるわけにもいかないしね。

 そして、実はイドの正体を知っていた子安マスク。サムからの情報を受けての気づきだったっけ? とにかく、何だか分からないけど「再戦の機会」ってんでテンション上がりまくり。なんと、イドたちが必死になって探していたケイン・有栖川という男は、なんとイドさん本人だったというオチ。ひゃー、そりゃ考えてなかったね。流石にね。まぁ、取り立てて伏線も無かっただろうし(あったのかな?)。ややこしいのは、サム・テイラーやらケインやら、クローン技術でボディを増やしてる状態にあるということ。子安は「本来あっちの身体がお前の」って言ってたから、子安マスクの身体もケイン(のクローン?)だ。つまり、サムという名のクローン、子安マスクを被ったクローン、そして元々の意識としてのイド、全部がケイン。うん? よく分からなくなってきたな……。まぁいいや、事実関係は来週以降に明らかにしてもらえるでしょう。こんだけ謎がこんがらかってる上に、まだ「アリスの正体」っていう最大の謎も残ってるのよね……。残りの話数で全部解きほぐしてくれよ。

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 カーラさんが悪いことしそうっていうだけでぼくぁ満足だよ、第8話。そうかー、そういう仕込みがあったかー。

 前回と今回を併せて、大体の謎部分は明らかになったはず。前回掘り出してきた音声データが完全に真実のみを伝えているという保証もないが、まぁ、ここは素直に信じてしまって問題無いだろう。移動天体ラジーブは「異世界からやってきた変なモノ」であり、その目的はオリハルトのお掃除ロボット。人類にとっては革命的なミラクル物質だったオリハルトも、どこの誰とも分からない別世界の存在からすると「邪魔なモノ」だったらしく、そんなオリハルトを勝手に探して固めて封印してくれる宇宙ルンバがラジーブということらしい。まぁ、確かに空間軸を歪めて遙か彼方に物質をすっ飛ばしてしまう物質なんて、その辺にゴロゴロしてたら危なっかしくてしょうがないかもしれないが。ラジーブが「発動中のオリハルト」のみを狙うという性質から考えると、どうやらその異世界ではオリハルトが勝手に動き出してジャンプを引き起こすという事件が巻き起こっていたと予想される。だとするなら、そりゃまぁ撤去しなきゃ駄目だよね、っていう(まぁ、そのラジーブ事態がジャンプするのはどういうことやねん、とは思うが)。「異次元の存在」については全く何も分かっちゃいないが、多分その辺は有栖川某だってあんまり分かってなかっただろうし、このアニメの本筋ではあまり問題にならないだろう。あくまでも「オリハルトを使うとラジーブがやってくるぞ」というその事実だけが問題なのである。

 この事実が判明したことで、これまでの事件の概要はおよそ説明出来るようになった。最初の襲撃時、ミゲルライン内でのラジーブの不可解な動き、そしてアリスに襲い掛かるという行動原理の謎まで、ラジーブのルンバ機能が分かってしまえば全部なるほどという事態。対策としてラジーブ予防のためにアリスちゃんを軟禁状態にしちゃうのは可哀相だが、彼女が不思議なオリハルトコントロール能力を自分で制御出来ないのだとしたらしょうがない。普通に考えたらマヤたちだって「その薄膜、やめない?」ってアリスに言い聞かせただろうし、軟禁しっぱなしということは結局駄目だったってことだろう。とりあえず、ミゲルジャンプに頼らず、アリスを隠しておけばラジーブ被害には遭わずに済む。おかげで今作始まって以来の時間経過でもってあっという間に2ヶ月経過。無事に宇宙の果てからミゲルネット領域内まで帰還することに成功したのである。ずっと禁欲生活してたクルーたちの反応もそれぞれでちょっと面白い。こういう作品って普通宇宙を漂流するときの食料やらなんやらを心配するもんだが、今作の場合はまともに飯食いそうなのがマヤ・クレア・アマンザさんくらいなのであんまり問題にならなかったな。

 しかし、領域内に戻ってきてしまったということは、現代で言えば警察組織からGPSで探査可能になっちゃうようなもの。携帯の電源は極力オフだろうが、その状態でこれから一生日陰者として逃げ続けるわけにもいかない。機密を知ってしまった重罪人。どうせ逃げ切れないなら、か細い手掛かりからでも何とか黒幕の狙いを暴き、ラジーブ対策を打ち出すことで逆転の一手を展開しようというのが総意となった。まぁ、マヤさんだけはちょっとモチベーションがずれてる気もするけども……こんだけ煮え湯を飲まされても善人であり続けるマヤさんは天使やね。普通に考えたら一介の掘削会社が政府機関に立ち向かおうなんて自殺行為だろうが、このアウトローたちにやってやれないことはない。アマンザさんは完全にお尋ね者サイドに参加することが確定し、適材適所の三文芝居。とりあえず連盟関係の船に忍び込み、そこからカーラさんがごっそりデータを頂くという寸法だ。まぁ、ファルザがどういう風に役に立ってたかはよく分からないが……(データの運搬役?)。

 しかし、敵もさるもの、イドたちの動きは全て承知していた上に、なんと隠し球として「カーラさんのボディ」というとんでもない人質を保持していた。汚い、さすが子安汚い。事前に準備してたってことは、カーラさんたちがこういう事態になるってことは薄々予測してたってことなんですかねぇ。以前ハッキングしかけたことも承知してたみたいだし。頑張ってお偉いさんたちの裏をかいたと思っていても、どうやら大体は子安の手の平の上だったようだ。こうなると、せっかくもらってきたデータもどれくらい信憑性があるかも怪しくなってくるな……。そんなデータの中で「何かありそう」だったのは、有栖川名義で必死に検索していた時に何故か登場したサム・テイラーの存在。はてさて、これは新しい謎だ。イドは「この有栖川とあの有栖川は違う」と言っていたので、「ケイン・有栖川」のことは気にしなくて良いのかもしれないが、そこに突然オブザーバーの男が姿を現すのは流石に無関係なはずもなかろうし。

 むう、今回でラジーブ関係は処理出来たので、残る対決は子安戦が中心ってことになるのか……。なんか、次回予告で仮面が光ってたんですけど、何なんですかね、アイツ。あと麦人さんのジジイの顔が怖い、っつうか、汚い。ああいうどこかイッちゃってるじいさん役ですんなりハマるから麦さんも怖いのよねぇ。

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 意外にファルザが話し相手として有能で笑う、第7話。みんなして「立派なクルーの1人」みたいな扱いしてるんだけど、本人(本獣?)はどれくらい人間達の行動について理解してるんでしょうね。

 本当に毎週ピンチに事欠かない本作。なんと7週連続で命の危機である。そして、やっぱりやることと言えば掘削なのである。エスカベイト(excavate)を名乗っているのだからそりゃ掘削をひたすら続けるのが正しい姿勢とはいえ、ここまで地面を掘ることに焦点を当てた作品ってのもなかなか珍しいもんである。

 今回掘る地面は例によって追いかけてきた天体だが、この度、天体内部に眠っていた過去の調査ログを確認したおかげで、めでたくこの「何かよく分からない天体」に「移動天体ラジーブ」という名前があることが確認された。今後はこれを明確な敵キャラの名前として使えるので「天体」やら「隕石」やらよく分からない表現をせずに済むぞ。とにかく、ラジーブがオリハルトを掘削する人間にとっては悪魔のような存在であることは、一部の上流階級には既知の事実だったようである。これまで、エスカベイト社がぶち当たってきた様々な謎も、こうして「ラジーブの存在を知られたくない上層部」という前提条件が生まれるだけでいともたやすく説明出来るようになり、政府は大量のオリハルトを民間に流すわけにいかないので当然オリハルトの大規模盗掘なんて許さないし、それを確認した上で、わざわざオブサーバーを気取って懐柔する振りまで仕込んでくるのも破れかぶれの一手。イドたち御一行は、アリスに出会い、ラジーブの襲撃を受けた時点で、すでに軍の最重要機密を握ってしまった状態であり、もう逃げる以外の選択肢が無いのである。

 改めて構造を確認しておくと、宇宙空間の大規模転送を可能にした夢の鉱物オリハルトには、やっぱりそれ相応のデメリットもあったんだよ、というお話で、あんまりオリハルトの所持量が増えすぎると、どこからともなくラジーブがやってきてボッコボコにされてしまうぞ、ということらしい。「移動天体」っていう存在が何なのかは相変わらずさっぱり分からないが、とにかくオリハルトはラジーブのご機嫌を損ねないよう、なるべく遠くでこっそりと運用する必要があったということだ。この事実が民間に伏せられていた理由ははっきりとは分からないが、まぁ、実用技術としてさっさと運用したいのにこんな特大の問題を抱えたままだ、ということが分かったら誰もミゲルネットなんて使ってくれないからね。例えば現実世界の飛行機だって、「とても速くて快適な移動が出来るけど、時たまランダムにグレムリンから襲撃されるかもしれません」なんて言われたらみんな怖くて乗れないだろう。ミゲルネットという夢のシステムを運用する上では、(最低限の安全は確保する前提で)脛の傷を隠して上澄みだけを活用するのが最善という判断だったのだろう。そのために、ラジーブに近づかないようにミゲルネットが歪んでいた、なんて話もありました。

 こうして、ラジーブとオリハルトの関係性は何となく示されたわけだが、イドたちからすれば「もっと早く教えてくれよ」ってなもんで。前回オブサーバーのおっさんと一緒にラジーブの襲撃を受けた輸送ポッドは、アリスともども一緒に天体内部に飲み込まれてしまった。おそらくラジーブの狙いはこれまでと変わらずアリスの保護だったのだろうが、そのついでに周りの余計なものを取り込むことについてはあまり頓着しない様子。Iマシンのイドだってキツい状態だが、宇宙空間に放り出されたマヤはもっと大変。ついに「宇宙空間で酸素が危ない」系のミッションが発生したのである。

 運良く一緒に取り込まれていた過去のデータを入手して真実へ一歩近づく事が出来たイド。瀕死の大ピンチをなんとかジャンプが間に合った社長の涙に濡れる転移弾頭でギリギリクリア。オリハルト技術の粋とも言える転移弾頭だが、これってラジーブにも効くもんなのね。ひょっとしたら、転移させた質量はすぐに戻ってくる可能性もあるが、これまでの戦闘から、天体そのものはそこまで速度が無いことは分かっているので、イドの救出のためには一時的にでも空間をこじ開けてやればOKだったということだろう。まぁ、アレってちょっとでも目測や威力を誤ればイドやマヤごと吹き飛ばしてた可能性もあるのだが……。流石にイドの位置座標くらいは把握してたのかね。

 マヤの酸素はすでにリミットを迎えていたが、アリスを覆っている謎のバリアー空間(オリハルトの力で酸素をイン、二酸化炭素をアウトする防護幕らしい)に潜り込むことで一命を取り留める。こうしてみると、やっぱりアリスには敵対意志は無いし、むしろマヤたちと一緒に過ごしたいと思っているようなのだが……アリスの意志とラジーブの意志はまた別々なのよね。過去に天体調査を行っていた研究者の名前は有栖川というらしいが……、このあたりの関係性ってどうなんでしょう。多少ほどけてはきたが、相変わらず謎は多いままやで。

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