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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 こんな話で週またぎなんかーい! 第7話。あまりにバカバカしいんだけど、もしかしてこの作品ってこの方向性が正しい狙いだったってことなのか?

 もう、向こうの世界の魔法って言ってればなんでもありだった様子。これまではそれぞれの文化差による異文化のコミュニケーションや摩擦を主眼におく設定なのだと認識してたのだが、どうやら「とにかく妙なもの」っていう都合のいい解釈でドラえもんとかキテレツみたいな展開でもいいみたいだ。人格入れ替わりなんて、その手のドタバタコメディでは鉄板とも言えるネタだしな。まぁ、入れ替わりに至るまでの段取りがピタゴラスイッチみたいですげぇ適当だったけど。

 何しろ猫と幼女の入れ替わりである。「猫=可愛い」で「幼女=可愛い」。つまり同値なので入れ替わってもなんの影響もないはずなのだが(?)、これが入れ替わったことで「性癖ィ!」と叫びたくなるようなとんでもない絵面が出揃うことになる。それこそティラナが忌み嫌っていたポルノもびっくり。ティラナさんっていろんなところで浮世離れしてるくせに、性的な恥じらいの感覚だけは一人前っていう態度がなんだか小狡い。おっさんと風呂の順番争ってるくらいだし、押しかけて勝手に同居してるもんだからそうした問題にもあまり頓着しないもんだと思ってたが……流石にモロダシはダメなのかな。まぁ、いかに異世界人だとしても放尿シーンはアウトか。おかげでそっち世界では完全にご褒美回になってしまったではないか。ちなみに私は猫と幼女は別々に愛でたい派なので(?)、猫少女とか猫耳とかにはあんまりピンとこないタイプながら「幼女の恥じらい放尿シーン」は加点でいいと思います。性癖ィ!

 真面目に突っ込もうと思ったら、確実にティラナは初動でミスってる(ケイが起きてくるまでに時間はあったんだろうから、その間に書面で対策を用意しておけばよかった)のだが、その後はなし崩しにダメな方ダメな方に転がっていくのでギャグとしてのスピード感は良い。相変わらず今作らしい面白みになっているのがロールカーテンのカットで、本当に1ミリも動かないカットで尺を稼ぎ、ちょっとの動きで変な笑いを生み出すじりじりしたテンポ感が省エネにも繋がっている。まぁ、酔っ払いの家のシーンなんかは本当にカット繋ぎがもっさりしてて「もうちょい動きに統制つけてよ……」と思ってしまったのでダメなもんはダメなのだが、いっそこのミルパンセ技法でどこまでアニメとして成立させられるかは興味深いので、板垣さんにはこのまま頑張って欲しい。

 個人的には風呂のシーンからつながるケイとティラナの所帯染みた雰囲気はすごく好きなのでね。バディものっていうから互いに唯一無二の関係性で繋がっている様子を見せるのが王道なのだろうが、この2人の場合はそうしたベストマッチの雰囲気はまだ出しておらず、当然男女の関係性にも見えない。そのくせすっかり一つ屋根の下で過ごす生活に馴染んでしまっていて、本当に家族みたいにダラダラしてる雰囲気が生暖かい。ティラナがどう見ても幼女だからケイが気にせずにだらけてられる部分はあるよなー。(村田蓮爾デザインはやはり幼女でこそ輝いているというのに)

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 日笠だけがいない街、第8話。まぁ、存在抹消系のペナルティはどっかで来る気はしてたけど……よりによってアンナさんだけがその仕打ちに会うのは本当に持ってるというか、持ってないというか……。

 ただ、今回の記憶操作に関しては寧々ちゃんが分析している通りに何者かの意志が介在している様子。よくある存在抹消系ペナルティは「ルール上そうなっている」ってんで自動的に行使されることが多いが、グランベルムの場合には「敗者がこの世から消える」なんてルールは無く、初戦で敗れた赤崎は今回節操のない形で取り込まれていたし、寧々だって敗退後はあの通りサポート役に回っている。「グランベルム負けても特にペナルティなしで、権利を失うだけ」というのがこれまでの認識だったのだ。

 それが大きくねじ曲がってしまった原因は判然としないが、前回の試合で新月が完膚なきまでにアンナさんを叩きのめしてしまったことが理由なんだろうか。特にアンナがフーゴの魔石を持ち出してブースト状態になっていたこともあり、あの試合での魔力放出量は相当なものだったのだろう。それだけの大きな影響が運営側の気にする何かに抵触し、アンナさんのバトルは「なかったこと」にされてしまったと。ただし、この操作にもダイレクトに魔力の影響があるため、現時点での参加者にまではその効果が及んでいない……のかな。アンナの記憶を保持しているのは新月・満月・九音の3人だが、水晶も多分記憶を残しているだろう。この4人にだけ記憶を残すことが、残りの試合にどんな影響を及ぼすことになるのか。

 そして、試合中にどんな立ち回りをしてもお咎めが無いのがグランベルム。この手のバトルロイヤル系イベントでは扱いの難しいチーム戦状態が、なんと残り4人まで続いているという珍しい展開であり、なおかつその構成が3対1っていう。水晶さんは余裕ぶっこいているので彼女が一応の「ラスボス」ポジションになるのだろうが、どうせ彼女を打破した後には満月VS新月の試合も残ってるだろうから、問題は残り九音をどう処理するかっていう部分だ。いまだに水晶さんの目的がよくわかってないのよねぇ。彼女が本気でグランベルムに勝ち残りたいと思ってるかどうかも微妙だし。もう、九音のおねーちゃん(CV田村ゆかり)を食べて、そのまま姉妹丼にしてしまうってのが目的なんじゃ無いかって気すらする。

 そして物語の最大のカギとなるのは、「何も無い」満月の立ち位置。厳然としてそこに「ある」はずの「満月」が「何も無い白」を体現し、決して目には見えない「新月」が「切なる想いの黒」を抱えている倒錯した状態がなかなか憎らしい。「何も無い」といえば、こうしたイベントの果てに伝説となった鹿目まどかさん(CVが水晶の中の人)の印象が強いのだが、彼女は最終的に大きな大きな願いを手に入れた。そして、その時まどかが抱えていた願いが、今作ではすでに新月の願いと被っているのである。さて、古今東西、この手のマッチアップのオチはやり尽くされている感のある中で、満月さんはどんなゴールを見出すことになるのだろうか。

 まぁ、ひとまず来週は姉妹百合の結末を見守ろう。これ、おねーさんは水晶さんにNTRれたって認識でいいんですかね? そういや満月のところの姉妹も何か一悶着ありそうだが……。

 

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 日笠陽子ヒストリーに新たな1ページ。もう、広辞苑みたいな厚さのヒストリーになってる気もするけども。

 アンナ・フーゴ。そのたった1人の悲劇の少女のための物語。どれだけ性根のねじ曲がった人間がこのサブタイトルを考えたというのだろう。彼女の人生を一言で表すならば、それはやはり「ミス・ルサンチマン」ということになってしまうのだろうか。一言で片付けてしまうのはあまりに残酷で、あまりに不誠実な気もするのだが、彼女の一挙手一投足を見るに、やはりこれ以外に表しうる言葉も無いような気がしてしまう。そんな、ひたすら復讐に燃え、不義理に果てた悲劇の一幕。

 それにしたって、新月さんの残酷さったら無い。彼女が自分のやっていることを「残酷なことなのだ」と理解したのは、前回の話ぶりからして満月と出会った後のこと。彼女も彼女なりに反省し、不器用ながらもアンナに改めて気持ちを伝えようとはしていた。しかし、今回のバトルでわかる通りになかなか長年の関係性というものは覆せるものではない。どうしたって上から目線になってしまうし、一度歪んだ関係性に、綺麗な終止符など打てるはずもない。だとしても、このような幕引きになってしまったのは……お互いに、やっぱり「性格が悪かったから」としか言いようがない気がする……。

 すでに心が壊れてしまっていたと振り返るアンナ。彼女は今回、もう何もかもをかなぐり捨てて本能のままに突き進むしかない。つまり、今回彼女が口にしていた言葉は全て本心であり、彼女のとった行動が全てである。何があっても新月のみを亡き者にする。それさえ叶えば、家も矜持も、自分の命すらもかなぐり捨てていいと思っていた。いわば捨て身の特攻である。魔石の力はそれなりに役に立ったはずだが、その増強分すら新月は見越していたわけで、やはりどれだけアンナが振り切れようとも新月の手のひらの上。特攻で全てを使い果たし、失ったところに、裁きの鉄槌が降る。もう、どうしようもないほどに一方的な判決である。どこまでも残酷な実力社会。どこまでも冷酷な結末。そして、それ以外の選択を奪い取ってしまったのは、他でもないアンナ自身なのである。因果応報というにはあまりに酷な、一人の人間が壊れるだけのお話だった。

 紋切り型の「壊れちゃった復讐鬼」の描写といえばそうなのかもしれないが、アンナの場合は最終的に全てが「嫉妬」でしかなく、根本的に新月に責任が無いというのがキツい部分。いわば「勝手に怒って勝手に壊れた」だけなので、本当に救いようがない。そして、そんな壊れてしまった彼女の世界を、日笠陽子という役者が丁寧に、残酷に、積み重ねていくのである。ふざけた台詞回しも、たがの外れた振る舞いも、滑稽であればあるほどに悲壮さが際立つ。一歩間違えばギャグだし、多分ギャグの方にはみ出してる部分も多いはずなのだが、一切笑う気が起きずに鬱々と沈んでしまうようなアンナの独擅場は、ただ哀れみを持って見守るしかない。なんてことをしてくれるんだ。

 やはりこうしたキャラクターが鈍く輝く様子を見ると、嫉妬や劣等感っていう感情は、どうにも抗えぬ人類普遍の共感であり、コアな部分を描くことが止められないものなのだということがよく分かる。まぁ、「よりもい」のめぐっちゃんだって同じといえば同じ……いやぁ、やっぱ違うけどなぁ……アンナさんはなぁ……。とりあえず、ご冥福をお祈りします。いや、生きてんだけどね。現実世界に戻ってから絶対新月と顔合わせらんないよね……。

 

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 猫アレルギーが治る素晴らしい世界、第6話。いや、別に俺は猫アレルギーでもなんでもないんだけど、姪っ子がどうやらアレルギーらしく、他の兄弟が猫で遊んでても遠巻きに見ているだけらしくて可哀想でさ。猫好きの猫アレルギーほど残酷なこともないので、この世界のように完治できる技術があれば世界はもっと平和になるだろう。

 別に猫アニメではなくて、バディアニメである。ここまでのところ、大きな事件を2つ解決してそろそろ作品としてのまとまりも見えてきたくらいの時期だろうか。ぶっちゃけ、アニメとしての質はそこまで高くないっていうか、ミルパンセ的な過酷な製作状況をいかにしてクリアしていくかっていう要素が一番ハラハラしている作品なのだが(そしてクリアできてない回がすでにあった気もするのだが)、今回はそんなハラハラも交えつつ、いい具合にこなれてきて印象がよかったお話だった。基本的にシリアス少なめで、ケイとティラナが仲良く喧嘩しつつ関係性を深めていく描写が多かったのが楽しかった要因だとは思う。バディものの醍醐味といえば、やっぱりそうした部分ですからね。

 いまだに世界観がよく分かってないので、事件そのものの扱いは割とどうでもいいんだ。前回の吸血鬼事件とか結局なにが何だかよく分からないままに終わってしまったし、その前の大きな事件についても「それでええんか?」みたいな肩透かしの終わり方だったので、あんまり事件&解決についてはこの作品には期待してないんだ。今回だってポルノの横流し商売のなにが悪いのかよく分からんし、「あっち」と「こっち」の関係性がまだまだ成熟してないってんなら、おそらくポルノ以外にもっとダイレクトに稼ぐ手段があるはずなのにその辺りがガバガバなのは気になる部分(それこそ、もっと先進的な技術提供の方が大きな商売になるだろうよ)。でもまぁ、それは別にいいんだ。今回ポルノがメインで扱われたのだって、単に「ティラナに見せることを考えるとそれが一番楽しい」ってだけだし。

 セクハラしつつ、ケイの方には車関係のあれこれで同じようなハラスメント(パワハラなのかしら?)を味わわせて、お互いに嫌よ嫌よを好きへと変換していく。今回はティラナの表情の1枚絵なんかも可愛い描写が多く、きちんと村田蓮爾のテイストを活かせている部分が見て取れた。相変わらず動画部分にアラは目立つのだが、むしろそうした動画の拙さをいかに誤魔化していくかっていうところがむしろ面白みになりつつある。コマ送り風にして動画枚数を削るなんてのは遥か昔の作画崩壊アニメでもお約束のものだし、描くのが面倒くさそうなシーンは、別アングルの止め絵でごまかして一切描かないなんてのは、ダメっちゃぁダメなんだろうけど、むしろ潔くて笑えてくる部分。そりゃね、車の爆発シーンなんて、真面目に描いたら作画もエフェクトも面倒だからね。そこは音だけで表現して、絶望するケイの顔だけ見せれば伝わるんだ。ケイが新車で到着するシーンを待ってる側の顔の止め絵だけで表現してるとこなんてシュールすぎて笑ってしまったけども。もう、この作品はこれでいいんじゃないかな。

 あとは細かい世俗の描写がなんだか変な距離感があって笑えるってのも、いいのか悪いのかよく分からないポイント。原作執筆が約10年前で、その時点での「現代的な異世界」の描写ってことなんだろうが、ケイが「ググれ」って言ってたってことは、この世界にはGoogleがあるってことなんだろうか。いや、あっても何の問題もないんだけど、「そこはそれでええんか」っていうのが妙におかしくて。今回みたいなお茶の間(?)ドタバタ劇が増えて身近な話題でケイたちの日常が描かれるようになれば、愛着も増していくかもしれません。

 あと、個人的には折笠富美子がぬるっとレギュラーで出てくれてる作品ってのが微妙にプラスポイント。ケイの仕事場、折笠・中原・麻里奈っていうやたら俺に刺さる世代の贅沢なキャスティングなんだよな。なんでこの3人が集まってるのかが本当に謎。あ、ティラナはティラナでちゃんと可愛いですよ。

 

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 エンディング怖すぎワロエナイ、第6話。こういう特殊エンディングはそれだけでワクワクするものになるので非常に効果的なのだが、歌ってる人からするとどう見えるんだろうな。

 「才能」についての情け容赦ないお話。こうして持つ者と持たざる者の差が歴然と見せつけられてしまう展開ってのはあまりに残酷で、その根本が「生まれ持ってのもの」であるがゆえに本当に救いようがないのだが、お為ごかしでない分だけ切実さがある。ここ最近で完膚なきまでに打ちのめされた「才能」の物語といえば「ユーフォ」関連の一連の流れがあるのだが、よく見てみりゃ、今作は(中の人的に)たいそうユーフォ的な展開である。何しろ新月の中の人は才能の象徴たる鎧塚みぞれ。そして打ちのめされたアンナの中の人はというと、北宇治ではいち早く才能に見切りをつけて退部を選択した斎藤葵である。葵ちゃんはさっさと自分に理由をつけて退部したおかげでその後のあれこれに巻き込まれずに済んだのである意味ラッキーだったが(原作を読んでるとあの後で田中あすかにボコボコにされる描写がでてくるのであんまり救われてない気もするが)、こちらの世界の葵ちゃん=アンナの方はというと、才能の無さには一切気づかず、自分は「持つ」方だと信じ切った上で新月に刃向かい続けていた。

 これまでの戦闘描写を見れば、彼女の努力はそれなりに結実していたようにも見える。第1話では新月をそこそこ追い詰めていたようにも見えるし、その後のバトルでも一応無視できない戦力としてカウントはされていたはずだ。まぁ、こないだの寧々戦では完全に「なんかうるさいノイズ」くらいになっていた気もするし、水晶の暗躍が進むに従い、道化としての側面がますます強調されてはいたが……一応はグランベルムで勝ち残った人員の1人のようには見えていたはずなのだ。

 しかし、あまりにも残酷な過去の真実を母親に打ち明けられ、最も憎むべき敵である新月に情けをかけられ、アンナは完全に崩壊した。まぁ、これまでの時点でもすでにぶっ壊れてはいたのだが(リアルで斧もちだすのはやばすぎるやろ)、今回一番タチが悪いと感じたのは、別れのシーンでは笑顔を見せて新月を見送っていたところである。おそらくあの時点では心情が整理できず、アンナはぐちゃぐちゃになっていたはず。そこでもう一度斧をかついで殴りかかってくるようなら、まだわかりやすい分対処のしようもあったかもしれない。しかし、その時点で完全にアイデンティティが崩壊してしまったアンナは、新月を一度は見送り、その後で改めてくすぶっていた感情を燃え上がらせた。その心の矛先は、ただただ憎むべき新月に向かう。もちろん、そんな新月に加担して自分を辱めた母親を許すわけにもいかないし、彼女は賢いので新月たちが語った真実の「意味」を理解していないわけではない。だとすれば、自分が現実をぶっ壊す手段は1つしかない。ドーピングでもなんでも使って、ただ相手を滅ぼすことだけを考えるのだ。もう、勝ち負けなんてどうでもいい。これまで自分が長年依って立ってきたプライドを守り抜く為に、彼女は最後の戦いに赴くのである。

 まぁ、新月さんの方もこの事実をアンナに打ち明けるのは本当に辛かったとは思うのだが……もうちょい早めに決断して欲しかったところだよなぁ。おそらく彼女も満月との出会いで多少の成長があったおかげで前に進むことができたのだろうけども。次週、どれだけ誠実にアンナの介錯をしてやれるものか。そして、魔石の力でイカれたアンナがどれくらいのパフォーマンスを発揮するものか。水晶の動向も気になるし、まだまだ不穏な要素ばかりが目白押しだな。

 

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 へごの歌うオープニングがほんと可愛い、第4話。曲自体もよかったけど合間に流れるCMで気になって公式で配信してるMVも見に行っちゃうレベル。本当に「女は愛嬌」を地でいくキャラクターを持つのが大橋彩香というモンスター声優だが、そのへごにこんなMVをデザインする売り出し側もなかなかわかってらっしゃる。映像の間にへごのコメントも入るんだけど、歌ったりダンスしたりしてるシャキシャキ具合が半端ないへごと、いつもの唾液多めのへごが並び立つと「このギャップ!」ってなるから破壊力が増すんだわ。日本一忙しい声優の名は伊達ではない(ちなみに、今試しに「日本一忙しい声優」でググったら浪川の名前が出て来ました)。

 というわけでへごの話がしたかっただけなんだけど……このアニメも変な方向にエンジンかかってるよな。いや、冒頭からすでに変だったけども。タイトルからして変だけども。先輩→後輩って同じようなパターンで天丼を構成したので、今回は当然それに続く「同級生」が性癖を暴露する回になることくらいは当然分かっているわけだが、その展開が斜め上の飛ばし方なので素直に笑ってしまった。ぶっちゃけ、「ドM」の先輩が出て来た後に「ドS」の後輩ちゃんが出てきた時には「流石に安易すぎる設定やな」と思ってなんとなく消化不良だったんだけど(それとは別に日高里菜に踏みつけにされるのは最高以外の何物でもないのだけど)、今回正体を明かしたクラスメイトの南条の正体は「ド腐女子」だった。これまたアニメ世界では定番といえば定番だし、あんまりいじれない設定のように思えたものだが、テンポのいい掛け合いのおかげでなんだか今までよりも破壊力が高いように見える。ヒロシモノのツッコミ芸によるブーストを受け、きっちり2人での殴り合いが刺激を生み出しているのが良い。南条の中の人である野水もいつの間にやら中堅と呼ばれるくらいの歳になってきて、こうしたキャラでの受けのバリエーションが増えているのは大変良いことだ。

 まぁ、キャストの話ばっかりしてるってことはそういう楽しみ方しかしてないってことになりそうだが、何しろ映像部分はヘンテコすぎてむしろアリなレベル。スタッフを見た感じ、単に外注丸投げの回のようだが、カットごとに顔のデザインがコロコロ変わったりする部分は、今回みたいなお話だとむしろ狙ってやってるんじゃないかと思えてくるので許容できてしまう。目のデザインなんかがどのキャラも特徴的なのだが、はっきりと特徴づけされているおかげで、全体的なデザインが破綻していても最低限のラインが担保されているような印象を受けるのはなかなかずるい。

 押しの一手だった最初の2人、そしてネタキャラのように思わせて実は純正のツンデレ要素も併せ持つ同級生と並び、次は妹回ってことになるか。毎回「中の人のブーストが楽しいなぁ」と思っている作品なので、いよいよ妹ちゃん(つまり本渡ちゃん)が炸裂するかと思うと、実はとても楽しみである。さて、どんな性癖が出てくるやら。

 

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 カンセイダァ! 最終話! まさかの展開だよ、そこでルーイは予想してなかった。まぁ、あんまり必然性の無い展開にはなってしまったが……「圧倒的な強さを誇る敵になすすべないピンチ、そこで主人公に宿った未知の力が発現!」ってのは王道パターンではあるので、ここで創造主が初登場するのは様式美といえるのかもしれない。

 というわけで、アリスの想区も色々と急ピッチで話が進んだけどなんとか形の上でケリをつけた感じですかね。考えてみりゃ想区の住人がほとんどハッタ&ウサギだけでまかなわれてしまい、鏡の国に至っては赤白の女王すら姿を見せずに終わってしまったのは残念無念。まー、クライマックスに持ってきた時点で想区独自のギミックをいじる余裕は無いわなぁ。

 その代わりと言ってはなんだが、わかりやすいラスボスとして登場したのはロキさんご本人。「そのまさかですよ!」なんて人生で一度は言ってみたいセリフとともに(アニメでは)初めてのコネクトを行い、接続したのは何故かわからないけど初登場となるカオス・アラジン。なんでやねん、とは思うが、まぁ、これまでの想区と一応の繋がりがあって、ぱっと見で悪役ってわかるキャラってことでお鉢が回ってきたんでしょうかね。わざわざアラジンがらみのキャラにしたのは、多分ロキさんなりの心遣い。「意地でもあの巫女が嫌がることをやってやろう」っていういじめっ子の精神性が素晴らしいですね。カオスアラジンはリリースのタイミングが(無印の中では)割と遅めのヒーローなので、多分エクスたち一行のコネクトしてたヒーローよりはステータス部分が強い……はず。だからエクスたちは1対4でも太刀打ちできなかったと、そういうことにしておく。

 しかし、そんなカオスヒーローすら片手で消しとばしてしまうのが創造主って連中でね。流石に最近は闘技場でもみなくなったが、一時期はその顔をみただけで逃げ出したくなった最強キャラの一角であるルートヴィッヒですよ。実は僕、無印はまだ持ってないんですよね……ヴィルヘルムも持ってない。プニキだけで足りてる。流石に今後はもう創造主ガチャでリリースする機会も少ないだろうし、結局彼は手に入らないままになりそうな気がします。まぁ、とにかく「カンセイダァ」の一言で瞬殺されていたあの苦い日々。それをロキさんにも是非味わってもらいたい。そしてエクスはついに創造主というこの世界の1つの真理に触れることになったわけだ。ここから創造主やその他の仲間たちともあれこれあり、そしてさらにタオとの一件も……。

 ほらぁ、どう考えてもここまでの展開は序章なんだよ! まだ始まってもいないよグリムノーツ! 2期無いの? 無いよね?! 知ってるわ!

 

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 ハートの女王のCVな、第11話。ご本人が番組の宣伝をリツイートしてたもんだから「あれ? 声当ててるキャラ無かったような……」って考えて「あっ(察し)」ってなったんだよね。まぁ、確かにカオスの方も日高里菜ってのは無理があるからなぁ。ちゃんと討伐後に本来の姿に戻ってる演出が入ったのはFGMの時と同じで今だからできる演出よね。

 一応アニメシリーズとしてはクライマックス。アリスの想区をクライマックスに持ってきたのは、いろんな部分で派手な展開が多いから、ってのが一番の理由だろう。2つの想区をまたぎ、ストーリーテラーと想区の関係性に色々と推察できる部分を増やし、挙句に想区の超越者、破壊者たるジャバウォックが登場する。まー、確かにここが1つ目の山場ではあるのか。忘れてたので確認したけど、順番的には次が西遊記なのね(つまりファムだ)。2期があれば白雪姫まで行けたんだろうなぁ。2期があればなー。

 まぁ、今そんなこと言っても仕方がない。とりあえずアリスの想区というかマッドティーパーティーの想区を楽しもうではないか。作中でも不動の人気を誇るハッタ&ウサギのコンビ。少し前にハッタがシャドウ化するイベントがあったが、シャドウになろうがなんだろうがハッタはハッタだったし、シナリオが増えるに従ってますます3月ウサギとの変な絆が深まっていく。ここまで好き放題に話を引っ掻き回せるキャラは貴重なので、やはりアリスの想区は賑やかになる。まぁ、当然この2人が出るだけで尺がいっぱいになってしまうため、ダイナもウミガメも、ネズミやチェシャ猫すら出せないのがなんとも残念ではあるが。ダイナは見たいんだよなぁ。ダイナもCVがいいからなぁ。

 CVといえば、こないだのタオ兄→アラジンの時同様に今回もシェイン→アリスという展開なんだけど、今回はそこまで気にならないんだよな。女性キャストの方が作り声で変えやすいってことなんですかね。気づけばレイナがシンデレラだし3月ウサギが赤ずきんだし時計ウサギがジャンヌだし……女性キャストは大体兼ね役だ。作中で兼ね役任されてないのって下手したらエクスくらいなもんだよな。ちょっとしたコネクトでもいろんなキャラのCVを呼んでこなきゃいけないので、白雪姫がちょっと出てくるだけで悠木碧が必要になったりするのは贅沢なキャスティングである。とりあえずカオス・ハートの女王はこれでCVが決定したので、今後は何かの拍子に女王が成長してしまった暁には、是非ともゲームの方でもこの声で実装してほしいもんである。

 あとは作中で触れるべきことはあんまりないかな……時計ウサギが出てきたんだからもっと盛り上がってもいいはずなのだが、やっぱり画が微妙なので残念ながらあんまり可愛く見えない。これはもう、スタッフは罰としてカオス・時計ウサギのエピソードをまるまる一本オリジナルで作るくらいのことしないとダメですね。いや、本当にあのカオスのイベントが不憫すぎて忘れられないのよね……もしかしたらあらゆる悲劇を網羅したこの作品の中でも、突出して苦労してるかわいそうなキャラが時計ウサギなのかもしれない。そろそろリページでも新しい時計ウサギが欲しいなー。

 

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 この想区だとエクスっていうよりモンモランシだよな、第10話。逢坂くんもまさかこれだけ短いスパンでジャンヌの面倒をみる役が回ってくるとは思わんだろうな。

 「どう考えてもおとぎ話の世界じゃないやんけ」でお馴染みジャンヌの想区。大丈夫、原作ファンもだいたいそう思ったから。今となっちゃぁこの辺の設定もすっかり慣れて、我々の中ではフランスはすでにファンタジーの一部ですよ。まぁ、童話と呼ばれる形態の始祖ともいえるシャルル・ペローがフランス人なんだから、多少はね。

 今回の想区もテーマがシンプルなので構造自体は分かりやすい。前回のアラジンの場合は不慮の事故でアラジンが死んでしまったことと、「調律」の無情さにスポットがあたったのでレイナの物語になっていたが、今回はよりダイレクトに「運命」そのものの無情さに焦点が当たり、未だ旅の目的が定まらぬエクスの物語になっている。そして、この「従うべき運命が正義なのか」という命題は、Repageとなった現在でも続いている今作の永遠のテーマでもある。この時代のフォルテム教団はカーリーという巫女を中心にどちらかといえば「アンチ運命」に大きく傾いており、個人の思う正義のためならばストーリーテラーを打倒するのもやむなしと考える教団サイドと、とにかく想区の崩壊を防ぎ、最低限の秩序を守らんとする調律の巫女サイドの対立が浮き彫りになっている。レイナは生まれ育ちのためにこの信念を曲げることはないし、タオ&シェインも基本的にはそこを守り通そうとするだろう(まぁ、基本的には、ね……)。しかし、まだまだ「新入りさん」なエクスに限ってはそこまで覚悟が固まっておらず、今回のジャンヌのように死の運命が決まっている人物に入れ込んでしまうと、「この運命は果たして正しいものなのか」と思い悩むことになるわけだ。

 本来ならこのジャンヌの想区に到るまでの冒険でもこうした「運命の理不尽」を呪うシーンはいくらか用意されており、エクス自身が少しずつその悩みを深くしていく様子が確認できるのだが、アニメでは「あそび」がほとんどないためにそのあたりの描写はここまで最低限であり、今回いきなり「エクスは首を突っ込みすぎることがあるから」とか言われてもあんまりピンと来ないのが残念なところではある。こればかりはしょうがないか。

 こうしたプロットを描くのにジャンヌというヒーローが選ばれたのは、1つには悲劇のヒロインであるということもあるが、エクスに示す1つ目の事例として、「悲劇の運命を知っていても信念を曲げることのない強さ」を持った人物だったからだろう。これでいきなり自分の運命がいやでねじ曲がっちゃったカオスヒーローなんかにぶち当たったら、そりゃエクスだってもっと悩んじゃうだろうし。「運命は辛い。けれど、間違いではない」という方針が明示される今回の想区は、空白の書の持ち主にとってみればいわば入門編なのである。ロミジュリの想区とかにいくともうちょい悩むことが増えてしまうのでねぇ。ジョージとかハンスは本当に面倒臭い物語ばっかり残しやがって……。

 さて、次でいよいよ最後の想区(仮)になると思われるアリスである。アリス自身はこれまで散々コネクトしてたので新鮮味は無いが、やはり気になるのはマッドティーパーティーだろう。ハッタとうさぎに会えるのが今から楽しみ。出るよね? あいつらが出てくると収集つかなくなるからなまじ出しちゃうと大変なことになるけど、出さないわけにはいかないよね? ウミガメとかハンプティは出なくてもいいけど、最低限あの2人だけは出てもらわないとアニメ化の意味がないぜ。

 

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Thraxi
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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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