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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 お嬢が「麗奈だけど……」って自己紹介するのいいよね、第9話。知ってるわ、ってなる。いや、うえしゃまが下の名前で呼ばれる機会ってそこまで多くないけど(りえりーにはレイナ呼びされるな)。

 そんなスタートにしてみたけど、まー重い回だ。ゲームでも本当にモヤッとしたものが残ってしまった辛いエピソードではあったのだが、この「割り切れない目的探し」みたいな要素も調律の巫女たちの大切なテーマでもあるので、ここでアラジンの想区は外すことができないんだよね。ラストでカーリーとロキが出てきて教団を煽っていたことからもわかる通り、今回ロキがレイナに対して面と向かって言っていた文句は、一面的には本当に正しい言い分なのである。結局「外」の人間でしかない空白の書持ちの人間が想区の中で運命に従って生きている人間にどれほど干渉していいものかという問題は、永遠に解決しない命題である。調律の巫女たちは運命の書から逸れて壊れそうな想区を元に戻すことを目的にしているが、運命の書に従うことで不幸な道をたどるキャラクターたちもたくさんいることはこれまでのお話でも何度も示されてきたことであるし、今回のように死んでしまった命を戻すこともできず、ストーリーテラーの都合に任せ、1人の人間の命を軽んじて想区全体の運用のみが重視されてしまうこともある。

 そんな理不尽に立ち向かうために、「空白」をフル活用してやろうってのがフォルテムの(一部派閥の)考え方なわけだが、レイナの場合は出自の関係もあって「とにかく想区の崩壊だけはダメゼッタイ」という部分は動かせず、そこでどうしても「調律」と「混沌」が対立してしまうことになるわけだ。どちらも別に誰かを困らせようと思ってやっていることではなく、それぞれの信念があるからこそ問題は面倒臭い。これを解決するために、物語は少しずつ全ての元凶(?)であるストーリーテラーの本質に迫っていくことになるのだね。最近だとアンデルセンの想区なんかはかなり内容もハードで物語の本質に迫っており、「物語を作ること」ってのはなかなかに業が深いものだ、ということを考えさせられる。

 まぁ、そんな節目となるエピソードであるが、やっぱりインスタントなテンポなのでサクサク進んでしまうな。今回はやるべきことをかなり絞ったからまだテーマ性は伝わりやすかった方だろうか。まぁ、アラジン登場後はずっとえぐーオンステージだったのでなかなか集中できなかったんだけど。作中だとあんまりアラジンをセリフ入りの状態で聞かないもんだから、正直えぐーのイメージなかったんだけどね(アラジンはパーティーに入れたことすらほとんど無い気がする)。加えて、ゲームの方では現在カオスのイベントやっててそっちのアラジンの扱いがナニなもんだから色々と苦笑いポイントが多い。ここでの一件のおかげで調律の巫女一同はアラジンに特別な思いがあるんだけど、現在のチーム「再編」の方は別にそうでもないんだよね。本来ならこの後で「千夜一夜」もあるのでまだまだアラジンの物語は続いていくことになるのだが……例によってどうせアニメでは描かれないのが残念至極(ブドゥール姫には出番がないのね)。

 次回はジャンヌの想区。さらにその次がアリスってことは、ようやくここからるみるみフル回転なのである。フランスが舞台の想区は、ジョルジュとかマリーとか、色々と濃いキャラを絡ませやすいのだけど……アニメだと(略)。

 

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 悲報・鬼語結局出てこなかった、第8話。まぁ、尺の問題を考えれば真っ先に無くすべき要素だもんなぁ……せっかく音声で聞けると思ってたのに残念無念。まぁ、カットされてがっかりするのはそんな要素じゃねぇだろ、という話ではあるが。

 相変わらずの高速展開であり、いろんな要素もザクザク削られているので、やっぱりピンとこないお話になってしまうなぁ。シンデレラが2話分割だったんだから桃太郎も2話使ってもよかったと思うのだが……改めて見ると、2話やるような中身も無いのかなぁ。前回の雪の女王でシェインのお当番回が終わりという扱いになり、その分今回はタオが中心でシェインの心情なんかはあんまり掘り下げられなかったんだよな。どっちにとっても大切な話だったんだけどね。また、「先代」の描写が自然に盛り込まれていたが、各々の想区でお約束の「歴史は繰り返される」ことのシステム上の効果や問題についても、あんまり触れられずに流されている。先代桃太郎とタオの絆って結構大事な要素になってて、次に御伽草子の想区に行くときには欠かせないはずなのだが……まぁ、どうせアニメだと御伽草子まで行かないしね……。うぅん、こうして「1期だけで終わって絶対に続きなんて作られないぞ」っていう使い捨て感満載のアニメ化を見せられるとやっぱり辛いんだよな……アニメで、ファムを、見たかったな……。

 まぁ、想像の範疇のクオリティだったのであんまり関係ない話で埋めておくと、一瞬「?」ってなったのがジョンシルバーの扱い。いや、こないだ会ったんだからコネクトしてもいいんだけど、タオがコネクトしたってことはディフェンダーのシルバーなんだよね。確認したら無印の時のシルバーってディフェンダーじゃなくて大剣じゃん。なんでそこだけリページ版なんだよ、っていう(まぁ、タオにコネクトさせたかったからなんだろうけど)。他の連中が☆5ヒーローにコネクトしてるのに☆4にコネクトしてるとちょっと損した気分になるし。まぁ、ゲーム序盤は☆4がメインの戦力になるからね……。そういえば、私も最初期は鬼姫(☆4)にはかなりお世話になったもんです。やっぱり最初は片手剣が一番使いやすいんだよね。私がプレイし始めた当初は石を集めるのがめちゃめちゃ大変だったのでなかなか☆5なんて集まらなかったけど(確か最初にもらったのはモルテ卿)、今は割と簡単に石が稼げそうだから☆4とか☆3はあんまり出番が無いんだろうか。あ、でも☆5は進化させるの大変なのかな。

 もう、昔を懐かしむことが主目的になりつつあるアニメだよ。お嬢の腹ペコムーブに癒されながら生きていこう。

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 祝・今週も王妃に出番があった、第7話。まぁ、なんであそこで毒林檎の王妃にコネクトしたのかはよく分からんけど……別に弱点属性でもないんだよな(そういう話をするんじゃぁない)。

 明らかに内容詰め込みすぎなのでジェットコースター展開。宝島の時のような隙間すらほとんどなく、セリフの合間もぎゅうぎゅうに押し込んでしまっているのでなかなか感情の立ち入る余地がなく、物語も上滑りしてしまっているように見えるので、ファン目線からだと正直キツい。でもこの話は2話に分けるほどの内容でもなさそうだし、来週が桃太郎なら今のうちにやっとくしかないし……苦しいなぁ。いっそ2話またぎだったシンデレラの方でカーリーとの接触も片付けてしまっていればよかったのかも。いやぁ、それもどうかなぁ……。

 今回のお話は一応シェインが中心ではあるのだが、アニメのこの展開の速さだと初見の人間からはシェインがどんな娘で、何を考えてゲルダと接していたかがよく分からないんだよね。もう少しゲルダの様子を詳しく描写する余裕があって、そこからのどんでん返しならシェインの視線の意味も伝わりやすくなったのだろうけど……まぁ、とりあえず「シェインとタオ兄は仲良し」ってことさえ伝われば良しとするべきなのかな。それにしてもこの頃のシェイン、若いよなぁ……後の姿を知ってるとなぁ……(しみじみ)。

 あとはまぁ、カオス雪の女王の顔色が悪すぎるから背景とマッチしすぎて怖いとか、カーリー様はアニメで喋ってるの見ると序盤から結構軽いノリでフレンドリーだったんだなとか、冷静に考えてロキが退場する時のアレなんやねんとか、細かいツッコミ部分がちらほらと。いや、カーリーは確かに最初からこんな感じだったのかもしれん。後の方になってシリアス度が増した印象が強いせいでちょっとイメージが変わってるかもしれない。まぁ、メインパーティに関しては良くも悪くもゲームプレイヤーとアニメ(で描かれると思われる部分)だけでは印象も違うんだけどね。ゲームを、ゲームをプレイしてくれ……。

 結局いつも通りの感想になってしまうなぁ。次回はいよいよ桃太郎。個人的に気になるのは、鬼姫がちゃんと鬼語を喋るのかどうか。テキストで見ると鬼語は何喋ってるか解読できるのだが、流石にセリフにされたらどうしようもないだろうなぁ。

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 ヴァルト出番無いんかい……第6話。かわいそうではあるが、まぁ、この想区を完全オリジナル処理にするには妥当な筋立てなのかな……。ツヴェルクは大活躍でしたけどね。ゲームだとなかなか「7人いる」って実感できるタイミングが多く無いので、アニメで賑々しいのはとても良かった。

 というわけで、原作からはほぼ切り離された状態で白雪姫の想区。一応、この想区で最も重要なファクターだけは回収してるんだけど、あくまでゲームの「あの時」に見た白雪姫の想区とは別物なので、うわべだけをさらって片付けることになったようである。これ、もしかして最終回間近でもう一回「別な白雪姫の想区」に行く展開になるのかな。そん時に白雪姫界隈の説明を大きく省くことができるようになるので、もしそうだとしたらなかなか面白い構成ではある。今回結局レイナに関するあれもこれもノータッチだったしねぇ。

 非常にレアケースである、「カオステラーが存在しない想区」。これまでサブストーリーでもあまり多くはないパターンで、期間限定の想区以外で「何もない」ところを訪れるというのは(ゲームの要請上)ほぼ無い事例。やはりエクスたちの旅は「カオステラーの被害を抑えるための活動」なのだから、それ以外の想区に行ってしまうと目的意識がブレてしまう。話数が限られているアニメでわざわざそうした想区を描いたということは、やはりこれが伏線扱いになると考えるべきなのだろう。ただ、この要素だけを抜き取られると、やはり今作最大の謎である「結局運命の書ってなんなの?」というモヤモヤ感もピックアップされてしまうことになり、ゲーム未プレイの視聴者はもちろん、我々ファンの目線から見ても「ちょっと辻褄合ってないよなぁ」と思えてしまうのは難点。ゲーム版の白雪姫の想区の場合はきちんとヴァルトが絡んできたし、カオステラー役が存在していたので想区で何が起こっても一応理由はつけられたんだ。「何も無いのに運命の書の記述が歪む」っていう現象の理由を「空白の書を持つエクスたちが来てしまったから」に帰着させると、結局エクスたちもカオステラーと変わらんやんけ、っていう扱いになってしまうのが問題。まぁ、一部でそれは真理ではあるのだが……どうせアニメだとそこまで深い部分には言及しないだろうしなぁ。

 まぁ、今後の整合性については最終回間際で改めて確認するとして、個人的にお気に入りの毒林檎の王妃が登場したエピソードということには注目しておきたい。ほんとにね、このおかぁちゃんはいい人なのよ……。あれだけ過酷な運命を生きているにも関わらず、不思議と愛情の深さを確認できるエピソードが多くて、どこぞの想区でマネージャー業務やってたとき(あれはシャドウの方の王妃だっけ?)とか、ほんとに素敵だった。今回のエピソードでも、短いながらもしっかり「愛情を持った元白雪姫の本心」が見えるような作劇になっていたのは嬉しいところ。とりあえず、その部分さえみえれば最低限のノルマはクリアだ。それに対する白雪姫の反応がなんだかサイコパスじみていたのがちょっと怖かったが、彼女も「芯の強さ」みたいな部分がクローズアップされることが多いヒロインである。まぁ、今作の場合、赤ずきんにしろアリスにしろ大体のヒロインは過酷な運命を乗り越えてヒーローをやっているので、みんなして強いのは確かなんだけど。どうせだったらカオス・白雪姫の救いようのないヤンデレ(?)っぷりもアニメで見たかったけどな。それを言い出したらやっぱり全部見たいんだよ。特にカオスがらみはよ。毎週言ってるな、これ。

 次週は雪の女王。注目はかつての闘技場クイーンであるタチアナさんに出番があるかどうか。そしてゲルダポエムが炸裂するかどうか。

 

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 だからアイキャッチのしおりが可愛いって言ってんだよ、第5話。お宝シェインとか最高なんだけど、あのデザインどっかで手に入らないもんですかね。ゲームのロード画面にああいうミニキャラ入れてくれればいいのになぁ。昔はあったのに、今はコッコちゃんオンリーになってしまったのがなぁ(そういやアニメってコッコちゃんの出番無いな)。

 さておき宝島。予想通り、1話で収めるために実にインスタントな宝島になってしまった。まー、もともとこの想区はそこまで中身が詰まってるわけでもないので描くべき要素は決して多くはないのだが、それでもシルバーという「主人公」の持つ感情の機微は原作と比べても描写が圧倒的に少なく、どうしても物足りない、というか、もう意味がわからないというレベルになってしまっている。でもなぁ、途中の冒険パートが無いとお嬢のポンコツ劇場は見られなかったわけで、あそこを切ってシルバーの描写に時間をかけろとも言い難いのが悩ましいところ。やっぱり時間が足りないんだよなぁ。

 最初のシナリオだけならこれくらいでもギリギリだが、その後の豆の木とかシャドウとかリページの人魚姫の想区とか、この話だけに収まらない「グリムノーツという作品世界の中でのシルバー」のことを考えるともっと色々な補足が欲しくなってしまうのがファンの贅沢な願望。彼を支える要素は大きく3つあって、1つは今回そこそこフォローされていた「夢見る男」の姿。タオの口癖である「ロマン」はシルバーとの関係性で最もよく現れるもので、実際ゲームの3章にこの想区が用意されているのは、タオというキャラの掘り下げが目的だったと言っていいだろう。たとえ運命の書が与えられ、抗えない人生行路が決まっていたとしても、漢は夢を見続けるものだという信念を持つのがシルバーであり、それに共感し、下支えするところにタオ兄の強さが垣間見える、そんなお話である。

 シルバーを構成する2つ目の要素は「フリントへの情念」である。作中ではほとんど描かれることがないフリント船長。彼が登場するのはシルバーの豆の木イベントだけなのだが、そんな謎に包まれた存在ながらも、シルバーの行動原理に最も影響を与えているのがフリントである。伝説となった大きな存在に、矮小な身の上ながらもなんとか抗おうと克己し戦い続けるシルバーの姿は、巨大な「運命」に立ち向かおうとする主人公たちの姿の鏡写しになっている。そして、今回のエピソードからわかる通り、その姿はともすると悪役になってしまうかもしれないという恐ろしさも秘めている。悪の道を貫こうとするシルバーへの共感を隠しきれなかったタオ兄の心境を考えると、今後の展開も含めて色々と複雑なものである。

 そしてシルバーを構成する3つ目は「ジムへの視線」。互いに運命の書に縛られ、フリントの残した財宝に縛られている「主人公」と「悪役」。しかし、この想区は絶対的にシルバーが主役であり、ジムはそんな「悪役」を最終的に打倒するための装置でしかない。しかし、その後のサプライではこの2人の関係性も色々と掘り下げられており、悪役ながらも未熟な主人公を暖かく見守り、育てていくポジションとして、実はなかなか良い関係。残念ながらアニメではジムは完全に添え物扱いだったのでこのあたりの要素は一切触れられなかったわけだが、一応、シルバーという人物の一側面として捉えておきたいポイントだ。

 改めて見ると、やっぱり「描きたい」要素は多いのだがどうしたって尺は足りない。冒頭、海から問答無用で引き上げられたシルバーの第一声が自己紹介だったり、脚本部分でもかなりの無茶をしているのは明白(一応、「溺れたフリ」だから理屈は通るという言い訳は可能だが)。まぁ、この辺りの文句はどうせ毎回のことになるからしょうがないだろう。そんなファンの不満を埋め合わせるべく、今回は特殊召喚(?)で全員がサマーヒーローにコネクト(赤ずきんはアニメ特別版)。チクショウ、いつのまにそんなにガチャ回したんだよ……。今後もステージに応じてちょいちょい違うヒーローへのコネクトは増えてくるかな? 増えるといいな。余談だが、初代のサマーヒーローは以前鏡のメダルで交換できる大盤振る舞いがあったのであらかた揃えてはいるけど、優先順位が低かった赤ずきんだけ結局持ってないのよねぇ。サマデレラに花火を打ち上げられると、以前闘技場で苦しめられたトラウマが蘇りますね。もう流石に最近はサマデレ見なくなったけど。今でも周回するときは掃討力高いから悪い性能では無いのよね。

 さて、次回はいよいよ白雪姫。このタイミングで登場ってことはどう考えても「あっち」の話になるわけはないので、純粋に白雪姫次元の話だけが語られることになるだろう。My一押しヒロイン、毒林檎の王妃様の活躍に期待したい。できれば、一応あっち関係の伏線もちょいちょい仕込んで欲しいところだけど……。無理かなぁ。間違いなくこれまでで一番脚本に改変が入るエピソードになるだろうから、今から緊張である。そういやその兼ね合いなのかどうか知らんけど今回カーリーが初登場。ぶっちゃけ、ジムが出てくるついで(中の人的に)という可能性ががが。

 

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 アイキャッチの栞の絵が毎回とても良い、第4話。あのデザインの栞とか実際の商品として販売してくれないもんだろうか。お手軽で買いやすくて、しかも作品らしさが出るからとても良いと思うのだが。

 シンデレラの想区、後編。前回あそこまでやってしまったら後半はあんまりやることなくない? って思ったけど、むしろ駆け足になるくらいに内容あったわ。やっぱり、最低でも1想区につき2話くらいは尺が欲しいところだよなぁ。まぁ、シンデレラの場合はエクスの旅立ちの土地という特殊性があるので他よりも盛りだくさんではあるのだが。来週の宝島はそこまでややこしい話でもないから1話で収まるかな。個人的には宝島は無印よりもカオスジムが出てきたりする方が盛り上がるので、ぜひそちらも……って、毎回言ってる気がするな。

 さておきシンデレラ。エクスに対して想区のこと、コネクトのこと、空白の書のことなどをレクチャーし、ガチャを回して単発でいきなりアリスを引き当てる豪運を見せつけられる。アリスのこととなると目の色が変わるお嬢、初対面とは思えないテンションが実にらしい。実際に画面に出てる姿を見ると「箱庭の書ってでけぇな」とか「鏡の存在感ハンパないな」とか思うけど、まぁ、中にあれだけの機能が詰まってる本なんだから当たり前といえば当たり前か。鏡の存在感についても、あとあと判明するそのオリジンを考えれば、もっと前面に押し出してもいいくらいのものである。アニメではあの鏡の成り立ちについては……多分説明されないだろうな。

 アニメオリジナルの要素として、この想区からグイグイ変態仮面が絡んでくるという部分があるのだが、ここでさっさと入れておいた方が対立の構図がわかりやすくて良いという判断だろう。一応ロキとカーリーまでは絶対出てくることがわかっていたわけで、レイナと教団の対立については避けて通ることができない内容。まぁ、現時点までプレイしている人間からすると実はフォルテム教団も割と愉快な連中の集まりだったことがわかったりもするので、この時のロキのテンションについても、「なんか、しょうがないよな」と許せてしまう気もするのがちょっともどかしい。ついでにいうと、こんだけ希望に満ちてサクッと旅立ちを決めたエクスにあんなとんでもない人生が待ち構えているなんて、考えるだけでも気が重くなる部分である。あのままかぼちゃ農家で終わってれば、あんな目に合わずにすんだのだが……。

 もう1つ、アニメオリジナルの要素としては、前回も触れたフェアリーゴッドマザーの存在がある。原作ではこの時点で非カオス状態のデザインがなかったので、「変身前とカオス化後」という対比が出せるようになっているのはアニメ独自の強み。CV堀江由衣が決まっており、カオス・ゴッドマザーもほっちゃんボイスで喋るのである。変化前の姿でシンデレラを愛でているシーンは今作の割には作画が頑張っていたところで、なかなか良い百合関係である。「何世代にもわたってシンデレラを見守ってきたから壊れてしまった」という動機についても同情の余地がある部分だし……どうもこの世界、重なり続ける運命に心折れてしまう連中は多いんだよな。そう考えると13番目の魔女なんてかなり優しい存在だった気もする。

 そうそう、アニメの場合、エクスたちがコネクトするヒーローが固定できるのでそこでも物語を作ることができるという利点がある。具体的には、エクスのコネクト先がアリスになることで、「FGMが描いた悲しい夢を、外からつついて目覚めさせるのがアリス」という構図が見事にアリスの物語の引用になっているのである。こうしてきちんと原典の要素もシナリオに加味できれば、今作は存在意義があるといえる。その他、今回はベルたそが初登場なのに加え、時計うさぎ(布告役)がその容姿に恥じない活躍ぶり。やっぱトケウサなんだよなぁ……可愛いし有能だし声がいいし……最高の存在だ。なぜかシェインは1話から一貫してロビンフット一本なのだが、もっと他にコネクトしたいシューターはおらんのだろうか。まだこの時期だと大砲ヒーローがいないからなぁ。

 とりあえず、旅立ちの物語は悪くない出来だったのではないでしょうか。しかし、改めて次回以降のことを考えると、残りの話数でどう繋げていくのかが気になるところだな……。しばらくは1話完結でいけるかな? オープニング映像に出てくるカオステラーが風車の巨人とFGMだけなので、これ以降は誰に何が起こっても不思議ではないんだけど、そこはひねってくる意味もないんだよな。今後展開される物語の中でおすすめのカオステラーは、やっぱり桃太郎の想区のアレじゃないでしょうか。流石にえげつねーな、って思いましたからね。そういう意味では、次回の宝島はほんと素直だ。

 今週の俺:課金要素が多すぎて途方に暮れています。まだ何も課金してないのですが、やっぱりチケット購入してCウサはお迎えした方がいいのだろうか……他にもプニキの衣装買わなきゃいけないし、ドロテアさん諦めるのも癪だし、シャドウガチャも回したいし……(チクショウ!)。

 

 

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 まさかの2話またぎ、第3話。なるほど、ここで思い切って尺を使ってくるわけか……まぁ、大事な話なのは間違い無いからね。おかげでタオ兄とシェインの出番がきれいさっぱりです。

 エクスの始まりの地となるシンデレラの想区。ここで注目したい要素は2つあり、1つは何と言ってもこの作品の起点ともいうべき「モブの主人公化」である。空白の書、そしてワイルドの紋章という特殊性を与えられたエクスが「モブ」呼ばわりされるのはおかしいのだが、少なくとも彼が生まれ育った想区において、エクスは間違いなくモブである。彼のキャラクターデザインも「あんまり特徴がないように」というとんでもないデザインコンセプト作られているらしく、徹底してモブらしさをアピールしている。シェインたちからは長らく「新入りさん」などと呼ばれて名前すらあまり出てこなかったり、どんな物語に紛れてもあまり我を通さずに周りに順応したり、エクスは確かに、ゲーム作品、ファンタジー作品という舞台を考えた時に潔いほどにモブなのである。そんな彼がたまたま主人公であるシンデレラと知り合い、ほんの少しの勇気と憧れでもって、想区を救い、さらにその外へ飛び出すきっかけとなる。そんな不可思議な状況から、物語が始まっている。

 そして、この設定における注目すべき要素の2つ目は、今作におけるキャラクターたちは、想区を飛び越える「自由で必要とされていない」存在ではあるものの、それでも「生まれ育った想区と、もともと与えられるはずだった役割」が存在しているということ。エクスの場合は「シンデレラの想区のかぼちゃ農家のせがれ」である。これ以上ないくらいにモブには違いないのだが、彼がシンデレラという1つの道標と密接な関わりを持つことが、今後の旅の中でも大きな要因になってくるのは大事なところ。他にもタオとシェインの出身地があそこで、タオに至ってはまさかの「そんな役どころ!」というサプライズなんかも作品を紐解いていく上でのサプライズになっていく。今回シンデレラに2話使ったということは、あっちの想区も2話くらい使うことになるんでしょうかね。レイナについては想区云々は語れないのが口惜しいところ。まぁ、まだ厳密には彼女のオリジンには謎が残っているといえば残ってるわけでね。

 そんな風に、このシンデレラの想区は始まりの地でもあり、今作独自のギミックを見せる最重要ポイントの1つには違いないのだが、さて、今回のアニメでそれがきちんと伝わっているのかどうか……ぶっちゃけ、知らない人がみても(というか知ってる我々がみても)なんか「世界名作劇場」で改めてシンデレラがアニメ化されただけっていう印象になってしまう気が……。多分「この想区は間違いなく、我々が知ってるシンデレラの物語のソレなんですよ」ということを説明するために執拗にシンデレラらしさを強調していたのだろうが、やっぱり今更シンデレラを見せられても……みたいな部分があるのは悩ましいんだよなぁ。一応原作の時点でもそうなんだけど、能動的にプレイし始めるゲームの場合と、完全受動媒体であるアニメの場合は受け取られ方が違うからなぁ。うーむ、悩ましい。来週、あの人がああなってソレするあたりの展開でどれだけ盛り上げることができるかだな(今更ネタバレに配慮する必要もない気がするが……)。

 そうそう、やっぱりフェアリーゴッドマザーは登場しましたね。原作だと1話時点でキャラもキャストも付いてなかったんだけどね。原作時点ではリリーススケジュールの関係でできなかった場面が見せられるのはちょっと嬉しい。どうせだったらこのままシンデレラがらみの別なシナリオがもうちょっとみられるといいんだけどなぁ。カオス方面とか、リ○○のシナリオとか。そうして「1つの物語でも様々な想区の可能性があるんだよ」っていうのを見せてもらえると、オリジナルの魅力が出てきやすいと思うんだよなぁ。

 ところで、レイナはなんであそこで時計ウサギだったんだろうな。トケウサ、単体で出撃するのに向いてないやろ(向いてる初期のヒーラーって誰だ)。

 

 

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 んむ〜、作画がなぁ〜、第2話。案の定の品質なので実に悩ましいなぁ。なんか話の展開は「ミリオンアーサー」と大して変わらないと思われそうなので、作画分負けているのはどうしようもない気が……。あ、お嬢がリボン外してる絵が見られたのは嬉しかったです。

 今回も1話1想区で無理やりお話は片付けた。まぁ、この想区はそこまで話は複雑じゃないし、変態仮面の人が顔見せで登場した以外にはあんまりひっかかるところもないのかな? 一応、カオステラーの類例の紹介、それに「想区の歪み」という概念を象徴するドゥルシネーアの存在などによって、この世界で「想区」がどのように形成されているのかを何となく感じ取る手助けにはなっているだろうか。まぁ、多分初見の人からすると「何でこの世界の住人たちはみんなして自分の運命が全部わかってる状態で普通に生活できるの?」っていう疑問が出てくるだろうけど、そこはまぁ、本筋の方でも根本的に解決はされていないところなので気にしたら負けだ。

 一応、この世界は本当に「物語の世界」であるため、モブは徹底してモブを務め上げているという特徴があり、「自分は主人公ではないのだ」と認識している一般ピープルは、あまり悩まずに自分たちの起伏のない人生をまっとうしようとする傾向がある。まぁ、処理精度の低いAIしか搭載されていないと思えばニュアンスは近いかな。その分、主人公に近づいて役割の重要度が大きくなるにつれ、運命の書の記述への疑問が生まれたり、抗って想区を歪ませる可能性は上がる傾向にある気がする。想区全体でそうしたイレギュラーを補正する仕組みを内包している場合も多いが(そしてそれが悲劇の元にもなるが)、そうでない場合にはそれが「カオス」となってしまうのだ。まぁ、その辺りの話もおいおい出てくるかな。前回の赤ずきんの場合は「主人公が自分の運命に争う」というお話で、今回はカオステラー自体はあんまり重要じゃない。次のシンデレラあたりから、少しずつ「役割を全うすること」への疑問も生まれてくるかな。

 そんなわけで、次回はシンデレラであり、ようやくゲームでは1話目となるエクスの物語の幕開けが語られる。なぜこの順番になったのかはよくわからないのだが……最初にエクスをアリスにコネクトさせたかったのかな。別にジャックからスタートでもいい気がするんだけど。とりあえず次回がシンデレラで確定。そして、公式の呟きで「エンディングの映像の順番」に言及されていたので、その後は一応「宝島」→「白雪姫」→「雪の女王」→「桃太郎」→「アラジン」→「ジャンヌ」→「アリス」と並んでいるのだが……いや、流石にこの順番はおかしいよな。白雪姫の想区はあの白雪姫の想区ではないな。もしかしたらレイナの物語の本質部分は白雪姫の話から完全に切り離して、アリスの後に「最終編」として持ってくるのかもしれない。勝手に想像してみると、確定している想区は2話目までのものも合計して9個。このうちアリスは流石に2話使う必要があるので10話分。桃太郎も本当は2話欲しいところだが……しょうがない。すると残りの話数で「想区とは独立したお話」が展開できる……かな? 強引に白雪姫まででやるべき話の中身を全部やる……となると、本当に後味の悪いエンディングになってしまうのだが……。いやまぁ、仮に万象の想区までやっても、さらに後味は悪くなるだけだが。エンディングにフェアリーゴッドマザーのイラストが出てくるのだが、こっちは多分来週のシンデレラで顔出しするんだろうね。

 ただ、こうして想区を並べてみるとほぼ確定となる要素が1つあり、それは「ファムが出てくる想区はカット」ということである。事前にキャスト発表がない時点で予想はついていたが、おそらくこのアニメシリーズではファム・クロヴィスは登場しないってことなんだろう(エイダ・サードはいうまでもなく)。ファムがいないグリムノーツって、長門が出てこないハルヒみたいなもんだと思うのだが……どうしよう。もし2期が作られるとしたら、その時に西遊記からスタートってことになるんでしょうかね? まぁ、それはそれであり……か? いや、だからさ、もうストーリー進めるのは諦めてさ、もっと今作の魅力が詰まったサイドストーリーをアニメにしようよ。豆の木登ろうよ。カオスヒーローをお仕置きしにいこうよ。絶対そっちの方が人気出るから。

 おまけ・今週の俺 : ドロテア登場に満を辞してこれまで貯めていた石を大放出しましたが、170連回してハンスのみゲットでフィニッシュです。来週以降もまだドロテア狙うかどうか……。

 

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 タランチュラさん……第9話。いや、なんやねんこのアニメ。しんどいわ、マジで。

 初めて記事立てるんですけど、さすがに今回の展開はなぁ……今まで溜まりに溜まってきたものがどこで晴らされるのかと思ってのんびり(ある程度たかをくくって)見守っていたのだが、まさかのいくところまで行ってしまう展開だったとは。これ、どう考えても復活要素ないと思うんですけど、この後どうなるんだろう。ことに永井豪作品に明るくないので、どんなけじめのつけ方になるのかが全く予想できない。

 最悪、夏子の死だけだったら受け流すこともできたかもしれない。すでに多くの関係者の死という現実に直面している今、ジュネがここで夏子だけを見逃す道理はないわけで、最もむごたらしい方法で、一番盛り上がるタイミングで彼女が殺されるのはある意味必然と言える。それを狙ってやってしまえるのがジュネの恐ろしいところ、というか、今作はこれまで一度たりとも「ハニーが勝つ」という展開がなく、表面上はパンサークローを打倒しているように見えても、結局それはジュネが大望のために駒を操作しているだけであって、彼女はさっぱり困っていない。そしてジュネが狙った通りにハニーは追い詰められ、彼女の恐怖や苦悩が醸成されていく。その総仕上げが今回の話数である。あまりにも趣味の悪いジュネの「死体当て」ゲームの展開など、どこを拾っても胸糞悪くなること請け合いで、「そうかぁ、永井豪作品ってこういうものかぁ……」とよくわからん得心がいっている。これがあってるのかどうかは分からん。

 そして、そんなジュネVSハニーの筋立ての中、精神的に一番追い詰められていたのがタランチュラパンサーであった。今作はパンサークロー怪人が私くらいの世代の人間にやたら刺さるキャスティングになっているせいでそれを聞いてるだけでも割と楽しかったりするのだが、そんな中でも最も注目を集めるタランチュラは、押しも押されもせぬ釘宮ボイス。そんな忠実なる家臣のタランチュラが、今回最後の最後まで追い詰められ、ついに主人に逆らって自分の意思で動いてしまう。そして、それすらもあざ笑うかのように、ジュネはしっかりと最悪の結末を用意してくれているのだ。もう、ハニーよりもよっぽどタランチュラの方が不憫で不憫で……。

 実は今作は今回も含めて結構な頻度でコンテが笹木信作氏によってなされている。こういうところで重めのコンテワークが出てくると、またずっしり刺さるもんでなぁ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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