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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 どうみてもラス前、第11話。ここまで散々酷いこと(褒め言葉)やってきて、ここに来て急に普通のアニメだー。

 突如発表された「最終作戦」は、ロマーニャ上空にあるネウロイ本拠地をネウロイ化した大和で特攻するというもの。そこにウィッチの助力は必要とせず、あくまで勝負を決めるのは最新技術と男の浪漫だ。「既に余力は残されていないから、やるとしたらこれしかない」とはミーナさんのお言葉。上層部がそこまで悲壮な決意で挑んでいるのかどうかは分かりませんが、自分たちがロマーニャ一円を守ってきたという自負がある501部隊はちょっとご不満。そして、そんな中で1人焦りを見せるのが、最後の最後でメインを持っていったもっさんであった。

 既に引退の歳を迎えているはずの坂本少佐。彼女はシールドが張れないというビハインドをたぎる魔力とその発動技である烈風斬によって埋め合わせていたわけだが、魔剣烈風丸は急激な魔力吸引を行っており、これまでの連戦連闘で彼女の魔力も既に限界。皆を守る為に常に戦い続けることを旨としていた1人の軍人にも、引退という現実が突きつけられる。

 最後の作戦において、501部隊の11人は、本意ではないかもしれない中でものびのびと空を駆ける。大和の護衛任務を十全にこなし、歴戦の名にふさわしい戦いを見せた。その甲斐あって、大和は無事に作戦行動を遂行。ネウロイ化に成功して敵本拠地を叩き、最後の一撃を見舞うところまで肉薄した。しかし、最後の最後で魔導エンジンが停止。あと一歩のところで作戦は失敗してしまう。

 全てを諦めた大和クルーだったが、こんな結末は誰も望んでいない。戦い、勝利、そして仲間。全てを護るために、坂本少佐は捨て身の突撃を敢行した。

 

 エロや馬鹿がてんこ盛りのこの作品も、一応ミリタリーバトルものであるということをなんとか思い出させてくれるラス前のクライマックス。最後に主役の座にあがったのは、坂本少佐その人である。

 2話の時点で既に現役引退を臭わせていたわけだが、1クールの作戦行動をこなしてそろそろ限界。彼女のラストバトルが、ロマーニャ奪還戦という大舞台とリンクする。「失敗すれば部隊そのものが終わり」というウィッチーズの現状が「失敗すれば軍人生活が終わり」という少佐の人生にリンクし、「ここで働かなければ何も守れない」という大和のクルーが「もう守る為に戦うことが出来ない」という少佐の悲壮な覚悟ともリンクする。全ての環境が彼女の限界をあざ笑うかのように追い詰めていく。

 猪突猛進のきらいがある坂本さん。今回はあまりに焦りがすぎて、ちょっと回りが見えなくなっているところがある。最後の特攻がその最たるものだが、自分1人の悲劇に思い悩むあまり、作戦行動もあまりうまく行っていない。もう戦力としてカウント出来ない状態であると自覚できるなら、軍人が取るべき行動は特攻ではなく身を引くこと。それが出来なかった時点で、彼女に同情の余地はない。その上で、芳佳が抱く感情は「これで坂本さんは戦わずにすむ」という同情以外の何物でもないもので、ここに来て坂本少佐というキャラクターがいささかみっともない立場に立たされてしまっている。悲劇としてのクライマックスを引き立てるためには仕方ないところだろうが、彼女の男気や司令官としての手腕に惹かれていた人間は、少々残念に思うことだろう。

 他方、その脇でいい仕事をしているのは、中間管理職ながら理と情のコントロールが巧くできているミーナ中佐だ。意に沿わぬ上層部からの司令にもぐっと感情を抑え、部隊に伝達してきちんと意思の疎通、統一を果たすのは流石であるし、長年の付き合いで培ってきた坂本少佐との関係性も美しい。普通、こうした「個人の感情を殺して現実を見る役」というのは嫌われ者になってしまうものだが、彼女の場合は前提として回りのことを最優先に考える思慮深さがあるので、今回もいい場面が多かったような気がする。

 そう、やっぱり心の通った百合は良いものだ。今回はこの2人以外にも、バトルシーンではお馴染みのコンビ芸が堪能できて、ウィッチーズの面々が遺憾なく持ち味を発揮しているのが最大の見どころだった。

 まずは芳佳。彼女は盾魔道士(Shildmage)と呼ぶのが相応しいような防御のエキスパート。大和の防衛という今回の任務の中軸を果たし、特大シールドで完璧な防御を見せた。そんな彼女のパートナーは遠距離射撃の名手であるリーネ。レーザーを放つネウロイをピンポイントで打ち落とし、芳佳のバックアップに回っている。

 愉快なタンデムを見せてくれるのはシャーリーとルッキーニ。今回の作戦は、ルッキーニの故郷であるロマーニャの存亡をかけた一大決戦。パートナーであるシャーリーは彼女を鼓舞し、ぐるぐる回転からの人間大砲という大技を披露。戦闘中も楽しそうでなによりです。ま、今回最大の見せ場は風呂場での幅跳びだった気もしますけど。

 相変わらず一向にシールドを張る気がないエイラ。へろへろとネウロイの攻撃をかわし、誘導した先に待ち受けているのは、特大火力を用意したサーニャである。おとり誘導からの一撃大量破壊は、長年のコンビネーションの堅さを見せてくれる安心のクオリティだ。

 忙しく空を駆け回るバルクホルンは、面倒臭そうなハルトマンを引きずり回してガンガン撃墜数を稼いでいく。流石のエースパイロットたち。「勲章が向こうから飛んでくると思えばいい」とは、いかにもお姉ちゃんらしいお言葉。

 このように、ウィッチーズたちはそれぞれの特性を活かして、いかにも最終決戦らしい活躍を……って…………誰なんだろうね、ウィッチーズのメンバーを奇数にしちゃったのは。どこもかしこもコンビで描かれるから、1人余っちゃうんだよ……今回、特に活躍してなかったしね……頑張れ、誰か。

 さて、何はともあれ、次回で今作もひとまず終わり。実は、1期で描かれていたネウロイとの心の交流みたいなものが全く描かれなかったのが驚きであった。ま、いくらでも続きが作れる設定だし、実際色んなメディアで「ストパン」の世界は広がっているらしいので、今回のミッションが終わっても、まだまだ3期とかがあると期待しましょう。次回予告では、芳佳がオープニングテーマの歌詞になぞらえたメッセージを送るという心憎いサービスを披露。単純だけど、こういうギミックがあると見続けてきた視聴者は何となく嬉しい。石田耀子の歌って、こうして読み上げるだけでもイメージが湧いて力がもらえる気がします(作詞は監督なんだけどね)

 そういえば、今回も司令部で命令を受けているシーンでは「尻で語る」カットがありました。もっさん、臀部に力を入れすぎだと思います。

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