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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「バーテンダー 神のグラス」 5→5

 1クール遅れで視聴終了。あくせくしたアニメ視聴環境の中、こういう空気を流してくれる時間があるのはホッとする部分はありますね。

 ぶっちゃけ、アニメとして何かが大きく刺さるということはない。元々そんなにでかいドラマでもないし、アニメにしたからって見栄えがする作品でもない。しっぽりと流れるバーの空気は、あくまでも実存に肉薄するだけで、強く感情に訴求する要素は押し出されていない。

 でもまぁ、この作品はこれでいいんだろうな。酒、バーテンダー、ひいてはバーという空間そのものを共通テーマにして紡がれるヒューマンドラマの数々。取り立てて新鮮な何かがあるわけではないが、改めて世にある数多の人生へ想いを馳せるきっかけになる。癒し……というのはちょっと重たい話は多すぎるが、クールダウンには良い作品だったと思う。演出側も、あまり華美にせずに淡々と物語を紡ぐことをよしと判断したのだろうし、それは正しいと思う。適材適所、ド派手に覇権を狙うアニメばかりでは視聴者側も胃もたれしてしまうのでね。

 一応、最初のうちは「とっとと佐々倉がホテルのバーに採用されてからの話になるのかな」と思ってたけど最終的には1クールトータルで「いかにホテルに勧誘するか」「自分の職場にこだわる佐々倉の人生観とは」みたいな部分が縦軸の物語になっていたので1クール作品としてのまとまりが悪くないというのも評価ポイント。あくまで個々のエピソードをつなぐオムニバス形式がメインだが、やっぱりシリーズアニメとしては大きなドラマがあった方が見やすいですからね。つまりこれって続編も作れる構造ということでもある。いや、出てくるかどうかはしらんけどね。原作は長い作品のはずだし、あまりあくせくせず、ちょっとずつシリーズを続けてくれればそれはそれで嬉しいけどなぁ。

 
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「グレンダイザーU」 5→3

 何がしたかってん。

 昨今のリメイクブームは色々と考えさせられることも多く、懐古趣味のおっさんたちにアピールするのが主目的なのに、きちんと若い層に届くものを仕上げなきゃいけないというのでなかなか塩梅が難しい。実際、これまでリメイク作品で大成功を収めたものはごく稀であり、今思い出そうとしてもあんまり良い例が思い浮かばないくらいである。

 で、これ。私の場合はそもそもオリジナルを知らないから懐古もなにもないのだが、「なぜ古臭い作品を古臭いコンセプトのまま、古臭い絵で見せられているんだろう……」という感情しか湧いてこなかった。巨大ロボットアニメなんてそれこそ「現代風」のリブートで(それが正解はどうかは分からないにせよ)いくらでもいじりようがあっただろうに、なんとものっぺりしたままのデザインでのっぺりした画面が続く。正直開始数話で飽きてはいたのだが、「わざわざこんなところに繰り出してきたんだから何かあるのかもしれない」と思ってシナリオを頑張って追おうとしたけど、やっぱ何もなかった。強いて挙げるなら戸松の一人上手劇場がちょっと面白かったくらいだろうか。それとて、あの姉妹をもっと本気の作品でやってくれたら最高の戸松劇場が見られた可能性はあったのに。

 まぁ、元々興味のないジャンルを無理やり見た結果というだけなのかもしれないが……この結果で喜んだ懐古厨がいるとも思えないんだよなぁ。こんだけ生きてて、いまだに永井豪とのしっかりした接点を持てないのはもう無理なのかもしれない(多分「キューティーハニーユニバース」が一番印象がいい)。

 
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「負けヒロインが多すぎる!」 6→8

 まー、誰も異論はないでしょう。今期最大勢力、文句なしの特大ホームランだ。

 とにかく隙がなく全ての要素が最上級という奇跡的なクオリティを成し遂げた令和の異常事態。いや、A-1 Picturesは元をたどればそれくらいの地力があって然るべきスタジオではあるのだが、ここ最近は手堅くまとまった作品が多く、どうしたって京アニやらCloverやらに水をあけられていた感があった。しかしここにきて歴戦の貫禄。まぁ、つい最近でも「リコリコ」で映像的にはヒットは飛ばしているし、「かぐや様」シリーズで今作と似た路線で確実な打点はあげてたわけだけども。そんな「うちだって本気でやればこんだけのことができるんだ!」という鬱憤が大爆発したかのような、総決算の如き大金星である。

 難しい映像技術のことはよー分からんので「とにかく画面が綺麗でした。すごかったです。あとヒロインがみんな可愛かったです。すごかったです」と語彙は喪失気味。本作の良さを一言でまとめ上げようとすると、結局「全ヒロイン超可愛い」になる気がする。それはキャラデザの良さももちろん理由の筆頭にはあげられるが、ビジュアル以上に練り上げられたキャラの作り込みから魅力が溢れてくる。これは原作者の筆力もあるだろうし、脚本からアニメを組み上げたアニメスタッフの尽力もあってこそ。今作の監督である北村翔太郎氏という人は、なんとこれが初監督作品だというのにこの采配。なんとも恐ろしい話ではないか。令和の斎藤圭一郎だ(斎藤圭一郎も令和だ)。

 監督の采配で一番の評価点はシナリオから滲ませる要素の配分。ざっくり言えば「ギャグとシリアスのバランス」みたいな話。体感では今作の要素は7、8割はギャグが占めていたと思うのだが、それだけ強烈にギャグるインパクト極振りの連中が急にシリアスをやると、思いっきり浮いて薄ら寒いドラマになりがち。「今更そんなん言われてもなぁ」みたいな展開を過去にいろんなアニメで見てきた。しかし、今作は焼塩にしろ小鞠にしろ、がっつりと恋愛ドラマを紡ぎ、その果ての「負け」で心臓をギュッと掴むような痛みを伴う青春を見せてくれる。この緩急というか、不足ない描写の努力が本当に見事で、今作最大の眼目である「負けたヒロインが集まったドラマ」という突拍子も無い設定をフル活用できるお膳立てが整えられているのだ。これで思いつきだけの「負けヒロインって言われてるけど、こいつら負ける要素ないやんけ」みたいなキャラになってしまっては作品世界が全て瓦解する。しかし焼塩は負けてなお輝きを失わないヒロインであり、小鞠は恋愛でも、青春でも負け続きなのにヒロインであり続けた。八奈見は……いやだからほんとマジであいつなんなん?!(今更大混乱) とりあえず「遠野ひかるがついに突き抜けてスターダムに」という事実だけは覆らぬ。それだけで八奈見ありがとう。

 脚本・演出・映像、全てにおいてトップレベル。ひとまずアニメ化作品の範とするにふさわしい「ラノベ新時代」とでも言えそうな金字塔。今後の恋愛ラノベ、やりにくそう。

 
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「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」 4→3

 基本コンセプトはとても嫌いです。もう、割と序盤から適当にしか眺めてなかったから設定もよく分からずに見てたんだけど、結局主人公のスキルがなんで「ハズレ枠」なのかって説明ってあったのかしら? チートのくせして余計な自虐から無双する「逆勘違い」も腹立たしいが、当の本人以外の知能レベルを限界まで下げた結果チート能力のことをハズレ呼ばわりする方がより馬鹿馬鹿しいのでなんかムカつく。

 今作の視聴を最後まで続けた理由は当然「惰性」が一番だが、それ以外にも一応今作独特のCGゴリゴリでなんか気持ち悪い作画技法がどこに辿り着くのかというのが気になったことも理由である。過去にはミルパンセが「蜘蛛」とかでヘンテコCG作画で「なんか細かく見えるっぽい技術」を伸ばしていたが、今作を担当したセブンアークも、これまでとは異なる何かしらのCG技術でかなり省エネを実現させているっぽい。ぱっと見には繊細な作画に見えなくもないデザインなのだが……やっぱ動きに違和感が満ち満ちてるのよね。動きってのはキャラのモーションとかだけじゃなくて、背景との噛み合わせとか、カメラのアングルを変えた時に露骨にパースがついてこなかったりとか、なんかそういう「連続した」として流した時の違和感だ。影の付け方とかもなんか変だし、多分「あまり正しくない方向でのコンピューター技術の発展」がこういう画面を作り上げているのだと思われる。

 別に今作の頑張り全部を否定したいわけではなく、こうしたCG作画もおそらく場数を踏んで熟練していけばより既存のアニメに近い描き方も可能になるとは思われるのだが、残念ながら今はまだそれが実現していないし、テキトー極まりないなろうストーリーでは頑張って画面を作り込もうというモチベーションもあんまり起こらない気がするのだ。なんでこう、雑多に性根の悪い連中どもの不愉快な言動を描くところにばっかり筆を割くんだろうね。鬱作品を描いてこそ、そこからの反動で俺つえーが際立つっていうことなんだろうが……それって主人公側に爽快感があって初めて実現するものであって、世界全体をサゲることにばかり腐心していては単に鬱陶しい世界の鬱陶しい話にしかならんのよなぁ。やはり発展性は感じないジャンルだ。

 
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「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか」 5→3

 作画が良ければ評価できたかもしれないのにおじさん「作画がなぁ……」。

 ほんと、どうしてこうなった。今期、制作のproject No.9は「ぱいのこ」と2本立てだったんですが、あっちは最後まで高品質なままでゴールできたんですよね。対してこちらは割と早い段階から明らかに作画がおかしくなり、そのまま立ち直ることなく最終回までダラダラと続けてしまった。新番チェックの際に確認したが、今作は「キミ戦」と同じ作者の作品であり、その「キミ戦」は制作体制の破綻により仕切り直しを発表して撤退、今作はなんとか最終回まで漕ぎ着けたがこの通りの結果に。呪われてるんだろうか。流石に作者さんには同情してしまう。

 別に制作スタジオだって「ぱいのこ」の方に力を入れてこちらを蔑ろにするつもりがあったわけではないだろうよ。本作はとにかくキャラデザがパキッとしてて非常に濃く、このデザインで最初から最後まできちんと動かすのは結構骨。奇しくも同作者の「キミ戦」と似たような部分もあり、最初に設定した作画ハードルが全く越えられず、令和の世にはなかなか無いレベルで盛大な作画ぶっ壊れ状態に。作画崩壊ファンの方々は最終回だけでもチェックしておけばいい素材がたっぷり補充できるはずだ。「なぜ過去の失敗を業界は反省しないのか」というタイトルで放送してあげた方がよかったかもしれない。

 ここまで作画の文句ばかりだが、内容の方は別に悪くなかったと思うんだよな。いや、取り立てて面白いってこともないんだけど、一昔前のラノベの血脈を受け継ぐ「セカイ系冒険譚」の骨子はそれなりに整っていたし、流石に職業作家の作品ということでキャラの言動や展開に大きな不備はない。「さまざまな種族が憎み合いながらも異なる世界線の記憶のせいでなんか離れられない」という状態で小競り合いやじゃれあいを続ける設定も案外面白いし、ファンタジー&サバイバルな世界観はちゃんとしたイラストレーションで描けたなら魅力にもなっていたはずだ。そうして世界が成立してるだけに、かえすがえすも本当に作画がもったいないのである。

 作者さんが病んでないことを祈り、さらに「キミ戦」の仕切り直しがうまくいくことを祈って、手向けとさせていただこう。

 
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「杖と剣のウィストリア」 4→4

 面白くはないよなぁ……。逆にこれでなろう作品じゃないということがいまだにびっくりなのだが……。

 一応映像的な部分への評価もあるので据え置きにしているが、筋立ては何一つ心踊る部分はなく、例によってあの手この手で主人公を不当に虐げることに躍起になっているため、馬鹿はより馬鹿に見えるし、マウント取る側も馬鹿なままなのでどのキャラにも救いはない。一応なんか裏がある要素を匂わせ続けたるみるみキャラあたりは興味は惹かれたのだが……別になんもなかったしなぁ。

 結局1話で抱いた印象が全てで、「魔法だけが評価の対象になる世界で不当に虐げられるフィジカル系主人公」って、つまりは「俺、足速いんだが?」ってだけでマウント取ろうとする小学生みたいなもんじゃん。殴っていうこと聞かせりゃいいのに虐げられることを受け入れ続けて、その果てに「実際は超強いからちょっとずつマウント取りに行きます」って性格最悪にしか見えないのよね。いや、もちろんその行程で色々と理由づけしてるのは分かるけどさ、スタート時点で抱いた疑問というか不信感を拭うことなくなろうテンプレで突っ走ってる時点で外側に何を飾りつけようと響かないのよ。

 まぁ、どんな冒険も全部最終的に単位に換算されるっていう地獄の大学生生活の台詞回しはいちいち笑っちゃったけどね。日本の大学でも、単位が足りない大学のためにダンジョンを用意してあげるといいと思います。就職面接で何ていうんだろうな。

「学生時代に打ち込んだことはなんですか」

「火炎魔法です」

みたいなやりとりを現実で見せてくれ(現実とは?)。

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「逃げ上手の若君」 6→6

 これ、まだ2期発表ってされてないのか。ジャンプ漫画だし原作ストックあるし、てっきり分割前提だと思ってたのだが、まだ定まってないのかね。まぁ、どう考えてもここで終わる作品ではなかろうが。

 とりあえず1クール作品としては一旦幕引き。さっぱり終わった感がないところで切れてしまったのは勿体無いが、余計な帳尻合わせとかアニオリ展開で調整しないあたりは、むしろ続編前提の構図にも見える。「シャドーハウス」の時みたいに無理くり1クール作品としての体裁を整えようとするとあとあと面倒だからね。

 1話目時点での鮮烈な印象もそのままに、テンションもクオリティも落とさず走り切った1クール。面白くなるだろうという期待はあったが、ちゃんと応えるのは案外難しい。原作力があり、さらにスタジオの力もあり。これこそが予算も人材も潤沢にあるジャンプ漫画の勝利の方程式だ。CloverWorksは今後ともジャンプ漫画の品質保証として重用され続けるんでしょうかね。ちゃんといい作品を見極めて作ってくれるなら大歓迎だよ。

 本作の特徴である松井優征節というか、とにかくクドくなりがちなギャグのテンションを取りこぼさずに1つ1つアニメに乗せていく作業は、実は言うほど簡単ではなかったはず。「アニメ化にも向けていろんなネタを仕込んでいる」ってのが原作者の強みではあると思うのだが、少なくとも漫画として描いている時点では「数打ちゃ当たる」というか、画面狭しと思いついたネタを詰め込んでいるはずで、同じことをアニメで全部やろうとしたら容量の関係で破綻してしまう。そこをうまいこと取捨選択し、さらにアニメ映えするような時系列で並べ立てるってのはまさに脚本家の、そして演出家のお仕事である。さらにそこにたっぷりのメタ演出や実写素材を取り込むなどのやりたい放題で作品の持つ「はっちゃけ」感を増しており、「ぼざろ」あたりでも見せたスタジオの奔放さを示してくれたように思う。

 というわけで2期は必須だと思うんだが……どうなるんでしょうかね。ちなみに毎度の余談として中の人の話に触れておくと、今作が最序盤から一気に「ショタ作品」として加速したのは映像のクオリティもあるだろうが、やはり中の人である結川あさきの手柄が大きかったはずだ。同じくCloverWorksの仕事だった「トラペジウム」で鮮烈に銀幕デビューした若き才、ここから飛び出してくるんでしょうかね。

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「天穂のサクナヒメ」 6→5

 途中までの感想で薄々お気づきとは思いますが……「勿体ないなぁ」というのが素直な感想ですね。素材自体はもっと伸びる要素があったと思うんだけど……。

 というわけでサードインパクト! P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 最終的に今作が一番P.A.の期待を背負うものになるとは思ってなかったけども。3つの作品を同時に展開して、その全てが全然違うテイストで画面を作っているってのは(成否は別として)やっぱりすごいスタジオなんだよな、という贔屓丸出しの結論は出しておきますね。

 今作のアートワークも、いいバランスで作品世界を作り上げてくれていたと思っている。多少デジタル感強め(いや、今のご時世のアニメ作りなんて全部デジタルだけどさ、なんかこう、雰囲気がさ、伝わって)の画面構成は、原作がゲームであるっていう前提が分かりやすく伝わってくるし、その上でCGアニメにありがちな硬さや冷たさは極力廃し、また新しい「動かし方」を模索してくれていた。そういう意味では、今作は1つの道標として残しておく意義のあるものにはなったと思う。

 しかし、そうして作り上げたデザインワークを、もっと長いこと見ていたかったわけで……まー、結局いつもの結論になってしまうけど「尺がどうにも」って話よね。序盤はあんまり気にしてなかったんだけど、ココロワ騒動あたりから「なんか話飛んでね?」みたいな瞬間がちょいちょい出てくるようになって、最後の展開なんてそりゃもう駆け足、全速力。ゲーム的というか、物語的なお約束があるから何が起こってるかが分からないってこともないのだが、怪物退治の英雄譚なんてテンプレはそのディティールでどう個性を見せていくかの勝負なわけで、肝心なところを勢いで誤魔化されても流れ作業にしかならんのよ。最終的にかいまるの存在とか、あまりに他の流れと噛み合わんで完全に浮いてたしな……。

 まぁ、多分制作側からしたら「いうて2クールにされたらお前ら絶対途中で飽きるだろ!」って話もあり(そしてその可能性は高く)、ほんとにシリーズ構成ってのは難しいもんである。もちろんそれをわかった上でアニメを作ってるんだから言い訳にはできないけどね。とりあえず「ゲームが面白そうだなぁ」って改めて思わせてくれた部分は素直に評価して、販促品として成立していた部分に満足しましょう。まぁ、俺ゲームハード持ってないからやれないんだけどな。

 
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「この世界は不完全すぎる」 5→5

 最終回だけ観たらギャンブルアニメみたいになっててワロタ。まー、いろんなテイストがあるってのは悪いこっちゃなかったですけどね。

 なまじ最初の展開を知ってたもんでそこまで真剣に張り付いて見てたわけじゃなかったけど、原作の雰囲気は丁寧に再現できてるアニメだったんじゃないでしょうか。面白いのは、作品世界自体が「バグだらけのゲーム内」なので、描かれた世界が半端にリアリティを喪失したとしても、それがアニメの不具合なのか設定なのかよく分からないってところ。仮想をどこまでも仮想としてのみ飲み込める世界ってのは、アイディアとして一本立ちした部分でしたね。

 ただ、この制限の無さというか、世界の不安定さみたいなものは一長一短でもあり、どこまで行っても世界に「本当」の保証がないもんで何を拠り所にして視聴を続ければいいかが分からず、ふわふわした印象になったのもまた事実か。いや、普通に考えたらそんなとこ気にして観る必要はないんだけど、どれだけシリアスなドラマを展開しても「でも、世界は不完全だしほんとかどうか分からんからなぁ」というのは頭の隅に一抹の不安として引っかかって没入感を阻害した部分はあるんだ。この辺は、「ゲーム内」作品ではどうしようもない要素だからアニメ自体に責任は無い気もするんだけどね。

 また、単純な異世界冒険譚ではないおかげでタスクの性格も多岐に渡ったのは面白い部分でもあり、とりとめない部分でもあり。それこそ謎のポーカー対決がそうだし、「何をもって解決と為すか」っていうのも状況次第でコロコロ変わるところは懐の深さと解釈してよかったのかしら。最終的には「ゲームのシステムをどうこうして解決する」っていうのは一貫してるはずなんだけど、話数によって画面の見え方までなんか変わってるような気がしたのはむしろ統制を保っていたスタッフを褒めるべき要素なのかも。やり方次第では本当に全然違うテイストに振り切ってもっとカオスな作品作りもできたとは思うんだけど、多分原作の趣旨からそれはダメって判断だろうし。

 できることなら、このスタッフの手でこの先の物語がどう紡がれるのか見守ってみたい気持ちはありますな。よりによってそんなとこで終わらせんでもいいのに……2期、ある?(今期そんなんばっか)

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