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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 混迷尽きず、第10話。訳の分からぬ状態はそのまま、1つだけ間違いないのは「琵琶湖、大変やな……」ということくらいである。

 振り返れば今作において何かがはっきりと「分かった」タイミングなんてほとんど無かった気もするのでこのまま勢いでクライマックスを迎えそうだが、そんな中でもなんとか問題を切り分けて理解に努めなければいけない。いくつか今回のお話でも言及された部分はあるので、分かったことと分からないことを簡単にまとめておこう。

 一番大きな進展はサブタイトルにもある通りにララが持っていると言われた「刃」、つまり、私がこれまで「琵琶湖の上の魚」という長い名前で呼ぶしか無かった謎のフライングオブジェクトについて。以前から魚だったり刃物だったり大量破壊兵器だったり、謎に包まれた物体だったが、あれがたびたび落下して人を傷つけていたのは、その存在が「破壊の欲求」であったからだという答えがローワン王から提示された。あれは人魚にしか見えない特殊な存在で、王はあれのことを「光」と称した。これまでララが「お前は特別なのだ」「本当の愛を見つけた時にララの光が人魚を救う」と言われ続けていたが、その「光」とやらが具象化したのが、あの魚であるらしい。ということは、これまで何度か起動したタイミングは、全てララのなんらかの心的な動きに反応していたということなのだろうか。

 人魚を救える唯一の希望だと思われていた「光」が、なぜあんなとこにあって、あんな禍々しい姿をしているのか。それについてもローワン王が(なぜか)解説してくれたが、元来「光」と呼ばれるべきララの特別な力は、かつて「人魚姫」の時代にララが人間と関わりを持ち、手ひどく裏切られたことによって汚れてしまい、そこに人間に対する恨みつらみ、なんらかの呪いを内包してしまったのだという。それが人間への破壊衝動につながっているのかはよく分からないが……でも、以前あの魚が落ちてきて人魚族であるはずのコータも被害を受けてるんだよな。とりあえず現時点では「なんらかの害意」というふうにまとめておくしかないか。

 こうしてローワン王が蘇ってヘロヘロながらも情報を提供してくれるのは、魔女様が死んでしまったためだという。元々人魚族が眠りについたのだって魔女が絡んでたという話で、その根源が息絶えたため、眠っていた人魚族も少しずつ目を覚ましそう。ただ、どっちにしろ現代は人魚が生きるには辛すぎる時代なので、今のままでみんなして目覚めてもすぐに泡になってしまうかもしれないという。結局、あの「光」を当初想定されていた方向に向けることができなければ、魔女がいようがいまいが結末は一緒ということなのか。

 魔女の喪失によっていろんなところに異変が起こり、その代表は琵琶湖の生態系バグ。突然の花々、そして藻の大量発生により船が出せなくなってしまったというが、クルーズが出せないと地元の商工会とかが経済的に結構なダメージを負いそうである。まぁ、作中においては「茉里がララが潜んでいると思しき沖島に行けない」という弊害しかない訳だが、こうして断絶が生まれているということは、わざわざ「光」が発動して琵琶湖をこんな状態にしているのも、ララ(たち)が外野の介入を拒否していることの表れとも取れるか。おかげで茉里やルカもララの現状がつかめず、わずかな手がかりを求めて学校をサボりつつ駆け回るハメになった。

 トンデモ状態の琵琶湖がどうやったら戻るか分からないし、やっぱりこの期に及んで本当の愛と「光」の関係性だって分からない。かつて人間に裏切られた際に歪んで「人間殺すべし」の気をまとってしまったという「光」だが、そんな状態でもまだローワン王やリサが「なんとかしてよララ」と縋りついているってことは、ここからまだ人魚界を復興させられる算段があるということなのだろうか。その辺の「ララについての認識」がまとまってるかどうかがよく分からんのよな。

 そしてもう1つ、一番大きな謎は「結局魔女様って何がしたかったんだろう?」である。今回急に飛び出して憤死してしまったことももちろん謎だし、ラストで出てきたウミヘビとどういう関係にあるかだって気にはなるが、私としてはもっと気になるのは「童話の時代の人魚姫に、なぜ魔女は薬を渡したのか」である。かつて魔女がララに薬を与えて人間との接触を促したことにより、最終的にはその関係が破綻、ララが恨みを抱え光が歪むに至った。つまり、現在のこのどうしようもない殺伐環境が芽生えたのって、魔女様のせいなのである(もっと責任を追及するなら結局はララが悪いってことになりかねないが)。もしかつて魔女様が余計な薬を渡さなければ、人魚族は今も海の底で静かに暮らしていたのだろう。まぁ、人間の進歩が目覚ましく、海の中にまで入ってくるのも時間の問題ではあるのだろうが、少なくとも積極的に人間と拘らずに生きていくビジョンもあったはず。しかし、それを魔女様はぶち壊した。

 魔女がどこまで狙っていたのか。ハナから人魚姫と王子の愛など成立するはずがないとたかをくくって送り出していたのなら酷い話で、その結果としてララの「光」が濁ってしまったのだから、そこに弁明の余地はない。ただ、聡明な魔女様がそんなあからさまな大失敗をやらかすかと言われると多少疑問もあり、「うまくいくことを願っていた」可能性が1つ、そして「光が濁ることまで計算に含んでいた」可能性が1つ。そして後者の場合には魔女様が全部悪いというオチになるわけだが、少なくともこれまでの魔女様の振る舞いを見てると、人魚全滅を願う極悪人には見えないのだよな。魔女様が考えてたことが開陳されない限り、この物語は終わらないだろう。ほんと、何を思って飛び出したんだろう……。

 そんな魔女の考えは誰にも理解できず、ララの「本当の愛」もまだ見つかっていない。茉里の行動が随分大胆になってきたので、もしかしたら「愛」のとっかかりにはなるかもしれないが……やっぱりそうなるとルカのポジションは不憫やな……。

 
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 急転直下、第9話。緊迫感のある恋愛観、「これがドロドロ恋愛ドラマかー」とか一瞬思ったが、多分そういうことじゃない。

 正直に白状しよう、何が起こっているかさっぱり分からん。各シーンの演出意図を汲み取って繋げていこうとは一応試みたのだが、加齢のせいか最近だいぶそういうセンサーも衰えてきて、現時点では理屈でも感覚でも、今回のお話が何を伝えたかったのかを掴むことができていない。まぁ、分からんかったもんはしょうがないし、もしかしたら「分からないのが正解」なのかもしれないので、とりあえず現時点で分かること、分からないことを仕分けていくしかないだろう。

 といっても分からないことが大半だが……まず、今回最大の焦点となったのは「ララとルカの関係性」である。余計なことを考えなければ、単なるガキンチョのルカと世間知らず(地上知らず)のララの恋愛の初期段階みたいな状態は初々しく微笑ましいものである。告白シーンでのルカの反応からも分かる通り、少なくともルカ側がララのことを悪しからず思っており、「できれば付き合いたい」というのは隠す必要もない本心である。そして、そんな不器用なルカを見守りながら「王子様」として見定めようとしていたララからのベクトルだって、決して悪いものではなかったはずだ。どん臭いルカに対してマイナスイメージを抱く部分も少なからずあるが、だからとて愛想をつかすわけでもなく、「一緒にいたら悪くない感覚にはなる」くらいの印象値である。このままの歩速で進んだ時に結果がどうなっていたかは分からないが、まぁ、「可能性はありあり」くらいの関係性だったんじゃなかろうか。

 しかし、そこに余計な縛りを設けるのが「本当の愛」というややこしいフレーズ。ララは一族の命運を背負い、タイムリミット付きで本当の愛を探さなければならないという意識がある。これが彼女を急き立てており、「ゆっくりとふつーの恋愛関係なんて構築してられない」というヤな焦りを生む。また、ララの地上世界についての理解が万全でないこともこの焦りに拍車をかけており、「恋愛のなんたるか」「現代の恋愛像は如何なるものか」を把握していないがために、何が正しいのか、自分の感覚を信じることができず、他者の一般的な恋愛観を借りてくることしかできなくなっている。世の中に「一般的な恋愛観」などというものがあるかどうかも分からないというのに。

 そして、ここまでの前提で1つ、私自身が大きく勘違いしていたことがあると気づいた。「ララは地上のことに疎く、恋愛初心者で付き合うとかどうとかいう概念すらよく分かってない」と赤子扱いしていたのだが、よくよく考えてみれば、ララって「人魚姫」なんですよね。つまり、悲劇が起こったあの日まで、決して短くない期間を本物の王子様と過ごし、いくらかは愛を育んでいたはずなのだ。少なくとも「地上の人間との恋愛ビギナー」では無いはず。ただ、そんなララはルカとの関係性に王子との過去を重ねるような様子もなく、まるで一から恋愛をやり直すかのように、手探りで方向を探っていた。このララの感覚は、意図してのものなのか、彼女自身が、「王子様との過去」を切り捨ててしまっているが故なのか。

 とにかく、「本当の愛」を感覚的に理解できていないという負い目がララを無駄に急き立てており、「何を成すにしても急がないと」というヤなネガティブ展開を促す。周りの空気にも押されて告白イベントを繰り広げてみるも、残念ながらララのヘンテコな焦燥感などルカに伝わるはずもなく。このことが理解できないというだけで、ルカくんが責められているような状況になってしまうのはなんとも不憫。ただ、今回のお話の冒頭がカラオケの「50点」だったことを考えると、結局潜在的にララはルカのことをそこまで評価していないことの表れなんじゃないかという気もするのだ(だとしたら茉里はどんな存在なんだ、って話になるが)。

 ルカと積み上げてきたものは「本当の愛」につながりそうも無い(もしくはつながるとしても相当先のことだ)。これはルカが悪いわけではないのだから、純粋にララが「見誤った」結果である。ただ、再三言及していることだが、結局誰も「本当の愛ってなんぞ?」という問題に答えを与えておらず、それを手探り状態のララに見つけろというタスク設定自体が無理難題。そんな精神論じゃ、Z世代の若者はついてきちゃくれません。具体的なサジェストをお願いします。

 ということで、具体的なビジョンを持つ関係者たちが一斉に動き出す。何やら体調不良を訴えて衰弱していた魔女様はここ一番で力を振り絞り顕現。ララの行いに「違うそうじゃない」とダメ出しをしつつ、何かしら具体的な問題解決のために駆け出している。リサも同様に現場へ赴き、ひとまずララを救出。琵琶湖の上の魚の襲撃にも動じていなかったことを考えると、リサは少なくともララよりは何か「答え」に肉薄する立場にいるようだ。前回の「リサの行動って結局先延ばしだけで具体的な解決策になってないだろ」という不満について、彼女が明確な答えを提示できるか否か。

 まぁ、なんにしても視聴者目線だと「だから本当の愛ってなんだよ」「どこに行ったらゴールなんだよ」「王子とルカの関係は?」「琵琶湖の上の魚はどうしたらええねん」「魔女さん、今まで何を目的に水槽生活してたん?」「結局、茉里にとってのララって何!?」など疑問はてんこ盛り。残りの話数で、いくらかでも解消されて「本当のエンディング」に辿り着けますように。


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 もしかして、ララがケーキ屋で働いてるのって「アンデルセン」つながりなのか? 第8話。……いや、多分絶対違うしょーもない思いつきなのだけど……あとボクシング部で前に茉里とぶつかった人が西條クロディーヌさんだったんだけど、今回の決勝戦の相手が石動双葉さんだったところにもう1回キネマシトラス繋がりを見つけたりもしました。……そのうち九九組全部揃ったりしねぇだろうな?

 などという関係ない話から入ったのは、話のセンター部分を今ひとつ追えてないためだったりする。大筋はいい話でまとまっていたし、茉里とララの関係性はこれで良いとは思うのだが、唯一分からんのがリサの動きなんですよ。前回ラストにララが弱ってのが「薬の効能が弱まったため」というのは納得。目覚めた時代がリサよりもだいぶ遅かったおかげで魔女の秘薬の効果で本物の人間のように動けていたララだが、それもタイムリミットがあって、リサ同様に地上での活動限界を訴えての不調だったと。加えて姉妹で「ララが本当の愛を見つければプリンセスになんかよく分からん超パワーが宿り、一族郎党が救われる」という認識も共有しているので、これもOKとしよう。その上で、ララは「時間制限があるのに本当の愛になかなか辿り着けそうもない」という状態に陥っており、リサはその原因を「どれだけララが虚勢をはっても、やっぱり地上世界は怖いんだろ?」と判断したわけだ。そのために「無理やり地上生活をさせるのはかわいそう」ってんで実姉が引き取り、メンタルもケアしながら、地上の忌まわしい光景から引き離しつつ共同生活を送ります、というのがリサの提案である。

 ただ、この提案って何一つ根本的な解決はしてないのよね。そんな生活ではますます「本当の愛」から遠のくばかりだし、延命に限度があることをわかっているなら、この選択は緩やかな自殺。リサは今後のことを考えた上で、ララにあんな提案をしたのだろうか。そこんところが分からないので、今回の騒動もジレンマが感じられなかったのである。確かにララが大津家に残るのは大変だ。プリンセスが居候のアルバイト生活を送るのは人並み以上の苦労が伴う。ただ、だからってそこから引き離しても解決しないのであれば、姉妹どちら視点からも「無理やりにでも地上生活を続けて、なんとかして本当の愛を見つける」以外の選択肢はないはずなのだ。……お姉ちゃんが海の中でマッチングアプリでも使って魚類の伴侶を見つけてくれるなら話は変わってくるが……この後でマジでそういうキャラが出てきたらどうしよう。

 てなことで、リサの心情が追えなかったのが一番の悩みどころ。ただ、「あんな魔女を信じちゃダメ! お姉ちゃんと一緒に解決策を探しましょ」と言われてララが付いていくモチベはある程度理解できるし、そう言われて茉里がララを手放すのもまぁ分かるので、決勝戦でララが「ちょっと待ったァ!」して劇的勝利につなぐシーンは決して悪いものではなかったとは思う。まぁ、単なる架け橋役になってしまったルカくんは不憫ポジな気はするけども。

 ここから先、もはや本当の愛を茉里以外と結んだら詐欺な気もするのだが、ふと気づいたのだが、もしかしてルカがしょっちゅう何もないところでコケるのって伏線なんですかね? 実はこいつも魚類でした、みたいな……。だとしたら、ルカが相手で丸くおさまる可能性もあるといえばあるか。……琵琶湖上空の巨大魚、何を見てどう反応してるんでしょうね……。

 
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 コンテが河浪栄作?! 第7話。突然の仕事にびっくりだよ。確認したけどこれまで京アニ作品以外の仕事ってしてないはず。どこをどういうコネクションで連れてきたんだろうか……。

 さておき、お話の方も色々と読めない要素が多くて予断を許さぬ状況。今作はオリジナルアニメとしてはかなり怖い、「ふわっふわしたまま何となく話が進む」作品。「本当の愛」なんて不透明極まりない言葉を中心においてお話が進むので不安定に決まっているのだが、こういう観念的な要素は描きながら確固たるメッセージ性を残すのが難しく、半端な覚悟のオリジナル作品では鳴かず飛ばずで終わってしまうことが多い。ただ、今作は一発目をセンセーショナルな作画で引き付けておいて、その後も何となく「意味は分からん……けどなんか気になる……」という絶妙なラインで惹きつけて視聴者の興味を放していない。このライン取りはなかなかの職人芸である。

 「人魚姫」をベースとした物語のくせして、「王子様」が正式に登場したのは折り返し点の第7話。だいぶ遅い気もするが、冷静に考えれば人魚姫における王子様も後半パートでの出番が主なのだから間違ってはいないのか。そもそもあいつが王子様かどうかもよく分かってないし。そして何より、この世界における「王子様」のなんたるかも我々は分かっていないし。「真実の愛を見つけること」が使命だと、ララは魔女様から言われている。その論拠すら胡散臭くあるのはどうしようもないが、滅んでしまった人魚世界(最悪、お城だけでも)を甦らせるには、どうやら「特別なララ」の力が必要であると、これはローワン王も言っていたのでリサも信じて疑っていない部分(というか、信じないとやってられないんだろうが)。つまり「ララの愛情」はこの世界のあり方を左右するくらい大きなトピック。これまでその「お相手候補」すら見つからず、もはや茉里と百合展開にでもなってもらうしかないのかと思っていたが、ようやくここで大本命となる相手役が出てきた。

 しかしこの相手役、どうにも様子がおかしい。ふつーに考えたら時を超えた大恋愛をする相手なのだから「王子様の生まれ変わり」みたいな存在が一番手っ取り早く、現時点においてもルカが王子の生まれ変わり的存在な可能性は否定できないのだが、ルカの方からそうしたアプローチは一切ない。ララが思わず人魚に戻っちゃうくらいの衝撃を受けていたので何かしらの因縁じみたパワーを持っているのかと思ったが、少なくとも本人はピンときてないし、ララに対して「王子様ぶる」ことは一切ない。ほんとに「たまたま人魚を目撃しちゃった近所の男子高校生」である。しかも容姿端麗なララに一目惚れしたのは間違いなく、見た目の雰囲気に反して「どこ住み? バイト終わったら暇? LINEやってる?」とテンプレートなガツガツ系ムーブを見せる。CVが村瀬歩なこともあり、一歩間違ったら単なるチャラ男で終わっていた恐れすらある。

 しかし、それを補って余りあるのがルックス補正。どうやらとてつもないイケメンなのは間違いなく、なんの因果かあの王子様に瓜二つ。おかげでララは必要以上にトラウマを刺激されて付き合い方に思い悩むが、ふれあいを続けるうち、次第に相手がほんとに「一目惚れしてきただけの高校生」らしいことが分かってきて、少しずつガードを下げていく。まぁ、ほんならこの現代日本で芸術家肌の若者とインスピレーションの源である人魚が付き合うのも悪くはないかぁ、と思ってたら、ふとしたはずみからララのPTSDが刺激されてしまい、大切な局面での選択は「拒絶」。ルカからしたら寝耳に水、自分は何も悪くないのに一方的にフラれて大ショックである。元カレと顔が似てるってのはそんなにもハードルになってしまうものか。

 しかし、そうしたショックについてルカに責任が無いことはララも分かっている。最終的には相互理解を許容し、めでたく二人の距離はグッと縮まり、めでたしめでたしというお話で落ち着いた。……落ち着いたんだけども……これが果たして「本当の愛」なんでしょうかね。ルカと王子の関係性が分からんことにはまだなんとも言えないが、ラストの不穏なワンカット、ララが水棲生物としての何かを取り戻しちゃいそうなのがどうにも気がかりである。

 また、彼女が自己分析していた「きらめきのナイフ」の存在も気になるところ。かつて王子と過ごした日々は「キラキラしていた」はずだが、それが王子の裏切りによって反転し、彼を傷つけるナイフへと変貌した。すんでのところで殺傷事件は避けられたが、かつてきらめいたその刃が、今や姿を変えて琵琶湖の上空に浮かんでいるという。……前にあの浮遊物でダメージくらったのはよりによってコータさんでしたが……きらめきが転じてナイフとなって、さらに魚にトランスフォームして王子を食いたいと欲する流れ、なんのメタファーだとしても落とし所に困る。現時点でまとめるなら「王子の裏切りを許せなかったララの心の黒い部分」ってことになるのだが……それがなぜ琵琶湖上空に浮くのだろう。魔女様もあれは見ていると思うのだが、最終的にこの世界がどうなるのが人魚たちにとっての正解なのだろう。

 謎は深まるばかり。個人的には「キネマシトラスつながりで西條クロディーヌさんの次に花柳香子さんも登場したなぁ」というので一旦満足しておく。彩沙ちゃんは純粋な京女やから、滋賀県民の役なんてやらしたら膨れてしまわはるよ。誰がずんぐりピンクじゃ。

 
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 予想だにせぬ深刻さ、第6話。いちいち設定が想像の斜め上なのよね。誰がこんな脚本考えてるんだか。

 これまで謎のヴェールに包まれており、今回のお話で分かったような……やっぱり分からないような状況になったのが「人魚」という生物の生態である。1話目の惨状について、我々視聴者は「まぁ、よぅ知ってる人魚姫の話やしなぁ」というのでなんとなく受け取っていたのだが、「1783年」という具体的な数字が出てきて明確に「現代社会」と地続きであることを知らされると、色々とディティールについて考えなければいけなくなる。つまり、日本で言えば江戸時代あたりに、ララたちの「人魚の王国」は間違いなくこの地球上、海の中に存在していたということだ。この時代の漁業や海洋調査がどの程度のレベルだったのかは定かじゃないが、大航海時代を経て、人間はグッと広く海へ出ることが可能になった時代。そんな文明の下で、人魚たちはニンゲンを忌まわしいものだとみなしながら、ひっそりと生きてきたらしい。

 そしてララが魔女の薬を使って「醜い姿」となり、実際の人間の王子(これ、どこの国なんだろうな)とつながりかけたが破談したことが王国や王城に影響を与え、ララは泡となって消滅、城も崩壊して一家は魔女の誘導する「どこか」(それがまさかの琵琶湖?!)へ移住し、そこでララの復活を待つことになった。国王・ローワンは「自分の力で泡となったララを引き戻し、目覚めを待っている」という話だったが、ララが「特別な子」に認定され、彼女だけが起こせる「奇跡」が一族の最後の望みであるという証言は、根拠が提示されていないのでぶっちゃけ怖いところではある。まぁ、魔女様もララにはご執心だったわけで、何かしらの手がかりはあるのだろうけど。

 そして、そんな一家の衰退記からはみ出たのがララの姉の1人、リサだった。魔女の引き連れられて(多分ヨーロッパあたりから)大移動していた最中、はぐれたリサは人間に捉えられ、見せもの小屋送りにされて屈辱的な日々を送ることになる。おそらく人類史上初めて捉えた生の人魚だが、捕まったところが良かったのか悪かったのか、大々的に「異物」として取り上げられるわけでもなく、単なる見せ物の1つとして消化される日々。「姫」として育ってきたリサにとってはこれほど辛い環境もなかろうが、最終的にはリサが懇意にしていたチョウチンアンコウの手によって辛くも救助される。チョウチンアンコウ(のちに光太と名前を与えられる)が暗闇に沈むリサに一筋の光明を与える筋立て、なかなかに象徴的で良いものだ。

 しかし、絶望に打ちひしがれるリサはそこから生きる術もなく、コータと生活のレベルを同じくするため、自らの意志で忌まわしい魔女の秘薬に手をつける。「醜い姿」は全く望むものではないが、この世界で2人きりで生きていく上で、足は必要不可欠。コータに迷惑をかけるくらいならと、リサもその汚名を被ることを決意したわけだ。そしてそこから魔女の行き先に辿り着くまでにも長い時を要し、その間に秘薬の効果も限界を迎える。本来なら薬の効果が切れた時点で泡となって消えるはずだったが、そこでリサが選んだのはなんと「薬学的な分析と開発」であった。奇しくもたどり着いた先は昭和の時代あたりからメキメキと頭角を表し、世界でも主たる成果を上げ始めた日本の薬理研究。「京都理科大学」は実在の大学ではないが、そのイメージは京都大学だろう。魔女の秘薬という人類からしたら垂涎の一品を手土産に研究協力を持ちかけ、そのまま研究員として「命の水」の開発に邁進するリサ。これこそが、現代世界で人魚が生き延びるための最善の策であった。

 まぁ、正直この辺の設定は謎が多いんですけどね。まずもって人魚って肺呼吸なのかエラ呼吸なのか分からんし。薬を飲む前からリサもララも普通に地上で呼吸できてるんだよな。また、リサが地上に出てからいち人格を獲得し、これまで生きながらえてきた方策も謎といえば謎。大学に籍を置く研究者になっているのだからふつーに戸籍やらを取得していると思われるが、その場合に毎度お馴染み「不老不死の悩み」をどのように解決してきたのか。何年経っても一切老いることがないその美貌を、うまいこと誤魔化しながらいくつかの別名義でも使って100年あまりを乗り越えてきたんでしょうかね。まぁ、リサさんは賢いからその辺りもうまいことやれそうではあるが。不器用すぎたララとは随分な違いである。

 とにかく、リサは眠りにつくでもなく、生まれ変わるでもなく、ガチで別れてからの数百年を生き延びてきた。その過程には想像を絶する苦労があったことだろう。そしてよりによってこのタイミングでいよいよ「偽薬」も効かなくなり、「地上の人魚族」としては終わりを迎えつつあるという。魔女が見つからず、ララに縋るしかないこの状況で、果たしてララは姉の悲願を成し遂げることができるのだろうか。

 そして、そんな姉のことなどつゆ知らず、「なんか王子っぽい人」と出会ってしまったララは……身体が魚に戻っていた! 見た目は魚、頭脳は夢女子、その名はララ!(どうすんだこれ)

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(※この記事からちょっとの間、定例のアニメデトックス期間に入るため、一時的に更新頻度が低下します)

 

 マクドのパチモンの店名で「VVV BURGER」は初めて見たかもしれん、第5話。縦書きの店名見て「どゆこと?」って思ったけど、お店のロゴ見て納得。そういうデザインもありか。

 労働の喜びを知りやがって。現代の滋賀でバイトに励むマーメイドプリンセス。相変わらずその構図のギャップはおかしいが、描いているものが最終的にとっても真っ当な(?)青春絵巻みたいな仕上がりになっているのがなんとも不思議。バイト女子のキラキラ青春アニメ代表、「花咲くいろは」もびっくりである(そういうアニメじゃない)。

 こうして丁寧なバイト描写をされると、私もどうしても自分が初めてバイトをやった時のことを思い出してしまう。私は高校時代とかはバイトしてないので初体験が大学生になってからだったのだが、某有名飲食チェーンで初めてのバイトを経験し、そりゃもう大変だった。自分みたいな陰キャは人前に出る仕事なんて絶対しないと思ってたから最初はララと同じように洗い物ばかりだったけど、それでもシステマティックな動きが要求される洗い場、覚えることが格段に増えるキッチン、そして最終的にはホールに出されて……と日々が修行の場のように思えた。いやね、世の中の大半の人はバイト経験あるだろうし、「そんなん普通やんけ」と思われるかもしれないが、何事も初めてであれば新鮮だし、戸惑うもんですよ。あの時の「もう、頭がまわんないよ〜〜」感を思い出させてくれる、なんとも切実な現実感を持つ人魚姫であった。

 20以上の面接を経たおかげでもあるのだろうが、ララを取り巻く環境にいる人たちは基本的にいい人ばかり。ケーキ屋の店長は多少ぶっきらぼうなところはあったけど、ララたちを雇ってくれた時点でまず懐の広い人だし、その後もバイトという「若造」の気持ちを最大限に汲んで助言を与えたり、注意したりしてくれる人。周りのバイト仲間も、トンチキなララの言動を見下したりせず、「ちょっと変わった子」くらいの温度感で付き合っていい「同僚」になってくれている。これまでのララの常識知らずムーブを考えれば、今回のバイトストーリーは驚くほどにスムーズにいった。バイト初月からガシガシシフトに入り、トータルで7万以上は稼げそうってんだから稼働状況もまずまずである。刺激には欠けるがなんとも無難なミッションクリアー……と思われたが、魔女さんの小言のせいで「それじゃダメなんだわ」と余計な使命感がララの中でたぎったせいで話はややこしくなった。

 結局「真実の愛を見つける」って目標は「人魚が人間と結ばれる」という結末を迎えることらしい。それだと前回のカップル観察がなんの役に立ったのか微妙ではあるのだが、とにかくララにはもっと積極的に人間社会と接する努力が求められるということ。まぁ、別にケーキ屋のキッチンで働いてたって周りの同僚や、それこそ店長あたりと何かしらのご縁があるかもしれないのだから「何もしてない」ってわけじゃないはずなのだが、少なくともララの中での「王子様探し」はコレジャナイらしい。まぁ、目の前の勤務表にばかり視野が狭まってひたすらバイトに明け暮れる生活になるのはよくないかもしれないが(それで学生生活が台無しになる大学生はいっぱいおるからな!)……。ララさんも進路の定まらぬ大学生のように、ひどく曖昧な「これじゃダメだ」に囚われてしまった。

 こういうマインドで自分探しの旅に出ちゃう人とかもいるわけだが、幸いにしてララの場合は店長たちの心遣いのおかげで「いや、別にこの状況も人間観察の環境としては悪くないのでは?」と思い直すことに成功。もちろんこれだけで王子様探しという目的が完遂できるわけではないが、当座の軍資金を得たり、大津家の信用を回復したりするためにしばらくバイト生活を続けるのもよさそうだ、という結論に至る。初任給で食べる焼肉も美味しいしな! もう、このままバイト奮闘記になってしまってもよかったのだが……。

 運命のプリンセスにそれは許されない様子。ついにララの目の前に現れたリサ。なぜ彼女がこれまで姿を見せなかったのか、というララの疑問に、姉は「醜い姿を見せたくなかった」と返す。そうだ、このアニメは童話の「人魚姫」がベース。人魚たちは基本的に人間界との交わりをタブー視していたのだ。ララというはみ出し者のせいでいつの間にやら地上での肺呼吸を、二足歩行を強いられる現状は、どうやらリサさんにとっては屈辱的なものらしい。ララをそんな状況に追い込んだ諸々を憎んでいると、姉はそう言っていた。

 そこから人魚ファミリーによる復讐劇が始まるのかと思われたが……動き出したのは、なんと琵琶湖上空に置いていた巨大な楔のような未確認飛行物体。今回フォルムが少し変化し、それが「魚」であることが見てとれた。そして、なぜか魚が襲撃したのはリサの従者・コータの乗った車。……これも人魚世界の因果の1つなのか? まだまだ先は見えない。

 
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 現代の異世界存在は無限にテレビから情報を取得できるので強い、第4話。昔から宇宙人とか異世界人はテレビを見て世間の諸々を知ることが多かったが(?)、現代は欲しい情報だけ一発で配信で見ることができるからね。スマートスピーカーの存在もそうだけど、着実に現代は「いつかの人類が思い描いていた未来」に辿り着いている。

 なんてことでララはいちいち驚いていられないくらいに世界は回っている。前回でようやく大津家への居候が許されたララだったが、そのまま特に進展もなくあっという間に3週間がすぎるそうで……まぁ、そんだけありゃ現代の常識の一通りは学べますわな。ただ、それでも引きこもっているだけでは進展は望めず、なんとか外に出たいララ、そして余計な厄介ごとを引き込みたくない茉里。……茉里はさ、ララを拾っちゃった時点で色々と諦めるしかないと思うんだけど、家に置くだけ置いといて飼い殺しの状態でいいと思ってるのは問題よな。まぁ、魔女様がそれで満足しちゃってるから、「人魚族とか、全員水槽の中にぶっこんどいたらええねん」くらいに思ってたのかもしれないけども。

 もちろん足が生えてるララはそれでは満足できないってんで、うだうだ文句を言っていたらようやく学校へ行くことが許される。茉里にとっては消極的合意でしかなかったが、文字通り「外の世界」へと接続し、いやでも運命は回りだす。いや、近所に出かけるだけで回り始める運命はずいぶん安っぽいけども……。とりあえず大きな変化1、ララが大津家以外の人間と交流することができた。まぁ、その発端が大津家兄(祥弥というらしい)だったので結局は兄妹のサポートありきだが、茉里に比べるとずいぶんチャラそうな兄の手引きにより、色んな高校生と交流することができたララ。そのおかげで今回の「姫と王子」に出会うことができたのだから一歩前進。

 別にその辺の高校生と対話したからって有力な情報など得られるはずもないのだが、どうやら彼女の「真実の愛を探す」という目的は別に「ララ自身が恋をしろ」ということではないらしい。いや、最終的なゴールはそこだと思うのだが、テレビで得られた知見を実地で確認するかのように、不器用な高校生カップル(未満)をサンプルに「愛」の何たるかを観察することで生の感情に触れるララ。今回のヒロイン・ヒメカさんの失恋を見ながら、頭の中にバチバチとスタァライトじみた星が光る。ララがこのきらめきを追求することで、何かしら変化があるのかもしれない。

 そしてララがお外へ出られたことで起こったもう1つの変化は、他者もララを観測することが可能になったこと。ずっと琵琶湖のほとりでララの気配を追っていた彼女の実姉・リサ(CV津田美波)。ララの動向を把握して早速コンタクトを取ることに成功。魔女様に続く2人目の「関係者」の存在に、ララの探求も大きな前進が……。と思いきや、どうやらリサさんは何か大きな秘密を抱えているようだ。すぐ近くにいるのに何故かララと顔を合わせず電話での対話にとどまったこと。そして、彼女との再会を手放しで喜んでいないこと。人魚の世界で何があったのか。まだまだ、琵琶湖の底は深そうである。

 
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 人魚+ボクシングという謎のマリアージュ、第3話。いったいどんな発想からこんな設定が出てくるのだろうか……いや、別にララがボクシングするわけじゃないけども。腰から下を打っちゃいけないボクシングのルールは、意外と人魚に対しても平等だったりするんだろうか(フットワークがどうしようもないやろがい)。

 異界からの押しかけ存在との同居生活、ちょっと人間っぽい部分の上下が違うが、ざっくり言えばだいたいクジマと同じ存在であるララ(?!)。しかし日本文化にやたらと精通していたクジマと比較すると、こちらのお嬢さんは国どころか時代も飛び越えてしまっているせいで常識のズレっぷりが想像以上。ことわざ辞典を渡しておけば大人しく留守番していたクジマと違い、ちょっと学校に行く間目を離しただけでも問題行動を連発してしまうダメな人魚姫である。こういうダメさって、別にララに責任があるわけじゃないんだけどめっちゃストレスかかる描写になっちゃうのがとてもおっかない。でも流石にスマートスピーカーが便利すぎるのが問題な気もする。あれ、もしかして魔女様が思いっきりそそのかしたわけじゃあるまいな……。

 そんなわけでひたすらに「ズレ」が強調されるお話になってしまい、部活の大一番でピリピリしていた茉里からは(半ば当然の)決別宣言。普通に考えたらこの状況で放り出されたら路頭に迷ってしまうのだからララは大いに困るはずなのだが、自分が迷惑をかけていた自覚もあるし、何より訳もなく人の世話になりっぱなしでいいとは思わないメンタリティ。行くあてもないくせに自立を宣言するララ。これにて主人公コンビは解消である。

 ……まぁ、そんなわけないんだけど。3話目にして「雨降って……」を先に処理してしまったおかげで、だいぶ強固な結びつきを見出すことに成功した2人。ララからしたら無条件で匿ってくれている茉里を嫌いになる理由はなく、茉里の方からは一言でいうなら「おもしれー人魚」ってんでしばらく飼育して様子を見ることにした形。いわば魔女様と似たような立場である。魔女様は水槽の中に理想の環境を作ってもらって飼育されているわけだが、ララはここから少しずつ、自分の周りの環境を理解し、適合して、理想を求めていくことになるのだね。前途に難は多すぎる気はするが、なんとか始めの一歩は踏み出せた。お騒がせ人魚譚、改めての幕開けである。

 そして今回はララよりも茉里のオリジンが掘り下げられた回。彼女がアニメヒロインとしては例を見ないボクシングに身を捧げているのは、元から喧嘩っ早いところがあったのは事実だろうが、純然たる「格好良さ」を求めてのもの。そのストイックな格闘家としての精神性には亡き母の教育も大きく影響しているようで、彼女のお母さん、モットーが「目ぇ逸らしたら負け」というなんともヤンキーじみたメンタリティの人である。しかし決して行動までがヤンキーなわけではなく、おそらく「何事に対しても、誰に対しても常に本気でぶつかれ」という教えなのだろう。娘さんはきちんとお母さんが望んだ通りに育っています。そのせいで野良人魚をうっかり拾ってしまうことなんて瑣末な問題ですよ。

 茉里の人間性を一番端的に表すのがボクシングであり、今回はがっつりと競技シーンが描かれた。レトロチックな絵柄ながらも動画は盤石の今作、細かいフットワークからリアルな撃ち合いまで、文字通り手に汗握る試合描写は実に見応えがあった。……この高校、やたらボクシング部の人数多いけど……強豪校なんやろなぁ。「膳所(ぜぜ)」は難読地名としても有名なところですが、残念ながら特にその辺の高校のボクシングが強いという事実は無いそうです。

 最後に蛇足で申し訳ないのだがいつも通りに中の人のこと。今回は、茉里と打ち合ったややヤンキー気質で威圧感の強い先輩・長浜さんのキャスト。こちら、我らが相羽あいなさんが担当しておりまして、キネマシトラス的には西條クロディーヌつながりである。普段、正直いうとあいあいの声優業についてはあんまり褒めてない私。湊友希那・西條クロディーヌ特攻の声すぎて他のキャラにあんまり……と思っていたが、今回の長浜先輩は良い仕事だった気がする。「格闘技で荒ぶる関西弁の女子高生」まで本人に寄せてもらうと流石にいい感じにまとめられたようだ。でもあいあい、意外と握力ないんだよな……。

 

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 滋賀に何もかも押し付けすぎやろがい、第2話。「なんなのこの“世界”って!」とか「時代」とか「街」とか、最悪「国」とかなら理解できるけど「なんなの滋賀って!」って言われても。滋賀県民も困惑ですよ。こんなに1つの自治体に責任を負わせるアニメなんて……まぁ、過去には「佐賀だからしょうがない」と思わせるアニメとか、「岐阜だったらこれが普通」と思わせるアニメとかもあったけども。

 「何も分からないことが分かる」という貴重な2話目。今期オリジナルアニメが花盛りって話は新番チェックでしたんですけど、この他のオリアニがストーリーを回していこうと順当な展開を見せる中、こちらの作品はガチでサブタイ通りにララが滋賀を走り回ってたら終わった。それこそ「なんなの滋賀って」すらよく分かってない。琵琶湖があることしか分かってない。すげぇ構成だよ。それでも気づいたら1話終わってたのは、分からないが故の不安感で引っ張られているってのもあるし、映像表現が他に無いおかげでついつい細かいところまで見入ってしまうというのもあるかもしれない。色々と極まったアニメである。

 強いて大きな進行があったことを挙げるなら、天涯孤独の身になってしまったかに思われたララだったが、なんとこの世界にはきちんと人魚世界から生き延びてきた連中がいたということだろうか。その筆頭が魔女グレイス。諸悪の根源なのか、それともララが救われるために残された唯一の手掛かりなのか。これまたよく分かんないけど、なんか知らんが琵琶湖近辺で地元民のマリちゃんに金魚姿のところを救助され、そのままペットにされているという。魔女様、それは望んでやってることではないですよね? おそらくララがやらかして人魚世界が大崩壊を起こしてから百年単位で時間が経過しているはずだが、その間、グレイスさんはどこで何をしていたのだろう。みんなしてララと同じように時間を一気に飛び越えてしまっているのかしら。

 加えて、琵琶湖の湖底で何やら企んでいるふうの男女は、どうやらララさんのお姉さんの1人だという。こちらも生きながらえてこの滋賀に降り立っているという。グレイスさんがちらっと「人魚関連の人らはみんな私が琵琶湖に運んだ」みたいなことを言ってたので、何かしら琵琶湖には「人魚が集まる理由」があるのだろうか。でも、ララは琵琶湖に沈んだら苦しそうにしてたんだよな……あれって、もしかして人魚が海水魚だから淡水湖ではエラ呼吸ができなかったってこと……ではないと思うけども。

 ララさんからみたらこれだって立派な「異世界転移」。なろう系では転移後にどのように立ち回るかでその作品の第一印象が決まることが多く、今期も(なろうじゃないけど)「天は赤い河のほとり」でハード目の転移劇が描かれていて興味深かったが、ララさんはもう、ほんとに徹底して「知らんぞこんな世界」というのを四方八方から浴びせかけられる。「現代転移」で戸惑う異世界生物ってのはちょこちょこいるし、空を飛ぶヘリを見てぼんやりする様子なんかは東村の結界が解けちゃったユルさんを思い出させるわけだが、その顛末の過程で危うくショッピングモールの会員証作らされそうになるのはララさんくらいのもんだろう。ああいう勧誘、確かに異世界人でも平気でカード作れそうだよなぁ……。「後からアプリをダウンロードしてご入力いただいても結構ですので〜」で誤魔化せそうだし。……このアニメが流行ったらあのお店(どこだか知らんが)でポイントカード作るのがオタクの間で流行ってしまうかもしれないな。

 とにかく、最終的に「なんも分からんからひとまず女子高生のお世話になります」という、1話目のラストで想定された元鞘(?)に収まったララさん。まだなんも分かってないし、これから先この世界で生きていけるとも思えない。それでも人魚は生きていくのである。地に足をつけて。地に尾鰭をつけて。

 
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