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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
継承、第8話。先週みたいな先生の過去編もとても好きなんだけど、それを踏まえた上での現在の「希望編」みたいなのもまた良き。蓄積あってこその、その先。 あえていうなら温泉回である。8話で温泉回というアニメでは非常に真っ当な(??)構成ではあるが、夏休みの思い出ラッシュは放送時期的にはびみょーに遅い。でもこのアニメはそうしたリアルタイム性とか、商業的な1クール構成なんて関係ないのである。あくまで安海たちに必要な行程だから描かれる、そんな夏のワンシーンだ。 と、その前に、一瞬だけ挟まれた回想は手島先生と七ちゃんが島の飲み屋で行ったやりとり。お互い王島に縁があると知った2人は島での再会を果たしたわけだが、「零ちゃん」の漫画が好きで応援したかった寺村七の想いを他所に、「マグマ」が尽きかけ、筆を置くことを考えていた手島。せっかく送ったノートも1ページ目1行目でその役割を終えてしまい、手島は教師への道を進み始める。海辺で語らう2人の間に相互理解は無いはずだが、そんな手島の気持ちを聞いた七ちゃんの「そうかー」の調子が何とも物悲しく、それでいて手島の人生を慮っている様子が分かって切なくなってしまった。寺村七、ほんとに刺さるタイプのキャラである。 しかし、そうしてさまざまな思いをぎゅっと押し込めて寝かせた時期があるだけに、現代の光景が眩しく見えるもので。高校生たちからしたらただでさえ楽しいイベント・夏休み。ダラダラするのも本分の1つかもしれないが、コミティアの燃え尽き症候群を解消するため、先生は部員たちを「島内名所巡り」へと連れ出す。いやー、伊豆王島(大島)って、意外と気になる名所が多いんですね。興味がさっぱり無かったので全然知らなかったが「日本で唯一の砂漠」とか言われたら気になるやん。他にも色々と独自の景観が楽しめるらしく、聖地巡礼で訪れてみたい場所である(残念ながら琵琶湖と違ってめっちゃ大変だが)。 興味の対象はいつだって外界に溢れている。そのありがたさ、大切さを知らない若者に「取材の何たるか」を伝えようとする手島。「アウトプットするものがなくなるならインプットすればいい」というクリエイター論は正しいものだが、これが案外難しいんですよね。インプットってとにかく常日頃から意識しないと取り入れられないものだし、感覚的には人生における刺激を100インプットして1でもアウトプットできればいい方だ。凡人は、「生み出す」ことのハードルは本当に高く、なかなかそれだけのモチベを作りづらいものである。 その点、漫研の若人たちは若々しい感性でクリエイティビティも潤っており、実際に刺激を与えてやれば、それこそ10も100も捻り出しそうな雰囲気。傍らに天才・石龍光ちゃんがいることもあって、どうやら「創ること」へのモチベについては先生の心配は無用だったようだ。もちろんモチベだけあったところで実際に手が動かなければ絵に描いた餅ではあるが、そこで活躍するのが先生の与えたノート。これに鉛筆を走らせることで、安海のクリエイティビティはしっかりと形を成す。手島がかつて消してしまった1文が、安海の1000の創造の源泉になったのである。何も言わずとも継承される魂。それはもう、先生じゃなくても「尊い」ってなっちゃうよ。 気になるのはそんな継承の様子を全て傍から見守っている七ちゃんのこと。正直、部室で先生が安海にノートを手渡した場面を、七ちゃんがどんな気持ちで見ていたのかは気になるところだ。七ちゃんだってかつては「創造の源泉」としてノートを送ったはずで、そのノートを先生が生徒に譲渡したという事実は、手島が完全に「創造の受け皿」を手放してしまったことを意味しそうである。かつてせっかく自分が送ったノートが他者に渡る、それだけを考えたら、七ちゃんとしては複雑な思いもあっただろう。 しかし、寺村七は手島零のことを最優先で考えられる人間。彼女がノートを託したことを「後継が現れて託せるものを託したのだな」と前向きに受け取ることができるし、それによって手島の創造の受け皿がなくなってしまうというなら、今一度同じノートをプレゼントすればいいのだ。この辺りが七ちゃんのしたたかなところでね。彼女はまだ「漫画家・☆野0」を諦めてはいないんですよ。その上で、無理強いして描かせようともしていないあたりが愛ですよね。 過去も現在も、そして未来もないまぜにして、2人の「漫画家」に、新たなインスピレーションが広がりますように。 PR まさかくれあさんが銀河美少女だったとは……第31話! 瞳に星を宿す者は、いつの時代もきらめきの渦中にある。 今回ばかりは節目となるお話、流石に無視するわけにはいかない。いつの間にやら人気や話題性でプリキュア業界でも随一になってしまったアルカナさん。そんな彼女の物語に決着をつけるエピソードは、日曜朝8時台に放送したらあかんやろ、という超絶作画演出で繰り広げられ、間違いなくプリキュアの歴史に新しい1ページを刻み込んだ。なんかもう、脳じゃなくて脊髄で求めている「観たいアニメ」を叩きつけられた感覚。素晴らしい光堕ちをありがとう。 「エクレールとの友情でアルカナが光堕ちする」、これは予定調和であり、何の意外性も無い展開だ。しかし、今回のお話では予定調和を超える色々な刺激が用意されており、引き続きこの世界のお話を「推理」したい大きなお友達を牽引し続けている。個人的にお気に入りだった要素は、予言の絶対性に絶望しながら襲いくるエクリプスに対し、アンサー・ミスティックの2人が真っ向から立ち向かったその姿勢。曰く「重ねた推理じゃない!」「自分で見つけた答えじゃない!」。変身口上にかけたこの文句を言い換えるなら、「推理の根拠にミラージュの書などという不確定要素を用いるということは、ノックスの十戒に言及された『超自然能力を用いてはならない』に抵触する。ロジックを信奉せよ」ということである。きちんと探偵としての矜持を持って反論している若手2人の姿勢がまず素晴らしい。ちなみにこの攻防の際にエクレールは後方で一切身構えることなく見守っており、後輩2人がきちんと旗幟を鮮明することを信頼していることの表れである。 名探偵として鳴らしたるるかさんがこうまで暴走した理由はミラージュの書にあったわけだが、彼女が囚われていた「恐怖の大王」の解釈がある意味で何ともトリッキーなものである。「7の月に恐怖の大王が降りてきて、世界は嘘に覆われる」という文言について、当初はウソノワール様が覚醒を目指して邁進してきたわけだが、ウソ様が打倒されてしまい、その過程でエクレールが目覚めた。そしてよりによってるるかさん、この「エクレールの目覚め」を目の当たりにしたもんだから「ほら、やっぱり7月に目覚めたエクレールが大王じゃん」という解釈をしてしまったわけだ。 そしてこの解釈を丸く収めつつ齟齬を出さない解決編として、マシュタンがさらに今回解説してくれていたのが、「確かに世界は嘘に覆われたが、それはこの世界自体を指すのではなく、エクリプスの闇に呑まれてしまったるるかのことを指すのだ」という解釈。いわば「物語の記述が神の視点だと思われていたものが、実は1人称視点のみで語られた個人的な出来事だった」という叙述トリックみたいなものだったという話。これだけで展開したらバカミスとして酷評されそうなネタだが、別にミラージュの書さんは世間の評価なんて気にしないのでこういうことを平気でやる(やるな)。まぁ、あくまでマシュタンの解釈なので「単なる間違いでした」の可能性もあるが……どこまでも真摯に「謎と解決」を与えてくれる本作のこだわりが感じられる部分である。 もちろん、これで全ての謎が解決したわけではない。この度新たに提示された要素に「瞳に星を宿す者たち」がある。ウソ様に引き連れられたファントムは皆、瞳に星を刻まれたデザインが共通しており、これが「人間からも妖精からも忘れられた者たち」の証であるという。ふむ、ウソ様は妖精には違いないはずだが、何かしらの忌み子みたいな存在なのだろうか。ファントムのあのアットホームな団結感は、確かに理屈では説明できないような、生まれ持ってのつながりを感じさせるものだ(初期のウソ様のニジーへの扱いの悪さから目を逸らしつつ)。そしてるるかさんは、そんなファントムの属性に気づいていたために、かつての決戦のタイミングで瞳に星を宿したエクレールを見て、「こいつもあっち側じゃん!」と勝手に解釈して暴走してしまったという。理屈は分からんでもないが、星が固定されてるファントム側と、要所で浮かび上がるだけのエクレールではどう見ても属性は違うやろ。まぁ、最終的には1つの要素で説明される部分なのかもしれないが……引き続き、この「ファントムとは何か、星とはなにか」は精査が必要な部分である。 ちなみに、本作最高のヒロインとしてニジーと並び立つゴウエモンさん。今回も「1人だけエクレールの星の事実に気づいていた」という点で特権的な立場に立ったことに加え、最後にるるかが手放したシャドウの欠片を回収することで今まで以上にるるかとの関係性を強くアピール。この2人の関係性も、何とかして幸せな結末を迎えてほしいものだ。というか、もうゴウエモンさんも一緒に探偵事務所で探偵しません? それくらいの実績積んでるやろ。 もう1つの謎があるとすれば、「星を宿す者」ではないにも関わらずウソ様と連携していたデッチ・アゲインの存在だろうか。今回の回想で「君の配役は……」と思わせぶりな台詞を言いながらアルカナシャドウの変身アイテムを渡していたことが判明したデッチさん。つまり彼はプリキュア界隈と何かしらの密接な関係を持っているはず。さらに星を宿していないのだからウソ様たちとはモチベも異なるはずで、まだ存在が確定しない「別な勢力」であるはず。現時点の雰囲気ではプリキュアは絶対にファントムさんたちとは分かり合えるはずなので、今後デッチさんがどんな軍勢を引き連れて出てくるかで、後半の空気感が決まりそうである。 さぁ、後半戦も頑張っていきましょう。
ファイッッッッッッティンッッッッッ! 久しぶりに僕です! 今回はついにRoselia10周年記念ライブということで、気づけば10年近くも追いかけてきたってことですよね……一応、厳密には私がRoselia沼に足を取られて沈むことになったのは「熱色スターマイン」のYouTube動画公開以降なので序盤の1年くらいは知らないわけですが、それでも9年くらいですからね。節目っちゃぁ節目ですよ。 今回のライブ、ギリギリまで配信の告知がなくて「そんなぁ!!!」と思っていたのだが、数日前に突如告知が出て無事に2日とも視聴できることが分かって一安心。最近はポピロゼのライブとか配信なしだったし、もしかしたらという不安もあったので観られるだけでも感謝である。そして、今回はベストアルバムをひっさげてのイベントなのでその中から楽曲がかかることはほぼ確定で新曲のお披露目とかは無い想定なので、いくらか落ち着いて各楽曲について振り返るアニバーサリーなイベントになればいいな、と思っていた。どーせライブの熱気なんてのは観てないと伝わらない(し現地にいないと伝わらない)のだから、今回の感想は楽曲の思い出に寄せたものにしてみてもいいかもしれない。まぁ、ライブで狂い咲くところは狂い咲いちゃうんですけどね。
<以下折り返し。セトリとか知りたい人はまずアルバムとにらめっこするんやで>
必要以上に丸く収まる、第11話。もうすでに展開としては起承転結の「結」に入ってますね。 残された遺恨を丁寧に断ち切り、バンドとしてまとまっていくみゅーたいぷ。前回で終わってしまったら流石に出番少なすぎじゃね? と心配していたユノのエピソードについても、一応今回追加で補填があり、彼女の道行きに一切の不安がないことを示してくれている。まぁ、元々何かしらの不和が原因でバンドを解散したとは思えていなかったので今更ではあるのだが、メンバーの誰1人後悔はない円満解散、未来も明るいということを伝えられて、ユノさんのしこりも無くなったのである。いや、この程度のことで解決するならもうちょいコミュニケーションとって話しておけよ、とは思うのだが、それができないのが千石ユノという女なのだろう。彼女の成長を表すツールとして「AIの使い方」が出てくるあたりがいかにもバンドリらし現代劇の取り方で、これまで全てのメッセージのやり取りをAIに任せてオールコピペしてた奴が、旧友とのやりとりを考えた時にいちいちAIの作ったテンプレートに疑問を呈し、最終的には自分で考えたシンプルなメッセージを伝えるというくだり、とても安直だがわかりやすくて良い成長の示し方だと思う。 また、そうして再会したkoharuとの対話でも色んな安心を手にすることができた。個人的に「そりゃそうか」と思ったのは「他のメンバーも今は別々な夢に向かって頑張ってるよ」という報告が入ったこと。バンドリ次元って「ガールズバンド時代」なもんだから世界中の女子高生は音楽で人生を全うすることしか考えてないと思っていたのだが、そりゃこの世界にだって音楽以外の夢を持ってる人間は山ほどいるよな。バンドリ世界では「音楽の断念=社会的な死」みたいな感覚があったので(cf.湊友希那父)「バンドの解散って人生の一大事じゃないの?」みたいにおもいがちだが、所詮は女子高生のいっときの夢。終わらせることを必要以上に深刻に考えていたのはユノさんだけでしたとさ。 ユノの問題が解決、ののかはビーストとして覚醒してやりたい放題、律ちゃんははらぺこバーサーカーとみんなが好き放題に振る舞うようになったゆめみた。こうなればあられが心配するべき最後のピースは当然藤都子ということになる。しかし、こちらも空気を読んだビオラが動いてくれたおかげでほぼ後腐れ無しで次に進めそう。あの動画、アップするんやなぁ。以前「この動画の画角だとどう考えても盗撮犯がビオラ自身になっちゃうと思うんだけどいいのか?」と心配(?)してたのだが、どうやらビオラさんはここでのCOまでを織り込み済みだったらしい。ほな都子の信頼を勝ち取ってきたここまでの謀略は何だったんだ、という話になるのだが、今作の最後のピースはこの「ビオラの本心」で埋まりそうである。まぁ今更何をやられてもヴィランの立場が変わることはないわけで、最後はせいぜい巨大化して世界を蹂躙し、合体兵器で撃退されるまで頑張ってほしい。 「結局ビオラって何だったの?」は本作の本質的な問題になりそうなので、現時点である程度の考えはあるが、多分番組感想でまとめた方が良さそうな問題だよね。テーマは「バンドリ次元のアニメを続けるための方策について」である。残りの話数、何が起きるかなぁ。
コラボって難しいね、第9話。お互いにWin-Winになる関係性を頑張って見つけるんだ。 2人の若き才能によって締結された猿楽と田楽のコラボ企画。鬼夜叉・増次郎は同意しているが、田楽側はまだそのことに意義を見出していないし、具体的に何ができたらコラボがプラスに働くのか、誰もやったことがないのだから、やってみないと分からないのである。ここで難しいのは、コラボの意義である「異分野の融合」をどこに見出すか。前回わざわざネットで調べた上で「よく分からんかった」という結論になった猿楽と田楽の違い。ただ、少なくとも今作においてこの2つは明確に違うものとして区別されており、演者たちもそのあたりの意識はちゃんとあるらしい。今回出てきた言及をまとめておくと、「田楽は見るものではなく、行うもの」。対する猿楽は「神事に近い生まれで、見るものとしての性格が強い」だそうです。この言説が史実的な観点からどの程度正しいのかは分からないが、とりあえず作品世界内ではそういうことらしい。実際、舞い比べの1戦目では鬼夜叉の獅子舞が「軽い」と断じられ、しっかりと地に足をつけて伝統的な格式を守って舞った田楽の勝利、2戦目ではそこを打ち抜くために鬼夜叉が「死生観」という全人不変の概念を観客たちにも叩きつけ、猿楽の基盤の弱さを吹き飛ばして見せたわけだ。最後のコラボにおいて、ベースに田楽の演目をおき、そこに「見る人が楽しめる要素」を加えることで、地に足がついたエンタメにまで昇華されることを期待する、これが今回の狙いになるということ。 とはいえ、言うは易し行うは難し。具体的に「猿楽らしさ」とはなんぞ、というのがよく分からない鬼夜叉。もちろん増次郎だってそんなこと分かるわけもなく、「汐汲」という田楽の演目を見た鬼夜叉はせいぜい第三者視点から「なんか物足りないのだ」という感想を漏らすしかなく、そこにどんなデコレーションで見応えをプラスするかは分からない。こういう時、「とりあえず原点に立ちかえるんだ!」というのはいろんな漫画でお馴染みの定番作戦らしく……2人は「汐汲」の何たるかを探すために「実際にやってみる」ことに。 道中、変態ジジイに遭ってパニックになりかけたりもしたが、その経験もあって(?)、鬼夜叉は「唄」の可能性に行き当たる。近いところでは業子様も「詩」を専門にしていたこともあり、鬼夜叉は「演目に人ではなくて情景をプラスするには唄がよかろう」という気づきを得たのだ。これは増次郎たちもある程度納得し、得手不得手の問題もあり、その「唄い」の追加作業は鬼夜叉が担当することに。ただ、作詞作曲(?)なんてやったことがない鬼夜叉はとにかく四苦八苦。できることといえば先人たちの残した「文」にあたるほかなく、これまで読んできた古典作品からひたすらインスピレーションの源泉を探す。いかんせん初めての作業である、どこまで根を詰めても「これが完成形」と言う自信は得られなかったが、偶然にも歌を奏でた千晴の様子などもみて、確かな手応えを感じた鬼夜叉。どうやら、無事にコラボ演目は決まったようである。……問題はこれを現代人である我々が見て面白いかどうかなんですけどね……まぁ、来週の本番を待ちましょう。 それにしても、まさかのCパートでコガネが鬼気迫る舞を披露していたのは予想外。どんどん追い詰められてこの世の無情に蹂躙されているコガネ。このままだと、あの時の白拍子のように舞を残して旅立ってしまう恐れすら。鬼夜叉、気づけるんだろうか……。
次回予告の時点でなんとなく察せられてはいたが、邂逅したシイナとトワの間に相互理解は成立しなかった。ただ、今回の不和は全般的にトワの方に責任があり、シイナは当然のことながら歩み寄りの姿勢を見せていた。テレビ報道についても誤解を解くように動くと約束してくれていたし、「魔人狩り」の不幸な生い立ちについても、共感できる部分が多いので一定の理解を示したはずだ。しかし、そんなシイナに対して頑ななトワの姿勢は崩れなかった。 めんどくせぇ「あの子と私、どっちが大事なの」の問いが端的に表す通り、トワの言い分は相当に感情的なもの。まぁ、彼女の生い立ちを考えればある程度はその頑なさにも理解は示したいところだが、そう遠くない不幸を体験しているシイナが立ち直った上で歩み寄ろうとしているのに一方的に拒絶するのはあまり心象がよろしくない。お互いにどこまで歩み寄ったところで本当の意味での「共感」など望むべくもないわけで、そこにある程度の譲歩を見せるのが大人の対話というもの。ここでシイナに対して「あなたに能力をくれた子の方が、私よりも大事なのね」と拗ねるのは単なる子供のわがままでしかない。まー、結局は生まれ育ちの環境次第ということで、2人の立場が変わってしまったのは単なる運要素だったといえなくもないのだが。ただ、もしこれでシイナが魔人狩り、トワが国連職員という身の上だったら、もしかしたらシイナは歩み寄れるだけの心の余裕もあったんじゃねぇかとは思ってしまう。トワさんの「いいよな、幸せな奴らはよ」というルサンチマンがあまりにも根強く、たった数分の対話ではそれを解きほぐすことは叶わなかった。 これで「いや、でもトワには盃を交わしたバディたちがいるから、その子らの手前、簡単に国家機関に転げることはできなかったでしょうよ」という考え方もある。トワは自らの責任で4人を魔人狩りに巻き込んでしまったという負い目がある(たとえ4人がそれを負い目だと感じさせなくても)。ここで急に発起人であり、責任者の自分が勝手な私情からお友達の申し出にホイホイ乗ってしまっては、しめしがつかない。そういう心理もゼロではなかったかもしれない。ただ、そうだとしたらその後であっさり4人を切ってしまう行動はいただけない。もちろんこれも「4人に迷惑をかけるくらいなら私1人が泥を被る」という犠牲の精神から出たものなのだろうが、そもそも4人がそんなことを1ミリも望んでいないわけで、ここでもトワさんの短慮、スタンドプレーが目立ってしまう。総じて、この子はずっと子供なのだ。 そんな未熟さをうまいこと相手に利用されてしまった形のトワ。当然状況としては大ピンチなわけだが、ここで残された4人は「死なば諸共」ってんで後を追う選択をした。普通に考えれば単なる自殺行為だし、トワの犠牲を無駄にする愚策だが、ユズさんの気づきで「うまく警察内部まで入り込めれば、そこからあの国連の連中に繋がり、トワの友達に話をつけられるかも」というルートを見出した。多分、あの地下道での対話の際にも、トワさんが勝手に意固地になってただけで、ユズさんあたりはシイナに「あれ、この人思ったより話通じそうじゃない?」という気持ちも持っていたのだろう。何より、写真のトワの笑顔が偽りのものとは思えなかったというのもあるかもしれない。 ここでシイナがしっかり受け止められるかどうか。アホな運営陣をなんとか説得し、ボトムアップ式に体制に抗っていこう。
世間的にネタバレ配慮が云々なんて話が話題になっていますが、当ブログはいつも通りに劇場作品感想に関しては記事の折り返しを使ってネタバレは予防しています(万一直リンで飛んできた人は下のワーニングまでに引き返しましょう)。ネタバレ前に一言感想を書いておくのが定番なのだが、一言でまとめるのが難しいな……えっとね、現代アニメーションとしてはとにかく最高水準ですし、アニメ好きならまず時代の要石として観ておかなきゃいけないでしょう。シナリオ部分については、期待したもの次第で感想に個人差は出るかもしれません。……まぁ、「叛逆」の時も賛否はあったからな(私は当時は否がある意味がわからんかったが)。
<というわけで、以下ネタバレ注意。こればかりは自己責任でお願いします>
もしかして、ララがケーキ屋で働いてるのって「アンデルセン」つながりなのか? 第8話。……いや、多分絶対違うしょーもない思いつきなのだけど……あとボクシング部で前に茉里とぶつかった人が西條クロディーヌさんだったんだけど、今回の決勝戦の相手が石動双葉さんだったところにもう1回キネマシトラス繋がりを見つけたりもしました。……そのうち九九組全部揃ったりしねぇだろうな? などという関係ない話から入ったのは、話のセンター部分を今ひとつ追えてないためだったりする。大筋はいい話でまとまっていたし、茉里とララの関係性はこれで良いとは思うのだが、唯一分からんのがリサの動きなんですよ。前回ラストにララが弱ってのが「薬の効能が弱まったため」というのは納得。目覚めた時代がリサよりもだいぶ遅かったおかげで魔女の秘薬の効果で本物の人間のように動けていたララだが、それもタイムリミットがあって、リサ同様に地上での活動限界を訴えての不調だったと。加えて姉妹で「ララが本当の愛を見つければプリンセスになんかよく分からん超パワーが宿り、一族郎党が救われる」という認識も共有しているので、これもOKとしよう。その上で、ララは「時間制限があるのに本当の愛になかなか辿り着けそうもない」という状態に陥っており、リサはその原因を「どれだけララが虚勢をはっても、やっぱり地上世界は怖いんだろ?」と判断したわけだ。そのために「無理やり地上生活をさせるのはかわいそう」ってんで実姉が引き取り、メンタルもケアしながら、地上の忌まわしい光景から引き離しつつ共同生活を送ります、というのがリサの提案である。 ただ、この提案って何一つ根本的な解決はしてないのよね。そんな生活ではますます「本当の愛」から遠のくばかりだし、延命に限度があることをわかっているなら、この選択は緩やかな自殺。リサは今後のことを考えた上で、ララにあんな提案をしたのだろうか。そこんところが分からないので、今回の騒動もジレンマが感じられなかったのである。確かにララが大津家に残るのは大変だ。プリンセスが居候のアルバイト生活を送るのは人並み以上の苦労が伴う。ただ、だからってそこから引き離しても解決しないのであれば、姉妹どちら視点からも「無理やりにでも地上生活を続けて、なんとかして本当の愛を見つける」以外の選択肢はないはずなのだ。……お姉ちゃんが海の中でマッチングアプリでも使って魚類の伴侶を見つけてくれるなら話は変わってくるが……この後でマジでそういうキャラが出てきたらどうしよう。 てなことで、リサの心情が追えなかったのが一番の悩みどころ。ただ、「あんな魔女を信じちゃダメ! お姉ちゃんと一緒に解決策を探しましょ」と言われてララが付いていくモチベはある程度理解できるし、そう言われて茉里がララを手放すのもまぁ分かるので、決勝戦でララが「ちょっと待ったァ!」して劇的勝利につなぐシーンは決して悪いものではなかったとは思う。まぁ、単なる架け橋役になってしまったルカくんは不憫ポジな気はするけども。 ここから先、もはや本当の愛を茉里以外と結んだら詐欺な気もするのだが、ふと気づいたのだが、もしかしてルカがしょっちゅう何もないところでコケるのって伏線なんですかね? 実はこいつも魚類でした、みたいな……。だとしたら、ルカが相手で丸くおさまる可能性もあるといえばあるか。……琵琶湖上空の巨大魚、何を見てどう反応してるんでしょうね……。 なんでじゃがいもだけは大量に配給されてるんだろ、第8話。サーカス保証とか、象飼ってますよ保険とかが出るんだろうか? 謎である。 ヒネた文句になるかもしれないが、本作はまっすぐストレートを投げるとあんまり球速が出ない。今回のお話、至極真っ直ぐに瑞佳の更生(?)と未来への一歩を描いた正しいエピソードなのだが、あまりに正し過ぎてあんまりキャッチーじゃない。最初に桜翔との演技を成功させるくだりとか、どっかでギリギリ失敗することを想定しながらみてしまっていて、キャッチの直前にゾウリムシの思い出がフラッシュバックしたあたりで「変な記憶を刺激されてキャッチミスする展開とかにならんか!?」と身構えていた。ただ、そこは余計なことをせず、ただまっすぐにコンビネーションを決め、「瑞佳ちゃんは真の笑顔を取り戻したのです、めでたしめでたし」というオチであった。これでいいはずなのだが……どうにもパンチに欠ける。 そうして邪なことを考えてしまうのは、これまで本作を牽引してきた要素の多くは瑞佳のヒネたキャラクターが効いてたせいなのだろうと思う。いちいち斜に構えたり悪態をついたり、ロリらしからぬ(16歳だぞ)振る舞いをする瑞佳のキャラクター性によってここまでのお話が引っ張られてきたため、それが素直にコミュニケーションが取れる状態へと矯正され、いわゆる「光堕ち」の状態になってしまったためにパンチ力が足りなくなってしまった。ひまわりサーカスが集客を取り戻す展開などもあまりにとんとん拍子で引っ掛かりがなく、「そんなに上手くいくもんかい」と思っちゃうのも致し方なし。近くにブルーローズがあるのにこんな小さな雑技団みたいなサーカスが集客を成功させるの、やっぱちょっと無理はあるよね。 ただ、一応そこにも理由づけと盛り上がりは考えられていて、ここまで個別エピソードで瑞佳が成し遂げてきた成果が結実したんですよ、という構成になっていることは頭では分かっている。葵・茜姉妹には「芸達者な象と、それを自在に操れるビーストテイマー」というチートが付与されて見せ物として成立するようになり、伊万里・五十鈴ペアも海で習得した脱出マジックを基盤に、本来の実力が発揮できるようになったことで基礎力アップが図られている。雫・山田ペアについては今回は特に演技の様子は描かれなかったが、前々回みっちゃんによって底上げされた「エロスパワー」みたいな要素がプラスに働いているだろう。そうして団全体のスキルが底上げされたのは間違いなく瑞佳の功績であり、そこに最後の1ピースとして彼女が本当の笑顔を浮かべながらキメる桜翔とのコンビネーションがはまってサーカスが完成した。それは分かるんだが……例えば葵・茜姉妹は結局ジャグリングの芸で見せる部分はいいのかよ、みたいなとことかね。細かい部分で「そこは端折っちゃうのかぁ」みたいな部分がちょっと気になってはしまうのよね。 まぁ、この「万事うまくいく」くだりが起承転結の「承」の部分で、「転」への助走であると考えて一旦静観するのが正しかろう。まだ皇の絡みは色々と残されているのだしね。しかし、「転」の始まりはまさかのマリアのダウンから。以前も体力がなさそうな様子は描かれていたが、まさかダイレクトに身体に問題を抱えているとは。……酒飲んじゃダメだったんじゃないですかね……。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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