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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 とんでもないことに気づいてしまった……第4話。いいかい、今回登場した夏の代行者姉妹の名前は姉がアヤメ、妹がルリだ。アルファベットで書くとAYAMERURIだな。そして前回と今回のエピソードで明らかになったが、妹の瑠璃は時折いたずらをして姉のふりをして入れ替わるんだ。「次女と長女が入れ替わる」んだな。それでは、長女の2文字目と次女の1文字目を入れ替えると……「A R AME」「Y URI」。つまりこの2人の関係が「荒めの百合」であることを表していたんだ!!! ナンダッテー!!

 などという妄言はさておき、このアニメ、とても質が良いですよね。WITなので作画クオリティが安定して高いのは当たり前といえば当たり前なのだが、今回も冒頭に繰り広げられた2人の護衛官と賊のバトルシーンの動きなんか非常に見応えがあって純粋にアニメとして楽しいものになっている。また、キャラデザもすっきりと見やすい上に描写が細かく、デフォルメの使い方も軽妙でシリアスもギャグもテンポが良い。どこか渡辺明夫っぽさがあるキャラデザ、アニメのキャラクターデザイン担当は鳥井みなこさんという知らない名前だったが、今期は「ルルットリリィ」でもキャラデザをやっているらしいですよ。今後の活躍にも大いに期待。

 そんな画面で構築されるお話の方も、4話目にしてだいぶイメージが固まってきた。正直ここまでのお話で「結局季節の代行者ってなんなんじゃい」というリアリティラインをなかなか飲み込めずにいたのだが、ぼちぼち「まぁ、そこは心で感じるか」ってんで気にならなくなってきた。春とか夏とかの季節の要素がもっとダイレクトに絡むかと思ってたんだけど、それぞれの代行者&護衛官のバディにそこまで「季節らしさ」は必要としていないのかも。その辺もステレオタイプな印象からズレてて最初は違和感があったけど、むしろこっちの方が正しいデザインな気もするし。あとは季節云々をさておいて、純粋に「神に選ばれし片方と、それを守るもう1人」のいろんな関係性を噛み締めれば良い。味ついてて美味しいです。

 メインとなる春のコンビは言わずもがな、で前回あたりからもう、ほんとに雛菊ちゃん大好きすぎるさくらちゃんの過度な愛情がダダ漏れ。ここはもう、理屈を超えた完全なるLOVEの間柄。お互いに人生を、命を賭した関係性であり、「姫と従者」の関係にありながら、互いに救い救われの完璧な共依存。このまま2人は幸せに結婚するしかないペアである。まぁ、ちょいとさくらちゃんの愛情が歪んでる感はあるが……その辺に「神に選ばれし代行者」っていう立場が影を落としている気はするわね。

 対する夏のペアは、冒頭で茶化してみたものの百合と言われれば百合だが、違うと言われたら確かに百合じゃない。永遠の命題である「姉妹百合」という奴であるが、何しろ2人とも別々にお相手はいるのだ。ノンケの2人なのだからそれを百合と表現するのは厳密にはおかしな話で、ここにはもっとシンプルに「姉妹愛」という言葉があるのだ。まぁ、別にそれでもいいです。どんな形であれ深い深い思いやりの気持ちがあるならその感情をいただきましょう。お互いに「かまってくれなくてさびしいよぅ」と泣きつくだけのこの姉妹もそりゃぁ立派な共依存。ほんとにちゃんと結婚できるんでしょうかね。

 2つの関係性をみっちりねっとり描いてくれたおかげで、ここ2話分のお話はお腹いっぱい。代行者をよく思わない連中がいる意味が未だによくわかってないのだが、その辺の敵対勢力との決着はおいおいつけてもらえばいいや。毎週、ただひたすらいちゃいちゃする雛菊&さくらが見られればそれでいいのです。

 
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 ようやく観てきました。いやー、コメントで思い出して確認したら近所の劇場で上映終了し始めてて焦りましたわ。なんとか1館だけ残ってて、そこも上映がちっちゃいシアターで日に1回だけだったもんで微妙に混んでたりして……平日に観にいくことで無事にクリアできました。ちなみにここで白状するんですが、しばらく放置してた理由の1つに「監督が宮崎吾朗だと勘違いしていた」ってのがあります。……マジです。ジブリ系なんやな、って思い込んでた時期がありました。途中で宣伝を見て「あ、ゴロウはゴロウでも谷口悟朗やんけ!」って気がついて無事に観にいく算段がついたという……まぁ、あの画を見てジブリ関係だと勘違いしちゃうのは許してくだせぇよ。思い込みって怖いよね。

 てなわけで無事に視聴できた作品ですが、4月に入ってからの視聴になったのはよかったのか悪かったのか。これでアニメグランプリ企画に組み入れにくくはなっちゃったのよね。3月に観てたら選出直前なのでちょっと影響は与えたかも。まぁ、選ぶほどではないか……でも、ちょっとは考えるくらいの満足度ではあった。つまりトータルで楽しかったということです。良きアニメ映画だったんじゃないでしょうか。ただ、何故か本編の前に緑黄色社会のPVとしてまるまる一曲総集編みたいなVを見せられる意味はよく分かんなかったけど。なんで本編の前にネタバレ(?)強制的に見せられたん? いや、別にいいんだけどさ。

 

<一応ネタバレ防止で折り返し>

 


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 オオグンタマの貴重な産卵シーン、第3話。……で、結局何県なんだよ。埼玉を聞き間違えるとは思えないのでやはりグンマーなのか。

 って部分はどうでもいいとして、タイトルの通り、現世と村を行き来していた調達屋(?)のデラさんから事情を聞いてなんとなくの背景は分かってきたお話。その上で当然謎は謎のままで残っているので、引き続き興味は維持されている。

 まず、「誰にとっても微妙な状況になっている」ということは理解しておこう。前回時点で主人公・ユルからどう見えてるのかが分かりにくくてちょっと困っていたのだが、なるほど彼からしたら「村を壊滅に追い込んだ」外の連中は当然警戒対象だし、自分たちを救ってくれた(ように見える)デラさんたちは味方のはずなのだが、妹のアサを巡った陰謀があるせいで必ずしも今までの自分の認識が正しいとは言えなくなっていると。ユル目線で信じられる情報は村の守り神であった左右コンビくらい。その2人が少ない情報からなんとか「そういえば十年くらい前にお前のかぁちゃんが妹らしい子供背負って村から逃げてたなぁ」という真実を知ることができ、「村にいたアサは偽物」がほぼ確定。すると村の老人たちは自分を謀っていたことになり、同時に乗り込んできた眼帯が本当の妹である可能性が高くなる。もちろん妹が悪い奴になっちゃった可能性だって捨てきれないが、それにしたって村側の態度は秘密が多すぎてもはや信用に足らない。となると、そこにつながっているかもしれないデラさんたちだって頭から信用するわけにはいかない。突如放り出された現代社会に戸惑いつつも、ユルは意外と冷静である。まぁ、左右様がいてくれるおかげでまだ拠り所が残っているというのはあるだろうが。

 この世界において注目しなければいけないのは当然「ツガイ」というシステムそのもの。ユルだって今回の騒動でそれを初めて認識するので理解が及んでいないが、その知識レベルが視聴者と全く同じなので逆に助かる。彼が周りの人間からレクチャーを受けると、それがそのまま視聴者への情報開示になるわけだ。曰く「ツガイは2体で1組」「見える人と見えない人がいる」「村の関係者にはツガイ持ちがけっこういる」などが語られている内容。まぁ、あまりに漠然としてて「結局それって何やねん」は未だ謎なのだが……こないだ見かけたみさおボイスのお馬姫のことを考えると、極めて「精霊」とか「神」に近い何かな気はするね。ただ、あの馬&姫はツガイの「持ち主」がいないみたいだったけど。あまりにフレンドリー過ぎる左右コンビの存在も合わせて、「ヒトとツガイとは」ってな部分もまだ考える余地はありそうだ。

 まぁ、霊だろうが神だろうが最終的にスタンドバトルになるという意味では大した差はないのかもしれないが、ツガイの最大の特徴はやはり「2体1組」という要素だろう。あまりに性格も見た目も違う左右様はもはや1組というか完全な「バディ」であるが、先週まで登場してたガブちゃんのツガイなんて「上顎と下顎」でツガイだって言ってた……それはもはや1体なのでは……。さらに今回はアササイドについていた諏訪部ボイスのキャラもツガイを発現しており、そっちは多分チョウチンアンコウ&その擬似餌というコンビ。……もはやデザインは何でもありやな。その辺の「組み合わせ」の妙を楽しむのが今作独自のバトル設定の見せ場と言えるんじゃなかろうか。

 ツガイのことが分からないのでユルも色々と調査・研究中だろうが、彼らはさらに「現代社会」という異変とも向き合わねばならない。すでにフィクション世界では何万回も繰り返された「鉄の馬が走っとる」的なあれこれ。今作はデラさんがいちいち英語のボキャブラリーを翻訳してくれたり、「江戸時代くらいの文化から飛び出してきた」ユル(と左右様)への配慮はなかなかちゃんとしている。昔の人にスマホ説明するのは難しいって、戦国時代に飛んだボーリング少女たちも言ってた。ちなみにデラさんのケータイはスマホじゃなくてパカパカなので、頑張ればまだ理解の及ぶ技術レベルである可能性はあるが。……いや、無理か。

 追伸:公衆トイレは別に電気消さなくても良かった気がする。

 
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 まさに百景、第2話。もう、これ好きです。2話目で一気に今期トップクラスまで躍り出た感覚がある。「違国日記」が終わってしまった穴を埋めてくれる鮮烈で繊細な人間ドラマ。

 何がすごいって、今回話がスタートした「エッちゃん」こと浦上悦子さんは、マジで淡島歌劇学校とは縁もゆかりもない人物。単に「はるか昔、淡島に進学した女学生にちょっと憧れてた友達」ってだけ。枝葉末節としか言いようのない人物なのだが、そこを起点に話は広がり、わずか30分の中に2つも3つも人生ドラマが見えた。もちろん、かつてほんのちょっと憧れた友達と疎遠になってしまったという悦子の人生だって、立派なドラマである。彼女が友達だったはずの絵美と連絡を取らなかった理由、そんな彼女の葬儀で感じたノスタルジーと悔恨が入り混じった感情。そして、その上で親戚を淡島に送り出すことを勧めることになる手筈。彼女の数十年の人生の中にも、きっと折に触れて(見たこともない)淡島を思う時間があったに違いない。

 そんな悦子の友達にして、早々に淡島からドロップアウトしてしまった人物・岡部絵美が一応は今回の中心人物と言える。彼女が具体的に学園内でどんな仕打ちを受けたのかは描かれていない。顔の怪我を見ればかなり激しいところまで行ってしまったのだろうことは窺えるし、それが平然と行われ、最終的に絵美が学校を去ることになってしまうという閉鎖空間の恐ろしさも感じさせるが、今作においてそうした「狭い世界での窮屈さ」や「陰湿な思春期のやり合い」は大きなテーマではない。あくまで、その辺にありふれた設定の中で、1人の人間が何を選び取り、何を捨てたのか。そんな漠然とした「人の思い」から、逆算して「舞台演劇との関わり」を想像するだけである。

 絵美は学校の体制に嫌気がさして、演芸の道を捨てた。その決断に至るまでに筆が割かれていないということは、彼女がそれを選んだこと自体はさして重要ではない。しかし、彼女はそんな自分の選択を友達のエッちゃんに伝えることができなかったし、思い出したらバスで1人涙も流した。「やりたかった」「成し遂げたかった」という気持ちも大きかったに違いない。けれども、大勢の人に看取られて人生を終えるまでの間に、彼女の中の小さな悔しさは日常に埋没していく。かつて呪いのように「役者になりな」と言葉を残した小野田の手紙だけが残され、後は家族が彼女の想いを勝手に想像するばかり。結論は出ないし、それで誰かの人生に影響を与えるでもない。悦子の人生、絵美の人生、それは全て別なお話。

 かつてこの学校で演じられた1幕のドラマ。それが絹枝さんに影響を及ぼした可能性はゼロではないが、それはそれで些細なこと。あの時代を生きて今に伝える人物は、意外にも伊吹桂子の方であった。彼女は舞台女優としてはきっと大成しなかったのだろう。今やいち教員として後進の面倒を見ているが、年を経た桂子は雰囲気から生徒たちに恐れられつつも、当時のような高飛車な様子はない。これもまた彼女の歩んだ人生の結果であろう。当時「絵美を追い出したこと」は、彼女の中にどんな影を落としているかは分からない。しかし、きっと彼女が今の学生を見る目には、きっと何かしらの影響を与えているはずなのだ。それが現代の絹枝や若菜にどう関わってくるのか、それともなんの影響も与えないのか。気まぐれな蝶の羽ばたきのように、それは誰にも分からないのである。

 この脚本、1話分に詰め込んでこれだけ「綺麗」なの、すごくない?

 
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 気づいたらもう4ヶ月経ってんのか……ほんとにTime flies。なんかこぅ、終わった後には何かしらの積み重ねた感とか、達成感みたいなものがもうちょっとあるかと思ったけど、まぁ、普通に終わったなっていう。同じように劇場4部作として上映された「ギアス」が夏からテレビ放送を開始するらしいので、多分こいつもそのうちふつーに1クールアニメとして放送されるんじゃねぇかな。それこそ最終章の5話目の公開に合わせてとか。

 

 もはやネタバレ防止折り返しすら使わなくなった今作だが、一応ラストとなる第4幕はちょっとしたサプライズはありましたね。それが「最後の1本だけは本家ガルパンに戻ったかのような重厚な戦車戦が行われる」というサプライズ。これはちょっとびっくりしたし、それをやってもらうだけでちょっと嬉しくなっちゃうパブロフなガルパンおじさん体質がちょっと悔しい。でもやっぱ劇場音響を利用したズシンとくる砲撃音が響くだけで「おっ、ガルパンだな!」ってなっちゃうのよね。その辺りの習性をうまく利用されて、なんだかんだで満足いく内容だったんじゃないでしょうか。

 今回も1本1本触れる意味はないのでなんとなく覚えてるトピックを学校別に切り出していくと、何故かやたら出番が多かったのがドゥーチェ。やっぱりコミカルな作品だとアンツィオは使いやすいんだよな。今回は「再びのドゥーチェ簒奪危機」で「やっぱ桃ちゃんのあれはそれなりにトラウマだったんだな……」とニヤッとさせられたし、ダー様との大洗潜入作戦では自ら「アンチョビじゃなくて千代美だ!」と言うてはならんことを言ったりしてて可愛かったです。

 同様に推しメンで出番があったのはサウナ脱出作戦の継続トリオ。このアニメは必要もないのに肌色が多いのが痛し痒しだが、ミカも脱ぐときゃ盛大に脱ぐのである。エロネタもてんこ盛りの中、「女子高生どうしがお互いを舐り合う」という一番ヤベェシチュエーションを実現させたのがこの3人だったのがなんとも。

 スパイ大作戦に加えて、いつも通りの夢オチミニシリーズを展開したのは聖グロの面々。あれ、でもミニダーとミニヒップは仮想存在だとしてもミニペコは実在するんだよね? ミニヒップちゃん可愛かったけど、本質的には本体のローズヒップとなんも変わってないの草。あとルクリリさんが単なる不憫枠でしか登場できないのかわいそう。ダー様のこれまでの人生遍歴が回想されたり、謎多き聖グロの本質に迫れる、ある意味貴重なエピソードと言える(?)。ちょっとだけ出番があったのはクリスマス会の黒森峰だが、この子ら、未だに大洗の敗戦が尾を引いてるのかわいそうすぎよな。赤星さんは頑張ってくれてたけど……いい加減に次の世代に進もうぜ。それこそ今回大々的に継承を済ませた大洗のようにさ。

 サンダース、BC自由は今回出番なし、プラウダもカチューシャ日記の1本だけで平常運転。そして何故か毎回出番がある知波単。今回はマジレス福田の顔(と声)がなんかよかったが、やってることはいつも通りの知波単である。そして当然のようにがっつり枠を取る家元s。……今回のあれはほんとに「ネタ」でしかないんだけど、……ガルパンおじさんたちの要望、あれでほんとにいいんか? お母さんは泣いてないか?

 以上で「らぶらぶ作戦」のアニメはひとまずおしまい。まぁ、やりたいことは割と好きにやれてたんじゃないでしょうかね。そしてエンディング後におまけとして挿入されたのは、なんと「リボンの武者」のPVであった。これは嬉しい不意打ち。私ね、「リボンの武者」は原作大好きなんですよ。ガルパン本編のキャラの存在感を上手く活かした作劇が面白くてね。アニメ化されてこの後きちんとシリーズとして放映されるなら喜ばしいのだが、ここまで作ってくれたんなら流石に責任もってやってくれるのかしら。姫のCVがゆーみんだったのがすげぇ良き。

 

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 エンディングのイントロが怖すぎる、第3話。重厚なロックサウンドの響きが胃の腑を揺らす。

 正直、先週までの展開であればまだ舐めてた部分はあったんですよね。「高校に進学してこゆんも無事に環境が(多少なりとも)改善してるんだし、あとは充実したスクールライフ送れるんじゃね? これでタイトルが『氷の城壁』って、ちょっと盛りすぎよ」とか思ってたんだけど、今週人間関係がびみょーにすれ違いながらも煮詰まっていくことでしっかりと「城壁」は出現していたし、タイトルに負けないだけの寒々しさが出てきている。そりゃエンディングのイントロも気合が入るってもんだ。

 焦点となるのは別クラスのチャラ男、雨宮……とあと美姫。特に美姫の方。ここがねぇ、まだ読めない部分も多いんだけど、対人コミュニケーションに慣れてないこゆんからしたらこの2人との交流は結構なハードワークですよ。まず、雨宮がグイグイ来る。距離感バグり散らかしたチャラいリア充が突撃してくるとか、陰キャからしたら悪夢以外の何ものでもないのに、良かれと思って平気でそういうことをしてくる。彼のモチベーションはまだ完璧に言及されてないところはあるが、美姫の過去の記憶から紐解くと、1つ目のモチベーションは「1人でいる人間が気になる」である。「寂しそうに見えてかまいたくなる」というのもあるのかもしれないが、おそらく彼が一人ごちていた「また1人だぁ」という純粋な疑問に端を発する感情だと思われる。彼は生まれつきの性格もあって常に周りに人がいる人生。いないなら自分から絡みにいく人生。だからこそ、誰ともつるまずにポツンと1人でいる人が気になる。「なんでそんなことしてるんだろう」と。だから「女王」の立ち居振る舞いに興味が沸いた。そこに同情や親切心があるかどうかはまだ分からない。

 そしてそこに面倒なスパイスを振りかけるのがもう1人の男子、陽太の存在。彼は彼で裏表が無い性格っぽいのだが、陽太に対しては明らかにガードを下げるこゆんを見て、雨宮の中では複雑な感情が湧き上がる。それは嫉妬なのか羨望なのか、それとも珍妙な生き物であるこゆんに対する興味なのか。ただ、ここだけでも小さなトライアングルを形成しているのは間違いない事実である。雨宮が言った「陽太はやめておけ」という独白は何を意味しているのだろうか。

 動機はさておき、こゆんに近づきたい雨宮は様々な策を弄して城壁を突破しようと試みるが、彼はよりによって手持ちのトークカードの中から最悪の1枚をキャストしてしまう。「中学時代の思い出」は明らかに地雷であり、偶然にもこゆんをいじめていた主犯格の名前まで出した日にゃ、誤解ではあるが城壁ガードは最高潮に。さらにこゆんの深読みは周りの人間全てに及んでおり、雨宮と関わっていると明らかに美姫の態度が変わってしまうことに気づいている。トータルして出される結論が「美姫ってもしかして雨宮のこと……」となるのは、そこまで的外れな予想ではない。友人関係こそ唯一であり、大切にしたいと考えるこゆんは何とか美姫との関係に波風を立てないため、雨宮から距離を置こうとするが、残念ながらそんな領土権の主張など雨宮は知ったこっちゃない。異文化コミュニケーションの失敗である。

 そうして侵攻をゆるしてしまうこゆんと、それをなんとも言えない表情で見守る美姫。彼女の心中はいくらか描かれているが、彼女が雨宮に向けている感情も未だ確定はしていない。もしかしたら本当に「気がある」可能性もあるのだが、今回彼女の脳裏にフラッシュバックしたのは、塾で初めて出会った雨宮のこと。孤立した自分に声をかけてくれたありがたい存在だったはずだが、のちに陽太から「あいつは寂しそうな子に声をかけるんだ」という情報提供があった。つまり、あの時の自分は寂しそうに見えた。同情されていた。だから声をかけられた? もちろん雨宮の本心など分かるわけがないのだが、美姫はこの状態で雨宮をどう見たらいいのか。さらに、あの時の自分とは違うが同様に「1人」であるこゆんに対し、雨宮は執拗にアプローチをかけている。こちらの三角形については、美姫がどう動くかでかなり局面が変わる。

 誤解も思い込みも、遠慮も親切心も、いろんなものが混ざり合って、氷の壁は造成される。どこかから、ひびを入れることはできるんでしょうかね。

 
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○「よわよわ先生」 4

 長かった新番チェックもようやくゴール。ここまでで触れられていないアニメは私が気づいてないか0話切りしているかのどちらかである。「かのかり」とかを見なくて良くなったことによる精神的安寧はポイント高い。

 いつものように数字をまとめておくと、今期執筆された新番チェックは58本。何本か0話で切ってるのにこの数字は前クール、前々クールよりも多いのだが、その前の25年夏クールは怒涛の63本という史上最高値をマークしていたので、まぁ、現実の範囲内である(?!)。むしろ切ることに抵抗がなくなってからは「新番チェックさえ乗り切ればあとは楽になっていいんだ」と思えるようになったので多少モチベが上がってるくらいなもんで。今期はさらに前クールからの継続作品の本数が少なく、なんとプリキュアと「勇者のクズ」の2本だけである。つまり新番58本を加えてトータル60本というのが今期の視聴アニメの総数ということになる。そしてもちろん、こんな数を観ていたら人間は死んでしまうので、着実に切る判断は進行している。現時点では5本がすでに切られているが、最低でも50本は下回りたいのであと数本は切っていくことになるだろう。自分との戦いはまだまだ続く。

 というわけで、この作品がその「切る」方に入ってしまわないことは願っているが……現状はボーダー寄り。またマガジン発のラブコメかよぉ。やっぱ最近数が増えてる気がするのだが……まぁ、ジャンルは被っても一応個性は主張しているはずなので、なんとかそのオリジナリティを捉えてあげたくはある。今作で一番の引きがあるとしたら、高野麻里佳によるよわよわボイスではなかろうか。弱いけどちゃんと聞こえないとダメだし、そこに先生の個性を全部のせるというまりんかの仕事ぶりはかなりの神技で、他のキャラじゃ聞いたことがない「蚊のなくような」絶妙なラインを攻めてくれている。この声、というかこの音を聞くだけでも一見(一聞)の価値はあるかもしれない。

 ただ、残念ながら現状で魅力と呼べる要素はそこで打ち止めでなぁ。設定は「阿波連さん」に近いものがある気もするし全然関係ない気もするが、阿波連さんとの最大の違いはヒロインが学生じゃなくて教師側であるということ。ギャグ漫画でどこまでリアルに考える必要があるか分からんが、こんな人、多分正規の職でクラス担任は回ってこないよね……まず教育実習の時点で無理だってんで周りから止められるべきだったと思うのだが……なぜこれが通ってしまったのか。そして職員会議で今更「声が小さいですね」と言われたという謎。それまで一切実地での仕事は無かったってこと?

 もう1つちょっと抵抗があるのは、「よわよわ先生がこわこわ先生だと思われてる!」というネタの部分で、流石にこいつを怖がり続けるのは無理がある。アニメのキャラなのでたとえば「コワモテすぎておっかないやつだと誤解され続ける」みたいな設定はいくらでも見たことがあるが、この人の場合は「弱さ」と「怖さ」の勘違い要素があまりにも偶発的すぎて、それが長期にわたって引きずるものになってないのよ。多分授業2日目で主人公以外のクラスメイトもみんなして「この人はよわよわだな」って気づきそうなもんなんだけど、そこを無理やり「こわこわ」にしようとするネタ振りが全部軽く滑ってるので、ちょっとネタに乗りづらい。さっさと「実はよわよわなんですけど」を開陳してクラスメイトみんなで支えてあげるハートフルクラスコメディにしてくれた方がずっと見やすいと思う。早めにそうなってくれることを願っているよ。

 映像は並レベルだが、どうやら地上波で観ると規制が入るバージョンのようだ。AT-Xに切り替えてもいいが……別にこんな作品にあけすけなエロは求めてないんだよなぁ。むしろ安易なエロは切り捨ててくれた方がコンセプトがスッキリする気がするんだが……それだとマガジンの連載漫画にはならないんだろうなぁ。うーむ。何か次に登場するキャラとかで一発逆転の要素を持ってきてほしいもんである。


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 残り物のカレーでチャーハン作るのって一般的なアレンジ? 第2話。俺やったことないなぁ。米があるならそのままカレーで食べちゃうだろうし。でもうまそうだな。今度やってみよ。

 ちょっとしたレシピの知識が得られるお役立ちアニメ。などという性格はまったく無く、2話目もちゃんとカオスでホッとした(?)。これ、ほんとにアホな作品だし、見る人次第ではだだ滑りしてると思うんだけど、作品作りの手間っていう意味ではかなり無茶苦茶なことやってんのよ。

 1話目時点では「もしかしたら」と思ってちょっと期待してた程度なんだけど、2話目で新たに2つの「転生先」が発生して、期待した通りにそれぞれが全然違うコンセプトで画作りされてた。ご丁寧に新しい次元に突入する時にアートコンセプトを担当した人のクレジットまで表示されるようになっており、まるで現代芸術家のフェスを見ているかのよう。Aパートの「ヤドカリ世界」は前回の「肋骨世界」とどこか近いニュアンスはあったけど、Bパートの「魔王城の扉世界」はクレイアニメのような独特なキャラクターデザインとしょーもなモーションが噛み合ってほんとに独特。そりゃアニメとしての動きは雑ではあるが、もう、「そういう世界なんだな」というだけでもちょっと面白くなってしまう。Aパートのヤドカリ冒険記もさ、「最弱生物だと思ったけど女神の気まぐれで付与された能力によってチート無双します」っていうデザインが完全になろう文化のセルフパロディになってるんだよ。バカなことやってんなぁ、って思いながら見てて、最終的に「こんだけアホなことを他のなろう作品は1クールとか使ってやってんだな……」と思ったらほんとに寂しくなってきたわ。

 で、そうした個々の「異世界」の「転生」を楽しむという意味ではこれこそが正真正銘の異世界転生アニメと言えるわけだが、実は最大の楽しみは異世界じゃなくて終わった後の女神ルームでのやりとりだったりする。なんだかんだで主人公の面倒を見てくれる女神様はクールに見えて優しいとこあるし、その上での猟奇ギャグは主人公が必要に応じて真面目になってレスしてくれているのでちゃんと成立している。そして見るべき点はコントだけではなく、女神部屋に戻ってきたあとのアートワークである。この部屋さ、これまで主人公が旅してきた次元から持ち帰ってきたお土産が全部集まってるから、次元を跨いだアートが存在する部屋になってるのよ。今回の魔王城の左扉、鮭缶、そして前回の肋骨。違うアートで描かれた物質が同じ世界に同居し、それぞれにクセを残したままに混じり合う様子は、わざわざそれ用のレイヤーを用意しなきゃ作れない画面だ。ちゃんと「ごちゃ混ぜアート作品」としての意義がわかってるからこそ、こういう見せ方ができるのよね。

 ほんで今回のコンテが西田正義だったりするし……いや、西田正義風味があったかどうかはよく分からんかったのだが、とにかく何かしらのクセ強クリエイターが集まる作品だな、っていう意志の強さを感じる。次は何がくるんだろう。脳内でひたすらマクドのポテトがあがっていく。

 
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○「愛してるゲームを終わらせたい」 4

 だぁぁかぁぁらぁぁ! 幼馴染とはラブコメになるし男女の友情は成立しねぇしかぐや様は告っちゃうの! 何遍言ったら分かるの! いい加減にしなさい!

 なんか最近この手の設定でのアニメ増えた気がするけど気のせいですかね。漫画・ラノベ媒体ならこんな設定は山ほどあったんだろうけど。やっぱ火がついたのはかぐや様からなんでしょうかねぇ。こちらは漫画原作でスタートは2021年ってことなので、ひとしきりあれをやってからの後発作品だし。まぁ、そこに「幼馴染」要素を加えてごく自然に「恋愛頭脳戦」(??)を導入できるようにチューンナップして、より一般性を高めた形かな。一般性というか、マンネリズムな気もするが。

 アニメとしての素体は実は悪くない。制作はFelix Filmで、全体的な動画のクオリティはやや高いと言えるレベル。キャラデザについても、幼馴染ヒロインが高校生で黒髪ツインテというのはむしろ攻めたデザインな気すらする。とどめに「ミクのことをミクって呼びたいだけやろがい」という中の人コンボまで決められて、見てて聞いてて楽しい部分は案外多かったりするのだ。

 その上で、やっぱ心惹かれる部分はないなー、というのが正直な感想。この設定で最低でも1クール分(原作が完結してないみたいなのでほんとはそれ以上)のシナリオラインを作らねばならないという話だが、もう1話目でやりたいことはあらかたやっちゃったんじゃなかろうか。この2人が「離れる」わけがないので「くっつく」しかないのだが、もはや月と地球みたいなもんでここからちょっとでも距離が縮まってしまったらあとはお互いの重力で衝突してしまうくらいのギリギリの接点。これ以上何をいじれってんだい。この状態を維持したままで話を進めるとなると、それこそ「幼馴染とは〜」のように無駄寸止めだらけの日和見作品に終わってしまうだけな気がするんだ。まぁ、そこに免罪符を与える方策が「愛してるゲーム」なわけだが……高校生にもなった男女がねぇ……もう少し大人になりなさい(いろんな意味で)。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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