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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
身勝手な救済、第12話。「勝手に救われとけ」って話だが、もしかしたら今作のコアはこの辺りの概念にあるんじゃないかという気がしてきた。そこが、これまでのバンドリシリーズとは毛色が違うところで。 ついに、今回のお話でこれまでバンドリシリーズが10年描かなかった要素が初めて描かれたのだが、それがなんだかお分かりだろうか? 今回のサブタイトルにもなっている「失恋」である。まぁ、これも捉え方次第ではあるのだが、基本的にバンドリ世界線で「恋愛」は描かれない要素だ。いや、異論は多かろうが、まぁそういうことにしておこう。ただ、「どう考えてもこれは恋愛としか形容できないだろ」という関係性も時には(いや、しばしば)こぼれ落ちてくるもので、様々な同性間の関係性を描く物語の世界を見て、ファンは一喜し、一憂するのである。とはいえ、世界のスタートラインは戸山香澄の「キラキラドキドキ」である。基本的には祝福されるべき関係性が取り上げられることになるので、「恋愛としか形容できない関係性」がバッドエンドに終わることはない。それはどうしたって、心に傷を残してしまうからだ(個人的には美竹蘭に置いてかれた青葉モカの境遇は失恋なのではないかという議論もしてみたいが、まぁ、それは流石に曲解というものだろう)。 翻って、今作の場合には何が起こったのだろう。何が「別れ」だったのだろう。これはもう誰の目にも明らかであり、「都子がビオラにフられた」ことを言っている。本人が言及している通り、都子がビオラに対して抱いた感情はどう足掻いても恋愛感情(度を越せば信仰とも言えなくはないが)。そしてその感情をビオラが拒絶し、都子も関係性の断絶を認め、受け入れた。これを総じて「失恋」という。藤都子は、公式に初めて「失恋」したバンドリメインキャラクターとなった。しかし、なぜそんなシーンが描かれることになったのか。勝手に妄想を膨らませるなら、それはゆめみたというバンドの本質、ひいては今回のアニメシリーズの本質に「エゴ」が深く関わっているからであると考えている。 極論すれば、あらゆる感情というのは身の内から湧き出るものであり、どこまで行ってもエゴイスティックなものである。まぁ、そもそも「エゴ=自我」であるから当たり前なのだが、どんな感情も、他者はそれを正確に受け取ることは叶わず、時にすれ違ったり、時に共感に咽び泣いたりする。通じ合えることの幸せ、つながることの美しさこそ、焦点があたればそれはキラキラドキドキにつながるのである。 そして、これまでは当たり前のように描かれてきた「他者への想い」がバンドリ世界線でも少しずつ変質し始めている。その突端は自己の安寧のためにCRYCHICの再結成を願った長崎そよにまで遡る気がするが、そこから互いの性格の悪さを認め合う千早愛音へと伝播したし、そよのエゴは豊川祥子を歪めた。欲しいもののために全てをなげうった三角初音の物語も、「恋愛」には違いないがひどく独善的なものが混ざっていた。それでも、MyGOは和をもっててぇてしとし、Mujicaは「共犯者」としての理知的な融和を手にした。 そしてさらに時代は進み、みゅーたいぷの時代がやってきた。これまでのバンドに比べて、こいつらのつながりといったらどうだ。先週まで暴れ回っていたユノ、ただ唯我を顕すだけのののか、彼女たちに「獣性」を見出すのは、やはりそのエゴの強さの表れではないのか。唯一、あられと律の関係性においては思いやりの精神が強固であるが、あられは未だユノや都子に対しては自分の「好き」を一方的にぶつけているし、彼女が示す敬意の形は、「バンドのメンバーとして」のリスペクトの形としては歪であろう。どこまでも我を通し、欲のままに5人が5人のたどり着きたいところを目指している、それがみゅーたいぷの現在の姿である。 これは別に既存のバンドとの優劣を示すわけではないし、個性主義を尊重した結果だと現代の価値観をくさすものでもない、ただ、そうしてつながりを生み出したトンチキな5人組がいたというだけの話である。 そして話は都子へと帰結する。彼女は何故、バンドリキャラで初めて失恋するに至ったか。それは、彼女のエゴが他者への依存を切り捨てたことを示すためだ。どこまでも身勝手に、藤都子は「勝手に恋愛をして」「勝手にフラれた」。ビオラというオリジナルキャラが創造された理由はただ1つ、この「後腐れのない一方的な失恋」という意味不明な状況を成立させるためなのだ。恋をして、失って、都子は自我を手に入れた。溢れる才能を持ちながら「からっぽ」と卑下する都子。周りの腹立たしいメンバーのことなど気にせず糧にし続けることを宣言する都子。「人を愛さない」と言い放つ都子。「愛」を要さないバンドリキャラなど、これまで存在が許されなかった。しかしこれからの時代、「欲」が光を放つことになるのである。 無茶苦茶だと思うだろうか? そんな奴は許されないと思うだろうか? しかし、改めてサブタイトルを見てみよう。このタイトルは都子とビオラの「別れ」を意味している。しかし、都子はビオラを相手に身勝手すぎる口上を勝手に宣った。彼女はビオラに、そして全視聴者に訴えた。「こんなどうしようもない自分を理解し、認めろ」と。つまり「分かれ」と。 愛を知らぬ愚か者はただ受け入れるしかない。「感涙しました!」と。 PR ファイティン! どうも、2日ぶりの僕です。残念ながらDAY2はリアタイできなかったので、翌日改めてアーカイブ視聴させてもらいました。やっぱリアタイが一番嬉しくはあるんだけど、アーカイブだとリアタイと比較して「画質が格段に良くなる」という利点もあるので、これはこれで受け入れていきたい。 予想通りに基本的な構成はDAY1と共通していたので、2日目となる今回については覚書き程度で記録を残すにとどめよう。でも、今回は結構曲変えも多くて「ベストアルバム網羅したろか!」という意識が伺えたのは嬉しかったですね。
<一応折り返し> ファイッッッッッッティンッッッッッ! 久しぶりに僕です! 今回はついにRoselia10周年記念ライブということで、気づけば10年近くも追いかけてきたってことですよね……一応、厳密には私がRoselia沼に足を取られて沈むことになったのは「熱色スターマイン」のYouTube動画公開以降なので序盤の1年くらいは知らないわけですが、それでも9年くらいですからね。節目っちゃぁ節目ですよ。 今回のライブ、ギリギリまで配信の告知がなくて「そんなぁ!!!」と思っていたのだが、数日前に突如告知が出て無事に2日とも視聴できることが分かって一安心。最近はポピロゼのライブとか配信なしだったし、もしかしたらという不安もあったので観られるだけでも感謝である。そして、今回はベストアルバムをひっさげてのイベントなのでその中から楽曲がかかることはほぼ確定で新曲のお披露目とかは無い想定なので、いくらか落ち着いて各楽曲について振り返るアニバーサリーなイベントになればいいな、と思っていた。どーせライブの熱気なんてのは観てないと伝わらない(し現地にいないと伝わらない)のだから、今回の感想は楽曲の思い出に寄せたものにしてみてもいいかもしれない。まぁ、ライブで狂い咲くところは狂い咲いちゃうんですけどね。
<以下折り返し。セトリとか知りたい人はまずアルバムとにらめっこするんやで>
必要以上に丸く収まる、第11話。もうすでに展開としては起承転結の「結」に入ってますね。 残された遺恨を丁寧に断ち切り、バンドとしてまとまっていくみゅーたいぷ。前回で終わってしまったら流石に出番少なすぎじゃね? と心配していたユノのエピソードについても、一応今回追加で補填があり、彼女の道行きに一切の不安がないことを示してくれている。まぁ、元々何かしらの不和が原因でバンドを解散したとは思えていなかったので今更ではあるのだが、メンバーの誰1人後悔はない円満解散、未来も明るいということを伝えられて、ユノさんのしこりも無くなったのである。いや、この程度のことで解決するならもうちょいコミュニケーションとって話しておけよ、とは思うのだが、それができないのが千石ユノという女なのだろう。彼女の成長を表すツールとして「AIの使い方」が出てくるあたりがいかにもバンドリらし現代劇の取り方で、これまで全てのメッセージのやり取りをAIに任せてオールコピペしてた奴が、旧友とのやりとりを考えた時にいちいちAIの作ったテンプレートに疑問を呈し、最終的には自分で考えたシンプルなメッセージを伝えるというくだり、とても安直だがわかりやすくて良い成長の示し方だと思う。 また、そうして再会したkoharuとの対話でも色んな安心を手にすることができた。個人的に「そりゃそうか」と思ったのは「他のメンバーも今は別々な夢に向かって頑張ってるよ」という報告が入ったこと。バンドリ次元って「ガールズバンド時代」なもんだから世界中の女子高生は音楽で人生を全うすることしか考えてないと思っていたのだが、そりゃこの世界にだって音楽以外の夢を持ってる人間は山ほどいるよな。バンドリ世界では「音楽の断念=社会的な死」みたいな感覚があったので(cf.湊友希那父)「バンドの解散って人生の一大事じゃないの?」みたいにおもいがちだが、所詮は女子高生のいっときの夢。終わらせることを必要以上に深刻に考えていたのはユノさんだけでしたとさ。 ユノの問題が解決、ののかはビーストとして覚醒してやりたい放題、律ちゃんははらぺこバーサーカーとみんなが好き放題に振る舞うようになったゆめみた。こうなればあられが心配するべき最後のピースは当然藤都子ということになる。しかし、こちらも空気を読んだビオラが動いてくれたおかげでほぼ後腐れ無しで次に進めそう。あの動画、アップするんやなぁ。以前「この動画の画角だとどう考えても盗撮犯がビオラ自身になっちゃうと思うんだけどいいのか?」と心配(?)してたのだが、どうやらビオラさんはここでのCOまでを織り込み済みだったらしい。ほな都子の信頼を勝ち取ってきたここまでの謀略は何だったんだ、という話になるのだが、今作の最後のピースはこの「ビオラの本心」で埋まりそうである。まぁ今更何をやられてもヴィランの立場が変わることはないわけで、最後はせいぜい巨大化して世界を蹂躙し、合体兵器で撃退されるまで頑張ってほしい。 「結局ビオラって何だったの?」は本作の本質的な問題になりそうなので、現時点である程度の考えはあるが、多分番組感想でまとめた方が良さそうな問題だよね。テーマは「バンドリ次元のアニメを続けるための方策について」である。残りの話数、何が起きるかなぁ。
???「元鞘ですか」、第10話。「解散」とか「信頼」とか、いちいちあいつが脳裏をよぎる。「遅かれ早かれですよ」。 10話目にして初、ビオラが一切登場しないお話。つまりベクトルは正の方向にしか向かず、一気にパワーが回復する形での「転」の展開となった。そしてそのキーマンとなったのは宮永ののかその人である。都子から絶縁状を叩きつけられた際にはちょっと壊れ気味だったののか。無敵に見えた彼女のマインドにも不慣れな攻め手というのはあって、今回の騒動は彼女の弱い部分を的確に突くことでメンタルブレイクに持って行かれてしまうかと思われていたのだが、彼女のピュアネスはバンドリ次元の中でもトップクラス。小賢しい人心掌握術も、小難しいコミュ障メンタリティも、全てを吹き飛ばして「うるせぇ(ドン!)」で片付けてしまえるキャプテン気質。実質、このバンドのリーダーは彼女であろう。歴代バンドリキャラのピュアネス選手権において、弦巻こころに次ぐ第2位に祭り上げたくなりました(対抗できるレベルのKY力を持つのがあとは要楽奈くらいしか存在しない)。 もちろん、ののちゃんだって悩みはした。いまだかつて言われたことのない衝撃的な都子の発言に、身勝手なユノの脱退宣言。想像もしない事態が押し寄せてののちゃんマインドだってパニックにはなる。しかし、そんな彼女は自分のオリジンに立ち返り、ひたすらに「お歌って楽しいのに」と思うだけである。ただ、大人になったうさイーターがそれを振りかざし続けていいかは分からない。そこにちょっぴりの不安は残された。そして、それをぶっ壊してくれたのが我らがセンターマン、仲町あられだったわけだ。まぁ、あられとてののかの悩みの本質なんて理解できていなかったと思うが、あられの武器はいつだって正面からのストレートなパッション。自分の好きを持ち上げての全肯定。ののかに必要だった着火剤はそれだけ。大切な「仲間」からのゴーサインを受け、レッツアタックまぐろちゃん。 そんなののかのターゲット(犠牲)になった千石ユノ。彼女は彼女でめんどくせぇメンタルの持ち主だが、そのバックグラウンドはまさに八幡海鈴に近いものがある。この世界ではバンドの結成・解散が日常茶飯事で行われているが、やはり当事者にとって「解散」は心に傷を残す出来事である。別にユノの「元鞘」であるバンドは壮絶な喧嘩別れをしたわけでもないし、海鈴のように手痛い裏切りの末の出来事でもない。おそらくこの世界に溢れかえるふつーの「高校生バンド」の解散劇だったのだろう。しかしそれでも、ユノのようなコミュ障気質の人間からしたら「団体行動」の難しさを印象付ける働きはあったのだ。溌剌とした青春劇からのドロップアウト、それはユノに余計な警戒心を抱かせるには充分だった。発作的な逃避はまっすぐ「脱退」を促し、またユノは殻に閉じこもろうとした。 しかし、そんなことはののちゃんが許さない。小難しい理屈を捏ねて逃げようとするユノをやり込めるには、彼女のフィールドで勝負をしないことだ。そう、パッションだ、ビーストモードだ。改めて見るに、みゅーたいぷのキャラ付けってのは「アニマル」なわけだが、おそらくこの世界で一番「獣性」をフィーチャーしていることの表れなのだろう。バーチャルを舞台にしたバンドが最も人間の根源たる「獣」に寄せるというのはなんともパラドキシカルであるが、それだけに根源的な要素を浮き彫りにする。「音を楽しむ」ことが音楽であるならば、生命活動の延長線上に歌ができたはず。古来より人は生きるために食べ、そして食べるごとに音を奏でた。火を囲んで皆で食物を分かち合い、自然に歌が生まれる工程は、まさに「人と音楽」の成り立ちである。ののかの「獣性」が、ユノを、そして都子すらも、この原初の快楽へと引きずり落としたのである。その隣で肉を焼く律は言わずもがなだ。 かくしてバンドが成り……そうである。まだ分からない。此度の「セッション」で、5人には明確なつながりが生まれた。しかし、まだそれを断ち切る負のベクトルは元気なままである。ユノは多分これであっさりと復帰できそうだが、最後に残されるのは藤都子のあれこれ。彼女の心にはまだ毒が残っている。それでも、吹き飛ばすための用意はできた。あられと律のコンビネーション。そこにののかのブーストが乗れば、大抵のものは吹き飛ばせるに違いない。 吹き飛ばせ、解散劇。 エンディングテーマのMVがとても良い、第9話。実はオープニングよりも好きだったりするんですよ。作中の空気を全く読まないテイストで浄化してくれるエンディングはジョゼジョゼとは違った良さがありますよね。 ついにサブタイトルが「解散」になってしまったバンド。まぁ、バンドリ世界線において解散騒動なんて日常茶飯事で、過去にも先輩方は色々な方法で解散しかけている。自発的な解散疑惑が出たことないバンドってハロハピくらいでは?(そのハロハピですら、こころの海外進出で空中分解しかけたし) ただ、今回の「解散」のきっかけとなったユノについては、しょーじき何がどうなっているのかがよく分からないので何とも唐突である。これで都子から解散提示があるなら物語としての流れはシンプルなのだが、幸か不幸か、都子さんにはそんな大胆な行動に出る勇気もない。ビオラに絡め取られ、あられに不信感を抱き、ののかに打ちのめされて大顰蹙だったにも関わらず、ミーティングには黙って参加しているし、自分から解散だのなんだのと喚き始めることもしない。それが藤都子なのだ。 代わりに突然の解散宣言をしたユノ。ののかの見立てによれば「前のバンドとの関係」が影響しているらしいが、そっちの情報はこれまで全く出ていなかったので判断のしようがない。身勝手な理由で突然解散宣言して雲隠れってのは、都子とは真逆の性格の面倒臭さである。ただ、マネージャーも「数年に1度、まれによくある」と言っているので、多分(頻度は高くないが)常習犯なのかもしれない。これまで自分の仕事に対するプロフェッショナル精神という意味では都子もユノも似たようなもんだと思っていたが、ここぞという時のキレ方に個性が出ていたようである。まぁ、ユノの問題は多分都子を解決した後に回さなきゃならんのだろう。 というわけで、まだまだ渦中にいるのは都子先生。ののかとの衝突についてはののかの方がノーリアクションだったもんで拳を振り下ろす先もなく、ユノが別な火種を用意してバンド内に「それどころじゃねぇ!」という雰囲気が蔓延してしまったため、都子の処遇は宙ぶらりん。このことをあられは「超回復」と呼んでいたのだが、残念ながら都子からしたらただの「生殺し」。メンバーへの不信感は募るばかりで、お得意の陰の思考に与えられた唯一の逃げ道は「ビオラ」しかないのである。 そんな都子の心情はしっかりがっちり必要以上に理解した上で、ビオラは一番効果的なタイミングで姿を現し、早くも次の銃弾を装填しにかかる。都子の愚痴の無断録音だ。どのように活用する目算なのかはまだ分からないが、「あられにだけ聞かせる」は多分あまり効果がない(あられ自身がビオラの恐ろしさを身をもって体感しているため、今更音声素材を叩きつけられたところで大した影響はない)。ということはやはり今一度ネットの海へ放流して「みゅーたいぷ不仲説」を強調した上で都子を追い詰めるのが狙いだとは思うのだが……もし音源が漏れたとしたらどう考えても犯人はビオラ以外にないわけで、公開したらその時点でビオラ-都子ラインは完全に立ち切れることになる(流石にそこまでやられたら都子だって目は覚めるだろう)。ビオラがどこまで考えて立ち回っているのかは気になるところだが……まぁ、このあたりで都子も切り捨て、とにかくみゅーたいぷにダメージを与えることが最大目標なのだとしたら理解はできるか。 必死に間を取り持つのが一番最後に加入した律だってのが興味深いところで、彼女は「罹患者」だった経験を活かして都子の催眠を解かんと奮闘している。律がここまで必死になっているのだから都子もいい加減目を覚ましてもいい気もするのだが、そう思ってしまうのは我々があくまで第三者視点から見ているおかげだろう。都子目線で考えると、どこまで行っても「最大の理解者」という色眼鏡は簡単に外せるものではない。振り返ってみれば、結局バンドリシリーズってのは「無条件で自分を分かってくれる理解者」の尊さを謳うものなのだから。これまで成立してきた数々のカップルは、「たまたま」悪意がなかった関係性なのだ。ビオラというこの世界の異端児によって、藤都子は哀れ、初の「悪意あるカップリング」の犠牲者になってしまっている。……ここから先、先生のメンタルケアは誰がやってくれるんでしょう。 そして地味に心配なのはののかの精神状態。普段が強い人って見た目に気付けないところで傷ついてるから……突然ぽっきり折れたらどうなるか、こちらもドキドキである。 「元祖バンドリちゃん」と同時展開のせいでどれが本当の記憶か分からなくなる、第8話。みゅーたいぷはどんな次元にでも遍在している……。 匠の技を堪能するだけの簡単なお仕事。今回冒頭でいきなり、まずもって律の移籍自体がビオラが仕組んだことだったことが判明。くだんの事件について諮問している役員と思しき男性の声がどう聞いても豊川定治だったもんで一瞬ヤな伏線かと思ったが、まぁ流石にそこは偶然だろう。一応、ゆめみた世界線は既存のバンドリ世界線とは時系列がずれているという話もあるのであれが定治の若かりし頃の姿である可能性も微レ存かと思ったが、冷静に思い返せばこの時代にすでにRoseliaがメジャーで活躍しているためそんなトンチキ時系列ネタは存在しない。とにかく、何やら怪しげな会議室で律がふぇありぃぶぅけを抜けようとしていたところに、ビオラがぶっ込んできた結果とんとん拍子でみゅーたいぷへの「移籍」が決まったという筋書きだったらしい。 前回のライブを煽ったことも含め、未だビオラというヴィランの目的は定かでなく、どれほどの先見の明を持つのかも測りきれない。「ほとぼりが冷めてない中でライブなんかやったら炎上するじゃろ」はある程度想定できるかもしれないし、そのために火種として一番分かりやすく「クレマチスが奪われてしまった」という構図を作るために律を手放したってのも脚本を作るためにやる可能性もあるかもしれないが、元々ビオラは律を飼い殺しにして自分の目的のために使うのを楽しんでいるように見えていたので、律をあっさり手放すってのはあまりコスパの良くない行動のように見えるわけだ。ふぇありぃぶぅけだってスキャンダル続きであまり正常な活動がサポートされてないだろうし。わざわざビオラが火種を焚き続けているのは、現時点では①純粋にそうして他人の表情が歪む様を見たすぎるから、というのがありそうな話。「律が好き」とかじゃなくて「律が困ってる顔を見るだけでゾクゾクする」なら、まぁこういうこともやるかもしれない。あとはまぁ、②自分の思い通りに動かなかった駒は全力で叩き潰して愉悦に浸りたい、というのもあるかもしれない。都子の扱いを考えると、ビオラは思ったより律という個人へのこだわりはなかったように見えてきた。手近にある一番「おもしれー女」を引っ掻き回すことに快楽を覚える純正のサディスト、それが今のところ分かりやすいビオラ像である。 そうして作られた今のみゅーたいぷ。都子さんは完全にぶっ壊れてしまい、自分の情けなさにどうしようもない劣等感を感じながら、それを他者にぶつけることを正当化してしまい、さらにそこに自己嫌悪を抱くという負の無限スパイラル(あげくビオラの洗脳は解けていない)。こういう精神状態の時は生半可な慰めなんてかけるべきじゃない、っていう気遣いをあられは「超回復」と言っていたわけだが、都子のようなタイプの場合には結局この付かず離れずの時間も余計なことを悶々と考えてしまってあまりいい影響は与えなかったようだ。その辺はあられ自身も内に内に入り込んでしまうタイプだし、なんとなく分かりそうなものだけど。でもなぁ、ビオラに絡めとられると律ちゃんもあんだけ追い詰められてたし、誰も逃げることはできないのかもなぁ。律ちゃんは「ビオラに追い詰められる程度のメンタリティの子」くらいの認識だったのだが、憑き物が落ちたあとの「転校生・律」は割としたたかで図太く、いいキャラしてやがる。こんな子でも、ビオラの近くにいてはその毒(蜜)に絡め取られてしまうのだ。 そうしてドツボにハマる都子さん。そこにあまりに強烈すぎるカンフル剤であるののかが絡むことで最悪の展開になるというのも、これまでのバンドリ世界線では触れてるようで触れてこなかった禁断の領域。これまで弦巻こころに対して「お前は光なんだろ! そんなお前が大嫌いなんだよ!」なんてぶつけたのはシャーリー1人だけだが、結局彼女も「遠回りなツンデレ」程度のものだったので、本気で「陰陽のぶつかり合い」が描かれる機会はなかったのだ。まぁ、今回の都子さんだって追い詰められた末の暴走発言なので後からフォローは効きそうだが、こんな状況なだけに、日頃から陽キャに対して溜まっていた鬱憤を吐き出したのは事実。今回はそれが特大の自己嫌悪と混ざり合ったもんだから、相当に強い言葉になってしまったわけだ。 おそらく、ののちゃんの方もそんなことを真正面から言われた経験はないだろうからストレートに刺さってしまう。彼女のメンタルの下地がどの程度の強度かは分からないが、ここから一気に都子・ののというメンバー2人のターンに入る……と思いきや、なんとラストでユノからの爆弾発言。……なんてバンドなんだ……もはや律ちゃんが安定側じゃないか……。 もはや予定調和、第7話。「ここまで人心掌握術に長けた催眠術師みたいなJKがいていいもんかよ」と思ったが、バンドリ世界線にはもっとイカレた神のごときJKがいっぱいいるので今更であった。OurNotesの範囲内に限定しても「ビオラVS長崎そよ」はぜひぶつけてみたいところだし、「八幡海鈴にビオラを会わせる」もやってみたい。すっっっっごく信用してくれると思う。 冒頭、いきなりライブから始まる構成。これまで、バンドリ世界といえばライブは「バンドが成った」ことを示す重要な演出であった。いわば最終回の華であり、全ての心を通じ合わせて1つの音を作り上げるシーンにこそ、そのバンドの全てが込められている。バンドアニメなのだからそれが当然だったはずなのだが、そのセオリーが見事にぶっ壊されたのが前作ムジカアニメ。再結成したMujicaは海鈴を感涙させる歌詞をひっさげて「Imprisoned XII」と「Crucifix X」で復活を遂げたはずだったが、このライブは神の消極的な意志によって一時的に組まれていたにすぎず、その内側には三角初華という爆弾を抱えたままだった(ライブ開始時にはモーティスという問題も抱えていたが、そちらは解消した)。 今回のライブも似たような構図である。クレマチス改め峰月律を正規メンバーに加えて初めて行われるライブ。事情を理解しているマネージャーさんやユノからしたら「炎上覚悟の大勝負」であり、結果としては正直痛み分けくらいの印象ではあるが、まぁ、やれたことで律がちゃんと「メンバー」になれたし、その部分だけを見れば「バンドが成った」と言ってもよかったかもしれない。しかし残念ながら、抱えた爆弾は律ではなく、何も知らずに地雷を埋め込まれていた都子の方。せっかくのライブも「全てビオラの手のひらの上」というフィルターを通してしまうと、とてもじゃないけと「バンドを成すライブ」なんて言えやしない。最高にイカした新曲を2本も展開したのにザワザワは一向になくならない。そんな部分が、Imprisonedの時のライブに似ているのである。 とはいえ、実際にライブで頑張ったのは確かだ。「痛み分け」という表現を使ったが、一定の評価を得ているのだからメンバー渾身のパフォーマンスはしっかりと届く層には届いていたはず。それだけできちんと成果は評価されるべき。実際マネージャーさんはこの先の問題処理を憂いながらも、メンバーの頑張りを讃えてくれていた。そして渦中の律もあられも、しっかりと手応えを感じていたのだ。それがビオラの企てだったとしても、成果があるなら気にせずともいい。この時点では「みゅーたいぷ」の実質的な勝利だったはず。 しかし、当然その次の一手を先に打ち込んでいるからこそのビオラである。都子先生が想像以上にチョロくビオラ沼にはまってしまっていることはすでに確認済み。あとは3人でぶつかって三角関係を泥沼にするだけ。おそらくこの辺のフィールドはビオラが一番得意としている分野なのだ。あられがいくら気持ちを強くして戦闘意思を示したとしても、そもそも相手は正面から組み合ってくれない。お行儀のいい喧嘩なんて、成立させてくれない。 現状、ビオラの第一目標が何なのかははっきりしていない。もともとはフェアリィブゥケ、というか「自分」が成功してのし上がることが一番の目的だったとは思うのだが、それが途中で「律への執着」も追加されていたように見え、不必要なあられが切り捨てられた。しかし、この度その律を奪還されたことで彼女の中の優先度第一位はどう変わったのか。これが「あられを壊すこと」だったらたまったもんじゃないのだが……現時点ではそれが割と濃厚でして。富士見夜子から籠絡して崩していくという戦術は確かに「みゅーたいぷ」という新生バンドに対しても効果的ではあるが、中でも「効果は抜群!」なのはどう考えても対あられにおいてである。今回、おそらくビオラが一番引き出したかった言葉を都子が吐いてしまった。「自分を一番理解してくれるファンはビオラだ。こんなファンは今までいなかった」と。 これまでの熱狂的な「推し活」を否定され、自分の愛が拒絶されたように感じるあられ。こりゃぁ間違いなく、あられに打ち込む二の矢三の矢としては最大級の破壊力であった。さて、ここから都子が自分の過ちを理解して関係を修復することが可能なのだろうか。もちろんキーパーソンは律ということになる。彼女の転校は、あられのメンタリティにどのような影響を与えるのか。そして、学校のエンゲル係数はどうなってしまうのか……。 アラザンっていうほど輝かんやろ、第6話。まして誰かに食べられて口の中に入っちゃったら……ねぇ。どこぞのバンドのキラキラが「星」なのとは随分違いましてよ。 なんかもう、ただひたすらにビオラさんの才能のデカさに恐れ慄くばかりのアニメになりつつある。もちろんベースは青春キラキラグラフィティなのだから、「光」の側にも見るべき点は多いんですよ。ここまで話数を重ねて思うのは「ほんとにあられちゃんてばいい子よね」ってことで、とにかく人のことを考えられるし他人の痛みが分かる子なのですよ。どちらかというと引っ込み思案で前に出るタイミングを測るのは苦手だけど、アクセルが踏めれば暴走気味に突き進むのもセンターマンとして決して悪い性質ではない。あとはマネージャーさんを含め周りのバンドメンバーたちが手綱を握ってくれれば問題ないだろう。紆余曲折の結果遂に律ちゃんとの和解にも成功し、この度正式にゆめみたへの加入の運びとなった。これだけ見てりゃ、あられのバンド活動は順風満帆である。 もちろん、「VS世間」に関してはまだまだ乗り越えなきゃいけない要素は多い。炎上というトラウマを経てからの「復帰劇」があられちゃんの物語であり、高校入学からの再スタートという意味ではやや近いスタンスは千早愛音だろうか。ただ、彼女の場合は「失敗」は自分の中にあるものだったし、世間体にしてもちょいと校区を変えれば誤魔化せそうなものだった。対してあられの場合は模範的な「炎上」であり、世間的にもお騒がせな奴だという風評がある状態。なかなか再起まではハードルが高くて多い。現在は、それを1個1個乗り越えていく段階ではあるのだが……クレマチス強奪事件のせいで越えなきゃいけない障害はさらに増えてしまった。現状、この「世間的な評判の低下」と「律との復縁」がギリでトレードオフくらいの印象である。 でもまぁ、本人も言っていた通り、ここから先は「今の姿」を大衆に見てもらう以外の解決法はなく、律が手の届く距離に来てくれたことで、守るべきものも叶えたい夢も同じグループの中で完結するようになった。もうフェアリィブゥケのことなんて気にしなくていいならゆっくりと土台を整えればいい……はずだったのだが、「あられが逃げるなら、その逃げ込んだ先にも地雷を用意してやんよ」というのが稀代の最強軍師にして天性のヴィラン・ビオラさんのウルトラCである。もはやあられと律の2人が自分に対するガードをあげたのは紛れもない事実。これまでのようなぶりっ子芸で籠絡するにも限界があることは本人が一番わかっている。それならば、まだビオラという人間の本性を理解していない人間から突き崩していけばいいだけの話である。そこで白羽の矢が立ったのが、仕事に追われてろくに世間の動きなど見ない藤都子先生その人であった。 正直、ビオラさんの情報網の精度はなんでそんなに高いのかがよく分からん。ゆめみたの情報は事務所の公式とかで発表はされてるのか。「あられちゃんが加入してる新しいバンド、メンバーにはどんな人がいるのかしらぁ」ってんで調べたら有名人の富士見先生がヒットし、その作品があられの大好きなものだ、ってことくらいは以前からの付き合いで知っているだろう。自分との接点が薄い都子ならまだ「いつも通りの武器」でねじ伏せられるという読みからか、今まで以上の最大出力で迫るビオラ。彼女のすごいところは、「人の心の壊し方」を一番よく知っているし、「人の落とし方」も一番よく知っていること。そして、その目的のために手間を惜しまないこと。 これは勝手な想像だが、普通に考えたらビオラさんが富士見夜子の熱心なファンってことはないだろう。今回の籠絡作戦のために彼女の履歴を漁り、発表済みの作品を研究し、どこに言及したら一番作者に刺さるかを分析した上で最大限の効果を上げる出会いを演出した。不自然にならない程度に「熱心なファンからの言葉」としてあれこれ吹き込み始め、いとも容易く都子に涙を流させることに成功。ただでさえコミュ力が低い都子など魔女の手にかかれば赤子同然であった。 そうして都子というトロイの木馬を仕込むことに成功したビオラ。どうやら彼女は「律を加えた新生ゆめみたにライブをさせる」ことを狙っているようだ。マネージャーさんが止める通り、現時点での表立った派手な活動はお客目線でネガティブに映る可能性は大いにあるし、そこに待ち構えていたビオラが地雷を仕込んでおけば、新たな炎上を生み出すことも難しくはなさそう。フェアリィブゥケとしてどのような動きを見せるか、そして、都子先生はビオラさんにNTRれてしまうのか。 ……ほんとにこれバンドアニメか?(1年半ぶりの感想) |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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