最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「PERSONA5 the Animation」 4→5 あっれ〜〜〜? 終わった? うーむ、何で最近こういうアニメが増えてしまったのか……まぁ、年末年始特番ならそこまで待ち時間が長いわけではないけどさぁ……それでもやっぱりブランクが空くと辛いぞ。せっかく盛り上がってる状態なのに、エンディングだけバラ売りにされてしまっては、どうしたって印象は薄くなるだろうに……アニメの放送形態の問題も、枠のしがらみからはなかなか抜け出せないのか……。 いや、でもこのラストのぶつ切り感を除けば割と嫌いじゃない作品だったんですよ。多分、過去に何本か作られたペルソナシリーズのアニメ作品の中では、一番ちゃんと見られた作品だった。多分ゲーム的な部分の設定が飲み込みやすかったからんだろうね。「こっからここまでがゲームの設定で、多分こういうタスクをクリアしていく作品なんだろう」っていうのが見えるようになったおかげで、余計な負担なしに本筋が見られるようになったのだ。ちょっとゲームとしての骨組みが露骨に見えすぎた気もするんだけど、ペルソナシリーズのゲームなんて何一つやったことがない人間からすると、「この敵は強いのかなぁ、どうやって攻略するのかなぁ」なんてのを適当に考えるだけでもあまり退屈しなかった。そういう意味では、知らない人間に伝える形としては悪くない構造だったと思うんだ。まぁ、1話目の冒頭でゴール地点を見せた意味はやっぱりよく分からないんだけど、とにかく「怪盗っぽさ」を見せるために一番派手なステージを最初に印象付けたかったんだろうね。 どうしても「ゲームシナリオのダイジェスト」になってしまうのでどこか荒っぽい印象もあるんだけど、画面は割と綺麗な回が多かったし、どうせ戦闘シーンなんかを長引かせてもあまり旨味はないだろうから、これくらいの尺でも不満はない。というか、多分短くなって辛いのは中心となる会話パートの方だったんだろう。原作ファンからはどう見えてたんでしょうね。色々と大事な要素が削られてる可能性はあるんだろうな。僕としては沖縄での水着があっという間に終わってしまったのが不満でしたけどね。 というわけで、結局なんで楽しく見られたかって言われたら、そりゃ女の子のおかげなんだ。どっかで書いた気もするけど、今作のマコトさんも私の理想のサトリナキャラのどストライクでね。今期はサトリナヒロインの充実ぶりが尋常じゃなかったですよね。他にも戸松・おいちゃんの同世代コンビが次々に怪盗団に加入してくれたのは嬉しい誤算で、特に双葉の方はキャラもガンガンに立っててそのオタクトークが中の人のパーソナリティにがっつりハマっているのが実に美味しい。これは薄い本が捗る作品やなぁ! って思ったけど、ゲームの方は数年前なんだから多分一通り市場に流通し終わった後だな。 結論・人類にはサトリナが必要である。Q.E.D. PR 「天狼Sirius the jaeger」 6→5 やぁみんな! いつでも元気、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 今作も無事に最後まで見守ることができて感無量だ。P.A.作品はいつだって不滅だよ。 ただ、残念ながら今作はそこまで大きなヒット作にはならなかった。印象として近いのは同社の作品だと「クロムクロ」あたりになるのかな。とても観やすいし、映像部分はいつも通りのクオリティでよく出来ていると思うんだけど、それ以上の押しが乏しくてあんまり「これが観たい!」という特別な気持ちにならないという。「クロムクロ」の場合は2クール作品だったので丁寧さが売りになっていたのだけど、今作は1クールで色々とあっさり目に幕を引いてしまったので、どうにも物足りない印象になってしまっている。 「丁寧さ」がなかったというわけではない。改めて考えてみれば最終回が終わって説明が足りていない部分はそこまで多くないのだし、一本のストーリーとして、やりたい部分は多分全部やっているのだろう。興味深いのは、最終話でもぽかんとしてしまったシリウスの箱の能力設定で、何とこれ、結局「何がすごいのか」が1度たりとも説明されないままに終わったのである。「なんかすごい力があることをシリウスの連中が見つけた」「でも凄すぎて今の地球には早すぎるから封印しちゃった」という。一体どうやって、何を見つけたというのだろう。普通、そんな大事な部分がさっぱり分からない状態では物語なんて成立するはずがないのだが、今作は徹頭徹尾そこを曖昧なままにし、「何となく」で渡りきってしまった。そりゃま、エフグラフさんが単なるアホに見えてしまうのはいただけなかったが、「箱の力でユーリィがすごいことになったで」と言われて、何がすごいのか分からないのにハッピーエンドなのである。うーむ、1クールにする際には色々とディティールをそぎ落とす必要があるだろうが、まさかその部分をそぎ落としてしまうとは……。この思い切ったシナリオ構成については、賛否あるだろうが個人的には興味深いものだと感じた。 そして、本作はこんな「何となく」の設定をずらっと並べて、いわば丁寧に素材の紹介を終えた段階なのである。箱の力が何だか分からないし、ユーリィが最終的にどうなったか分からない。今後の日本の行く末も分からなければ、吸血鬼の末路なんて分かるわけもない。とりあえずはこの所在が落ち着いた現段階から、改めて物語を始めるべきなのである。そう、アルティメット・ユーリィの物語はここから幕をあける……はずなのだ。考えてみりゃ、V海運の連中なんかも教授以外のキャラの掘り下げは一切行われておらず、まだまだアニメ的な見せ場はいくらでも用意できるはずなのだ。これ、マジでプロローグだったんじゃないかと未だに疑っている私がいる。この後「天狼」シリーズ本章がスタートし、そこではユーリィが各国の諜報機関を相手に死闘を繰り広げることに……ならんやろなぁ。多分P.A.も続編作る気はないだろうしなぁ。 というわけで、何だか気になるとこで終わってしまったので評価としてはそこまで上げるわけにはいかんのです。もうちょい、視聴者に優しい作品プリーズ。 「百錬の覇王と聖約の戦乙女」 4→3 これも評点やめとこ……って思ったところで気づいたんだけど、この調子でろくに観てない作品の点数をなかったことにしたら、結局平均点以上しか必要なくなるのでは? ……じゃぁ、3で……。 だって興味が惹かれないんだもん……いっそ各方面の酷さを武器にした(?)スマホ太郎だったら「もう、次はどんなものが出てくるんだろう」って楽しみながら見ることも不可能ではないんだが、今作の場合、筋立てでそこまでイカれたことをやろうとしてるわけでもないし、本当にテンプレ的な異世界戦闘+チート戦術を魅力なく見せることに徹していたおかげでアクションやらバトルやらに本当に引っ掛かりがないし……あぁ、プチミレの2人の掛け合いはちょっと好きだったかもしれない。……別にこのアニメを経由する必要が欠片もないコンテンツだ。 作画のクオリティとか筋立てへの興味のわかない感じで近いところを探すと、近いのは「ゼロから始める魔法の書」あたりかな。多分、もっとちゃんと観てればもしかしたら今作独自のセールスポイントとか、逆に叩きたくなるポイントもあったのかもしれないけど、持続できなかったのでそれもチャラだ。序盤の興味が引っ張れるかどうかを考えると、個人的に今作が辛かったのは本当にヒロインの配置が真っ平らというか、差別化が図れないのが辛かった。序盤から割とまとめて出てきちゃうし、誰がどう強いのかも分からないし、「個性的なヒロイン勢揃い」なんて感じは全くしないし、挙句に顔のデザインまで似てる気がするし、なんともクローンハーレムである。「異世界魔王」ではきちんとヒロインを人間としてみて、それなりにドラマを展開させるトリガーになっていたのに対し、今作は単に主人公をageるための音響装置程度の扱いしかなかったせいで、それぞれに対する主人公の接し方に差が出ず、ただひたすら同じ展開を繰り返しているように見えてしまう。まぁ、最終回を見る限りでは「あくまで地元に残してきた幼馴染が本命だから異世界のメスには興味がわかないよ」っていうことを表したスタンスだったのかもしれないが、だとしたらこんなに不愉快な設定もないよな。 おそらくすぐに記憶から消えてしまう作品になるだろうからこれ以上の記述は無意味だろう。とりあえず、「スマホの力を過信したな」は不覚にも笑ってしまったのがちょっと悔しかったので、人生のどこかで使うチャンスがあったら使っていこうと思います。 「ロードオブヴァーミリオン 紅蓮の王」 4→ー 評価を差し控えさせていただきます作品ノ2。今期はひとまず2本です。「観てないから評価を控えるのは分かるけど、ろくすっぽ観てもいないなら記事立てるなよ」と思われる方もいるかもしれませんが、全くもってその通りです。たださ、ほら、せっかく1クール録画してさ、まがりなりにも再生はしてるんだしさ、その「何となく流していた時間」の見返りが欲しいって思っちゃう欲しがりな俺がいるんだよ。そのまま眠らせるのはどうかと思ってしまうんだよ。まぁ、実は前クールの「カリギュラ」とかはそのまま眠らせたんだけどさ。 今作は……なんだろねぇ、やっぱりゲーム原作で一気にどれがメインだかも分からない濃い(と思われる)キャラが大挙しちゃう作品はハードル高いよねぇ。過去にも同じような感想を抱いて沈んで行った作品はたくさんあったはずなのに、この業界はなかなかその辺りを改善してくれないよねぇ。「何でもいいからアニメにしろよ」みたいな指令を出す部署でもあるんかな。これを作ることでどこがどうなってお金が発生する仕組みなのかはマジで分からん。 「何となく流していた」のは当然キャスト陣が贅沢なので環境音楽として非常に優れていたからであり、特に中盤以降はおいちゃんがかなり良く喋るようになっていたし、久しぶりに濃度の高い福圓成分を摂取できたのも嬉しいところ。野郎のキャストは濃いのが多すぎて何がなんだかよく分からない。もちろん、ろくに見てないのでそれぞれのキャラがどういう関係で何が起こったのかもよく分からない。でも、何となく見てる分には「こいつら、感情の振れ幅が大きくてすぐに感極まるな」っていう印象が強かった。画に力がないのでキャラがどんな状況で、どんな感情を抱いているのかはよく分からないのに、キャストたちは頑張るもんだから声の演技が先に立ち、詰め込もうとしたおかげで感情のスプラッシュマウンテンみたいな乱高下が起こる。そうすると状況にふさわしくない感情の爆発ばかりが目につくようになり、「もうラジオドラマでいいんじゃないかな」っていう気になってくる。こんだけ人が死んでると、何が事件で何が日常なのか訳わからなくなるよな。 まぁ、以上はろくに観ていない人間の雑感なので、適当に流してください。そう、気づいたと思うけど、「評点しないよ」っていう措置は「評価する気がないって言い訳しておくから好き勝手に愚痴らせて」っていう免罪符を用意しているだけである。私のアニメ視聴姿勢は一体どこへ行きたいのだろう。 「僕のヒーローアカデミア(第3期)」 ー→ー 今期も無事終了。まぁ、全然終わった気もしないんだけど、すでに4期の報せも来ているし、「また小休止」くらいの気持ちで問題ないよね。 いつも通りのクオリティで本当に安定感のある作品。今期は同時に劇場版も封切られ、そちらも評判は上々だったという(観てないのは申し訳ないんだけどね)。ここまでの3クール、特に褒めそやすこともなくダラダラと観続けてきたけど、冷静に考えてみれば、ここまでのクオリティを当然のように維持しながら放送が続くアニメシリーズって結構すごいことなのかもしれない。ことに昨今のアニメ産業の実情を考えればね。同じジャンプアニメでも「ブラッククローバー」なんてのはどんどんクオリティが下がってしまったし(だから切ったし)、ジャンプ作品だからといって聖域でもなんでもないはず。今作の力の入り具合は、もしかしたらもうちょっと評価すべきものなのかもしれませんな。 「ハイスコアガール」 5→5 未完!! またかよ!! うーむ、ネット配信がどんどん市民権を得る中、こういうセールス形式は今後も増えていくことになるんだろうか……。今期だけでも「殺戮の天使」に続いてのこれだしなぁ。しかも「殺戮の天使」は「もういいかな……」って見切ることも可能だったけど、今作はさすがにここで終わりと言われたら続きが気になってしまう……まぁ、配信にしろ地上波放送にしろ、来年3月まで間が空くのはさすがに長すぎる気がするんだけど。 というわけで、続きが気になって悔しいくらいの作品にはなりました。初見の時は「俺、別に押切蓮介の絵が好きじゃないから……」と若干の及び腰だった作品なのだが、やはりこのCG処理されたヌルッとデザインは元絵の雑味を消し、悪く言えば味が薄くなっているものの、私みたいな人間から見れば癖がなくて受け入れやすくなった。このデザインなら最初から超絶作画がどうこういうようなこだわりを見せる必要もなく、「このアニメはこういうもの」という割り切り方がむしろプラス方向に働いたと見ていいのではなかろうか。 デザイン部分にネガティブな要素がなくなれば、あとは本筋の方を楽しむだけである。「ゲームの思い出があんまりないから……」とシナリオ部分でも及び腰だった私だが、本作は思いっきりゲーム画面を活用した賑やかな演出が素直に楽しい。最近ではいろんなところで「あえてドット絵にしてみた」みたいな作品も目にすることが多くなり、「技術力で劣るデザイン」というのは「価値の劣るデザイン」ではないということは自明のこと。時代を映したそれぞれのゲーム画面は、アニメ本編の映像と混ざり合ってモザイクのようにシナリオを紡ぎ、独特の世界観の中で良いアクセントを生み出している。やはりゲーム本編の映像がそのまま使えるというのは純正のアドバンテージであり、権利関係をしっかり保持するのはとても大切なことだということがよくわかる作品。もちろん、単にゲーム画面を使って考えなしに切り貼りすれば面白くなるわけでもなかろうし、どういう演出意図で混ぜ込んでいくかを考えているのは製作陣の手腕。その辺りのちょっとトリッキーな構成の妙が楽しめるのは本作ならではのセールスポイントだろう。 そしてシンプルな青春絵巻というストーリー展開。原作1巻でやめてしまっていたので大野の存在くらいしか知らず、「小学生の恋愛って言われてもなぁ」と及び腰だった私だが(弱気すぎるやろ)、ちゃんと中学生・高校生まで進めばいっぱしのラブストーリーよね。まぁ、「どう考えても日高一択やんけ」って思ってしまう私もいるのだが、大野が大切だっていう気持ちもちゃんと理解できる設計になっているので何とも悩ましい。多分私が日高派に回るのは、「もともとそれなりに優等生だった日高が、男の影響でどんどん変えられて今やゲーセンのクイーン」という設計がストレートな堕ちモノ系に見えているせいだと思う。「私をこんな身体にしちゃった責任とってよね」はとても良いシチュエーションなのである。挙句にこれで捨ててしまったらハルオさんほんまに最低やで。ちなみに蛇足ではありますが、個人的には日高の中の人である広瀬ゆうきの活躍にも注目しておきたい。これまでボーイッシュな役しかまわってこなかったんだけど、ここでまっすぐな乙女役でもいい仕事を見せてくれた。次のステップアップに期待。 それにしても……うぅ、やっぱり続きが気になる……これ、普通に考えたら大野ルートで決まりなんだよな……そのくせこの作品って日高の救済先が一切用意されてないし……ウワァ……。 「ぐらんぶる」 6→6 結局、人類はなぜ酒を飲むのかって話ですよね。スピリタスってよくネタ扱いされて有名になってるけど、あれって美味しいと思って飲むものなの? 俺みたいにビールですらろくに飲めない人間には想像もつかない世界なんだよなぁ。 そんな異次元の酒飲みたちのお話。昨今のアニメの傾向からは信じられないほどにパリピ感満載のクソみたいなリア充生活(?)が描かれており、(悪質な)酒飲みが嫌いな私のような人間は真っ先に嫌悪感を抱いてしまいそうな設定なのだが、まーこれが面白い。今期は「邪神ちゃん」と並んで私の中の二大ギャグ作品認定である。そして多分、何かがジワっと来ていた「邪神ちゃん」と違って、こちらは即効性でストレートに笑える、何か嫌なことがあったら頭を空っぽにして馬鹿になれる良い方向性の作品でした。 やっぱり監督の高松さんの安定感ってあるんだろうな。ギャグ作品ってテンポの取り方次第で本当に台無しになることもあるはずなんだけど、今作の場合はそういうズレをほとんど感じない。原作の絵にあるそのままで、一番気持ちよく「ボケられる」タイミングでのネタの出し入れ。それが出来ているだけで印象はぐっとよくなるものです。ネタ回しは分かりやすい下ネタと馬鹿が中心なので古臭いと思う人もいるだろうし、ピクリとも笑えない人もいるかもしれないけど、僕ぁこれでいいんですよ。あれ、そういやほんのちょっと前に「あそびあそばせ」の感想で下ネタ嫌いって書いてたっけ……。いいじゃん、こっちは単に全裸になるだけの知能ゼロのネタなんだし。夏の太陽のようにさっぱりした奴ですよ。下ネタっていうか単なる全裸芸やな。 こうしたネタ回しがすんなり入ってくる理由としては、おそらく主要キャラの造形の良さがあるのだろうと思う。特に中心となる伊織が、基本的には単なる好青年なのが良いよね。1話時点では一応常識人としての姿も見せていたので、出会い方さえ間違わなければ千紗とだって自然に付き合える単なるイケメンだった可能性もあるんだ。耕平や友達との付き合いだとクズにも見える単なる馬鹿なのだが、大事なところで人のこと考えられるし、実はバイト先なんかでは根性あるところも見せてて、まっとうな環境で見たら多分「単なるいい奴」なんだ。そんな伊織が周りの環境のせいで壊れてしまったのを楽しむ男連中と、残念がりながらも根本的な人間性の良さをちゃんと分かって適度な距離で付き合ってあげる女性陣。 そう、今作は女性陣が総じてかわいいというのが最大のポイントなのだ。もう、ぶっちゃけそれだけでもよかったのだ(ここまでの文章は何なんだ)。千紗が可愛いのは当然のこととして、百合というかレズっ気を隠そうともしないおねーちゃん、そして予想外の方向から中盤以降の物語を大きく牽引してくれた梓さんとケバ子という追加の2人。梓さんはクッソエロいはずなのに何故か下品には感じないという絶妙なポイントを攻めた理想的な「年上のおねーさん」キャラだったし、ケバ子に至っては何しても可愛いというチワワのような存在感。まぁ、単に私の中でアスミス補正が特大だった可能性もあるんですけども。阿澄ボイスの博多弁を叩きつけられるだけで無条件降伏する身体に調教されているものでね……。ちかぺ、たそも加えて今作の女性陣の完璧な布陣は何としても後世に伝えていきたい偉業である。 絶対に問題発言だと思うが、正直「あまんちゅ!」よりもこっちを見てるときの方が「なんかダイビングやってみたいなぁ」と思った回数は多い。そういう意味ではダイビング作品としても優秀。そりゃね、青い海、光る太陽にキレーなおねーさんまでいてくれたら、もう言うことなしですよね。よし、いつか沖縄に行ってダイビングをやってみよう。……1人で……。 「アンゴルモア元寇合戦記」 6→6 (だいたい)毎週感想を書いていたことからも分かる通り、非常に興味を惹かれる面白い作品だった。大前提として原作が面白そう、っていうのがあるけど、それを受けてアニメにするときにも「なんかちょっと頭の片隅に引っかかるような作品を作ってやろう」っていう意欲が見えたのが良いですね。 まず「原作時点で面白そうなところ」から(当方、原作は全くの未読)。新番チェックの時点で書いてたことだけど、元寇っていうテーマ設定自体がまず新鮮で面白い。義務教育を終えれば誰でも知っている「史実」ではあるのだけど、その中で一体どんなことが起こっていたのか。取り扱う作品がいやというほど溢れている戦国時代、歴史的にそこそこ近くて資料に当たりやすい江戸時代、そしていっそ無茶やっても許されそうな平安時代などの時代に挟まれ、さて何を描いたものかと思案する鎌倉・室町時代。そんな中での歴史的大事件を掘り下げたら、意外とみんな知らない部分で刺激が多かったよ、っていう。てつはうの使われ方なんかもそうだし、一枚岩ではない大連合軍である蒙古。それに対するは一所懸命の精神でただ戦場に生きた生粋の「武士」たち。様々な舞台設計が「言われてみれば確かに聞いたことあるかも」くらいの絶妙な「史実」として作中で存在感を発揮してくれる。こういう作品がまっすぐな漫画・アニメ作品として成立したというのはそれだけで喜ばしい。そして、この元寇というのが最近流行り(?)の逆無双系作品として非常にしっくりくるのである。「進撃の巨人」に「リゼロ」などなど、無茶だと思えるような圧倒的逆境をなんとか乗り越えようとするお話……まぁ、今作の場合は一切乗り越えられないわけだが……。そこは史実なんだからしょうがない。勝てるはずもない無謀な戦で輝きを放つ野郎どもっていうのは実に良いモチーフなのである。 そして、アニメの場合はそうした設定におんぶに抱っこというわけではない。ものすごく端的なところだと例えば終始画面を覆っていた薄膜のようなごわついた映像加工のように、「せっかくテーマの時点で異質なんだから、他のアニメと違う部分を強調してよりオリジナリティを出してやろう」という姿勢は実に貪欲。個人的には2話目あたりですでに引っかかっていた戦闘描写の不可解なもっさり感がお気に入りで、どうしてもスマートに描かれがちな「武士の戦い」が、この時代では特に泥臭く、鈍いものであるというこだわりが感じられる。大軍が押し寄せてくる部分は最近ではCG処理されそうなところだが、今作はCGを使う以外にもあえてもっさり感を狙って(ちょっと作画リソースとしては微妙なくらいの)手書きで作っている部分がある。そういう「ハンドメイドな」感覚が、曰く言い難い「隙間の時代」の空気作りに一役買っていた。それまでずっともっさりしていたおかげで、最終回での迅三郎の殺陣が短いながらもやたら際立っていたのも、もしかしたら狙ってのことだったのかもしれない。 願わくは、あの続きで原作が一体どういう風に展開していくのかを是非知りたいところ。……原作読むかねぇ。でも、読んじゃうともしアニメ2期が決まったときに勿体無い気もするし……(2期あるかなぁ)。 「かくりよの宿飯」 4→5 「男は黙って……」「東山奈央!」「男は黙って!」「東山奈央!」 もう、そういうお話でした。放送開始時には「まーた食い物系で、しかも異世界ダロォ? もう飽き飽きですわぁ!」って身構えてたんだけど、今作は別に食い物系作品ではない。単なる奈央坊系作品である。若女将は東山奈央である。いや、まだ女将でもないけども。 単に奈央坊みたいな気丈で聡明なお嬢さんを手篭めにして、婚約を取り付けた状態で溌剌とした姿を見続ければそれだけで幸せだよね? っていう気持ちを満たしてくれる作品。そりゃま、食べ物の存在も大事ではあるのだが、別に全ての物事を食べ物で解決しようとする身勝手な作品ではなく、どちらかというと食べ物を通じて葵しゃんという素敵な女性の人となりを相手に伝え、このコネクションをどんどん周りに広げていくときに「食い物屋」という人と人との触れ合いが大きく役立っているというだけ。人間だろうがあやかしだろうが、誰でもお腹がへれば不機嫌だし、美味しいものを食べれば幸せになる。そんな世界の真理を、この作品は教えてくれるのである。 途中からは葵シンパがどんどん増えていくので都合のいい展開(コネでマウントを取りに行く状態)も増えるのだが、2クールという尺があったおかげで、視聴者側も葵がそんなポジションに落ち着くまでにそれ相応の苦労をしてきたことを知っている。コミュニケーションお化けの葵だからこそ、種族の垣根を飛び越えて無双できることを理解できる。そして、解決する問題も世界の危機とかじゃなくてわりと「ありそうな」身辺の問題だったり、単なる老舗お宿のゴタゴタだったりするので、決して分不相応なドラマにはならないのである。ちょっと奇天烈な細腕繁盛記だと思えば、こんなに素直でわかりやすいお話もなかなかあるまい。 構造上、どうしたってびっくりするような展開も出てこないし、どっちかっていうと「思った以上に庶民派だったー!」っていう方が多いのだけど、多分今作で描きたかったのはそうした庶民派のお話なのだし、2クールで少しずつ好感度が上がり、「葵しゃん、素敵でしゅ」と素直に思えるようになればそれでOKなのだろう。やはり、そうなれば「男は黙って東山奈央」なのである。 ちなみに、ここまでの文章でお分かりかと思いますが、僕がいちばん好きなのは当然チビです。途中で退屈するかと思ったけど、毎週「とりあえず次回予告を見よう」というモチベーションがあったのは本当に良かったと思います。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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