最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ヤマノススメ サードシーズン」 5→5 もこ歌元気! この世の真理に理由はいらぬ。 いやー、でも今期は本当に疲れましたなー。世間でも散々言われてるみたいなんだけど、どうにもあおいとひなたのギスギス展開が長くて長くて……まぁ、15分アニメなので普通のアニメに換算したら1〜2話程度なんだろうけどさ、それでもさ、辛かったよね。「お前ら、もうちょっと精神的に大人になってくれ〜」という部分だけが切なる願いになってしまい、今作では常に感じ続けてた「女子高生にしちゃぁこいつら幼いよな」という部分が、あまり良くない方向に出てしまった感じ。 まぁ、ギスギスしてるからってそれだけで忌み嫌うのも良くないですけどね。本作はできれば山の厳しさを教えて欲しい作品であって、人間関係の厳しさは別な作品でいくらでも補えますのでね。でもまぁ、終わりよければ(?)全てよしとしておきましょう。いつになるやら富士登山。きゅん! ふぁん! PR 「京都寺町三条のホームズ」 4→3 逆に面白くなっていった作品。アニメ世界における京都って2つの意味で特権的なんですよ。1つは、実際に持つ特殊性のおかげで、修学旅行先としてよく登場したり、「青の祓魔師」や「ぬらりひょんの孫」みたいな世界で魔の者が狙って来て決戦場になったり。そしてもう1つは言わずもがな、京都アニメーションというたった1つのスタジオがあるおかげで「京都っぽさ」がなくても京都はアニメの中では聖地になるのです。そうして多くの作品で描かれて来た「聖地」京都は、ただそこにあるだけでアドバンテージになるような存在なんですが(身内びいき)、この作品はそうしたアドバンテージを一切活かそうとしないという意味で、むしろ潔い作品でしたね。 この作品で感じる京都って何だったんだろう。いや、そりゃ舞台は京都だし、登場人物の多くは京都っぽい方言(京都弁とは書かないよ)を話しているのだが……なんだろ、見てて全然綺麗じゃない……もともとショートアニメ専門のスタジオ・セブンが担当している時点で訝しんではいたが、割と早い段階で作画が限界を迎え、マジでショートアニメだったら傷も浅くて済んだのに、みたいなやる気のない映像が続く。「すごいよマサルさん」のギャグみたいになってたからな。このクオリティで「ホームズさんはイケメン」とか言われてもなぁ。 そして、当然描かれている内容にも興味は湧かない。ホームズってんだから推理しろよ、って思うんだけど、毎回真贋鑑定でも特に理由やうんちくを述べるのでなく、単にじっとみて「こっちがニセモン」って言っておしまい。この作品に骨董設定いる? 「ギャラリーフェイク」は本当にためになる良い漫画・アニメなので、そっちを見たほうがいいと思うよ。当然「推理」も同じクオリティで行われており、大体の理由は「探偵役がそう思ったから」である。こんだけガバガバの推理で探偵を気取られると、「いや、別に京都人がアホなわけじゃないんで。この世界が特殊なだけなんで!」ってせんでいい言い訳をしてしまいそうになる。こうしてみると、まだ「推理」のフォーマットに則っていた「氷菓」はまともだったんじゃないかって気もしてくる。雰囲気を出せるか否かっていう時点で、だいぶ印象は変わるものだ。 ミステリとしては元から期待してなかったので別に良かったのだが、京都作品としても失笑もの(誤用)だったのは残念至極。ちなみに、「寺町三条ってかに道楽やんけ!」って言ってたわけですが、アニメ内の描写を見てるともしかしたら新京極通寄りなのかもしれません。その場合は……「天下一品」の可能性があります。「京都天一のホームズ」。こってりしてて面白そうやんけ。推理の味がさねを見せてくれ! 「悪偶-天才人形-」 5→5 お、おわ、おわ、終わってもうたー!! え? なんだこれ? 何一つ事態は片付いていないし、むしろ最終話で設定が増えたんだが……。 新番チェックの時、私は「決して国内の発想だけでは出てこないような、頓狂なものが飛び出してくることを期待したい」というコメントを残している。「霊剣山」に続く中国資本アニメの第2弾として、大陸の風が吹き込むことを期待した。そして本作は、ある意味においてはこの期待にばっちり応えてくれたのである。多分、この作品は日本のクリエイターからは出てこない。良くも悪くも。 映像部分については今更どうこういうつもりもない。そりゃもうチープ極まりないし、最初に「デザインとして受け入れれば、まぁ」とか思ったけど、やっぱり最後まで苦笑い混じりで見守るだけだった。でもまぁ、正直本作でそんな部分は些事である。視聴している人間は割と序盤でそんなこたぁどうでもよくなっているだろう。 本作で我々視聴者の心を釘付けにするのは、そのあまりに突飛なシナリオラインだ。当初予定していた展開からは、完全に逸脱した圧倒的ビーンボールが次々に放られていく。これがあまりに突飛すぎる支離滅裂な展開というだけならさっさと見限るだけなのだが、本作の場合、「え? そっち行くの? そこにも筋があるの? 主線だと思ってたラインはなんだったの?!」という、脇道寄り道の圧倒的存在感が、マンネリズムに飼いならされたアニメ視聴者の脳を絶え間無く揺さぶるのである。 ネタバレになってしまうが、思い返せば4〜5話目くらいまでは割と普通だったと思う。主人公サイドは救済者、敵となるのは裁縫師。最初の爬虫類型裁縫師との戦いは、真っ当な(?)ヒーローアクションとしての要件を一応満たしていたし、「このまま世界を旅して次々に裁縫師を退治していく話なのだな」と思うわけだ。しかし、その後登場する裁縫師は、なんと次のヒルソンロック編でおしまいである。え? そんなもんなん? 教育ママとその子供をめぐる謎は人間関係が二転三転。最初は単純な悪偶奪還作戦なのだとおもってたら、なんか過去の恋バナを巡って2人の女がいがみ合う謎の愛憎劇に突入。さらに単なるモブだと思ってたメガネのガキが実は重要人物であり、問題の解決を提示、師匠に入門して救済者入り。さらに敵ラスボスとは足し算合戦でしのぎを削る。その間に悪さをしちゃった「真っ当な少年漫画風の少年」は師匠に破門を言い渡されて退場、「そのうち強くなって帰ってくるんやろなぁ」と思ったら、マジでその後最終回まで一度も姿を見せず、「お前、なんで最初の方でレギュラー面してたんや」という方が不思議になる始末。他にもおばはんの正体が二転三転した結果「実は裁縫師」になり、それに対抗するかのようにして師匠の方も「じゃぁ俺も裁縫師」とか言い出す。その傍らで、愛が留置所であった存在感の塊みたいなブスは本当にただのブス。一番の肝になると思われた愛とマチの友情物語は、あれだけ溜めてたのにわずか数分の語らいだけであっさり処理されてしまい、マチさんはそのままどこかへ消えてしまった。なんだこれ。 もう、どこから何が出てくるかわからないし、真っ当に考えようとすると馬鹿を見る超展開のラッシュ。起承転結とかいう因果にとらわれては、このシナリオは絶対出てこないだろう。まぁ、出てきてほしくない気もするが……。せめて1クールで何か終わった風の雰囲気だけでも見せてくれよ……。 いやぁ凄まじかった。僕はこういうキワモノも割と楽しんでしまう人間なので終始ぽかんと口を開けっぱなしで観ていたが、確実に「クソアニメ」の認定を受けてしまうタイプの作品だ。あとは各自が考えるよりも感じてもらえれば幸いである。とりあえず「フィボナッチ数列足し算対決」っていう前代未聞のバトルを真剣に描いているので(?)、今後のアニメは天才の描写の参考にすればいいと思うよ! ねぇ、天才ってなんなのかな! 「あそびあそばせ」 5→5 今期充実していた「変な方向に吹っ切れたギャグアニメ」最後の一本。個人的には邪神ちゃんが一歩抜けてたんだけど、そのあとは大体横並びのイメージ。手放しで褒める気もないけど決して嫌いじゃない(ちなみにラインナップでいうと「ゴクドルズ」と「ちおちゃんの通学路」をこのカテゴリに入れてる)。 新番チェックの時にも触れたけど、もともと原作の絵のタッチが好みではなかったので映像部分ではあんまり惹かれるものがなかった。「萌え作品と見せかけて変顔だらけの表紙詐欺作品」って完全に出オチだし、ノーマル状態での描写がはっきりと綺麗に寄せられていないと「崩す」ときのインパクトが薄い。アニメだとシャキシャキ動かすことによってその辺りのインパクトを増すことが可能だが、やはり「美少女」と「ギャグ」の間をシームレスに繋ぐのは難しく、どちらかというと細切れになって散漫な印象になりがちだった。あと、単純に「素直な下ネタ」っていうのにそこまで惹かれないタチなのでネタの基本部分が好みじゃないというのもある。 でもまぁ、吹っ切れたネタ回しを全力でやっているというだけで好感は持てるもので、間断なく押し寄せるボケのラッシュに退屈することなくシリーズを見切ることができた。追加キャラに濃いのが多くて、予想外にネタが多方面に広がっていたのは嬉しい部分。さすがに前多の存在は「どないやねん……」と処理に困ってしまったが、つぐみさんの存在感などは割と好みのジャンルである(単に中の人のファンという意見もある)。ああいうテンションで作ってる声好きなのよねぇ。 声のついでにメインキャストのことにも触れておくが、正直、今作が今ひとつ振り切れなかった理由の一つに、音響仕事に不満が残った、というものがある。端的に言えば、掛け合いの音域調整がうまくいておらず、何言ってるか分からない箇所が散見されたことだ。今作はプレスコらしいのでキャストの影響というよりもそれを通した音響側の判断の問題だとは思うのだが……木野ちゃんってあの通りの音域だから声を張ろうとすると人間の可聴域を超えてんじゃねぇかみたいな声になっちゃって、キーキーいう部分が際立って聞きづらくなるのよね。吹っ切れたギャグテンションってのは声優仕事の中でも難しい部類だし、なかなか万人にOKをもらう仕事ってのも無いとは思うのだが、今作の場合、「暴れまわったほうがいい」っていう部分を履き違えたような仕事になっていた気がする。まぁ、これも1つのサンプルですわな。小原好美の仕事は着実に安定してきているのでそちらは良いと思います。 それからどしたの。 「七星のスバル」 5→ー 評価を差し控えさせていただきます作品ノ1。途中で切った作品との違いは「一応最後までテレビ画面上で再生してるし、録画も保存できるからしとくけど、途中から流し見になってしまったせいで中身を全く把握してない状態だからこんなんで点数つけたら怒られる」という状態です。ただ、「途中で適当を通り越して流し見ならぬ流し聞きレベルになった」ということで、察していただければ幸いです。 本作は「あの花」+「SAO」という謎和算で話題を呼んだ(?)わけだが、誰も思いつかなかった設定というのは、単に思いつく必要がなかったからだということがよく分かる内容だった気がする。「2つのものを合わせればどちらの良さも手に入れられる!」というのが安易な発想なわけだが、当然「どちらのダメさも手に入れてしまう……」というデメリットがあることも考えなければいけない。というか、食い合わせの悪さは単なる足し算のミス以上のものだ。SAOに代表されるバーチャルゲーム系の作品の最大の難点は、「なにゲームに熱くなっちゃってるの?」という根本的な目的意識の問題。「命をかけたゲーム」であるSAOでも「いや、これ別にバーチャル設定でなくて単なるファンタジーで良いのでは……」と思ってしまうし、最近では「「ビルドダイバーズ」が「なんで大の大人がこんなにゲームでムキになってんだ……っつうか運営仕事しろ……」という冷めた視点が払拭できずに盛り上がりに欠けた。本作はそうした「冷める」要素については「この世界のゲームは異能と結びついているから単なる娯楽で割り切れるもんじゃないよ!」というフォローを入れているわけだが、それでもやっぱり、「ムキになってる大の大人」の存在は完全に払拭されるわけではないので……。「直接リアルで話せ」みたいなツッコミはどこまで行ってもなくなるものではない。 こうして「元来遊びであるはずのネットゲーム」が絡んでしまうと、あの花要素も霞んでしまうことになる。これは世代によって受け取り方も変わってくるのかもしれないが、少なくともこのゲームの場合は幼少期の「本当の友達」が結成したチームのお話。それなら「ネト充のススメ」のようにネット内だけの関わりを前提にする話と違うのだから、もっとリアルの方の比重が重くなってしかるべきなのだ。しかし、リアルのウェイトを増せば今度はヴァーチャルの方の白々しさが際立つことになってしまい、全てを現実に落とし込んでは設定が死んでしまう。その辺りの食い合わせの悪さは、最後まで「百害あって」な状態だった気がするのだ。 まぁ、良くも悪くも要素の組み合わせが新奇ではあるので、もしかしたら私のように片手間で処理した人間には分からない良さがあったのかもしれない。その辺りのことに遠慮しての採点放棄である。是非とも「この作品はこの部分がエポックメイキングであったのだ」ということが分かる人はなんらかの御指導をお願いしたい。いや、でも、やっぱり見直すのは面倒クセェな……。 「ちおちゃんの通学路」 5→5 今期揃い踏みした、なんか変なギャグ系作品の1つ。少しずつ好きになっていった作品である。 スタート時から1〜2話分くらいはあんまり興味がそそられなくて、「通学路中でのネタってどう考えても限界があるよなぁ」っていうんで割と冷めた目で見ていた。実際「通学路」ネタかと言われたら多分違うジャンルにアクロバット飛行していた気はするのだが、ネタの回し方はあくまで「女子高生が登校中にできる馬鹿話に端を発したドタバタ」の範囲に止まっており、そこに今作独特のなんともいえない斜に構えたネタ回しが効いてくる。 個人的に高得点だったのは、主人公・ちおちゃんとその盟友・まななんの関係性。ほんとに仲が良いのは伝わってくるし、絶妙なコンビ芸なども成立するのだが、どこかで互いにバカにしたようなところがあり、容赦なく陥れたり、不幸を楽しんだりという部分に遠慮がない。それぞれに持っているパーソナリティが違うこともわかっていて、「何となく付き合いだから長年一緒にいるんだけど、じっくり検討したら意外と合わないかもしれないよね」みたいな関係性がリアルだ。普通この手の作品で主人公のメガネ女子なんてものは確実にオタクオンリーになるはずなのだが、何故かちおちゃんの場合は身体能力が意外に高く、それに振り回されるまななんの方がよっぽど常識的な態度をとったりするギャップも面白い。あと、CVが小見川。なんかね、「こんな女子高生おらんやろ」っていう冷めた空気がね、小見川の声を聞くとね、どうでもよくなるんだよね。私はどちらかというとアンチ小見川なのだが、今作の場合は割と「ここしかないな」っていうキャスティングだった気がする。 でもまぁ、くどいネタ回しは退屈になる時もあったし(安藤関係のネタはちょっとパワーが弱い)、映像部分で大きく加点するようなこともなかったので「可もなく不可もなし」でフィニッシュかなぁ。いっそエロ方向に突き抜けるっていう方向性もあった気もするが、今作のエロってどうにもサイケデリックな印象でな……いや、絶対カバディ先輩のせいなんだけどさ。性癖の発動させ方がいちいちおかしいし、「エロいことやってるはずなのにどっちかっていうと残念」っていう印象の方が強いんだよ。いや、それを狙ってる作品だとは思うんだけどね。下手に半端なエロをやるよりは、うんこちんこ的な下ネタに振り切った方が笑いにつながるし。しかし会陰って言葉がこんなにフィーチャーされる作品って……。 あ、大空直美主演作品としては満点です。桐葉さん、ゆまちん、サターニャ、そしてちおちゃん……。おかしい、初主演はいなりちゃんだったはずなのに……。 「メジャーセカンド」 5→6 ゴローって最終的に右投げに戻ったんだっけ。ラストの歴代ゴローフラッシュバック演出は左右が入れ替わるせいでクッソ強引だったのになんかグッとくる演出だったのが不思議。 「やっぱNHKアニメは良いよな」って思える程度には好きな作品だった。原作の展開を知らない状態で観始めたおかげで、普通にスポーツアニメとして次の展開が気になったし、1つ1つの試合についても、尺を気にせずにのびのびと描いてくれていたおかげで閉塞感が無く、まさに野球の試合を見ている感覚。今期は様々なスポーツアニメが展開されていたわけだが、特に肩に力を入れるわけでも無く、昔ながらの作劇で展開する王道作品として充分満足のいく出来栄えだった。 「フツーに良いよね」っていうのは本当になんの情報量もない、怠慢でしかない感想なのだが、本当にそんな感じなのが悩ましい。個人的に好きだったポイントを挙げていくなら、キャラ造形が自然だったことかな。例えば主人公である大吾。「初代人気漫画の息子」という、ハードルの上がり方で言ったらハンデ以外の何物でもない設定を背負ってしまった大吾は、どこをどう描いても「親の七光りだし……」という目で見られがち。それは作品世界の中でもそうだし、漫画・アニメの視聴者側からしても「人気作品の後追い」という見られ方になる。そうなるとゴローとは全く違う展開を見せる必要があるわけだが、完全に外れてしまっては「セカンド」を名乗る意味もない。「続編もの」の難しさは色々な作品を潰してきた要素だと思うのだが、今作の場合はその辺りのバランス感が程よくて、「野球なんてやらねぇよ!」という反抗心と、それでも野球が好きでしょうがないという愛着のないまぜになった少年の難しい感情が、お仕着せでなく自然に見られるようになっていた。漫画的に誇張が強かったのはせいぜい光のチート設定くらいのもので、大吾は最初から最後まで、地に足がついた状態で悩み、努力し、叶える存在だった。こういう作劇って、地味だけど巧拙の出やすい部分だと思うんですよね。あ、「可愛くて気さくなおねーちゃんがいる」もアニメの中だけのチート設定だな(そうだと言ってくれ!)。 他にも周りを固めるキャラだと卜部・アンディのコンビがすごく好きで、登場時は単なる「ムカつくチームメイト」だった2人が、実は一番野球に対して真摯で、貪欲で、その姿から大吾たちも学ぶものがあり、卜部たちも大吾たちに影響されて変わっていく。そんな関係性もまた心憎く、アンディの年齢に不相応な落ち着きと達見はなんだか癖になってしまう味わいだった。あと、色々拗らせて退団しそうになった卜部がおねーちゃんの魅力に引っかかってコロッと落ちる展開もやけにツボ。まぁ、そりゃ小学生があのおねーちゃん見たら落ちるわ。 ここまでの展開はなんの不満もないものだったし、今後も続いていくNHK体制なら続編も期待して良いと思うんだけど、この後のストックってどれくらいあるんだろう。まぁ、ファーストシリーズ同様の展開になることを気長に待ちましょうかね。 「はるかなレシーブ」 6→5 よく言えば骨太にして王道、悪く言えばベタで単調。どちらを評価軸にするべきか、悩むところではある。 突出した要素はありつつも、心に残る作品とまではいかなかったので評点は下げさせてもらった。しかしこれは本作がつまらなかったというわけではなく、「この題材だったらもっと伸び代もあったのかもしれないな」という期待感の表れだと思っていただきたい。1クール見ていて満足感は得られた作品である。 先に難点を上げてしまうなら、おそらくそれはビーチバレーという題材そのものにあったのだろうと思う。ぶっちゃけ、この競技でバリエーションを出して見せ場を増やすのはすこぶる大変なのである。サーブ・レシーブ・トスにアタック。これだけのルーティンでひたすら試合を描こうとしても、どれだけ動画部分で頑張ったとしても、いつかは限界が来てしまう。ことに今作は「試合の描写」に力を入れており、ラスト3話が丸々決勝戦に費やされていたり、試合のウェイトが非常に大きく、そこで引っ張ろうという意図が見える作品である。そして、実際に作画部分では文句のつけようがなく、カメラワークにしろモーション作画にしろ、平均以上のクオリティを提供してくれていたのは間違いない。しかし、それでも飽きるものは飽きるのだ。こればかりは、競技の性質上如何ともし難いところであった。 また、これは完全に「お前のせいだろ」と言われたらそれまでなのだが、こうした王道展開のスポ根の中で、ビーチバレーが見せる「エロさ」をどう消化して良いのか分からなくなってしまった。当然「萌え」方向での見せ場も本作の狙うところであり、執拗なお尻描写やたっぷりした乳揺れなど、夏クールにぴったりの素材を提供してくれているのは大変ありがたいものである。放送開始の印象でも「あ〜、これは大変エロぅございますわ〜」と思っていたのは間違いない。ただ、ストーリーが進んで手に汗握るスポ根要素が高まるにつれ、「この子たちはこんなに真剣になっているのに、乳や尻に喜んでていいんだろうか……」という気分になってくる。どっちの意味で興奮するのが正しいのか分からなくなってくる。どちらも楽しめっていうのは男としては難しい部分がありましてですね……。これもまた「試合を真剣に描けば描くほどエロさも増す」というビーチバレーという競技そのものが抱えていた問題点だったのかもしれません。いや、お前の脳の問題だと言われればそれまでなんですが。 とは言え、ここまであげてきた問題点はあくまで「欲を言えば」という部分であり、繰り返しになるが本作の品質は非常に良い。動画部分もそうだし、まっとうな「バディもの」としての筋立ても分かりやすく、程よい百合設定のようにして友情・努力・勝利を堪能できる。昨今、本筋のスポ根ものでもここまで丁寧に試合経過を刻む作品は減ってきている気がしているので、愚直に試合を展開していく作劇は価値のあるものだ。まぁ、どうしてもその分他の筋立てがあっさりしてしまうわけだが、どこか一点に特化した方が見やすい作品になるのは事実だろう。その部分での舵取りは間違っていたとは思わない。そしてやっぱり、純粋にエロい要素はそれだけで受容できればありがたいのである。 CMによれば原作は全国大会編進行中とのこと、2期があるとしたらいつ頃になるのか。そもそも製作されるのかは分からないが、これだけシンプルなお話なので時間が経っても中身を忘れるという心配もなかろう。のんびり待たせてもらおうと思う。 「殺戮の天使」 5→4 未完!! 結局、何だかよく分からない世界だったな。「最初から最後までこの鬱々とした廃病院の廊下が続くんだったらすげぇな……」って思ってたけど、だいたいマジでその通りになったし、当然のことながらその雰囲気には途中で飽きた。なんかこう、低予算のホラー映画見せられてる気分だよな。 「原作は1巻だけ読んでやめてしまった(はず)」と新番チェックの時に書いたのだが、つまるところ、アニメ版もそんな感じで「何だかよく分からんなぁ」で終わってしまった感がある。いや、未完なんだから何も終わってないんだけどさ。基本的にテレビ視聴以外のアニメ需要を拒否したい人間なので、こういう形式だと匙を投げてしまうのである。「ナンバカ」とかもそうだったんだけども……途中からネット配信切り替えって、誰が得する設計なんだろう(配信者だろうよ)。 未完なことはさし置くとして、やはりここまでの構成も今ひとつといった印象が拭えない。もっとテンポよく「次の階層のボスは私だ!」みたいな展開が続くなら中だるみもしないのだろうが、本作は残念ながらそういうコンセプトの作品ではない。あくまでも主人公レイチェルと、その相棒ザックの内面を探る物語。ジリジリとした進行と、途中から混ざる何ともスピリチュアルな光景はどうしても興味を引きつけるには弱いのだ。「この施設は何なんだろう」という謎で引っ張り続けるにも限度があり、最後の神父に至っては何を言ってるかも分からないし、何がしたいかも分からなくなる(その前の連中も分からないのだが、何らかの「欲」が見えるだけ受け入れやすい)。せめてもう少し「サスペンス」に寄せるか、「謎解き」に寄せるかしてもらえばモチベーションも維持できたとは思うのだが。 一応フォローしておくと、こうしてもやっとした雰囲気を狙っていたのだとしたら、他作品では得られないような経験があったのは事実。キャラのイカれ具合はそれぞれに立っていたと思うし、後半でまとめて絡みだしたあたりは割と「濃い」絵面になっていたので悪くなかった。そうして考えると、やっぱり基本がレイとザックの二人語りっていう構成が退屈なんだよな。「少女終末旅行」みたいに周りの景色にたくさんの刺激があり、描きたいものが分かりやすければ評価も上がったのだろうが。 まぁ、結果はどうあれ途中でやめてしまった漫画作品の続きが見られたということには感謝しておこう。どこかで別な形の「完成品」があるなら、そっちに触れてみるのもありなのかな。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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