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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「放課後さいころ倶楽部」 5→5 とりあえず、毎回の丁寧なボドゲのパッケージの描写にお疲れ様。許諾取ってくるのもなかなかな面倒臭かったと思うのよね。基本的に海外の会社が多いからさ(国内販売の会社に断ればいいのかしら?)。 まぁ、ぶっちゃけ「こんなもんだから」というのが正直な感想である。原作コミックは毎回欠かさず買っているわけだが、新番チェックの時にも書いた通りそこまで好きな作品ってわけでもない。「ボドゲ業界の発展に貢献してくれてるなぁ」という感謝の気持ちもあるし、とにかく知らないボドゲでもなんでも「ボドゲが他メディアで描かれているよ」という状態を見ているだけの目的で接し続けている作品だ。お話が面白いかどうかは二の次で、実際、アニメなっても「まぁ、こんな感じだったな……」っていうので終わりだったり。幸いにして映像部分は今期アニメの中ではかなり恵まれた方で、原作のテイストはほぼ再現出来ている。ただ、この「原作が再現出来てる」も悩ましいところで、「原作が魅力的ならアニメも魅力的になるけど……」っていう話である。ん〜、まぁ、女の子が可愛いといえば可愛い……かな? アニメになったことによる大きな恩恵は、特に色がついたことによって「ボドゲの華やかさ」が作品に大きくプラスされたこと。ナンジャモンジャのモンスターなんかは最たるものだが、様々なボドゲの相容れない雑多な世界観が1つの画面に所狭しと並んでいる状態はお祭り的な賑やかさがある。そういう映像を見るだけでも、ちょっと得した気分になれるのではなかろうか。逆にアニメになったことによるデメリットは……話の平坦さが際立ってしまうこと。以前「美味しんぼの料理部分をボドゲに変えた作品」っていう説明を使ったんだけど、料理で解決する美味しんぼと違って、今作はボドゲで問題を解決するためには「人間関係の説明」→「トラブル発生」→「問題に見合った(?)ボドゲの導入」→「インストからプレイ」→「問題解決」とやたら必要なくだりが多いのである。これを30分で描き切るのはもちろん不可能だし、回によっては30分でゲームを2本やっている時すらある。結局、ドラマ部分がどうなるかってのはあんまり問題になってない作品なんだろう。原作時点で「どないやねん」感は強いのだが、セリフで必死にゲームのルールを説明しなきゃいけないアニメの場合、伝えなきゃいけない情報がどんどん上滑りして流れていってしまうのでドラマパートの印象がますます薄まってしまうのである。こればっかりは、構造的にどうしようもない部分だろう。 そんなわけで、ボドゲ愛を持ち合わせてない人にとっては「どうにも適当な友情ごっこがなんとなく流れてるだけの作品」で終わってしまうんじゃないかという懸念はある。ボドゲの布教は、まだまだ挑戦しなければならない要素が多いのだなぁ。個人的には、大好きだった「鴨川のじいさんばあさんにガイスターやらせるエピソード」がなかったのは許せん(見たいか?)が、最後の最後でナンジャモンジャに喋らせるためだけに千和が出てきたの部分は評価したい(そこか?)。
PR 「旗揚!けものみち」 6→5 悪くない作品でしたよ。ただ、やっぱり「このすば」作者の作品ってことでむやみにハードルをあげてしまったことは事実かもしれない。基本的に設定が飛び道具な出オチ作品のきらいがあり、そこからもうひとつ抜きん出ることはできなかったか。 聞いた話なので真偽は確認していないが、本作はまだ原作に全然ストックがなく、今回の放送についてもアニメオリジナルてんこ盛りで無理やり水増ししていたという。なるほどそれならせっかくの「濃い」作風もたくさんの人の手が入って薄まるのはやむなし。ただ、だからと言ってアニメスタッフに愛がなかったかと言われればそういうわけでもなく、特にプロレスシーンのモーションはそれこそ「プロレス的な」見せ方をしっかり意識したものになっていたし、多少マニアックになろうとも、「このアニメは異世界アニメでも萌えアニメでもねぇ、プロレスアニメだ!」という矜持を貫き通していたと思う(あとケモノアニメでもあるんだろうけど)。そうしてケモノ道を突き進んだが故に、どうしたって届く層が限定されてしまったであろうし、届ける要素に限りがあるので密度は薄くなったのだろう。こればかりは作品の性質上、致し方ないところなのだ。今後もずっと連載が続いてカーミラ周りのドタバタなんかがもっとひでぇ人間関係で固められればギャグの強度ももっとあがってくるかもしれない。それこそ「このすば」のダクネスみたいにね。 強いて難をあげるなら、やっぱり源蔵の「ケモノ愛」にいくらか理不尽なところがあり、「本当にケモノ好きなら檻に入れて売買しようとは思わないだろ……」みたいな部分で引っかかってしまったのはネックか。いや、「真に迫ったケモナー」って真面目に描いたらそれはそれでやべぇのかもしれんが。 まぁ、そんなわけで2期なんかの展開も無いだろうから本当にこの1クールのみのセンセーションを巻き起こして今後は忘れられていく作品になってしまうだろうが、今期の厳しめのアニメ業界の中では一服の清涼剤ではありました。
「少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん」 *→5 終わりなのかぁ……確認したらなんと3年半もやってたのね。間にちょいちょい休憩を入れながらなのでそこまで長いってわけでもないのだが、それでも120話の放送、いつの間にかこれを観ることが当たり前の生活になっていたので、なくなってしまうのはちょっとだけ寂しい。 いや、本当に昔漫画で読んだ「少年アシベ」を、適宜省エネ作画でダラダラやってるというだけの枠なんだけど、ちょいちょいオリジナル要素なんかも入れてくるし、結構な頻度で「今回の脚本とか演出は薬物キメて作ってるやろ」みたいなやべー回が出てくる作品だった。今になって思えば、今作は少年を主人公にしてるギャグ漫画のくせして容赦無く同性愛(?)だし、ケモナー(?)だし、攻めるとこ攻めてる作品だったんだよな。改めて新時代に作り直されたアニメを見ることでそんな発見もあったし、「今週も頭おかしいところがいっぱいあったな!」ってなる油断ならない作品でございました。 あと、キャスト部分での際立ちも今作の見どころの1つだったかもしれない。個人的には佐倉さんとちー様がいろんなとこに声当ててるのが楽しいし、ツダケンがどう聞いてもツダケンなのにとーちゃんと完治くん(とイエティ)を演じ分けてるとこも面白い。そして新時代のゴマちゃん(とスガオくん)は奈央坊である。アフレコスタジオでキューキュー言ってる奈央坊は見てみたいなぁ。
「PSYCHO-PASS 3」 6→5 まー、あんまり最終回でもないので一旦判断は保留だろうけど、とりあえずの休止ってことで。 毎回感想は書いてたのであんまり付記することもないのだが、今作を評価する上で外せないのは、やはり1時間で8話という変則構成だろう。どうやら制作側には大きな負担になってしまったようだが、今作が「1時間1本」というへヴィーな構造にも耐えうるだけのみっちりとしたドラマであるということが証明された形なので、個人的には歓迎すべきものだったと思う。いや、欲を言えば8話構成じゃなくてせめて角川枠みたいに10話やってくれよ、とは思ったけども。これ、劇場版にするっつっても、劇場版が長くてもせいぜい2時間弱でしょ? 普段が1時間作品だったら、そこまでのお得感無いのよね。劇場版だと作画クオリティは大幅に向上するだろうが、今回だって決してひどいって作画でもなかったし、特に殺陣のシーンになると本当にこだわり抜いた雰囲気づくりをしていることがわかるので、割と満足してた部分はある。「Sinners of the System」シリーズはどれも割と面白かったし、次にくる劇場作品はかなりハードルが上がってるもんだと心得よ。ちなみに個人的な好みだと「Case2」>「Case1」>「Case3」>「劇場版」。毎回いってるけど、シビュラがわちゃわちゃやってる方が好きなんだってば。 そういう点で見ると、今作はやや迫力不足の感があった。何が辛いって、我らがシビュラさんが各方面から脆弱性を見せ、基本的に防戦一方だったという部分。まぁ、振り返ってみれば1期も2期も防戦一方だったじゃねぇかって話だが、それぞれのパートできっちりシビュラらしい悪辣な見せ場が用意されてたのよ。縢の話なんて代表的なところだし、今だにトラウマの青柳さんの話なんかは(シビュラのせいってわけでもないが)本当に救いがない。今回の「3」はそこまでシビュラが徹底して悪役っぽくなっておらず、ラウンドロビンという「ライバル」の登場で本当に一係にとって「守るべきもの」になってしまっているようだった。まぁ、だからこそここから朱ちゃんと狡噛が日本をどんな世界に導きたいのか、っていう劇場版の展開に期待がかかるわけだが……でも劇場版は慎導たちのお話が中心になりそうな気がするんだよなぁ。 結局、「開国」というファクターが「シビュラの世界」を描く上でちょっと大きすぎる題材だったんだよな。いうなればジャンプのスポーツ漫画で世界ユース編に突入してるようなもんで、これまで頑張って組み上げてきたあれやこれがいくらか矮小に見えてしまうのはしょうがないし、変わりすぎる状況にうまいこと旧来のキャラをはめ込んでいくのはかなり難しい。そう考えると外務省チームの扱いは最低限の見せ場を用意しつつ後進に道を譲ってる感じもあり、折り合いのつけ方としては悪くないんだ。今後の展開で「新世代の物語」でひたすら展開するのか、ここから怒涛の「元祖チーム」の盛り返しがくるのか。個人的には圧倒的に後者希望だし、「霜月美佳の華麗なる人生」が見たくてしょうがないのだが、ラストの六合塚さんの扱いがなぁ……気になるなぁ……。 繰り返しになるが、あとはもう見守るしかない。決して1期で作り上げたものにおんぶに抱っこで惰性を続けるような作品ではない。そこに信頼は置いているので、是非とも新たなシビュラの姿を、我々に見せつけて欲しいものである。どこかで「実は鹿矛囲システムも取り込んで活かせてたんやで」みたいなどんでん返しが炸裂すると面白いんだけどなぁ。
「Dr.STONE」 5→5 もう最終回シーズンなんやなぁ……早い……んだけど、今期はあんまりここからまとめて最終回って感じでもないんだよね。何しろ、万策尽きた作品が山のようにあるせいで放送スケジュールがガッタガタだから……。2019年10月期は、深夜アニメ業界崩壊の決定的転換点として歴史に刻まれるシーズンになったかもしれません。 さておき、こちらの作品はそんな業界の惨状もなんのその。特に大きな崩れもなく2クールの放送を終えることができた。ぶっちゃけ原作既読だったせいでそこまで真剣には観てなかったのだが、「ちゃんと求められてるものは提供できてるジャンプアニメ」になってたっていうだけでも不満は無いよね。放送開始時には「なんかあっさりしてんなぁ、アニメ化にあたってはしょりまくるカット地獄は勘弁してほしいなぁ」という心配をしていたのだが、2クールでの進行全体をみるとどうやら杞憂だったようだ。確かにサクサク進んでる印象はあるのだが、このインスタント感はそもそも今作のセールスポイントなんだよね。一部では「ジャンプのなろう作品」なんて揶揄されることもある通り、基本的に千空というチートキャラがあらゆる技術体系を体得しているので、それをアウトプットして「たまたまそこにあったちょうどいい材料」を組み合わせることで技術レベルを上げていく。なろう的なテイストがあるのは間違いない。ただ、今作はそうしたチート要素をきちんと「ジャンプ的な漫画のお約束」と融合させることで嫌味さを中和しており、「技術発展」と「キャラの成長」が程よくブレンドされている。千空以外のキャラクターが何を考えて、どのように動くのかをみる方が、本来の今作の楽しみ方なのだ。個人的に一番「あぁ、ジャンプだなぁ」と思いながら見てたのはマグマの存在。「敵キャラ」「改心」「格好いい見せ場」が綺麗に要素として回収されていき、単なる馬鹿のはずなのに物語の上での魅力をちゃんと構築できているのだ。もちろんクロムだってゲンだって、スイカだってキャラはきっちり立っている。この辺りの見せ方は、やはりジャンプ漫画という悠久の歴史のノウハウがあってこそだろう。 そして今作の場合、ジャンプ漫画が一番苦労して作り上げるはずの「格好いい必殺技」要素を全部科学技術でまとめあげているのがずっこいところ。尾田栄一郎はおそらく「ゴムゴムの何か」を作るときに必死にそのネタをひねり出しているのだろうが、今作の場合、最大の見せ場になるはずのそのシーンを「サルファ剤」で片付けてしまえる。もちろんそうなるようにプロットを構築する苦労はあるのだろうが、ジャンプ漫画でお約束の最強議論とか、どう見ても弱そうな技に対する失望感とか、そういったものが「だって現実の科学だし」という圧倒的後ろ盾のおかげで盤石なものにできるのである。かてて加えて、僕ら男の子はやっぱり「科学の付録で何かを作る」というテーマ設定が大好きなのである。進研ゼミの実験キットなんかがすごく欲しくなっちゃうし、ディアゴスティーニの組み立て工作に憧れてしまったりするのである。漫画の主人公が「さぁ、今から携帯電話を作ってみよう」とかいったら、それだけでワクワクしてしまうのはしょうがないことだろう。 原作時点でこうした体系は完成しているので、アニメはそうした要素を出来るだけ損なわぬように構築していくだけのお仕事。「だけ」といってもそれが簡単じゃないわけだが、例えば一歩間違えば単なるクソ要素にしかならない千空の口癖なんかはかなりデリケートなバランスで不快にならないように見せ方を考えている。コミカルでテンポの良い「サクサク感」はアニメで見せられる最大のポイントで、音や画を入れたことでリズムが崩れてはぶち壊しになる。そのあたりでつまづきが感じられなかったということは、今回のアニメ化は成功したということだ。まー、「ここで終わるのかよ」とは思ったが……分割2期だろうし、制作スケジュールの関係でここでまとめるしかなかったんだろうね。 さて、2期はどこまでいくのかしらねぇ。もしかしたら私がジャンプから離れたあとの部分まで進むかもしれないので、そのあたりまで行ったらもっと真剣に視聴できるかも。
「BEM」 5→4 というわけでこちらが今期最後の一本になります。だいぶ半端な時期に終わるよなぁ、って思ったけど、一応新番組もまだ2話目とかだからそこまではみ出てはいないか。今後は様々な媒体でアニメが配信・放送されることになって「クール」という概念もどんどんあやふやになっていくのかしらねぇ。ちなみに今期感想の本数は34本。史上類を見ない閑散期となった前クールに比べると増加しているが、節目の秋クールとしては着実に数は減っている。そして、少ない割にはそれなりに充実したクールだったようにも思えたものである。まー、多くの作品がネット配信に移っている中でそっちを追いかけてないことが原因なのかもしれんのだが……できれば今後も「数を減らしてクオリティを上げて」っていう方向性で業界全体がまとまってほしいものである。 閑話休題、そんな中での今作であるが、正直あんまり何がやりたいのかわからない作品だった。いや、やりたいことはわかるよ、「早く人間になりたい!」を本当に1クール作品として描き切るのが目的だ。わたしゃ原作の方を知らないのでそっちでベムたちがどんな苦悩を経験していたのかは定かでないのだが、勝手なイメージだと今作ほど殊勝に、ただそれだけを唱え続けてアニメが終わったってこともないだろう(2クールあったようだし)。今作は本当に「人間になりたい」と願うベムの執念を中心に、同じ立場のベラ・ベロの二人が「本当に人間になりたい?」ってんで様々な視点から「人間とはなんぞや」を問うというもの。流石にそれだけのネタだったら現代では陳腐なものになってしまうわけで。多少のグロなんかも混ぜることで単純なヒューマニズムに終わらないだけの新鮮味を盛り込めればよかったのだが、正直、あんまりそうしたプラスアルファは感じられなかった。一応人間社会も上下に分けることで「一番怖いのは人間」的なまとめ方に着地させており、倫理的にもそれなりの落とし所ではあるが、「それで満足するならもうちょっと前に結論出てねぇかなぁ」という気もする。 やっぱり分からんのは「何故、今になってこの形でリメイクしようとしたのか」なんだよな。最近のリメイクで言えば「どろろ」なんかは意味がわかるし、例えばちょっと前の「ガッチャマン(クラウズ)」みたいな「タイトル借りてるだけで全然違う作品やんけ!」みたいな流れも意味は分かるのだが、今作はせっかくリビルドしたというのに、「現代ならではの旨味」みたいなものが感じられず、やっぱり話としては古臭いままなのである。まー、もし当時のファンが見たら「懐かしさもありつつ今のアニメになってる」と思うのかもしれないが、我々にとっては単なる「なんか地味なアニメ」である。いっそ「妖怪」要素を振り切ってもっと全力のキモグロバトルアニメにでもなってれば見どころもあったのだろうが。 とりあえず「めっちゃ怖いくせに声はM・A・O」っていうベラが面白かったのでそこはそれでよしとしよう。 「キャロル&チューズデイ」 6→6 できれば今シーズン最後の感想記事はこれにしたいな、と思ってちょっと寝かせてたんだけど(「ありふれ」がずれ込んだため)、結局まだ一本残ってるもんだから最後にはならなかったっていう……まぁ、でも結果オーライですよ。良い作品でしたよ。 ぶっちゃけ、最終話が無ければもうちょい評価も変わっていた可能性はあるのだが、今作で「最終回が無ければ」っていう仮定自体が全く無意味なので考えてもしょうがない。全てはあそこへ向かうための物語だったのだから。なんだろ、厳密にいうと「物語」っていうよりも「要素を着実に置いていくプロット」そのものっていう気もするんだけどね。ほんとに、個々の要素だけを取り出してみるとすごく幼稚というか、無垢というか、まっすぐな作品なのよね。政治の抗争にしろ音楽観の違いにしろ、取り立てて難しい言葉で説明する必要がないような「見ればわかる」要素ばかりなので、あらすじを書き出そうとすればすごくシンプル。何も複雑なことはやってないし、なんなら一本調子で退屈なくらいだ。 しかし、そうしてバラまいた要素が全て「奇跡の7分間」でハマるべきところにかっちりとハマっていく気持ち良さは格別である。「そうそう、こうなるんだよね、めでたしめでたし」っていう感覚が非常にプリミティブな達成感をもたらしてくれる。このドラマ作りは、すごくシンプルなようでいて、おそらく繊細なバランス調整の結果なし得たものなのだろう。 まぁ、その過程で退屈なエピソードもあったし、ちょいといびつな部分も無いわけじゃないので総体として「傑作」と言えるかどうかは見る人によって変わってくると思うが、個人的には最近アニメでぐっと増えてきた「音楽」をメインに扱った作品の中でも、また新しい1ページを刻む記念碑的作品になったんじゃないかと満足している。アイドルでもなく、活劇でもなく、ただひたすら「音楽」だけを流し、しかもそれがアニメファンにはそこまで耳馴染みの無い洋楽の類でこれだけ心惹かれるものに仕上がっているのだから、やっぱりナベシン監督の見せ方が上手いということなのだと思う。 やっぱりこれって、どっちかっていうとアニメのフィールドじゃなくて洋画のイメージの世界だよねぇ。こういう、「今までのアニメでは扱われてないけど、世間一般の創作物ではお馴染みで好まれているもの」ってまだまだ他のジャンルにたくさんあると思うので、そういうのを引っ張ってアニメ作品にリビルドできるクリエイターがもっとたくさん出てくると、私のようなズボラで偏狭なアニメファンにはありがたいのです(もっとアンテナを高くしろって話だけどさ)。
「ありふれた職業で世界最強」 3→4 最終話の録画をミスったせいで、ずいぶん視聴が後ろにずれ込んでしまったためになんだか変なタイミングで終了。 いや、別に面白くはないねん。ただ、1話の特殊構成がだいぶ酷かっただけで、作品全体としては割と頑張ってる部分もあったんや。甘いですかね? 「なろう系」と言われてパッと思い浮かぶ基準値がこの辺かな、という気がする。世界設定に創意が感じられない点、最初のおっきな山場が終わると、それ以上特に書きたいこともなかったみたいでマンネリズムの極致へと流されていく点など。本作の場合、おそらく作者が「他のなろう系との差別化を図れる部分は何なのか」を必死に考えた上で作劇したんだろう、ということは感じられるし、そこからやりたいプロットがあったのも何となく察することができるのだが、結局その部分の匂いが一番キツくて足を引っ張る結果にしかなっていなかったのが本当に残酷だった。尖ろうとすれば尖ろうとするほどに無理が出て、足元がおろそかになっていくような印象。もしかしたら、アニメスタッフはその痛々しさを和らげるために、あんな変な構成からの作劇を思いついたのかもしれない。 まぁ、これらはアニメだけを見て感じた純然たる予断でしかないのだが、とにかく最初の一山を超えるまでの展開はどこまでもなろう的で、厳しいものだった。そして、その一山を超えて残されるのは惰性で展開するなろうの残滓。過去の作品を見るに、こういう展開になったらあとは落ちていく方向しかない。「転スラ」なんてのはその最たるものだったし、もしかしたら「OVERLORD」あたりも方向性が迷子になって落とし所がわからなくなっているかも。発想の切り出しが一発勝負のなろう文化において、「作品を継続していく」ってのは創発ではなく単なる延命になることがほとんどである。 本作もそうした「延命」による勝負が始まるわけだが、発端がキツすぎたせいだろうか、むしろ惰性による延命の方が見やすいという稀有な状態になっている。「もう、消失における長門以上に繰り返された展開だけど、もう、これでいいんじゃないかな」みたいな諦観を受け入れれば、苦痛を伴わない安楽死を迎えられる。たかみなウサギも日笠ドラゴンも、キャストのパワープレイのおかげでネタに昇華されているが、本当に「どっかで見たキワモノキャラのコピー」でしかないので全く新鮮味はない。それでも、「まぁ、こういう展開ならこうなるよね」というお約束をなぞるだけなので余計なストレスにならない。結局、なろう系が突き詰めるのはこのストレスフリーな安楽死のシステムなのかもしれない。そして、スタッフの頑張りを考えると、この安楽死の方が飲み込みやすいものに仕上がっているのは望まれた姿だったのかもしれないのだ。 アニメ業界も終末医療を考える時代なのかもしれない。安楽死は合法化されるのだろうか(そもそも産むな)。えっ、続編があるの? まじで?!(苦悶の死に顔)
「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」 5→5 まー、凄まじい作品なのは間違いないよね。ぶっちゃけアニメとしてはあんまり味わう部分もなかったのだが、歴史的な価値を認め、それを現代にこうしたアニメの形で再現してくれたことを評しての論功行賞としておこう。 改めて確認すると、今作の発売は1996年だという。今からすでに20以上年前、いわゆるエヴァの時代にほど近く、「オタク」という文化がぬるりと表に出始めた、そんな時代なのだろうか。正直、そんな昔には私はまだオタクではなかったので(本当だよ、信じてよ)どういった文化が息づいていたのかは想像するしかないが、少なくとも今作のような「世界」が当たり前の時代だったとは思われない。常にシナリオラインに新しいものを求めて勝負を仕掛けることができるくらいにエロゲ文化が花咲いていたのだろうか、とにかく「まだ見ぬ何か」が今作には込められていたのだろう。ループものに異世界転移、そして概念との結合。どの要素も今となっては普通に理解されるものであるが、果たして当時の反応はどんなものだったのやら。 残念ながら、私はそうした時代背景を計るだけの知識も力量も持ち合わせておらず、判断する軸は「現代のアニメとして面白かったかどうか」しか無い。そう考えると「別にあんまり面白くは無い」という結論になる。だってループの設定とかむちゃくちゃだし、突然のファンタジー世界とか安っぽくて「夜明けの炎刃王やんけ!」とかいうくらいしか突っ込むことがない。アニメーション自体もそこまでパリッとしたものではなく、本当に与えられた筋を追うのに必死な作品という印象。その筋にしても、前半のループ展開では本当に尺がきつくていろんな要素が「伏線置いて、ハイ、回収して」みたいな作業の繰り返しなので物語として没入しづらい。設定に遊ばれて作り込みがバタついた現代作品もこんな感じになってしまうので、そこを「時代や尺の違い」として分けることはできないのだ。 ただまぁ、今作はそこは覚悟の上で作られているのも事実で、「消滅都市」に比べればまだ尺もあるし、切り捨てるべきは思い切って切り捨ててもいるはず。「筋を追うだけのアニメ」とは言ったが、それはとりもなおさず「筋は追えるアニメ」なのだ。こんだけのプロットを「一応成立する」という枠内で納めたのだから、それはそれで評価されても良いのではなかろうか。そういう意味での「論功行賞」ですよ。 個人的になんか妙にツボったのは最終話で容赦無く亜由美さんが死んじゃうシーンで、序盤であんだけ見事なエクストリーム死の運命をエンジョイしてた亜由美さんが、「結局最後に死ぬんかい」っていうやるせなさが壮大な茶番みたいでやたらおかしかった。今作はエロゲらしくヒロインが大挙して押し寄せるが、最終的に一番本筋に絡んで面白い活躍したのって多分亜由美さんだよね。ユーノなんてほぼ舞台装置みたいなもんだったしな。そこにCVかもさんを充てて、エロいシチュエーションなんかも見せてくれたのはありがとうな部分である。いっそこれでもうちょいエロ方向に振り切ってくれると別な楽しみ方も出来たんだろうけどね。なかなか現代アニメで「全部のせ」は難しいというお話でしたとさ。 |
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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