最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「奴隷区The Animation」 4→3 なんでいい話風に終わってんねん。どう考えても20人以上が全員なんの遺恨もなしに今回の一件を終われるわけないやろが。そもそも開発した人間がまた悪さしようとしたらエンドレスやんけ。なんだこれ。 まぁ、設定がガバガバなのは最初からわかっていたことだけども……視聴前は「原作コミック途中まで読んだけど面白くないから投げた」って書いたんだけど、アニメ見ててもやっぱり面白くないから投げたくなった。1つ1つのバトルがほとんど力押ししかないんだもん、これ、単なる暴力対決やんけ。いや、そうじゃないとは誰も言ってないから間違ったことではないのだが。せっかくの設定なのに「奴隷」っていうシステムが対決にほとんど絡んでこないし、参加している人間が満遍なく阿呆なので、いちいちびっくりしてる割に「それくらいは備えとけ……」って思うことしかないっていう。超すごい力をもらった割にキャラの動きがショボいってのは、逆にリアルな描写と言えなくもないのかもしれないけど。 メインシナリオがどうにも肌に合わないので何か他に見るべき点はないかと探してみたが、アニメーションとしても本当に最低限の部分だけだったので画面にさっぱり魅力がないし、とりあえず1クールでお話全部片付けなきゃ、っていう意識が強いせいか、流れ作業のように淡々と物語は進んでいく。ドライで空虚な感じが描きたいのか、どろっとして汚い、ねちっこい人間ドラマが描きたいのか、そのあたりもはっきりしない。これ、原作者はどういう方法論で作劇を行ったのかがかえって気になるくらいである。描き始めた時点でゴール部分は多分決めてないんじゃないかなぁ。あ、エイアが勝つことくらいは決めてただろうけど。ボスキャラっぽいポジションがこれだけ短い期間で二転三転するのはすごいよな。全員かませ臭しかしないしな。 残念ながら原作同様に私は全く好みじゃなかったし、褒める部分はあまり無いと思うのだが、それでも、なんとか1クールで最後まで走りきり、結論を出していることは作品として認められるべきところだろう。本当にグダグダになった「王様ゲーム」よりかはいくらかましだ。そして、今期はこれよりもよほど期待や予算がかかっているはずなのに完走の目処が立っていない作品が複数あるという地獄のようなアニメ業界にも絶対に責任はある。業界はもう終わりだって何年も言われ続けているが……崩壊の序曲が長いねん。 PR 「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-」 6→6 毎週感想書いてたから特に書くことない系作品。いや、良かったですよね。こういう軽いフックみたいなものがザクザク決まるアニメ業界だったらみんな幸せになれるのに。 やはり「ソシャゲ文化を真っ向からネタにする」という怖いもの知らずの采配が功を奏したというのが一番大きなポイントなのだろうが、個人的にはそうした刺激の強いネタ要素よりも、細かい部分での「あっ、カワイイ」っていう小さい幸せポイントの積み重ねが最終的な評価の決め手になった気がしますね。ほぼ映像部分が崩れずに済んだのもありがたいが、キャラクターデザインをゲーム版から割といじらずにそのままアニメに乗せることに成功し、ちまちました動きとか、全力で阿漕な萌えキャラとか、そういう部分を見せていこうという意識が現れていたのだと思う。イオナちゃんとルルナの姉妹とか、可愛かったでしょ。主人公チームはそこまで「カワイイ」を押し出してはいない気もしたけど、オープニング映像なんかは何故か毎週飛ばさずに見てしまう不思議な魅力があった。もーいっかーい。 そして、そんな「カワイイ」「面白い」の全てを背負い、今作の世界観を根底から作り上げた立役者が、毎週とにかく持ち上げまくっていたワイズマンの存在なのである。ね、ちっちゃくてなんか可愛い上にアクションシーンでもシャキシャキ動くので一応バトル含みのゲームキャラとしても成立している。メインシナリオでもお馬鹿加減を維持しつつ適度にシリアスからいい話まで全てを担当できる度量の深さ。何が怖いって、最終話で初めて気づいたんだけど、俺たち、アニメを見ててもワイズマンがどこの誰で何してきた連中なのか、1ミリも知識が増えてないんだよ。結局この後どうなるのかも分からないんだよ。でも、3人と一匹(と追加1人)でなんとなく楽しげに日々の暮らしを送っているのを見ると、「仲良さそうだし、楽しいんだろうなぁ」と勝手にほのぼの出来てしまうのだ。理屈じゃない。ノットワイズと謗られようと、彼女たちは僕らに星5クラスの幸せを届けてくれたんだよ。なんでこんなに可愛いって思えるんだろうなぁ。萌え袖かなぁ。コスチュームが萌えっぽくまとまってるのによく見ると割とハードなところとかいいよねぇ。あ、個人的に推しは一応イワザルですが基本は箱推しです。ソシャゲやりたいって思ったんだけどスマホの容量不足で新しいゲームできなくてごめんな! 「かみさまみならい ヒミツのここたま」 ー→ー 永遠なんてものはどこにもない。それは分かっている。分かっているのだが……ずっと続くと思っていたものに「終わり」を見ると、やはりなんとも言えず寂しい気持ちになるものだ。 放送開始は2015年の秋。正確にはまだ終わらずに傑作選などで秋までは続くらしいのでまる3年間の作品ということになるのか。3年という長丁場を続けて、特に中だるみもなく日々平和なここたま活動を見せ続けてくれたラキたま達には本当に感謝の念しかない。本当にありがとう。みんな、良い奴ばかりだった……いや、タマ仙人とかはどう考えても悪人の部類だったけど……。 何がどう面白いとかいう無粋なことはもう書かないが、僕の推しは開始後からずっとモグタンとユラノ姐さんです。ノラたまトリオが出てくるだけで不思議とテンションが上がる。でも、こんだけシリーズが続いて似たような造形のここたまがどんどん増えてくるのにさほどキャラ被りもせずに個性が発揮できるってのはすごいことだと思うわ。元々のデザインに「付喪神」っていうコンセプトがあって、「なんの属性を持っているか」っていうのがわかりやすいのはキャラ造形にプラスに働いたんだろうな。どんなお子さんも、新しいキャラに身近な「もの」との関係性を見出せればとっつきやすくなるし、何よりも「物を大事にする」っていう精神が育まれるのが素晴らしい。単なるちっちゃいキャラに終わらないポテンシャルがある。そして、そこに「一人前パンツ」とかいうよく分からないけどなんか笑えそうな要素が絡むことでお子さん達も見やすくなったんじゃなかろうか。 分かっちゃいたことだけど、最終回でのぞみ&ビビットが出てきたのは嬉しかったね。欲を言えばムッシュ・ムクンヌにも(声ありで)出演して欲しかったけど……まぁ、久しぶりにその姿が見られただけでもよしとするか。あとエンディングでちょっとウルっときたよ。やっぱり「ここんぽいぽい」好きなのよね……。 私の中で、たとえどれだけ人気者になろうとも本渡楓のホームはこころちゃんだと思っています。秋からは新シリーズがスタートするという。また同じように息の長い「ともだち」ができればいいなぁ。 「グランクレスト戦記」 4→4 なんか「長かったけども」という印象ばかりが残っている作品。作り手側が頑張ってたのはわかる。分かるんだけども。 畠山守監督作品ということでどこかにいいところを見つけようと思いながら見ていたんだけど、結果的にはあんまり擁護すべき部分が見つからなかった作品。この時代に2クールでがっつりと純正ファンタジーをやろうとした姿勢は評価するのだが、せっかく「古式ゆかしいラノベ的物語」を描くんだから、有象無象のなろう系とかと違うんだぜ、っていう部分をもっと腰を据えて見せて欲しかった。原作を知らないから聞きかじった情報だけで判断するしかないのだが、やはり今作はかなり「詰め込み」気味で、アニメだけを見て追いかけようとすると相当いろんなものが欠落していたらしいのだ。 アニメにするときに情報の取捨選択を行うのはある意味当然の作業なのでそのこと自体が駄目だというつもりは毛頭ないのだが、その作業の中で作品の面白さが損なわれてしまったら駄目だろう。本作のような「まっとうなファンタジーもの」の場合、慌てて筋を追うよりもどっしり構えてドラマなりバトルなり、1つ1つのシーンを印象に残る方法で記述していくことを優先すべきだと思う。言い方は悪いが、筋立てそのもので他と大きく差をつけるようなこともないのだろうし。 今作は本当に話数ごとに作画のムラが多く、「めっちゃ綺麗! すごい!」って感心するときもあるし、「クセはあるけど動画に気合い入れてんだろな」っていうヘンテコ作画もあるし、「これは……総集編でも挟めば……」みたいなメタメタなときも(そこそこの頻度で)あった。やはり「骨太」だのなんだのというのを求めると、現代のアニメ業界では色々と代償を支払う必要があるらしいのだ……筋立てで急き立てられ、展開した物語に画が追いつかず。返す返すも勿体無い作品である。でもまぁ、多分この作品で3クール以上の枠を取るのは難しかったんだろうなぁ……。できることなら、もうちょっと余裕のあるスケジュールでリメイクしたバージョンの作劇が見たい気がしますね。監督は畠山さんのまんまでリベンジしていいので。 「鹿楓堂よついろ日和」 5→5 なんだかんだで最後まで観てしまった系の作品。意外とね、好きだったんですよね。 「イケメンパラダイス?! お呼びじゃねぇな!」「食い物アニメ!? (文字通り)食傷気味だな!」と思いながらスタートした作品だったのだが、「イケメン」要素も「食い物」要素も全くクドくなくて、なんだかするっと受け入れられる爽やかさがあった。少し前に「野郎ばっかりが真ん中にいるとダメなんだよ」って書いた気がするんだけど、今作の場合は野郎ばかりの飲食店でも特に気にならなかったんだよね。いや、途中で「キモ」って思ったタイミングはあるのかもしれないけど、今作の場合は「野郎同士の絡み」っていう店員の内側の関係はそこまで重要じゃなくて、通常の「食堂もの」のセオリー通り、1組ずつのお客さんの物語が中心になっていたので、余計なクドさを感じずに済んだのかもしれない。お客さんだったら女の子もいっぱいいるし(おじいちゃんおばあちゃんもいっぱいいたけど)。 「異世界食堂」のように「ありきたりの料理に特別な意味を付与してありがたがる」っていう方向性じゃなくて「適切なタイミングで美味いものを食ったらそりゃ美味い」っていう共感しやすいモチーフだったのも良かったのかも。天丼がなぜ美味いかって言ったら、別に「今までみたこともないような調理法で、初めて食べたものだから」じゃないし、「最高級の料理人が、思いもよらない工夫を凝らしたから」じゃないんだ。「天丼は美味いから美味い」でいいんだよ。「外回りでスタミナ切れのところに天丼」、「夏バテ気味でダルい体にカレー」、そういう「よくわかる美味さ」をストレートに出してくれる作品だったから、キャラ云々を差し置いても「美味そうだなぁ」と思って観ていられたんだと思う。実際、近所にあったら行ってみたいもん、鹿楓堂。まぁ、お値段がどれくらいかは相変わらず謎なんだけども……。 これくらいの濃度で、ゆったりとした「女性向け」は歓迎したいところ。いや、「女性向け」とかいう必要もないんだろうな。そういうレッテル張りをする必要がない、穏やかな心で楽しめるアニメならそれでいいです。 「デビルズライン」 5→5 今期は「ノロケ話を延々見せつけられるアニメ」が多いと再三書いてるんですが、そんな中でトップレベルののろけだったのがこちらのアニメ。本当に、悔しいくらいに幸せそうなんだよ、このカップル。 新番チェックの時に「オーソドックス」という言葉を使っていたのだが、想像していたよりもずっと「ならでは」が見える作品だった気がする。まぁ、単に私の見識が狭いだけで、もともと吸血鬼の物語ってのは恋愛譚と密接なつながりを持つことが多いんだろうけど、アニメの中で「吸血鬼の話」っていうとどうしたって人間の血を吸って云々からバトルを中心に描きたくなるものだろう。今作もバトル要素はもちろんあるし、なんなら血もブシャーッと出るので割と凄惨な方ではあるのだが、今作におけるバトルはあくまでも吸血鬼という存在の異質さ、孤独さ、物悲しさを描くためのサブツールだった気がする。あくまで中心になるのは恋愛要素。 「性欲が云々」と繰り返し説明されている通り、人が人を求めるという欲求が性という言葉に還元されるなら、吸血鬼はそれが「吸血」という形になり、求めれば求めるほどに相手を壊してしまう。そんな中で自分のアイデンティティを維持しながら、どこまでまっすぐに相手を愛することができるのかという戦い。これはこれで興味深いテーマ設定であり、何人もの「人と鬼」の関わり方の中から、そのありようを考えるお話である。こういう描き方もあるんだなぁ、というのは素直に感心した部分で、つかさの性格が少しでも違ったものだったら、また全然違ったドラマになりそうで危うくも面白い。 ただ、筋立ての狙っているところが興味深いのは嬉しいが、ただそればかりでは1クールをダラダラと続けられても限界がある。今作は刑事ドラマとしてのサスペンス要素で物語を前に進めていくわけだが、「社会における鬼」のあり方を描く時に警察権力のあり方と混同してしまうとちょっとドラマが見辛くなったかな、という気はする。バトル展開を入れる性質上、この設定が一番手っ取り早かったのだろうが、「強さ」の本質を武力以外のところに求めるべき物語なので、腕っぷしの強さ以外のところに結論を置く必要があり、それならいっそ主人公は本当に「何も持たない」身の方が見応えがあったかもしれない。まぁ、本当にタラレバの話なので、それが面白いかどうかは分からないけども。 とにかく、全体的な構造は決して退屈なものではなかった。アニメーションとしては並のレベルだったが、ただひたすら薄暗いシーンだけを描き続ける構成でこれだけ持ちこたえたのは立派と言えるのかもしれません。イチャイチャするシーン、特にエロとか萌えとかを考える必要もないので、直球しか投げてこないのはむしろ新鮮だったし。こうしてアニメ文化が肥大化してあまりにも濃い味のものを摂取し続けると、「いっそ素材のままのラブでいいじゃん」っていうお年寄りみたいな感性になってくるな。 「斉木楠雄のΨ難(第2期)」 5→5 この超速アニメで、しかも放送中に原作終わったから絶対にアニメも最後まで行くもんだと思ってたんだけど、終わらなかった。続きはどうやって放送するんだろう。 これ、繰り返し言ってるんだけど、アニメは原作以上に好きなんだよね。いや、そもそも原作そんなに好きじゃないから「以上に」ってのは変な表現なんだが、「原作はそうでもないけどアニメは好き」が正しいのか。だって、こんなにキャストに負担かけまくるアニメもなかなかないんだもん。比肩するアニメっつったら「てーきゅう」か「オカルティック・ナイン」くらいでしょうね。ハイパー早口アニメ。しかも今作の場合、この早口が全員統一された上で、あんまり「早口で無茶してる」感を出さないという無理難題をキャストが全員クリアしてるっていう。なんかもう、そのミラクルを聞いてるだけでも満足。そんで詰め込んだ脚本の中で(原作同様に)やりたい放題やってくれてるからね。ちゃんと原作の「漫画的な無茶」の部分を「アニメ的な無茶」に直してくれてるのも親切。多分、スタッフはかなり頑張ってくれてると思う。今期はそこそこシリアス編(というか長尺のやつ)が多かったけど、特に雰囲気が壊れた感じもなかったし、加速したテンポで逃げ切ってる感が良い。 2期に入りキャラクターもさらに増えて収拾がつかない感じになっているが、それだけにごった煮の雰囲気は加速している。個人的にお気に入りのキャラが相卜で、「こんなもんアニメ化したらキタエリしかないやんけ」って思ったら本当にキタエリだった部分も含めて最高だ。キタエリって、なんで本人があんなんなのにこういう役がしっくりくるんだろうね。あんなんだからなのかね。 さて、3期はどうなることか。原作終わっちゃってるからあんまり続編作る理由もない気がするんだけど……人気作品ならちゃんと最後までやるのかなぁ。「最後」までやる意味もあんまりないんだけどなぁ。 「ニル・アドミラリの天秤」 5→5 最後、絶対ツグミの「図書情報資産管理局」って言えてなかったよね。そりゃみんな嫌がるわけだ。フクロウでええやん。 気づいたら終わっていたので無事に完走できました。乙女ゲーアニメは途中で挫折することも多いんだけど、今作はとりあえずお姫様的ヒロインの扱いが幸せそうだったので、あんまり本腰を入れてたわけではないけど一応見てられたのです。これまでの傾向からいって、やっぱり中心にいる女の子が可愛いかどうかってのが大きいな。なお、今期はあまりに本数が多すぎるために泣く泣く切った作品が過去最大数になってしまった残念なクールであり、乙女ゲーアニメからも「Butlers」は諦めました。あれもそれなりに続きは気になる作品だったのだが……やっぱり中心に野郎しかいないとモチベーションが続かないんですよ。 本作は、事前の特番で予告していた通りに中心となるツグミに野郎どもがあの手この手で絡んでくるという形で、一通り個別エピソードを追うデザイン。いわばあらゆるキャラのルートを「薄く広く」の作りだが、私のように特定の野郎キャラに入れ込みたいという願望がない人間からしたら、まぁ、これでも別に構わないのだ。稀モノがらみで色々と謎や事件がありますよ、っていう世界観において、その調査官はどんなモチベーションで仕事しているのか、どんな人となりでこんな身分になったのか。そうした雑多な情報が「野郎キャラとのイチャイチャ」という側面から入ってくる。そう考えると、初見の人間から見ても「薄く広く」は案外悪くない。世界のありようが分からないのにどんどん本命キャラとのラブロマンスを突き進んでも置いてかれるだけだし。 また、これまた乙女ゲーではお約束だが、本作は作画部分が割としっかりしている。「大正ロマン」(?)という時代性に合わせてややセピアがかったような独特な風合いを基調にしながら、キャラ自体はしっかり現代風。そこに特別アンバランスさはなかったし、きちんと狙った通りの「異質さ」みたいなものは出せていたように思う。あとは稀モノをめぐる超常現象の描写がさらに真に迫って大迫力になっていれば素敵だったのだが、まぁ、別にオーラ(アウラ)炸裂のバトルものとかじゃねぇしな。 とりあえず、1シーズンに一本くらいはこういうジャンルも押さえておければありがたいですね。まぁ、今期はただでさえ「イチャイチャしてるノロケ話を見せつけられるだけ」アニメが多かったから大変だったけども。女性主体で強気の恋愛が見られればダラダラしないから大丈夫。ツグミさん、ありがとう。 「ゴールデンカムイ」 5→5 とりあえず2期おめでとうございます。まぁ、分割2クールで決まってたんだったら、別に茨戸抗争編はカットしなくてもよかったんじゃないかって気がするんだけど、基本的には杉本たちの動きを中心に再構成するっていうコンセプトだったんですかね。まぁ、確かにカットされてもその後の展開にあんまり影響はなさそうだけども。 というわけで、実は自分ルールを破って放送中に既刊コミックを一気読みしてしまいました。やっぱりね、面白いんだわ、この漫画。改めて最新刊まで全部読んでわかったんだけど、割と展開は行き当たりばったりというか、その時得られる最大限の刺激をかっ飛ばすことが優先されているので前後のつながりなんかは割と適当なんだけど、ロードムービーとしての側面があるおかげでサクサク場面が変わってもなんの問題もないし、「行く先々で変態囚人に出会う」っていう展開を続けてるだけで面白い。というか、この作者が作る変態像は実に清々しくて、そのキャラさえ立っちゃえば勝ちっていうのがずるい。もちろん、それを支える杉本や白石たちメインキャラの魅力も大きいんだけどね。漫画読んでて「それにしても尾形とか谷垣がいちいち格好いいのはずるいわなぁ」って思ってたんだけど、アニメ化以降のプッシュっぷりを見てると、やっぱりあの2人って人気あるのね。 今回アニメ化された範囲だと、まだまだイケメンっぷりに伸び代を残した状態だが、すでに谷垣はキャラが固まりつつあるところだし、白石に至っては原作で扱い方を心得たもんだからアニメでは序盤から割と飛ばし気味。いいですね、今作もある意味では「ヒナまつり」みたいにシュールな笑いを売りにしてる部分もあるけど、アニメ化に際してそこが殺されていないのは嬉しい。変な顔、変な間、変な言葉。その辺りの使い方はアニメでも注意深く守られていたと思うよ。ツダケン、イトケン、細谷といったいい声がわけわからんこと言ってくれるのもアニメならではの利点だよな。 そうしてきちんと原作の良さを出せていたアニメ化ではあるのだが、贅沢な言い方をすれば「そこ止まりかぁ」という印象もある。昨今の作品の中では作画部分は「そこそこ」レベルで、最初に物議を醸した「熊CG」なんかも、賛否分かれるのは間違いないが、批判の余地を残してしまったというのは事実だろう。なかなか十全の再現は難しい中身だし、原作絵の独特の持ち味はアニメ化には向かないものだったと思うが、せっかく満を辞して繰り出したアニメ化なんだから、その辺りでももう1つ付加価値がつくことを望んでいた。残念ながら、今一歩、そうした「原作を超えるアニメ化」とは言えなかったか。 でもまぁ、このクオリティなら2期も普通に楽しみだと言って問題ないでしょう。個人的に期待したい、というか一番評価しているポイントは、杉本役の小林親弘の仕事ぶりである。外画やドラマでの実写出演を中心にこれまで活動を行ってきたという部分は「ヒナまつり」の中島ヨシキに近い人なのだろうか。アニメでの仕事は多くなかったようだが、それだけにちょっと独特の、色がついてない演技がかえって杉本の無骨さに味を与えていてよかった。周りの役者陣もなかなか豪華で、いい現場になっているように見える。辺見役を関さんがやってたのはビビったが……なんともヌメッとした、あとを引く仕事。そしてまさかの家永のCVが大原さやかっていう。原作読んでる時は「カマっぽい声になるのかなぁ」と思っていたのだが、まさかのストレートで女性キャスト起用というのは思い切った判断だった。さぁやからすると、こうして成人男性をがっつりやったのって多分初めてなんじゃねぇかな。しかもジジイ役って……すげぇよな。2期目も癖の強い囚人が大挙することになるが、一体どんなキャスティングで楽しませてくれるやら。問題は支遁役だが……岩田光央あたりかな……。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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