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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ヒーローバンク」 ー

 一応、1年間観てましたよ、っていう報告だけでも。夕方の番組はあまり押さえないのだが、1年前にこっちは一応見てたのに「妖怪ウォッチ」を見ていなかったという先見の明のなさ。いや、別にこの作品が悪かったというわけではないが。

 1期2期と1年間続けてきたわけだが、個人的には1期目の方が好きかな。ヒーローバトル自体は世界規模の集客効果もあるみたいだが、あくまで小学生が主人公なのだから、やっぱりご町内くらいのサイズが身の丈に合っている。そこから肥大化してマネーゴーストと戦うくらいの尺がしっくり来る気がした。2期目も基本的にやってることは変わらないのだが、どうしても「都道府県ネタ」との絡みで敵の印象が散逸的になり、また典型的で毒の強くないキャラ造形になってしまった気がするんだよね。セキトが増えたおかげでガッポリカンパニー内部でのあれこれもちょっと薄れてしまったし、タッグバトルがメインなので個々のキャラだけで引っ張りにくくなるのはしょうがないが、どうにも問題が多すぎるとめまぐるしくていけない。まー、ゲームの「2」の方がそういうシステムなのだから合わせるしかないんだろうけど。狙った年齢層のお子さんたちが楽しんでくれていればそれでいいか。とりあえずウンコチンコ言っとけば大丈夫やで。間違いなくみゆきちが史上もっとも「ケツ」って言ったアニメである。

 個人的に気になったのは、2期に入ってナガレが完全にぶっ壊れてしまったこと。そりゃ1期からアウトはアウトなのだが、2期目はもう隠そうともしない完全クレイジーサイコホモキャラで振り切れちゃったからなぁ。愉快ではあるのだが、お子さんの情操教育にはあまりよろしくないのでは? そもそも腐女子ってこんなアニメ見てるのか?(やつらを舐めちゃいけないが) ミツオ×フクタものの同人誌とか、絶対読みたくないな……。

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「純潔のマリア」 6→6

 とても「善い」アニメだったんじゃないでしょうか。漫画原作でもこうやって3巻くらいの内容を1クールできちんとまとめてくれるっていうのはいい選択だと思うねぇ。

 先にこのアニメの難点をあげておくと、それは大前提となるテーマの設定だ。何しろマリアとミカエル(というか魔女と天使)が争う中心となる議題は「戦争は正しいか」である。これはもちろん戦争の大義名分とか、人を殺すことが悪くて動物を殺すことはOKなのかとか、突き詰めていけば生と死の根源的な問題に行き着いてしまう宗教的、哲学的に泥沼以外のなにものでもない問題であり、そんなもん、たかだか3巻の書籍、しかも漫画で答えが出るわけがない。マリアの主張は「戦争、とにかく駄目」という子供じみてシンプルなものなので決してややこしいとは感じられないが、彼女の主張が清廉潔白なものであるなどとは誰も保証出来ないであろうし、それなら彼女はどうするのが正しいのかなどという正解もあり得ない。始まった直後から、「何となく終わること」を宿命づけられた作品だったのである。視聴している間も、この人類不偏の大命題を常に突きつけられた状態で話が進むわけで、心底スカッとできるような部分というのは決して多くはない。

 しかし、そうしたテーマ設定が「仕方ないもの」であり、この作品においては「この作品なりの」正義を提示するものなのだ、と割り切ってしまえば、充分に納得のいく結末になっていたし、理不尽さは感じられない。神の存在を肯定し、魔法を使う魔女が実在する次点で条理など無いわけだし、この作品は「ヒロインマリアの物語」である。たとえ納得しない人間がいても、たとえ神がそれを許さずとも、マリアがまかり通る動機付けが確定し、彼女の信念が最終的に肯定されるのであれば、それはそれで充分なカタルシスとなるだろう。アニメシリーズも、全体を通じてそうした「不条理な条理」を描ききるという目的意識がはっきりしており、最終話でマリアがめいっぱい幸せそうな顔をしていれば、それで充分満足出来るのである。むしろ、こうして強烈な宗教観、倫理観の出そうな問題でも、へろっと女の子が可愛い漫画で描いてしまえるあたり、やっぱり日本ってのは(都合の)良い国なんだと思いますよ。多神教万歳。

 まぁ、そんなアタシの宗教観は別にいいとして、今作は谷口悟朗監督作品ということで、「かっちりハマる」感覚がとてもとても心地よい。1話目で注目された「地べたを這うような泥臭い戦争」の様子も素晴らしかったし、卑近で狡猾ながらもなんだか憎めない人間共の矮小さ、したたかさも嫌味にならないレベルで彫り込まれており、単なる夢物語で終わらないだけの写実性も持ち合わせている。そうして作られた「人間の世」に、マリアたち魔女が介入してくると滅茶苦茶になってぶっ飛ばされる様子が、アニメーションならではのどでかい映像で炸裂し、「魔女のお話」としての説得力を補強する。処女の看板を掲げ続けるマリアのキャラ設定も阿漕であるし、鳥類トリオの可愛らしさもばっちり。萌えアニメとしても見ていて退屈しない。物語を盛り上げるためにはセックス&バイオレンスが基本。そういう意味ではとても基本に忠実なお話。個人的にはやっぱり小動物好きなので、アルテミスたち鳥類軍団が活き活きしているシーンが楽しかったかな。みんなしてホント可愛かったわ。それとは対照的なやたら濃い野郎共の絡みも実に暑苦しくて、最終的にトチ狂っちゃって彼岸へ旅立たれたベルナールさんが美味しすぎましたね。そうかー、ちょっと気付くの早過ぎたかー。「あれ、俺世界を知っちゃった?!」って盛り上がってる櫻井の独壇場は本当にキレてて最高でしたわ。ガルファさんの容赦無い「強さ」ももちろん下衆格好良い。あの時代の義手、ロケットパンチ装備出来るんだなぁ。

 そんなわけで、色々と見どころの多い、身の丈にあった尺にまとまった良作でした。アニメ業界はダラダラ長いラノベとかじゃなくて、もっとこういう小綺麗にまとまった漫画原作とかを探してくればいいのにね。中の人については、とりあえずひーちゃんお疲れ。彼女の場合大体そう言われるだけの腕があるからなんだが、やっぱりこれもハマリ役だよなぁ。あと、キーキー声の花澤はホント好き。ラストに一番美味しいところを持っていくのがずるいですわ。あとエドウィナさん。卑屈で詰まりまくったゆーみんの声、ホント好き。

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「探偵歌劇ミルキィホームズTD」 5→4

 ん〜〜〜〜、いや、決してつまらないアニメではなかったんだ。充分ギャグのエッジは効いてたし、割と端々に「あのミルキィ」の片鱗は見えていたと思うのだが……なんだろう、体が慣らされてしまったのだわ、びくんびくん。

 結局何がいけないかを考えていたら、「ミルキィホームズの面々がトイズを使っているのを見るだけで違和感を覚える」という私の状態がいけないのである。そりゃこの世界のミルキィは名探偵なのだからしょうがない。何もせずとも「伏線の壺」を抱えていられるような連中なのだからしょうがない。クライマックスにはそれなりのシリアスピンチも迎えるだろうし、その中には人情芝居だって入ってくるだろう。1クールのアニメなんだから、シリーズ全体で起承転結がきちんと作られているのは、むしろいい事なのである。……でも、ラードの神もいないし、トゥエンティもいなかったんだよね(いたけども)……僕らのアルセーヌ様はほぼ声を発さず、代わりに出てくるのは白と黒のフェザーズのみ。……うん、別にフェザーズも嫌いじゃないけどね……どうせシナリオに大した絡み方しないんだから、もう「ミルキィは6色です」っていうアピールはいいんじゃないかな……。やっぱり刺激がまだまだ足りないのさ。ミルキィホームズはお馬鹿には違いないが、「間違った犯罪捜査を行う馬鹿」ではないんだ。「犯罪捜査って何なのか知らない馬鹿」なんだよ。そのあたりのパンチはやっぱり1期2期には及ばないんだよなぁ。まぁ、今回は我らが名探偵ミルキィではなく、「アイドル請負人ミルキィ」だったから、色々と制約があったのはしょうがない。あくまでメインヒロイン茉莉音ちゃんの引き立て役なんだから……でも、その茉莉音ちゃんがあんまりキャラ立ちしてなかった気もするんだけどね。エレメントもたくさん出てきて、それぞれのキャラでもっとバリエーション増やせそうなもんなんだから、ガンガン吹っ切れた脚本書けた気はするんだけどなぁ……ちょっとキャラが多くなりすぎた弊害なのか、あんまり常識外れなことは出来なくなっちゃったよな(まぁ、それでも充分不条理ではあるのだが)。

 あかんな、歳を取ったせいか、古い作品に対する印象が随分美化されている気もする。進化し続けるミルキィが明日はどちらの方向を向いているのか、懲りずに見守っていくよ。

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「七つの大罪」 6→6

 良いアニメ化だったんじゃないでしょうか。理想的な日5のバランスだったと思うよ。

 個人的にあまり相性の良くない日5。過去にも「青の祓魔師」とか「鋼の錬金術師」とか「マギ」とか、決して悪くないはずなのに見続けるモチベーションが維持しにくかった作品が多くて、なんでなんだろう、って不思議に思っていたのだけど、最近ようやくその原因に思い至った。土曜→日曜のアニメ脳消費速度が半端じゃないせいだ。基本的に土曜夜のアニメシャワーは翌日録画で観るから、日曜の朝起きるとレコーダーに未視聴の番組が10本近く増えてるのね(たとえば今期ならアニメシャワー4本、「喰種」「ワートリ」「ダイヤのA」、あと戦隊とプリキュアで9本)。日曜日は、朝起きてからこの9本を順に処理して、大体片付いたあたりで日5枠を迎えるわけだ。そりゃもう体力が残ってるわけないんだ。おかげで「知らない作品」だと負荷が増えて、ついて行くのが困難になる。しかも日5はいうても穏当なアニメ枠なので(実際の描写は必ずしもそうじゃないんだけど)、深夜アニメのように尖ったアピールがない場合が多く、「マギ」とか「青エク」なんかは原作知らないけど、半端に分かりやすいという立ち位置で、向かい合う真剣さが欠けてしまう結果になったのである。

 長々と個人的な事情を書いてしまったが、そんな理由で、「およそ原作を知っている」方が見やすい枠なんですよ。だから今年の「ハイキュー」→「大罪」の流れは非常にありがたい。「大罪」は途中で原作を追いきれなくなったので全部知ってるわけじゃないが、幸いにも超が付くほどの王道少年漫画なので悩む必要は無い。適度な刺激と、日5にしては明らかに多めのお色気要素で充分画面は目を引くものになっている。元々キャスト目的で見ている部分も多いので、今作のがちがちのキャスト陣も楽しすぎる。個人的にはやりたい放題していた置鮎が正体現したら神谷になったのが爆笑した。どんだけ濃いんだよ。そして何と言っても本作は様々な「堕ち」を楽しませてくれる女性キャラがナチュラルエロい。押しも押されもせぬトップは文句無しでジェリコであるが、ギーラだって負けてないし、むしろ美味しいポジションになったビビアンもナイス。やっぱり「女騎士」の役割ってそこなんですよね! 鈴木央先生、流石です! 放送を終えて、あとは原作よりもストレートなジェリコの薄い本が大量に印刷されるのを待つばかりである。現状だとエリザベスものが大半だからなぁ。あとディアンヌも割とあるんだが、どうしても設定上ネタ臭くなってしまうのは悩みの種である。あ、どうでもいいですね。

 最終的にホークものが一番多い国とかだったらどうしよう。いや、でも実際放送中に一番楽しみだったのって適当過ぎるエンドカードだったって話もあるし……まさか久野ちゃんの声に更に加工かけたものを聞くことになろうとはおもわなんだよ。久野ちゃん、そろそろ1人でラジオやるのに慣れよう(慣れろとは言っていない)。

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SHIROBAKO」 6→8

 今期最大の注目作といえば、やっぱりこれだったのではなかろうか。既に新しい鉱脈など有りはしないと囁かれるアニメ業界、まだまだチャレンジしていないことってのは残っているもんですね。

 この作品は「誰もやったことがない」をやったことが大きなアドバンテージとなったわけだが、当然のことながら、思いつきで形にしたからってほいほい成功するわけではない。「オリジナルアニメを2クールでやって話題になり、クオリティを伴い、成功する」という状況に至るまでには、数々の厳しい条件をクリアする必要がある。そのうち最も大きな条件の1つである「どこのスタジオ作る作品か」という部分については、本作は最高の条件が与えられた。何しろ、現代アニメ業界ではトップクラスの「オリジナルアニメ制作力」を持つ孤高の存在、P.A.Worksの手になる作品である。そりゃもう、スタート地点からして違う。毎回確認している通りに私は純然たるP.A.信者であるから、ことP.A.が関わるならば遠慮なく贔屓していく姿勢を緩めはしない。そして、実際に今作はP.A.が培ったオリジナルアニメのノウハウが活かされた作品になっている。具体的には「オリジナルで2クールを維持する体力」とでもいうべきもので、作画リソースにダメージが出ずに100%の品質で走りきれるだけの見通しはもちろんのこと、それなりの長尺で物語を構成する際に、どの部分を切り取っても中だるみせず、常にクライマックスのような盛り上がりを見せて視聴者を引きつける工夫なども、経験から得られたものであろう。

 そしてその舵取りを任されたのが水島努。水島監督は過去に「Another」でP.A.とタッグを組んだことがあるが、あれで成功したことで「P.A.なりの仕事」を把握したのだろう.今度は満を持してのオリジナルにチャレンジ。そして、彼は「原作に忠実に、良さを活かした丁寧な作品」を売りにする「白水島」と、「とにかくネタに走り、下世話なまでに自分色から笑わせる作品」を武器にする「黒水島」という2つの属性を併せ持つ男。「アザゼルさん」あたりでこの2つの特性は見事な融和を見せたが、今度はそれがオリジナル作品にまで辿り付いた。阿漕なまでの萌えキャラの配置や、ベタでも構わないからとにかく「正しい物語の文法」に則ってひたすら盛り上げ続ける脚本作りの妙は、「ガルパン」を想起させる「完成された水島流」を伺わせるものである。

 こうして「P.A.×水島努」という土台が整い、そこから繰り出されたテーマが、まさかの「アニメ業界」。こんな内輪ネタ、しかもきな臭い話が大好きな「大きな子供」水島努がそんなことをやり始めて大丈夫なんか、という不安ばかりがあったはずだが、気付けばそこには王道の成長物語があり、至極まっとうで、誰にも見やすい物語性が維持されていた。毎回きちんと「主人公」がおり、視聴者にも目線を合わせて戦っている様子は、「お仕事もの」としてすんなり理解できるものであったし、筋立てなんておよそ分かっているはずなのに、それがちゃんと面白く感じられるのである。考えて見れば、「ショムニ」とか「半沢直樹」とか、そういう「売れるお仕事ドラマ」の系譜をアニメで展開しただけの話なんだよな(まぁ、俺ドラマ観ないから本当にそうかは分からないけども)。もちろん、そうした「だけ」のことをいざ新しいフィールドでやるということがどれだけ大変なことか。実在の人物をギリギリのところまでパク……違う、モデルにして業界の立体感を出し、そこにフィクションの塊であるドーナツ5人娘を「成長の象徴」として噛み合わせることで、まるで本当に今のアニメ業界に宮森たちが働いているかのような不思議な感覚が起こる。そこから、業界のことをあまり知らない我々視聴者にも、「ひょっとしたら本当かも?」と思わせる絶妙な「嘘リアル」が染みこんでくるのである。おそらく、今後は「作画崩壊」を表す「ぷるんぷるん」は専門用語として定着することになるだろうし、「万策尽きる」は特定の文脈で多用されるようになる。我々はアニメ監督といえば木下誠一を思い浮かべるようになるのだろう。それくらいに、このジャンルのパイオニアとして切りひらいた分野はあまりに大きかった。繰り返しになるが、水島努と、P.A.は、本当に奇跡的な仕事を成し遂げたのである。もちろん、他のスタッフにも同じことが言えるが、代表してとりあえずこの2つの名前、ってことでね。

 不満が無いと言えば嘘になる。難癖をつけるならばやっぱり美沙ちゃんのスタンスとかどう考えても無駄だったろうし、茶沢を交えた漫画原作とのやりとりの「理不尽さ」など、筋立てが鼻につく人は「ご都合主義過ぎる」と不満を漏らすこともあるだろう。しかし、結局突き詰めれば「ウケる物語」というのはそういうもんである。王道なくして正道なし。王道だからといって設定にあぐらをかかず、できるだけのことを全力でやったからこその「面白い」なのである。今後の業界ではひょっとしたら二匹目のドジョウを狙って似たようなコンセプトで攻める作品が出てくるかもしれないが、よほどの覚悟が無い限り、「第2のSHIROBAKO」が現れることはないだろう。そして、それができるとしたら、やっぱり「明日のP.A.Works」だけな気がするんだよな。あ、個人的な不満点で一番大きいことといえば、「こんだけ褒めたけど、この作品って、俺の思ってるP.A.のイメージとちょっと違う」っていう部分なんだけどね。やっぱりT.T.、花いろ、TARITARI、凪あす、グラスリップと続く「青臭すぎる青春模様」をやってるP.A.が好きです。有頂天家族とかコレみたいに、たまにぶっ飛ばすから面白いわけでね。頑張れP.A.、戦えP.A.。僕らの未来は君の次作にかかっているんだ(贔屓中)。

 最後に中の人の話。今作で堂々とその名前を世に知らしめた木村珠利。この仕事は彼女の次のステップへと続くだろうか。まー、しばらくは動画サイトのコメントで「みゃーもり」って言われ続けるんだろうけど、それはそれで幸せなことだ。次点ではキャラのおいしさで得をしたりーちゃん役の大和田仁美だろうか。まだ1キャラ目ってことで「キャラの中の人」以上の感想はないのだが、彼女達もずかちゃん同様に「スタート地点に立ったところ」だろうからね。夜中に発泡酒抱えてくだを巻かない生活を歩んでほしいもんである。メイン5人の中で1人抜けていたのは絵麻ちゃん役の佳村はるか。キャリアで言ったら彼女が一番ではあるか。同時期に城ヶ崎姉とか、プリキュアのルームメイトなんかでも活躍中。一番安定感の高いキャスト。ずかちゃんと美沙ちゃんについては、まぁ、頑張れ。その他にも濃すぎるキャストが山のようにいたからいちいちピックアップできねぇよなぁ。敢えてあげるとすれば、これまでロリ声一本で仕事をこなしてきた(偏見)山岡ゆりが、特に声質を変化させるわけでもないのに見事な先輩役をこなしていたことかな。ロリのはずなのに子供っぽくない、不思議な矢野パイセンゾーンが今後もアツい。あとはそうねぇ……やっぱり久乃(ry

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「東京喰種トーキョーグール√A」 5→5

 なんか予想外の方向へと変貌を遂げた不思議アニメ。原作読んだことないんだけど、原作のこの辺ってどういう風に描かれてるんだろう。漫画にしたらすげぇ地味なシーンが多かったような。

 元々「原作とは違うことを」というので話題になっていたこの第2期。原作知らない人間からしたら単なる「1期の続き」なわけだが、1期の時点で金木君がすっかりぶっ壊れてしまっていたために、2期はガラリと雰囲気を変えて不可解な叙情詩みたいな部分が多く出てくるようになった。最終話の無音劇やなんかが一番分かりやすいわけだが、それ以外にも長回しのカットが多いエピソードが印象的で、ヤングジャンプの「ヤング」ってのはこういうところでちょっと大人向けを意識した作品作りなのかしら、とか思ったり思わなかったり。そして、私は案外こういう方向性は嫌いじゃなかった。金木視点のお話作りがほとんど無くなり、物語の中心は対峙するCCGの方になった。そして、1期で充分視聴者に伝えた「グールの苦しみ」を完全に廃した状態で捜査、討滅を行う警察側の目線で対決シーンを描くことで、視聴者には「敵側の苦しみ」が理解でき、なおかつ警察側の苦しみも描出されるために、一粒で二度美味しい(二度悩ましい)視点が楽しめるわけだ。特に、篠原と芳村の対決前のコーヒーブレイクみたいなシーンの悩ましさは格別で、「こんなんなのにわかり合えないのかっ」という葛藤は非常に分かりやすく伝わってくる。いざ戦いはじめたら分かりやすいモンスターバトルになるのだから、その前にたっぷりと情感を見せつけてくれる作劇の方が楽しみは多いってもんである。

 まぁ、その「じっとり」感がそのまま最終話まで続いてしまい、結局終わったんだか終わらなかったんだか、みたいな宙ぶらりんの状態になってしまったのは心残りであるが、どうせ原作も終わってないんだから、そのあたりは多少目をつぶるしかあるまい。アニメを見て、最終的に「喫茶店で丁寧に煎れてくれたコーヒーが飲みたい」と思えればそれで充分なんじゃなかろうか。そういうアニメだったのかどうかは分からんが。

 あと、何はともあれジューゾーが可愛い。やっぱりくぎゅショタは大正義だ。こういう役がもっと見たいぞ。

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「デュラララ!!×2 承」 6→6

 こんな気になるトコで終わられたらどうしたらええねん。まー、もとから三部構成だってことは聞かされてたんだから、我慢するしかないんだけどさ……やっぱり視聴者心理として、1クールずつの1年半計画ってのはキツいよなぁ。せめて「転・結」は放送まで多少間が空いてもいいから一気に2クールで放送してくれればよかったのだが……。

 久しぶりの「デュラ」の世界、あの頃の盛り上がりに立ち戻れるかどうかは不安だったが、時代は変わっても池袋の空気はさほど変わらず、「池袋版バッカーノ(バカ騒ぎ)」のテンションは健在。把握しきれないほどに大量のキャラクターが俺も俺もと前に出て、とにかく滅茶苦茶にかき回してくれる。1期はカラーギャングが根底にいるとはいえ、メインシナリオが学生連中を中心に回っていたのでまだかわいげがあったものの(そうか?)、今期は更に上位組織としてヤクザ連中がハードに絡み、冷徹で容赦無いロシア人も元気いっぱい。おかげでよりお手軽に人が殺せるようになってしまった渾沌の街、池袋である。このまま膨らんでいったら、最終的にはどんな規模の抗争になってしまうんでしょうね。まー、元々妖怪変化の類がこれでもかと絡んできてたんだから、人智の範囲に収まるはずはないんだけどさ。

 1期との差が有るとすれば、やっぱり作画面での不満であろう。序盤はそこまで差が無いかな、と思って見ていたが、中盤以降のスタミナ切れはどうしても気になってしまう部分。元々「群像」を描く必要があるこの作品は作画リソースがかなり重たく、本気で描こうと思えばいくら筆を割いても足りないくらいのもので、ブレインズベース制作の1期ですら終盤やや辛くなっていたというのに、今回はそのブレインズベースが基盤とはいえ、より小規模なスタジオ編成になってしまったことで負担は更に大きくなってしまった。7話目だっけ、明らかに作画がアウトだったせいでまさかの紙芝居演出が乱発されたのって。大森さんは基本となる構築センスが良いので作画が間に合わなくても形にしてしまえるのはすごいと思うのだが、なまじそうして「軽傷で」済んでしまうのが、今後のネックにならないことを祈るばかりだ。

 まぁ、そうした難に目をつぶれば、やっぱりこの作品は上手いのよね。こんだけ無茶な設定、アニメにしたら確実にごちゃごちゃになって崩壊するであろうシナリオを、1期から踏襲した「群像語り」の技法でもって強引に丸め込んでしまう。ただ情報を垂れ流すだけでは面白さも何もなくなってしまうが、ギチギチに詰め込んだ中にもちゃんと作品を味わうだけの隙間が残されており、視聴者側にはその「キツさ」を感じさせず、たっぷりと世界観に浸れるようにまとめられている。頭のおかしな物語だというのに、下世話なチンピラからぶっ壊れた怪物まで、全員が「この街」という同じ目線で繋がっているという統一感は本当に大したものだと思う。更にその上で、気になりすぎる幕引きで興味を引っ張り続けているあたりは生粋のエンターテイメント作品よね。今期ラストは何と言っても帝人の壊れ方が気になるファクター。完全にあっちの世界に行っちゃった帝人君が3期目以降でどうやって中心軸になっていくのかねぇ。最終回、半分が光、半分が闇でくっきり分かれた帝人の表情が印象的で、ラストシーンは月明かりに照らされながらも、その月は固くて無機質なフェンスの向こう側。直接月を見上げていた正臣とは全くの対照になっているという構図が面白い。

 早く来い来い7月期。

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「ローリング☆ガールズ」 6→5

 惜しい。本当に惜しい作品だったと思う。第1話で見た時の期待感がそのままプラスに働けば歴史に残るアニメになった可能性だってあると思うのだが……やっぱり独創的な作品ってのはなかなかドンピシャでハマることはないなぁ。

 コンセプトは本当に刺激が多い作品だった。第1話、第2話のマッチャグリーン編は見事にハマった一番の事例で、「モサとモブの関係」「訳の分からない分派であらそう嘘日本」「モサの常識離れしたパワー」などの要素が全て素っ頓狂な方向性で噛み合い、緩い笑いを取りながらも、がっつりと独自のダイナミックアクションを見せつけ、個性的すぎるビジュアルイメージでクラクラさせるという三段構え。出合小都美監督のセンスは特にビジュアルイメージにはっきり現れており、「嘘日本」の「嘘」が徹底的に嘘に終始しているのが面白かった。チカチカするような色彩なのに、描画事態はソフトフォーカスなのであまりけばけばしい印象になりすぎない背景世界が、間の抜けた死闘を繰り広げるキャラクターたちのテンションに絶妙にマッチしていたのである。「こりゃぁヤバいアニメが来たぜ」と、最初の1,2話は真剣に思ったもんで。

 ただ、3話以降、望未たちが旅を始めると、そうした「無茶苦茶さ」がどこかになりを潜めてしまう。いや、確かに要所要所ではギャグだし、理不尽だし、無茶苦茶なのは変わっていないのだが、その矛先がどこか我々の望んだ方向からは逸れてしまっているような印象になった。せっかく「県民ギャグ」をやる予定だったのに、一番最初に行ったのが秋葉原というのもちょいといただけない。既にアニメ業界ではアキバなんてのは散々ネタにされつくしているので、今更もうひとネタ転がしたところであまり新鮮味が無いのである。バトル自体の規模も微妙だったし、「モブながらもモサを支えて頑張るぞ」というこの作品最大の特色も、「結局モブはモブやで」という残念な結果に。マッチャグリーン編が面白かったのって、マッチャグリーンと執行さんがそもそもヘンテコ度合いの高い面白おねーさんだったのが良かったのかなぁ。この微妙な「な〜んか違うんだよな……」感は名古屋編も持続し、しかも三重要素ではコンセプトが「魔法少女大戦」とまるかぶりしてしまうという(まぁ、そうなっちゃうだろうけど)。珍奇なものが見たいとは思っていたのだけれども、笑いに繋がらずに単にもやもやするだけのわからなさになってしまっていた気がする。

 個人的に、その次の京都編は案外好きなパートで、三つ巴の小競り合いがいい感じにかき回してくれたし、メインの4人もその中に巻き込まれてしっちゃかめっちゃかになるのを見ているのは案外楽しかった。ただ、広島編に移ると、もう風呂敷をたたまねばならなくなり、あとは無難に説明をつけながら、軟着陸を行うしかなかった。広島編もおかしいっちゃぁおかしいのだが、メインシナリオとの絡みで余計な部分でごちゃごちゃしちゃったのがなぁ。出来れば千綾を巡る宇宙の云々はこの尺だったらいっそ無くしてしまった方が良かった気がする。どうせ今更宇宙人が云々と言っても全然驚かないような世界なのだし、彼女の存在を特異なものにするなら、もっとぶっ飛んだ予想も付かないところで見せてくれた方がこの作品には合ってた気がするんだよね。まー、タコモードは可愛いからこれはこれでいいのだけども。

 結局、やっぱり「惜しい」なんだよ。女の子だらけの全国行脚ロードムービーというセッティングは萌え方向だろうがギャグ方向だろうが思いっきりやれば色々とネタは出来そうだし、イメージを支え続けたブルーハーツとの兼ね合いだって、「女性ボーカルで歌い直したブルーハーツ」は、本家とは違った面白味があるのだから、そこをもっと徹底的に掘りさげて「ブルーハーツアニメ」を大看板にしてしまうのも面白かったかもしれない。しかし、最終的にはそれらの「面白そう」の要素は全て最後まで振り切れず、「なんかとっ散らかったアニメ」の域を出ないままに終幕を迎えてしまった。個人的にこういう「やりたいことは分かる」アニメは好きだし応援したいのだが、もうちょっと練り込みが欲しかったというのが正直なところか。あと、WIT STUDIOということで期待していた作画の面についてももう一声欲しかったな。独特のイメージは充分過ぎるくらいに再現出来ていたのでその部分は満足なんだけど、その舞台で動き回るキャラが割と適当なことが多くてな。あのユルさは意図的に狙ったものだったのか、単にぷるんぷるんだったのかは分からないけど、やっぱりはっちゃけバトルシーン以外では女の子の作画は「綺麗に可愛く」を突き詰めてほしかった。

 中の人については、ゲストキャラも色々と多くて賑やかな中、マッチャグリーンが一番好きだったかなぁ。あと所沢大統領ね(単なる普通のファンだ)。

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「銃皇無尽のファフニール」 4→4

 この感想を書くちょっと前に、知り合いから「今期って四天王プラスワンって言われるアニメがあったらしいやん。それってどういう順番に並ぶの」という質問をされた。正確には「その5本の中でISUCAってどの位置なん?」であるが、曲がりなりにも「点数をつける」という形にして感想を書いているのだから、理想的にはやはり「5本のアニメの序列」はつけられた方が良い。結論からいうと、私は頭を抱えた。まず、その時点で点数をつけていたのは「アブソリュート・デュオ」(3)と「新妹魔王の契約者」(4)である、そして「聖剣使いの禁呪詠唱」についても、まだ感想を書いていないが現時点でおよそ評価は固まっている。既にあげたが「ISUCA」に関しては「アブソリュート・デュオ」と同じくらいのポジションになった。ただ、難しいのはこのファフニールなのである。4点にするということは、「デュオ」よりもこれが上ということになるが、はて、これって「デュオ」より良い作品だったのか? かといって3点にするほどに貶めるのもなんだか抵抗があって……これで3点つけると、今期草川作品は両方3点ということになり、今作は「艦これ」に並ぶことに。それはどうなんだろう。いつも適当に10段階(しかも1点と10点は殆ど使わないので事実上優良可不可の4段階ぐらい)で点数付けしている弊害である。

 結果的には、私はこの作品は「デュオ」よりも上の点をつけることになった。最大の理由は、「絵は悪いところがなかったし、一応お話も理解できたよね」というくらいのものである。「デュオ」について振り返るとやっぱりあの適当過ぎる作画リソースの消耗が最大の失点になっており、今作は「可愛い幼女」を割とあけすけに描いてくれていたので、その部分の安定感は評価しても良いと判断したわけだ。また、作品オリジナル要素(?)としては「超強い化け物退治の専門家」という設定が一応他作品との差別化を図っており、「ノブナガン」以来の「でっかい化け物をチーム戦で作戦練って撃破するお話」としては一応筋が通っていただろう。もちろん、「ミスリルで固めた巨大爆弾」とかいう発想自体がどやねんとは思うし、途中から主人公達の特殊能力に何の意味も無くなっていたのは他作品と同じなのだけれども。結局、「分かりやすいイチャイチャ要素」で失点を減らすのが、この手の作品の肝要な部分なのかもしれません。ただなぁ、「デュオ」のユリエと同じように、今作のヒロインもあっという間に背景みたいなところに行っちゃったからなー。あやねる(キャラ名覚えてない)の存在感が強すぎるし、どっちかっていうと早見→麻里奈っていう痛快変化を見せてくれる敵キャラの方が見てて楽しいんだよな。ヒロイン勢の顔が全部同じに見えてしまうのでハーレムものとして楽しみにくかったってので、やっぱり平均点までの格上げはないのである。

 あ、でもこの作品、声優アワード主演女優賞で箔がついたよ。そうなんだ! すごいね!

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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