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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「うる星やつら(第2期)」 ―→6

 評価は少し悩んだが、敢闘賞の意味で加点してみた。全46話、スタッフは頑張ってくれたと思ってますよ。

 以下の感想は「過去に1度たりとも本作に触れたことがないミリしらなりの感想」という前提があるのだが、少なくとも観るに耐える作品になっていたのは間違いないし、いわゆる「リメイク」作品がことごとく適当に処理されていっている現代アニメ業界の流れの中、流石にこれだけの有名タイトルのリブートということで大きなプレッシャーがかかる中での製作、半端なものを出すわけにもいかなかっただろう。david proの手によるアニメーションは、古臭さの中に現代アニメらしさもきちんと混ぜ込んだものになっており、単なる焼き直しではなく「現代において作り直す意味」を感じられるものになっていた。

 映像部分に加えてやはり何度も触れてしまうのはコテコテのキャスト陣。まぁこれは私が旧作を知らないおかげもあるのかもしれないが、こんだけギトギトで「現代声優業界博覧会」みたいな面子で固められたら、それだけでもごちそうさまが止まらない。私ほどではないにせよ旧作にそこまで思い入れがない層に対しても、しっかりと世代交代を果たした「現代版」を発信できたのではなかろうか。

 ただ、そうして責任あるアニメ作りができていたことを前提とした上で、やはり残る問題は「そうまでして現代でリメイクする意味はどこにあったのか」という問題。ギャグ漫画ってのは他のジャンルに比べて流行り廃りの影響を受けやすいジャンル。当時の受け止め方がどのようなものだったのかは分からないが、やはりネタ回しは古臭いというか、時代に即さない部分が出てくるのは致し方ない。

 そうした「古臭さ」が多少なりとも薄かったのだとするなら、それはもう時代を先取りしたのか、時代に左右されないだけの作家性を持つのか、鬼才・高橋留美子を称賛するだけの話だが、客観的に見て今作をギャグ作品として100%楽しめたかと言ったらその部分は「否」である。そこはもう、企画が始まった時点で飲み込むしかなかった部分であり、新しくて鮮烈なギャグアニメをオリジナルで生み出すことができない現代人の責任である。本作そのものに非はなく、むしろ上述の通り、古臭さを「レトロ感」と好意的に解釈すれば40年も前の作品にしては現代でも色褪せない楽しさはあった作品だとも言える。個人的な「高橋留美子体験」は「境界のLINNE」が一番上にあるんだけど、あのアニメで得られた腰が砕けるようなギャグよりも、もうちょい活力がありつつもベタ度合い強めのネタ回しを、よりビビッドなアニメで見せるというのは狙いとしては間違っていたとは思わない。

 さらに今作のもう1つの功績をあげておくと、MAISONdesに全てをかけた楽曲部分でのイメージの刷新。確か1話目を見た時点で「『ラムのラブソング』を引っ張り出してこなかったのはむしろ評価したい」という趣旨のことを書いた気がするのだが、旧作のイメージを塗り替えるためには、そこはやはり越えるべき壁だったはず。もちろん「ラムのラブソング」は本作のそこかしこに形を変えて出てくることにはなるのだが、あくまでそれは添え物にとどめ、4クール分のメインテーマを全て単一のアーティストに任せ、徹底して作品に寄せた楽曲提供を実現させた。楽曲自体もきちんと一般に受け入れられたし、作品に通底するイメージとして根付かせたおかげで、「現代版うる星やつら」を1つにまとめる役割も果たしていたように感じる。大きなプロジェクトだっただけに、こうして統制のとれた戦略を打てたのは純粋にプラスだったんじゃなかろうか。

 少なくとも私の中で「うる星やつら」と言えばこのアニメを意味するようになった。作品を再び息づかせるプロジェクトってのは、しっかり新規層に届くかどうかが重要ですよ。難しい仕事から逃げずに責任を果たしてくれたスタッフの方々には、お疲れ様と言いたい。

 (このメッセージは夏スタートのキン肉マンプロジェクトでも繰り返せることをすごく願っているのである)

 
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「ゆるキャン△ SEASON3」 ―→5

 特にお変わりなく。リラクゼーションを目的とした作品がリラクゼーションになる。これ以上の話はなく。

 厳密にはこの3期で色々変化している部分はあり、制作スタジオの変更による作画手法の細々としたん変化は、他作品だったらもうちょい大きな影響になっていたとは思う。でもまぁ、そこまで超絶作画の切望される作品でもなし、多少のキャラデザの変化も慣れてしまえば日常である。個人的にはキャラの印象よりも背景のよりダイレクトな実写への変更の方が気になる部分ではあり、背景が全般的にまんま実写になったことは好みが分かれる部分じゃないかとは思っている。あたしゃ今作の丸っこいキャラとの融和を考えると、あんまり実写実写しすぎる方向性はややマイナスかな、とは思ってるんだけど、2期目までの時点でも実写要素は多分にあったわけで、今期からの制作方針を目の敵にするのも変な話なので、「まぁ、時代に即した微調整か」くらいの受け入れ方。「キャンプで触れ合う自然こそが主役なのだ」という見方もあるわけで、その部分にふさわしい描写を入れていると考えれば肯定的な受け取り方だって充分理解の範疇だろう。トータルすると、「変わってるけど変わらない、これこそがゆるキャン世界線」ということで結果オーライである。

 お話としては、3期はかなり自転車のウェイトが増えたことでチャリ漫画・チャリアニメとしての要素が増えた印象。画面の作り方としてこれまで少なめだった積極的な動きが増えたのは地味ながらも効果的な変化だった気がする。対して、放送前に中心的内容になるかもと思っていた新キャラ2人に関しては割と空気に。まー、ここまでねっとり醸成された既存のキャラの関係性にいきなりがっつり食い込むのは無理だからね。例えるならひだまり荘に入居する新人みたいなイメージなので、今後ゆっくり時間をかけて馴染んでいけばいいんじゃなかろうか。いや、アニメ4期があるかも分からんし、あったとしても原作ストックを考えると相当先になりそうだけども。

 やっぱ大垣と犬子がむちゃくちゃやってくれる部分は好き。こんだけ「日常」な作品のくせに、回想が挟まるとメタレベルが極限突破する芸風好き。

 
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「花野井くんと恋の病」 5→5

 まぁ、ちゃんと爆発して欲しいカップルでしたね(今期一番爆発して欲しいカップルは作中でも堂々とS○Xしまくってるどこぞの魔女カップルです)。

 1話目の視聴開始時には「やべー男がおもしれー女と付き合う話だな」と思って見始めたわけだが、ほたるちゃんの方は回を増すごとにしっかり自分の恋心を認識するようになり、「恋愛がわからないアタクシ」という属性は早々に解消。どこか奥手な部分はありつつも、途中からはすごく普通に「初めての恋に色々とドキドキしてる女の子」になった。そういう意味ではほたるちゃん目線からは至極真っ当なふつーの恋愛漫画。対して花野井の方はどうかというと、こいつの異常性はなかなか解消されず、「ほたるちゃんの影響で着実に花野井も社会性を身につけていっている……」みたいな手応えを与えたかと思いきや、次のお話では「やっぱ花野井じゃねぇか!」みたいなところまで戻っていて、ヤバさを隠そうともしないお話が展開されたりする。

 この「彼女側は疑問を持たずにまっすぐ相手をみてるけど、男側は病根が残っており同じような行程を反復横跳びしてる」という歪な関係性が今作のオリジナリティになっており、視聴者の目線からはちょっとだけほたるちゃんのことを心配しつつも、それでもなおちょっとずつ前には進む両者の関係をヤキモキしながら見守ることになる。いや、相思相愛だけは最序盤から確定してるのでそこに「爆発しろ」も混ざってくるわけだが。でも流石にこんだけ初々しくも控えめ(?)なカップルは黙って応援しといた方がいいか……。

 花野井が人智の及ばぬ怪物に見えている間はちょっとしたホラー作品なのだが、ちょっとずつ解体され、彼なりの「恋の病」の真実が明かされるに至って、今作はきちんとオーソドックスな恋愛ものに着地してくれる。そういう意味では安心安全設計だし、不満に思う要素はほとんどなかった。まぁ、正直言えば途中やっぱり反復横跳び感からヤキモキしてしまってちょっと心が離れるタイミングはあったが……毎週がクライマックス! みたいな作品でもないのでそこは致し方なし。むしろ多少適当に見ていても全般的に落ち着いた話の進み具合と安定した作画クオリティで気を張らずに見守れたのはありがたいバランスでした。残念ながら多分1年後にはあんまり覚えてないかもなぁ、くらいの印象なのは申し訳ないが、アニメ作品全部が全部心に傷を残してったらやってられないのでね。

 
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「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」 4→5

 今期は視聴本数削減策を開始したため、なろう作品は当然真っ先に槍玉に上がり、切った9本の作品のうち4本がなろう作品であった。逆に考えればそうした選抜を生き抜いたなろう作品というものが確実に存在しており、今作はそんな「観られるなろう」の1つ目である。

 まず最初に断っておくべきは、筋立ては1話目の印象通りに純正のなろう。特に主人公のマウント気質は如何ともし難いストレス要因であり、いかに相手を舐めくさるかだけを考えたような言動と、全能を気取ってる割に事態を理解していない難聴性質みたいな部分は基本文法とはいえやはりムカつくのはしょうがない。そこはもう様式として受け入れないと始まらず、そうしたチート主人公を中心としたストーリーなので、面白かったかと聞かれたら多分つまらない部分の方が多かったと思う。

 ただ、そうしてシナリオラインが鼻につくことを受け入れた上で、「この素材でできるアニメ作品の上振れはどこか」を考えると、今作はよく頑張っていた。1話目で感じた「なんやこのショタ主人公のむちむち描写、キモッ」という感覚も数話見ていればすぐに慣れる程度のもので、むしろ他の作品にはない貴重なオリジナリティだったとも言える。合わない人は最後まで合わないのかもしれないが、ムチムチ絵とにょぽみ風絵(勝手にそう呼んでる)の組み合わせは、見た目に楽しませようというアニメ制作の基本理念がしっかり伝わってくる。そして、過去作が「明治撃剣」のみという謎のスタジオ・「つむぎ秋田アニメLab」は、最後まで熱量を落とすことなく、このクセ強デザインを描き切った。正直、アクションアニメとしてはかなり出来が良かったし、「とにかくクソでかい魔力をぶつけ合うバトル」という厨二じみた設定をちゃんと説得力のある画に落とし込めていたのは評価すべき点だろう。キャラデザの好みで上下する部分はあるが、純粋な作画クオリティだけなら今作はシーズン上位に食い込んでいる。

 また、シナリオラインもバカにしたようなことを書き連ねてはいるが、キャラ造形なんかは意外とテンプレで終わらない部分もあるし、大きな物語の動きの作り方も意外とこなれている。作中は(グリモを除くと)パズズ戦、ギザルム戦と大きな山場が2つあるのだが、チート主人公ものの割にきちんとピンチの演出ができていたし、主人公周りのキャラの配置でドラマの形は立派にできている。絶望に沈む周りのキャラを勇者然とした主人公が救い出すシンプルな英雄譚だけに、絶望の描き方が丁寧だったのはプラス要因に違いない。

 そうして作られたドラマで個人的に大きく評価した部分が敵キャラの造形で、ラスボスポジだったギザルムのクソエグい設定も「七つの大罪」っぽさがあって見応えがあったし、意外なことに一番気に入ってたのは中盤の強敵として立ちはだかったパズズ。一見すると分かりやすい「下卑た敵キャラ」なんだけど、台詞の端々にいちいち引っかかる言い回しがあったり、キャラデザのキモさが印象的だったり、こいつの活躍を見て「意外とバカにできない作品なのでは……」と思えるようになった部分がある。さらに加えるなら、本作の立役者としてパズズを演じた佐藤せつじさんというキャストの方の名前を挙げておきたい。これまでもたまにモブとかで見かけていた名前なのだが、パズズの人を食ったようなキャラ造形が見事にハマっており、忘れられないキャラクターに仕上げてくれていたのでやたらと印象に残ったのだ。普段は外画メインの役者さんみたいだが、今後もアニメ作品で出てくるならもっと活躍できる役を回していただきたいところ。

 2期も決まったみたいだけど、この作品なら好意的に受け入れられそう。まぁ、ムチムチショタが好きになったわけじゃないけどね!

 

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「ダンジョン飯」 6→7

 何がびっくりって、もう最終回シーズンだってことなんだよ……。そりゃ毎年この時期(とか年に4回ほど)になると「1クール終わるわねぇ」って思い始めるはずなんだけど、今期からさ、視聴本数削減計画をスタートさせたじゃない。そのおかげでね、「レコーダーの容量にいつもより余裕がある」状況になって、例年だと「やべぇ、なんとか最後の枠を確保しないと」ってんで途中からメディアに焼き始めたりしてたんだけど、今期はその作業の必要がなかったもんで、気づいたら終わりが近づいていた。どの作品も「間も無く終わるで」みたいな雰囲気を出し始めると、なんだかんだでやっぱり寂しいものである。

 ということで、口火を切ったのは2クールでお送りしたこの作品。最終話感想も含めてだいたい書きたいことは書いてしまっているのでここでわざわざまとめることもあんまり無いのだが、とにかく「2期目やるなら早く戻ってきてね!」ってのが第一かな。いや、でもアドバイスもらった通りに、「1期目の内容を記憶しておく」っていう目的だけなら放送終了した部分まで原作買うのはありやな……どうしたもんか。

 単に「面白かったね」で終わってもいいのだけど、一応最終評価記事なので良かった点をいくつか摘んでいくと、やはり特筆すべきはそのストーリーテリング。「ダンジョン」と「飯」という、(おそらく今作がスタートした時点では)およそ並び立たないような要素を強引に結びつけて唯一無二の魅力へと昇華しており、ファンタジー世界を扱う手つきにも一切の抜かりがない。きちんと原作者が自分の頭で世界を考えており、その世界を「飯」というテーマで見せるための物語を考えてくれている。昨今よく取り沙汰される「ファンタジー」という言葉、和訳すりゃ「幻想」とか「空想」になるわけで、単なるお仕着せの設定世界を転がすのではなく、自分なりに作りたかった世界を1から丁寧に積み上げて構築していくことこそが創造主の本懐である。

 もちろんその過程で「なんじゃそりゃ」って思うようなことも出てきて、直近だとチェンジリングの解釈なんてのは「なんじゃそりゃ」って突っ込んだ部分だけど、別に突っ込みたくなることは悪いことじゃないのだ。それだけ「今まで見たこともないもの」なのだし、諾々とレディメイドのストーリーだけをがぶ飲みしている私の日常に、考え、想像せざるを得ない刺激を与えてくれているということ。作中のライオスを筆頭に、マルシルもセンシも「とんでもねぇこと考える連中だな」と思う瞬間がたくさんあるわけだが、それらは全て作者に対して「とんでもねぇこと考える奴だな」と賛辞を送っているに等しいわけだ。

 そうして作られた替えの効かないのファンタジー世界。これを画面に展開していくのはそれこそ細心の注意が必要なデリケートな作業なわけだが……その任を預けられたのはまさかのTRIGGER。デリケートさとは正反対みたいなイメージのあるスタジオ。しかしまぁ、世界構築という点においてはこのスタジオはそりゃぁ見事なもんでして。端々に「TRIGGERメイド」すぎる部分も混ぜ込みながら、嫌というほどにオリジナリティを叩きつけてくれる確信犯的世界創造と世界破壊。このコラボレーションが実現したことは色々と面倒ごとの多い現代アニメ業界では素直に賛辞を送るべきだろう。TRIGGERというとどうしてもド派手なアクションシーンのクセにばかり目がいってしまうが、本作はむしろそうした部分よりも「食」につながる日常の延長部分が最も重要であり、「あり得ないもの」をあり得る形にしてしまうTRIGGERのほら吹き能力というか、嘘クセェものをあけすけに嘘っぽく描いたり、「嘘みたいに本当に」描いてみせたり、手練手管が尽きないのは、やはり圧巻のお仕事ぶりだったんじゃなかろうか。

 さて、こんだけ褒めちぎっておくと2期目が怖くなってしまうが……ライオスたちなら、多少のブランクくらいあっという間に吹き飛ばしてくれるんじゃないかしら。

 
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「魔女と野獣」 5→5

 例によって時間はかかってしまったが、これにて今期分の感想終了。今期はN話切りがほぼ無い状態だったので執筆本数は50本と最近ではかなり多め。これは単に冬の間は私がそこそこ暇なので対応できたという事情があるので、来シーズン以降は目標通りに本数を削っていくつもりである。多分、これが我が人生最後の50本台になる……と思いたいなぁ。どうなるかなぁ。

 さておき、こちらの作品は間で1回休みを挟んでしまったので製作体制はやや不安があったのかもしれないが、出てきた成果物だけを見れば決してやっつけじゃない、「ちゃんとした」クオリティのものだけを提供してくれていた。こうして結果が出せるなら多少の休止はしょうがない……とか言ってちゃダメなんだろうけどね。まぁ、1週遅れくらいならもうセーフとみなしてくれる世界になっただろう。

 それなりに頑張った作画でお送りした魔女ファンタジーだが、正直「大きなサーガのプロローグ」くらいにしか見てないので現時点でお話としての評価を下すのは難しいし、あんまり意味はないだろう。原作をどれくらい消化しているのかは分からないが……2期があって初めて成立する気はするんだけど、今後のプランはあるんでしょうかね?

 今作の1クール分は、「魔女」というキーワードを介して描かれた色々なピースの寄せ集め、という感じであまりまとまりがない。いや、もちろんアシャフとギドの物語は着実に進行しているが、彼らが求める魔女の姿が各エピソードでさまざまな側面から切り出され、未だこの世界における「魔女」という存在の全容がつかめているとも思えない。そしてもちろん、ギドという人物もまだまだその本質が掴めておらず、アシャフと教団にもまだまだ見えていない底があるはず。これが見えないのは当たり前のことで、作者としてもそこに謎を植え付けて今後の展開を広げていくつもりだろうし、言うたら一番「面白そうな」要素がチラ見させられたような状態で終わってしまったわけだ。こうして漠然と「なんか面白そうなものは色々と臭ってるけどなぁ」という幕切れを「期待に溢れた興味深い結末」と見るか、それとも「中途半端でアニメとして成立してない」と見るか。私の場合は……半々かねぇ。これ、アニメの2期を作る予定がないんだったら原作あたっちゃってもいいかもしれないな。最後まできちんと責任あるドラマ作りをしてくれるなら、追いかける価値はありそう。

 
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「ぶっちぎり?!」 6→4

 事前に前振りしておいたんですが、ごめんなさい、楽しめませんでした。やっぱヤンキーもののハードルがたけぇや。

 内海紘子の手になるオリジナルアニメということで1話目の印象はとても良かったし、期待も持っていた。実際、アニメーションとしてのクオリティに文句は無いし、色々と面白い表現も観察できた。少なくとも内海紘子ヒストリーに泥を塗るようなダメ作品じゃない。堂々と「SK♾️」の後釜としてクレジットしても問題ないだけの作品になっていただろう。

 でも、やっぱヤンキーものの退屈さってのはこの切り口でもプラスに働くことはなかった。ほんとに1クール使ってあーでもないこーでもないと殴り合いをするだけのお話で、行き着く先はわかってるから「男同士の友情物語」という骨子も新鮮味は全く無い。色彩の妙や「アラビアンナイト」をモチーフにした諸々の装飾は愉快だったが、それで語られるのが単なるヤンキー喧嘩バトルだとそれ以上のものが得られない。あと、個人的には最後まで主人公のアラジンに対する好感度が上がるタイミングが無かった。こいつ、色々あったけど別に大きく成長したわけではないんだよな。むしろライバルポジに落ち着いたマタカラの方がまだいろんな変遷があって見どころがあった。ヒロインも最後までアラジンを振り回すだけで好感度を上げる方に積極的なアプローチがなく、男性視聴者目線だと「ママンの勝ち」というなんとも微妙な結果に。

 まぁ、こういうのをトータルして「ノットフォーミー」というのでしょう。申し訳ねぇ。

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「メタリックルージュ」 5→4

 こちらも最初に謝らなきゃいけないんだけど、無理な視聴体制の弊害でてきとーにしか観てなかったアニメ。なおざりな状態で曲がりなりにも採点してしまってるのはとても申し訳ないのだが、ほなら「何で身が入らなかったのか」を考えるくらいしか処理の方法がないので仕方ない。

 いやまぁ、基本的に私の責任なので単なるいちゃもんでしかないのだが、まずもって今期はテーマ被りがモチベを削る一要因になってしまった。「人と機械の関係性」を描いた作品としては先に「SYNDUALITY Noir」をがっつり視聴してしまっており、こちらの1クール作品は物語のサイズ感としても馴染み方としても不利な戦い。冷静に見れば別にテーマ性もそこまでかぶってないはずなのだが、どうしても目先の「似た部分」が目についてちょっと興味が薄れてしまった。また、今作は冒頭部分であまりはっきりと方向性を示さず、「世界の謎」そのものを見せる形で話を進めていたため、最初にしっかり「見よう!」と思わないとどんどん切れる要素が増えてしまうというのも不利な要素。そうしたリスクを低減するために「3話まで視聴ルール」を決めていたはずなのだが、その3話までの時点でフックが感じられずに残りの部分を惰性で走ってしまった。これもまぁ、俺が悪いと言えば悪い。

 ただ、そうして見えづらいテーマ性の中に、ちょっとごちゃごちゃと「やりたいこと」を詰め込みすぎたかなぁ、という感じはあるんだよね。「人とアンドロイド」の話だけならいいんだけど、そこにルジュとナオミのバディものの要素も盛り込み、その両者が一筋縄では行かない秘密を抱えていたために、「どのキャラを中心に据えて見たらいいのか」がなかなか決まらなかった。この世界におけるネアンが「どこに着地するか」が分からないので、依って立つ部分がわからず不安な視聴感が続いてしまったのである。さらにそこに装飾として「サーカス」的要素、「変身ヒーロー」的要素、そして宇宙全土を股にかけた世界系の要素など、やりたいことは目一杯あるのだが、多分もう1つ2つ削ってすっきりさせた方が見やすい作品になったとは思う。

 映像部分も特に悪い部分はなく、むしろ久しぶりにボンズがオリジナルで頑張ってくれてるなーとは思ったんだけど、なんでだろう、あんまそそられなかったんだよなぁ。ほんとになんでだろう。単に変身ヒーローのフォルムがありきたりで借り物っぽく見えちゃったからかなぁ。どうせならもっと弾けたデザインが見たかった。

 でもまぁ、やっぱどれもこれもだいたいいちゃもんやなぁ。ほんとごめん。

 
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「戦国妖狐 世直し姉弟編」 5→5

 今作をもって、怨嗟を抱えながら現世を彷徨っていた「惑星のさみだれ」の荒御魂が鎮められてたらいいな、僕は切実にそう願うのです。

 まず最初に謝らなきゃいけないのは、後になってから「もっとちゃんと観ておけばよかった」と後悔したことです。これこそがまさに大量視聴の弊害なのだけど、序盤でそこまで引き込まれる要素がないと、勝手な判断で視聴がなおざりになってしまうのよね。今作は序盤にわかりやすい「あやかしもの時代劇」のテイストがあって、狐の姉弟が妖怪の類と遭遇しながら鎮めたり、宥めたりしながら旅するロードムービーみたいなもんだろうという勝手な予断があり、いうたらちょっと「目を離して」しまった。そしたら存外早く物語に転機が訪れ、ターニングポイントとなる灼岩の喪失まで一気に進んでしまった。その辺で「えっ、思いの外シリアス」ってんで慌てて視聴を再開(?)したので、どうにも取りこぼしが多くなってしまった。これは素直に反省。

 そうして追いかけた物語はタイトルのパート分けからもなんとなく伝わってくる通り、壮大なサーガの1部として機能しており、続く第2部がどう展開されるのかは予想もつかない。至極真っ当な「物語」が形成されている。そして、そんな大きな物語を、最低限ちゃんとした映像で支えてくれたことにより、少なくとも第2の「惑星のさみだれ」にならずにすんだことで、原作者も多少は浄化されたのではなかろうか。

 想定していなかった方向に飛んだストーリーも、後から考えれば別に奇を衒ったものではなくて王道の範疇にある。こちらの誤算はてっきり主人公が真介なのだと思ったら、3人に平等に物語のウェイトがかかったこと。いや、タイトル見たらそりゃそうなるだろうが、青二才ポジションだと思っていた真介が思いの外ハードな立場に立たされたことに加え、さらにたま達も修行を必要とするような激しいバトルに巻き込まれてここまで混沌とした展開になるとは思わんかった。迅火の立ち位置なんて、未だ結論が出てませんもんね。

 2部の展開が読めないので「はやく7月になれ」と正座待機するしかないんですが、出来ることなら次が始まる前に「割と正統派で見応えのあるアニメだったよ」ということが世間に知れ渡ることを願っております。

 蛇足:彩陽の師匠キャラポジションが「ヒーラーガール」に続けて2作目なのがなんか嬉しい。そして何よりもゆかなボイスのエロい狐が出てきたことがとても嬉しい。ほら、「我が家のお稲荷様」から15年越しの妖狐展開ですから!

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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