最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「スマイルプリキュア!」 5→6 またこうして1年が終わっていくんですね。わたくしプリキュア歴は浅いので、これでようやく3本目のプリキュア視聴終了、リアルタイムで全部観たのはスイートから数えて2本目ということになります。一言で言うならば、「良い時間」であった。 5人チームの均等分配プリキュアだったので、やっぱりどうしても戦隊シリーズと比べて見てしまう部分があるのだが、スマプリの場合、5人を本当に等しく分けて、徹底して平等なシリーズ構成が守られていた。お当番回となるとほぼ5人分が分かりやすく用意されているし、各エピソードにおいても、必ず5人全員にそれらしい出番が用意されている。そういう意味では、一切捻りの無い「分かりやすい」お話だったと思う。そりゃ幼児向けなんだから分かりやすいのは当たり前だが、そういった次元とはまた違った「分かりやすさ」があった。これをよく言えば「シンプル」ということになり、悪くいえば「捻りが無い」ということになってしまうわけだが、放送終了して冷静になってみると、まぁ、どちらの側面も出ている部分はあった。やっぱり途中のそこまで重要じゃないエピソードになると多少雑多な印象は受けたし、クライマックスへ向けての収束についても、ちょっとお話が適当過ぎて、「お約束パートだけを集めて作った結末部分」になってしまっている。もう少し冒険しても良かったんじゃないか、という部分があるのは事実だろう。 しかし、そうした平坦なイメージを認めた上で、やっぱり「良い時間」であったと思う。スマイルというタイトルが完全に嘘になるくらいに最終回ではみんなしてわんわん泣いていたが、悔しいことにやっぱりホロリと来る。分かりやすいものを作っているが、それをちゃんと作ることによって得られるものっていうのは当然あるんだ、ということを感じられる作品だった。余計なことを考えずに「スマイル」というのをテーマにして楽しむ分には充分過ぎるくらいに恵まれた作品だった。やっぱりプリキュアブランドっていうのは、こういう側面で良く出てくるものなんだろう。特に今作はキャラデザが好みっていうのもあったが、最終回を含めて作画面でも非常に面白い回が多く、「これを見て育ったお子さんたちがアニオタになれるなぁ」としみじみ思ったものだ。いや、多分娘さんたちは作画とか気にしてないと思うけど。でもさ、本能的にアニメの楽しい部分って何となく伝わるもんだと思うんだよね。私も幼い日に見ていた佐藤順一画が脳内にすり込まれて今があるわけだし。こうした朝の時間帯は、次の「ドキドキ」にも引き継いでもらえればと思います。 そして中の人の話。いやもう、本当にメインの人たちは1年お疲れ様である。プリキュアが大仕事だっていうのはよく分かった。5人が5人とも大変だったのは間違いないだろうが、そんな中でも中心となって作品を引っ張り続けた福圓美里の力にはただただ圧倒されるばかりだった。最終回もばっちり決まっていたし、スマプリがずっと「スマイル」で在り続けたのは福圓先生が世界を作り続けていたおかげだろう。お見事である。その他も言わずもがなだが、個人的にはなおちゃん派なので、やっぱり麻里奈が良かったかな。ボケとツッコミのバランスが一番良かったのがなおちゃんなのですよ。最終回も泣き崩れたところへのれいかさんとのハグでガッツポーズですわ。あと、実は成功の立役者としてもう1人名前を挙げるなら多分ジョーカー役の三ツ矢雄二だと思う。ピエーロの存在感が無かった分、終盤に徹底した悪役として盛り上げてくれたジョーカーさんが一番好きだったキャラかもしれません。 PR
「To LOVEる ダークネス」 5→5
今期最後の最終感想がこの作品なのはどうかと思うが、無事に感想ラッシュもゴールへとたどり着いた(「ちとせげっちゅ」は省略な)。来週は切り替えて新番チェックラッシュへと突入していくことになるが、今期こそは、真人間の生活をするために視聴本数を削ることを心に誓うのである(12期連続、3年目)。 さて、AT-Xで視聴していたこの作品だが、残念ながら年齢制限作品にならず、終始光渡しに悩まされることになってしまったのは残念至極。エロがどうこうではなく、やっぱりせっかく作った画面に白いノイズが入るのは本当に邪魔くさい。それさえなければもう少し正面から見ることが出来た作品になったんだろうが、まぁ、正直言ってあんまり正面から見るような作品でもないからね。スタッフが「もっと」の時からの引き継ぎで、本当に相変わらずの大槻監督&XEBECだったなぁ、という印象。どれだけ規制で画面が損なわれようとも、大槻さんが作る画面はやっぱり綺麗だし、「これぞ萌え作品」という安心感があります。何よりもこの作品は画が全てなんだ、という意識が非常に高く、作画リソースだけは徹頭徹尾揃っていたのがありがたい。一昔前ならXEBECといえば不安定作画もポロポロと漏れ出していたものだが、最近はきちんと責任感のあるお仕事が出来てますよね。ファンでないので定かでないが、このくらいの品質なら、原作好きでも満足出来る画面にはなっていたのではなかろうか。 シナリオ面については特に触れることもないかな、と思っていたのだが、「ダークネス」になり、意外に物語面でも作り込んできている気がした。ヤミ・モモをメインに据えて更に新キャラ・メアも投入。おかげでヤミパートに関しては、多分無印だった頃よりもよほどちゃんとお話が出来ている。面白いかどうかと問われれば別にどうってことないと答えるしかないのだが、基本線でエロを保持しつつ、それなりのシリアスも混ぜ込むことで、よりエロのバリエーションが増えるという、なかなかあざといボリュームアップが成されているのは純粋にプラスな気がする。「シリアスなんざいらんわ!」という人のためにちゃんとモモが担当するハーレム部分も厚めにとってあるし、おいしいとこ取りの阿漕な狙いの割には、案外上手いバランスが取れているんじゃなかろうか。まぁ、その分ララやら春菜は完全に空気になってしまっているわけだが……ララファンとしてはちょっと寂しい部分はありますね。あ、でもダークネスのララは完全にお姉さんキャラになっているので、これはこれで見どころあるかも。 キャラが増えて盛り上がるということは、やっぱり中の人フェスティバル。今作は当然ヤミ役の福圓先生、モモ役の豊崎の2人が大活躍なわけだが、その中でもティアーユの登場のおかげで福圓先生が大看板である。考えてみりゃ、ヤミ(の元となったイヴ)は福圓先生の初期の当たり役であるから、この作品が看板になるのも当然といえば当然かもしれない。豊崎の方は遠慮のないエロキャラをフル回転でやるというのがなかなか珍しいが、阿漕極まりないボイスでの押し引きは相変わらず魔性。怖い怖い。 その他もズラリと説得力の塊ばかりが並んでおり、甲高い声が楽しいララ戸松、鉄壁の守備を誇る割に脆弱極まりない古手川名塚、安定の妹キャラ蜜柑花澤など、見どころは山ほど。メアの参戦により、川澄・能登・明乃・花澤・井口の大沢最強五人衆が一堂に会するのも今作だけの特権。あけのんだけ立ち位置が特殊だけども。天条院さんの出番少ないですけども。一度この5人だけでがっつり議論する企画とか見てみたい。大沢に持ち込んだら何かやってくれないかなぁ。次に大沢から出てくるのって種田梨沙ってことになるのかしら。
「好きっていいなよ。」 5
今期まとめて放送していた少女漫画三羽がらすのトリを務めるのはこの作品。三本の中では一番「爆発しろ」と思った作品です。評点では「怪物くん」の方を上にあげたわけだが、さりとてこの作品がつまらなかったというわけでもない。爆発して欲しい作品は爆発させたいなりの見どころはきちんとあって、今期は良い比較対象が出来た面白いクールだったと思います。 三者三様で全てあり得ない方向にかっ飛んでいた少女漫画群であるが、今作で一番あり得なかったのは、おそらくモテ男大和の人物造形だろう。そりゃ吉田春だってあり得ないキャラには違いないのだが、ありえなさの方向性が違う。ハルはいかにも漫画的に滑稽なデフォルメキャラだが、大和の場合、男が見るとどん引きする方のキャラ。圧倒的イケメンで、出会って数時間でキスしようが、同情したからだと宣言した上で愛のないSEXしようが許されるという、とにかく男からしたらホントに爆薬を仕掛けたくなるようなキャラで、一番ぶっ飛んだのは彼の中学時代のエピソードである。巨乳コンプレックスの女子に対してあっけらかんとフォローしつつ顔色1つ変えないとか、絶対中学生男子には無理だろ。もし実現したとしたら、確実に男の方がどん引くし、多分女子もひく。いや、イケメンだと許されてしまうものなのか。とにかく、大和君のキャラはなかなか強烈。にも関わらずめいちゃんとのお付き合いのシーンでは出会いの積極性は何だったんだ、と思えるくらい奥手になって童貞臭を漂わせ始めるというオプションまでついており、その純朴さが更に武器になるという。こいつぁ放っておけない。 大和がかっとんだキャラになってもそこまで問題じゃないのは、その分めいちゃんが本当に地に足を付けた「奥手の女の子」だからだろう。正直単体だとキャラがやや弱いのだが、それを補うクドさが大和の方にある。ある意味完全に男中心で回される物語だったので、男目線での視聴はこっぱずかしさを超えて笑いに繋がるレベルであった。でも、これはこれで悪くないんだよね。最終的にバランスが取れているように見えてくるのが不思議。 こんなでこぼこの2人のラブストーリーなので当然物語の中には障壁も登場するわけだが、今回メインで登場した障壁の2人は、それぞれキャラが違う上にきちんと物語性があって、そこが一番面白かったかもしれない。1人目はミラクルダイエット系女子の武藤さん。「自分が努力したからこそ、努力もせずに恋愛を受け入れられないめいちゃんに嫌悪感を抱く」という不思議な感情は、単なる八つ当たりといえばそれまでなのだが、彼女の芯の強さも相まって不思議な魅力になっていた。最終的にはめいちゃんと共通の敵である早川の事件をきっかけに和解して友情を結ぶわけだが、その時の侠気も実に立派。今作で一番好きな女性キャラは誰かと聞かれたら、多分武藤さんと答えると思う。そして、そんな正面から戦いを挑む武闘派の武藤さんと対照的なのが、2人目の敵にしてシリーズラスボス、北川めぐみ。こちらはいかにも少女漫画の敵役らしく陰湿な手段で包囲網を敷いてくるわけだが、終盤には彼女の懊悩が物語の中心となり、一時期はお前が主人公なんじゃねぇのか、というくらいに描き込みが細かくなった。人間性は決して好きになれないキャラクターだが、彼女の心情の推移などは、いかにもありそうなお話でつい見入ってしまった。これだけ強力な敵キャラ2人を打破しつつ友情タッグまで結んでしまっためいちゃんはなかなかの強者である。 こうしてみると、一応3本あった少女漫画の中では一番の「リアル路線」がこの作品だったか(ただし大和のキャラは除く)。筋立てにどうというほどの盛り上がりもないのだが、要所で不思議と見せてくれるシーンが多かった。全体的にコンテを切っていたスタッフが贅沢だったのは、やはりプラス要素だったのだろう。ほんとにね、めいちゃんの1つ1つの悩みなんて小さいのになんだか気になってしまうし、なかなか上手くいかない2人の関係を見てると、回りの友人達のようになんだか応援したくもなる。「君に届け」の純正後継はこれだったかもしれません。めいちゃんがね、地味だけど良い子ですよね。ほんと、特徴無いんだけどなぁ、この子。声が可愛いからなぁ。 ちなみに、今作はめんま(の中の人)とゆきあつ(の中の人)が恋愛するお話だったんだけど、実はサブキャラでつるこ(の中の人)がちょっかい出しに来るシーンもあった。更に蛇足だが、つるこ(の中の人)はゆきあつ(の中の人)に「さくら荘のペットな彼女」でもちょっかいを出している。何故かはやみんキャラが櫻井に声をかけると、大体袖にされてしまう。こういう巡り合わせって、あるよね。
「トータル・イクリプス」 4→4
うーむ、結局どういう風に観たらいい作品だったのか、分からないままに終わってしまった。予備知識はちょっとだけあったつもりだったんだけど、1話目で変化球を放られて、そのままアニメオリジナルの刺激があるのかと思ったらそうでもなくて。2クールもの間放送していたはずなのに、終わってみると記憶に残る部分が無く、唯一残ったのが「1巻、2巻、武道館」なのはどうかと思った。 まず「マブラブ」を知らないっていうのが1つの難所としてあげられたのだろうけど、それ以外にも山が多い。まず、大きな物語の枠の部分ではぐらかされた気がする。1話で圧倒的な恐ろしさ、まがまがしさを見せつけたベータの存在。普通のアニメだったら2クールかけてたっぷりと「人間以外の脅威」に向き合っていく人間たちの苦闘を描くことになるだろう。実際、世界は人類の敗北ムードで進行しているタイミングだし、いくら前線にいないとは言っても、緊張感のある戦いを描かないことには、試験パイロットとしての主人公達の存在意義がない。しかし、ベータとの対決は前半部分までですっかり片付いてしまったような雰囲気になった。世界が大きく動いたわけでもなかろうに、次第に物語は人対人のドラマへとシフトし、権力争いを中心とした生臭い方向へ。別にそうしたシフトが悪いシナリオだというわけではないのだが、「お前ら、その世界でそんな悠長なことしてていいのかよ」という気持ちが晴れないまま、人類防衛の重要な拠点であるはずの軍部が内乱でどんどん疲弊していく。こんな間抜けな物語もなかなか無いだろう。 そして、人が相手になってしまうと、唯依のオリジンがあまり活きてこないのも難点だ。彼女は日本国内の名家に生まれたという生い立ち以外には、若かりし頃にベータに戦友を皆殺しにされたという辛い過去がある。彼女が活躍すべき場所は、そうしたベータと対峙するための前線であるはずで、少なくとも軍上層部との軋轢や、他国との小競り合いの場で輝く人材ではない。ユウヤの方は生まれ育ちにナショナリズムが関わっているので存在意義は分かるものの、2大ヒロインである唯依とクリスカを相手にまごまごしている印象が強くて、どうも「恰好いい主人公」としての押しが弱い。キャラが増えれば増えるほど、きちんと主人公たちの彫り込みは強くしなければいけないはずなのだが、どうもその辺のピントがずれてしまっているような気がした。まぁ、あくまでそれはこちらが勝手に想定していた「見方」なので、スタッフが描きたかったのがこういう物語だったんだ、と言われればそうなのかもしれないが、それならばもう少し「そういう方向に見栄えがする」押し進め方があったような気がする。 戦術機のデザインはそこかしこで恰好良く、メカバトルとしての見栄えはあったと思うのだが、それにしたって戦闘シーンのメインパートが中に乗っているパイロット同士のいがみ合いになったり、目の前の化け物を倒している場合じゃなくなったりすると素直に楽しめない部分がある。少しずつ成長していく機体性能なんかも見せ方次第ではアツいものがあるはずなのだが、大味なレーザー兵器でドカンじゃ盛り上がりにくいし、そもそも対人戦闘を意識した機体じゃないはずなのに同族争いが多発しているという状況もどうなんだろうと思う。せめてラスボスポジションくらいは化け物だったらなぁ。すっきり終わるメディアでないことは分かっていたが、視聴後にすっきりもはっきりも残らないのは残念至極。せめて作り手側が一貫して見せ方を提示してくれれば楽だったのになぁ。シリアス全開で本編が進んでるのに、挟まった総集編特番があのテンションっておかしいだろ。確実にラジオの方のノリじゃん。光線級がギャグキャラにしかみえないじゃん。 なんだか色々と勿体ない作品だったなぁ、という気がする。アニメが終わっても、とにかくラジオは永遠に不滅です。
「めだかボックス アブノーマル」 5→5
毎回ぎゃーぎゃー文句言ったり喜んだりしながら観ていましたが、無事に2クールが終了しました。さて、続編が作られるのかどうかが一番の問題なわけだが……作って欲しいもんだけどねぇ。しかも、ここから先を作ろうとするとノンストップで球磨川との対決になるので、更に尺が厳しくなるよ。……無理かなぁ。 本当に飽き飽きするほど書いてきたが、この2期目で一番の不満点は、とにかく尺が厳しくてガンガンカットされていたという部分。元々西尾維新作品なのでネームは多すぎるわけで、下らない水増し台詞部分なんかはガンガンカットしてシェイプアップしてもらっても構わないわけだが、どうしても新キャラが立て続けに登場するあたりになると必要な説明パーツは多くなる。そうした部分でも容赦無く切り捨てて駆け足になっていたのは、どうしてもマイナス点に見えてしまった。宗像の人物造形や行橋と王土の関係性、そしてめだかちゃんと善吉の関係性など、ただでさえ原作でも嘘くさい要素が多かった部分については、アニメでは説得力を増す方向に補強して欲しかったところなのだが、残念ながら余計な要素として削ることでバランスを取ってしまった。これはこれで1つの方向性として正しいんだろうし、原作に興味が無いアニメ視聴者には全く影響のない部分だったろうが、やはりちょっと寂しかったのです。 また、ガイナックス制作ということでもっとエキセントリックな演出方向が観られるか、という期待もあったのだが、良くも悪くも画面自体は無難な方向性で収めてきたな、というのもちょっと肩透かしをくらった部分だろうか。めだかちゃんの超人的な身体能力や、アブノーマルが持つ異様な精神世界など、もっとえぐく、クドく描こうと思えばいくらでも広がる部分だったと思うのだが、今作の場合はあくまで「分かりやすく進行する」ことが主目的となっていたので、割とあっさり目に、原作絵に中割を差し挟んでいく程度のサポートであった。これも前述のスリムアップと同じ方向性なので、演出意図は一貫していて良いのであるが、やっぱり「せっかくアニメになったんだからやってほしいプラスα」が無かったのは残念。まぁ、原作厨は改変すると怒り狂うっていうのが定説だからね……実際、自分も脚本部分に妙なアレンジかまされたらイラッとしてたかもしれないし。やっぱり無難に、無難にというのが今作の全体的な印象なんだよなぁ。その分、最終話は完全オリジナルということで好き放題出来たのか、まさに「アニメでやりたいこと」が出来ていたので素直に面白かった。結局「めだかボックス」って単なるジャンプ漫画っていう枠でくくっちゃうとひねてるだけのつまらん筋立てになってしまうんだから、もう少し独自方向でのアニメ制作でも良かったんじゃないかなぁ。 とまぁ、文句はいうものの、やっぱり「アニメにしてくれてありがとう」っていう気持ちの方が強いんだけどね。名瀬ちゃんと古賀ちゃんがしゃべってくれた、黒神ファントムが映像で観られた、球磨川がアニメでもいつも通りだった。そういう部分があるだけでも、ファンサービスとしては充分な作品でした。無理な話かもしれないが、是非とも3期目にチャレンジして欲しいところです。 中の人については、これも毎回書いてたから特に触れる部分はないけども……球磨川:緒方恵美はいいヒット部分だったと思う。想像以上に鬱陶しい上にキマっていて、文句の付けようがない。真黒さんが無闇に恰好良かったのも忘れられないポイントかな。メインキャストもほとんど文句の無い配役だったし、やっぱり安定した作品作りにはなってるんですよ。ちなみに、1期から続けて見てたらどんどん鍋島先輩が可愛く見えてきたのはちょっと困りものでした。美奈子の関西弁はなんか胡散臭く聞こえるのに。鍋島先輩は可愛い。不思議!
「神様はじめました」 5→5
少女漫画2本目。こちらは当初予定していた通りのゴール、といった感じで、何度も話題に上ったり、取り立てて盛り上がるような作品でもなかったのだが、きちんと期待されたレベルの進行と着地が出来たかな、という印象。まぁ、大地丙太郎作品というだけでなんだかノスタルジックな気分になり、画面を見てるだけでも落ち着くっていうのはおっさんの思考なのかもしれませんけど。 本当に昔ながらの少女漫画だなぁ、というのが結局一番分かりやすい感想で、奈々生の分かりやすい主人公気質とか、男性視聴者からするとどうにも現実感に欠けるような巴衛のよく分からない行動原理とか、あまり深く考えずに「まぁ、少女漫画の展開ならこうなるよね」という筋立てがてんこ盛り。惚れた腫れたは必要不可欠だが、結局奈々生が巴衛のどのあたりに引かれているのか、逆に巴衛が奈々生を無視出来なくなったのは何故なのか、といったあたりの恋愛感情のプロセスは割となあなあ。男性キャラは少しずつ回りに増えていくのだが、最終的に奈々生を認めるようになったプロセスがはっきり印象に残ったのって、瑞希だけだった気がする。でもまぁ、あんまり深く追究するようなもんでもないんだよね。基本はコメディ作品なんだし、ドタバタしてるうちに何となくくっつきそう、っていうだけで説明は不要なジャンルだろう。 あとは、それを見せる構成演出の部分だけですよ。大地監督は放送前に「少女漫画は得意なジャンルなので」と嘯いていたし、本当に定番の、安心して観ていられる画面。奈々生の無闇に不幸な生い立ちとかは同じく大地監督がやっていた「フルーツバスケット」の透を思い出させたりもするが、あそこまで女神なキャラ設定でもないので、奈々生の場合は多少あざとかったりウザかったりするのも魅力になっていただろうか。他にも鞍馬のアホアイドル描写とか、龍王絡みの節操のないお話とか、「色んな男が出てくる話」なんだけど、最近の乙女ゲーアニメなんかとは違ってまだお話主体で入りやすい中身なので、そういうのと比較すれば、まだまだ少女漫画の方が理解が及ぶ範囲なんだな、としみじみ思った。あんまり大量にアニメ化されても追いつけないが、年に何本かのペースでちょろちょろと入っていてくれると、アニメジャンルも偏りが無くなって良いのではないでしょうか。 中の人については、個人的に奈々生よりもそのお友達の猫田さんの方にばかり気が向いてしまうのは仕方ないところである。奈々生役の三森すずこは今期「BTOOOM」と並んで2本のメインヒロインを受け持っていたのだが、何故だろうか、どうもこの音域だとあんまり演技が乗ってこない気がする。地声に近いところなんだから本人もやりやすいはずなのだが、奈々生みたいなテンションがやや高い役だと、どうしても第一印象のシャロと比べてしまうのが悪いのかなぁ。甲高いところでかっ飛ばした方がキャラが活きている気がします。
「武装神姫」 4→4
なんか気付いたら終わってた。例によってあんまり真剣に観ていなかった枠の1つなのだが、最終話はそれなりにちゃんと観た結果、まぁ、そこまで真剣に観る必要もなかったんじゃないかと思っている。 例によってどのように印象が変わったのかと思って新番チェックの文面を確認してみたのだが、まだ1話目の時の方が期待して観るポイントがあった気がする。話数が進むにつれ、どんどんどうでもいい話が増えていったような。いや、単に飽きが来ただけかな。少しずつキャラクターが増えていくんだけど、各々の神姫について細かく触れるわけでもなくて単に使い捨ての脇キャラになるだけだし、そもそも神姫って「同じデザインの個体が複数存在する」っていう設定があるから、あんまり「区別しよう」と思っても無駄骨になったりするし。ハイジャック事件の時に大量の阿澄神姫が出てきたところとか、ラストエピソードではヒナと同型の神姫と対峙したりとか、画面としてはなんか笑えるコンセプトなのだが、実際には単にキャラの区別がつきにくくてややこしくなるデメリットの方が大きくて、あんまりオリジナルコンセプトがプラス方向に働いていない気がした。 一応セールスポイントとしては2つあって、1つは「神姫が小さい」という設定そのもの。ガンバとかトムとジェリーとか(ハム太郎とか)、「小さいキャラが日常風景の中でも大冒険」みたいな設定っていうのはそれだけでも面白くて、小人世界の設定が愉快な画になればそれだけでも見た目にプラスだ。今作でも神姫がよってたかって料理をしたりレースをしたり、とにかく「小さい身体の大きな世界」を見せるシーンが多い。ただ、そうした設定もそこまで見栄えに繋がっていたかと言われると疑問で、どうもキャラデザインがもっさりしているせいで、上手いこと外部世界とのギャップが見えにくい。最低限やることはやっていると思うのだが、唯一無二の世界、ってほどでもなく、「まぁ、この設定なら、こういう描写が入るよね」というお約束程度に収まってしまったのは残念。そして2つ目のポイントは、神姫が武装したあとのCGバリバリのバトル。こちらは最終話でも確認出来る相変わらずのエイトビットらしいモーションが素晴らしいのだが、結局「小ささ」を売りにしていたものが「大きな動き」を伴うというギャップは活かしきれていない。結局「IS」なんかと同じような画面処理になってしまうので、質は高いのだが、作品世界とマッチしていたかというとそうは思えないのだ。単に「ここからここまで迫力のあるバトルシーンをやるよ」という切り売りにしか見えず、こちらも作品に唯一無二のもの、という売り込みは成功したとは言い難いだろう。 総じてみると、やっぱり「なんでこの作品でアニメにしようとしたんだ?」という感じで中心が見えず、萌えものとしても、ギャグとしても、ロボとしてもバトルとしても、どこか中途半端で煮え切らない結果になってしまった。随分前から企画があった作品だと思うのだが、古参のファンはこのアニメをどういう風に観ていたのだろうか。ちょっと気になるところですね。ちなみに私は、「最大のミズハス分補充作品」として観ていました。
「K」 5→5
えぇとね、結局どう判断していいのか分からない作品になったよ。毎週感想を書いていたのだから個人的には好きなのは間違いなかったんだけど、テンション上げて感想書いてる時は、ずっと2クール以上だと信じてたからなぁ…………。 たとえるなら、ものすごく手を尽くしていい食材を集め始め、丹精込めて育てた野菜や肉をずらっと並べるのに10週間かけて、さて、これで一体何を作るんだろう! って期待してたら残り3週で卵かけご飯が出てきたみたいな。いや、美味しいんだよ、卵かけご飯も別に嫌いじゃないし、ご飯も卵も良い物を取り寄せたんだな、って思うよ。でもさ、そうじゃないだろ。もっとその脇にあるものを使おうよ。こちとらずっとお腹すかせて待ってたんだから、もう少しボリュームのあるものたべさせてくれよ。「メインディッシュはこれから作る予定です」って言われても、いつ出てくるかも分からないものを待ち続けるのはキツいよ。しかも、次にちゃんと肉料理が出てくるかどうかも分からないし。なんかねぇ、そういうもやもやはねぇ、どうしようもないことでしたわ。 何で期待して盛り上がったかっていうと、そりゃもう、ラジオのせいなんですわ。正直、導入部分のワカラナイ感は誰でも皆同じレベルだったと思うんですよ。訳の分からない世界設定がずらっと出てくるし、キャラクターが多いから個々の絡みを理解しようにも描写の絶対量が少ない。実は演出面はそつがないので時間配分の割に内容は描き込めていたと思うのだが、それでも、やっぱり「これは面白そうな世界だぞ」と思わせるにはちょっと足りなかったんじゃなかろうか。世間的には「単なるホモアニメ」とかいう感想もあるわけで、そういう人たちは序盤の展開とかで「もう少し中をのぞいてみようか」と思えなかった人たちだと思うんだ。そして、実際に興味を引かせるためには誘致要因がやや弱かったのは事実だと思う。ガッと捕まれた人間の多くは、あのとんちきなラジオから入った人が多いんじゃないかな。もうね、破壊力がでかすぎてね、絶対電車の中で聞けないラジオだった。杉田や宮野、浪川あたりの破壊力も周知の通りなのだが、本作の場合は津田さんがね、ツダケンがね。あのおっさん、すげぇな。声優業界に「適当キャラ」って結構多いと思うんだけど、あそこまで脊髄反射で意味のないことを口走れる才能はなかなか無い。生まれ変わったら津田健次郎になりたい。それくらいに、津田さんが頑張ったアニメだった。なんかもう、声オタとしてはそれだけで充分なのです。 まぁ、それでも「とにかく贅沢なものを色々取りそろえた」という期待感は尊重したいと思う。続編制作は決定してるわけだし、この度並べた様々な道具立てで、この「K」の世界が少しずつ広がっていけば見どころも出てくるんじゃないかな、と期待したい。幸いまだ未登場の王が2人もいるしな。次のシリーズで今回と全然関係無いことをやっても文句ないわけだし、アイディア次第では勝負出来るコンテンツだと思いますよ。あ、でも菊理ちゃんは出して下さい。何を差し置いても菊理ちゃんだけは活躍させて下さい。むしろ彼女が主人公で2期目をスタートさせるといいと思います。
「ガールズ&パンツァー」 5→5
終わってないけど。全然終わってないけどね。終わってないことも含みで、現状はこの点数だよ。無事に3月に最終回まで放送されればその時点での評価も書きたい気もするのだが、似たような目に遭わされた「エウレカセブンAO」も結局ブランクの間にすっかり忘れてしまっていたために最終回は本当にピンと来なかった。入れ替わりの激しい昨今、この作品は3ヶ月もの間熱を保っていられるのだろうか。 毎週感想を書いていた作品なので細かいことは振り返る必要もないのだが、とにかくその設定が尖っており、一点突破をかけた作品だってことが分かるので実に潔い。ミリオタをどの程度取り込めたのかはよく分からないが、少なくとも萌え方向での売り出しには充分過ぎるくらいに成功したようで、今期アニメで言えば確実に勝ち組に入るムーブメントを巻き起こした。本当にしばしば不思議に思うのだが、「女の子が大挙するアニメ」なんて毎年毎クールわんさかあるのに、その中で盛り上がる作品とそうでもない作品に別れるのは一体どういう要因があるんだろうか。今作は画の安定感はあったが、個々のキャラクターにそこまで強い個性は無い。何度もつついているようにお話自体は本当にベタであり、なおかつ尺が無いせいで描き込みも不充分。シナリオラインだけを見たらかなり出来の悪い作品であると言ってもいい。にも関わらず、ひとたびヒロイン勢が脚光を浴びると、そこから芋づる式にキャラクター人気は繋がっていく。もちろん個々の要素に善し悪しがあるはずなので総合力の勝利といえばそれまでなのかもしれないが、売れる売れないは本当に紙一重なんだろうな、と思ってしまう。 こういうところで「ステマ」とかそういう言葉を出すと思考放棄出来て便利なのだが、流石にそれは無責任が過ぎる。なにより、私自身この作品はかなり楽しんで見られたのだから、それは自分の意志でこの作品に価値を見いだしたものだと思いたい。となると、やっぱり「戦車道」の無茶設定が大きいのかな、と思う。あまりに馬鹿馬鹿しく説明する気も無いような設定の力でもって、女子高生+戦車というミスマッチを敢えて繋げようとせず、ミスマッチなままで作劇したところに面白さがあるのかもしれない。きちんと砲手、操縦手、通信手、装填手といった役割を分担してシステム面を整え、更に女の子の挙動などではなく、あくまで戦車のモーションや重量感を優先することで「戦車アニメ」という唯一無二のラベルに箔を付けた。これによって「このアニメを見る価値」が決まり、あとは「戦車がみたけりゃ女の子を見る」→「女の子を見てれば愛着も湧く」というプロセスでキャラクターの方にも目を引く流れになったのではないか。 そうしてみると、やはり水島努は大した監督だ。10話が終わった時点で、実は未だにバレー部チームや1年生チームあたりは作中でほとんどキャラ付けが紹介されていない。にも関わらず、画面の端々にそうしたサブキャラが映る時には、「設定があるんです」ということを前面に押し出して描写を混ぜ込み、視聴者の興味を引くように作ってある。本当に作られているかどうかは問題ではなく、「そのキャラクターは作り込まれている」と思わせるだけで、引き込まれた視聴者は勝手に補完してくれるという寸法だ。あとはなおざりなシナリオラインでもなんでも、戦車と女の子が活躍出来る場所さえ用意しておけばどうとでなるのだ。実に憎たらしい売り込み方ではないか。ほんと、水島監督は弱点らしい弱点がない(まぁ、絵が下手、とかいうストレートな弱点はあるみたいだが)。表面だけをみれば有象無象の萌えアニメの一角でちょっと目立つことが出来た一本、という風にも見えるが、ひょっとしたら、今作が進めた方向性には、新たなセールスの可能性が隠されているのかもしれない。 で、そうした諸々のファクターで基本的には楽しんで見ていた作品なので、本来なら加点したいところなのだが、やっぱり「俺たちの戦いはこれからだ!」ではイカんでしょ。スケジュールの遅延、制作の管理不徹底。どんだけクリエイターとして優れていたとしても、この不備は1つの製品を作る会社としてアウトである。1クール作品で間に合わずに総集編が2本ってのは流石に聞いたことがない。2000年代中期の粗製濫造期ならば本当にゴミみたいな品質で放送したり、しっちゃかめっちゃかになって監督が逃げたりした作品もあったので、それにくらべれば責任ある対応といえなくもないが、駄目なものは駄目だ。もちろんこれは水島さん個人が駄目だというわけではなく、制作を管理した諸々の責任である。こういう形で「良さそうな作品」にケチがついてしまったのは本当に残念ね。新番チェックの時に「アクタスって最近ほとんど実績もないけど、大丈夫なのかしら」って不安を書いていたけど、案の定の結末になってしまったのは残念至極。業界全体で今後の戒めとして頂きたいものである。 最後は当然中の人の話だが、今作は本当にキャラが多くて大変だった。メインとなる渕上舞は最低限の仕事をしてくれていたし、回りを囲むいつもの面子もいつも通りの仕事で期待を裏切らない出来だったと思うが、せっかくなので今作から出てきた名前をチェックしておいた方が良いだろう。まず出てきたのは、秋山殿の良いキャラをまっすぐに作ってくれた中山育実。使いやすい声を持っているし、ガルパンは漫画版だと秋山殿が主人公らしいので、今後の展開にも期待出来そう。同様にメインを務めたのは華役の尾崎真実。こちらは華自身がそこまで強く前に出ないキャラだったので印象は強くないが、事実上これがデビューみたいなもんだし、次の一歩次第ではステップアップもあるかもしれない。そして、何度も触れているのはその声質が気になって仕方ない、そど子役の井澤詩織。この子の声は癖になるわ。一体どんな仕事がやってくるのか、楽しみで仕方ないぞ。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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