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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「緋色の欠片」 4→4

 いやぁ、2期目、おめでとうございます。良かったね、ほら、何がアレで、そんな感じだからさ。…………いや、見てたよ。うん、ちゃんと……いや、ばっか! 違うって、そんな、適当にアニメ見るなんて申し訳ないこと出来るわけないって…………

 スミマセン、あんまり本気で見てませんでした。流石にシナリオがフラット過ぎて、割とあっさり飽きました。いや、でも毎週ちゃんと流し見程度はしてたんですよ。「杉田とか浪川が相変わらず楽しそうに仕事してるなー」とか。……映像もろくすっぽ見てなかった可能性もあります。だからあんまり評点する権利はないんです。ファンの方々には申し訳ないです。

 やっぱりこういうのは向き不向きなんだよなぁ。実にストレートな逆ハーレムものなので、なびく要素が何1つないのが辛いとこ。この手の作品で一番真面目に見られたのは多分「薄桜鬼」だと思うんだけど、アレはメインヒロインの中の人のパワーが大きかったから。そう考えると途中で脱落した「歌プリ」がフォロー出来なかったのは、まだ私に中の人への愛が足りなかったからなんだろうか。沢城先生、すみません。

 というわけで、完全に水があわず、モチベーションが上がる要素が特に無かったので書けることが無いです。ただ、ちらちら見ていた感じだと、やっぱり「人気タイトル」なんだろうな、というのが感じられるくらいの品質ではあったと思う。能力バトルも含めて作画は綺麗だった。並べてみたら今千秋や福田道生、川瀬敏文といったディーンでは重鎮と呼ばれるポジションの人たちが参加していたし、プロップ作監でずっと岡真里子がついていたので、割と全体的なイラストレーションは嫌いじゃないのよ。元々ディーン好きなんだけども、今期はこっちよりも「さんかれあ」の方を優先してしまったものでね。

 というわけで、最後まで一応見通したのは中の人パワーがあったおかげで。具体的にはフィーアさんの中の人ですよね。もう金髪巨乳美人声優を名乗ってもいい頃合いだと思う。途中から緑髪だったけど。あと、メインヒロインを演じた三宅麻理恵も充分頑張ってくれてたと思いますよ。

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「アクエリオンEVOL」 6→6

 はい、終わりましたよー、半年、長いようであっという間ダッタナー。

 ……この作品、基本的に感想で触れてはいなかったんだけど、毎週、結構な楽しみ方してました。正直、配点をもう1点上げるかどうか考えるレベルでは。ただまぁ、前作を飛び越えたかと言われりゃそうでもないだろうし、ある意味「予定通りの」楽しみ方が出来たという見方もあるので、一応優良可で言うところの「良」くらいにしておきたいと思います。でも、全部終わった今、またちゃんと1から見直したら評価も変わるかもしれない。あまりにも多忙過ぎる月曜・火曜の時間枠にいなくてゆっくり腰を据えて見られてたら、多分加点出来てたと思う。それくらいの作品。

 終わってみると、例によって何が起こったのかよく分からんような終わり方である。ただ、この作品の場合、「シナリオがなってない!」なんて叩くのも無駄な話で、1期の頃からさっぱり分からんレベルでとにかく好き放題やっていた。ただ、前作は脚本段階で割と河森さんがガッツリ絡んでいたおかげで彼独特の「地球感」とか言ったものがギャグとして昇華されるという、本当に捉えどころのないスピリチュアルな笑いがあまりに新機軸だったが、今作のメインライターは変態淑女でお馴染みの岡田麿里。彼女の投げる球も魔球以外のなにものでもないが、河森監督の変態さよりはよっぽど俗っぽい部分で荒ぶってくれるので、シナリオを追うのにさほどの疲れは無かった。

 もちろん、だからといってつまらんとはこれっぽちも思わない。確かに投げ捨てるような無茶苦茶なお話だらけだったのだが、毎回毎回ここまでの純度でギャグが突き抜けるというのも、生半可な変態性で出来るもんではない。2期目ということは、我々はある程度「慣れて」しまっているわけで、そんな視聴者達を相手に、「お約束」以外の要素でもきちんと「どないやねん!」と突っ込ませることが出来たら、それは脚本家の勝ちと言ってしまっていいのではなかろうか。ホントに、毎回的確にイカれたところがあるってのはすごいと思う。最終回に向けての盛り上がりも見事だったが、今思い返してみると、毎回同じぐらい盛り上がっていた気もする。個人的には、最近だと1人で変形しただけのくせに合体って言い張る無茶苦茶さが好き。「お前に出来たんだから俺に出来ないわけがねぇ!」って、そもそもまずお前が出来てない。

 そして、投げっぱなしな不条理ギャグばかりに目を奪われて忘れがちだが、今作が地味にすごいのは、あれだけ無茶なキャラクターたちが大挙していたというのに、いつの間にかそれぞれのキャラが個々に描き込まれており、いわば全員が「おいしい」状態まで成長していた部分。初期にスポットが当たったユノハやらシュレードといったメインポジションのキャラもそうだけど、最終回を見たら本部にいる全員がちゃんと最終回には自己主張が出来ているのである。1人1能力の設定のおかげもあったろうが、これだけ不条理が蔓延している世界で、誰一人として埋没せずにどこかしら「笑わせる」要員として機能していたのはすごいと思う。まぁ、結局一番美味しくなかったのがアマタとミコノのカップルだったっていう話もあるんだけども……ゼシカはどう考えてもカグラとくっつく理由はないよなぁ。

 今更感はあるが、サテライトの作る映像の安定感も見事、一時は「AKB」と同時制作ってことで人手がそっちに割かれるんじゃないかと不安になったときもあったんだけど、なんのなんの、最終回を見ても分かる通り、相変わらずの大迫力CGパート。元々アクエリオンは無茶苦茶な合体シークエンスの面白さから始まった作品だし、「不条理ギャグをくそ真面目な作画でやる」面白さは健在だった。個人的には、夢に出そうだった「ずっとそこにいる不動」の映像がトラウマ。こえぇよ。

 脚本は(どうでも)良い、そしてキャラは軒並みおいしい、映像にも文句がない。そして、この作品の特徴、最大の武器の楽曲面は今期もぶっ飛んでいる。相変わらず楽しそうだよ菅野よう子。そして今をときめくキャスト陣が大活躍の中の人ブーストも充分。個人的には、最終的に中村悠一と融合して見せ場が一気に増えたゼシカの中の人、花澤香菜が実は一番楽しんでたんじゃないか、という気がする。意外と珍しいんだ、ゼシカみたいな役回りは。後はMIXとアンディのカップルも楽しそうで良かった。相変わらず藤村ボイスというと「固っ苦しい委員長タイプ」なわけだが、MIXの場合はMIXYっていうオプションがあったり、エロネタの恰好の餌食にされたり、中盤戦はどう考えてもメインヒロインだったり、いいところ取りすぎた感がある。最終的にビッグバンが戻ってきてて本当に良かった。

 さて、「2期目」でここまで外さずに良作になったオリジナルアニメってのも本当に珍しい存在だと思うのだが、今作でもってひとまず「アクエリオン」の世界は収束、ということになるんだろうか。それとも、また7年後に戻ってきたりするのか。また1万2千年経過した世界をやればいんだから、何とかなる気もする。ミカゲさん、もう一回嫉妬に駆られて目覚めてくれませんかね。

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「Fate/Zero」 6→7

 真正面から攻め込んでくるタイプのアニメ作品。終わってみれば2クールなんだからそこまでの「大作」ってこともないのだろうが、やはりその圧倒的なボリュームは、なかなか他の作品では味わえないものだったんじゃないかと思う。

 基本的に、視聴後の感想は1期を見終わった時のものと大差なく、「すごい映像」が「丁寧な演出」と「ぜいたくなキャスト」で作られたという、ただそれだけの話なのだが、やはり完結した後ということで、「きっちり終わらせた満足感」を含めてこの点数ということにしておく。少なくとも1期が終わってから下げる理由は無いだろうから。

 いや、実は点数を下げる要因も無いではない。あんまり他人の感想は気にしないようにしているつもりなのだが、どうも原作視聴者からすると、「アニメはシナリオ配分がまずくて削った部分が多すぎる」という意見が目に入ってくる時があるのだ。なるほど、原作を知らないから想像もつかないが、原作ではもっと丁寧に描写がなされていたシーンがあるらしい。そりゃまぁ、枠に制限がない小説媒体の方が、1話1話で時間制限のあるアニメよりも描き込めるのは当たり前のことなのだが。それを踏まえるとあくまで「原作を知らない人間の感想」であるが、個人的に、アニメの描写だけを見て「なんだかよく分からんな」と思ったことはあまり無い。気になった部分といえば、たとえば切嗣の起源弾ってのがどんな代物なのか分かりにくい、とか、そういう設定レベルの話でいくつか存在しているが、アニメスタッフはそうした「描写が欠けるであろう部分」もちゃんと把握した上で画作りをしている。「それが理解出来なくても差し支えない」進行を考えたり、本当に微細な作画演出でもってキャラクターたちの心情をフォローしたり。特にこの作品の場合には切嗣、綺礼などの心情理解がやっかいな連中が多いのであるが、そうした複雑怪奇なキャラクターについても、「画で見て」ある程度何が起こったのかを理解出来るように心を砕いている。もちろん、画で表される「描写」は100%の絶対的な伝達ではなく、視聴者の受け止め方に依存する部分はあるだろうが、そうした揺らぎも含めて、多くの想像の余地を残し、いくつもの「fate/zero」が作れるのだとしたら、それは難点というよりもアニメ独自の広がりととることもできるだろう。

 こうした受けの広い作品作りが出来るというのは、やはりメインスタッフの力量、そしてスタジオの力量が素直に出た結果だろう。ufotableとあおきえいという、脳汁が止まらない取り合わせは、見事に期待に応える結果を残してくれた。本当に恵まれた作品だったと思う。世間的にもかなり盛り上がった作品になったみたいなので、おそらく商業的にはこれからもしばらくは取りざたされることが多くなるとは思うのだが、これはこれで完全にシナリオが閉じてしまっているのが悩ましいところではあるな。聖杯戦争って第3次以前はほとんど描かれてないらしいし、稼ぐとしたらそっち方面に下ることになるのかしらね。

 最後に中の人の話だが……この作品で誰か1人を取り上げたり、ってのは無理な話。もう、とにかく全員すごい。全てのマスター、サーヴァントがあり得ない充実ぶりだもの。強いてあげるとするなら、他のキャストに比べて圧倒的に知名度が低いキャスター役の鶴岡聡氏だろうか。今までの活動履歴を見てもあんまりぴんと来なかったわけだが、今作での大活躍は語るに及ばず。今後はこの勢いに乗ってちょくちょく見る名前になるのかもしれない。男性声優って、どれだけ実力があろうとも、本当に砂粒みたいなチャンスをつかめるかどうかの勝負だからねぇ。

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「めだかボックス」 5→5

 とりあえずの決着、ひとまずのゴール。毎週不必要なくらいに感想を書いてきたのでわざわざまとめる必要も無いくらいのところですが、なかなかよろしかったんじゃないでしょうか。

 アニメにする上で、漫画原作から+α出来る部分というのはいくつかある。その中で一番注目されるのは、やはり「動く」ことであろう。まぁ、元々台詞量が多いせいであんまり動き云々が問題になる作風じゃなかったわけだが、天下のガイナックスが最低限の矜恃を守る結果にはなっていただろう。雲仙戦でのたっぷりと量感を持たせたアクション作画なんかはガイナに任せて良かったかな、と思えた部分。ただ、割とジャンプアニメにはありがちなんだけど色彩設定がちょっと鮮やかすぎて、その辺はイメージとずれていた部分はあったかな。元々カラーで描かれていたはずなのに半袖の髪の色にはなかなか慣れなかったし。それでも、ちゃんときゅぽきゅぽ感は出ていたし、書き文字と台詞のバランスをとりながら「理想の半袖像」を模索しているのが分かったのは良かった。その他、細々と原作ファンには嬉しいサービスもあったしね(最終話の感想で書き忘れたけど、善吉が将棋盤の駒を吹っ飛ばすときに震脚使ってるんだよね)。

 脚本についても、ほとんどが原作準拠で、台詞なども極力改変無しで(無茶にもかかわらず)作り込んでくれていたのは嬉しい部分。やっぱり西尾維新作品はそこを維持してナンボみたいなところはあるのでね。キャストの皆さんは大変だったと思うけども。こういう作品の脚本任された人間は本当に気を遣うから大変そうだなぁ。佐伯監督、お疲れ様です。

 後は中の人の話をするか。豊崎めだかに関しては何度か触れている通りで、個人的には充分仕事を果たしてくれたと思っている。最初のイメージとずれていた、というのは間違いないだろうが、こちらのめだかも充分に味わい深いものになっていると思う。出来ることなら、あんまり受け入れられなかったっていう人も、一度全部取っ払った上で聞いてみて欲しいと思っている。他にはもがなちゃん役の茅野愛衣も予想以上に良い仕事を果たしてくれたし、毎度毎度素晴らしいエンジンになっていた半袖役、加藤英美里にはMVPを。その他、ゲストキャラに関しても、予想とは違っていたが(当たり前や)なかなかいいキャスティングが決まっていたんじゃなかろうか。ゲストの中ではすごく安全策のキャスティングながらも奮戦してくれていた朴璐美が一番印象深いところかな。ちゃんと作品の雰囲気を維持しつつのキャスティングになっていたので、2期目も是非ともいい人選をお願いしたい。

 さて、2期目は一体いつになるのかね。10月か、それとも1月か。まぁ、慌てず騒がずのんびり待ちたいところ。願わくは、安心院さんが言っていたように「アニメ放送前に原作が終わる」なんてことは無いとよいなぁ。

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「クイーンズブレイド リベリオン」 5→5

 圧倒的未完作品。もう、最後とか何がどうなったのかさっぱり分からねぇし、分かったところで一切完結した気分にはならないと思われる。ここまで潔い「未完」っぷりは流石に久しぶりな気もするが、これって分割2クールとかじゃないよね? ……でも、この作品の場合、シナリオがどうこういう部分って、ほとんど問題じゃないっていうのがこれまたひどいところだ。

 1期に1本くらいは転がっている「そっち枠」の代表選手であり、古参作品であるが、やはり、後に追従したフォロワーたちとは一線を画する研ぎ澄まされた紳士アニメっぷりには度肝を抜かされる。変態鎮護国家日本を代表する枠としては、これ以上に誇るべきものもないだろうという完成度だ。「胸が破ける」「服が溶ける」などは定番メニューなので別にどうでもいい。そこから一歩上に登って、全てのプレイが「説明不要の設定」に落とし込まれているというのが頭の悪さの表れ。戦いの最中にSMプレイを始める竜騎士の奴隷戦士、回復魔法をかけようとすると何故か角オナを始めるシスター、祈願の舞いを舞う際には触手が生えてふたなりプレイに興じる踊り子。もう、中学生男子の妄想がそのまま具現化したような馬鹿さ加減だが、これをそのまま真面目にアニメにしようとしているのだから立派なもの。この企画がセルビデオではなく一応「地上波アニメ」として通るんだから、日本のアニメはまだまだ世界一であり続けるだろう。「世界一ナニな」ではあるが。

 今期もぜいたくなキャストでもって楽しませてくれたわけだが、なんと言っても今作のイメージを決定づけたミラクルプレイといえば、ミリムのロータープレイだろう。ロリっ子+ビキニアーマー+ローターなんて、誰が実現すると思う? しかも、ミリムの中の人が豊崎である。もう、何がなにやら。スタッフとしても力を入れた部分だったのか、他のキャラを差し置いてもミリムの野外恥辱にはたっぷりと時間を取られており、「もう、そういう企画AVってことでいいんじゃないかな」レベル。最終回の投げっぱなしっぷりも相まって、「結局主人公は誰だったんだよ」という残念な記憶の残り方である。

 でもまぁ、一応全部のキャラが登場したし、そこそこのバランスでもって活躍も見られたので、「ドタバタキャットファイトエロアニメ」としての責任は果たしたんじゃなかろうか。惜しむらくは、しゅが美天使の登場が遅れてしまったため、せっかくの良いキャラだったのにあまり活躍の場が与えられなかったことくらい。結局エロいことしてないんだよなー。あと、画伯シスターはアカン気がする。折角のアホなキャラ設定なのに、画伯がやっているというだけでエロさが全く無くなり、全てがギャグ、全てが狂気になってしまう。その辺のバランスというか、キャスト配置としては、やはり櫻井浩美は偉大だな、という感じはする。そして個人的に楽しかったのは、ユーミルがほぼメインで出ずっぱりだったので、齋藤彩夏の活躍がずっと見られたこと。結局ほとんど中の人の感想な気もするが、特に画に見るべき点がある作品でもないし、これは仕方なし。

 あぁ、触れるべきポイントがもう1つあった。それはオープンエンドだ。今作のオープニングはなんとあの田村直美が起用されており、久しぶりにその力強いシャウトが楽しめる楽曲になっている。実は昔から大ファンだったので、意外なところで新曲が聴けて嬉しかったのである。そしてエンディングの「future is serious」も今期トップレベルのお気に入り。こんなアニメ(褒め言葉)のエンディングに使われるのが勿体ないくらいであった。映像も……まさかの11話で完全版とか、なかなかふざけていて良いですよ。

 さて、あの終わり方だと当然シリーズファンならば消化不良だとは思うのだが……これって続きあるのかなぁ。

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「これはゾンビですか? オブザデッド」 5→5

 なんと、まさかの10話で終了という劇的かつ中途半端な幕切れとなった本作。どーいうことやねん。全然終わった感じがしないぞ。せめて妖精さんとの一件にある程度の片を付けて終わって欲しかったところではあるのだが……まぁ、別に真っ向から敵対してたというわけでもなし、日常生活に支障があったわけでもなし……じゃぁこれでいいのか。うん? いいのか?

 わずか10話でよく分からない終わり方と、普通に考えたらなんだか印象の悪くなる結末ではあるのだが、この作品の場合、そこのユルさまで含めて「しゃーなしだ!」の一言で片付けられるから不思議なもの。1話目の感想の時点でも書いているが、1期のショボさはシリアスシナリオのぐだぐださからくる部分が多く、持ち味であるごった煮風味の不条理ギャグだけを冴え渡らせてくれれば、本作は割と唯一無二の存在だ。つまり、シリアス風味がグッと減った2期は、割と満足いく「ギャグアニメ」としてゴールしたのである。

 ありがたかったのは、1期の時点で既におなかいっぱいだったハーレム設定のヒロインが特別増えなかったこと。1期の時点で既にユー・ハルナ・セラ・トモノリと並んでいて、これに京子まで加えるととても1クールとは思えないくらいの内容になっていたのに、下手にシリアスしたもんだから1人1人のキャラが立たず、単に「設定の立て逃げ」みたいな状態になっていた。そんな放置状態だった各ヒロイン勢が、2期では純粋に厚みを増すだけの働きを見せ、それぞれになかなか美味しい位置取りになっていた。実際はトモノリ回と呼べるのは1回だけ、セラに至っては今回完全に裏方さんとなって空気キャラだった気もするのだが、その分ユーとハルナがメインヒロインらしく活躍の機会を増やし、特にハルナについては、1期では鬱陶しいだけだと思っていたのだが、2期では気付いたら愛すべきウザキャラに昇格していた。不条理をそのまま不条理として逃げ切れるキャラはなかなか貴重である。

 2期からの新要素としては、なんと言っても妖精さんであるが、その他にも大先生との絡みが一気に増えたり、サラスが阿漕な萌えを見せてくれたり、追加要素も押しつけがましくなく、ハーレムもの要素はそこそこに、ギャグの増員として全員にバランス良く見せ場があったのは上手い。もちろん、メインとなる不条理さ、ゾンビとして、魔装少女としてのビジュアル面での売りもそつがない。最終話が魔装少女形態のユーで締めっていうのは、なるほど最終回らしい良いサービスである。この期に及んでまだ一番かわいいのが歩だったりするんだろうか……

 そして、中の人の話に入ると自然に出てくる妄想ユー劇場の罪深さ。いい感じに10年分ぐらい時代を遡ったキャスティングが、おっさんにはいちいち突き刺さる。ラインナップを見ると、堀江由衣だけが現在でも立ち位置を特異にしていることが分かってちょっと恐ろしい。

 その他キャストは全てのヒロイン勢がガッツリと自分の基盤を作ってくれたし、合田彩などに代表されるプロダクション・エース勢も、少しずつ経験を積んで基盤が出来つつあることを感じさせてくれる。ハルナをやってる野水が一番良い野水である。

 現時点でも充分満足であるが、このままでは消化不良だし、原作ストックもまだあるみたいなので、出来ればさっさと続編も見てみたいところ。もしそうなったら3期目の妄想ユーはどうなることやらねぇ。今回までのラインナップが2000年代初頭のイメージなので、ここから5年くらいずらして、ボチボチアラサー声優あたりに声をかけてみると良いんじゃなかろうか。うわぁ、見たい。

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「アマガミSS+plus」 5→5

 ようやく訪れた、冬番組ラスト一本はこれだ! ……もう4月も終わるよ……BSの一ヶ月遅れは今後絶対に解消されないのかねぇ。全国共通で見られる枠こそ足並みそろえてほしいもんだけどね。あ、でもこれの後枠はもうないのか。

 というわけで、毎週毎週「リア充爆発しろ」という台詞を吐くためだけにみるアニメでしたね。1期の頃から何が変わったかって言われたら、基本的になーんも変わってない。変態紳士代表の橘君が、常のように思いつきでとんでもねぇことをし出すというだけのお話。前作は2クールだったために1人あたりの話数が長かったが、今回はあくまで各ヒロインの追加エピソードでしかないので、短く2話ずつでまとめられているおかげで軽いテイスト。ギャルゲーアニメなのに出会いやら途中経過はすっ飛ばせるので、本当にいちゃいちゃ成分のみを抽出してお送りするという、血反吐を吐くような内容である。でもねぇ、見てしまうんだよなぁ。旦那が幸せそうにしてるのを見ても、別に腹が立つわけじゃない。そりゃぁうらやましくはあるだろうけど、基本がギャグなので、どこまで言っても引き笑いみたいな状態になる。この何ともいえないニヤニヤ感は、他のラブコメ、ギャルゲーものじゃぁ出てこない、突き抜けた部分だ。熟年夫婦みたいなバカップルだからこその安定感かねぇ。

 ギミックとしては、今回は前作のヒロインの並びをほぼ逆順に並べてあるというのがちょっと面白い。まぁ、2代巨頭である裏表のない絢辻さんとラブリー先輩をトップとトリにおいときゃいいってことなんだろうが、森島先輩編のエンディングが、こんだけとっ散らかった内容だったのにちゃんと「最終回」っぽかったのが心憎い。まぁ、その後に待ち構えていたみゃー編のせいで全部吹っ飛んだけどな。他にも、紗江編のナレーションのおぢちゃんとか、色々と「2期だからこそ」っていう楽しみ方もあって、実にファン思いな良い作品でしたよ。こんな作品(失礼)なのにほんとにスタッフが贅沢でねぇ。小林監督は毎度のごとく良い仕事をありがとうございます。

 中の人については……問答無用です。そういや一時期話題になってたけど、確かにこの作品のヒロイン陣の巨乳率が半端じゃない。絢辻さんの中の人まで仲間入りしてしまったものだから、キャストの8割が巨乳というエラい騒ぎに。御前はこの中だとスレンダー系だ。驚き。

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「未来日記」 5→5

 まだ終わってない番組があったんですよね。これが今期最後? 違います、もう一本残ってます。さっさと新しい春を満喫しないとな!

 さて、そんなわけで多少長丁場ながらも無事に完結した本作。終わってみれば、なかなか良いアニメだったのではなかろうか。正直言うと、中盤かなり中だるみしてしまい、視聴のモチベーションが下がっていた時期もあったのだが、そこから少しずつ持ち直し、「なんだったんだろうなぁ」という実に不可思議な後味の最終回まで、無事に視聴することが出来ました。やっぱりこの手の作品は、どうしても「設定を追いかける」ところに労力が裂かれてしまうのは難点であり、「つじつまを合わせる」ところに色々と腐心しているのが見えて感じ入ってしまうものがあります。原作は、結局どういう締め方で、どういう評価になっているんだろうねぇ。アニメの終わり方だと、賛否は分かれそうな気がするんだけども。

 私個人の感想としては、確かに最終回を見て「なんじゃいな」という気にはなったが、多分、突っ込みを入れるとしたら、その前の段階、つまりバトルロイヤル形式だと思っていたところに、ねじくれたループ設定が食い込んだ時点だ。ループ、デスゲーム、どちらも綺麗に終着させるのが非常に難しいものだが、これらを組み合わせたのは、より難しい結論を出すためではなく、むしろ難解に難解を掛け合わせてうやむやにする目的だろう。実際、ループが始まってからの「神」を巡るルールはなんだかよく分からないものになってしまっている。そのあたりの時点で既におかしさ、この漫画の限界は見えていたわけで、それが綺麗に着地しないだろう、ということも予想出来ることだ(そもそも綺麗に終わることはあんまり期待してなかったことは、既に新番チェックの時点で書いているけどね)。だったら、エンディングがどうこういう局所的な部分よりも、シリーズ全体として、「なんとなく」何がやりたかったかを見る方が、正当な評価である気がするのだ。

 それでは、このアニメがシリーズ全体を通して描きたかった最大の「売り」とは何か。それはおそらく、「由乃と雪輝」なんじゃないかと思う。典型的な駄目駄目タイプの男の子と、それをつけ回して徹底的に愛し抜くヤンデレヒロイン。由乃については、その目的意識やゆがんだ思想など、かなり良い線まで「ヤンデレ」のエッセンスを見せてくれていたと思う。もちろん2週目だのなんだのという裏はあるわけだが、それが「良いヤンデレ」を描くためのとっかかりとして機能しており、作中でも「最愛の人とのデスゲーム」という一見無茶と思える要素を最後まで責任を持って処理している。我妻由乃というキャラクターが最後まで走り切れたことは、1つの収穫だろう。そして、そんな由乃に支えられる形で、天野雪輝だって、立派に少年漫画の主人公をやっていた。序盤から中盤にかけて、由乃を信じたり疑ったり裏切ったり、ふらふらしているところはみっともないが、他のアニメにありがちな「理由もなくふらふらしているやつ」ではないのだ。そりゃ、人間誰だってあんな女の子に追い回されたらまともな思考判断なんて出来るはずないんだし。あのシチュエーションにおける「雪輝の視点」は、最後の最後に立派な「主人公」にたどり着くまで、こちらも一貫した主義を貫いたんだと思う。もちろん、サブでもみねねやムルムルなど、愛すべきキャラがいっぱいいました。

 結局、総体として見れば「ちょっと粗いシナリオのフツーのアニメ」であるが、「ヤンデレ美少女サイコロマンス」として見れば、この作品はとても面白かった。徹底的に絵にこだわり抜く細田監督の特性も活かされており、訳の分からない無茶なバトルシーンも安定して作られていたし、最終回直前に見られたようなトンデモバトル動画を見せられると、「相変わらず元気だなぁ、とにかく人の度肝を抜く動きが描きたい人なんだなぁ」としみじみ思う(25話はコンテ描いてるの竹内哲也だけどな)。良いアニメを見せてもらいましたよ。

 そして、今作で一番の見どころは、なんと言っても中の人の躍進である。いっつも「中の人の話」というと同じような名前しか並ばないのは声オタの宿命であるのだが、今作に限り、頑張った人は大体若手の知名度の低い面々だ。まず、開始前から期待していた雪輝役の富樫美鈴が一仕事。彼女の場合はエース所属なので「ごり押し」気味(と見られやすい)キャスティングが多くなってしまうのだが、今作を見る限り、「ちゃんと出来るから仕事が回ってくるのだ」ということがはっきり分かる。是非ともエースの看板として、これからも色々な役にチャレンジしてほしい。そして、完全にノーマークだったのが、ムルムル役の本田愛美。ムルムルがここまで重要な役になる、ということが予想外だったこともあるのだが、最後の最後まで、きちんと「ギャグメイカーとしてのムルムル」を守りながら、自然にシリアスの流れにも棹をさした。この一役は実にお見事。そして、一発必中、我妻由乃役の村田知沙。なんだか妙なところから飛び出してくるゆのっちボイスは中毒性が高かったですね。さぁ、ここからもう一歩、この「未来日記」から明日の声優スターが飛び出してくることに期待したい。

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「男子高校生の日常」 5→5

 非常に参考になる高松作品でした。以上。

 ……いや、それ以上書くことはないじゃないですか。面白かったです、最終回も面白かったです、続編も見たいです。終わり。

 ……どうなんだろうね、こういう作品を真面目な論調で批評する能力って、欲しいような、そうでもないような。確かに高松作品とは言っても、バリエーションは色々とあるわけで、この作品にもきっとこの作品オリジナルの良さがあったに違いないのだ。マンネリだけで人は生きていかないはずなのだ。よし、探してみよう。

 1,キャストが豪華。……違うな、これって別にオリジナルの売りじゃないな。でもさ、文学少女の中の人とか、タダクニ妹の中の人とか、「女子高生は異常」の中の人とか、素晴らしかったじゃない。ねぇ。

 2、りんごちゃん可愛い。……違うな、本質的に1番と一緒だもんな。でも、やっぱりこういうあおちゃんが最高だよね。「女子高生は異常」の方ばかり引き合いに出されるけど、今作最萌キャラはりんごちゃんだと思うの。

 3,杉田がやる気。……いや、だから……

 4,……ねぇよ。まぁいいや、そういうことだから。もうラジオだけずっと続けてればいいじゃない。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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