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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「レベル1だけどユニークスキルで最強です」 3→2

 察してください。今期なろう軍の最凶筆頭。ほんと、どういう思考で「物語」を作ろうと思ったらこんな作品が出てくるのだろう。そして、どこをどう話が進めば、これがアニメ化されて世界中に放送されることになるんだろう。怖いよ。マジで。今期は「なろうだからって馬鹿にしたもんじゃない」みたいな作品がちょこちょこあったので、こういうのがあったことでむしろホッとしたりもするのだが……(それはそれで病気では?)。

 1話目時点で「設定自体は面白い可能性もある」と言及した「全てがダンジョンでドロップする世界」。まぁ、どうせ扱いきれるわけがないし、大した考えもなく思いつきで設定したんだろうとタカを括って点数は下げ目に設定しておいたわけだが、案の定、話数を重ねるごとにほんとに何も考えずにそんなことを言い出したということが分かって実に滑稽であった。このお話の作者にとっての「世界」って何なんだろうね。まぁ、多分想像してたのは「世界」ではなく「ゲームのプログラム」なんだろうけど……ゲームとしても成立しないよなぁ。

 主人公にチートをさせるために、まず意味のわからない縛りを世界そのものに設定し、主人公はそんな意味不明な縛りを超越した者だとアピールする。この時点で「いや、お前の決めたその世界のルールがよく分からんのに、そこをいきなり超越されても……」と戸惑うことになる。そして、この作品の話の進め方は一時が万事この手法なのだ。「このダンジョンは何も出ません」→「でも、主人公なら出る」。「この世界はレベルの上限があってステータスを上げる手段はありません」→「でも、主人公はある」。打開のための方法は一応「主人公が試行錯誤した末にたどり着いた奇抜なアイディアなのです!」という体裁を取ろうとしているが、「試行錯誤」のやり方をゲーム配信者のRTAくらいでしか見たことないのかもしれない。よりによって、このアニメは「この裏技を使えばミッションが簡単にクリアできるんです!……じゃ、あとは延々周回するだけなので、視聴者さんはその様子を見ていてください」と、一番つまらない部分を見せつけにくるよく分からないデザインになっている。なんでこれが「いいアイディア」だと思ったんだろう。なろうの悪い部分、「小学生が考えながらしゃべってる雑なTRPG」感がフルで発揮される逆模範的なシナリオラインであった。

 そうして訳の分からんシナリオに何とか説得力を与えて欲しいと言われてアニメスタッフも頭を抱えたのか、匙を投げたのか。映像クオリティについてもお察しレベル。ここまできたら目指せダイナミックコードでネタとして振り切るくらいしかやることなかったんだろうが、前クールの「カミカツ」みたいなトラウマになるような地獄映像が残せるわけでもなし、「単に誰が見てもわかるクソ作画」程度でフィニッシュ。合間に挟まるオリジナルギャグとかメタネタとかも滑り倒していてどんどん呼吸が苦しくなっていく。いいところを探すとするなら……まりんかはかわいいよね。キャラは虚無だけど。

 

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「てんぷる」 5→5

 何か刺さる要素があったわけでなし、何かイラっとする要素があったわけでなし。第1印象から期待も予想も裏切らずに終わった、よく言えば無難な作品。

 どうしても「ぐらんぶる」のイメージがあるからもうちょい爆裂ギャグを期待しちゃったんだが、ギャグのパワー自体はそこまで高くない。開き直ったエロをギャグに落とし込む手管はこなれており、下品さが先立つはずの設定でもそこまで嫌悪感につながらなかったのは良さと言えるかもしれないが、爆発力不足というか、クセになりそうな要素は見つからなかった。今期はギャグアニメの数が相対的に少なかった気がするのでハネるチャンスはあったと思うのだが、どうしてもハーレムアニメとしての外面が振り切れるのを邪魔してしまった感はあるかなぁ。……まぁ、全裸の野郎が乱舞する「ぐらんぶる」と比較したらそりゃ迫力不足に感じるのは当たり前だろうけどさ。

 「舞台が寺」という独自性もあんまり大きな魅力に繋がっておらず、アパートだろうがカフェテラスだろうがやることは一緒っぽい。わざわざタイトルにしてアピールしてるんだから、もっと「寺社仏閣ギャグ」みたいな不謹慎な方向で突き抜ける選択肢もあったと思うんだけどね。突き抜けてるという意味ではミア&カグラの立ち回りはいい具合に壊れているので独自の魅力と言えた部分だろうか。特に序盤は単なるエロ掻き回し要員だったカグラが牙を向いてからの展開は嫌いじゃなかった。「女の子だらけの寺」という要素を有効利用するにはとにかくヒロイン勢のキャラを立てるしかないんだし、カグラみたいに突き抜けたキャラ設定を伸ばしてみれば、もっとえげつない展開も見られたのかもしれん。原作は未完だから、もしかしたらアニメ化されてない部分ではそういう方向に振り切る準備をしてるのかもしれん。

 あと映像部分でもう一声あれば印象変わってたかなぁ。決して酷いとかクソとか言われるクオリティではないのだが、「ヒロインが可愛く、ギャグが引き立つ」と言えるまでにはもう一歩。ギャグアニメの魅力的な演出って、いうほど簡単じゃないねぇ。

 

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「ホリミヤ -piece-」 ―→6

 なんかねぇ、しっぽりしちゃう話が多かったわね。ラブコメの「もうゴールした後の諸々」を見るというのはあんまりなかった経験だけど、これはこれで良いものだ。

 「1期でメインストーリーは片付いてるから2期目で合間のエピソードを埋めます」というよく分からない構造。偶然にも直近の「王様ランキング」と同じことをやっているわけだが、あちらは「あの壮大な冒険譚の合間にはこんなお話も」という「大小」のギャップがあったので別物と捉えられたわけだが、今作の場合はそもそもの筋が日常ものなわけで、「日常アニメから漏れ出たさらなる日常」なんてものを出されても反応のしようがない……。

 と思っていたのだが、視聴してるうちに「これはこれで美味しい」と思えるようになってしまった。前提条件として原作(アニメ1期)が嫌いじゃない必要があるが、1期をそれなりに楽しんだ人なら、メインとなる堀と宮村、そしてそれ以外のクセつよなサブキャラのあれこれを見てるだけでもなんとなく楽しい。特に今期はクズみたいなツダケン先生の出番が多く、割とあけすけに、男子高校生の青春(性春)にも迫ってくれたり、それを女性サイドから逆に切り返してみたり、ありえないはずのキャラ設定なのに「なんか、高校生の恋愛だったらこれくらいはありそう」みたいな変な近しさがあった。よくもまぁ、1クール分ものネタが残ってたもんだとは思うが……逆に考えると、これだけ削ぎ落としてまとまりよく構成してた1期もすごくない?

 そして、「サブキャラのあれこれ」だけで終わってしまうと本当にアペンドみたいな印象になるのでどうしても「おまけ感」が付きまとうが、今作の良いところは「くっついちゃってることは前提として、そこからさらにメインカップルのイチャイチャも容赦無く掘り下げる」という姿勢。特に今期は堀さんの暴走シーンが多く、「普通に可愛いヒロインだと思ってたけど、こいつ相当めんどくさい女だな……」という情景が各所で繰り広げられ、「でもまぁ、宮村が負けじと厄介なやつだから別にいいか……」という納得につながる。破れ鍋に綴じ蓋の例えじゃないが、やっぱりこのカップルはこれでいいんだろうな。とんでもない堀家のご両親の愛情に見守られつつ、末長くお幸せにしていただきたい。

 他にもこういうアペンドアニメが作れる既存の作品ってありそうだけどねぇ。制作側がそうした「二重創作」を前提に1期を作るわけもないし、実現は難しいかな。そういう意味じゃ、ほんとレアな作品でした。

 

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TIGER & BUNNY 2」 ―→5

 「ま、こんなもんじゃね?」というのが素直な感想。ただ、あれだけの話題作となった斬新な「タイバニ」というタイトルの割には、あんまり冒険もせずに「無難に収めた」お話だったかなぁ、とは思う。

 1期が2クールで、そこから劇場版を数本。それだけやっているのだから、同じキャラ・同じ舞台でお話を膨らませるのはなかなかの難行。ヒーローのキャラだけでもそれなりに人数がいるし、ダラダラと続けようと思えばひたすら日常回みたいな繋ぎは簡単だろうが、そんなことをやっては「タイバニ」じゃない、というので責任をもって2クール分の大きな事件・バトル・解決を持ち込んだ。その意気や良しだが……おかげでどうしても1期でやったことの焼き直しみたいな印象が拭いきれなかったのは残念なところ。刺激を増やすためにヒーロー全体にバディシステムというギミックを導入したわけだが、1期時点で虎徹とバーナビーという「看板」コンビをたっぷり掘り下げてしまったわけで、今更他の連中をちょいちょい摘んだところで大きな流れを作ることはできない。一応2期で一番スポットが当たるべきはMr.トーマスだったと思われるが、トーマスのキャラが「やたら面倒なツンデレ」だったので2クールで物語が進むっていうよりも「焦らされてなかなか前に進めない」みたいな印象だったのが惜しい。2期で一番活き活きしてたのってライアンなんじゃないかなぁ。あそこのコンビは関係性の変化も見やすかったし、これくらいの温度感で全部のコンビにドラマがあれば膨らませやすかったんじゃないかな。牛+折り紙みたいなのも面白いといえば面白いが……流石にみみっちい話になっちゃうしなぁ。

 そうして2クールにわたって「巨悪」と戦ったヒーローたちだが、悪役サイドの物足りなさも1期と比較してしまう部分。これだけ長い時を経てようやくルナティックの物語に決着をつけたのは良かったが、その前段階としての敵役にどうにも魅力がない。特に子安はなぁ……あいつがこんだけ長い尺を引っ張ったのはいくらなんでも無茶じゃないか? ジェイクですら1クールでやっつけられたんだし、小物の小物ムーブを長いこと見せつけられるのはあんまり気持ちのいいもんじゃなかったよ。

 とまぁ、不満はたらたらあるけど、基本的には「1期の方が良かった部分」なので、決してそこまで悪いってクオリティではない。あんまり話題にならんかったのは、単純に配信媒体のせいだろうし、時間を空けすぎたせいだろう。結局、何事も時機があるという当たり前すぎるお話。

 

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「シュガーアップル・フェアリーテイル(第2期)」 ―→5

 致命的なジョナス不足……いや、多分世界中探してもジョナス成分を求めてる人間なんていやしないだろうが。

 ジョナス成分が減った分、さらなるイケメンの数が一気に増えて工房内はさながら逆ハーレムの様相。そんだけアンが主人公として(職人として)魅力的な人物だったということなのだろうが、結局1期から通じて「なんでアンはそんなに評価される職人になったんだろう?」というのがピンと来なかったのは懸念材料。いや、そこはもう1期である程度了承されてるだろ、という話も分かるのだが、こんだけ有能な職人がたくさん出てくる展開になると、その中でアンだけを差別化する要素がちょっとは欲しかったなぁ、と思うわけですよ。ほら、そうでもしないとジョナスだって納得してくれないだろうし(ジョナス中心主義)。

 でもまぁ、アンが困っているタイミングで転がり込むようにして再登場したジョナスがすげぇ都合よく使われた上で一応は「一番の幼馴染なんですけど?」みたいなツラで立ち回ってたのはちょっと笑えたから許してあげよう。それ以外の要素としては、今期はとにかくシャルの表情が曇りっぱなしで、赤毛のあいつ(ラファル)のせいで最強妖精だと思ってたやつが単なるイジメの対象になっている図はなかなかにフラストレーションが溜まりましたね。最後の最後まで「妖精って差別され続ける存在なんだよなぁ」という今作最大のテーマ設定もすっきりした解決は得られないまま。まぁ、そう簡単に解決するような問題設定じゃないし、原作は続いているのだからそこは3期を待つしかないということなのだろう。いや、多分3期でも世界は変わらないと思いますけど。

 で、結局砂糖菓子ってなんだったんでしょうね(そこが一番分からんのはどうなんだろう)。

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MIX MEISEI STORY〜二度目の夏、空の向こうへ〜」 ―→―

 ごめぇん、これについてはもう、パスさせて。正直もう、分からんかったんよ。都合4クール分も観てきて、最終的な感想が「分からん」ってのはほんと申し訳ないのだが……。

 事情はどっかで説明した通りなのだが、私はあだち充作品ってのをほとんど履修せずに生きてきた人間なのです。漫画で読んでたのって、多分サンデーを毎週読んでるタイミングなんだろうけど、いったいいつの時代だったか……あだち充のこの作風のおかげで、いったいどの作品を読んでいたのかもおぼろげである。1つだけ確実なのは「タッチは全く観ていない」という事実で、有名なあのくだりにしろ、「よくアニメ特集番組とかでやってるよね」くらいの知識であって、実物がどんなもんかはよく分かってない。その後の経験からなんとなく「あだち節」みたいなものは了解したつもりだし、多分「クロスゲーム」だったかはアニメで一通り観ているのでなんとなくは知ってるんだ。

 でも、今作は「タッチ」を知らないと多分ダメな作品だった。1期分だけだったら「なんとなく明青学園とかいう言葉は出てきてるけど、新世代は新世代なんだから大丈夫でしょ」くらいの心構えだったんだが、今期の展開については……何が何やら。演出の方向から「多分こいつがタッチで何かしてたんだろうなぁ」くらいのことはニュアンスとしては伝わってくるが、そのニュアンスを掴んだとて、知らない人間には感じ取れない要素が多すぎる。あだち充独特の「匂わせるくらいの空気感」演出もそういう意味ではマイナスに機能してしまい、あれもこれも「はっきり言わないで伝えてくる」もんだから、「多分……そういうことなんだろうけど……」と思いつつも確証を得られないままに話が進んでしまうと、結局どんどん指の隙間から情報が溢れていって、残っているのは残滓のみ。これじゃぁまともにシナリオラインを鑑賞したとは言えないだろう。

 こればかりは不充分な体制で試聴を始めてしまったこちらの落ち度ではあるが……どうしようもないわ。結局、私は「サンデー誌上の伝統芸」とは魂の奥底で分かり合えない星の下に生まれたんだろうなぁ。

 

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「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」 4→5

 勝手な予断とは別方向に話が伸びていったことを評しての点数。お話として面白いのかと問われれば疑問の余地はあるが、少なくともこれまで観てきた「悪役令嬢もの」の中では一番納得感があったし、嫌悪感が無かった。ほんと、タイトルさえもうちょいなんとかしてくれれば、普通の王宮ファンタジーとして視聴者層も広がりそうなもんだけど。

 私が「悪役令嬢もの」について抱えていた疑問は新番チェックの時にも提示しているのでそっちを確認していただければいいのだが、もっかいざっくり書いとくと、「ゲームの設定に縛られてるってどの程度の因果なの? 大した拘束力が無いなら最初にゲームと違う選択をした時点で全てが解消されるはずだし、運命の拘束力が強いならどれだけ抗っても無理なんだから頑張る意味がないじゃん」というもの。「元々ダメだと設定された運命」ってのがたかだかゲームのシナリオなので、タイムリープものとかとも違って、設定時点で話が終わってしまうのではないかと、そういう疑問である。

 今作についての回答を確認すると、「運命の拘束力」については前者である。つまり「大した拘束力が無いので最初にゲームと違う選択をした時点で問題が解決している」というもの。本作主人公のプライドは、最初に自分の「悪行の記憶」に苛まれ、(自分のことでないとはいえ)反省して悔い改めたことですでに「悪役」令嬢でもなければ外道ラスボス女王でもなくなっている。だとするともう設定の大半が無意味になっちゃうんじゃない? と思うわけだが、まぁ実際にそうだ。ぶっちゃけアニメ2話目以降はタイトル詐欺で、「国家の安寧の礎となる最強人徳ボス級女王は民の為に尽くします。」が正しいタイトル。ただ、「ゲームキャラは悪役であった」という設定が完全に無駄になるわけではなく、プライドの脳裏にいちいち(ありもしない)悪行がフラッシュバックするため、その都度「私は最低の女王になってはならぬ、民を導かねば」と襟を正すのである。プライド以外のキャラから見れば、単に「チート要素を持つ想像を超えた大人物がひたすら自分を律し、善政を敷き続けている」というだけの世界。そんなものを見て面白いのかと不安にもなるが、「良き王が国のために頑張って信頼を勝ち取っていく話」は、物語の類型として別段特別なものでもない。それこそ文字通りの「王道」ストーリーであり、「プライド様、いい人だし頑張ってるなぁ」と思えばそれだけでお話は成立するのである。

 そうして「悪役令嬢もの」の根源的なエッセンスは放棄しているものの、余計なツッコミ要素がなくなった本作のヒロインと取り巻きの男連中の関係は全てに理解が及ぶのでとても見やすい。ちょいとチート要素を混ぜ込んでオレツエーする場面もゼロでは無いが、「最強女王」なのだからそれくらいはあってもいい、いや、あった方がいいだろう。最終的には馬鹿馬鹿しいくらいのサクセスストーリーにしかならないが、これだけヒロインが真摯に問題と向き合い、誠心誠意でことにあたっているのだから、文句をつける部分もない。「わた婚」が不動のシンデレラストーリーとするなら、こちらは不動の英雄譚。恥いることのない素直なラノベであった。

 映像部分も比較的安定しており、多分歴代なろうアニメの中では上の方に位置していると思う。これを見ていて気づいたけど、メインヒロインが「女王」という君臨すべきポジションにいるおかげで周りを取り囲む男どもにオレ様系が1人も現れず、全員が「従者」だから逆ハーレムにもかかわらず嫌な匂いがしないんだな。できれば今後もこういう「女王」のお話が進化してくれれば、なろうジャンルも掘り下げる部分が増えるんじゃないかしら。

 

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Lv1魔王とワンルーム勇者」 5→6

 なんかうまいこと丸め込まれた感はあるが大団円。でもこれでいいんだよね。この作品でハッピーエンド以外は考えられないわけだし。

 最終話が穏当だったのでその感想と最終評価はセットで。まさかマックスのあの土下座にそこまでの効果があるとは思っていなかったが、現実世界同様、世人はスキャンダラスでヘンテコなものを求めているのだろう。過去に世界を救った勇者の奇行により、世界紛争は一気に解決へ向かった。まぁ、元々フレッドとレオも喧嘩したくてしてたわけじゃないしね。裏で糸を引く人間の思惑を超えたスーパーパッションによる解決、このファンタジーと現実が入り混じる世界ならではの解決策だったような気もする。

 そんだけで終わってエピローグだと問題が1つ残っており、政府の腐敗の方はどうするかと思っていたら、なんとそこでゼニアさんが大活躍。例のサーバーは「なんかの伏線になるのかいな」とちょっと不安だったが、ダイレクトに世界のがんを取り除く快挙を成し遂げた。何がすごいって、この展開は「政府の要職が抱えている秘密を盗み取れるくらい有能なはずなのに、スパムは平気で踏んじゃうくらいにおつむの弱い人物」以外はなし得ない功績だったんですよ。わざわざわかりやすい形でサーバーにおいといたフレッドもどこかで漏らせたらラッキーくらいには思ってたのかもしれないが(あのスパム仕込んでたのはサーバー管理者だろうし)、ここまでとんとん拍子でうまくいくとも思っていないから思い出し笑いになっちゃったんだろう。人間と魔族の謎のコラボが実現し、見事に第三大臣グリムスはお縄に。その流れでフレッドが昇進となり、いろんなところが結果オーライ。あの爆破テロも、明言こそされなかったがおよそグリムスの仕業ということで片がついたようである。まぁ、フレッドからすればより面倒なポジションに担ぎ上げられた形なので良し悪しではあるが……まぁ、苦労人のフレッドならなんとかしてくれるだろう。

 終わってみればフレッドは地位を手に入れ、レオは国を手に入れた。ユリアはすでに幸せな家庭を手に入れているようなので一番の勝ち組で……残るマックスは? というお話。結局彼だけは面倒を押し付けられっぱなしの「負け組」なのだが、それもこれも彼の自堕落が招いたことなのでしょうがない。一応「魔王様」というとんでもない爆弾を「手に入れて」はいるのだが……それが今後の人生にどういう影響を及ぼすかはまた別のお話のようだ。正直、後半はずっと勇者パーティの話ばっかりで魔王様の活躍シーンが少なかったので、今後の展開があるならがっつり魔王様側の悩みにスポットを当てる話になるといいなぁ。いや、今作は2期とか発表されてませんけどね。……ストックとかあるのかしら? 一応押し入れの中の彼女の問題とか、気になる要素はまだまだあるので、余裕があれば原作ものぞいてみて、「2期があったらそれはそれで嬉しい」と思いながら待ちたいと思います。「魔王を倒した後の勇者のお話」としてはこれが1つの雛形になるんじゃないかしら。

 

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「わたしの幸せな結婚」 6→6

 というわけで、これこそ毎週いじってたから改めて触れることがあんまりない作品。2期おめでとうございますなんだけど、こっちは(こっちも)どう見ても単なる分割なんだよな……自販機と違って原作は小説で7巻分あるとのことなので、問題なく2期目のストックはあるのだろう。まぁ、ここから先で何が描かれるのかは想像もつかないが……すでに事実上結婚してるような状態なんだから、ここから先で描くとしたら2人の家庭生活とか、いっそ夫婦生活とか……それはそれで見てみたい気もする。そのまま進行して倦怠期とかが克明に描かれたらどうしよう。

 というわけで、最終的には「なろうらしい、シンプルなシナリオラインを実に美麗なグラフィックと素敵なキャスティングで描いてくれた作品」という結論になりますよね。キネマシトラスのお仕事ぶりは本当に見事なもので、今後ともこうした渋くも丁寧な作品作りに期待したいところ。キネマシトラスはさ、作品ごとにクレジットに出てくるロゴがちょっとずつ変わったりするのが可愛くていいよね。今作はスタァライトの髪飾りと同じようにちょっとアクセサリで着飾ってるロゴ。可愛い。

 それにしても、こんだけ「ふつーの」お話がアニメでもきちんと成立し、さらに先駆けて実写映画にまでなっているというのは本当に驚き。だってさ、どれだけ原作の文章が良かったとしても、この筋立てのドラマを今更メディアに乗せて売れるなんて思うかね? 普通に考えたら「もうちょっと目新しいところに行きたいですね」ってならない? にもかかわらず、がっつり邦画として制作された上にこんだけコストをかけてアニメにもしている。日本のメディア制作の発想ってのがどうなってるのか、よく分かりません。いや、当たってるんだったらその読みは全くもって正しいわけだが……少なくとも俺にはゴーサイン出せないプロジェクトだなぁ。

 とりあえず、ここ最近はまとめて「人妻・上田麗奈」を噛み締めることが出来て楽しかったです。わたしは時代がどれだけ変わり行こうと、フィクションの中に存在する「三歩下がって夫の影踏まず」みたいな奥様像が好きです。その声が上田麗奈ならもっと好きです。妄想だけなら自由でしょ。わたしの、幸せな結婚(妄想)。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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