最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「トモちゃんは女の子!」 5→6 個人的に一番気になるのは、この後みすずがどうやったら幸せな人生を歩めるかってことですね。結局彼女が一番蔑ろにされてしまった気がするのでなぁ……。 いやいや予想外、ベタにベタを重ねた作品だったはずが、いつの間にやらふつーに楽しくなってしまっていた。やっぱり表面的なプロットだけ見て良いの悪いのって判断しちゃダメだね。考えてみりゃ、「男まさりな女の子に気付けば恋をしてたけど素直に言い出せない」っていうシチュエーションは極めてベタだとは思っていたのだが、「じゃぁ、そういうシチュエーションを中心に描いて面白かった過去の作品って何?」って聞かれたらパッと出てこない。人間は情報を食らう生き物だとはもうしますが、類型ばかりを無駄にインプットし、偏狭な認識からベタの烙印を押して評価した気になってしまうものだ。改めて真正面からこのテーマを扱った作品を見せられて、普通に楽しめるならそれで良いではないか。 とはいえ、今作の場合はやっぱりメインの2人が最大の誘致要因ではなかったとは思うけどね。みすず&キャロルという脇を固める盤石の布陣が1クールというそこそこ長い期間を思い切り引っ掻き回してくれたおかげで、少しずつ繋がっていくトモとジュンの関係性を眺めることができたのである。みすずは単体で取り出してもその面倒臭い精神性は見るべき点があり、トモ×みすず、ジュン×いすず、(あとキャロル×いすず)と全ての関係性に掘り下げるだけのドラマがある。結局誰とくっつくでもなく、一番の貧乏くじを引かされてるのが彼女な気がするのだが、それでも彼女の頑張りのおかげで周りが幸せになっていくのは、みすず自身もある程度は満足なのだろう。そしてキャロル。想定外の出方で攻めてきた規格外のリーサル・ウェポン。このキャラが作れる作家は、そりゃメインのドラマだって上手くまとめられるわよ……萌えキャラってのも類型化して処理しがちなジャンルだけど、まだまだ想像もできない変なツボに刺さるキャラってのはいるもんだ。 そうしていつの間にやら作品世界にどっぷり浸かって見守ってきたラブコメドラマ。最後のジュンのけじめも格好良かったし、序盤で抱えてた「なんでこいつら異性として意識しないとか言い続けられるんだ」という不満も、こんだけ内実をジリジリと語られたら全部まるっと納得できてしまう。ここまで満場一致で「いいからとっとと幸せになれや!」と思われるカップルも珍しいんじゃなかろうか。 最後は当然中の人の話、キャラの強さを考えたらやっぱり日高里菜を筆頭にあげつつ天城サリーの泥沼キャラ作りも手放しで褒めたいところだが、周り回って、やっぱりトモ役の高橋李依の頑張りが一番の屋台骨だったことになるんじゃなかろうか。りえりーの音域を考えると、トモのあの発声、絶対に翌日喉ぶっ壊れてるやつだろ。よくもまぁ、あの声で最後まで維持できたもんだよ……お疲れ様でございました。
PR 「Buddy Daddies」 6→6 ハイ、どうも、P.A.WORKS大好きおじさんです。おじさんはもう、娘を育てるアニメとかになると本当に父親目線で見ちゃうので色々と苦しいです。俺の娘も不良にならないといいなぁ(無限大イマジネーション)。 残念ながらおじさんは子育てなんかしたことないわけですが、幸か不幸か、周りには甥っ子だの姪っ子だのが何故か勝手に出現し始めており、子育ての大変さ、尊さというのは(他人事として)しみじみと感じ入る時もある。そして、そんなよそのお子さんを見て「大きくなったわねぇ」と嘆息する近所のおばちゃんムーブを堪能できるのがこのアニメである。もう、ただひたすらミリちゃんかわいいの一点突破を狙った潔い構成。P.A.WORKSといえば最大の強みはやはり一切崩れない作画の安定感にあり、今作はロリっこの切実な可愛らしさを発揮させることに全勢力を費やしてくれた。ミリが出ているシーンは大抵かわいい。直近でもエスパー幼女が活躍する人気アニメがあったが、あれは幼女というにはひねすぎてて別な楽しみ方をするしかなかったのに対し、こちらの幼女は幼女としての幼女可愛らしさを幼女幼女と発揮してくれているので、そりゃもう幼女可愛いのである。声だって木野日菜(人妻)ボイスだし。もう、それだけで合格です。 メインの構成もまぁ、無難で大崩れしないくらいで着地できたんじゃなかろうか。「人殺しの分際で子育てに邁進してんじゃねぇよ」というお約束のツッコミは入るかもしれないが、そこは一騎と零というダブル主人公にすることでなんとなくお茶を濁しており、全力で父性を発揮する一騎の方は(あんまり)人を殺さず、隣でサポートしてる零の方が殺人業務は本線。殺しながらの子育ては最終盤にある程度けじめをつけたし、多少勝手な生き様でも、「幼女が可愛かったからしょうがない」と言われたら、そりゃしょうがない。どんな生き方をしてきた人間でも、子供を育てれば考えが変わるかもしれないという、性善説に依ったハートウォーミングストーリーである。 今期、我が家ではちょうど「コタローは1人暮らし」というさっぱりハートがウォーミングしない親子の物語も並列して流れていたので色々と心の痛い部分もあり、今作のミリちゃんは「幸せな家庭ではあるが実はその裏で両親は死んでる(なんなら育ての親が死因)」という「表向きはハッピー、裏がキツい」という設定。対してコタローは一人暮らしという壮絶な生活にさまざまな親子問題を抱えて「表も裏もゴリゴリにしんどい」という地獄の親子関係。どっちが幸せかと問われればやはりミリちゃんの満面の笑顔の方が幸せ度数は高いわけで、「結局母親のことはどう伝えたんやろなぁ」とか気になる部分は多いが、そこは割り切って幸せな3人家庭を築けたのだとプラスに考えることにする。将来、ミリちゃんが男を家に連れてきた時の修羅場を想像するのが一番怖いけども。 バディものとしてもそこまで抵抗なく飲み込めるものになっており、「高町なのはさんがツインママで子育てしてたのだから、ツインパパでの子育てになんの問題があろうか」という先進的な考えが促進できる。今作における一騎と零の関係、いわゆる「ホモォ」領域には一切立ち入らず、本当に「いい相棒」くらいの距離感で最後まで進んでいたので見ててスッキリできたのもあるかも。まぁ、2人がもっと関係を密にし、ミリちゃんが将来そっち関係の趣味に目覚めたらそれはそれで面倒なのでね。僕はどこをどういじっても今作の薄い本はいりません(あ、先生が主役ならワンチャン)。
「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」 ―→4 まぁ、やっぱり面白くはないよね……。雑にタイムリープ繰り返すたびに状況がどんどんひどくなっていく部分がギャグとしてちょっと笑えるけども。 大仰なサブタイトルがついているが、やってることは1期よりもみみっちい抗争だけで終わった。相手チームのボス(杉田)が結局どんだけヤベェやつなのかってのが今一つピンとこないまま話が進み、不良漫画で散々人を殺してるくせして今更「DVって怖いね」って言われても「武道はそんなセンシティブなご家庭の事情に介入する権利あるか?」という遠慮が先に立つ。武道のベースがマガジン不良漫画にありがちな「なんかヘタレてるけど肝心な時にはキメる」という主人公像なんだけど、ふざけてる時の空気感がシリアスのクライマックスに接続しづらくて切迫感が無いのがどうにも辛い。最終的に「困った時のマイキーくん!」だけで終わっちゃってるし。 まぁ、結局「タイムリープものとかどうでもよくて、頭の悪い不良漫画を続けてるだけ」っていう話だからなぁ。1期時点でもうあんまり期待しないようにしてたので、裏切られることもなく「そうなれば、そうなるやろ」で終わりました。当然のように3期もあるらしいんですが、けじめつけられる気はしねぇよなァ! 「D4DJ All Mix」 ―→5 想定通りにきっちり収めましたね。私は特に熱心には推さないがそれなりに盛り上がってほしいものだ。 厳密には、思ってたよりはまとまりが良かったとは思う。全ユニットを扱わなきゃいけないとなるとどうしたって1クールでは散漫になってしまうのは避けられず、実際にそこまで熱心じゃないファン目線からすると「誰だこいつら」ってなる部分も少なからずあったのだが、こればかりはソシャゲアニメの宿命と受け止めていくしかないだろう。いや、本来ならそこを乗り越えないと販促アニメとは言えないのでダメっちゃぁダメなのだが、今作の場合は一応2期目に入ったからこの構造にしたのだという理由は分かるし、1期でアニメかゲームに入った人間はある程度ついていけるだけの素地ができていたはず。そうして満を持して「作品の広がりを見せるお祭り騒ぎをやっていこうかい!」ってな流れは理にかなったものだし、それなりに目的は達成できていたと思う。 強いて難をあげるとすれば、むしろ1期を見て慣れてしまったせいで今作最大の持ち味であるトバし気味のCGワークの鮮烈さが薄まってしまったこと。クオリティは落ちておらず、むしろ更なる攻めの手管も用意されていたとは思うが、流石に初見の衝撃は望むべくもない。間にバンドリ関係のアニメも色々と展開してたので、私目線だとなおさら「これで当然」みたいな印象になっちゃってたしね。あと、キャラが増えて周りの有象無象のキャラの出番が増えたせいで、どうしても今作の弱みである「素人に毛の生えた程度のキャストがちらほらいる」というビハインドはやや脚を引っ張ることになる。こればかりはブシロード戦略ではどうしても避けられないところなので諦めるしかない。いや、そこを妥協するのは一昔前の俺だったら絶対あり得なかったんだけどね(バンドリに脳を破壊された後の俺並みの感想)。 というわけで、無事に2クール目をこなすことで作品世界がまだ元気だということを示してくれた(多分ね)。今後も引き続き、「私は特に熱心には推さないがそれなりに盛り上がってほしいものだ」。ただ、こちらの仕事が負担になってバンドリ関係のプロジェクトに皺寄せが行くようなら許さんがね。もう、キャストが潰れる様は見たくないのじゃ。ほんと、マジで。頼むで。
「妖怪ウォッチ♪」 ー→5 なんとまぁ、今期で一旦放送終了らしいですわよ。これまで「シャドウサイド」だの「妖怪学園Y」だのと(あんまおもんない)アナザーストーリーも挟んで10年近くも続けてきたこの枠に終止符が打たれる。もしかしたら1つの時代の終わりなんでしょうかねぇ。 確かに考えてみりゃ最近妖怪ウォッチが子供達に人気、なんて話は聞いたことないんだよな。いや、そもそも子供たちに何が人気だって言う話をしないだけかもしれないけど、ポケモンは話題になるけどこっちはもう話題にならない。コンテンツの持続性・強度にはやはり差があるのだろう。いや、決して妖怪ウォッチが脆弱というわけじゃない。アニメだけでも10年近く続いている時点で充分バケモンだ。それを上回るポケモンがレジェンダリーバケモンというだけの話なのだ。 そんな節目となる最終シリーズ、これだけでも2年間放送していたわけだが、初期シリーズで一通りの妖怪は使い切ったので、後半シリーズは妖怪どうしの複合技や、学習済みの性質を前提とした「追加いじり」が増えた。シリーズを長年見ている人間からすれば、生活に欠かせないほどに大切な作品ってわけじゃないが、やっぱり毎週ちょっとずつこの世界に触れていると「いやぁ、バカみたいだなぁ」と微笑ましくも安らいだ気分になれるものだ。「今の子供達はこういうネタ回しで笑ってるのかもな」みたいな風景もなんとなく見えるし、おそらくリアルタイムで放送されている作品の中で一番時事ネタを取り入れているのは間違いなく今作のはず。特にコロナ以降はリモート環境ネタ、感染防止のための諸々のネタ、そしてリアルキッズたちが触れているであろうYouTubeなどの配信サイトネタなどなど、常に進化を続ける貪欲な姿勢は評価できる要素だったと思うのですよ。 時代を引っ張る最先端は常に入れ替わっていくもの。今後のお子様文化はどんなインフルエンサーが引っ張っていくのだろう。頑張れレベルファイブ。 「スパイ教室」 5→5 まぁ、美少女動物園ですよ。可愛いキャラと可愛い声、それを楽しむという目的においては、極上ですよ。 それ以上でもそれ以下でもないとまとめてしまうのは流石に乱暴な気もするが……今期はことに画がひどい作品が多すぎたせいで、画のクオリティが一定値を超えている作品ってのはそれだけでも評価してしまいたい。ましてその画で描かれるのが可愛い女の子たちの共同生活というならなおさらだ(なおさらだよね?)。眼福だし耳福(?)だし、もう、そこで満足しちゃってもいいじゃない。 という評価方針を示しているということは、裏を返せばお話はあんまり面白くなかったということにもなるわけだが……これも当初の想定通りかな。「スパイもの」に説得力を持たせて描くのは本当に難しく、「虚実入り混じる丁々発止のやりとり」の「虚」と「実」が視聴者目線では全く判断できなくなり、どこまで行っても水掛け論というか、後出しの方が強い屁理屈合戦になりがち。だからこそ今作は「可愛い女の子」という虚飾で煙に巻くことを第一にしており、「まぁ、多少無茶な点があってもいいじゃん。まだ未熟な女の子たちが頑張ってることなんですから」という免罪符を振り翳している状態である。さらに正直にいうなら、そうした権謀術数をめぐるスパイらしいやりとり自体がそこまで多くなかったという気もするのだが……無敵すぎる指導者を掲げてしまった時点で、どんなジョーカーも認められちゃうのでそのあたりの緊迫感は無くなるからね。 一応「不可能任務」における最後の大ネタに関しては「そんなことしてなんの意味があるんやwww」というツッコミも含めて、制作側が精一杯考えた結果出てきたトリックなのだというので好意的には見てました。何かをやってやろうという気概が感じられるのは、成否はどうあれ嬉しいもの。できればそうした「やってやろう」が作中でもう1つ2つ見えてくれればよかったのだが、本当にそこの一発だけになってしまったのは口惜しい。まぁ、まだまだ続いている作品のようだし、1期終了時は一応サプライズ的な幕引きにもなっている。2期があるなら、もうひと頑張りできるタイトルになることを願っている。
「もののがたり」 5→5 素直に最後まで楽しめましたね。やっぱジャンプ漫画に大崩れは無いな、ということを再認識できる作品。あと、頭のおかしな上田麗奈が活躍できる作品。頭のおかしな上田麗奈はなんぼあってもいいですからね。別にそこまでメインの役どころじゃないとしてもね。 厳密にはウルジャン連載作品ということなので「ジャンプ漫画」というくくりにしちゃうのはやや乱暴だが、やっぱり見てるとポジティブな意味で「ジャンプ漫画だなぁ」という感覚。キャラの配置とか筋の進め方がある程度長期的な視座になっており、どの部分のドラマを動かせばどのキャラに響いてどうまわっていくか、そういう筋立てが至極端的にまとまっていて見やすい。なろう産な場当たり的アニメにばっかり触れてたせいでそういう「当たり前のこと」が過度にありがたく感じるようになってしまってる感はあるのだが、少年漫画の王道であるバトル・人情・そしてラブまで含めたパーツを無難に取り回し、少しずつ世界やキャラに入っていけるようになっているので初見でも見やすい。ちゃんと1クール分を見て満足できるし、「2期も楽しみですね」と素直に言える作品だったんじゃなかろうか。 「ジャンプ漫画」っていうレッテルだけで処理してしまうと流石に乱暴なのでもうちょい掘り下げると、本作はキャラのひねり方が個人的には好みだった部分かな。味方サイドはぼたんを中心とした「保護者チーム」になっているのでみんなそれぞれの個性の中にどこか温かみがある設定になっているし、あまりに不器用で最初はとっつきづらかった兵馬だってそう時間がかからずに主人公としての魅力があることが分かる。今時こういう無骨ながらも愛すべき主人公って珍しいかもしれんね。加えて、今作は敵サイドというか、あんまりよろしくなさそうなキャラもどこか愛嬌があって、印象に残ってるキャラだとまずは扇。これまた第一印象は悪い役のはずなのに、ちょっと触れ合ってるだけで「あれ? こいつ意外といいやつでは?」みたいな感じになってくる。付喪神連中は元々の器物としての性質の見せ方がアニメ的にインパクトがあるのもいいね。そんでもう1人は何故か知らんけど門守のおっさん(大樹)。どう見ても悪いジジイなんだけど、悪役の立ち居振る舞いの中にきちんと「旧家を守っていかなきゃならん」という職務を背負っている責任感の強さが感じられるし、利害が反目しなければ意外と話が分かるし、抜け目のなさに変わりは無いので不思議な緊迫感を持ってニコニコ話ができるバランス感も良い。それぞれのキャラが一言では説明できないややこしさを持っているというのは、当たり前のことだけどちゃんと描かれると嬉しくなる部分だ。 1クール目はあくまでも世界観の紹介と人間関係の構築までと言えるかもしれない。2期目でどういう方向に話が広がっていくのか、今から楽しみです。あとは結さんがどんな風に幸せになっていくかも楽しみです。頭のおかしな上田麗奈はなんぼあってもいいですからね。
「ツルネ -つながりの一射-」 ―→5 相変わらず綺麗な景色でございました。青春の悲喜交々が巻き起こるドラマだったはずなんだけど、途中から人間関係とか青春の葛藤とかはすっ飛ばして、単に綺麗な画面で弓道場の空気が感じられるアニメとして観てたかもしれません。 基本的な評価は1期と変わらずかな。京アニクオリティでがっつり画面を描き込んでくれるので視聴時のストレスは一切無い。美しい画面、美しいモーション。京都アニメーションここにありという微動だにしない究極品質である。ただ、問題はその作画で持って何を描くかという部分であり、やはりドラマとしてはそこまでグイグイくるような訴求力は無い。まぁ、どうしても画面に映るキャラが野郎ばかりというのはビハインドにはなっちゃうのでね。「男子高校生の弓道も女子高生の吹奏楽も大して変わらんやろがい!」と言われたら「そうかもしれんけど、それを飲んだら俺は負けなのだ!」と強く主張していきたい所存。 いや、今作もドラマに寄り添った細かい描写が光る部分は相変わらず秀逸で、本当に弓道の拾うべき要素というか、ドラマになりそうな部分は漏らすことなくやってくれてると思うのよ。本当に、ここまでかつての記憶を蘇らせてくれる作劇は生半可な覚悟では作れないでしょう。ただそれだけに、「これ、弓道経験ない人からしたら全然ピンと来ないんじゃねぇかな」というのも心配ではあるわけで。客観的に見れば弓道なんて「弓引いて的に当たるかどうかだけ」のすげぇシンプルな競技で、そこにどれだけの情動があるかなんて、十全に伝えるのは土台無理な話なのよ。そう考えると、「弓引いて的に当てるだけ」とか「プールでただ速く泳ぐだけ」とか、京アニの女性向け作品はとにかくストイックなテーマを選びがちだな。まぁ、そこで勝負できる自信があるってことなんだろうけども。 とりあえず、昔を懐かしみながらの追憶体験はどっぷりと浸ることが出来ました。さぁ、次はさっさと音楽室に向かおうじゃないか。え? 滝センがスキャンダル起こして干されてるって? そいつぁこまったなぁ……滝昇、作中では愛妻家っていうのが最大のキャラ付けなんだよな……。 「便利屋斎藤さん、異世界に行く」 6→6 また最終回感想で満足して総評残し忘れるところだった。まぁ、履歴は残ってるんだから別に構わないんですけどね。 というわけで、毎週楽しかったので当然こういう評価になります。きちんと1話目で持った期待に応えてくれるだけの放送を続けてくれていたし、いい意味で予想を裏切られる部分もしっかりあって、1話たりとも油断することなく観ることを強いられるというのは幸せな体験でした。こうも本数が増えると本当に義務的にアニメを見るようになってしまい、世に溢れる「倍速で視聴する勢」なんて連中の気持ちもどこかわかってしまう気もするが(やったことはないよ)、こういう作品ばかりなら、そうしてなおざりな視聴ではダメだからね、という戒めを肌に伝えてくれるので本当に助かりますね。 よかった点はもう毎回書いているので別にいいと思うのだが、常にどこかで予想を裏切ってやろうとするヒネたシナリオラインがまず良いですよね。改めて全体像を思い出してみればその筋立ての多くはやっぱりなろう的な「ファンタジー世界のお約束」からはみ出さないものが多かったはずなのに、要所でちょっとした「ズラし」みたいなものを混ぜ込んで「あれ? そっち行くの!?」と驚かせてくれる。もちろん、その前提としてファンタジー世界の基盤の確かさみたいなものも保証されているのが重要で、最終話で初めて気づいたんだけど、どうやらこの世界って斎藤と言語が通じている代わりに、斎藤が「英語」と認識してる言葉は通じてないみたいなのよね。斎藤はカタカナ語を口にした時「あ、違う」って別な言葉を選んでたのはそういう意味だよね。もしかしたら1話目からずっと、こっちの世界の人間はいわゆる英語由来の言葉を使ってない、なんて制限があったりする? だとしたら面白いなぁ(確かめてないので見当違いかもしれんが)。 最初から続く「ショートストーリー仕立て」の切れ目の細かさも、目先をサクサク変えて常に新鮮な感覚を提供するのに一役買ってくれている。後半になってから気づいたのだが、後の方の話はサブタイが出てくる回数も減ってるし、サブタイであんまりお話が区切られてない場合も多いのよ。それでも、あのゆるいフォントのサブタイがひょこっと出てくるだけで「ここまでやってた重たいお話は一旦リセットね」みたいな不思議な「暗黙の了解」が得られてる気になるのよ。あとはテンポを調整して「あくまでギャグでやってますからね〜」っていうユルい雰囲気を維持する意味もあったかな。ちゃんと細部まで考えて12話の構成ができているのだ。 制作のC2Cはそこまで強力なイメージがあったスタジオではないのだが、「魔女の旅々」でも突如覚醒したような謎の神作画を繰り出したりしてたし、視聴者の度肝を抜いて見せつけるのが好きなのかもしれません。毎回神作品なんてのは土台無理な話なのだから、こうしてピンポイントで面白い仕事を見せてくれるスタジオってのはそれはそれで良いんじゃないかしら。 |
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HN:
Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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