最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「金装のヴェルメイユ」 5→6 「内田真礼が巨乳キャラでもいいじゃない(俺: 2022)」。今作で得られる最大報酬はそこじゃないかな。ちゃんと回想シーンでロリヴェルメイさんも出てきたおかげで、真礼ボイスの存在価値はきちんと発揮されてたしね。 「どうせおっぱいを見せるだけのエロアニメなんだからエロさえきちんと描けてればそれでいいんでない?」くらいのテンションでスタートしたおっぱいアニメだったが、思いのほかそれ以外の部分もちゃんとしてたもんで、単なるエロだけで感想を終えることが出来なくなってしまった。いや、シナリオ部分ではやっぱりテンプレからはみ出す部分は無いのだけども……今期は「悪魔と契約した主人公の懊悩を描いたアニメ」が2本あったんだけど(特撮も含めば3本だな!)、今作はその中でも一番「悪魔だってそいつの人生があるんだし、二人三脚で生きていくためには相互理解と愛情が必要なのだね」っていう側面を一番掘り下げてくれたもの。ヴェルメイさんがアルトくんに惚れる要素が結局は「持って生まれた素質」なのはどうしようもない部分だが、少なくとも1クールの間にそのアルトくんが成長してくれたことは確認できるし、アルト側もヴェルメイさんに対して愛情を抱く理由はちゃんと理解できるものになっているので、ラブロマンスとしては問題なく成立している。おねショタ一辺倒かと思ってたら次第に対等な恋愛関係になっていくので、生粋のおねショタファンの間では議論があるところなのかもしれないけどもね。 バトルものとしても案外面白い部分は見つかって、個人的にはぶっ飛んでる花澤会長キャラがいい具合だった。アルトくんの強さの表現がなろう的な身も蓋もないものだったのに対し、生徒会側のキャラは苦労人(?)のクリスさん、もっと苦労人(?)なジェシカさんなど、単なる「偉い人たち」というだけでは終わらない個性があって、見ていて退屈しないものになっている。学園バトル漫画という枠組みならこれもテンプレのうちなのかもしれないが、どうも最近はなろうアニメだらけの虚無の視聴時間が長かったせいか、「最低限成立している漫画」というだけでも満足してしまっている自分がいる。ちゃんと視聴者のことを考えて描いてくれてるドラマって、とても貴重なものなんですね。 そうして「ちゃんとキャラができてる」作品を大きく下支えしたのが作画の安定感。今作ヒロイン勢、満遍なく可愛くてよろしかったです。ヴェルメイさんが最終的に王道ヒロインになってしまったおかげで、かえってその存在が際立ったのが不憫系変態ヒロインのリリアさんだろう。中盤は彼女の行き過ぎたシチュエーションエロとピンク脳内が牽引してくれたのは間違いない事実。それだけに、なんとか彼女にも幸せになってほしいとは思うんですけどね。 倫理観ガバガバファンタジーに幸あれ。
PR 「彼女お借りします(第2期)」 ―→5 なんかとんでもねぇところで終わったんですが。3期決定の速報とか出てましたが、これで終わったらそりゃ詐欺だろ。 基本的にはあんまり思い入れのない「マガジンラブコメ」のジャンル。いまだに「マガジンラブコメで面白かった作品は?」って聞かれたら「強いていうなら『ドメスティックな彼女』」と答えるような人間なので(あ、「かのかの」も嫌いじゃないです)、ぶっちゃけ今作についてもあまり楽しかったという感想は無い。結局最初から最後まで主人公のクズっぷりは変わらないし、そんなどうしようもない男のところに女の子がワラワラと集まってくるハーレムラブコメ展開も気持ち悪さは一緒。展開としても必死に引き伸ばしている要素が表に出過ぎており、「そこで都合良く電話がくるの何でやねん」「困ったら全部ばあちゃんやんけ」などなどのストレスポイントが多い。3期があると言われたら観るだろうが、正直、続かなくてもあまり気にならない作品ではあった(ちなみにこの評価の例として、劇場版を観にいく気が1ミリも湧かなかった「五等分の花嫁」が挙げられる)。 ただ、そうして「あんまり食指の動かんジャンルなのよな」とは言いつつも、頑張ってアニメとしての魅力を発信しようとしていた努力については評価できるとも思っている。まぁ、分かりやすい言葉にしちゃえば「作画」なんだけど、今作の女の子は、いろんな方向に可愛いのは間違いない。よくあるマガジンラブコメとの差は、主人公が大学生で人間的にも経済的にもある程度独立した存在であり、そこに絡む「彼女」たちも人生の割と大事な部分について考えながら動かなきゃいけないという要素がある。中高生が主人公のラブコメだとその辺の背景ってのはどうしても軽視されがちだが、今作はお金の問題やら将来の仕事の問題やら、なんか嘘くさいくせに妙に生々しい部分もあったりする。いっそその辺りをもっと接写できるデザインになっていれば個性も伸びたのかもしれないが……そこを突き詰めすぎると作品のフットワークはかなり重くなっちゃうんだろうな……。行き過ぎないようにエロとハプニングでブレーキをかけるのは、少年漫画としては致し方ないところか。ま、息の長い作品になるのだったら、そうして「生き残る」方向に力点を置くのは正しい判断なのだろう。 3期になると、いよいよ各ヒロインとの決着をつけていかねばならんとは思うのだが、現状、千鶴を優先するのは当たり前として、そうなった時にるかちゃんをどうやって切り捨てるのかってのが難しいんだよな……。
「転生賢者の異世界ライフ」 4→2 本作で褒めるべき点があるとしたら、「ちゃんと1クール放送しきって偉いねぇ」という部分である。ほら、今期は放送できずに力尽きて秋番組になっちゃった作品もあるから……。何事も、まずはやりきることが大事。…………いや、やらない方がいいこともあるのでは? 最近悩んでいるのは、十把一絡げでずらりと並んだなろう系作品にどうやって点数で優劣をつけたものかということ。まずもって真面目に観らんないもんだからディティールで差をつけることが出来ないのよね。いかに私が苦行とも思えるアニメ視聴に耐え続ける求道者だとしても、流石にこれらのなろうアニメを全部正座して見るのは不可能なんですよ。となると優先度の低い方からどんどん視聴は適当になっていく。その中で運良く「ひっかかる」部分が見つかる作品はラッキーだが、ほとんどの場合はそうならずに消えていく。過去の事例などほとんど覚えていないが、たとえばこれと「進化の実」と「失格紋」と「精霊幻想記」と「村人A」でどれが一番マシでしたか?って聞かれてもそれは答えられないのよね。「どれもダメだったよ」としか。 今作の場合、シナリオ・キャラ・作画などなど、全てにおいて満遍なく見るべき点がないという総合力の勝利。作画だけがんばられても評価に困るので大したことないならむしろ助かるのだが、今期はこれよりももっとクオリティが低い作品も結構あったので「まだマシな方」と言えるかもしれない。その上でシナリオラインの酷さはなかなかのもので、設定を活かすとかいう発想が何一つなさそうなので心置きなく毎週の視聴を適当にすることができる。まぁ、適当にしすぎたおかげで、今期は「あれ? スライムと狼が配下で……あれ?」って他の作品とごっちゃになって困ったんですけどね。でも、やっぱり今期なろうのワーストワンはこれでいい気がするな。あっちの狼とスライムの方はまだキャラを立てようという意識はうかがえたから。 こちらの作品は……そういえば、新番チェックの時にはスルーしてたんですが、実は1話目をみた時点ではあの有名な「弱すぎるって意味だよな」作品がまさにこれだっていうことに気づいてなかったんですよ。だってネット上で出回ってる画像と絵が違いすぎるんだもん。このクオリティのガバガバっぷりも現代なろうの病巣の深さよね。あの有名なセリフをわざわざ2話目のクライマックスに持ってきてくれてたのに、「まーたネットミームのパクりやんけ」ってんで、本家なのにパロディ扱いしてました。そこは謝ります、ごめんなさい。 あとはなんだろ……エンディングはちょっと嫌いじゃない……かな? 多分今作は「いろんなスライムにキャラがあって可愛いよ」っていう部分を前面に押し出して描けばもうちょい見られるようになった可能性がワンチャンある気がしたんだけど、多分その場合も「ちみも」でいいやん、っていう結論になって終わりだと思う。 「神クズ☆アイドル」 5→6 まさかの10話締めで今期先陣切って最終回を迎えたのはこちらの作品。今期もたくさんあった「アイドルもの」アニメの中では「感想書いてない方」のグループに属する作品だが、いやはや、なかなかどうして。 1話目視聴時点で「アイドルって死んだら必ず幽霊になるんやなぁ」と突っ込んでいた通りに、ある程度予想できるネタ設定、そして男性アイドルものという最大のハードルがあったことで正直そこまで期待していなかった作品だったのだが、終わってみればとても良い刺激があったんじゃないかと思えるようになっていた。何を差し置いても、最終話のライブでは感極まるものがあったのだ。その時点で今作にはやられてしまったと認めてしまった方がいいだろう。ラスト、アンコール明けの楽曲の「feat. 最上アサヒ」はずるいって。 野郎アイドルはどこまでいっても「そんなもん男に見せられても」という思いがあるせいで抵抗が拭えないものだが、今作の場合、仁淀のキャラがアイドルでも何でもない上に、メンバーが吉野くんとの2人だけなので、いわゆるユニットもののとっ散らかった感じがなく、いわば「仲の良い友達とダラダラなんかやってる感じ」で話が進むので抵抗が全く無かったのはありがたい。仁淀があのキャラなおかげでアイドルの嘘くささもかなり消臭されており、純粋に「仁淀、頑張れ」と思える程度のドラマである。身の丈にあったところからの成長譚を最初から見守ることで、気づいたら視聴者もZINGS推しに引き込まれてしまっているかのようである。 また、そうしてアイドルの生態を描いている一方で、強火オタクもテーマに盛り込んであり得ないぐらいガッツリ描いてくれているのも新基軸。既存の男性アイドルアニメで「オタク連中が発狂してる様子」なんていちいち描かれませんでしたからね。どうしたって仁淀たち3人だけのドラマではマンネリ化してしまう恐れがあるところを、余計なくらいにオタクの居酒屋会議を描くことで良い具合に視点が揺れ、いろいろなテイストを楽しむことが可能になった。どう考えても河川敷は頭がおかしいのだが、アイドルオタクなんてのは推し活してる時は頭がおかしくなっているものなのだ。その辺りの実感のこもった「推しアクション」が活き活きしているのも、今風のアイドルアニメという感じがする。 もちろんアサヒちゃんの存在も大きく、若くして死んだ幽霊というデリケートな存在であるにも関わらず、持ち前の天真爛漫さで「死」という前提をほとんど感じさせない天使っぷり。仁淀との連携も互いを思いやってうまいことバランスが取れており、仁淀だけの成長物語ではなく、志半ばで倒れた「元アイドル」のアサヒちゃんの再出発の物語にもなっている。ラストも軽々に成仏エンドなどにはせず未来を見据えた能天気な終わり方になっており、今作はこれがベストだったろうと思わせてくれる。もちろん、中盤から物語を大きく支えた瀬戸内くんの配置も抜かりない。 そうして少しずつ「ZINGS推し」に巻き込まれてきた視聴者にとって、最終話がまるまるライブという構成も嬉しいサプライズだ。かつて「少年ハリウッド」でもまるまる1話が演劇の舞台というとんでもない回があり、今作の場合はあそこまで徹底した構造ではなかったが、オタク連中と一緒に視聴者もきちんと「ZINGSの軌跡と成長」を読み取ることができて、「なるほど、このライブは面白そうじゃない」と思えるくらいにまとまっている。こんなとんでも設定のアニメのくせして、アイドルとしてのZINGSが意外に地に足がついているというか、多方面から魅力を発信されてなんか納得しちゃうだけの説得力があったのよ。多分、私史上最も推しやすい男性アイドルユニットだったと思います。 惜しむらくは、ライブシーンのCGダンスが安っぽくて見てていたたまれないことくらいだろうか。数年前のCGアニメならこれくらいのクオリティがスタンダードだったとは思うのだが、現代アニメにおいてこのモデル丸出しの窮屈ダンスはやはりちょっと怖い。特に仁淀はアイドルとしても特殊な動きをするキャラなわけで、その辺をCGでサボらずにより入念に描けたらZINGSがもっと「生」の存在として感じられたかとは思うのだ。そこで本当に心動かされたらもう1点加点してもよかったくらいなんだけど……まぁ、あんまり男性アイドルに魅了されるのも困りものなのでこれくらいでちょうどいいか。 ラストがSee you againだったんですが……これ以上、ZINGSをネタにしてやることないよねぇ。
「可愛いだけじゃない式守さん」 5→5 今期は割と素直なカレンダーになっているようで、まだ新番チェックも続いているこの時期で前クールの処理は終わりそう(「カッコウの許嫁」は2クールでいいんだよね?)。今期立てた番組感想は全部で37本。前クールが41本だったので多少の減少傾向ではあるが、夏クールは継続作品もあるのでこんなもんだろう。できることならこれより多くはならないくらいがベターだとは思ってるのだが……まぁ、それでも40本前後は人間の所業ではないのだがね。今更の話よ。 さて、最後に幕を引いたこちらの作品だが、素直にいうなら「1話目で覚悟していたほど悪いもんじゃなかった」という失礼な評価になるだろうか。いやでもさ、なよなよ男を守るナイト風味の完璧女子高生が主人公を甘やかせつつ無双するラブコメって言われたら、「どーせすぐに飽きるじゃんよ」って思ってもしょうがないじゃん。「Twitterのイラストからシチュエーションを膨らませて連載に至った作品とか、どう考えてもネタが1クールも保つわけないじゃん」ってのが先入観じゃなくて「無難な予測」だというのも納得はしてもらえるはず。 でも、意外に保った。やはりアニメ化に至るまでの人気を博してる作品ってのはそれなりの理由があるもんだなぁ、とすげぇアホみたいな反省もしているのである。今作は「可愛いだけじゃない」という売り文句で「イケメン彼女」をとことん突き詰めることを命題としているが、正直、序盤から中盤にかけては「……言うても、これも可愛いの一形態なわけで……可愛いだけじゃね?」と思いながら見ていた。もしかしたらその評価は最後まで変わらなかったかもしれないが、よくよく考えてみれば、式守さんが可愛いならそれは萌え作品としてふつーに成立しているのだ。「可愛いだけだけど式守さん」なら無問題なのだ。1話目から相思相愛、ただベタベタしてるだけの様子を延々見せつけられるという、およそSAN値チェックとしか思えない作品ながら、ちゃんと1クールの流れの中で山あり谷ありだし、サブキャラたちの絡みも程よく、退屈しない程度にはシナリオが回っていた。「相思相愛だと本人たちも周りもみんなしてわかっている」という状況だからこそ描けるラブコメってのもあるもんで、今作はそうした「公然カップル」をより積極的に周りにサポートしてもらうために、姫ポジションに和泉が収まり、掻き回し役を式守さんが担当していたということである。ま、この際男女の役割なんてのは些細な問題ですよね。 他にも、個人的には中の人の功もあってやっぱり八満がお気に入りだったので、彼女がメインのエピソードなんかは特に楽しかったね。動画工房が(途中で特番は挟んだが)意地でも守り抜いたパリッとしたシャープな作画世界の中、唯一デロデロとユルくなることを許された八満は、この世界の神とも呼べる特権階級だったのですね。 これで大西君にもはっきりした1枚看板が出来たなぁ、とかも思ったのだが、冷静に考えれば彼女のキャリアの中にはいくらも代表作はあるか。……でも、案外「これッ!」て1本選ぶのって難しくない? あなたの大西はどこから?(私は履歴を辿ってみたら多分ピルルクちゃんであるという意外な結論に達しました) 「まちカドまぞく 2丁目」 ー→7 シャミ子お疲れ様。今はただ、「3期楽しみに待っとるよ」とだけ。 正直、1期に比べると多少のトーンダウンはあったかもしれない。あの狂騒的なテンポはいくらか緩やかにはなっているだろうし、我々が速度に慣れたというのもあるだろう。ただ、そうして多少緩やかになったおかげでより一層多魔の景色が見やすくなったということもできる。ただそこにシャミ子と桃がいる日常。それだけでも、何の不満も無いのだ。 もちろん桜井弘明的狂騒は無くなったわけではなく、話数によってはいつも以上の全開でガンガン回すこともあった。2期に入ってキャラクターが増えたことで騒がしさのバリエーションも増え、桜さんやリコくんや店長がぐいぐい出てくれば、杏里やしおんも負けじとキャラを主張する。そしたら周りに飲まれまいとシャミ子・桃・ミカンだって今まで以上にハッスルしてくれる。人間関係の複雑さが増せばその分笑いの接点も増えるわけで、愉快な町内まぞくは、まさにご町内で出来る最大勢力でのお騒がせを届けてくれるのである。今期のほとんどのエピソードが短い夏休みの出来事だったってのが信じられないよな。 非常に非常に残念なことだが、この番組の終了をもって、2年と3ヶ月に渡る「桜井弘明作品放送期間」が一旦閉幕となる。そう、ミュークルで長期間に渡り繋ぎ続けたバトンがここで途切れるのだ。つらいよぅ、と思ってスケジュールを確認したら、なんと10月からは「令和のデ・ジ・キャラット」が(ショートながらも)配信予定だそうです……。桜井イズムの権化が帰ってきますよ。ぜひ、シャミ子もゲマズに遊びにいってほしいにょ。
「魔法使い黎明期」 4→5 珍しいパターンなのだが、「多分ダメだろなー」と半端な気持ちで観てたら、途中から割と面白くなって「あれ、もっとちゃんと観ておけばよかったのでは?」と反省した作品。ただ、これを「もっとちゃんと」見るにはどこかに片づけられた「ゼロから始める魔法の書」の過去のデータを引っ張り出してくる必要があるわけで……まぁ、そこまでせんでもええか。 「前作の評価が低かった」「前作をそもそも覚えてねぇ」などの要素から低めの採点にして「下手したらフェードアウト」くらいの覚悟で見始めた作品だが、なんかね、思ったよりも随分ちゃんとした作品になっていた。いわゆる剣と魔法のファンタジーな世界での魔法をめぐる冒険譚がベースにはあるのだが、そこに転がってる要素があまり見慣れないものが多くて、判で押したように同じような話しか出てこないなろうに辟易していた身にはとても新鮮に映ったのである。特に「ちゃんと考えて作ってんだな」と思ったのは作中での善悪の概念への言及で、この世界における「魔女」が一筋縄ではいかない存在であることを起点に、「じゃぁ何が正しいっていうのさ? 人を殺すことはいいこと? 悪いこと?」みたいな話をコロコロと転がし、青少年たちの成長譚へと絡めていく。主人公のセブ君が本当に真っ白な状態からスタートする素体みたいなキャラであり、そこに感情やら情動やら欲求やら、いろんなものを詰め込んで育てていく様は、何だか育成ゲームでも見ているかのようであった。 そこに絡んでくるのが、現在の師匠であるロス先生、そして前作主人公にしてもう1人の師匠筋にあたるゼロ。普通の作品だったらどう頑張っても1人で満員になってしまいそうな「ロリババア枠」に2人のキャラが収まり、それぞれ別路線での指導力を発揮して後進育成にあたってくれる。成長するユニットもセブ・ホルト・クドーの3体がおり、それぞれに個性を伸ばす様子にバリエーションがある。暴虐をめぐる倫理的な議論など、単に「魔法のレベルが上がったよー」的なレベルアップだけを見せるのではない、人としての心の成長を見せる部分も抜かりなく、ラノベというか、小説として面白そうであった。あれぇ、もしかして「ゼロ書」の方も面白かったのかもしれんぞ……まぁ、あっちは作画がへちょかったせいで受け入れられなかったってことにしといてください。 というわけでこっちは作画もそこそこ悪くないんだよ。考えてみりゃ桑原智&手塚プロの布陣って「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」の座組みなので、キャラデザをくりくり可愛く描く部分は実績があるんやな。メインヒロインのホルトも可愛かったし、もっとメインヒロインのロス先生も阿漕可愛かったし、もっともっとメインヒロインのゼロさんはゆみり可愛かった。最終的にこのキャラに到着することまで見越して前作時点でゼロが花守キャラになってたとしたら、この采配は素晴らしいな。 年に何回か訪れる瞬間があるけど、やっぱり「アニメ、適当に観てたらあかんよな……」という申し訳なさが去来した作品でした。こんな私に誰がした。 「くノ一ツバキの胸の内」 5→5 えっとね、嫌いじゃ、ないです……むしろ好きです(小声で)。いや、しょうがないじゃん、おっちゃんな、「ネギま!」のファンだったんよ。いろんなところでノスタルジーが刺激されるんよ。正直加点するかどうか悩んだけど、なんか違う気がするから一応自制した。 「美少女動物園」という言葉があるが、本作はさながら「デコっ子保育園」である。箱庭の中に女の子(デコ)という概念を多数放り込んで、それらの相互作用さ変化を観察するというだけの世界。徹底的に「男」を排したその世界は、無いが故に一際意識される異性の存在のために要所ではきちんと性的なシチュエーションを持ち込みつつ、不必要ならば単なる女の子の楽園として、(必要であれば百合も交えながら)きゃっきゃうふふを描いていく。こんなにも真っ直ぐにただ目的のみを追求して作られた世界もなかなか無いんじゃなかろうか。 何も知らずに観た第1話では、「これ、全員名前ありのキャラなの!?」と度肝を抜かれ、「ソシャゲアニメでもあるまいに、こんなに一気に押し寄せられらたら覚えられるわけないし、脳が停止してかえって記憶に残らなくなっちゃうぞ」と思ったものだが、「キャラ多すぎ問題」も閾値が存在しているのだろうか、いくら何でも36名(先生入れたら38名)という「1クラスよりも多い人数」は、マジでスタート時点から覚えることを放棄しているため、むしろ負担にならずに視認性が向上した。だって、「どうせ今回の話で出てきた奴らも来週まで覚えてられないしな」と思ったら、いちいち気にならないでしょ。「基本的に1話で1つの班を取り扱います。でも、気に入らなかったらあんまり覚えなくてもいいです」というアラカルト方式で毎週ダラダラと日常が垂れ流されるだけ。なんなら13話使って全部の班をゆっくり自己紹介させて終わっただけの作品とも言える。このヌルい温度感がアニメ視聴に疲れた身にはたいそう心地よく、別に覚えなくていいと言われているのに、視聴中は気になって公式HPでキャラの概要を毎週確認するようになっていたという。オタクは押し付けられても逃げちゃうので、そっとそこに女の子を置いとくだけなら、気になって見にくるのである。野生動物の扱い方と同じや。 そうしてやんわりと距離を置いて接するだけにとどめ、なんか気になるキャラがいたらそこだけちょっと記憶に残す。そういうスナック感覚の美少女アニメとしてはとても綺麗なデザインでした。CloverWorksによる安定した作画も大きくプラスに働いており、「まぁ、いうてだいたい同じようなデザインやけどな」というデコだったりデコじゃなかったりする女の子に風味程度の個性を与えて魅力を増やしてくれていた。世間的にはどの子が人気なんでしょうね。露出でいえばベニスモモ・モクレン・ヒナギクあたりが筆頭なんでしょうか。私は当然モクレンの声は可愛いと思ってましたが、実は脇のキャラに目を向けるよりも、素直にメインキャラのサザンカ・アサガオペアが可愛かったので良かったと思います(当然リンドウもツバキも悪くないですよ)。 毎週歌詞とアレンジだけ変えてのエンディング方針とか、「ネギまメソッドがまさか現代に蘇るとはなぁ」と思い出をしみじみと噛み締めながら、ウン年たった今でもちゃんと3-Aのクラス名簿を全員分思い出せた自分にちょっと安心したりもしました。今現在リアルタイムで青春真っ只中のアニメファンの子たちは、せっかくなのでこのあかね組のメンバーをちゃんと全員誦じられるようにしておこうね。今作はキャスト配置がめちゃめちゃ強力で「今売り出し中の若手女性声優一覧」としても楽しむことができるので、ここから明日のスターが羽ばたく可能性もありますよ。私は1回目からやたら印象に残ったサザンカ(根本京里)がおすすめですが、その脇で職人芸を見せる鈴代紗弓がMVPだったかもしれません。私の記憶に残る鈴代キャラ、何故か全員「バカ+巨乳」がセットなんですがね。そういう声なんですかね?
「BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-」 6→6 まー、まだ感想書くタイミングじゃないと思うんですがね……。一応の節目として記録だけ残しておきましょう。 改めて一息ついた後に冷静に考えてみれば、このアニメのピークは自動ゴルフコース生成装置の時だったんじゃないかって気がするんですよね。あ、その後のローズさん腕ぶっ飛びもあるか。あのあたりの、画面の隅でキン肉マンが「ゲェーーーッ!」って言ってくれそうな雰囲気はマジで最高だったし、頭イカれてると思った。ただ、そこから日本にやってきて、ゴリゴリに葵とのラインを繋いで百合方向一本に絞ってからの展開は……まぁ普通なんだよな。毎週感想書けてるから楽しいは楽しいけど、まー、前半で貯めた貯金分みたいなとこは正直あった気がする。 ここから後半戦に向けて、改めてもう一回生成装置やローズボカンみたいな衝撃をつなぐことができるかどうかが最終判断を左右する。一応、ライバル校のばけもん2人はギフト持ちなので超人ゴルフ対決で奇跡を起こせる可能性はあるし、アムロが何やら訳わからん事情を抱えてるみたいなのでそっち方向で「女子高生最強編」が終わった後に「レオの足跡編」みたいなのが始まって世界の頂点を目指す展開もあり得るかもしれんけど。その時にはぜひ、今回戦ったライバルたちが「俺たちも忘れてもらっちゃ困るぜ!」「お、お前らはーーー!」みたいなこともやってほしいですね。まぁ、ゴルフに団体戦があればの話なんですけども。 あと、どっかでヴィペールさんが帰ってきますように。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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