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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「カノジョも彼女」 6→5

 点数は下げたけど、初見の頃から印象はあんまり変わってないです。よくもまぁ、このネタだけで1クール走りきったな、と。原作はもっと走ってるんだろうからそれはそれで立派だし、ちゃんと成立してる作品です。

 最初に見た印象からの加点要素がなかったので、どうしてもマンネリ化というか、飽きがきてしまうのはしょうがないところなのだが、なんやかんやで毎回のやりとりはどこかクスッとさせられるところがあるし、基本的に不快な部分というのがあんまり無い作品なのでネガティブな感情は湧いてこない。あ、いや、理香の押しかけゴタゴタとかのタイミングは流石にちょっと心は離れたかもしれないけど。ただでさえアホが3人集まって始まった奇跡に、輪をかけたアホが入ってきちゃうとちょっとクド過ぎたというか。でもまぁ、その後の理香の着地したポイントも悪くないし、最終的には良いまとまり方になってると思う。

 あとは結局「二股ネタ」というのをどこまで忌憚なく楽しめるかっていう問題でね。前提条件として、アホ過ぎる直也のことをこれだけたくさんの女性が好きになっちゃうっていう状況をどれくらい認められるかなんだよな。「んなアホな」で冷めてしまっちゃうと結局全部茶番に見えるだろうし、「まぁ、一応男らしいところはあるから、そこをめちゃめちゃ拡大解釈してそこは良いことにしましょう」と認められれば、あとは狙った通りにギャグが進行するので飲み込みやすい。別に倫理面で悩む必要はあんまり無いんだよな。一夫多妻なんて人類の歴史の中では割と普通の形態なんだし。そこで悩んじゃうのは当たり前だが、結論として「アリ」に落ち着くのは特段無茶でもない。むしろこのまま3人なら3人で人生を歩むプランをがっちりしっかりと練り上げて、未来がどのように築かれていくのかを見てみたい気もする。これって渚ちゃんがずっとこのままの性格でいてくれるなら、直也は最終的に咲と籍を入れて、その上で渚ちゃんとの間の子供も認知して共同生活するみたいな形態になるんかなぁ。多分最大の問題は親御さんとの関係なんだろうけど、咲の母ちゃんはそのあたり柔軟そうだし、渚ちゃんちが通れば案外いけそう。まぁ、この世界でそんなん真面目に考えてもしょうがないんだけど。

 そうなるとやっぱり理香が邪魔なんだよな……「二股から三股へ(下手したら四股へ)」というのはギャグ漫画の流れとしては自然なのだが、がっつり真面目に考えていくと、流石にどこかで切らないと現実感が消滅してしまう。今作がどのような最終回を迎えるのかは気になるところだ。アニメ2期とかはなさそうだしなぁ。

 

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「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」 ー→4

 映画化ねぇ……劇場版って、どんな中身やるんだろう。ただでさえ2期の時点でやること無くなった感が強かったのに……。

 「悪役令嬢もの」というジャンルを体現したわかりやすいタイトルについて、1期で全てを回収してしまったために2期では何をやるのかというのが分からない作品だった。新番チェックの時点でそのことは懸念していて、3ヶ月前の言葉を借りるなら「単にカタリナ・クラエスという1人の女性の人生の記録」でしかなくなった。タイトルから「乙女ゲーム」要素が用をなさなくなり、「破滅フラグ」も存在しない。さらに、誰一人としてカタリナを悪役だなんて解釈していないのだから、2期のタイトルは「令嬢に転生しました」になる。いや、転生要素もほとんど顧みられないのだからタイトルは「令嬢」かもしれない……逆に面白そうなタイトルだけども。いや、カタリナ自身が令嬢である自分を受け入れられてないし、もしかしたらタイトルは「無」かも。なんだかなぁ。

 別に「単なる都合のいいお嬢様ハーレム」が決して悪いわけではない。いわゆる逆ハーレムの状態だけが残り、脳死で見られるいちゃいちゃがあるなら「女神寮の寮母くん」と大差ないデザインと言えるはずだ。ただ、如何せん女性向けがベースなのでエロは無い。少女漫画の文法なんだけど、そんな中に逆ハーレムを形成する難聴系主人公を放り込むと、繊細な恋愛の駆け引きとかは無くなってしまうために少女漫画としての据わりが悪い。そう、結局タイトルが「令嬢」であるなら勝負どころはカタリナのキャラクターのみということになるのだ。そして残念なことに、1期は破天荒なキャラがそれなりに楽しめたカタリナも、こうして破滅フラグに悩まされることがなくなると単なる「なんかやっちゃいました?」系主人公に成り下がってしまった。鈍感っぷりが常軌を逸していて、必死に破滅フラグと戦っていたゲームプレイヤーとしての主人公像と完全にずれちゃったのよな。そんな「ズレた」主人公と、その周りを取り囲む賛美するだけの取り巻き。なかなか楽しむのにはハードルが高い。キャラデザとかは可愛い部分が維持されたままだったので、素材が活かしきれてないみたいで勿体無かったな。

 一番楽しめた部分はもう一迅社のCMなんじゃなかろうか。土おじさんフォーエヴァー。

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「ピーチボーイリバーサイド」 4→4

 ピンとこんなぁ……結局何がしたいのかよく分からん作品だった。

 映像部分は悪くない品質。女の子はそれなりに可愛い子もいるし、エロい部分はエロい。ただ、今作はあんまりそこは問題にならないかな。不思議な構造になっているので謎が謎を呼ぶ展開だったのだが、これって結局、「ふつーのファンタジー作品だけど時系列をごちゃごちゃにしてみた」ってことでいいんだろうか。なんかお話が飛び飛びになっちゃうので、まず1話1話始まった時点で「今、何してるん?」というところから始めなきゃいけないのが大変。時系列シャッフルといえばその嚆矢ともいえる「ハルヒ」があり、さらに面白い事例として「プリンセス・プリンシパル」があったが、今作の場合、オムニバスで構成されているわけではないのでまずぶつ切りにしてつなぎ直すという手法自体があまりそぐわない。おそらく、山場となるバトルシーンを「いいところ」に持ってくるため、そして「人と鬼の関係」というのを色々な角度、色々な時点から俯瞰して最終的にサリーやミコトの存在がどのように着地するかを探るため、というのがシャッフルの目的だったと思うのだが、正直、「労力の割にペイせず、なんかひっかかる要素になっちゃった」という感じ。まぁ、構成した人が「普通に進めたらいまいちおもんない作品やなぁ」と思ったのだったらしょうがないのだが……。

 問題は、結局そうして下地にある作品「いまいちおもんない」からなのかもしれない。ダークファンタジーとしては興味を引く部分もあって、特にサリーの存在ってのは扱い方次第では結構オリジナル要素として目を引くものになったと思うのだが、着地点はやっぱり「鬼も人も仲良くできるんじゃない」というふつーのもので、サリーがそこに至るまでの心情を追うのがシャッフルも相まってぐちゃぐちゃになっちゃうと「もしかして、まだ間に何かあったのでは?」という勘ぐりが発生してしまう。視聴者目線で、まっすぐなラインが引かれたストーリーなら様々な要素の変遷を全て一本で処理できるが、今作みたいな構造だと、「つなぎ目」ができてしまうために、最終的に見えたラインはどうしても強度が弱くなってしまうのだ。そうなると、やはりドラマはぼやける。

 今期は「クール教信者クール」という謎のシーズンになったわけだが、今のところ3本の中では「あんまり興味が湧かない方」の作品になってしまった。残念。

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「女神寮の寮母くん。」 4→5

 いや終わるんかい。ちょっと油断してたわ。最近少なかったからすっかり忘れてたけど、これってあの懐かしの角川枠か(確認したら前クールの「異世界魔王」もそうやったっけ)。どの作品よりも遅く始まり、どの作品よりも早く終わる、それが角川流の10話構成……。

 あれ、何故か点数あがってんな。まぁ、ほら、やっぱり僕、「長屋もの」の雰囲気って好きなんですよ……今作の場合は全く長屋ではなくて完全に一つ屋根の下の同居話ではあったが、「いろんな人が集まってきて、ドタバタ共同生活をする」っていう構成は不思議と惹かれるものがある。自分自身は絶対に他人との共同生活とかお断りなのに、何故そうなるのかは永遠の謎である。まぁ、そういうお話だったおかげで、単なるエロバカアニメではあるのだが、案外空気感に馴染んで、「楽しむというほどではないけど、特に嫌でも無いし環境音楽としては無難だった」というくらいに評価を繰り上げた。ちなみに視聴してたのはAT-Xの無修正バージョンなので、環境音楽だと言いながら乳首だの尻だのパンツだのはフルオープンである。まぁ、流石にこんなもんでいちいち興奮するほど若くないので……(でも修正が入っているとムカつく勢)。

 エロバカだし、設定は本当に「ハーレムもの」のテンプレートを綺麗になぞっている話でしかないのだが、まず映像部分がそれなりに安定していたというのが評価の1点目。こういう作品の常として、とにかく乳首やパンツに全力を注げばいいという風潮はあるが、最近のアニメなら10話全体でキャラ作画などの崩れが少ないというだけでも上々ではなかろうか。その上できちんと「エロ」は貫いているのだし、集まってくるヒロイン勢は(すてあを除いて)全員痴女という状態ながらもそれなりに可愛いと思える部分もあった。あと、やっぱりこういう作品でがっつりと女装回が導入されるあたりは最近の作品なんだよなーという感じがする。男性性を通り越して、主人公はハーレムを安全に切り盛りするために(ショタだけでは属性として足りず)女性にすらなるのである。

 今後の社会を考えると、こういうシンプルなエロバカもいつまで楽しめるか分かったもんじゃない。たくさんのおっぱいを拝める日常に感謝しつつ、ありがとうという感謝の気持ちは忘れないでいよう。ところで、あのヒロイン勢がPVとかになると実写で出てくる試みはなんだったんだろう……。

 

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「魔入りました!入間くん 第2シリーズ」 ー→6

 「不滅のあなたへ」に続いてこちらも他作品に先んじて終了。ほんと、NHKのスケジュールは自由だな。ちなみに今回は21話。やっぱりこうして話数やクールにとらわれない作品作りができるとのびのびできて良いなぁ。

 相変わらずの安定感。そして3期が決まっての中継ぎの2シーズン目でもある。もう、このままの調子で息の長い作品としてず〜っとEテレでやっててほしい作品。私の中の立ち位置としては「境界のRINNE」と同じような扱いだが、こちらは作画クオリティもそれなりによく、さらに一応作品内の状況にも進展がみられて少年漫画としても成立している部分が良い(いや、「境界のRINNE」も進展がないわけでは無いのだが)。今回はウォルターパーク編をメインに据えていたおかげでバトルものとしての見栄えも良かったし、ロイヤルワンの話で「学園もの」としての盛り上がりもあった。学園ドタバタコメディに必要な要素は全部揃ってたのよね。主人公・入間の立ち位置っていわゆるチート系ではあるはずなのに、いろいろな身の不幸とか、本人の人徳とかのおかげで一切嫌味が感じられないのがなんとも不思議。その上で周りのクラスメイトなんかも絡めると成長物語がちゃんと見えるから停滞感も無いしね。アスモデウスの成長とか、初期登場時の設定からは想像もできない形になってるなぁ。

 そして何と言ってもヒロイン勢。アメリ嬢がメインだった先週のお話はたいそうごちそうさまだったし、クララもブレないキャラを保持しながらも適宜アクセルを踏んでくれる。クララがきちんと恋心を意識できる展開があるとは思わなんだ。こうなってくるとクララ×アメリの関係性も楽しいものになってくるね。そしてこの世界で唯一にして最大の悪と狂気の体現者たるキリヲ先輩。3期以降、入間とキリヲの関係性がどうなっていくのかも見どころだねぇ。こうしてみると、本当にベタベタな作品だと思っていたはずなのにいつの間にやらすっかり取り込まれているな。良いアニメになってくれてありがたいです。

 

 

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「不滅のあなたへ」 6→6

 このタイミングで最終回を迎えるあたりがNHKアニメの自由なところである。確認したら全20話というなんとも半端なような、むしろキリがいいような。まぁ、「第一部完」ってなもんだろうけど。確実に最後までやってくれそうなのもNHKアニメのいいところである。原作がいつ終わるかにもよるけどね。

 さて、そんなわけで無事に幕を閉じた本作だが、正直、かなり面白いアニメだったと思ってる。1回も感想記事あげてないんだけど、「なんか書こうかな……まぁ、忙しいからやめとくか……」と思ったことはかなり多い。一番覚えてるのはグーグーの死の時かな。あれは観ててかなりヘコんだのでねぇ。1話目の時も書いた通り、本当に「これはつらい」を繰り返す作品なので視聴後にとにかくダウナーな気分になるのだが、こうして心動かされるというのは決して嫌な経験ではないのでね。

 「死」は常に物語の中核だ。それは別に今作に限ったことじゃなく、人の生き死には太古の昔からドラマである。そして、そんなドラマの中心である生き死にを、とにかくぎっちり詰め込んで殺しまくるのがこの作品である。フシという存在がオムニバス形式でどんどんいろんな別れと接触して成長していくというデザイン自体が「死」に彩られた物語であり、「つらい」の物語である。ある意味でインスタントな死別劇場になってしまい、死そのものの価値が軽くなる恐れがあるデザインなのだが、幸いにして、今作の「死」はあまり軽くならない。冒頭の少年の死がいきなり辛いし、マーチの死はとても辛い。もちろんグーグーの死はとてもとても辛いし、最終回で見せたピオランの死だって辛さの総決算である。そして、それらの1つ1つの死は、どれも同じではなく、異なった意味を持ち、異なった視点をフシに与えてくれるもの。決して打算で組まれた物語ではなかった。これだけの「つらい」を提供してくれたというだけでも、まずはありがとうだ。

 そうして編まれた物語を肉付けするのがブレインズベースのアニメーション。何かとんでもなく技巧的な部分がある訳ではないのだが、原作でやろうとしていることを丁寧に1つ1つ再現してくれているのだろう。ゆっくりと噛み締めながら物語を追いかけるのにちょうど良いペース配分だった。まぁ、ジャナンダ編だけ、冒頭でちょっと「どないやねん」と思うことはあったけども……全体を見れば瑣末な問題。出来ればこれを機に原作を追ってみたいなぁ、という気にさせてくれるだけの仕上がりになっていたんじゃなかろうか(まぁ、未完なのでまだ読めないけどさ)。

 個人的には上述の通りグーグーの死のエピソード(というかリーンさんとのお別れシーン)がとにかく辛くて一番印象深いのだが、最後に思い切り追い込みかけて突き抜けていったハヤセさんのぶっ壊れヤンデレアマゾネスっぷりも大好きである。イカれ女は大好きなジャンルなんだけど、ここまでまっすぐにぶっ壊れてくれた女は久しぶりに見たかも。今後も事あるごとにフシを苦しめて欲しい。いや、むしろ真実の愛を伝えて欲しい。

 他にも今作で注目したいポイントに「渋くてナイスなキャスト起用」ってのがあって、個人的にマーチ役に引坂理絵ってのがスマッシュヒットだったし、トナリ役が稲川プロだったのもめっちゃ嬉しい。いい仕事すると思ってるんだけどメインに食い込んでることが少ないキャスト、もっと色んなところで見かけたい。

 

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ODD TAXI」 6→8

 すまねェ……すっかり忘れてた……。最終話の感想を書いた時点で満足してしまい、こちらの最終感想を書くのをすっかり忘れていた。この度、久しぶりに新番チェックのファイルを引っ張り出してきて「あれ? そういや最終感想ってどこでゴールしたんだっけ……」って思って確認したらゴールしてなかったっていう……最近さぁ、体力が落ちたせいで実際の放送と視聴のタイミングがズレてきてるし、さらに感想書いて上げるタイミングもズレてるしで、色々抜けちゃってるんだよなぁ……これが……老いですわ……リアルに怖い。ちなみに春クール終了時の最終感想の数は38本。まぁ、そんだけやってりゃ忘れることだって……ね。

 というわけで大失態だ。何が失態って、放送終了からしばらく経ってしまったため、流石にもう記憶が薄れてきているのではっきりした総括が出来なくなってしまったこと。今作は視聴後すぐにやらなきゃいけない作品だったなぁ……本当に申し訳ないことをした。いや、まぁ、でも割と世間からも認知されてたみたいだし、私がいちいち掘り返す必要もないか。毎週感想もあったしね。とりあえず、アニメオリジナルでここまで尖って魂のこもった作品が作られるという現代アニメ業界の状態にまだ安心できるということだけ言っておこう。ほんと、「Vivy」とこれっていう対極みたいなオリジナル2作品がそれぞれに面白かったっていうのは、アニメファンからしたら本当に大きな救いなのですよ。頑張れ日本のアニメ業界。まぁ、今作みたいな方向性は、なかなか2匹目のドジョウを狙うのも難しいデザインだけどなぁ。本当に紙一重だもんなぁ。

 

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「蜘蛛ですが、なにか?」 6→6

 何はともあれ2クールの長丁場をお疲れさん。最後の最後で万策尽きるあたり、板垣さんがむしろわかっててファンサービスしてるんじゃねぇかとすら思える所業だったな(サービスとは?)。

 もともと原作コミックを読んでいて嫌いじゃなかったというのもあるのかもしれないが、アニメになってもきちんと魅力が発揮できてる作品だったんじゃなかろうか。とにかく地道なレベル上げをひたすら繰り返してジャイアントキリングを成し遂げるというRPGの基本デザインに忠実な序盤。私はその辺の話しかしらなかったわけだが、その辺の展開は割と再現されてたと思う。CG作劇には賛否あったとは思うのだが、大規模なモンスターの作画はやはりCGが必須で、残りの部分との帳尻を合わせるためには全部CGでまとめちゃった方が早い、という判断はアリだと思う。「ベルセルク」の時はこれが空回りしちゃったわけだが、今回はいかにもアニメ的なキャラクターデザインに落とし込み、蜘蛛子の愛嬌もプラスして統一感を出せている。人間キャラが増えたあとも、少なくとも作画が定着しているので大きく崩れたという印象もなかった(動画でどっかサボってる感はあったが)。まずはそこに一定の価値がある。

 そして序盤は置いてけぼりになってしまった「突然の人間パート!!」も、後になって考えれば妥当な判断だったんじゃなかろうか。転生者とこの世界の真実を巡る展開は絶対に描く必要があった要素で、それを描くためにはどうしたって人間サイドの事情を長々と説明する必要がある。シリーズ構成次第では、どこかからぷっつりと蜘蛛子が登場しなくなるという可能性もあったわけだ。流石にそれはまずかろうというので、多少の非難は覚悟の上で人間パートを小出しにして、少しずつ両サイドの物語を融合させていく流れはむしろ分かりやすいといえたんじゃなかろうか。全体が見えるようになれば、割と作劇は新鮮だった気もするしね。

 正直、板垣さんのこの方向性のアニメ制作は今後の時代にはアリだと思うんだけどなぁ。どれだけニーズがあるかなんだよなぁ。

 

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「シャドーハウス」 5→6

 偉大なるおじいさま、どこぞの大魔王に声が似てるもんだからエドワードに対して「次に何かやったらワシは躊躇なくこの3本目の指を折る」とか言い出しそうだった。概念的にだいたい同じ存在かもしれない。

 さて、とにかく私としてはこれでまとめ買いしたコミックの続きを読むことが出来るようになって一安心である。我ながら「アニメ放送中は原作読むの禁止」縛りはこういう時にもどかしいものだ。しかも今作、ラストの展開がまさかのアニメオリジナルだったという話を目にして、原作はどういう展開になっていったのかが気になってしょうがなかった。いや、読んだらいいじゃん、って思うかもしれないけどね。ダメなのよ、放送中に自分の感想以外の情報をインプット・アウトプットするのは基本的にNGね。

 というわけで、アニメ版ラストにはもしかしたら賛否あるのかもしれないが(実際、オリジナルでまとめるって知らない状態で見ててもなんかちょっと違和感はあったが)、これを書いている私はまだ原作の展開を知らないので、これはこれで別によかったんじゃないかと思っている。まぁ、エドワードの扱いが多少雑だったのは間違いないとは思うが、あのお披露目からのこの展開はない話でもないな、というくらいのレベルで成立していると思う。唯一気になったのはラムの扱いだが……原作じゃどうなってるんでしょうね。今から楽しみです。

 中盤以降は毎週楽しませてもらった作品だったと思う。やはり今作はシャドーという存在があまりにもアニメ的に異質で、そこをどのように武器に転換していくか、というのが注目すべきポイントだったと思う。例えばラストの方とか、「顔のない人形」のフリしてたケイトがヴェールを外して「私だよー」って顔出すシーンとか、ヴェールめくっても真っ黒でよくわからんから笑ってしまった。アニメの最大の武器である「表情芝居」を奪った状態での作劇ってのは、おそらく我々が想像する以上に繊細な作業だったんじゃなかろうか。幸い、見ている分にはほとんどデメリットにはなっておらず、「シャドーの顔が見えない分、生き人形たちの表情の賑やかさが引き立つよね」という武器になっていたんじゃなかろうか。原作漫画もその辺りの対比というか、ギャップは間違いなく狙っているところだろうしね(下手したら本当に、「顔のないヒロイン」というアイディアを膨らませてあの世界を作ったんじゃなかろうか)。

 作品全体を取り巻く雰囲気もいい塩梅だったし、煤アクションを含めて、本当に「モノクロ」に制限される中での造形は狙い通りの結果につながっていたと思う。もし枠が許すならきちんと2期目以降も作って欲しいところだが……今回のラストから繋がるのかな。どうかな。

 

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