最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「幼馴染が絶対に負けないラブコメ」 4→3 正直、後半ろくすっぽまともに観てなかったのであんまりシナリオの機微は追えてないんだけどね……機微とか、あったのかなぁ。 まずもって、今作の視聴モチベーションをガリガリ削ってしまった最大の要因は作画である。いったい何があったのだろう。天下の動画工房が担当してたはずの作画は、1話目時点で怪しげな様子を醸し出していたが、そこから回復の兆しは無く、被害は増すばかり。萌えラブコメアニメに必須なのはとにかくかわいいキャラデザのはずなのに、ヒロインを含めて全キャラクターが崩壊し、動きのあるシーンではその窮状が明確になる一方。とにかくそんな画面を見続けているのがキツくて、どんどん話は頭に入ってこないようになってしまった。 そうして描かれた話の方もよくわからない。最初に明かされた「お互いに惚れてる状態のはずなのにフってフラれて大惨事」という設定は色々とかき回し甲斐のある面白そうなスタートだったのだが、そこから始まるのは脳死のラブラブハーレム展開。キャラの増え方も早くてそれぞれが勝手に「主人公ラブ」をばらまいていく。一応「ヒロインどうしのインタラクション」が多めになっている部分は興味を引くし、それぞれがあけすけに性格の悪さをぶちまけている部分は面白みにつながるはずなのに、そもそも主人公に魅力が無いために、そこにこだわるヒロイン勢の心情を追うこともできない。「芸能」というテーマ設定もどこか現実感が無く、男連中が寄ってたかってやる悪巧みがなんとも痛々しい。最終的な印象は「ま、禎丞は信長とバタバタやれて楽しかろうがよ」くらいである。佐倉さんといのすけが楽しかったかどうかは知らん。
PR 「憂国のモリアーティ(第2期)」 ー→5 こちらもとりあえず完結にたどり着いたということでお疲れ様なわけだが……。 こちとら原作漫画は漫画喫茶で1回読んでるだけだし、なんなら最近全然漫画喫茶行けてなかったから最終巻読んでなかったりするので、全くもって原作と比較することは出来ないのだが……あれ、こんなもんだっけ? なんか、あっという間に終わってしまった気がするんだが……勝手なイメージでミルヴァートンがらみの展開とかもうちょっとねちっこかった印象があったんだが……いや、具体的に覚えてないので、もしかしたら勘違いかもしれんけど。まさかアニメ2クールでまとまると思ってなかったのでちょい肩透かし。 いや、まぁ、でも何かが破綻してるってわけでもないし、これでいいのか。多分カットされたのってモリアーティサイドの個々人のお話よね。だからなんかあっさりした印象になってしまったんだと思うんだけど、モリアーティとホームズの関係性を中心に描いたらこれだけさっぱりしたお話になるんだろう。んー、やっぱりもう少しねちっこい話が欲しかった……もっとウィリアムのやらしい顔が見たかった。2期目ってホームズ目線の話が多くなってしまったせいで、モリアーティ兄弟の間であれこれやったり、超然とした態度で状況を俯瞰したりっていう描写が少なかったのが物足りない原因かも。せっかくアイリーンが正式に仲間に加入したのに全然活躍の機会もなかったし、本当に必要な要素だけで駆け抜けてしまった感じよね。やっぱり尺の問題は難しいのかなぁ。
「転スラ日記」 4→5 先週で終わってた(何故か今作はよくある現象)。外伝があるやらなんやら言ってたけど、特に録画出来てなかったからあったのかどうかもよくわからず……相変わらず適当な視聴体制だな。 一応、現在は「なろうの代表作」とも言われる作品のスピンオフ。なんだろね、「これくらいの内容でもちゃんと視聴者のニーズに応えられるだろ」みたいな余裕が感じられる作劇になっている。ぶっちゃけ、内容は本当に雑というか適当というか、「異世界生物に日本文化を体験させときゃいいだろ」みたいな、「楽に作れるスピンオフ」のデザインがはっきり見える。テレビ番組でよくやってる「外国人に日本の文化を体験してもらおう」って言って無駄にドヤるタイプのバラエティの異世界バージョンだ。平和な世界を描くために戦闘が発生せず、ステータスや武力でマウントを取れない分、文化の力で殴りに行こうとする姿勢である。 そう考えると、結局この流れもなろう的文脈ではあるのだが、今作の場合はなんだかんだでアニメだけでも3クール分も放送しているおかげで蓄積があり、「何となくキャラを動かしているだけで成立する」感がある。馴染んだキャラクターたちが楽しそうに日本文化を満喫している様子を眺めているだけで、日本人に生まれたからには悪い気はしないのである。まぁ、これがバラエティが無駄にマウント取りに行く理由になってるんだろうが……。みんな幸せになってくれるならそれでいいじゃない。こうしてみると「スライム倒して〜〜」がきらら系に近寄っているのと同じ現象を、まさに「これが日常」である転スラワールドでやっているというお話であり、スライムななろうとスライムキラーのなろうが奇しくも同時期に似たような志を持っていたということになるわけだ。 さて、夏クールからは改めてシリアスモードの方の転スラに戻っていく。こんだけユルい姿を見せつけられた後に改めて魔王リムルを見せられるわけだが……ついていけるんでしょうかね。魔王はなぁ、今回もミリムが可愛かったからなぁ……。
「NOMAD メガロボクス2」 6→6 良きに。そこまで球速があるわけじゃないのだが、狙ったところにしっかり入れてくる、そんなアニメ。 相変わらず「どの辺があしたのジョーやねん」とか「結局ギアってなんやねん」みたいなツッコミは入るものの、そうした要素は1期ですでに通過している。後の問題は、1期で作り上げ、完成したかに思えた「メガロボクスの世界」にどうやって新しい物語を積み重ねるか。そこんところが上手い。 すげぇざっくり言えば2期で展開されたお話は2つだけ。チーフのお話、そしてマックのお話である。そしてこの2つを足し合わせてその間を覗くと、きちんと「ジョーの物語」も見えるように出来ている。一度落ちるところまで落ちてしまったジョーという主人公が、どうやって戻ってくるんだっていうハラハラ感を見事に乗り越えて大団円へと導いてくれた。サチオがこんな役回りになるとは思ってもみなかったが、1期でおやっさんが作り上げたチームが、最後には綺麗に一回り大きくなって戻ってくる。本当に真っ当な、お涙ちょうだいのメロドラマ。余計なことを考えずに、それを楽しめばいい。キャラの置き方が綺麗で、チーフがほんとに格好いいし、最初は「こいつが最終戦の相手でいいのかよ」と思っていたマックもなんだかんだでお話が膨らんできちんと意義のある相手になっている。本作は別にボクシングシーンに特段みるべき点があるわけでもないのに、それぞれが背負っているものが理解できればこそ、その拳の重みも違って見えるのである。とにかくおっさんどもが寄ってたかって夢を抱えながら必死に現実に争い続ける物語、おっさん目線だととても染みる。なるほど、これはあしたのジョーなのかもしれない(手のひらグルングルン)。 そして全くもって作品評価とは関係ないが個人的に一押しの要素として、今作はついに実現した「細谷佳正VS小林親弘」という対決構図の作品なのである。いや、直接は対決してないけども……何故か私の中ではすごく似たカテゴリに入ってるこの2人だが、小林親弘のイメージって、多分レゴシと杉本の印象が強すぎるせいなんだろうが、「頭おかしいけど根っこでいい奴」みたいなキャラに固定されていた(そして細谷も根っからの悪人はあんまりやらないイメージ)。今回、小林が担当した佐久間は、今までにないタイプの真っ当すぎる悪人で、そのいやらしさが物語の終盤に見事な彩りを添えている。やっぱこの人のお仕事が大好きだ。もっとガンガン頭のおかしい役をやってほしい。 あと、「今期お気に入りエンディング」部門でも上位。カラオケで絶対歌えないのが残念。 「86-エイティシックス-」 5→5 放送枠の最後に総集編入れるってデザインはよく分からんな。11話だと短すぎて穴埋めが求められたってことなのかしら。まぁ、間に挟む総集編と違って視聴時に邪魔にならないのは良いか。 今期マンパ枠は「MARS RED」の次にこれという、鬱々とした枠だった。続けて見てしまうと「人間ってほんっとクソだわ……」という気持ちになるため、さらに続く「ドラゴン、家を買う」まで見ちゃうと最後の番組に「うるせぇ黙れよ」という気持ちしか湧かなくなるというとんだとばっちりがあったりする(ドラゴンかわいそう)。まぁ、それくらいきちんと鬱になれる作品だったのは間違いない。 「戦争と命」「兵士と上官」みたいな普遍的なテーマ設定で描かれる部分に関して、「まー、よくある描かれ方ではあるよなぁ」と思いながら見ていたのだが、本作のすごいところは、本当にその視点ただ1点だけで1本のお話を成立させたということである。そりゃま、戦記物なのだから「少しずつキャラが戦死していく」というのは普通の流れなのだが、普通はそこにもうちょいいろんなものをまぜこんでくるもんだ。幾ら何でも「戦場に出たら死ぬかもね」という恐怖感だけでお話を引っ張り続けるのは無理なのだから。しかし、本作はそれをやってのけた。マジでず〜〜〜〜っと、「戦場に行けば誰かが減るかも」だけで最初から最後まで走り抜けたのだ。その上で、不思議なことにマンネリ感や間延びした印象が無い。少しずつ減っていく味方兵士、それぞれに生まれるメインヒロイン・レーナとの絆。そして次第に明かされていく帝国の腐敗と、逃れようのない絶望の未来。兵士たちが置かれた状況には何一つ変化がなかったはずなのに、それを取り巻く心情の揺れ動きは大きくなり、「戦場で兵士が死ぬのは悲しい!」というスタートから、最後は「戦場で兵士が死ぬのは悲しい!!!!」になったのである。よくもまぁ、これだけの積み重ね方が出来たものだ。 悲劇を悲劇らしく見せるってのもテクニックが必要なもので、本作は戦闘シーンのCGパートなんかは悪くない部類だが、そこに特別強烈な魅力があったというほどでもない。本当にただ地道に、作画を崩さずに必要なシーンを(嫌味なほどに)鮮明に描くことが目的。それを達成してしまったがために「人間ってほんっとクソだわ……」という結論にきっちりたどり着いちゃう寂しさね。いや、一応救いが与えられてることも頭では理解できるが……やっぱりヘコむ作品だった……。鬱に鬱を重ねる今回の枠、心あるテレビ関係者は、もうちょい考えて番組を構成していただけると助かります(誰が決定権持ってるんだろ)。そしてこっから2期やって何が起こるんだろね。 最後に中の人に触れておくと、今作で強く印象に残ったのはやっぱりレーナ役の長谷川育美。すごく真っ当なヒロイン像なので何か特別なインパクトがあったとも思わないのだが、なんだろう、やるべきことを全部やれた真っ当な役者という感じがする。前クールのみみみも良い仕事だったし、今後の活躍にも期待したい。
「MARS RED」 6→6 人外石田彰が最後まで楽しげに生きてる作品って珍しいね。そうでもない? なんとも風変わりな空気をまとった作品。1話目時点で「舞台を意識してるからかな?」と思って観ていたクセのある演出が最後まで貫き通されていて、本当に今作の標榜する「人生の舞台」を見せられていたような感覚。舞台で上演される「吸血鬼のお話」はその筋立てだけを見れば陳腐なものかもしれないが、作品世界にひっそりと息づいたヴァンパイアについて、単なるモンスターと見るのではなく彼らなりの生き方を描くことによって見える善悪の間の苦悩。「生きること」「死ぬこと」に加え「死なないこと」「死ねないこと」にまで及ぶ生死感の物語は、どこか物悲しくもあり、「大正ロマン」を描いた作風にマッチしている。 正直、作画コストだけで見たらそこまでご大層なものではないだろう。バトルシーンなんかは話数によってはショボいことすらあったし、かなり意図的に省エネに走って画を取り回していたは事実。しかし、作画の結果だけが問題なのではなく、そうした方向性を可能にした「舞台風」のデザイン自体が見るべき点だったのだろう。「大正時代」という時代背景そのものを、光と闇を行き来するヴァンパイアたちの持つ妖艶さみたいなものと噛み合わせて、過去とも現代とも言い難い逢魔時のような時代に丸め込む。そこには新しい時代に向かって生きようとする人々のエネルギーも感じるし、変わる時代の波に飲まれて苦しむ姿もある。そこにさらに「人ならざるもの」が加わり、「変わらないことと変わってしまうこと」が相容れない悲劇を刻んでいく。色々と観念的な物言いではあったが、全体的な製作理念は非常に端正。「吸血鬼もの」と括られる創作物は多いが、性急な答えが求められがちなアニメ媒体において、こうした「物事は白と黒だけじゃないんだ」という描き方を貫くデザインは新鮮で、ドラマとしても面白かった。 あとはまぁ、やっぱりキャストの話になってしまうのだが……私としちゃ折笠富美子ヒロインっていうだけで加点要素になるもんでね。葵ちゃんはちゃんと大正モダンガール可愛かった。そして1話で用済みかと思っていた彩陽も存外重要な役どころで絡んでくれて、メインヒロイン(???)のみゆきちとの連携でゴールデンエイジの別格の存在感を見せつけてくれている。そりゃね、受ける男性主演陣が山寺・諏訪部・石田とかなのでね。これくらいの重量級の打線で迎えうたないとドラマのバランスが取れないよ。畠中祐は本当にいいお仕事するようになったなぁ。なんかもう、この世界に生きてたキャラは大体好きになった。 「フルーツバスケットThe Final」 ー→7 とにもかくにもお疲れ様。まずはそれを。 全5クールという長尺でのリメイク。そして足掛け2年の長期戦。こうしてたっぷり時間を使ってくれたことにまずは感謝せねばなるまい。ご存知の通り、昨今のアニメはとにかくリメイクラッシュで、そのほとんどが新規の客層を広げるでもなく、オールドファンには見放され、ただ無為に消えていくばかりである。時代に即した映像化ってのはやはりあるものかと、うまくいかないこの業界の常に寂しさを覚える。そんなことばかりである。 しかし今作は違った。20年越しのリメイクということで様々な意見が出たのは間違いなかろうが、「前作は前作、今作は今作」という区別を明確にし、その上で、きちんと「1から」アニメを作ろうとしてくれた作品だった。よくあるカットカットでの尺調整などもほとんど無く、多少の調整についてもきちんと意義の伺えるものなので納得できた。そして、1作目では成し得なかった結末までの完走。これだけでも充分に価値のある作品だったと思う。 前作との大きな区別として、はっきり最終回を見据えた舞台構築があった。前作の大地版は原作もまだまだ完結には程遠い状態からスタートしたため、どうしたってアニメスタッフが考えるオリジナルの要素でまとめ上げるしかなかった。まぁ、それがむしろ功を奏してあのような独自のワールドを展開できたのだからラッキーとすら言えるのだが、やはり原作ファンからしたら慊人の存在などは気になった部分だろう。今回は、そうしたオリジナル要素を入れ込む余地が無い代わりに、全体像を把握した上での作劇を1話目から落とし込むことが可能だった。これはもしかしたら原作者ですら叶わなかったかもしれないアドバンテージである。個人的には紅葉のキャスティングなんかに「あぁ、それでかぁ」という納得感があったのが面白かった。 そうして最後まで見えている状態で作られた「新生フルバ」は、前作に比べて圧倒的に「少女漫画」になっていたんじゃなかろうか。前作はイメージとしては「童話」とか「おとぎ話」に近いイメージだった作品なのだが、今回はキャラクターデザインなんかも合わせて中心に「少女漫画」を置けていたように思うのだ。まぁ、久しぶりに見るとやっぱり後半の展開はエグい部分が多いのだが、そういうドロドロを描いてこそだと思うし、必要以上にドロドロしすぎないように配慮しつつ、しっかり中心人物たちの内面まで抉っていく作劇になっている。個人的には、今作を観たおかげで原作読了時よりも慊人のことがずっと好きになった気がする。改めて、彼女が主人公だったんじゃないかと思えるくらいに。 そうした際どいバランスを成立させるのは多数登場するキャラクターがちゃんと「個」として成立した上で物語に絡めていたおかげだと思うのだが、やはりその中でも透くんの善性ってのは異常だなぁ、というのも感じた部分。こんなキャラクター、どう考えてもあり得ないので下手したら浮きまくるはずなのに、周りのキャラクターが一丸となって「本田透」を作りに来ているので、彼女を中心としてフルバワールドが広がっているのがよく分かる。その上で、「透くんを通した世界」からそれぞれのキャラクターに善性が還元されていく配置も見事である。みんなが苦しんで、みんなが戦って、みんなで幸せになる。そんな虫の良すぎるお話が、こんなにも綺麗に見えてしまうだなんて。 改めて、スタッフのみなさまには本当に感謝したい。今後も、名作のリメイクに挑もうという業界関係者には本作を参考にしてもらえばいいと思う。 「髭を剃る。そして女子高生を拾う。」 5→5 女の子が可愛ければそれでいい。そういうアニメである。ということは、沙優ちゃんがかわいいのは間違い無いのだから、それはそれでよかったんじゃなかろうか。一ノ瀬ボイスで貞操観念のユルい女子高生が可愛く無いわけがない(今期2度目)。 「そもそも犯罪じゃねーか」と言われればもちろんそうだし、それを擁護するような展開になるならそりゃ恋と呼ぶには気持ち悪かろうが、考えてみりゃ世に溢れる娯楽の中の空想ファンタジーには犯罪行為など溢れかえっている。人は罪を犯してはならぬと知っているからこそ、フィクションの中にその代償行為を求めるのだ。ミステリだってそうかもしれないし(まぁ、別に人を殺したいわけではなかろうが)、エロもグロも、現実ではお目にかかれないものをフィクションで見るからこその刺激である。本作はそんな「やっちゃいけない行為」を焦らしプレイのごときエロ方向にチラつかせて展開するお話であり、いわば「超薄めて気を持たせるエロ漫画」である。18禁マークがついたエロ漫画だったらあんなことやこんなこと、それこそ犯罪にも異常行為にも平気で手を伸ばせるが、そこまで行かずとも充分に「代償行為」は行えるだろう、ってんで寸止め状態にし、「女子高生、拾えたらいいのにな」を実現してみせた吉田さんのお話なのである。そりゃ、俺だって家に帰ったら可愛い一ノ瀬ボイスの女子高生が味噌汁作って待っててくれたら嬉しいよ。当たり前だよ。そんな可愛い子を家に置いときながら、「順法精神にしたがって手をださない俺かっけー」って悦に入りたいよ。性欲よりも何よりも、優しさを見せるお前カッケーって言われたいよ。……まぁ、多分そんな願望よりも「女子高生に手を出したい」の方が勝つとは思うけども。そんな絶対に現実には起こりえないタラレバを満たしてくれる作品。別に、それは他の娯楽と大差ないではないか。 あとはまぁ、そうしたタラレバにどれくらいニーズがあるかって話でね。今作の場合、禁忌であるという感覚を強めるために吉田さんが「真っ当な社会人」であることをことさらに打ち出し、そのせいで「真っ当な刺激」として追加ヒロインが2名も登場する。そして、こっちの2名の方がよっぽど「手ェ出しときゃいいのにね」っていうキャラになっているのである。結局吉田ハーレムやんけ。マウントの取り方が雑だなヲイ。まぁ、この尺、この中身で3人っていうのはヒロインの濃度としてはバランスが取れてるほうじゃないんでしょうかね。それにしてもキャリさん可愛かった。なんか、どのアニメを観てもだいたいキャリさんは不憫ポジになるな。 ちなみに、個人的に今作で一番業が深いな、って思ったのは「市ノ瀬加那が傷心の旅に出る理由を作った自殺少女が石見舞菜香」っていう点。なんだその世界線。 「さよなら私のクラマー」 4→2 個人的には、文句なしで今期ワーストを争う作品。一応対抗馬が存在しているが、総合的なポテンシャルを考えると、今作の絶望がナンバーワンでいいんじゃないかと思う。 罪状は無数にあるが、個人的にどうしようもないと思っている点を3つあげよう。1つは、あの「四月は君の嘘」の作者の作品とは思えない扱い。「君嘘」が名作であることは論を待たないが、同じポテンシャルを持つはずの漫画原作を、よくもまぁここまで魅力のないアニメーションとして世に送り出せたな、というのが大きな欠落の1つ目である。まぁ、原作を読んでいないので(君嘘も読んでない)もしかしたら「原作漫画のクオリティがめっちゃ落ちてたからアニメもそれに準じた」という可能性もゼロではないが、それにしたって取り戻せる部分はいくらでもあったはずだ。とにかく作画がひどいことは大前提として、貧弱な作画リソースで埋め立てるためなのか、それとも元来その程度のものだったのか、コンテ演出も含めてまったく魅力を感じさせない。脚本部分についても、ただ淡々と試合が経過していくだけで今作からサッカーの面白さを感じ取るのは無理だ。そもそもサッカーアニメってのはハードルの高いジャンルで、瞬間瞬間を切り取って描くアニメーションの技法をもって、90分の長丁場を常に緊張感を持って動かし続けるサッカーという競技を描くのは難しい。過去にもたくさんのサッカーアニメが作られたが、「キャプテン翼」みたいな別方向にかっ飛ばした作品でなければ、なかなかアニメの面白みに結びつかないのだ。そんな難題を、よくもまぁ、こんな脆弱な製作体制で受けようと思ったものだ。 2つ目の罪状は、言うに事欠いてここからさらに劇場版につなぐとか抜かしてる部分である。私は絶対見に行かないので関係ないが、マジでどの程度の勝算のあるメディアプロジェクトだったのだろう。完全に主観だが、私のように原作を知らなかった人間で、このアニメを観た結果として「おっ、劇場も気になるから観に行ったろ」と思う人間はゼロだと思ってる。こんな形でアニメ制作のリソースが浪費されていくことは、アニメを愛するものとしては義憤に駆られる事態である。もしかしたら劇場版の方はがっつりリソースが割かれて格段にクオリティが上がっている可能性もあるかもしれないが、それならなおのこと、地上波アニメでその魅力を発信しなければならなかっただろう。こんな片手間仕事で受けていい案件じゃない。 そして最後の3つ目は完全に私怨だが、「黒沢ともよ・悠木碧・島袋美由利の3大ヒロイン」とかいう夢のようなキャスティングを、よりによってこんな形で浪費したことである。それぞれに爆発物と言っていいポテンシャルを持つ3つの才能。その共演がようやく実現し、それぞれが個性をぶつけ合う最高の舞台だと思ったのに、役者の演技が全て上滑りするような映像と脚本。何もかもが台無しだ。最高の素材を用意しておきながら、それを無下にした罪は万死に値する。 やっぱり個人的には最後の一件の恨み節が一番大きいのだが、まー、各方面にひどかったのは間違いなく事実である。現代アニメは、まだこんな所業が許されるもんかね。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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