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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ゾンビランドサガR」 6→6

 きっちり仕上げてきましたね。毎週感想書いてたので改めて触れる必要もないが、「2期もののプレッシャー」をしっかり受け止めた作品になったんじゃなかろうか。

 1期の際には、やはり「ゾンビ+アイドル+佐賀」という全く意味の分からない足し算の物珍しさから始まった作品だったと思う。「なんでそれを足すんや」という興味を引いて視聴者をつなぎとめ、1クールの中で「なるほどこれはゾンビだ」「なるほどこれは佐賀だ」「なるほどこれはアイドルだ!」という落とし前をつけ、それぞれの要素で責任を果たした。今回も同じように3つの要素に責任を持つ必要があったわけだが、その上で、今度は物珍しさによる補正が使えない。そんな状況で何を見せるべきだったのか。それがきちんと活きた。

 一番強く押し出されたのが「アイドル」で、要所で展開されるライブシーンは間違いなくこの作品の看板。結局、「死してなおアイドル」というのが一番のフックの強さなので、そこで異次元の気迫を見せてもらえれば、それだけでおよそ必要条件を満たすことができる。そして今回は「ゾンビ」要素をシリアスめにするシナリオラインに盛り込み、程よいアクセントとした。個人的にはやっぱりゆうぎりエピソードをがっつりやってくれたことでそのあたりに広がりが見えたのは嬉しいところだ。まぁ、冷静に考えると最後まで核心の説明はなされていないわけだが、今後ともフランシュシュが活動を続ける上で、やはり「可能性」は残しておいた方がいいだろう。その部分に関して、投げっぱなしだとかいう不満は特に無い。まぁ、「物珍しさ」という武器がなくなって何か物足りないと感じる視聴者もあったかもしれないが、2期ものでここまで破綻なくニーズを押さえにくる配慮は、充分に評価に値するんじゃなかろうか。

 まぁ、もちろんそうなっちゃったからには3期が無いとみんな納得しないわけだけどね……次は何年後かなぁ。その時まで佐賀が残っていることを祈りましょう(なんの心配だ)。

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「イジらないで、長瀞さん」 5→5

 当初の想定の上にも下にもほとんどブレなかったという意味では安心の作品だが……もうちょい冒険要素があっても良かった気はする。

 エロのクオリティは安心してたし、作画部分は安定していたので雑多なラブコメとして必要な要素は満たしていたはず。長瀞は動きの愛らしさで魅せる部分もあるので、アニメ化されたことにも意味はある。ことに3人娘あたりは声がついてうるさくなってることで存在感が増し、ただでさえ登場人物の少ない作品に彩りを添えていた。

 ただまぁ、「結局ラブコメとして普通になっちゃったなぁ」という肩透かし感があるのも事実。長瀞、デレが多くなりすぎるとアイデンティティが崩壊しちゃって作品の意味がなくなっちゃうんだよね。最後の展開がよりにもよって「ライバル登場!」なので、あんまりツン要素というか長瀞要素を出す余裕すらなくなっちゃうのよね。猫目モードになると「マジな長瀞」になるわけだが、後半は長瀞がキレ散らかすシーンが多くなって、「あの長瀞がマジになっちゃってるよ」というギャップ部分の旨味が薄くなるし。まー、あんまり長期化することを想定していなかった作風ではあるよなぁ。

 しかし、部長と長瀞をキャスト表と合わせて並べた時の胸囲の格差社会がどうにも……。

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「美少年探偵団」 4→4

 あいも変わらず。この芸風でこれだけの数の作品を打ち出し続けられるのはすごいとは思うけども。

 久しぶりの「西尾維新×シャフト」の黄金タッグ。ひたすらネームの多い西尾維新脚本をアニメにするというのはいってしまえば無茶振りで、常識的な画作りは成立しない。しかし、それを圧倒的文字情報のコラージュという形のウルトラCでクリアし、さらに独自に美術性からオリジナルの作品にまで昇華したのが「化物語」シリーズであった。クセがすごいものがもう1つのクセと出会い、奇跡的なマリアージュを見せたわけだ。しかし、如何せんこの奇跡的な噛み合わせはマニュアルにまとめられるようなものではない。「化物語」の時には尾石達也というこれまた際立った才能が強引に全てを丸め込み、新房演出という道具立てに異次元の活用法を見出した。そして、こればっかりは個人の裁量。なんらかの勝利の方程式は完成していない。

 今作は、そうしてシャフトが蓄積してきた西尾維新の御し方マニュアルをなんとかまとめあげてアウトプットしたもの。映像部分に関してはかなり頑張っているし、「美少年」がテーマとなったお耽美なデザイン性はなかなかの際立ち。そういう意味では、狙った通りの作劇には成功しているだろう。シャフト的な空気を味わいたい、という目的は達成されたと思う。そして、私はそれなりに「シャフト的な空気を味わいたい」という欲求もあったので、それはそれで満足している。ただ、残念ながらそうして彩られたお話が、あんまり面白くないのである。西尾維新のいつも通りの手管で、本当に意味のない文言を垂れ流してとにかく盤面を埋め尽くそうとする筆致。いわばこけおどしでしかないこの作風で「日常の謎」に属する諸々のミステリを解明していく筋立ては、やっぱり実入りが少ない。謎に魅力が乏しく、解決にも魅力が乏しい。全体的に「どうでもいいやん」という謎に対して、「どうでもよかったじゃん」という解法を見せる。その間、あーでもないこーでもないと謎を転がす手つきも、本当にいつも通りの西尾維新なのでとにかく無駄口の連続。歩いて3分で着く目的地にセグウェイで1時間かけて移動しているような、そんな作りである。

 まぁ、そうしてひたすら回り道をしている間を独特のビジュアルで彩る展示会みたいなものだと思えば、その無駄な長さにも意味はあるのだろうが……ちょっと惹かれないよなぁ。一番残念なのは、美少年探偵団の団員のキャラの魅力があまり感じられないところ。団長と眉美は良いのだが、残りの連中がおまけみたいにしてくっついてるだけで主張が足りないのが勿体無い。本当にクドいキャラ設定を盛るだけ盛っておいて別に使わない。この辺も西尾維新の悪癖だよなぁ。まぁ、そうしてクドくなった罵詈雑言幼女とかは割と好きなキャラだったけども。

 まー、観ていてしんどくなることは多いのだが、それでもどこかでこれを求めている部分もあるのは事実だったりする。続編作って、とは言わないが、また別な形でこの座組みを進めてもらうのは構わないのである。是非、シャフトはシャフトスピリットを忘れずに持ち続けて欲しい。

 

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「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」 4→2

 今期ワーストを争う作品。一応、強力な対抗馬がいるので(もう少しあとで登場)優勝は惜しくも逃したかもしれないが、こちらもがっかり感というか、視聴時に沸々と湧き上がる虚無感では負けず劣らず。何故、こうしたアニメは作られ続けるのだろうか。

 とにかく「見るべき点がない」という、取りつく島もない作品。わざわざ20年以上もの時を超えてリブートしたコンテンツだったはずなのだが、何のために帰ってきたのかがよくわからない。「うしおととら」や「封神演義」がリブートする価値がある作品だったというのは間違いなかろうが、今作の場合、もともとのタイトルが20年の時を超えて改めて作り直す価値を持っていると判断されたのだろうか? まぁ、私はあまり知らないのでその判断を責めることはできないが(知ってても出来る立場じゃないが)、プロジェクトとして立ち上げたからには、せめて令和の時代に放送する意味のある作品にして欲しかった。内容はスカスカ、作画はボロボロ、何を見せたい作品なのかが全く分からないという完璧なダメアニメである。

 作画のへなへなさに関しては、最悪「まぁ、企画立てた人はそこまで責任持てなかったかもしれないし……」と言い訳が出来るかもしれないが(いや、それはそれで問題だが)、そもそもシナリオ部分で何がやりたかったのかが分からんのが凄まじい。あまりにもふわっとしすぎる「大宇宙の運動会」の設定、何一つ魅力が無いのである。競技の中での機微など無いし、「宇宙の女の子」にやらせる意味がない。競技があまりに突飛だったらその部分をギャグとして受け入れる手段もあったのだろうが、単なる長距離走とか、単なるSASUKEとか、数人の女の子が「適当に体力の多寡で勝負が決まるよ」というフィールドを走っている姿を延々見せ続けられて、どんな盛り上がりを感じろというのだろう。スポーツアニメをなんだと思っているのだろう。

 オリンピックの裏でうごめく政争や国際紛争(今作の場合は星間紛争)の方をメインテーマだとみなせば「運動」会の方は雑でもごまかせるかもしれないが、残念ながら政争の方はもっと適当である。個人的には、序盤の「何回も車に爆弾おじさん」のくだりで1クール分は笑ってしまったので、そのあとはただ虚無の表情で見守るしかなかった。イメージする「宇宙時代」の設計がガバガバすぎる。この内容で「大運動会」を名乗られてもどうしようもない。

 こうなると、あとは中の人の話題とかで盛り上がるしかなくて、「わぁい、ここにもイカれた種さんがいる」という部分だけが慰め。精神的に早見沙織を責め続ける種﨑敦美の図、実にカルマ値が高くて良い。あとはまぁ、諸星すみれ・富田美憂という激烈若手同世代コンビのコラボを見守ったりとか……この座組みを無駄遣いしてる時点で罪状が重い。

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「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」 4→4

 今作で改めて思い知らされるのは、「田村ゆかりという存在は、何か概念的な極へと至ろうとしているのだろう」ということ。「井上喜久子」も概念に成り果てた役者の1人だと思うが、全く別ベクトルで、「田村ゆかり」という概念は未来永劫変わらないんじゃないかと思えるようになってきた。ちなみに、奇しくも同じような畏怖は「堀江由衣」にも感じる。

 全くもって毒にも薬にもならないアニメ。ただ、冷静に考えれば世に溢れる娯楽なんて、ほとんどのものは毒にも薬にもならないのである。本作は突き詰めた娯楽性に迷いがなく、「異世界もの」というジャンルにおいてはある意味で新しい作品になっていた気がする。多少ズレはあるが、「異世界+きらら系日常世界」って感じだろうか。わざわざいつも通りの適当設定で主人公にドヤ顔チート能力を与えておいて、それを使う方法がハーレム構築のみというのは潔い。なろう作品の匂いがキツくなる要因の1つに「ドヤ顔がキツすぎて見てらんない」というのがあるが、今作のように「そもそもドヤろうにも戦闘自体が無い」という作風なら、そこまできつい匂いのもとにはならない。まぁ、それでもやっぱり変なところで最強設定がうざったいことは多いが。

 最終的に「女の子しかいないハーレム設定」を突き詰めようという姿勢は正しいものだったし、アニメのクオリティもそこそこのレベルが維持されており、「愛でる」という目的ならば最低限のラインをクリアしている。惜しむらくは、どうにも生き急ぎすぎているというか、ヒロインの逐次投入が幾ら何でも性急すぎて展開が薄っぺらいというのが性に合わなかった。「ヒロインを追加することでのみ話が進む」というのはなんとも刹那的で、せめて既存のキャラをもうちょい掘り下げる見せ方があってもいいのに、と思ってしまった。最終回を見る限りは正妻ポジションはライカだと思うのだが、それなら「ライカ+アズサ」の段階でもう2、3本エピソードを入れておくとか、もっと情愛のこもるお話を見せて欲しかったのだ。まー、こればかりは本当に刹那的に展開して行くなろう媒体の宿命みたいなものなのだろうが……。どうしたってこの構成では視聴者目線でもキャラに愛着が湧きにくいのよね。

 ヤイヤイ文句は言ったが、なろう的導入を前提としつつも、そこに与えられる道具立てで何を描きたいのか、という部分に関しては有意義な部分もあった作品かもしれない。多分、2期があったら観てしまうと思う。いや、どんなアニメだって大抵は観るけども。

 

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「すばらしきこのせかい The Animation」 4→3

 びっくりするぐらい、なんもなかった。元のゲームは人気作品らしいのだが……よっぽどゲーム性が良かったのかなんなのか……。

 まずもって、「渋谷」をどんだけ神聖視してるんだよ、ってところから共感が得られないのでキャラクターの感覚が理解できないのがキツいのだが、それをさておいても、主軸となる死神ゲームに山もオチもなく、単に出てくる雑魚敵をよく分からない技でパチパチ倒し、その都度出てくるボスキャラもなんかわかんないけどパチパチ倒すのである。そこにゲーム的達成感は無い。元がアクションゲームだと考えるなら、よっぽどその辺のアクション要素に見るべき点があったのだろうか。少なくともアニメにして楽しいもんじゃない。

 一応「死神ゲーム」の展開にはどんでん返し要素が二重三重に用意されている……気もするのだが、如何せんデスゲーム的お約束などもうカビが生えたようなものばかりで、特に驚くような展開にはなっていない。この手の設定ではありがちだが、死神側のモチベーションがよく分からないままお話が進むので、単に理不尽な結末を与えるためだけに理不尽なゲームをやっているようにしか見えず、そんな中で死ぬ気で戦おうとしている連中を応援してもしょうがない。そして、主人公のネクに至ってはそもそも記憶がなかったり、記憶が後から付与されたりと視点が定まらず、信じるに足る人物とも思えない。そんな疑念を後押しするかのように、敵と味方の関係性も特に前振りなしにコロコロ変わるため、昨日の敵は今日の味方として振る舞い、昨日の味方がラスボスにもなったりする。よっぽど信頼関係を築いていた人間が裏切った挙句の「あんたがラスボスなんて!」だったらドラマにもなるのだろうが、最初から「なんでお前一緒にいるの?」くらいの奴が後から敵に回ったところで、「そりゃそうだろ」としか思えないのである。

 多分、アニメとゲームという媒体の違いをろくに考慮せず、何もかもそのままアニメに落とし込んだだけというのがこの結末を招いた理由なのだろう。映像部分も、そりゃ15年前のDSの画面で見ればポップで刺激的だったのかもしれないが、現代アニメで出されても単なる手抜きである。キャラ萌えを必要とするような作品でもなかろうが、そっち方面に逃げ道も封じられ、楽しむ方法が失われてしまった。本当に、「なんで今更アニメ化したの?」というのが唯一の感想である。そして、その理由はおそらく「新作ゲーム出したいから」なんだろう。……多分販促効果は無かったと思うけど……まぁ、ファン目線で思い出が刺激されたなら、それで成功なのかしら。

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「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」 5→4

 これと「戦闘員」が揃っており、「異世界ギャグ」については色々と考えることができるシーズンでしたね。いや、厳密にはどっちも異世界ものじゃないんだけども。

 今作はいろんなところで加点減点を重ねたぐにゃぐにゃした作品で、ことに加点要素として機能していたのはやはりアリシアの存在だろう。ファイルーズ味を骨までしゃぶるためのキャスティングは見事に作品世界を支えており、アリシアシーンを見たいがために視聴を続けていたようなところもある。一応ヒロイン候補は4名だったはずだが(エンディング歌唱組)、結局レオナがヒロインっちゅうには微妙な立ち位置だったし、他の2人はそこまで積極的にシナリオに絡んでこなかったので、アリシア1強体制になってしまったわけだ。まぁ、そのアリシアも退場してしまったわけだが……。

 他にもまぁ、全体に散りばめられたパロディの雰囲気は1回味わう分にはそれなりに楽しいものだったとは思う。ただ、やっぱり同じようなネタを繰り返してるもんだから流石に飽きてくるというか……パロディの方向性にあんまりバリエーションがなかったのがなぁ。うんこちんちんでどれくらい笑えるかのチャレンジみたいなところもあったし、ネタ回しに関しては本当に「設定の思いつきで勝負」の域を出ないかな。シリアスに入るパートも説得力に欠けており、肝心なところで物語を牽引する力は今ひとつ。せっかくスタート時点での発想は良かったのに、そこからもう一歩を積み重ねることが出来なかったか。

 そして作画部分ね。最終回は改めてちゃんと見ようと思ってたのに、そこで見事に作画がぶっ壊れてしまったからなぁ……終わりよければ全て良しとはいうが、終わりが悪いとどうしても印象は悪くなっちゃうね。当初のアリシアパートの勢いがあらゆる面で持続してればなぁ。

 

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「バクテン!!」 5→4

 個人的に一番盛り上がったシーンは、突然みんなして辞書を読み始めるシーンです。……大渡海をどうしても出したくて入れたシーンにしか見えないよな。

 なんか、過不足ないような気はするんだけど、できれば「過」があってほしかったな、って思う作品だった。高校部活アニメの基本に乗っ取ってスームズにお話が進むのだが、大会までのシナリオラインに引っかかりが1つもなくて、スルスルと最後まで進む様子にあまり魅力を感じなかった。映像部分に関しても決して悪いものではなかったはずなのだが、ぶっちゃけ1話目で満足してしまい、クライマックスとなった本戦の演技にしても、「今までみてきたやつと一緒だよなぁ」くらいの感想しか出てこない。均質で統制のとれた演技プランは新体操という競技を考えれば評価されるべきものではあるのだが、これがCGベースで組まれたモデルの演技となると、一糸乱れぬ統率は「練度」ではなく「無機質さ」につながってしまった。こればっかりは競技の性格上、どう描いても逃れられない運命だったのか……いや、でもなんかもっと血肉の通った作劇にすることはできた気がするんだけどなぁ。まぁ、「ましろのおと」における三味線の音と同じように、新体操のディティールを描かれても、どの辺に見るべきポイントがあるのかが分からないのでピンとこないって問題もあったのかもしれん。

 あと、シナリオについてももうちょいやりようはあった気もするんだけどね。「体操ザムライ」と同じで、結局最後の最後は怪我がどうのこうのになっちゃうんだよ。前にどっかで書いた気がするんだけど、スポーツドラマで「怪我との戦い」が描かれるのは当たり前だし、使える貴重な道具立てだとは思うのだが、いい加減に「大会前に誰かが怪我しちゃってさぁ大変」という展開は見飽きているし、理不尽さがどうあがいても消化不良につながりがち。どんだけ頑張ったところで怪我は避けられず、怪我したらどれだけ頑張ってもしょうがない。そういうアクシデントで1シーンを作ろうという発想、そろそろ控えてほしい。今作に関しては事前に亘理の野郎が怪我(狂言)で騒がせたもんだから「よかった、今作では怪我して大会に出られない人はいないんだね……」って思ってたのに、やっぱり怪我するっていう。うーん。あと、キャラの造形がちょっと雑よね。「任侠ものが好き」とか、キャラの一側面として描かれる分には面白い要素だとは思うんだけど、それ一本でキャラが成立するような要素じゃねぇよ。1クールアニメで覚えてもらわなきゃいけないという要請があるせいですごく記号的で安易なキャラに走っちゃったかな、という印象。

 「灼熱カバディ」は面白かったし「焼くならマグカップも」も嫌いじゃないのに今作はあまりハマらない。部活ものの勝利の法的式はどこにあるのだろうか。

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「やくならマグカップも」 4→5

 終わってみれば、なんか、意外と、悪くない、アニメ、だった、気がする。「どうせオメェは後半の声優バラエティ部分で加点してんだろ?」と思われるかもしれないが、そんなことは40%くらいしかないと思う。うん、多分。セリコ可愛い。

 なんだろね、初っ端から特に期待してなかったおかげでハードルが低くなって超えやすくなった部分はあると思うのだけど、1クールの「青春部活アニメ」としてはそれなりに成立してたと思うんだよね。「焼き物とか、部活として盛り上がりがないし、そもそも視聴者側に共感もなかろうし、面白くならんやろ」と思っていたのだが、姫乃が「焼きたい」と思うようになる過程がしっかり描かれていたし、その上で出来上がった成果も不思議と説得力がある。そりゃま、「女子高生が突然焼き物に目覚めて、陶芸部がある高校でいきなり溌剌と焼き物をエンジョイする」っていう筋立て自体が無茶やろ、と言われりゃそうかもしれないけど、すべての道具立てが揃っている前提なら、意外にすっと飲み込める設定だった気がするのだ。キャラも4人がそれぞれに役割を心得た上で動いていて、ギャグに振る時も真面目に青春する時も押し付けがましくない。ラストの展開も、パパンとの関係が良いので染みる終わり方になっている。ずっと見てても、決して飽きないタイプの作品だったんじゃなかろうか。まぁ、「15分ずつ」っていう尺が身の丈に合っていた、っていう話かもしれんけども。

 そして、地方自治体のPR番組としての脅威は、これがなんと2期も決まっているという。正直、「えっ、やった」って思えたのは自分でも驚きですよね。また、真土泥右衛門に会えますよ。やっぱり、作品を通してこいつの存在感がナンバーワンですわ。

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