最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「はたらく細胞!!」 5→5 先週時点で「最終回」って出てたんだけど、「第2部でも始まるんだろうか?」って思って様子見てたらマジで最終回だったっていう。8話終わりってのは珍しいけど……まぁ、今回に限っては、こっちの枠が「BLACK」への繋ぎだったと見ることもできるのでね。 結局、全ては「BLACK」との関係性の上で成り立っていた作品だった気がする。2枠連続放送というよく分からない攻めのコンセプトはしっかり成功していて、こっちで多少ユルい雰囲気で和気藹々とした健康問題を考え、そこから一気にBLACKで叩き落とす。このサウナ浴みたいな方法で我々の視聴後のテンションは整うのだ(まぁ、毎回かなりテンション下がったけど)。となると、こちら単品だけでの評価ってのはどうしてもふわっとしたものにならざるを得ない。特段悪い部分も無いが、「まー、こっちは前振りみたいなもんだしなー」って思っちゃうとそこまで入り込む余地も無いのだ。1話目はうしろまえちゃんといういい燃料が投下されて2期目への期待も高まっていたが、そこからの追加要素はそこまで多くなく、せいぜい「乳酸菌可愛いなぁ」くらいだろうか。ボスキャラが1期のがん細胞の再来ってのは面白い発想で、「再戦」であるがゆえの盛り上がりを見せたが、「冷静に考えて、がん細胞が2回も同一の白血球と出会うの無理じゃね?」みたいなよく分からない冷静な部分がどこかにあったり。いや、そんなん気にしてたらそもそも「同一赤血球と白血球が頻繁に会うの無理くない?」でアウトなんだけどさ。なんか、戯画化した細胞っていうコンセプト自体になれてしまうと、「まぁ、そういうお話だから」っていうなあなあで終わってしまう部分があるな。 そんなわけで、むしろ8話でそっと終わっておくという控えめな采配はむしろアリだったんじゃなかろうか。制御性T細胞さんの闇落ちっぽい洗脳展開がツボでした。以上。 PR 「ヒーリングっど♥プリキュア」 5→5 とにかく時節に恵まれなかったプリキュアだったな……という同情を禁じ得ない。それすなわちコロナであり、たまたまこんな地獄のような年に「病気とお手当」というドンピシャすぎるテーマ設定だったのは本当にアンラッキーとしか言いようがない。 「プリキュアのテーマと現実が重なったからってなんやねん」と思われるかもしれないが、やっぱりダイレクトにリアルの問題と直結している状態で、屈託無くアニメを楽しむのは難しかっただろう。「アニメの中のキングビョーゲンなんかよりも現実の方がよっぽど極悪で地獄」という状況下で、どれだけ頑張ってもお話に説得力が無くなるのは致し方ない。こればかりは制作側の責任ではないので、本当にアンラッキーだと思う。もちろん、それに加えてコロナの影響で製作がストップし、話数を減らしたことによる構成の練り直しなどもかなりの負担になったことだろう。単純に話数が減ればその分ドラマの掘り下げも諦めざるを得ないわけで、他のプリキュアと比較した際には完全にビハインドだらけ。関連玩具の販売スケジュールなんかもガタガタになってしまったらしいし、本当に可哀想な作品になってしまった。 そうしてどうしようもなかった部分を差っ引いて考えれば、おそらくいつも通りに悪くない完成度にまとめ上げたんじゃないかと思う。正直、放送休止を挟んだあたりで視聴のモチベーションが大きく下がってしまい、その後の展開にいまひとつのめり込むことができなくなってしまっていたのだが、かっちりクライマックスに至るルートは積み上げられていたし、話題性にも富んだ終盤の展開は評価されて良いのではなかろうか。個人的には、ダルイゼンの設定の重さが「そんなもんニチアサでぶっこんでくるのかよ、処理しきれんだろ……」と頭を抱えたのだが、そこで逃げずに正面からテーマをぶつけてきたのは良い判断だったと思う。単なる勧善懲悪だけで終わらせず、なんとかして教育的に考えるポイントを生み出そうというシナリオラインは評価したいところなのである。きちんと3人の女の子がそれぞれの価値観を持ち、悩み、成長してく姿が見えるのは、責任を果たしている部分だと思う。 あとはまぁ、わちゃわちゃした敵サイドの関係性なんかは割と好みの設定で、シンドイーネさんが作中で一番の純愛を貫いているところとか、重すぎる設定のダルイゼンが設定に見合った良いキャラに仕上がったところとか、全体で見れば見るべきポイントのある作品ではあった。まぁ、もちろん私としては「立花響さんはそんなこと言わない……」って思いながら観てたわけですけどね。多分響だったらダルイゼンを前にしても理屈抜きで「だとしても」なんだろうなぁ。
「虫籠のカガステル」 5→4 ネトフリアニメのATーX放送っていう形式だから妙なタイミングで最終回を迎えるよ。こういう方式でフォローしきれるネトフリ作品ってどれくらいあるんだろう。もう、だいぶ知らない作品が増えてる気がするけど、そんなんまで必死にフォローしてたら俺のキャパが大爆発するわ(現状で爆発してないとは言ってない)。 さておき、最終的には「まぁ、一番怖いのは人間だよね」っていうお約束のエンディングを迎えることになるわけで、あまり期待していたような驚きは得られなかった作品。個人的にはカシムの死あたりが一番のクライマックスになってて、そこからイリの真実が解明されて中核に食い込んでいく展開には、なんだか上滑りの印象があった。何でなんだろう。なんかね、世界の全体像が見えなくてうまいこと入り込めなかったんだよね。最初の居住区の街がこの世界に置けるどのくらいの広さを持っていて、全世界ってのがそれよりどれくらい大きいものなのか、地球上のどれくらいの広がりが、最終的な事件に関わっていたのか。そういう世界の描かれ方がすごく一方的で、「世界の運命」を左右する物語になったのだけど、その世界が広いのか狭いのかが分からないのでテンションが把握しにくかった。まぁ、1つの家族の物語なんだよ、と言われればどこまでもミニマムに集約できるお話ではあるのだが……。 そうした上滑り感を助長していたのは、残念ながらポリゴンピクチュアズっぽいCG作劇なんじゃないかと思っている。ポリピク製のCG作品は最近では慣れてきたこともあって決してネガティブな印象ばかりではない(実際、現在放送中の「レヴィウス」は割と良いと思う)。ただ、今作はそうしたニュアンスのCGが作品の人間性を増すことに貢献しておらず、「人と虫と」という異形をテーマにした悲劇との食い合わせが悪かったのだ。人物造形はまだしも、虫のデザインがすごく機械的で、そこに「人との境界」を見出すことが無意味に思えてしまうのだよね。多分そこに「生命らしさ」がもう少し宿っていれば、本筋にも入り込みやすくなったのだろうけど。 とはいえ、決してCGのレベルが低いというほどでもないし、やるべきことはそれなりにやりきった作品ではあると思う。最終的に「母も娘も花澤香菜の家庭、どう処理していいか分からんな……」というどうでもいい感想でフィニッシュです。 「D4DJ First MIX」 5→6 ピキピキのライブ曲の、イントロ流れた時点で「オゥ、上松ゥ!」ってなる感覚。流石にこんだけじゃぶじゃぶ浴びてると「上松以外の何物でもない」っていう感覚は身に付くもんだね。 さて、よい作品になったんじゃないでしょうか。繰り返し言及してることなんだけど、やっぱりブシロードコンテンツの売り込み方、本当に上手くなってるのよね。このアニメも、とにかくD4DJという作品世界にどれだけの新規ユーザーを取り込めるかってことを考えて、興味を引いて、気持ちよく入ってもらえる要素をとにかく前面に押し出し続けている。もちろん「バンドリ」アニメでも似たような方策は取られているわけだが、こちらの作品の場合はよりご陽気に、自由度の高さを売りにしてのびのびと作品が広がっていく感覚がある。 考えてみれば、スタート地点はバンドリアニメの1期と大差ないはずなんだよ、脳みそきらきら星の主人公が、とにかく「楽しい」ってんで自分でグループ作って、学内でそれをエンジョイしていくっていう流れのお話なんだから。総体で見て、香澄とりんくにキャラとしてそんなに大きな差があるとは思わない。その上で、ポピパないしハピアラを中心に据えて、周りにサブのグループの存在を匂わせつつ、「結成」の物語をまとめていく。やるべきことは、ほんとにバンドリ1期と同じだ。 そして、私は当時バンドリに興味がなかったことを考えると「新規ユーザーの取り込み」という目的のターゲットとして視聴していたという状態も同じはず(まぁ、現在はすでにブシロ沼に首まで浸かってる状態という大きな違いはあるが)。その上で、やっぱりバンドリ1期よりもこちらの方がずっと印象が良い。ちゃんと楽しそうに見えたし、販促意図が理解できた上で気持ちよく視聴できた。さてその違いは何なのか。 単純に「ギスギスとか余計な要素を抜く」という気楽さの出し方はあるだろう。今作は、一応最後にムニに奴がちょっとこじらせたりはしたが、ほとんど鬱要素はなく、突き抜けた楽しさに特化している。おそらく、その辺りも現代ユーザーの嗜好を読んでの筋立てではあったと思うのだが、単純に鬱がどうこういう問題ではなく、作品全体で見せるべき部分がきちんとわかってきたということなのだろう。結局我々が観たいのは、女の子がたくさん集まって楽しげにやってるところなのである。いかに「楽しいか」を見せればそれで良い。辛さも苦労もいざこざも、別に描写する義務はないのだ。もちろん、勝負を描いているシーンなんかもあるのだからそこに真剣さはあるだろうが、根底に流れている「ハッピー」をわかっているからこそ、視聴者も心安く観られるんじゃなかろうか。 そうして「ハッピー」を滲み出させるにあたって大きく貢献したのが、進化を続けるサンジゲンのCG描写。1回個別の感想でもあげたが、表情の出し方や、ギャグテイストのモーションの入れ方とか、かなり思い切った描き方を採用しており、硬さが浮き立つCGモデルでこんな自由な描写があるものかと感心してしまった。勝手な妄言だが、おそらく日本の萌えアニメーションがガラパゴス化を突き進めて、開き直った先のCGがここにある。正直、これまで水島精二という監督の作品にはあまり相性の良いものがなかったのだが、今作を観て「こういうディレクションができるもんなんやなぁ」とちょっと感心した。同じサンジゲン制作のバンドリ2期3期とも明らかに雰囲気が変わっており、きっちり作品世界が区別できているのはお見事だったと思う。その上でピキピキやフォトンなどの脇のチームの噛み合わせ方もバランスが取れていて、無視してるってほどでもないけど、あくまでハピアラの物語としての軸をブレさせない範疇で見せてくれている。これくらいの導入なら、なるほど新規でソシャゲに触ってみようかというユーザーも多かったのではなかろうか。まぁ、僕が触らなかったのでここまで全部妄言なんですけどね! β版は入れてたから! 正式リリース後にアンインスコしただけだから!(やっぱリズムゲー3つ同時進行はきついって)。 まぁ、今後どういう方向にこのコンテンツが伸びていくのかは、最近のブシロの勢いを考えるとまだまだ予測できませんね。私から言えるのはただ1つ。「これが当たったからとて、バンドリの方から手を抜かないようにだけ……」。
「禍つヴァールハイト」 6→5 紆余曲折を経て、ようやくたどり着いた最終回です。とりあえずここでひとまず冬クール分での番組感想は終了ということにしときましょう(まだD4DJが残ってるけども)。今期感想文はトータルで35本。途中で録画ミスをきっかけに視聴が追いつかなくなったのは「NOBLESS」1本なので、割と頑張った方じゃないでしょうかね。 さてこの作品、正直、中盤の作画崩れが無かったら6点維持でもよかったのだけど、流石にあれを見せられて評価を継続するのは不誠実だと判断して評価を下げた。時節柄しょうがない部分はあったのだろうけど……いかにも勿体無い。それに加えて、なんと今作はソシャゲからのメディアミックスだったはずなのに、そのソシャゲの方もこの春で終了するとかいうよくわからんニュースも飛び込んできた。「アニメ振るわず→サ終」っていう流れは分かるけど、このタイミングは完全に「もうサービス終了しようと判断した後でアニメ」だよなぁ。ほんと、ソシャゲ業界ってのは意味のわからん闇の世界であることよ。 そして今作は、どうやらそのソシャゲに至る物語だったようである。最終回は結局意味わからんラッシュだったわけだが、なんか壮大な物語が始まっちゃった感だけはあって、イヌマエルとレオの冒険は、結局なんの意味もなかったという無慈悲極まりない終わり方。まー、何度も何度も「犬丸が不幸になるエンドだけはやめて」って言ってたので、よくわからんけど生き返ってのエンディングならまだ救いはあったか。あれ、多分化け物になったあれこれが功を奏してライカ病も治ったっていう流れだと思うけど、その陰ではどっかで死んでるコンラッドさんがいるんだよな……やるせねぇ。 まぁ、とにかく凄まじいお話だったのは間違いないし、こうしてソシャゲをベースにしながらもオリジナルで引き込む物語が展開されたという部分については引き続き評価して良いところだとは思っている。途中まで(とラストのイヌレオバトル)では細田さんらしいテクニカルな動画も堪能できたことだしね。できれば、次こそは本当に完成形の作品を見せてください。
「戦翼のシグルドリーヴァ」 6→5 以下に明細を納入しますのでご査収ください。 作画はそこそこだがムラが多い → −1 シナリオラインが扁平 → −1 結局空戦要素に意味が薄い → −1 野郎どもがしつこい → −2 アズズが可愛い → +1 ミコちゃんが可愛い → +1 ミコちゃんマジ女神 → +2 以上です。 まぁ、ぶっちゃけ言うほど悪感情を抱いているわけではないです。最大の難をあげるなら、「これ、どうみても主人公はミコちゃんだったね」というくらいで。最後にアズズが友情を叫んで飛び出してきた時点で、どうみてもヒーローはミコちゃんだよ。 シナリオが扁平であることに関しては、1クールアニメならこれくらいになっちゃうかな、という諦めみたいなものはある。一応オーディンの存在がひねりとして設定されているわけだが冒頭の見せ方の時点で「まぁ、こいつやろ」くらいのことは分かっているのでサプライズにはならない(おそらく描いている方もそうと分かるように描いてるので、別に隠そうという意識はなかったと思われる)。普通の怪物退治のお話になってしまうわけだが、例えば天塚さんとおソノの話なんかは悪くなかったし、序盤から中盤にかけてのミコちゃんマジエンジェル回なんかは標準以上の仕上がりだったのだから、トータルで「なーんか肩透かし」くらいの終わり方になっても大きな問題にはならない。 最大の難点は、やはり良いものを持っていながらもそれを活かす方向にもっていけなかったことだろう。中でもやはりシールド隊の存在は常に引っかかる要素になっており、特にまるまる1話をシールド隊に使っちゃったあたりは誰得展開だったし、あれだけ暴れておきながら最後は特に爪痕を残す様子もなく退場していい奴っぽさだけ演出しようとしているあたり、何もかもが「そうじゃないなぁ」という歯がゆさがある。どうせだったら散り際までネタに特化してくれた方が潔かったかも。そうして見たくもない野郎どもの茶番に時間を使われると、せっかくのミコちゃんたちの勇姿を見る機会が減ってしまうのも忌々しい。 あとはやっぱり「戦闘機もの」というアニメの鬼門をブレイクスルーするまでには至らなかったかなぁ。案外悪くはないとは思うのだけど、体感だと「まぁ、つまらないというほどでもない」くらいに落ち着いてしまい、未だ「戦闘機であるからこその盛り上がり」みたいなものを感じることはできない。特に今作はわざわざ旧型の戦闘機をモデルにしているのに、その部分は本当にどうでもよくて、ヴァルキリーたちの道具の1つという面しかなかったので、外見はなんであっても同じである。そのあたりの使い方に「あんまり戦闘機を見せたいっていう欲求は無いのかな?」と思ってしまった。まぁ、こちらが勝手にハードルをあげてるだけって気もするけどね。何もかも、戦車で大成功してしまったアニメがあるのが悪い。 でもまぁ、やっぱり「ミコちゃん可愛い」でファイナルアンサーだと思います。ほんと、そこだけは自信を持っていい。ミコアズだけで一週間くらいは飢えをしのげそうです。あとは「花守ゆみりボイスのラスボス」っていうのも個人的には割と大事なファクター。彼女は硬軟織り交ぜられる幅の広い役者だと思うのだけど、「硬めの声」での1つの振り切れパターンが今作のオーディンでみられたんじゃないかと思う。今作で私は「ゆゆゆ」との接点について何度か書いていたけど、勇者サイドからバーテックスサイド(ピラーサイド)へ回ったキャストっていうのも新鮮だね。
「まえせつ!」 3→3 まー、想定してたラインよりは無難な出来に収まった気はするけども……やっぱり応援する理由が見当たらない作品なんだよなぁ。 いい部分があるとしたら、多分「キャラは可愛いかもしれない」。ただ、ほんとにそこだけ。別に動画部分に光るものがあるとかでもないし(この内容で光らせるのも難しかろうが)、キャラが露骨に「可愛らしさ」を前に出すようなこともない。「1枚絵で見てたらなんか面白そうに見える可能性がゼロでないかもしれない気がするような感じっぽいみたいな」くらいである。そして、1話視聴時点でのネガティブ要素は基本的に解消されずにそのまま持ち越される。「漫才ってアニメにして面白いもんじゃないやろ」「吉本が加担して実在の芸人を作中およびキャストにぶっこんできてるのがデメリットにしかなってない」。何故この形でアニメ化しようと思ったのかはよくわからない。 ただまぁ、それならどうしたら正解が出るのかと言われてもやっぱりわからない。唯一今作が成立する可能性がある改変は「本当にシナリオラインに沿った感情を視聴者に抱かせるだけのネタを書く」ことだろう。つまり、作中で「全然ウケなかった」と言われたネタは本当にクスリとも笑えないようになっており、作中で爆笑をさらったネタは観ている視聴者も爆笑できる。そうして感情が寄り添えば、ベタな友情努力勝利のシナリオも成立はする。しかし、どう考えてもアニメのキャラがしゃべってる漫才の時点でそうしたリンクを形成するのはほぼ不可能であり、結局今作が「本当の漫才ドラマ」として成立することはない。そもそもの立脚点が絶望的なのだ。 だからまぁ、特にスタッフが悪いとかいう話にはならず、「なんでアニメにしようとしたんだよ」という部分だけが疑問として残る。もしかしてもしかして、「昭和元禄落語心中」があれだけの傑作になったことに気を良くして二匹目のドジョウを狙ったとか? ……いや、そこに決定的な違いがあることは誰にでもわかることだしなぁ……アニメ業界ってのは、業界全体での蓄積がどのように活かされる世界なんでしょうね。謎は深まるばかりです。 「おちこぼれフルーツタルト」 5→5 史上もっとも放尿したアイドルアニメ。いや、誰調べでもないけども。多分間違いないやろ。 しかしこれはアイドルアニメと言ってよかったものか……アイドルアニメの基軸って、キャラクターが演じるアイドルが3次元にはみ出して、実際のライブや音楽で稼ごうっていうデザインだと思うのだが、今作にはそうした目的意識はない。「たまたま萌え漫画をアニメ化したらそのテーマがアイドルだった」というだけの話だ。そのため、既存のアイドルアニメとは全く異なる、別次元でのセールスポイントを平気で作ることができる。それが「脳が破壊されたキャラたちのエロとレズ」である。今作における同性間の感情は「百合」ではなく「レズ」というしかない(違いは特に定義されていない)。なんかね、これはボクの求めてるものじゃないんだよな……みんなして「情愛」じゃなくて「肉欲」で動くってのは……ここまで潔いと完全にネタ扱いだから嫌らしさにつながるわけでもないのだが、あまりにも行動指針がおっさん過ぎるので……。これで「漫画書いてるのがおっさんだから」とかだと全力でキモいだけなので話は簡単なのだが、これ、作者も女性なんだよな……女性の思う「男が喜ぶレズ」ってこれなんだろうか……いや、すごく喜ぶ層もいるのかもしれないけども……。 というわけで、他人の下着にhshsする女子高生はあまり僕の受け皿には収まりませんでした。とはいえ、それは単に性癖からそれたというだけなので、「そういうクドいキャラがフル回転するギャグアニメ」としては割と満足はしている。とにかく勢いで走りきるデザインに、スパッと明快で見やすい画面構成。きららアニメといえば「ほんわかまったり」みたいな方向性で魅せる傾向が強いと思うのだが、今作にはそうしたやすらぎ要素は皆無で、とにかく同じテイストのギャグを重ね続ける一点突破型。この方向性でご当地ものとはいえ「アイドル」を描こうとした作者の肝の太さは大したものである。キャラが可愛いのはまちがいないからねぇ。特徴的な三角形ボディもいい具合に画面を賑やかしたしねぇ。これで常に瞳孔にハートマークがなければねぇ……。 中の人的にはあまり見慣れないキャストが多かったのでどうなるものかと思って見ていたのだが、メインの面々はしっかり仕事を全うしていてよろしかったですね。こういうところからきらら枠で次に繋がったりするのかも。新田ひより、「人生」から5年以上を経ての主演返り咲きって、結構劇的だよなぁ……え?「ぱすてるメモリーズ」? 知らない子ですね。
「A3!(第2期)」 5→5 「アイナナ」と同様、「1期目はあんまり真面目に観てなかったんだけど2期目になったら割と観ちゃった」枠。内容に関しては、もしかしたらアイナナ以上に楽しんで観られていたような気もするので加点もありだったのだが、いかんせんこちらは作画状態がへなへなだったもんで流石に加点には至らなかった。P.A.WORKS大好きおじさんとしては遺憾ではあるのだが、今作って結局どれくらいの純度でP.A.だったんでしょうね? 「舞台」をテーマにした作品といえばやはり真っ先に出てくるのは「スタァライト」なのだが、今作は本当に「大衆演劇」をテーマにして地を這うように「劇団員」を描くという方法なのでファンタジーごりごりのスタァライトとは比べる意味がない。どっちかっていうと「大衆」要素を考えると「少年ハリウッド」が近い気もするが、あっちはあくまで「アイドル」なのでやっぱり違う。大道具やら衣装やら、必要な機材を頑張って用意して、役者として舞台の上でいかに自分を輝かせるかを考えて努力する物語というのは、今作が初めてかもしれない。そうした「舞台役者あれこれ」が素直に「それっぽく」できていたので、一つのお仕事作品として興味深くみることができた。まぁ、ソシャゲ原作なのでもちろん「スタァライト」とは違った次元でのファンタジーではあるのだが、現実と空想を行き来する「演劇」という世界の中では、このくらいのファンタジー要素は必要経費だろう。いや、冬組になってからいきなりマジックアイテムが連打されたのはびっくりしたけども……多分、そういうテーマ配分だったんだろうね。冬組のイメージは、どこかふわふわした現実感の無さにあったんだろう。その辺のカラーの違いもうまいことアクセントとして効いてたよね。「将来的に、秋組の連中と冬組の連中が同じ舞台に立ったりするんだよな……」って思うと楽しくなってくる。まぁ、最終的には借金取りが誰か他の団員に気を使ってステージに立ってたらだいたい面白い。私、多分秋組が一番好き。 放送中にキャストから逮捕者が出てしまったり、なんだか逆風の多い作品だったの残念ではあったが、そんなことにめげずに、今後も独自の世界を作ってほしいとは思いますね。アニメの続編、あるかなぁ。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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