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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「スローループ」 5→5

 お手本のようなきらら系アニメ。日常系っていうと「何もしない中身スカスカ作品やろ」みたいな印象を持つ輩もおるが、そんなこたぁない。きちんとホームドラマを展開しつつ、ガールミーツガールとしての要件をきちんと満たしておる。

 1話目でちょっとびっくりした「再婚相手の子供と同居ネタを同性で振りかざすとは!」という衝撃が、単なる出オチに終わらずに最後まできちんと機能しており、回を重ねるごとに「2つの家族」が距離を縮めて文字通りの「一つ屋根の下」になっていく様子が描かれている。主人公の小春とひよりは最初から割と仲は良いので「ここから関係性を深めることある?」くらいのスタートだったけど、そこから過去への掘り下げ、互いの家族への思いやりなど、まだまだ関係性の変化が伴っていた。また、そんな家庭を中心として視点人物としてもう1人、恋ちゃんもしっかりと自分のポジションを主張しており、吉永家も「家族」としてのありようをまた別な角度から見せてくれる。百合とか日常とかいうカテゴリよりも、やっぱり「ホームドラマ」というフレーズが一番しっくりくる作品。

 そこに混ぜ込んだ釣りという主題に、さらに「釣った獲物の料理」というスパイス。それぞれの要素が最後まで忘れられることなく正面に出てきて、個々のテーマに興味がある人間にも魅力が発信できる点も良い。惜しむらくは、私がどうにも釣り自体に興味を持てず、最終的に釣りの知識パートが「へー」くらいのもんで終わってしまったことだが、まぁ、こればかりは個人の趣味なので致し方ないだろう。知らない人間への入門漫画としての性格もあるのでどうしたって説明は丁寧にしなきゃいけないので、そこがやや説明的になりすぎるのはどうしたって避けられない。そこも自然にストーリーに溶け込むようなデザインがあったら格段に印象が良くなったのだろうが……流石に贅沢な注文だろう。

 映像部分も比較的安定しており、あんまり動きがない作品とは言え、やはりきちんと女の子が可愛い画が維持されているのは大切なこと。長らく続くきららアニメの系譜の中で、「こういうのでいいんだよ」という納得があったのは久しぶりである(まぁ、ゆるキャン△が別格になっちゃったからね)。

 ちなみに個人的おすすめポイントは、いろんなご家庭の大人たち(主にママン)のキャラもきちんと引き立てられていること。「親世代も隙なく萌えキャラ」ってのはきらら系かプリキュアに許された特権だ。

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「プラチナエンド」 5→5

 なんちゅうエンディングだい。まー、これが「プラチナエンド」だと言われれば……むちゃくちゃだとは思うが、思ったより文句はないんだよな。多分、後半戦は特に散々無意味な問答を繰り返す展開になっていたので、今更もう1つ無意味な問答が増えたところでそこまで影響がないせいだろう。

 正直、中盤はかなりダレた。今時貴重な2クールぶっ続けできちんと完結するというありがたい作品だったのだが、どうしても脳裏をちらつくのは「デスノート」の存在で、あれに比べると1つ1つの事件のフックが弱いというか、「次はどうなっちゃうんだ〜!」っていう注意があまり向けられない。具体的に言っちゃうとメトロポリマン戦がすごく冗長な印象があって、あそこで撃つの撃たないとぐだぐだイデオロギーをぶつけられたところは、下手したら視聴が途切れてもおかしくないようなモチベーションで見守っていた。一応「デスノート」とは異なり、「具体的に戦闘に絡む飛び道具がメインウェポン」「でも能力バトルというほど複雑にせず、純粋に関係者が「刺すための矛(矢)」と「守るための盾(翼)」だけを持った対戦」という要素がチャレンジしようとしていた部分だろうから、シンプルな設定でどこまで詳細な心理戦を描けるかという挑戦は頑張っていたとは思うのだが、それでもまぁ、やっぱり地味になっちゃうし、求心力は低下してしまうのはしょうがない。特に中盤からかなり作画クオリティが下がったことも問題で、小畑絵を仔細に描くことで商品価値をあげるデザインだったと思うのに、キャラの顔がクタクタに崩れてしまうのは本当に勿体無かった。

 ただ、そうして「やっぱシンプルすぎる設定は失敗だったんじゃねぇかなぁ」と見切りをつけようとしたあたりでメトロポリマン戦が終わり、そこからは一気にレスバ漫画へと変貌する。米田博士というジョーカーが登場し、「単なる欲望まみれの神候補バトルは終わり。あとはバトル後の世界のことを考えて、ちゃんと話し合って」という予想外の流れに。この時の話し合いも生きるの死ぬの、人間とは何か、神とは何かという愚にもつかない話を延々やるだけになるのでテーマとしてはちゃちいのだが、それでもこの設定で馬鹿正直にその部分を詰めるっていう判断が逆に新鮮だった。米田博士のキャラがドぎつすぎて面白かったってのもあるが、そうして「能力バトル+レスバ」というよくわからない足し算が最終的にはそれなりに成立した感じになっていたのは悪くないんじゃかなかろうか。デスノートの時もそうだったが、大場つぐみの偉いところは、最終的なひねりはどうあれ、きちんと「結末」を用意しているということ。なあなあのハッピーエンドでも終われるはずのデザインだったが、それではドラマとして不充分だと判断したのだろう。ちゃんと「この作品にあるべき結末」を用意し、適宜筆を割いてそこに落とし込んでいる。2クール分のお話としては、悪くない製品だったんじゃなかろうか。

 中心にある架橋くんのキャラが「愛」に生きているため、デスノートのライトみたいなかっ飛ばし方は出来なくなったが、愛情を中心としたヒューマンドラマをやるという目的は達成できていたと思うし。考えてみりゃデスノートの中のラブ要素ってミサくらいで、あいつも単なる道具の1つでしかなかったからなぁ……よくあれをジャンプで連載できたな。

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「王様ランキング」 6→5

 ヒリング様は好き。特に声がほんと好き。こういうキャラが回ってくることをとても嬉しく思っておる。

 ただ、思いの外刺さらない結果になっちゃったのがちょっと残念。映像部分ですごく頑張ってたのは間違いなくて、どこか絵本のようなのどかな空気を残した原作絵にあるテイストがアニメでもしっかり活かされているし、のっぺりしないように動画部分で思い切り緩急をつけたり、見た目に幼稚になりすぎなようにかなり意識的に画面を設計しているのが分かる。その部分は文句なしに「素晴らしきノイタミナ枠」と評価すべきであろう。

 ただ、そうして描かれた2クールの物語が……なんかピンと来ない展開だったんだよなぁ……王道ものの少年漫画してるんだし、特に気に触るようなこともなかったのだが……「え、こっちいっちゃうの?」みたいな印象のままで終わってしまった。結局、物語の全てが「とにかくボッジってすごいんだぜ!」というアピールに終始しており、「丁寧に作られたなろう系作品」に見えてきちゃうんだよな。最初に与えられたボッジのハンディキャップなんてかなり衝撃的な設定だったにも関わらず、早々にあんまり意味がなくなっちゃったし、それがボッジのキャラ付けにことさら効果があったようにも見えなくなっちゃう。「修行して強くなる」がジャンプ的王道展開なのに、どんな修行をやって、どういう理屈でボッジがオリジナルの強さを手に入れたのかもピンと来ない。結局は「強い才能があったからもともと強かった。一見して弱そうだからって迫害してた奴はざまぁ」の要素が気になっちゃって。いや、結果的にはボッジの周りには「迫害しててざまぁ」な人間など1人もいなかったわけだが(敢えていたとすればそれはダイダであったはず)、それはそれで「何やかんやでみんないい人」、っていう恵まれた環境のサポートでしかない。最初に絶望的なシチュエーションが用意されて不穏な影が多かったにも関わらず、最終的には「みんなそれぞれに悩みを抱えていて対立もしちゃうけど、実はみんな悲しい理由があった、終わってみれば良き理解者だっただよ」という結論しかない。そしてその「裏があって」の部分が後からトントン拍子で明かされ、解かれていくために序盤の時点では理不尽な謎がばらまかれ続けている状態で、「伏線を回収する」というよりも「後からそれっぽい理由で説明した」という印象の方が強いんだよな。個人的には、ミランジョかボッスのどちらかに悪意があって欲しかったなぁ……。みんないい人、みんな理解者だと、やっぱりボッジが甘やかされてる感が拭えないので。

 まー、でも振り返ってみれば少年漫画ってどこまでいってもそういうもんなのかなぁ……。やっぱボッジが話せないことによるデメリットの方が多かった気がするな。

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「リアデイルの大地にて」 4→3

 いやぁ、想定通りでしたね。一応それなりに年季の入ったなろう小説ということで1話目では「もしかしたら」と様子見していたが……特に上がる要素は無く……。

 これの原作が展開されていたのが10年前ということは、やっぱりなろう文化ってこの10年で何も変わってないんじゃないかな……基本構造がここまで開けっぴろげなチートマウントってことは、やっぱり天スラだろうがオバロだろうが一緒。そう考えるとリゼロってかなりの異端児だったんだろうか? そして、残念ながらチートの楽しませ方、主人公が大上段に構えたあとの世界の広げ方など、由緒あるなろう小説ならばそれなりに見どころを感じ取ることはできるのだが、残念ながら今作には特に拾うべき部分もない。まー、それこそ10年前の作品なのだったら、「当時は斬新だったんですよ」みたいな中身もあったのかもしれないが……適当とはいえこれだけのなろうアニメの洗礼を受けた私には響くところなんかありゃしない。まぁ、この時代にすでに女性主人公でこういう傾向になってたんやな、っていうのは歴史的な価値はあるかもしれないけども……。

 加えてアニメとしてのクオリティも最低限のものでプラスアルファの要素は無く、特に萌えも燃えも見出せないまま常時平熱でおしまい。「ヒロインが愛嬌のあるキャラならみられるのに」と思っていたのに基本姿勢が「いわれのないチートでマウントとった上で酒に酔ってパワハラするクソ老害」というおよそ考えうる最悪のもので、一切惹かれる部分がない。一応取り巻き連中が逆ハーレムとかじゃなくて「血の繋がった(?)家族による絶対支持」という部分だけは他に見たことがないものだったが、age展開を見せるにしても「家族だから」という説明でもなんでもない要素に委ねてしまい、ますますキャラとしての背景は空虚になっていく。掛け合いのパートに魅力が無いので、しゃべればしゃべるほどにヘイトがたまるだけってのはどうしようもなかったなぁ……。

 まぁ、一応この下にもまだ「進化の実」とかがあるので最低作品とまではいかないが、おそらく今後思い出すことはあまり無い作品だろう。

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86 -エイティシックス-(第2期)」 ー→6

 まるまる1クール分の休みを挟んで何とかゴールインできた。返す返すもスケジュールの破綻はもったいないとは思うが、まぁ、おかげでこうして隙無くゴールに到れたのだからこれはこれで良しとすべきか。きちんとスケジュール通りに放送して一気に2クール目を走り抜けて欲しかったとは思うけども、散々待たされた最終回が綺麗にハマりすぎたのでちょっと下駄履かせちゃう。

 まさかこの設定、この展開で一応それなりに希望の見える終わり方になるとは思ってなかったな。1期の終わりとか、「こんな世界でどんだけ頑張ったってバッドエンド以外ないやん」と思っていたのだが、そこを思い切りひっくり返して綺麗な落し所を見つけた。いろいろと覚悟していた分だけ、この結末は意外だったしありがたかった。シンとレーナの2人がどちらも満足行く終わり方があるってのはご都合主義と言われてもしょうがないレベルではあるのだが、そこまで持っていくためにひたすら86の連中が鬱々と戦い続けてくれていたわけで、害意も敬意も敵意も善意も、きちんと納得できる結末だ。1期ではシンの立場とレーナの立場で視点が2つに割れるので視聴者目線でもその板挟みに苦しむことになったが、2期は基本的にシン目線でのドラマが続くので、1期の時よりも話題はシンプルになって見やすくなったというのも結果的にはプラスだっただろう。シンの物語に視点を固めるおかげで戦争描写にグッとスコープを寄せられるようになり、映像部分でも持ち味を活かせる展開が多かったのもありがたかった。超低空飛行巨大戦艦の絵面とかは見てて笑ってしまったが、1期の頃から延々無人機多脚戦車の戦闘ばかりではどうしても飽きちゃうし、ド派手な兵器での大馬鹿炸裂戦争シーンはアニメ的に大いにあり。チームの面々がそれぞれに居場所を見つけて「生きる」場面が増えているのも嬉しかった。なんだか、終わってみればどのシーンも良い思い出になってる気がするな。あとは久野ちゃんとおっちゃんの父娘コンビ好き。あいつらがいい人らだったおかげで2期を見続けられたからなぁ。ありがとう、善人な大人。

 

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「終末のハーレム」 5→4

 「エロ漫画でやれ」という感想は終始一貫して変わらないものではあるが……一応単なるエロだけで終わらないようにしたいという意思は感じられる作品。まぁ、だからとてそれを全年齢向けのアニメで発信する意味があるとも思わないのだが。

 わざわざ放送枠の調整などの兼ね合いで放送時期がずれてしまうというトラブルからスタートした作品。それだけでも割とネタとしては秀逸だし、いざ放送されたら「ま、そりゃ揉めるだろ」というのも納得の作品。エロの徒な規制には反対の立場ではあるが、いうてもゾーニングは大事だからねぇ。もちろんそのためにワンランク上のアニメチャンネルなどが存在してるのだから、製作側は是非ともアニメという文化が長生きするように世間に配慮して頑張っていただきたい。

 「エロだけでは終わらない」とは言ってみたものの、やはりその中心は間違いなくエロではあるはず。おかげで「真面目にサスペンスものとして観ようと思ったらエロが邪魔してくるし、エロアニメとして観ようとするならたぶんもっとダイレクトなオカズは世にたくさんある」という中途半端のジレンマから抜け出すことはできない。まぁ、そうしてサバイバルサスペンスにダイレクトな「性」のモチーフを盛り込むこと自体をオリジナリティとして打ち出したいという狙いだったのだろうが、あんまりそれが効果を発揮したとは思えない。まー、シナリオが未完なのでアニメだけをみても微妙な反応にならざるを得ないのは当たり前なのだが……とりあえずこれで原作の売れ行きが伸びればそれで良いってことなんでしょうかね。

 おっぱいの作画を頑張っていたというのは評価ポイントだが、全体的な作画品質は低調。そりゃま、スタッフだってほとんどのチャンネルで消されちまうような「大事な」部分に力を入れてるとなれば、他のところにまで全力で当たる気力はないわな。そういう意味では、「頑張ってブラジャーを描き込む」みたいな方向性が作画スタッフの何らかの訴えのように見えなくもない。まぁ、いろいろやってみないことには世間も変わらないですからね。変える必要があるのかどうかはわからんけど。一応、「いろんなキャストに普段は絶対言えないようなセリフを言わせる」という部分は楽しいサービスではあった。竹達がここに至ると、15年前は想像もできなかった……いや、竹達はそうでもねぇか。

 

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「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」 5→6

 春は別れの季節でございます。巡る季節の中で、アニメとの別れも続々やってくる。今期一本目の最終回を迎えたのはこちらの作品。ひとまず1年間お疲れ様でした。

 いやぁ、いい「2作目」になってたんじゃないでしょうか。前作のテイストは踏襲しつつ、新主人公たちのチームが先輩たちと比べてどれくらい盛り上げられるかと不安視していた部分もあったのだが、きちんと若者たちが若者たちで新たなシンカリオンの物語を紡いでくれた。キャラの賑やかさは前作以上で、各種シンカリオンパイロットが集まりながら、少しずチームとしての結束を高め、さらに敵方であるテオティとの交流を深めていく。敵性勢力との対話と交流は前作でもガッツリ描かれていた部分で、キトラルザスとの関係性も心温まる良いエピソードだったが、今回はアブトという予想外の立場に立たされたサブ主人公が新鮮さをもたらす良いハブの役割を果たし、マンネリ化を防ぎつつ、きちんと「Z」との物語を作っていた。まぁ、その分本当の主人公であるシンのキャラがちょい弱めになったかな、と思わないではないが、ハヤト以上に博愛と「他者への理解」をモットーとした精神性は充分に主人公の責務を果たしてもいた。このハヤトのまっすぐな正義とアブトの複雑な生い立ちによる向上心という組み合わせが、今作最大の見どころと言えるだろう。ロボットものとしての仕上がりも上々で、阿漕な特殊合体もバリバリこなしながら、いちいち新たな機体が登場するたびに盛り上がるデザインはずるいといえばずるい。メカのテコ入れ、キャラのテコ入れが1年間続ける作品として手抜かりないのよね。「シンジくんやミクさんを超えるとんでもキャラはないやろ」と思ってたらぬけぬけとメーテル加えるのは笑ってしまった。

 そして個人的に嬉しかったのはやっぱり前作キャラの扱い。ガンダムSEED現象を懸念すると腫れ物のように扱われがちな「前作キャラ」だが、程よいところで程よい活躍をさせるにとどめて、それなりに存在感を示しながら直接ストーリーの中心に影響を及ぼさないという距離感になっている。その上で「ハヤトはちゃんとハヤトの人生を送ってるんだなぁ」と分かるぐらいには言及されているし、セイリュウが生き生きと鉄オタやってる様子とか、なんだかんだで一番ガッツリ絡んだのがゲンブさんだったところとか、前作ファンからすると「そうなるよなぁ」みたいな納得感のある配置が良い。まぁ、一番好きだったのはソウギョクさんの立ち位置だったけどな。

 「対話と融和」というテーマを掲げ、子供さんの情操教育にもばっちり見あったお手本のようなドラマ作り。仮にここから未来の鉄オタが量産されたとしても、それは決して悪いことではないのです。たぶんね。

 

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「鬼滅の刃 遊郭編」 ー→5

 終わりましたな。11話という微妙な話数だった上に始まる時期が変だったもんで、シーズン途中での最終回という変則日程に。こんだけのわがままなスケジュールが許されるのも鬼滅ならではなのだろうか。

 点数を見て分かる通りに、なんかこう、思った以上に刺さらないエピソードだった。今シーズンを見せられて改めて思うのは、「まぁ、普通のジャンプ漫画なんだよな……」ということ。シナリオ部分に捻りはないし、努力で友情で勝利のバトル漫画なのだから、余計なことをせずに素材の味をそのまま味わうしかないのである。

 今作を評する上で必ず取り出されるのは作画のクオリティで、そこが凄まじいことに異論はない。金・時間・人員のすべてがかかっているのだろう、この看板を意地でもおろしてなるものかというスタッフの必死さが伝わってくるし、これが作れたからこそ鬼滅が鬼滅になれたのだとも思う。ただ、個人的にはクオリティの高さを認めてなお、「それってこの作品に必要なものだったのかしら?」という疑問が付いて回る。作画の議論などで「ufotableって撮影処理でエフェクト描き足してるだけなんだぜ」みたいな話を目にすることがあるのだが、正直そこはよく分からん。わたしゃ作画の難しい技法の話は知らんし、大多数の人が見た目に「すげぇ」と思うのなら、それはすげぇ作画でいいと思う。ただ、私もそこは「すげぇ」と思いつつも、それだけで作品の評価が決まるもんでもないよね、と思ってるだけだ。そしてさらに正直にいうなら、途中で飽きたのである。どんだけごま油の風味が美味しいからって、無限にごま油だけをまぶされたらそりゃ飽きるだろう。どうにも、作画ではなく演出が単調なのだ。バトルの渦中、延々スローモーションで炭治郎が焦ってるシーンが多すぎた気がするんだが、あんまり見てて楽しいもんじゃない。ひたすら帯がビュンビュン飛んでる時間は、それを全て新鮮な感動で受け入れるには長すぎる。

 結局そこが「必要なものだったのか?」という疑問。原作を読んだことがないのにで勝手な推測にしかならんのだが、この遊郭編って、そんなに大々的に取り上げて、大仰に描くようなストーリーだったんだろうか? 中心となる柱・宇髄は何か大きな特徴があるわけでもなく、忍びの者だからって、いざ戦闘になったら大人しく刀で斬り合うしかない。若手3人衆はなおさらのこと、善逸に至ってはもうずっと寝てるもんだから「睡眠中強い」とかいうよくわからん個性は無いも同じ。敵味方双方が、「みんな強かったけど、根性があって叫んだ方が勝ちます」というバトルなのである。まぁ、ジャンプ漫画なんだから別にそこはいいんだよ。ドラゴンボールの伝統を素直に継承してるならそれで問題ない。ただ、それならそこまで大仰に、大看板として出すのは違うんじゃないかと。単調なバトルをなんとか「それっぽく」見せているのがufotableの技術力であって、お仕着せに見せてしまうのは作品の性格の問題だ。

 結局のところ、ドラゴンボールの伝統ってのは「引き伸ばしの伝統」でもあるので……無理くりコンテンツとして延命しようとした結果、こうして11話区切りですら間延びした印象になってしまったのだから、やっぱりもっとテキパキと進行してもらった方が良かったんじゃないかと思うのである。どうなんでしょうね。あ、1つ間違いなく褒めておきたい部分はあって、それが「久しぶりに純正の沢城妹キャラを作り込んでくれてありがとう」という部分。最近じゃなかなか妹役回ってこないからなー。今作の妹鬼、ムカつくトーンのおかげで非常に良い沢城キャラに仕上がっていました。こういう仕事もまだまだ問題なくできるんですよ。音響監督の皆さん、みゆきちに変な役をもっと回してください(ギャラは払ってください)。

 

 

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「トロピカル〜ジュ!プリキュア」 6→7

 どうもみなさん、プリキュア最終回でギャン泣きおじさんです。……いや、しゃぁないやん、あんなん泣くやん……。まなつ達の「別れたくない」っていう気持ちが「プリキュアが終わってしまう」っていう視聴者のエモと完全にリンクしてしまって……笑って泣けての良い最終回だったなぁ……まぁ、ネクストエイジへの接続がありえんくらいに適当だったけど……それもまたトロプリ。

 めでたく、私の中では歴代プリキュアの中でもトップランクに入る1作となった。(一応断っておくと私がちゃんとプリキュアを視聴し始めたのはハートキャッチからね)個人的にはオールタイムベストには必ずGOプリを選出するようにしているのだが、GOプリ、ハートキャッチに比肩するくらいに楽しみが持続したプリキュアであった。おかげでロスのダメージがでかいでかい……。

 何が良かったかを要素に分けて説明するのもなかなか難しいのだが、1つにはとにかく明るくご陽気に、タイトル通りの溌剌とした雰囲気を1年維持してくれたというのが大きい。どうにも暗いニュースの多いご時世、プリキュアくらいは底抜けに明るく馬鹿なことをやっていてほしい。その上で、別に不条理とナンセンスに偏るでもなく、きちんとプリキュアが見せるべきヒロイズムを全うし、ドラマパートも増し増しで見せてくれるシリーズ構成には大満足している。特に注目したいのはやっぱり敵陣営との物語かな。ベストにGOプリをあげてることからもわかる通り、やっぱり戦隊にしろプリキュアにしろ、敵サイドのドラマとの相乗効果ってのは大きいのでね。今作における敵陣営は「基本が後回し」っていうやる気なさすぎ集団なのでどうなるものかと思っていたのだが、きちんと関係性を育み、最終的にあまねく博愛を届けられる存在となっていた。チョンギーレさんだけ途中危ないシーンもあったが、エルダちゃんを筆頭に「根っこはいい子だったから最後には一緒に笑いあえる」っていうキャラに仕上がっていてよかった(まぁ、バトラーさんはしょうがないね……)。唯一心残りがあるとすれば、魔女様本人の物語はもうちょい筆を割いて描いてもよかったかなぁ、という部分くらいか。

 でもまー、伝説のプリキュアにばっかりスポットを当ててしまうと、まなつ達中心の掘り下げに支障が出るかもしれないし、そこは無い物ねだりでしょう。敵との因縁もさっぱりすっきりだからこそ、トロピカル部の面々のドタバタをこれだけ堪能できたわけで。以前も1回どっかで書いたが、ここまで「メンバー全員が好き」っていえるプリキュアは初めてかもしれないんですよ。どれだけ好きになっても、流石にこれだけ人数がいれば全員に愛着が湧くようになるのは難しいし、たとえ好きだとしても推しとの差別化はできる。しかし、今作は本当に5人が5人とも良くて、誰がベストなのか選べないんですよ。押しも押されもせぬ近距離パワー型の突撃主人公まなつ。初登場から最後までとにかくカワイイがブレないさんご。高飛車さを控えることなく、ワガママを貫き通しながら立派に成長して女王の風格を見せたローラ。なんつっても百合子エピでの男前っぷりが異常だった頼れる先輩あすか。そして私の中では完全なダークホース、みのりん。毎週、オープニング冒頭の無表情で全力ダンスするみのりを見るだけで、強くなれる気がしたものである。最終回の寝顔の美少女っぷりにひっくり返りそうになったわ。こんだけ書いててもみのりんが最推しなのかと問われると「いやー、そういうことじゃないねんなー」となってしまう。どんだけ面倒なオタクだ。

 とにもかくにも、これだけ愛着が湧いたってのはシナリオの手柄であり、緩急織り交ぜて見せてくれたポップな作画作劇の手柄。いつも通りの東映品質ではあったが、今作はユルく抜いてくるところまでが芸風みたいな部分があったのですごくポジティブに見守ることができました。1年間のトロピカる成分、本当にありがとう。最後にご唱和ください。

 ビクトリーーーーーーーーー!!!!!

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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