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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「食戟のソーマ 豪ノ皿」 ー→5

 とりあえず長期シリーズお疲れ様です。あんまり点数付けに意味はないだろうけど、こうして時間をかけてちゃんと完結まで製作される長編アニメって最近のジャンプ漫画では貴重なので、それだけでも一定の評価を得るべきではあるだろう。

 ま、やっぱりシリーズ通じての不満点はラストバトルでもかわりゃしなくて、本当にこのアニメは「料理が美味いのかどうかもよく分かんない割にあんまり吹っ切れてもいないのでメインテーマがごっつ地味」という問題を抱えっぱなし。いや、アニメの問題じゃなくて、原作漫画の問題でしかないのだけども。アニメではさらに、そうして「よくわかんねぇ料理について、審査員のリアクションでそのすごさを表現するよ」という料理バトル漫画のお約束要素をどう表現するかっていう課題が追加されるのだが、そこも別に大して目を引くようなもんじゃないのよね。長期シリーズになっちゃうと、ジャンプ的インフレの表現が「リアクション芸」だけでは限界を迎えてしまう。そう考えると、先人たちの料理漫画ってのはやはり偉大である。

 しかしまぁ、そうした難点は今シーズンで始まったものではないし、一応最後のシリーズは「もう最後だから何やってもいいや」ってんで多少ネジの外れた要素もあったので、過去作に比べればプラスに転じたとみることもできるだろう。コロナで製作が滞ってしまったが、その甲斐あってか映像のクオリティは最初から最後まで安定していたので、目に見えた欠点は無いと言っていい。その上で、ラストでの見どころは何といっても薙切が迎えるハッピーエンド。いやぁ、えりなさんはとてもまっすぐにヒロインやってるのよね。「メインヒロインであり、なおかつ最大のライバルでもある」っていう関係性はジャンプ漫画の中でも珍しくてデリケートな要素だったと思うのだが、最後まで高潔であり、最後まで愛らしくあった。薙切さんの可愛らしさだけでも最後まで観た甲斐があったというものだ。あ、でもコックコートに乳袋ができるのは納得いかんけど。絶対そんな素材じゃねぇだろ。もっとすっきりしたラインでプロポーションを表現してくれた方がかえってフェッティシズムに満ちるということが何故分からないのだ(個人の感想です)。

 あ、あと個人的に司・竜胆カップルが好きなので2人が程よくいちゃついてくれてたのもよかったです。最終的にこの2人が結婚したりすると、地獄のような家庭が生まれそうでちょっと妄想してしまう。親が優れた料理人だと地獄になるっていう薙切の教訓、今後の時代に活きてくるといいですね。何の心配だ。

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「彼女、お借りします」 5→4

 楽しむとしたら、とにかく並み居るヒロイン勢を愛で続けるという楽しみ方になるだろう。雨宮天・悠木碧・東山奈央・そして高橋李依。揃った4つの選択肢。キャストの濃さで言えば充分すぎるカロリーが摂取できるし、キャラデザは安定しているので女の子を愛でるには文句はない。

 さて問題は、残念ながら今作がそうして女の子たちが和気藹々と青春を謳歌する美少女動物園ではないということである。真ん中にいる男、これをどう処理すべきかである。だって……見てて全く楽しくないんだもん……最低の男主人公なんてのはアニメの中では割と定番で、魅力を感じない、人として最低の行動をする、そもそも行動原理が分からないなど、ひどいキャラはいくらでもいるだろう。しかし、今作の主人公の最大の問題は「見ていて気持ちよくない」というところである。「理解できない」ではない、「気持ちよくない」である。元々、「えー、ヤらせてくれるわけでもない見知らぬ女性に2万円払ってデートするとか、どういう感覚なら出来るんだよ……」とも思っていたが、まぁ、冷静に考えて「1日雨宮天とデートできる券」があるなら、多分私は2万払うだろう。えぇ、払いますとも。となれば、作中の水原がそれくらいの存在ということなら、どれだけ妄想フルパワーだとしても「理解」はできなくないのだ。ただ、この主人公の言動は、そうした打算から一歩先の行動理念の部分に問題がある。行き当たりばったりで、常に自分のことしか考えない最低の精神性。時に「彼女のことを思って」みたいなことを言っているが、突き詰めればそれも自己保身や自己欺瞞の表れ。そして、そんな精神を支える最大の要素として表れるタームが「彼女」なのである。流石にこの考え方は、嫌いである。嫌な奴である。そんな奴に可愛い女の子が振り回されるのを見ていて、気持ちいいわけがないのである。

 そして、これだけ文句を並べ立てた後に真逆のことも書く。同じように最低の精神性を持つキャラとして、主人公の元カノがいる。この女もなかなかのタマである。でも、こっちの最低女は見ていて楽しい。そして、これは私の性癖に依拠するものである。クソ女可愛い。CVが悠木碧ならなお可愛い。そうしてみるなら、最低男と最低女が付き合えば丸く収まる気がするのだが、今作のメインプロットは絶対そうならないデザインである。そこがまた気持ち悪い。結局、「男が最低だ」なんてこたぁ瑣末な問題なのだろう。「もっと女の子が幸せになるお話ならいいのに」と思って見ていると、主人公が邪魔なだけなのである。なんだこの結論。

 まさかの2期決定、この話がまだまだ続くとなると、さらにたくさんの女の子がこの最低のお話に巻き込まれていくのだろうか。個人的には同じマガジンのドロドロ話だったら「ドメスティックな彼女」の続きが見たいんですが、あれはもう2期が無いんですかね。

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「天晴爛漫!」 5→3

 やぁみんな! 毎度おなじみP.A.WORKS大好きおじさんだよ! おじさんなんだけどね! どうしたもんかな!

 最近はP.A.が少しずつ空回りの度合いを増している気がする。雰囲気はまだ楽しめた「天狼」、楽しむのにだいぶ根気を必要とした「フェアリーゴーン」とオリジナルの流れが癖の強い方向へ傾いており、今回はその流れに棹さす形。まだ誰もやったことがないアニメを作りたいというやる気は買いたいところだが、どうにも企画のアイディアばかりが先走り、内容が付いてきてない印象がある。映像部分の安定感やモーションの見せ方など、映像作品としての技術力は相変わらずなのだが、そうした技術の積み重ねを持ってみせるアニメとして、今作は残念ながら魅力を発信し続けることができなかった。

 なんでだろ。こっちが勝手に期待しすぎてるんだろうか? でもさ、アメリカ横断レースアニメだって言われてこれを見せられて納得できる人間がどれくらいいるんだろう。「おいしいラーメン屋があるんですよ」っつって連れて行かれた店で大した特徴もないハンバーグを食べさせられるような、そんながっかり感があるのだ。そういうお腹になってないし、なってたとしてももっといい店知ってるんだけど、みたいな状態。この設定を活かすシナリオを組もうっていう意識が感じられないんだよな。ほんと、なんで「レースアニメ」にしようと思ったんだろう。別に車に関する部分を全部取っ払って「文明開化期にアメリカに流れたトンチキ日本人奮闘記」にしてしまえばドタバタやカルチャーギャップの部分は楽しめるシナリオが組めたと思うんだが。

 また、そうして組まれた「ドタバタ劇」にもいまいち入り込むことができない。小雨のキャラだけは嫌いじゃないのだが、それ以外のキャラの依って立つところがなんともぼんやりしていて、例えばデカブツ兄弟がもともと身分詐称してあんだけ悪さしてたという事実が、正体を明かした途端になかったことにされるのが釈然としない。弟の方、あんな性格だったら絶対に悪巧みに加担してなかっただろうに。他にもいろんなキャラが意味ありげに配置されているのに最終的にツダケンを集団でボコるためのアイテム扱いだし、みんなして「レーサー」なのにレースの手腕の差なんかはさっぱりわからないし、マシンの差別化も一切行われていない。ダメだ、もう一回書きたくなった。「なんでレースアニメにしようと思ったんだろう」。

 うーむ、出来ればP.A.には昔の心意気を取り戻してじっくりびっちり染み込むような傑作を作って欲しいものである。

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「ノー・ガンズ・ライフ(第2期)」 4→5

 「殺伐とした水瀬いのりキャラ」部門で優勝を狙う作品。ちなみに対抗はキャロル・マールス・ディーンハイム。

 終わってみれば、やっぱりそれなりの満足感のある作品。スタート時は「なんかもっさりしてるよなぁ」と思ったものだが、この作品はストーリー部分をどうこうするよりも前に、アニメでの使命はハードでボイルドな雰囲気を出来る限り画面上に表出すること。そのために、多少爽快感を犠牲にしたとしても重苦しい空気を優先させてもっちゃりした作劇にしたのだろう。いや、事の真偽は分からんけど、シナリオの進行を見るとそう感じる。そして少なくとも私はそのように理解し、納得したのだから、今作の目指す方向性としては間違ってなかったんじゃなかろうか。錆と硝煙の世界観ってのも、意外と難しいテーマなのである。

 2期に入り、ベリューレンとの関係がもつれにもつれ、各々の過去の掘り下げも深度を増していく。正直、設定を見た時点でもっと早くに言及すると思っていた十三の「武器として生み出された悲劇」について、ここでようやく掘り下げることができるようになった。そのほかにも前半で描かれたメアリーとヴィクターのヘンテコ兄妹関係、そして常に中心にあり続ける鉄朗の生きる意味。どれもこれも、2期分の長さがあったからこそ語ることが出来た内容だ。やはり、ある程度の長さがある作品で腰を据えてやってくれるだけでも、シナリオ部分の印象はよくなるものである。

 そうして決して幸せじゃないお話がジリジリと続く中で、少しでも晴れやかさを加えるために女の子たちが頑張ってくれているのが、つまりは水瀬いのりキャラ部門とかなわけである。メアリーも充分可愛いのであるが、ほら、まぁ、ちょっと足りない要素があるから、その分をペッパーがね。いや、何とは言わないけど。唇の厚みとかなら、今作は割とみんな充実してますね。

 とにかく、原作ありでこの世界観の作品が長期で続いてくれるのは喜ばしいことなのではなかろうか。まだまだお話は途中も途中。今後の展開はいくらでも盛り上がる要素がありそうなので、もし余裕があるのなら3期まで待たせてもらうことになるだろう。まー、連載が月刊誌だし、いつになるかは見当もつかないが……。

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「デカダンス」 7→6

 初期配点7点はチャレンジでしたね。いや、でも別に間違ってたとは思わないけど、序盤の3話分くらいは8点9点分の魅力があった。そこからの落とし前の付け方に関しては、「まぁ、そうなるかなー」という感じである。毎週感想を書く中で微妙にテンションがついてってない感が出てたんじゃなかろうか。

 いや、でも6点です。全く悪い作品じゃないし、人に聞かれたら「面白いから見ていいんじゃない?」とは言える。単にちょっと、シナリオが「2時間のオリジナル劇場アニメ」っぽいかな、という程度である。そりゃ片付けないよりはよっぽどいいけど、最初のトンチキな設定の割には無難なまとめ方になったな、と。じゃぁどんなまとめ方だったらよかったんだよ、と言われると答えは無いのだが、「パワー配分って難しいよね」とだけ書いてお茶を濁しておこう。

 改めて本作の要点を確認しておくと、手垢のついた「バーチャルゲームもの」をひっくり返す初期設定がかなり攻めていたのが最大の売り。「ゲームと現実の意味の与え方」という話は「SAO」の時にも何度も出てきたことだが、SAOは「ゲーム側が現実を侵食してもいいじゃない」ってんで狂ったゲーマーを中心に勢力を広げる話。そして奇しくも、この作品も構図は同じなのだ。主人公は黒衣の剣士キリトではなく、作業服姿のおっさんカブラギ。そしてゲーム世界の中で出会うのはAIのアリスではなくてタンカーのナツメ。そして最大の違いは、「視点の位置」が最初からナツメ側にあったこと。つまり、思い切り乱暴にまとめると、本作は「アリス視点から見たSAO」みたいな状態だったわけだ。ただ、単にそうして視点をひっくり返したというだけではなく、ひっくり返すことによって「ゲームの中の真実」の意味付けを大きくし、シナリオの緊迫感を出すことが可能になっている。ただ、SAOは「ゲームだけどゲームじゃない!」ってんでどんどん深刻さを増していく方向にシナリオが進むのに対し、今作の場合は「現実だけどゲームなんすわ」ってんでどんどんふざけた要素が追加されていく。最終回のドナテロ特攻なんかが分かりやすい例で、最終的なハッピーエンドを迎えるために、命がけのあれこれも全て「ゲームの中で」片付けられるようになった。もちろんナツメ側からみればそれは「命がけ」であり、「人類の発展」であるのだが、我々視聴者側から見ると「ゲームのバージョンアップ」で終わったというのをどう処理したらいいものか。この辺りは意見の分かれるところなんじゃなかろうか。

 とはいえ、今作の最大の見どころはそうしたシナリオの新規性の是非ではなく、一貫したメリハリの付け方だったとは思うけどね。ふざけたようにしか見えないサイボーグのデザインも、そんな姿で必死にサバイバルとか能力バトルとか恋愛ドラマとかやるのかよ、っていうギャップが笑えるし、そんなサイボーグたちにも負けじと百面相を披露するナツメの魅力は最初から最後まで今作最大の牽引力だった。最終的に何を考えたところで、「でもナツメは可愛かったよね」と言われたら、それは一も二もなくイエスなのである。人類は右手がサイコガンの男にも憧れるけど、右手がマジックハンドの女の子に憧れる部分もあるのだなぁ。

 人類の教訓:とりあえず、子安に見つからないように生きよう。

 

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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」 ー→ー

 記録の管理上、一応記事立てしとくけど一切情報量がない。しょうがない、そういう巡り合わせである。

 でもまぁ、とりあえず長丁場のシリーズを最後(だよね?)まで完結させたステッフにはお疲れ様と言えるんじゃなかろうか。どういう終わり方になるかと思っていたけど、想像以上に普通に幕引きした。こんだけ捻くれたキャラ属性を売りにしてたくせに、落とし所は普通なんやな、っていう。結局、徹頭徹尾主人公がキモいという印象は変わらなかったなぁ……ヒロイン勢に目を向け続ければそのあたりの嫌悪感を緩和させることは出来るかとも思ったし、実際最終シーズンはヒロイン勢もクリティカルな動きが多かったので目を惹く部分が多かったのだが、如何せん「なんでこんな子たちがあいつに惹かれるかさっぱりわからん」という反射が起こるので結局ヒロイン勢にも目がいかないっていう。

 早見・東山成分が満たしたかったら北宇治に行けばいいんじゃないかな(もうどっちも卒業してる)。

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「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」 5→6

 なかなかファニーな作品であった。終わってみれば結構盛り上がったんじゃなかろうか。とりあえず、お菓子食いまくり子ちゃん可愛い。特に声が(いつもの)。あんだけ食ってるのに別にデブじゃないのはずるい。

 上しゃまトークから入ってるけど、こういう作品で女の子が可愛いのはちゃんと大事。それだけちゃんとキャラが立ってるってことだからね。タイトルからうっかり「金持ちバカボン刑事が中心なのかな」と思ってしまいがちだが、大助を取り巻くそれぞれのキャラの魅力がちゃんとアピールできているのは良いことだ。「富豪」という要素は毎度の刹那的すぎる明細表で明らかだったが、単にバカみたいに金を使って事件を解決するというドラえもん的な要素ではなく、そこから一歩進んで「金を使えるということは、こんな解決策にもつながる」「金を積んだところでどうしようもないこともある」というオリジナルのデザインに発展。最終的には金に踊らされた人間が裁かれるなんてことはなく、大助と神戸家という闇の中心に収束していくデザインも非常に見やすい。もちろん、大助と加藤の男二人の友情物語としての見どころも的確だ。チート的な要素が単なるアホらしい武器になるのではなく、それ自体がテーマとして多面的に切り取られているのをみると、やはり設定は使いようだな、というのがよくわかるのである。まぁ、最大の疑問は「これ、どこからどこまでが筒井康隆なんだろう」ってことなのだけれど。

 まぁ、簡単にまとめると「鈴江さん可愛い」だ(結局そこかよ)。最近の坂本真綾はトチ狂った役が多いので、こうしてまっすぐに可愛い系のキャラが出てくるとちょっと嬉しくなりますね。鈴江さんのまっすぐが正しかったかどうかは置いとくとして。

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「放課後ていぼう日誌」 6→7

 最終話が夏真っ盛りのお話だったのは、やっぱりそういうスケジュールだったんだろうなぁ。コロナの影響で時間はかかってしまったが、きちんと時間をかけただけの結果が得られた、素直に楽しい、可愛いと言える作品であった。

 きららに見えてきららじゃない系作品(なげぇな)の標準的なフォーマットだったとは思うのだが、そうした類型の中できちんと良さが発揮される作品作りになっていた。いくつか例をあげるなら、1つにはキャラの立て方。主人公のヒナは「釣りなんて面白くなかろう」という真っ当な女子高生のセンスを持ち、「いきもの苦手」というさらなるハードルが与えられたはずなのだが、そこからゆっくり1クールかけて困難を乗り越え、釣りにハマっていく過程が同様に初心者である視聴者に寄り添っている。宗教勧誘のように「釣りって楽しいよネ!」とか言われたら「女子高生はそんなこと言わん」と違和感が先立つところだが、ヒナちゃんの描いたハマり傾斜は自然なものに見えて、理想的な「物語を引っ張る主人公」になっていた。夏海は幼馴染の「引っ張り回すキャラ」という第1面から導入されて、「実は賢い」「とても優しくてヒナのことを考えてくれてる」「でも典型的な野生児要素も持ち合わせている」というギャップの見せ方が魅力。この2人の関係性が描かれる「片田舎の女子高生絵巻」としても魅力的。部長と大野先輩のさりげない年上ムーブの優しさと激しさも良いスパイスになっており、顧問のビールバカも含めて、5人の中で閉じた世界が実にクリア。1クールで丁寧に「閉じた趣味の世界」が描かれた作品としては「ゆるキャン」に比肩するクオリティだったんじゃなかろうか。

 単に「可愛いキャラに可愛いことさせる」だけではなく、「釣りを知らない人への釣りの啓蒙運動」としても地に足がついた作劇になっており、上述の通りに「生臭い魚とか触りたくもない」というヒナがゆっくり転げていく様子が共感しやすいし、単なる宣伝番組ではなく、釣りの良いところ、悪いところ、抱えている問題点まで、「趣味として楽しんでほしいから、一からちゃんと説明するよ」という気配りがみて取れる。私のように一切釣りの経験がない人間でも、今作を観てたら「なるほど、これは楽しそうだな」と思えるようになる。こうした臨場感を与えているのは、丁寧な筋運びもそうだし、ゆったりした中でも行き届いた作画面での品質の維持が大きな功績をあげているだろう。本当に地味な絵面しかないはずなのに、画面を見ていて特に退屈に感じることがないんだよね。この辺りの理由は綺麗に説明はできないんだけど、やはり動画工房チームが持つ「うまさ」の表れなのだろうね。

 いつも通り、中の人の頑張りにも触れておきましょう。私の中でのMVPは部長役の篠原侑だろう。もともと「方言声優」って好きなジャンルなんだけど、部長の持つ空気感は方言と相まって本当に良いキャラになっていた。もちろんメインで頑張った残りの3人も文句のないお仕事ぶりである。そしてヒナのかーちゃんが千和っていう不思議な安心感ね……。千和が母親、そしてあみっけが顧問。もう、これが安心感に満ちた配置だよ……。ちなみに篠原侑は所属がアイム。千和の後輩っていう関係性だ。

 

 

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「フルーツバスケット 2nd Season」 5→5

 さて、無事に2期目も走りきりました。コロナ下にありながら安定してこの空気感を維持し続けてくれたことにまずは感謝である。

 正直、ラストまでの繋ぎとなるシーズンになったのでここだけを切り取って云々する意味はそこまでないとも言えるが、今回のシーズンからが「旧作アニメで放送されなかった部分」に入ったので、そういう意味での注目度は高い。これだけたっぷりの尺を使い、丁寧に追うべきシーンを拾い上げているので不満は一切ない。原作を知っている作品なのでどうしても視聴時に真剣さは欠けてしまうのだが、それも「下手なことされない」という安心と信頼ゆえの状態だと自分に適当な言い訳をしている。旧作みたいなケレン味たっぷりの見せ方ももちろん素敵だったが、今作を走りきるとなるとどうしても感情面は長期戦模様にならざるを得ない。そこは割り切って「原作に忠実であること」を最大の目標とした今作はちゃんと意義がある。

 個人的な注目ポイントは、やっぱりキャスティングの妙ですね。旧作のイメージが強くてハードル高かろう、と思っていたところを的確に「こういう見方もあるよね」という「現代のフルバ」に置き換えた第1シーズンのキャスティング時点で信頼は置いていたが、第2シーズンになり、最後の十二支である紅野、そしてもう1つの中心となるべき生徒会メンバーと、旧作では声がつかなかったキャラも「いいところ」に投げてくれている。私としては真知のくまちゃんくらいまでは「よしよし」くらいで見てた(聞いてた)けど、「公:大久保瑠美」で「スタッフゥ〜!」ってなりましたね。あと美音さんね。わかってらっしゃる。

 まぁ、そんなこんなでめでたく最後まで綴られることになったフィナーレは来年までのお預け。キャスト面で残ってる気になる点は、あとは「紅葉の成長後は声変わりするんだろうか」ですね。

 

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