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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王を倒せるかもしれない。」 4→3

 なんかね、好かん。多分今期のなろうジャンルの中では一番好かん。多分純粋な品質だけで言ったらひどいってほどではないのだろうけども……なんつーか、作品のコンセプトが好かん。

 結局、こんだけの話数を費やして言ってることは「ラティナかわいい」だけなのよね。いや、他のなろう作品だって「オレツエー」しか言ってないって見方もあるが、話はそんな簡単じゃなくて。今作の場合、すべての要素をとにかく「ラティナかわいい」に収束させる必要がある。というか、世界の全てが「ラティナかわいい」を表現するために作られている。それはそれでいいんですよ。キャラ萌えってのはアニメの大切な文化の1つだし、とにかくたった1人の「かわいい」を磨き上げるために作品を作るって意味じゃ、すでに取り上げた「手品先輩」だって(形はだいぶ違うけど)同じコンセプトだとまとめることもできる。たださ、そうやって「かわいい」を作りたいなら、出来れば作品全体を有意味なものにしてくれよ。

 だって、何をやってもしこりんとか周りの人が「ラティナはかわいいなぁ」って言っちゃうんだよ? それをいうのは作中のあんたらじゃない、我々視聴者の役割だ。作中ではどれだけ阿漕なことをしようが、周りの人間に媚を売ろうが構わないが、最終的にそれが可愛いかをどうかを判断するのは、我々の仕事だ。それを、有無を言わさず作品全体で「ラティナは可愛いのです、なぜなら、ラティナは可愛いからです」って押し付けてくるのはどうなの。多分、それが好かん。おそらく1話あたりの「可愛い」という言葉の出現数が史上最多の作品なんじゃなかろうか。それくらい「可愛い」という言説で埋め尽くされており、「そんなに言わなくてもわかったから!」と耳を塞ぎたくなってしまうのである。可愛いものは黙って見ていても可愛いのだから、余計なデコレーションで鑑賞を阻害しないでくれ。

 あとはまぁ、「魔王関係ないやん」「なんならラティナが魔族の子であることもあんま関係ないやん」などなどの文句もありますが、その辺は「何が悪いの?」と言われたら、「いや、悪くはないけど」と言うしかないところなので良しとします。今期は同様にして魔王も関係なしに(なんなら魔王のくせに)レジャーランドの建設に夢中だったやつもいるし、ファンタジー世界だからって必ずファンタジックなことをする必要はないのです。でも、やっぱりそれならなおさら「なんでわざわざこの作品で幼女を愛でる必要があるの?」ということにもなってしまうわけで、異世界に行かずとも、僕らは幼女を愛でるアニメを楽しむことができるのです。「可愛い系イベント」に異世界的なオリジナリティが一切絡まず「幼女がこういうことしてれば可愛いんでしょ」というテンプレの蓄積だけで構築されてるあたり、作者はむしろ幼女に興味がないんじゃなかろうか。

 もっと魂のこもったロリコンをぶつけてこい。あ、いや、別にいいです。

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「彼方のアストラ」 6→6

 良い作品でしたね。なんかラスト近辺でTwitter界隈がわちゃわちゃして変な印象もついてしまったが、まぁ、それだけの話題性を持った作品だったとプラスに捉えることもできるでしょうよ。

 そんな話題になってしまったので今作の「SF」という部分に触れるのは若干おっかないのだが、個人的にはやっぱりSFって言われるとこれでいいんじゃないのかなぁ、と思ってる。もっと厳密に言うなら「ジャンプで連載するSF漫画」はこれでいいと思ってる。確かに「あれ?」って思う部分は多々あるのだが、そんなん言い始めたらドラゴンボールにも突っ込まなきゃいけなくなるわけで、その辺りの「どこまでをチェックしてどこから寛容になるか」っていうのは本当に個人の裁量によるところが大きいのでね。今作の場合、多少の整合性や説得力を犠牲にしようとも、「少年漫画としての盛り上がりや展開のキレ」」を優先させているというのだったら文句のでようもない。まぁ、個人的にはそこまで気になる部分もなかったしな。

 そうした取捨選択がさらに際立ったのが今回のアニメ化だったんじゃなかろうか。原作よりもさらに時間的な制約がキツくなったために色々とカットされた部分はあるはずだが(ぶっちゃけ原作は1回通読しただけなので何がカットされたかはよく覚えてないが)、そうして「減ってる」ことをあまり感じさせない構成での展開はかなり満足いくものだった。常々安藤監督の妙味は時間と空間の「間」の埋め方だと評してきたが、今作のようにモノローグが増えて情報量の多い作品は、まさにそうした演出が活きる作風だったということだろう。ぶっちゃけ、放送が始まった時には「流石に1クールでまとまるとは思えないし2クールやるんかなぁ」と思ってすらいたのだが、これが見事に1クールにまとまっている。ほぼ必要な要素を拾いきり、その上で「なんか詰め込みだったな」という印象をなるべく与えないようにして進めた構成力だけでも、今作はアニメ作品として評価されるべきものだろう。

 強いて難を挙げるなら、どうしてもメインのネタをしっかり説明しなきゃいけないという条件があるため、割とあっさりしてたのがそれぞれの惑星探索に費やすアドバンチャーパートだったことだろうか。「未知の惑星を手探りで開拓しながら食料を探して、生態系のデータをまとめていくよ」みたいなフレーバーは今作の楽しみの1つだったのだが、残念ながらアニメで描くべき要素としては優先度が低く、序盤にちょろっと描いて以降はそこがメインのエピソードはあまり無かった。ただまぁ、それは本当に「あればもっと嬉しかった」という要素であって、そこが削ぎ落とされるのは構成上ベストアンサーだということは理解できるし、観ていて不足に感じるということもほとんど無かったのだ。やはり、脚本構成の段階できっちり詰めきっていたということなのだろう。

 あとはまぁ、映像部分も終始安定していたし、ギャグの挟み方のテンポも良い。監督はもうちょっとのんびりした見せ方の方が得意なんじゃないかな、って勝手に思っていたのだが、むしろ普段の構成がかっちりと止め絵で展開されて時間的に余裕を持たせている分、篠原ギャグの畳み掛けるような部分が引き立つっていう旨味が出てた気がしますね。アリエスの聞き間違えネタとか、普通にやるとサムそうな部分も多いしね。

 そして何と言ってもキャストのお話。今作のメインキャストはほぼ全員が指名だったとのことで、そりゃま、安定したクルーが構築されるのも当然のこと。みんなしてキャラにハマっていたので減点要素が一切ないのだが、やはりそこから引っ張り上げるとしたらキャプテンを務めた細谷君の力が大きいだろう。最初は「カナタが細谷って、ちょっと声が強すぎひん?」と懸念していたのだが、この強さとポンコツさのミスマッチ感を完全に体得しているのは、まるで鏡写しのようにカナタの特性を持ち合わせる細谷ならではのお仕事。水瀬いのりが楽しげに「何と言っても座長が細谷さんですからね! ……まぁ色々と心配なんですけど」って打ち明けてたのが全てを物語っている気がする。一回り若手の女の子に遠慮無しに心配される細谷君、さすがやで。

 あと、最後に気づいたんだけど「彼方のアストラ」って「ヒカルの碁」とか「将太の寿司」と同じ構造になってたんだな。いや、だからなんだって言われても困るけど。

 

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「ダンベル何キロ持てる?」 6→6

 なんとも珍妙な作品であった。何が面白いかと言われると難しい。難しいんだけどなんか気になる。今期話題性第1位だった作品は、渋く立ち回った技巧派アニメだ。

 冷静にみると、本当にワンパターンの極みなんだよ。筋トレアニメなんてものはおよそ成立するに足る要素があるとは思えず、毎回愚直に「今日はここを鍛えよう」からの筋肉講座に入る流れは、オタクアニメには向かないNHK通信講座の趣き。そんなもんが受け入れられるものかと思いきや、そこに至るまでのどこかシュールなギャグベースのシナリオのせいで、毎回苦もなくこれを見ることができる。むしろ気づけば30分などあっという間で「さて、今週はなんで面白かったんだろうか」と首を捻るばかりである。やっぱりこういうのって地道にギャグを重ねる構成力の妙なのだろうか。如何せんこちとら不勉強なので、具体的に何が見どころになったのかを説明することができないのだけれど。考えてみれば監督の山崎みつえは「月刊少女野崎くん」の監督でもあり、あちらも「なんかベタだったのにやたら面白い」という似たような感想を持った作品だった。今作と「野崎くん」じゃぁギャグの方向性も持ち味も全然違うと思うのだが、なぜこうして不思議と惹かれるものがあるのだろうか。

 今作の場合、あけすけに言ってしまえば牽引力になるのはギャグとエロである。エロの部分は動画工房によるフェティシズム溢れる「筋トレエロ」の見せ場が適宜挟まれ、そこに健康美とでもいうべき魅力が表れる。……まぁ、ひびきの場合は遠慮なく余計なお肉もついていたはずだが……キャラクターが総じて肉を胸に引っ張り上げる才能を持っており、食べようが筋トレしようがおっぱいは常に自己主張を続けてるってのは強かったな。同じような筋トレ女子会でも、それぞれにモチベーションが異なり、(だいぶアレな)理念を持って動いているところも「筋トレ」「ギャグ」「エロ」の三方向に魅力をつなげる要因になっていただろうか。キャラとして際立っていたのは朱美だろうが、多分今作で好感度調査をしたら一番上にくるのはおそらくひびきだろう。やっぱり、ああやって欲望に忠実に食べて、遊んでいる女子というのは魅力的にうつるもんである。ひびきの場合は欲望の方向性がわかりやすく、その質量も半端じゃ無いのが立派な個性。まさかおバカ色黒ギャル(?)キャラがアニメで天下を取る日が来ようとは。今期の女子高生アニメ、多方面に飛びすぎて新時代って感じがして良いですね。なお、私のお気に入りはどっちかっていうと先生トリオだった模様(ラストにおねーちゃんを加えた呑んだくれカルテットほんと好き(特に声が))。

 まぁ、ぐちゃぐちゃと理屈は考えてみたが、とにかく賑やかで楽しかったということがわかれば充分。これで同時期の「ケンガンアシュラ」と合わせて楽しめればベストだったのだろうが、私はそれができなかったのでできる人はぜひどうぞ。今後は、アニメも筋力勝負の時代になるかもしれませんよ。お願いマッスル。

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「かつて神だった獣たちへ」 5→4

 まるで悲劇のバーゲンセールだな。うん、まぁ、やりたいことはよく分かったし、単発でのエピソードとしては悪いものではないのだが……。

 まずもって映像クオリティが至極微妙。途中で流れているCMの映像なんかを見るに、原作漫画の魅力の1つに迫力ある画風があると思うのだが、残念ながらアニメではあまり魅力ある画面を作ることができず、特にアクションが激しくなるシーンでは拙さが露見してしまう部分が多かった。製作のMAPPAはあの「神バハ」をやったスタジオなんだから幻獣バトルなんてお手の物だろうと思っていたのだが、製作部署が違っていたのだろうか、ヘナヘナのバトルシーンや固まらないキャラデザ、よれよれの人体を見ると非常に残念な気持ちになった。「作画崩壊」とまでいかない部分もあるのだが、ひとたび「あれ?」と思っちゃうとあとは細かい難点が目につくようになってしまうのがキツい。そこまで奇をてらった映像を作れと言われていたとも思われないのだから、きちんと準備した上で挑んでほしかったところ。

 映像の粗に比べるとシナリオについては大きな不満はないのだが、やっぱり「テンプレを重ねてるなぁ」という印象が強い。終盤は話をまとめるために大きな物語になっていったが、そこに至るまでの「積み重ね」の部分は本当に「この街にはこんな擬神兵がいるから、こんな酷い目に遭っててこんなやるせない悲劇が起きるよ」という繰り返し。これを重ねることで擬神兵の悲壮さや一面的でない「生きることの正しさ/過ち」を描こうとしているのだから大事な布石だったとは思うが、やっぱり全部が「どっかで見たことがある悲劇」なのでなぁ。およそモンスターの姿で「今回のゲスト」が出てきた時点で「多分こういう状態になってて、こういう死に方するんやろな」ということがわかってしまうのよね。来るとわかっている理不尽劇を、あんまり見栄えのしない動画で見るってのは、あんまり楽しい経験ではないのです。

 まぁ、ヒロインは割と可愛かったので良かったです。あと日笠がここでも日笠。ほとばしれ巨乳声。

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「ソウナンですか?」 5→5

 最後にきっちりえげつない話で締めくくってくれるあたり、ちゃんと求められる路線がわかってんだなぁ。未完の作品だからどうやってアニメをまとめるのかと思ったが「細かいことがどうでもよくなる絵面で締めくくる」ってのは素晴らしいアイディアだ(いや、どうだろう)。

 こちらも予想は裏切らず、個人的には期待よりも面白いものが出てきたな、という印象。最初は、どうせエロで釣ってくんだろ、と思っていたが(まぁ、そうなんだが)それ以上にきっちり「サバイバル」をテーマにしたあれこれをネタに仕上げて見せてくれた。エロにつなげ、笑いにつなげ、時に友情物語やシリアスにつなげ。これなら多分ショート枠じゃなくても問題なく見られるアニメだったんじゃないかな。まぁ、多分そんなに原作の尺が無いってことなんだろうけど。

 案外良いな、と思ったのは4人のキャラ分けで、すげぇテンプレ感のある「バカ・メガネ・お嬢」なんて分け方だったのに、極限状態を経験することでそれぞれに変化があって、成長を伴う女子高生の部活ものみたいな楽しみ方もできる。メガネがウサギをさばくために必死に頑張るエピソードとか、その心情がやたら健気で不思議とグッときちゃったりするんですよ(それならキャラの名前覚えろって話だが)。これ、原作の最終回で4人がどんな関係性になってるかは気になるところだな。

 あとは中の人の話。業界のオールマイティM・A・Oは置いとくとして、河野ひよりは今期まとめて3本の作品で主役級を務めることで一気に存在感が増した。安野・和氣の両名もユーティリティプレイヤーっぷりを見せつけてくれているし、なんか「便利屋がいっぱい集まったぞ」みたいなキャスティングで妙におかしかった。今後、彼女たちが○○を飲んだり○○を塗りたくったりする作品はそうそうお目にかかれないだろうし、案外貴重な機会だったのかもしれんぞ。

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「手品先輩」 5→5

 気づけばあっという間に最終回シーズンなのですね……。まぁ、そのしょっぱなを飾るのがショート枠というのもどうかと思うが。しょうがないじゃん、これより前に終わってるのもあるんだけど、「真面目に見てないから評価できない」枠だったんだよ(何の作品かはご想像にお任せします)。

 さておき今作だが、まぁ、予想と期待通りにエロいし可愛かったのだからそれで良いのではないでしょうか。今作にそれ以外の要素を求めている人間なんているとは思えないし。とにかく先輩ありき。先輩さえいればなんとかなる。先輩はエロいし、バカだし、声が本渡ちゃんだし、八重歯だし、巨乳だし、声が本渡ちゃんだし、性知識無いし、割とグイグイくるし、声が本渡ちゃんなので可愛いんですよ。それでいいじゃない。ショート枠とはいえ、求められる画をしっかり1クール維持できただけでもやった甲斐はあるんじゃないでしょうか。

 ちなみに気になったことが2点。1つは最終話を含めてコンテ担当にちょいちょい久行さんが参加していたこと。こんなとこで何してんだ。そしてもう1点は、「令和の時代になっても、ギャルっぽいキャラのCVはキタエリになるのか」ということ。業界で生き残ることにかけては誰にも負けない情熱を燃やすキタエリ。頑張れ。後輩に道を譲るな。

 

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「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」 6→6

 ふぅ、これでようやく夏クールの業務が終わった……いや、まだ実は新番チェックは残っているのだが……もう、最近は放送時期もテレビクールに縛られなくなってきてるのでまとめて処理するのが難しいね。一気に処理しなきゃいけないのとどっちがいいのかは悩ましいところだけども。とにかくこれで今期の感想はジャスト30本目。前クールは春の節目だったこともあったが49本と大きく差が出たが、やはり春クールが近年では類を見ない閑散期だったことが影響しているということだ。

 閑話休題、ジョジョである。大体毎週感想を書いていたことからも満足していたことは伝わると思う。終盤に記事が上がらなくなったのは例によってバタバタしていたこともあるが、単純に「レクイエムの能力、いまだによくわかんねぇな」ということで余計な言及を避けたためである。多分、真剣に議論してる人種はどこかにいるはずなので、多分私なんかよりも根深い愛好家の人たちが答えを出してくれているに違いない。

 そんなわけで、最終版は置いとくとしての盛り上がりだったわけだが、1〜4部までに負けず劣らずの良いシリーズになったのではなかろうか。興味深いのは、それぞれのシリーズが津田さんのディレクションによるものというのは共通しているはずなのに、通して見たときの印象が随分違っているという部分だ。例えば1〜2部はそのエキセントリックな作画のデザイン面の印象が強かったし、3部はシリーズ最長の尺の中でのたっぷりとした物語構成や大胆なオリジナル要素の盛り込みが話題になった。4部は転じて尺の短さがネックになった部分はあるが、そんな問題を解決するためのアクロバティックな構成や、特殊オープニングの衝撃的な演出など、ジョジョ愛では決して他に劣らぬというこだわりを貫いてみせたものである。

 そうしてみると、今回はそれぞれの部で培ってきた技術をきちんと反省に基づいて運用した結果の「集大成」と言えるものになっているようにも思える。デザインの奇抜さ、オリジナルの追加などによるアニメ独自解釈の補強、そしてどんどん無鉄砲に加速していく荒木テイストをめげずに追い求めるこだわり。それぞれが程よいバランスで盛り込まれ新規層に対しても最低限のサポートは維持しつつ、原作ファンが満足できる「格好いい5部」を実現していたのではなかろうか。個人的にはやはり暗殺チームの登場箇所を調整したり、原作で描かれなかった繋がりを匂わせたりという、背景部分へのサポートが嬉しかった。

 映像部分に関しては、ところどころ作画に怪しいところが出てしまったのは気になるが、これだけの長期シリーズになってしまうとそこまで盤石に揃えるのはやはり難しかっただろう。少なくとも4部に比べたら作業状況は改善していたようなので、このクオリティを維持してくれたのだから感謝こそあれ、不満を言うべき部分ではないはずだ。むしろ次第に訳が分からなくなり、どんどんアニメ向きじゃない映像表現が増えてくるこの5部を、よくもまぁこれだけ野心的な作劇で乗り越えたものだと感心するくらいだ。レクイエムの表現なんかは原作ありきだったのでまだ理解の範疇だが、メタリカの造形とか、アニメだと無茶としか思えない部分が納得できるレベルで解決されていたのが面白いところだ(フィンガーズの宇宙とかはどうしようもないとしてな)。多分に贔屓目はあるかもしれないが、これだけの仕事に不満が出るファンってのはそこまで多くはないんじゃなかろうか。

 さて、これで無事に5部をクリアしたということは……6部……なぁ……。いけるかなぁ……あまりにいろんなハードルがあるシリーズだが……(ウンガロ、お前のせいだぞ)。

 

 

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「八月のシンデレラナイン」 5→3

 間にバシバシ休みを入れてた影響で変なタイミングで最終回を迎える作品。これで今期は全部片付いたかと思われたが、まだジョジョが終わってないんだよな……。

 どこぞで期待のやきうアニメと言われていたのだが、あれだけ休憩を挟んでおきながら、結局作画面で回復の兆しは無く、アクションが最大の見せ場にならなければいけないスポーツアニメのくせにスポーツらしい動きがほんとダメという、なんとも救われない結果になってしまった。おかしな話だと思うんだよね。そりゃまぁ、「真に迫った動画」ってのはそれなりに技術が必要なものだってことは分かる。でも、いくらでもお手本はあるし、過去に野球をテーマにした良いアニメだってたくさんあるだろう。それこそ「パクる」勢いでそうしたものを見習って作劇していけば、最低限、「野球らしい画面」を作ることはできるはずなのだ。それが成されなかったということは、時間が足りなかったのか、予算が足りなかったのか、やる気が足りなかったのか。そして、そのどれもが足りなかったのか。

 ソシャゲ発の作品で動画部分に見るべき点が無いとなると、もうアニメが持つアドバンテージはほとんど無い状態である。シナリオを見るだけならそれこそソシャゲで足りるだろうし、ゲームなら1クールという縛りも気にしないで済む。この話数で作れるドラマというのは限りがあるわけで、最後に用意した1試合だけでなんとか形にしようという方向性も、最後に「全力のもの」が出てこなければ説得力に欠ける。そして、作劇がショボければキャラに愛着も湧かず、最後に都合よく盛り上げようなんて企みが実現するわけもないのである。まさに「一事が万事」という言葉がそのまま現れたようなアニメになってしまっている。

 救いがあるとするなら、今作のおかげで時代を超えて「大正野球娘。」が再評価される流れが出来たことかもしれない。今の時代でも色褪せない名作アニメ。いや、むしろ今の時代にこそ輝く要素が多い作品かもしれない。ほら、百合要素みたいなものが多いし。今作で鬱憤が溜まった野球ファンは、また大正時代に戻って新たな幸せを手にすればいいのではなかろうか。

 

 

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「ワンパンマン(第2期)」 6→5

 終わ…………ってないやん。分割2クールなのかと思ったけど、特に告知もないんだよね……流石に半端すぎない?

 半端というと、今期は全体的にシナリオが散漫でちょっと見にくかった印象があった。もともと主人公のサイタマが活躍しすぎちゃいけないという面倒な制約を課せられた作品ではあるのだが、サイタマが遊んで(?)るエピソードの脇で怪人協会+ガロウというメインシナリオが展開していく形になっており、さらに有象無象のヒーローや怪人のエピソードもガンガン挟まってくる。終わってみれば一応1つの流れに収束するものではあるのだろうが、少なくとも視聴中は適当にローテを組んで話を進めているような印象になるし、どうにも全体的な盛り上がりに欠ける。せめて武術会は武術会、ガロウはガロウで分けて描写することはできなかったもんだろうか。それぞれのヒーローたちに過去話なんかも挿入されていくので、どこが一番熱量を持つ部分なのかがわかりにくいんだよね。

 幸い、当初不安視されていた作画部分に大きな変調はなかったが、やはり魅力的な戦闘描写をコンスタントに維持するってのはなかなか難しい。ガロウの戦闘は基本が「武術」ということでどうしても地味な展開になりやすく、「すごい速さで動かしてるんやで!」という部分をアピールしている画面でもなんだかマンネリ化してしまった印象がある。まぁ、こればっかりは「最強のサイタマが単にフィジカルMAXな奴」という世界観の時点でどうしようもないのだが……もうちょいトリッキーな戦い方のやつが出てこなかったもんかね。金属バットとかも結局単なる打撃戦闘だからなぁ。原作絵の時点で完成してる部分が多いせいで、作品の持ち味を活かそうとするとアニメ的にアピールが乏しくなるってのはなんだか皮肉な話である。

 まぁ、それでもキングの話とかは割と面白い部分もあったし、本当に「下準備」って感じのエピソードが積み重ねられた気がするので、マジでこれで3期がなかったらどうしようもない。ある……あるよね?

 

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