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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 痴話喧嘩が終わったと思ったら行く先々で女を引っかけてる気がする第8話。ロレンスさん、せっかく2人でのんびりしたいって誘われてるのに……

 毛皮の街をざわつかせている「五十人会議」。毛皮が売れるやら売れないやら、その挙動に少なくないお金が動くとロレンスは読むが、今のところ具体的にどんな行動を起こすかは定かでない。っつうか、やっぱり先のアマーティ騒動でそれなりに稼いでいたのは間違いないらしく、別に慌てて金儲けをする必要も無い。それでもやっぱり商売が絡む話は気になってしょうがないらしくて……なんだかギャンブル狂いの亭主みたいだな。ホロはちょいちょい釘を刺してはいるのだが、どうにも街全体でロレンスを放っておかないようだ。酒場にいけば油断ならないウェイトレスに迫られ、じいさんと一緒にしっぽり呑んでいたと思ったら、声をかけてきたのは限りなく男に近い麗人、エーブ(フルール)。商人どうしの奇妙な連帯感と、お互いに心を許しきっていない適度な緊張感、そして男と女という不思議な距離感。何とも奇妙な出会いであった。

 今回は、ホロとの会話劇が少ない分、酒場の娘やエーブとの会話に裂かれる時間が長く、その分、非常に含意に富んだ面倒なやりとりが続く。ロレンスはどんな相手にもそつなく会話をこなすことが出来るようで、なんでこれがホロの前だとあんな風になるのか、といらいらするくらいだ。酒場の娘の露骨なアピールにも全く動じなかったし、エーブの場合はそもそもあまり女として見る必要も無い。ホロさんは安心してもらっていいのだろうが、新たに登場した「雑談相手」は色々と波乱が有りそうである。

 様々な人物との会話を中心とした、いかにもこの作品らしい脚本の今回。ひたすら同じ場所での会話なので退屈してもおかしくないのだが、会話の油断ならない「含み」が適度な緊張感を維持している。また、周りを取り巻くガジェットによる小回りのきいた演出もところどころに光り、ホロとの会話でのベッドの位置、酒場の娘がチャラチャラとならす小銭、そしてエーブとの会話を照らす暖炉など、数少ない小道具が巧みに会話の間と含意を取り持つ。終始和やかに進んだエーブとの「雑談」だったが、ラストシーンは暖炉に燃えさかる火を挟んで二人が対峙するという、非常に暗示的な幕引きになっている。

 この先、この毛皮の街で、一体どんな「商売」が行われるのだろうか。そして、「しっぽ料理」って一体何なんだろうか? ひもの? 

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 毛皮が安っぽいと言われれば、そりゃぁ腹が立つに決まっている第7話。人類が万物の霊長であることは認めてるらしいんですが、「人間のボンクラよりも狼の神の方が偉いに決まってる」というのがホロさんの主張のようです。いや、そもそも神っていう時点で人智を越えてますがな。

 前回まででアマーティ編が無事に集結し、今回はこれまでの不足分を取り返す勢いでひたすらいちゃつく2人。確かにあんまりギスギスされると困るので仲良くして欲しいとは常々思っていたが、全編通してずーっといちゃつかれると…………いいですよね。今回ようやく、M気質の人間だからこそホロとの掛け合いが楽しめるんだってコトに気がついた。ロレンスはMなのかどうかは定かじゃないが、度の過ぎた草食系男子(wであることは間違いないようだ。あそこまで露骨に誘われてるんだもんなぁ。奇跡的な関係だよ。

 で、今回は雪も降りそうな北国の、材木と毛皮の街。いわゆる経済ネタは今回全く内実が分からなかったのでさておくとして、焦点となるのは男にしか見えなかった謎の女性だろう。オープニングの映像でも非常に意味ありげに描かれていたので、ここからラストまでのキーを握る人物ってことになるんだろうか。それ以外の要素は、全部2人のいちゃいちゃのために費やされた部分。冒頭の馬車の上では露骨に膝枕とかしやがりますし、ロレンスは照れると顔に出るのでいじる方もコントロールがしやすい模様。といって完全にホロ優位かと言えばそうでもなく、宿の朝食後にはその手に口づけを受けたホロが想像以上の反応を見せている。普段チェリーボーイを上から目線で茶化している賢狼も、いざ自分が受けに転じると存外耐性が無いのかもしれない。おかげでこんな微妙な2人の関係が成り立っているのだろうが。

 他にも「手を叩くことで魔法が解けちゃった劇場」とか、「これまでの面倒ごとはホロのせいじゃないけど全部ホロのことを思ってたからこそのもやもや」とか、2人してお互いの思っていることはツーカーで伝わるのがよく分かる。もう、直接的な接触が無くても熟年夫婦みたいになってるんだからこれでいいじゃない。フードの中で耳がピコピコ動いてるのをこしゃこしゃいじってやればいいじゃない。寝ている頭をなでようとして未遂で終わって、舌打ちされればいいじゃない。ちくしょう、幸せそうだなぁ。シチューはうまそうだなぁ。

 

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 噛みつくと人の血の効果で獣化しちゃうんじゃないか心配な第6話。アマーティを挟んでの三角関係は、結局2人の痴話喧嘩に周りが巻き込まれただけだったという、ちょいとおふざけの過ぎるお話でした。

 まず、6話引っ張ったエピソードの締めとしては、かなり弱い。鍵を握る黄鉄鉱がどこに行ったかは前回からの引き(フードの羽)で臭っていたのでこの結末になるであろうことは予測は出来たわけだが、これまでのエピソードを見る限り、そこでホロが黄鉄鉱を確保してロレンスに援護射撃をするというアイディアを思いつくのもちょっと不自然な気がする(全部ルーベンスの差し金なのかもしれないけど)。あれだけ苛烈な激情を高ぶらせたホロがすんなり戻ってきてしまって、アマーティはおろか、使いの小僧さんのがんばりや、マルクまでないがしろにされてしまったのも可哀想だ。それなりに多くの人達を巻き込んでの決闘だったのだから、もう少し幕引きの説明は欲しいところではあったか。Bパートまでクライマックスを引っ張ると尺の関係で描ききれなかったのは分かるんだけど……ホロとルーベンスの関わり合いとかも、語りだけじゃなくて回想で欲しかったところ。ロレンスの側の弱みばかりが見えて、ホロが裏でちょっと反省しつつあれこれ手を回している様子を見るのも面白いと思うのだが。「ヨイツがあると嘘をついてくれ」なんて頼みに行くあたり、なかなか可愛らしいじゃないですか。

 とまぁ、筋立てには色々と不満はあるものの、いち視聴者としてはとにかく二人の関係が元の鞘に戻ったのは一安心。正直「抱いてくりゃれ」まで言っちゃった男女が本当に元の状態に戻れるとは思えないのだが、「酔った勢いでなら何とか行けそうかな」というロレンスの切り返しは、ヘタレとしては最大限努力した結果の発言だろう。ホロが激情に流されて漏らしてしまった発言を茶化してごまかす働きもあるだろうし、実際、「じゃ、お言葉に甘えてレッツゴー」というよりは気の利いた答えだろう。ホロ自身も、そのあたりの距離感はちゃんと取り戻したらしく「ヌシまで酔ったら誰が介抱するんじゃ」という見事なレスで答えている。あぁ、やっぱりこの2人はこの関係が一番いい。

 そして、ホロが戻ってきてくれたおかげで画面にも華が戻り、前回までの壮絶な「怒り」ではなく「プリプリ」といった感じの怒りをあらわにして尻尾を太くするホロ、悪戯っぽく犬歯を見せてにやけてみせるホロ、なんだかんだいいながら後ろで尻尾をパタパタさせてるホロ。なんだ、こないだ泣いてたのが嘘みたいじゃないか。冷静になればやっぱり神様は強い。

 そして、今回鳥肌ものだったのは、ロレンスが冷静さを取り戻して手持ちの黄鉄鉱を露店の店先に突きつけるカット。目に光を宿したロレンスが「ドン!」と麻袋を置くと、その隣はもう1つ大きな麻袋。

「これも売りじゃ」

って、アマーティはどんな顔してたんでしょうねぇ。彼が何を言ってホロに愛想を尽かされたのかが気になります。どこかで語られてたかな?

 

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 金では買えない積み荷のために、必死で金をかき集める第5話。改めて今回の戦略を見るにつけて、本当に分の悪い勝負にしか見えないのだが、これで勝ちを拾う奇跡があるものだろうか。

 「錬金術師を狙え」という前回のマルクの助言を元に、改めて魔女っぽいおねーちゃんの元を訪れるロレンス。どうやらこの町の錬金術絡みの人達は他人が困ったり悩んだりしている姿を見るのが楽しいらしく、ただの金儲けでは駄目だが面白そうだからOKという、ある意味非常に寛大な心の持ち主。しかし、交渉はうまくいったものの、既に一足先に先客が。企業秘密なのでその正体は教えてもらえなかったが、まぁ、現時点で黄鉄鉱を巡る人間で買い付けに来る商人って言ったら……ねぇ。ラストの連れ添って歩いていたホロがフードに白い羽をつけていたのは非常に暗示的であったが。果たしてロレンスは必要充分な戦力を集めきることが出来るのか。マルクが頑張ってくれたのは僥倖ではあったが……

 今回のタイトルは「希望と絶望」。「希望」の方は勿論、黄鉄鉱を手に入れる目星が付いたこと。不確定ではあるが錬金術師ルーベンスにも気に入られたようだし、マルクが前回の大見得など忘れたかのようにあっさりと結構な量を回収することに成功。あとはタイミング勝負というところまで持ち込んだが、まぁ、正直運頼みだろう。そして、ロレンスの人生に於いての「希望」は、マルクとの会話で手にした「友」の意味と、自分にとってのホロの存在意義の認識だろう。前日には「ぬしはわっちの何じゃ」「わっちはぬしの何じゃ」という悲痛な訴えに黙り込むしかなかったわけだが、必死でかけずり回ることで、ようやく「ロレンスにとってのホロ」には答えが出せたようだ。あとは、「ホロにとってのロレンス」に答えを出してやるだけ。

 そして「絶望」の方は、どれだけロレンスが首尾良く作戦を手配しても、確実にゴールに歩を進めているアマーティの手堅さ。ホロを帯同し、既に勝者の余裕すら伺わせる。ようやく平静を取り戻したと思ったロレンスだったが、やはり全く目を合わせないホロの横顔を見ては、その心根も揺らいでしまう。「自分に必要だと判断した積み荷」は、果たして取り戻せるのだろうか。

 今回もただひたすらロレンスの駆け回る姿だけを描いたエピソードであったが、相変わらず繊細な心理描写に抜けがない。例えば冒頭でバトスと交渉している際、考え込むバトスにさらに言葉を続けようとして思わず息を呑むロレンスや、ロレンスの必死の訴えを聞きながらも、ふいとわずかに視線を逸らしてみせるルーベンスなど、ただの会話の中にもキャラクターの細かい心情が非常に生々しい形で描画されている。もちろん、人混みの中でホロとアマーティを見つけてしまった時のロレンスのみっともないほどの動揺なども見所の1つだ。

 次回は「信ずべき神」。異教の神と人は、つがいになれますか?

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 もう、サブタイトルからして見るのが辛そうな、朴念仁の必死の抵抗を追う第4話。あれだけの痴話喧嘩をやらかしたくせに、今回ロレンスはホロと一言も会話をしていない。確かに何か言ってどうにかなる雰囲気ではないのだろうが、それにしたってチキンが過ぎる。お前の恋人はやっぱり金貨なのかと。もちろん、そうじゃないから必死で走り回っているわけだが……

 傷心のロレンスを突き動かしたのは、ホロが若いツバメと勢いで交わした契約書。元旦那の印鑑ひとつで新しい婚姻が成立してしまうという崖っぷちまで追いやられたのだから、寝取られる側はたまったもんじゃない。泥棒野郎をひねり潰すべく、街の景気を観察して必勝法を模索する。そして見つけた黄鉄鉱を巡る詐欺の計略。我に策有りと相手をけしかけ、したり顔でいざ準備を始めると、その計略がぷつりと手元で切れてしまった。このあたりが、まだまだロレンスも若い部分だ。

 はっきり言って、商取引を巡る一連のすったもんだは相変わらずいまいちピンと来ないのだが、アマーティをたきつける際のロレンスの口八丁や、そんなロレンスの目論見を「街商人に必要な『価値』」という視点から説き伏せてしまったマルクの訓戒など、1つ1つの動機付けにはきちんと説得力がある。アマーティが信用貸しのシステムすらピンと来てないのがちょっと微妙ではあったが、これは彼がまだまだ若いということを示すのだろう。そんな若輩者の判断力を奪うべく、しれっとホロとの関係を臭わせて挑発するあたりが、ロレンスがまだ年季で勝っている部分だ。もちろん、あまりに慌てていたせいで後ろ盾の確認もしないでアマーティのところに乗り込んでしまったのだから、ロレンスだって充分に感情的なのだが。

 最後には八方ふさがりな中でいささか怪しい方向に活路を見いだしたロレンスだったが、次回予告を見る限りでは、次のサブタイトルは「希望と絶望」。信用貸しと黄鉄鉱、そして身請けの証文を巡る色恋沙汰は、どこに決着をみせるのだろうか。

 今回は商売関係の概念の説明が主になってしまったので、普段の見所である2人の微妙な関係性がほとんど見られなかったのは残念。勿論、ロレンスが走り回っているのはホロへの思いがあってこそなのだが、今回は目的が出来たおかげで利に走ってしまっている様子ばかりが描かれたので、どうしてもそうした根底に流れる悲喜こもごもが見えにくかった。ロレンスが「なんてことだ!」って叫ぶと某ブリタニア皇帝みたいに聞こえちゃうしね。

 ひとつ見入ってしまったシーンをあげるならば、序盤に宿の窓から顔を出すホロとロレンスの目が合ってしまうカット。たまたま宿に戻ってきたロレンスは、アマーティがホロの下にはせ参じていたことを知ってしまう。アマーティはロレンスが見ていたことに気付かずにそのまま退場するが、茫然自失のロレンスに、気付けばホロの視線が突き刺さる。何も言わないホロがすっと窓の奥に消え、ロレンスは嗚咽を漏らす。このカットの一切台詞を伴わない作劇が、現在の2人の関係をダイレクトに表している。

 もう、物語の流れはぶった切って早く仲直りして欲しいです。見ていて辛いし、二人がじゃれ合わないと素直に楽しめないんだよう。

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 二人の関係性にもきゅもきゅではなくもやもやが漂い始めた第3話。惚れた腫れたにまで契約書を持ち出す若造とそれを受けてしまう朴念仁の対決は、間に立たされた神様には一体どう映ったのか。

 序盤は相変わらずな2人の関係。前回突然ロレンスが駆けだしたので何が起こったのかと思ったが、なんとホロの馬鹿話からさえぽんボイスの優男が身請けを申し出た。契約、取引といえば聞こえはいいが、なんのことはない、単なる恋のライバル宣言。「金を集めるからホロを寄越せ」と、そういうことだ。周りの野次馬達もこの手のシチュエーションは見慣れているのか、2人の契約に大盛り上がり。きちんとオーディエンスにリップサービスを振りまいてくるロレンスの余裕は、やはり長年の付き合いのなせる部分か。実際宿に帰ってみれば、ホロだって茶化しながらも特に心配した様子もない。相変わらずの掛け合いはなかなか含蓄に富んでおり、「男は子供じみて、大人はつまらない」とはなかなか手厳しい。ホロのもしも劇場が現実に混ざり合って寸劇を展開する描写は、相変わらず空想と現実の混ざり合いが見事だ。

 祭りを終えて、故郷の話題でさらなるアドバンテージを稼いだロレンス。「雌の臭いがする手紙を胸に忍ばせて?」と嫉妬をみせるホロだったが、故郷の情報については素直に尻尾を揺らす。いまだに「故郷に帰りたいがロレンスとも離れたくない」という微妙なホロの心情と、「ホロと一緒にいたいが故郷にも帰らせてやりたい」というかみ合わないロレンスの気遣いにまごつく2人だが、ロレンスの協力姿勢は、ホロにとっては素直にうれしいこと。ロレンスの「出方」次第では、前々回から引きずっていた「亀裂」だって埋まったかもしれない。

 しかし、長らく口を閉ざしていた「ヨイツは既に無い」という情報が漏れることで、盤石だった2人の関係は大きく揺れた。情報を秘匿していたロレンスを前に荒れるホロ。その感情の揺れは、前述の通りの「かみ合わなさ」がもたらした歪みだ。普段通りの聡明なホロならば、ロレンスがヨイツの情報を隠していたのは優しさからであったことは理解できたはずなのだ。しかし、ことが故郷のこととなると、どうしても直情的になってしまう。「独りは嫌じゃ」と嗚咽するホロは、ついに一線を越えてしまう。およそ「越える」ことが出来ないロレンスが駄目ならば、「わっちを愛してくれる者」がいると……

 今回の、ホロの激情は息を呑む展開だった。暗がりの宿で爛々と赤い眼を見開いて訴えるホロのビジュアルは鬼気迫るものがあり、一気にまくし立てる叫びは、ロレンスとの関係だけではなく、何十年、何百年と溜まっていた「寂しさ」の発露。「男は子供じみて」と冒頭で揶揄したにも関わらず、自分の「女」の部分をロレンスに突きつけてしまうまでに、その根は深い。

 2人ともお互いを思っているのに、止まらないすれ違い。本当に、早く誰か2人を幸せにしてあげてくれ! っつうか、ロレンスはさっさと男を見せろ!

 今回も監督自らのコンテが見事。まるで舞台演劇のような細やかな見せ方が、ホロの中の人である小清水の熱演にはまって、見事なドラマになっている。本当に寝苦しくなるお話です。

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 相変わらずの1人と1匹の関係にもきもきさせられる第2話。登場人物も増え始め、「商取引作品」としての軸も少しずつ回り始めている。

 1期の時からそうなのだが、基本的にこの作品の商取引関係の話というのは、そこまで面白い物でもない。いや、小説で丁寧に読めば面白い部分もあるのだが、やはり絶対的にアニメ向きな題材ではない。それなのにこのアニメが良作に見えるのは、ひたすらにその空気感の構築のうまさに依ると言えるだろう。

 今回も相変わらずのホロとロレンスの関係性に終始にやけっぱなしにさせられる。ホロを気遣って年代記作家のところへ1人で出向こうとするロレンスと、その気遣いを悟ってさりげなく挑発と我が儘を交えながらも従ってみせるホロ。若いツバメにホロを持って行かれる危険性をわずかながらも抱えつつ、そんなことはないと高をくくり、それなのにどこか気がかりなロレンス。「商取引もの」というよりもどちらかというと「いちゃいちゃしてる2人の微妙な関係交渉もの」としてのおもしろさが際だっており、おだてて、なだめて、すかして、誘って、からかって、妬んで、感情の上下でとことんロレンスを揺さぶってくるホロが可愛くて仕方がない。本質的には神なので絶対的に上にいるはずなのだが、時折みせる本音の愛らしさは、ツンデレとは全く別の奇妙な感情の二面性。敢えてカテゴライズするなら「神デレ」? よく分からん。使いっ走りの小僧が部屋に来たときにとっさにシーツにくるまっていらんシーンを演出してみせる悪戯心など、腹を立てていいやら可愛がっていいやら。今週も尻尾は元気だったし、まだまだホロにはもてあそばれそうである。

 そして今回は新キャラとしてあけのんボイスの魔女が登場。このあたりの「空想」と「現実」の境目の描き方も実に見事なもので、視聴者からすれば「賢狼ホロ」がいる時点でどんなファンタジーでも許容できる「何でもあり」の世界のはずなのだが、地に足の付いた背景描写のおかげで、年代史に残る「月を喰らう熊」や「錬金術」「魔女」といった様々な存在が、「現実」と「空想」の境を隔てて絶妙なバランスで配される。このあたりのさじ加減は、安易なファンタジーや「ハイスクルールパンク(笑)」なんかではまねできないセールスポイントであろう。

 あけのんがストレートに女性的な役やってるの久しぶりに聞いた気がする。いい女なのにね。

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