最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「Q:あなたは神を信じますか?」「A:さっきまでキーボードで遊んでた」 全国の迷える子羊の皆さん、飲まないとやってられない! 僕です! さぁ、2日目も無事に……いや、大概おおごとになりながらも終わりましたね……。とりあえず。昨日の予告通りに2日目は配信視聴中はガッツリ画面に集中させてもらいました。その分、色々と考えていたことをまとめていこうと思う。つまり、ライブ感想とかじゃねぇ記事になるだろうな。
<というわけで一旦折り返し>
PR 感涙しました!!!!!!!!!!!!!!!!! どうも、僕です。どこぞのベーシストと違って、僕はマジで配信見ながらそこかしこで涙腺ぶっ壊れ。もう、なんなのこの変態バンド!!! いやー、すごいライブになりましたね。相変わらず何故私は現地にいなかったのか……。この後悔を抱えて、人は強くなっていくんですよ。 とりあえず今回も「配信視聴しながらうわごとのように断片を書き連ねていく」スタイルでの記述になります。ただ、此度のライブはMujicaの中でも大きな意味を持つイベントになるはずなので、できればどっかでまとめて感想書きたいとは思っている。その辺を明日のday2に譲ることにして、とりあえず1日目はただ狂気に呑まれてもいいですよね。2daysイベントで明日もそんなに変わらないとは踏んでいるので、いくらか冷静に受け止めるのは明日でいいわ。
ファイッッッッッッッティンッ! ご無沙汰してます、僕です! さぁ、約4ヶ月ぶりのライブ。ここまで結構間が空いたこと、そしてこのライブの間にはマイムジやらポピパ10周年やらとBang Dreamプロジェクトにとっては大きなイベントが続いていたこともあってRoseliaはいくらか埋伏していた印象もあるが、でも気づいたらあっという間に4ヶ月。Roseliaファンの熱気はマグマの如くに溜まっている。さぁ、久しぶりにスカッと大爆発させてくれ。なんで俺は現地にいなかったんだ!!!!(魂の咆哮)
<というわけで今回も盛り上がってまいりましょう>
というわけで、昨日は東京からの移動日だったためにリアタイできなかったDAY2については1日遅れのアーカイブ視聴させてもらおう。このために極力Twitterに触れないようにしてセトリとか見ない状態で視聴開始。最初は全編通して視聴してから文字にしようと思っていたが、せっかく「遅れてアーカイブ視聴」という普段と違う状況なので、今回は節目で再生をストップさせてまとまりごとに気になったことを書いていくスタイルにしてみる。先日は遠すぎて拾えなかったあれこれを、改めて近距離映像でたっぷり見せてもらうぜ。
というわけで、伝説の目撃者の皆様、お元気ですか? 目撃者aの僕です。広大なKアリーナ横浜の最後尾も最後尾、アッパースタンドの最後列からことの顛末を見下ろしていた僕です。そういう意味で私以上の目撃者もいないわけだな? まぁ、実際に目撃しなきゃいけない対象は米粒大だったわけですが……。 というわけで白状します。今回は現地参戦でライブの雰囲気をふんだんに浴びつつも、実はあんまり感想記事が書けません。だって、舞台上のことがよく分かってなかったんだもん。もちろんモニタは表示されてるわけだが、都合の悪いことに後方席に提示されるモニタって、ステージのセンターモニタと同じ画像なんですよ。そんでそれって今回は(特にMujica側は)PVの映像とかイメージ映像が流れてたので、ステージの要素を拾う手がかりにならんかったのですよ。ステージの様子を克明に伝えてくれるのはステージ左右のサブモニタなのだが、そちらとて米粒大ではないにしろ焼き海苔サイズくらいなもんで、どう考えても与えられる情報は配信勢に完敗している。ので、私としては「この伝説の一幕の共犯者となれたのだからそれでいい」というご報告くらいなもんで、残りの部分については「全部配信見ろや! 見なかったらアニメBangDream!シリーズは完結しねぇからな!」ということだけ伝えておきます。
<とはいえ、少ない情報からでも一応の感想は書いておこう>
分かれ道の、その先へ。最終話! これは、バンドアニメだ。 大方の予想通りに30分まるまる使ってのラストライブ。もう、今から来月が楽しみで楽しみでしょうがない(わたくし、day1のみ現地参戦!)。視聴中も、すでに来月のステージと重ね合わせてしまって涙が止まらなかった。2Dと3Dの重ね合わせが実現するバンドリプロジェクト最大の強み、それはやはりライブである。見事な接続、見事なエンタテインメント。我々はただ、天を仰いで降り注ぐ「享楽」を甘受すれば良い。 先週のさきうい逃避行から「結局諸々どうなったんだよ」という部分をもっと言葉を尽くして説明すると思っていた人もいるかもしれない。まぁ、そういう要素はあっても構わなかったが、繰り返すが本作はバンドアニメだ。しばらく忘れていたかもしれないがバンドアニメなのだ。であれば、そのバンドの姿を見せることで結末を示す。これが一番誠実な答えの開示である。2つのバンド、10人の少女。その全てに祝福を。 せっかくなので本作にのみ許される「キャラ単体での総括」で簡単にまとめていこう。どうせライブ当日まで今回の映像は擦り切れるまで視聴して備えなければいけないので、残りの時間でたっぷりと読み込みはさせてもらうが、とりあえず初見で辿り着いた私なりの「彼女らが辿り着いた現在地」への雑感である。
高松燈:今シリーズではブレることなく我が道を走っていた燈。バンドのセンターとして、堂々たる姿も見せるようになってきた。もちろん円陣なんてうまくは出来ないけれど、迷子でも進み続ける彼女に後退は無い。同じ日に、同じ志で、全く違う場所で同じようにライブを行なっているかつてのメンバーのことを、燈は誇らしく思ってくれているだろうか。
Ave Mujica:再結成に再結成を重ねて辿り着いたひとまずの「スタートライン」。新たに神となった豊川祥子を中心に、世界の荒波にのまれながらも突き進みことを決めた5人の新たな「共犯者」たち。Mujicaとしてのスタイルは「清濁合わせ飲む」ことで成った。豊川の恐ろしさ? そんなものは自分が豊川になってしまえば何も怖くない。それを卑怯と謗る者がいるだろうか。かつてのように、お嬢様のごっこ遊びと嘲る者がいるだろうか。そんな連中は、ただ音楽でねじ伏せればいいのだ。女神の下に集いし4人の騎士は新たな戦場へ向かう。たとえそれが、血に塗れ穢れた道行きであったとしても。 バンドリのバンドは「暴れ者」が混ざっている。世間に喧嘩を売ることを厭わないバンド、Afterglow、RAISE A SUILEN、そして3つ目にAve Mujicaが名乗りをあげた。これからも彼女たちにはさまざまな苦難が待ち構えていることだろう。しかしもう、解散は許されない。死なば諸共に、彼女たちの企みは続いていく。
バンドが、成った。 バンドリが……成り申した、第12話。キラキラドキドキを追えるバンドが、また1つ増えた。 今回のお話を一言でまとめるなら「こまけぇことはいいんだよ!」。視聴直後なのでまだ視聴者の感想などは一切漁っていないが、想定される不平不満として「なんも解決してへんやんけ」「祥子のわがままで豊川がどうにかなるもんじゃないだろ」などなどが考えられる。実際、ここまで状況を泥沼化させた豊川の(というか定治の)隠蔽体質は何一つ解決の糸口を見出していないし、彼が主張し続けていた保身にこだわるならば、今回の祥子の小さな反乱など塵芥に同じ。ただの駄々っ子でしかない。そんな解決を大上段に振り翳して、何を鬼の首を獲ったかのように勝利宣言しているのかと。おそらくそうした文句は出てくるんじゃなかろうか。 もちろん、そう見たい人は見ればいい。例えばそれに反応して「まぁ、定治は結局グループ内で弱い立場やからな。直系の祥子が本気で内情を知り弱みを握れば、グループ内で定治より上にいける可能性はあるやろ」みたいなフォローをしたところであまり意味はない。元々の世界観が多分に劇画的であり、リアルな財閥経営事情など考え始めても答えは出ないのだから。あとは、この作品が「バンドリ世界線の物語として成立したか否か」だけを考えれば良い。そしてその答えが、「成った」である。 祥子がどうやって島に辿り着いたかもよく分からないが、この世界ではバンドメンバーが困っていたら必ず誰かが駆けつけるのだ。それが隣の部屋でも、学長室でも、別な学校でも、別な国でもだ。祥子からすれば元々別荘があって何度も訪れた保養地を訪れるなど造作もないこと。そしてそこにいる「幼馴染」を引きずり出すことも。実際、前回突っ込んだ通りに初音がやっていたことは浅慮であり、不誠実な部分もあったのかもしれないが、「祥子目線で何か不都合が生じたか」といえば全くそんなことはない。おそらく168億だって別に関係なかろうし、ただ「ごめんごめん、初華だと思ってたけど実際は初音だったわ」というだけなのだ。今隣にいる少女こそが彼女が求めたバンドのセンターであり、その彼女が数年前に自分に逢っていたのか、そしてなんと名乗っていたかなど瑣末な問題。いわば、初音は勝手な罪悪感から過度に自分を苛んでいたにすぎない。 しかし、これまでの付き合いからそれをとやかく言ったところで初音が心底納得してくれるとも思えない。祥子目線で一番手っ取り早かったのは初音が間違ってないとか、自分は気にしてないとか、そんなことを説明することではない。「お前がいなければ私が困る」と、ただそれだけを伝えればいい。「お前の事情など知らぬ」と、「こまけぇことはいいんだよ」と、伝えてやればいい。この作品は本当にワンフレーズに幾つでも意味を乗せてくる周到な脚本だが、ここにきてあの台詞がまた輝きを増す。「あなた、ご自分のことばかりですのね」。いつかは1つのバンドを終わらせるために絞り出したその一言が、今度はバンドの再生のために紡がれる。「お前の人生を寄越せと言っている」。天衣無縫傍若無人、最強の令嬢プロデューサー・豊川祥子誕生の瞬間である。 「本気を出せば定治すら潰せる」と、祥子が思っているかどうかは分からない。しかし、「気にしなくても問題ない」と判断したのは事実だろう。今後の彼女が豊川というぶっといパイプをバンド活動に振りかざすかどうかもまだ分からない。少なくとも彼女の信条を考えれば極力グループとの接点は減らしていくとは思われるが、少なくとも定治の横暴を拒絶するために、自身が「豊川の上にいる」ことは示していくことになるはずだ。何がとんでもねぇって、そのついでに「お父様を頼みました」でクソ親父の世話まで定治にぶん投げたこと。事情を知ってしまえば、もはや定治など恐るるに足りず。そんなら今まで自分が散々振り回されてれ来た「横暴な金の力」でもって、飲んだくれの1人くらい世話できるだろうというのである。とんでもない話だ。しかし、そこまでしてようやく、豊川祥子は帰ってくることができる。 「何もかも全て無かったことにしましょう」。一見無責任の極みに聞こえる発言が、祥子の再誕宣言。豊川とのしがらみ、解散含みのゴタゴタ、人格の分離と統合の果ての仮面の破綻。色々あった。色々ありすぎたが、全ては過程でしかない。辿り着いたその先の姿を見せる以外、自分たちの姿を世に知らしめる方法はないのである。バンドに救われたこの命、全く別な方向を向きながらも結果的には自分に人生を預けた4人のメンバー。全てをあるべき形にするのに、過去などもはや無用の長物だ。「我、忘却を畏れるなかれ」。かつての祥子はここまで見越して名乗ったわけでもなかろうが、因果はめぐり、仮面の内側へと収束していくのだ。 祥子の赦しを得た初音はそれだけで全てが贖われた。初めてメンバーを下の名前で呼んだ祥子は自分のことを「初華」と呼んだ。それが祥子の与えた仮面の名だ。もはやそこに罪などない。 負けず嫌いで努力家のドラマーも、嫉妬深いベーシストも、足元がおぼつかない情緒不安定なギタリストも、丸ごと彼女の籠の中。加護の中。デウス・エクス・マキナの何が悪い。どれだけ醜い終局でも、その全てを書き換えろ。真のマスカレードのために。 エンドロールに「一人芝居」がクレジットされるアニメ is 何、第11話。なんかもう……ね……かつてMujicaのライブで現代舞踏の人をわざわざ呼んで幕間で踊ってもらってたことがありましたが、あれもそのままMujicaのイメージが繋がってたってことなんだなぁ。 もう、完全にミステリの解決編のフォーマット。私も人並みにはミステリを読みますので、こんな雰囲気の「小説のラスト80ページ」くらいを嫌というほど読んできましたよ。でもね、これ、バンドアニメなんですよ。あんまり1人の女の子の生まれの不幸とか、人物入れ替わりトリックについて語ることは求められないジャンルのはずなんですよね。これが11話目に入るのは「金田一少年の事件簿」だけですよ。どういうことですか。未だに私はこのギャップに慄いていますよ。 今になって心の底から思うのは、世の考察班ってやっぱすごいな、ってことですね。まぁ、当たり外れ構わず好き放題妄想を垂れ流すばかりなので、その100万本の矢のうち1本が刺さったってのが事実でしょうけど。個人的に放送直後の考察で思わず笑っちゃったのは「祐天寺若麦=椎名真希」説とかですね。言えばいいってもんじゃねぇぞ。 ただ、多分KiLLKISSの映像が公開された時点での考察班は本当に色々捗ってたのは事実でしょう。まだモーティス事変すら明るみに出ていなかった時期だと思うんですが、映像で初華のシルエットが分裂するところから「三角初華双子説」は結構見かけたんですよ。まぁ、当たらずといえども遠からずですよね。3ヶ月前の私はTwitterでタグを漁りながら「まーたオタクがアホな妄想垂れ流してら」と鼻で笑ってたんですが、ニアピンすんのかい。なんなら当ててる人もいたかもしれんのかい。……流石に「It’s MyGO!!!!!」時点の島の描写からそこまで論理的に導き出すのは不可能だったとは思うんですが、私の中の「いくらなんでもバンドリがそこまで無茶苦茶なプロット組むわけないやろ」という常識ブレーキの敗北です。やりやがりました。 今の私の心配というか妄想は、「これ、まじでガルパに実装された時にこいつらの扱いどうしたらええねん」なんですよ。モーティスの存在はさ、多分今後も残り続けるわけですよね。あそこはやっぱり「若葉睦/モーティス」が「奥沢美咲/ミッシェル」と同様の扱いでいいんですかね? 特訓前が睦で特訓後がモーティスみたいな。……流石にそんな扱いにしたらダメなテーマだよな。最終的には睦に人格統合は果たされてる状態になるから、時折「モーティスっぽい睦」が見られたりするんでしょうか。もはやガルパ内ではアニメ放送前の「ママみ長崎そよ」は存在しない扱いなので、そうして存在ごと削除されて実装されるんでしょうか。 そして今回はそんなモーティスよりもさらに難しい問題、三角初華なのか、三角初音なのか問題ですよ。ステージネームが「初華」だと考えれば一応RASのメンバー、「レイヤ」とか「マスキング」と同じ扱いで処理はできるんですけどね。あれもカード名は「和奏レイ」や「佐藤ますき」ではないですからね。でもさ、それ以外のプロフでは嘘書いちゃダメだから「三角初華/本名:三角初音」ってことになるんですよ。いや、「ドロリス/三角初華/三角初音」かな。もう、こいつには己の罪を死ぬまで背負って生きろって言ってるようなもんですよね。 とまぁ、場外の心配ばかりが先立ちますが……とりあえず大方の予想通り、初音(今回に限っては厳密性を維持するためにこのように表記)はお祖父様(定治)の隠し子でした。何がキツいって、ジジイも婿養子だったもんでTOGAWAグループでの立場があんま強くなかったらしいところ。お前、その立場でクソ親父にあんだけマウント取ってたんかい。いや、これまでの人生で散々煮湯を飲まされたからこそ、同じ立場の清告には厳しくあたって、指導しようと思っていたのかもしれないが……ただ、少なくとも初音をめぐっての定治のムーブは普通にグダグダなんですよね。 初音母子が表舞台から身を引いたのは母親の意思だったからよしとしましょう。でもさ、その母子をよりによって豊川グループの別荘のある島に住まわせるなよ。もうちょい別なとこに置いとけよ。そしたらそもそも事件は起こらなかったのに。そんで初音の上京後の隠蔽体質と保護欲求の葛藤もあまりに半端すぎて意図的に泥沼を作ろうとしているようにしかみえないのよ。あれ、定治は「島で祥子と仲良くしてたのが初音だ」っていう理解だったのかしら? だとしたら初音から余計なことを暴露されると自分の地位が危ういから囲い込むのは理解できなくもないが……いや、東京に出てきた田舎の娘っ子1人なんて、多分どうとでもなるな。排除でなく保護の方向に動いたのは、やっぱり血のつながりからの情なんだろう。だとしたら、そのまんまの名前でアイドルデビューまでさせちゃうのは悪手すぎるだろ。ほんと、先々を考える能力がないんか。まぁ、初音が勝手に先走って清告と接点を持っちゃったあたりは単なる事故なんだけども……さしもの大グループの重鎮も、初音の中に蠢く祥子への偏愛まで汲み取ることはできなかったということか。 本人による熱烈一人芝居で語られた「初音」の生い立ち。これによってバンドリ史上最も「病ん」でいる初音から祥子への想いが明かされた。うん、まぁ、彼女が生きてきた十数年の重みを考えれば、目のハイライトが消えがちなのも致し方ないとは思う。「祥ちゃんをとらないで」でモーティス殺害に及ぶのもやむなし(むしろ未遂で終わったのは偉いまである)。私の中で今井リサ・白鷺千聖・青葉モカと並べて愛情重すぎ四天王を結成することを許可しよう。 ただなぁ、これ、祥子側に一切責任がないのはちょっとかわいそうなのよね。結局祥子目線では「島でよくしてくれた優しい初華ちゃん」だったわけでしょ? Mujicaのロゴマークが三日月モチーフなのとか、純粋に「センターにあの素敵な初華を置けば光り輝きますわ!」っていう発想だろうし。「知り合いの才能をフル活用して168億稼ぐ」プランとして何も間違ったことしてないし、「アイドルにはしてあげられなかったけど、近いジャンルで活躍できるようにしてあげれば初華もそこそこ満足するのではなくて?」くらいの考えだったと思うのよね。ただ、それが初音にとっては重すぎる提案だったというだけで……。このすれ違いはどうしようもないよ。強いていうならカミングアウトのタイミングを逃し続け、いっときの安寧に耽溺していた初音が悪いといえば悪いのだが、それだってしばらくは祥子の身の上を知らないままでやってたわけで、祥子と豊川の関係を知らなかったら、ガチで「わーい、祥ちゃんとバンドできるー」っていうあの反応でなんも間違ってないんだよ。別に真初華に迷惑かけてるわけでもないし。まー、なんにしたって嘘はよくないっていう教訓だね。 現状1つだけよくわかってないのは、初音は勝手に崩れ落ちていたが、「彼女の存在が清告に知られてしまった→168億事件」っていうつながりはあるんか? 多分そこは関係なくない? もし彼女の言ってることが本当だとすると、定治が「むぅ、清告には俺が一番知られたくない隠し子の事実を握られてしまった! 余計なことをされないよう、あいつを排除するために168億の借金の責任を負わせよう、レッツゴー地面師!」ってことでしょ? いくらなんでもそれはクズすぎるし、そんなんされたら多分清告だって逆上して初音のことを洗いざらい豊川にぶちまけてから退場するとかしそうなもんじゃん。清告がクソ親父になったのは、ほんとに初華事変とはなんも関係ないとこで失敗しただけなんじゃなかろうか。 だとすると、初音が後悔していた「私が祥ちゃんの人生をめちゃくちゃにした」は単なる勘違いだ。いや、まぁ、余計なことしてバンド結成後に台無しにしたのは事実だし、その後ものうのうと隣に居座って都合のいいことばっかやってたのはやっぱ悪いんだけども。そこんところはもうちょい祥子と事実を突き合わせた方がいいと思うよ。まぁ、豊川上層部の話なんて絶対に祥子には分からないだろうけど。 今回はもう、構造を飲み込むのがやっとでなかなか内面に切り込むとこまで思考が及んでいないが、やっぱここまでの構造をよく作ったな、と改めて今作のデザインに感心。仮面のモチーフとか、あまりにも完璧に伏線回収が決まりすぎてんだよな。尺をとんでもなく食い潰しそうな今回のネタばらしも、「初音の一人舞台」っていう構造をモーティス劇場とかでしっかり下準備しておいて、一番端的に、効率よく伝える工夫ができてるんだよ。全部この「初音×祥子」の物語に収束させるっていう前提があればこそなのよね。 なお、そのとばっちりでどうやら八幡海鈴さんはマジで単なる面白い女のままでゴールしそうな予感。なんで初音の一人舞台回なのにひとネタぶっ込んでくるんだよ。ひとんちのポスト漁るのはノルマに忠実すぎる。 まるでバンドアニメみたいだな、第10話。これまで何度も見届けてきた、バンドリアニメの真骨頂であるライブシーン。しかしその意味すらも、この作品は捻じ曲げてくる。仮面はまだ、剥がれない。 オープニングもエンディングもカットし、CMが入るのが冒頭5分時点と、とにかく特殊編成でこれでもかとライブシーンに全力を注ぐ。これまで散々「どこがライブアニメだ」とか「ライブシーンが全然ないじゃないか」とか言われていた今作だが、満を辞して繰り出された新曲2曲と、それに付随する渾身のライブシーン。見事な演出とサンジゲンの真骨頂であるダイナミックな見せ方。本来であれば、「ラストに持ってくるライブシーン」は禊ぎの存在であるはずだ。過去のバンドストーリーは、必ず最後の演奏シーンが救いとなっていた。RoseliaのSong I am、RASのBeautiful Birthday、MyGOの詩超絆、そしてCRYCHICの春日影。事を成し、バンドを繋ぐのがライブシーンであるべきで、そこに相応しい言葉は「大団円」以外にない。そりゃそうだ。「みんな同じステージの上で音を合わせる」なんて、こんなわかりやすくて安直な「関係性」の描写はないのだし、バンドリプロジェクト自体、そうしたものを描くための「バンドメディア」なのである。ライブの新曲は、最大限の「ハレ」の表現であるはずだ。 しかし今作は違った。話数にしてまだ10話目。そして木っ端微塵に砕かれたAve Mujicaというバンドの再生が、たかだか1話2話でできるはずもない。あくまでも「道半ば」でのライブシーン。「何も繋がっていない」ライブシーンだったのだ。 とはいえ、もちろん今回の「再生」のために全力で頑張った人間はいる。今回も問答無用でMVPを持っていく最大の功労者は祐天寺若麦。誰もが後ろ向きな動機でMujicaという存在に縋り付く中、唯一正面を向き、前に進むためのMujicaを選択することができたのがにゃむである。まだ自分が一番輝ける場所かどうかは分からないが、追い詰められた彼女にとって、もはや「勝つための」場所はここしかない。おまけに「怪物」若葉睦の体たらくまで見せられて、失望のままに終わるわけにもいかない。幼稚で半端なモーティスなんかじゃなく、なんとかして「若葉睦」を引きずり出し、向き合わなきゃ行けない。見届けなきゃいけない。見せつけてやらなきゃいけない。そのために彼女は、Mujicaの再始動を決意する。やっていることは八幡と同じはずなのだが、2人の明確な差は社会経験と、人の心を理解する真っ直ぐな性根。RiNGでの顛末を見届けた結果、にゃむは最短でステージを再建するルートを突き進むことになる。 熱意は人一倍だったが空回りを続けた女、八幡海鈴。こいつについてはまだ何一つ問題が解決していない。モーティスという駄々っ子問題児もMujicaの抱えた難題ではあるが、ぶっちゃけ精神的な幼さでいえば海鈴も似たり寄ったり。モノマネ機械のモーティス同様、彼女だって少ない手札だけで精一杯虚勢を張っていただけなのだ。彼女が最優先していたのは誰でもない、椎名立希という「信頼できる」友人(知り合いか)の言葉。ただ一言「信用」という言葉がひっかかっていた海鈴は彼女なりのやり方でMujicaメンバーの信用を勝ち取ろうと必死になっていたが、その行動は祥子にもにゃむにもほとんど響いちゃいない。とんちんかんな空回りを修正してくれたのは、ここでもやはり立希。「信頼を取り戻すためには」という道徳の授業を、1から始める他ないのである。釈然としていなかった海鈴が最終的にはいうことを聞いちゃうくらいには、立希は信頼されている。 おかげでモーティスのお守りをなんとかこなしていた海鈴(そよママに全部任せたいところだが)。彼女の思惑とは全然関係ないところであれよあれよと進んだMujica再生計画にウッキウキのご様子だったが、彼女はおそらく「お前の努力が身を結んだわけじゃない」ことや「ここにあるのはまだお前の望む居場所としてのMujicaではない」ことにも全然気づいていない。八幡海鈴が本当に「信用」を知るまでには、もう一山、大きな荒療治が必要となるだろう。 とはいえ、形の上では達成されたMujicaの再生。上述の通りににゃむの功績が大きいが、にゃむがとった手段は「情に訴えるのではなく理で詰める」という彼女らしい方法だった。端的に言えば「お前が始めた物語だろうが」であり、こんだけとんでもない状況に巻き込んじゃったメンバー5人に対しての責任を取れ、と祥子に要求しただけ。そして、この路線で詰められると祥子には思い当たる節があるあるある、ありまくる。よりによってあの日のそよさんまでフラッシュバックした日には、自分がやらかしてきた大きすぎる前科に押し潰されかねないくらいだ。祥子は不器用な子で、そして責任感も人一倍大きい。「責任取れ」と言われたら、そりゃ形だけでも返礼は考えねばならぬ。168億の負債を抱えた親父と同じにならないためにも、貸し借り無しで対等に世間と渡りあわねばならないのだから。 幸いにして、モーティスと祥子の間での利害関係は今のところは一致。前回触れた通りに「互いに幸せになれるMujica」ならこの2人が共存する可能性は存在している。海鈴の調教の副産物であるエアギターは祥子が望むものではないが、再生Mujicaは祥子の箱庭ではなく、ただのハリボテである。そこに放り込むモーティスがエアだろうがなんだろうが別に構わないのだ。そう言われてしまえば、モーティスだって頑張れる範疇の提案。睦を「殺した」罪悪感もあって、駄々っ子モーちんも首を縦に振るしかなかったのだ。ちなみに祥子は今回睦に対して1度たりとも「モーティス」とは呼びかけず、ずっと「睦」と呼んでいる。彼女の中で、一緒にステージに立つ人間は若葉睦をおいて他にないのだから。 こうして再生したAve Mujica 2nd(仮)。浮かれているのは「元鞘です!」と表面だけ見ている海鈴だけ。そして再チャレンジの機会を得たにゃむも、一応スタートラインには立てた。正直に自分と向き合った彼女はついに「アモーリス(愛)」の自認が。彼女は「怪物」に目を奪われ、魂をも奪われた。しかしそれは決してネガティブなことばかりではない。毎週書いていることだが、「圧倒的才能への羨望」はバンドリ世界線では最大級の動機である。紆余曲折を経て、アモーリスはようやく白鷺千聖の、青葉モカの、氷川紗夜のステージまで上がってきた。及ばぬ自分を認め、眩しい他者を受け入れる。そこから始まる戦いだ。「愛を恐れない」、アモーリスはここに確かに立っている。 ドラムは自分なりに上を目指す。ベースは浮かれ気味で確かなラインを刻む。キーボードは義務感に駆られて粛々と音を綴る。未だチグハグなバンドの中で、ギターが歌を生み出し始める。まぁ、そう簡単に睦が消えるなんて誰も思っちゃいませんて。結局は「睦が悲しまないMujica」はそこまで見つけるのは難しくなかったってことだ。フェーダーを上げる1カットで「キャラクターの復活」を示す演出、ここでしか出来ない心憎い見せ方である。ギターが歌を歌い始めれば、若葉睦にもいつか救いの手は差し伸べられるだろう。 しかし。 仮面はまだ剥がれていない。八幡海鈴以上に都合のいい表面だけを享受し続ける女。三角初華。さぁ、ようやく彼女が断頭台へと登るのか。冷静に考えて、初華に対する祥子の態度はあまりにも冷たすぎる。そりゃ祥子の立場も苦しいところは多々あったが、当時あれだけ世話になっていた初華に対して、あまりにも対応が塩すぎていた。今回だって「流石にそれはないんじゃ」と思えるような態度だったわけだが……どうやら、祥子は何かに気づいていたようである。ライブ中も一度たりとも目を合わせなかった、三角初華という存在に。豊川邸への来訪時にも何やら含みのある入り方をした初華に。 初華、お前の罪を数えろ。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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