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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今年もこの時期がやってまいりました。以前から気付いてはいたんだけど、世にある多くの「今年のベストアニメ決めようぜ!」みたいな企画ってだいたい年末にやるから、年度末にやってる私の企画は微妙に時期がズレてることが多いんだよな。でも、普通アニメって春・秋クールから2クールになる方が多いから、節目としては冬クール終わりの方がいいと思うんですけどね。まぁ、そんなことを思いながら、なるべくあっさり、シンプルめを目指して、今年も頑張ってまいりましょう。

 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)とはいうものの、一昨年度からカテゴリに大鉈を振るって最も選考に時間がかかった「サブタイトル部門」を削減。これによって文字数も執筆時間も大幅に削ることに成功はしている。そりゃね、全部の話数が評価対象になるっていう状態だと作業量が(視聴も含めて)桁違いだったからね。この譲歩だけでも、私の老いが伝わってくるとは思うが、できる範囲で頑張るしかないじゃない。

 さて、例年通りにまずは数字から見ていくが、今期エントリーされたのは、「2024年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の166作品。……何とか抑え込めたぜぇ……この茫漠たる数字は皆さんが見てもピンとこないかもしれないが、私からしたら必死の努力の成果である。というのも、23年の秋クールからスタートした「N話切り」のルール、これが年間通して適用されたのは初めてな訳ですよ。N話切りの努力の成果は見ていただければ分かると思うが、しっかりと宣言した上で切ったアニメは春クールから順に9本→8本→13本→13本と2桁まで増加し、年度トータルで言えば43本をマーク。仮にこれら全てを切らずに視聴を続ける従来型(?)の視聴スタイルだったら年間視聴本数が209本という人智を超える数字になっていたわけで、しっかりと「切る」判断ができたことは自分を褒めてあげたい部分である。続けていくうちに「切る」判断基準もある程度攻めることができるようになり、例えば「作画がいいのは知ってるんだけど内容が何一つ頭に入ってこないんだよ」という従来なら切らずにダラダラ流してたタイプの作品も切れるようになってきた。こうして少しずつ職業訓練(?)を続けながら、健常な人生へ向かう努力は続けていきたい。未だ道半ばである。

 閑話休題、そんなわけでここ2年に比べたら数は削減することに成功。とはいえこれでもコロナ期と同等くらいなので、目標はここからさらに1割減くらいかな。ゼロ年代の本数まで戻せればいうことなしなのだが。とりあえず毎年のことなので数字だけ上げておくと、グランプリ観測を初めてからの視聴本数の推移は以下の通り。(括弧内がショート枠を除いた数字)

7674596790

103(93)132(121)149(133)152(129)

170(148)170(150)183(157)157(135)

160(141)155(148)176(163)187(183)166(159)

 

 続いて劇場作品は20本とおよそ例年並み(ギアスを4つに分けると23本になるが)。今回データをまとめてて「トラペジウム」が今年度枠に入るのかと気がついてびっくりした。その「トラペジウム」を筆頭に、今年度は取り上げるべき劇場作品も多かったので悩ましいところだが、基本的には当グランプリは劇場作品は選出からはずすようにはしている。ただ、例外となる年も多かったので今年もどうなるかは分からない。

 数字に関して、これまでの本数の変化は以下の通り。

7→4→6→12→8→6→

9→171517227

19131920

 

※【重要】今年度特別措置について

本年度放送のアニメ「響け!ユーフォニアム3」については、『殿堂入り』とみなし、当企画では取り扱わないこととする。

 実に勝手な裁量で、公平を期すためにはよろしくない決定だとは思うのだが、グランプリ記事の多様性を保持するために苦渋の決断をさせていただく。一応理由を簡単にまとめておくと、繰り返しになりすぎるためである。過去のグランプリ記事を振り返ると、「ユーフォ」関連の受賞は「リズ」も含めると総合部門2回、サブタイトル部門1回、キャラクター部門2回と作品が発表されると必ず名前を挙げている。当たり前だ。挙げなければいけないものが出てくるのだから。そして、ぶっちゃけ今年度のグランプリをいつも通りに処理したら、そりゃもうグランプリはユーフォ以外にない(そしてキャラクター部門の1位が久石奏だ)。そこは動かせない。ただ、そのせいで取り上げるべき作品が1つ減ってしまうというのは心苦しい。今年度は特に優れた作品も多く、1つでもたくさん記録に残したいと思ったのである。また、ユーフォの個別感想でも書いた通り、3期の評価はどうしたってシリーズ全体の総括にならざるを得ず、他の作品と評価軸がズレてしまうという問題もあった。言い方は悪いが、ユーフォが部門を「食い潰して」しまう事態を避けざるを得ず、いわば禁止カード扱いにして競技の平等性を担保することにしたわけである。もっとほんとのことをぶっちゃけると、「改めてユーフォを評するための言葉など捻り出せない」というのも正直なところである。

 以上の理由により、以降の記事はユーフォを除いた状態で選出させていただきました。改めて、ご了承願います。

 

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは〔〕で表示)

「アイドルマスター シャイニーカラーズ」「青の祓魔師 雪ノ果篇/終夜篇」「アオのハコ」「青のミブロ」「悪役令嬢転生おじさん」「アクロトリップ」「アストロノオト」「ATRI -My Dear Moments-」「甘神さんちの縁結び」「天久鷹央の推理カルテ」「Unnamed Memory」「異修羅 SEASON2」「異世界失格」「異世界スーサイドスクワッド」「うる星やつら(第2クール)」〔エグミレガシー〕「オーイ!とんぼ」「狼と香辛料」「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」「【推しの子】(第2クール)」「俺は全てを【パリイ】する」「ガールズバンドクライ」「怪異と乙女と神隠し」「怪獣8号」〔かつて魔法少女と悪は敵対していた〕「株式会社マジルミエ」「カミエラビ GOD.app(第2期)」「神之塔-Tower of God-  王子の帰還/工房戦」「鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season」「烏は主を選ばない」「妃教育から逃げたい私」「擬似ハーレム」「きのこいぬ」「義妹生活」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女(第2期)」「君は冥土様。」「鬼滅の刃 -柱稽古編-」「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」「キン肉マン 完璧超人始祖編」「薬屋のひとりごと(第2期)」「クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。」「グリザイア:ファントムトリガー」「グレンダイザーU」「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」「黒執事-寄宿学校編-」「結婚するって、本当ですか」「喧嘩独学」「ケンガンアシュラ Season2」「現代誤訳」「恋は双子で割り切れない」「合コンに行ったら女がいなかった話」「この会社に好きな人がいます」「この素晴らしい世界に祝福を!3」「この世界は不完全すぎる」「最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える」「SAKAMOTO DAYS」「ささやくように恋を歌う」「ザ・ファブル」「しかのこのこのここしたんたん」「時光代理人-LINK CLICK-Ⅱ」「地縛少年花子くん2」「死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)」「SHY 東京奪還編」「終末トレインどこへいく?」「小市民シリーズ」「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」「声優ラジオのウラオモテ」「戦国妖狐 千魔混沌編」「全修。」「戦隊大失格」「戦隊レッド、異世界で冒険者になる」「先輩はおとこのこ」「想星のアクエリオン Myth of Emotions」「ソードアートオンライン オルタナティブ ガンゲイルオンラインⅡ」「空色ユーティリティ」「誰ソ彼ホテル」「ただいま、おかえり」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ」「ダンジョンの中のひと」「ダンジョン飯」「ダンダダン」「チ。ー地球の運動についてー」「杖の剣のウィストリア」「月が導く異世界道中 第二幕」「妻、小学生になる。」「デート・ア・ライブⅤ」「デリコズ・ナーサリー」「天穂のサクナヒメ」「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」「転生したらスライムだった件(第3期)」「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」「凍牌~裏レート麻雀闘牌録~」「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」「Dr.STONE SCIENCE FUTURE」「となりの妖怪さん」〔殿と犬~わんわん!~〕「トリリオンゲーム」「嘆きの亡霊は引退したい」「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」「夏目友人帳 漆」「七つの大罪 黙示録の四騎士(第2期)」「菜なれ花なれ」「NieR: Automata Ver1.1a」〔ニートくノ一となぜか同棲はじめました〕「逃げ上手の若君」〔にじよん あにめーしょん2〕「日本へようこそエルフさん。」「ネガポジアングラー」「バーテンダー 神のグラス」「ばいばい、アース」「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」「花野井くんと恋の病」「花は咲く、修羅の如く」「ハニーレモンソーダ」「ババンババンバンバンパイア」「BanG Dream! Ave Mujica」「ヴァンパイア男子寮」「響け!ユーフォニアム3」〔百姓貴族 2nd Season〕「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」「ぷにるはかわいいスライム」「BLEACH 千年血戦篇 -相剋譚-」「ブルーアーカイブ The Animation」「ブルーロック VS U-20 JAPAN」「変人のサラダボウル」「忘却バッテリー」「僕の妻は感情がない」「僕のヒーローアカデミア(第7期)」「星降る王国のニナ」「マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド」「魔王軍最強の魔術師は人間だった」「魔王2099」「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」「負けヒロインが多すぎる!」「マジック・メイカー~異世界魔法の作り方~」「魔神創造伝ワタル」「魔道具師ダリヤはうつむかない」「魔法科高校の劣等生(第3期)」「魔法使いになれなかった女の子の話」「魔法使いプリキュア!!~MIRAI DAYS~」「真夜中ぱんチ」「無職転生Ⅱ(第2クール)」「村井の恋」「メカウデ」「女神のカフェテラス(第2クール)」「メダリスト」「もめんたりー・リリィ」「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」「Ubel Blatt~ユーベルブラット~」「ゆるキャン△ SEASON3」「妖怪学校の先生はじめました!」「夜桜さんちの大作戦」「夜のクラゲは泳げない」〔齢5000年の装飾ドラゴン、いわれなき邪竜認定〕「ラーメン赤猫」「来世は他人がいい」「ラブライブ!スーパースター!!(第3期)」「らんま1/2」「Re: ゼロから始める異世界生活(第3期)」「リンカイ! -RINKAI!-」「RINGING FATE」「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚京都動乱」「わたしの幸せな結婚(第2期)」「わんだふるぷりきゅあ!」「ワンルーム、日当たり普通、天使つき。」

 

 

○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)

「トラペジウム」「コードギアス 奪還のロゼ」「好きでも嫌いなあまのじゃく」「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」「ぼっち・ざ・ろっく! Re:」「数分間のエールを」「モノノ怪 唐傘」「ぼっち・ざ・ろっく! Re: Re:」「きみの色」「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」「ルックバック」「オーバーロード 聖王国編」「BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 前編 春の陽だまり、迷い猫」「ふれる。」「がんばっていきまっしょい」「BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 後編 うたう、僕らになれるうた & FILM LIVE」「メイクアガール」「先輩はおとこのこ あめのち晴れ」「モノノ怪 火鼠」

 

 


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<アニメソング部門>

 遠慮せずにアニソン部門。コロナ以降、カラオケに行く機会がめっきり減ってしまったためになかなか「自分で歌う」ってことが出来なくなってしまったし、自分で歌わないとなると必然聞く機会も減ってしまうのが残念だが、これだけのアニメがあればそれに倍するだけの「アニソン」があるわけで。今年も色々と見ていきましょう。

 ただ、今年のラインナップはなかなかまとめるのが難しくてちょいと悩む。いわゆる「アニソンシンガー」的な枠があんまりはっきりしてなくて、アーティストのバリエーションが増えた印象があるのですよ。例えばイカすテンションとCloverWorksによる映像もビビッドな「プランA」(逃げ上手の若君OP)あたりはDISH//による楽曲。まぁ、アニソン歌手と言えなくもないが、やっぱり雰囲気はちょい違うよね。同様に「アニソン歌手」というと怒られてしまいそうなところから米津玄師の「BOW AND ARROW」(メダリストOP)。羽生結弦とのコラボなんかも話題になったが、ふつーにアニメのオープニングとして完璧だったりする。なお、同作品だったら「アタシのドレス」(メダリストED)も大好き。ミミズが可愛いアニメ映像が珠玉。

 最近は売れ筋アーティストがグイグイアニソンに食い込んでくる流れがかなり強くなってる気がするが、90年代とかの適当なタイアップと違ってきちんとアニメに寄り添った楽曲を提供してもらうあたりが現代風で、その流れを確立したのがYOASOBIという風潮。今期も最強楽曲「UNDEAD」は強烈でしたね。これ、エンディングバージョンもいいけどむしろMVの方ががっつりアニメタイアップっていう。同じカテゴリには昨年のBling-Bang-Bang-Bornが謎のブームを起こしたCreepy Nuts。今年も「オトノケ」(ダンダダンOP)で存在感を見せつけている。意外なところではAimerの今年度のお仕事が「SCOPE」(天久鷹央の推理カルテOP)というちょっとこれまでとはニュアンスの違うところに。いや、楽曲はいつも通りの響きではあるんだけど。あとはやたらインパクトがあるところではサカナクションの「怪獣」(チ。OP)なんかもありましたね。このオープニングはストーリーの進行状況に応じて次々に人物が入れ替わっていくところも印象的だった。

 同様に作品の進行によって変化が生じる芸の細かさで見せてくれたのは「天使たちの歌」(義妹生活OP)。こういう心遣いってやっぱオタクは嬉しくなっちゃう。他にも映像的な特徴に注目して何曲か拾ってみると、画面効果の面白さで見せてくれたのは「おとずれ」(君は冥土様。OP)。毎週退屈せず見ちゃう映像作品っていいよね。そういう意味では毎週必ず最後まで観ることを強要されたのはやっぱり「」(ぷにるはかわいいスライムED)でしょうよ。ほんとに映像が素晴らしすぎて早送りのしようがなかった。カバー曲なのにここまでアニメとしての完成度が高められたのは奇跡としかいいようがない。元々は何らかのネタで作ったんだろうか……。

 ネタ枠ということでどこまで電波な楽曲があったかと思い返してみると、やはり今期最大の話題作は「シカ色デイズ」(しかのこのこのここしたんたんOP)ということになるだろうか。例年だったらランクイン候補になりそうな空気はあったが、擦られすぎてちょっと風化しちゃったのは残念ね。ネタ枠ってほどではないが独特の空気感がクセになるのは「ギフにテッド」(変人のサラダボウルOP)。何気に映像の工夫も面白いよね。そして作品自体がネタ以外の何物でもないのでもはや曲のおかげなのかなんなのかよく分からないのが「へんしん!」(村井の恋OP)。気持ちよくなる葉っぱやってないと作れない映像。まぁ、エンディング(「すこ。」)も飛んでますけどね。

 ここから雑多になんか気になった楽曲を並べるコーナーにするが、なんかテイストが似ちゃうのは好みの問題なので先に謝っておく。私が好む傾向というと例えば「AMBITION」(俺は全てを【パリイ】するOP)。単に疾走感のある女性ボーカルが好きなだけかもしれないが、サビ部分も言葉遊びのとことかがいいんだよな。疾走感繋がりなら個人的にはランクインも検討したくなった「ハザードシンボル」(怪異と乙女と神隠しOP)。この曲はフルで聞くとまた不思議な印象になりますよ。同じジャンルからもう1曲「ホロウ」(魔王2099OP)もあげておこう。こういう作品のオープニングは「オープニングくらいは頑張らなきゃ!」って本編で出てこないクラスのアクション作画とかが出てくるのが有り難くも悲しくあったりして。あ、「True Peak」(異修羅OP)もこのカテゴリかも。これは本編でもいい映像を提供してくれる恵まれたアニメの、恵まれた映像です。

 そういや一時期メインストリームだった「声優歌唱楽曲」については、もちろん今期もたくさんあったんだけどあんまり取り上げようってものはなかったかも。これが世代のズレなのだろうか。映像効果も込みでピックアップするとしたら「フラーグム」(アクロトリップOP)くらいかな。「絶対幸せな気持ちにしてくれるアニメだろうな」って安心させてくれるオープニング良い。あとはまぁ、アイドルユニットではやはりLiella!、「Let’s be ONE」(ラブライブ!スーパースター!!OP)も外せないか。もちろん映像込みですが、映像で言うとむしろエンディング(「DAISUKI FULL POWER」)の方が好きだったり。

 そうそう、最近の大きな流れの1つに「ガールズバンド」ってのもありますね。個人的には今後も注目していきたいBAND-MAIDの「protect you」(グレンダイザーU ED)あたりが印象的。「ガールズ」バンドかは分からんが「おいしいサバイバー」(もめんたりー・リリィOP)も強烈。映像で誤魔化せて……ないぞ。そしてもちろん「雑踏、僕らの街」(ガールズバンドクライ)。ほんとはランクインさせるつもりの曲だったのだが、なんぼ練習しても上手くならないので癪に触ったので(むず過ぎるやろこの曲)。

 残りは「単に俺が好きなアーティスト紹介」のコーナーで、毎年取り上げてる気がするオーイシマサヨシが今期提供してくれたのは「ギャンブリングホール」(凍牌OP)。相変わらずの調子だ。意外なところでは伊東歌詞太郎から「修羅日記」(異世界失格OP)あたりもクセになる。そしてフル回転だった推しアーティストはナナヲアカリ。今年度は「正解はいらない」(戦隊大失格ED)に始まり「ブループリント」(ダンジョンの中のひとED)、「明日の私に幸あれ」(ギルドの受付嬢ED)と、それぞれ全く異なるテイストでいちいちハマる楽曲を提供してくれている。去年選出したので今年はグランプリ入りは自粛したけど、来年度以降の活躍も引き続き楽しみ。全部エンディングでの起用なのにすごく印象に残るのはなんでなんだろ。

 というわけで、残りは最後までランクインを悩んだ作品を3つほど。1つ目は絶対に選ばれるだろうと思ってたのにギリギリで選考から漏れてしまった「つよがるガール」(負けヒロインが多すぎる!OP)。1話目でこのオープニングを見た時点で傑作になると確信できる、そんなパワーに満ちた映像美が素晴らしい。2つ目は意外なところからで恐縮だが、「きのこいぬ」(きのこいぬOP)である。なんだろ、こんなにレトロな感じの「アニソン」、ほんと久しぶりに見た気がするけど、その懐かしさが良いとこに刺さった気がする。実は歌詞で歌われてる内容も結構切実で優しかったりするんですよね。そして最後の1曲は……「P-P-P-Pero」(エグミレガシーED)。これは楽曲がどうこうとかじゃねぇんだよな。毎回最後にこれが流れることで「一旦ここで終わりだ!さっさと寝ろ!」みたいな必死さが感じられたせいだ。アニソンってのはその作品の看板である。そういう意味では模範的すぎて困っちゃうような「アニソン」だったのは間違いないと思うよ。

 さて、残り3曲。

 

第3位

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」

’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

‘17 「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風」

’18 「ゴールデンカムイ(第2期)」OP「レイメイ」

’19 「さらざんまい」挿入歌「カワウソイヤァ」

‘20 「戦翼のシグルドリーヴァ」OPHigher’s High

‘21 「ゾンビランドサガリベンジ」OP「大河よ共に泣いてくれ」

’22 「シャドーハウス 2nd Season」OP「シャル・ウィ・ダンス?」

’23 「SHY -シャイ-OPShiny Girl

’24「来世は他人がいい」ED「なに笑とんねん

 過去の受賞歴を見れば一目瞭然だが、個人的な嗜好もあってこの部門で取り上げられるのはオープニング曲が圧倒的に多い。まぁ、基本的にアップテンポになるし映像も盛り上がるものが多いからだ。しかし、今回はある程度真っ当なエンディング(?)がここにラインナップ。謎の浪速の情愛ソングが、何故かやたらと脳髄に残ってしまった。

 タイトルからも分かる通り、歌詞は終始関西弁。蓮っ葉な関西人女性が素直じゃない言葉を不器用に紡ぎながらどうにももどかしい情愛を歌い上げたもの。2番になると「Meはきよしやでホンマ」などという壮絶な歌詞まで出てくるのでコミックソングにすら見えてしまうのだが、これがなんともまぁ、憂いを帯びた良い歌なのですよ。当然モチーフになっているのは作品のヒロインである大阪の爆弾娘の吉乃、そしてクレイジー極道の霧島とのメロドラマ。見事なまでに吉乃の「やばすぎる霧島を毛嫌いしながらもどうにも気になってついたり離れたりを繰り返す」という心情を歌いあげている。およそ昨今のアニメソングにはなかったタイプの楽曲なので、それだけで耳についちゃうってのはあったかもしれない。

 映像は当然吉乃を中心にした際どいカット満載の大人なフィルムになっているのだが、終盤に繰り広げられる吉乃の無表情ダンシングが、映像としてはどっかショボいはずなのにやたら似合う気がするのはどうしたもんだろう。毎回毎回凄惨なストーリーを見せつけられて、30分でたどり着くエンディングにこれが置かれていると、なんでか分からないけどこの吉乃ダンスを観てしまうのですよ。エンディングとしてこれ以上の配置はなく、作品の「締め」として見事に機能していた。なんとも不思議なものである。

 

 

第2位

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

‘17 「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期ED「シュビドゥビ☆スイーツタイム」

‘18 「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-ED「ワイズマンのテーマ」

’19 「COP CRAFT」OP「楽園都市」

‘20 「トニカクカワイイ」OP「恋のうた(feat.由崎司)」

‘21 「ビルディバイド-#000000-OPBANG!!!

’22 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」OP「祝福」

’23 「江戸前エルフ」OP「奇縁ロマンス」

’24「嘆きの亡霊は引退したい」OP「葛藤tomorrow

 これはちょっと意外なところから引っ張ってきました。アニソン部門としての選出理由はちょっとズレてしまうかもしれないんですが、この曲の一番の特徴は、アニメのオープニングとしての起用方法がなんと毎回変わるというアニメ本編と切っても切れない立ち位置になったこと。おかげで楽曲単体での評価は難しくなってしまったのだが、こうして有機的にアニメそのものと結びつき、30分の放送枠の中で無視できない存在になったというのは、非常に刺激的な挑戦だったと思う。リンクからは一応「ノンクレジットオープニング」という形で飛ぶことができるが、実際にはこのような放送形態をとったことは1度もなく、常にナレーションやタイトルコールと何らかの結びつきがあるし、楽曲が1本丸々放送に乗ったのは1回あったかなかったか、そのくらいのもの。アニメオープニングの常識を打ち破った演出は、ほんとに毎回「自然に見ちゃうオープニング」を実現させた。

 実際に数えたわけじゃないので感覚での話だが、私が好きな「曲の途中でタイトルが入る」形式のオープニングもここ1、2年でちょっと増えてきて、もしかしたらアニメ業界も「これまで脳死で守ってきたフォーマットも色々とやりようがあるのでは?」と考え始めたのかもしれない。今作の場合、そうした実験的な挑戦をするのにも抵抗がない作風だったこともあるし、疾走感のある楽曲そのものも、切り貼りしやすくてスッと本編に噛み合わせられる実に良い「素材」だった。そりゃま、作ってるアーティストからしたら「ちゃんと通して1回聞いてよ」と思うかもしれないが、アニメ全体で見た時にはオープニングテーマだって立派な「枠の中の1つのシーン」なのだ。だったら本編を面白くするために工夫を凝らすのは当然のこと。その結果楽曲自体も強く印象に残って、私みたいに何回も聞いちゃう人間がいるわけでね。

 念の為にもっかい書いとくけど、楽曲自体もとても良いし、映像も格好いいのでギミック抜きでも文句なしなんですよ。クライさん、これ以上格好いいシーンは本編にないからな!

 

 


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<キャラクター部門・女性キャラ>

 男性キャラ部門よりも人数が多くなっちゃうので無難に処理してしまいたい、ヒロイン部門。ちゃっちゃといきましょう。

 まずはメインヒロインから。基本的には作品の良し悪しが直結することが多いので作品評と切り分けづらいのがナニだが、例えば「負けイン」のヒロイン勢は甲乙つけ難すぎて今回は選出からはずれた、もちろんまっすぐにいくなら八奈見杏奈さんということにはなるんだろうが、焼塩がいい女すぎたり、小鞠ちゃんが健気すぎて応援せざるを得なかったり。……負けって、なんなんでしょうね。他にも作品単体でさほど刺さってないのにヒロインのヤバさだけが際立っていたのが小山内ゆきちゃん(小市民シリーズ)。あんな性格とあんな声の持ち主、そりゃ犯罪ですって。

 メインヒロイン部門ももっと小分けにした方がいいな。じゃぁ、「まっすぐなメインヒロイン」部門にしてみると、例えば鹿野千夏先輩(アオのハコ)とか、さん(君は冥土様。)とか、可愛いですよね。特に声が。七倉凛ちゃん(擬似ハーレム)なんてのも作品が1本成立しちゃうくらい可愛い。特に声が。まっすぐなヒロインというとちょっと違うかもしれないけど、蒼井咲ちゃん(先輩はおとこのこ)の元気っぷりにはエネルギーがもらえたし、大井とんぼさん(オーイ!とんぼ)の健気さだって眩しいもの。スポーツ少女という意味では当然結束いのりさん(メダリスト)だって。春山花奈さん(花は咲く、修羅の如く)も部活にまっすぐという意味では似たカテゴリ? 

 もっと別枠の面白みでいうと、瞳孔が心配になる伊達地図子さん(アクロトリップ)もある意味でまっすぐな主人公でしたね。やはりヒロインは愛の強さこそが正義。そういう意味では広瀬ナツ子(全修。)も好きをパワーに変え続けた英雄か。好きを受け続けた側には田中彩乃先生(村井の恋)っていう別軸の化け物もいますが。恋する乙女は皆美しい。ティナーシャさん(Unnamed Memory)とかね……。

 さて、まっすぐな主人公枠から少しずつ外していくと、例えば「誰が最終的にセンターに上り詰めるんだ!?」という状態が維持されているヒロイン勢から、例えば神朝ちゃん(甘神さんちの縁結び)。この歳であのエロさを発揮できるとは、将来有望だぜ。今期もフル回転で頑張ってくれた苦労性ヒロインからは有馬かなさん(【推しの子】)。個人的には作中では一歩リードなんですけどね。純情すぎて非実在性が別方向から強化された変化球純愛ヒロインは琥珀ちゃん(合コンに行ったら女がいなかった話)。彼女に奈央坊ボイスを当てたスタッフに拍手を送りたい。純愛といえば純愛だったけどなんか歪んでる気がするのはアネットさん(異世界失格)。面倒な男でも異世界に行けばモテる可能性はあるのかな……。ちなみにファンタジーハーレム作品の中ではシトリー・スマートさん(嘆きの亡霊は引退したい)が好きです。あんな女でも男に騙されることってあるもんやねぇ。

 親友ポジションのくせにいい具合に胡散臭さを発揮してくれた高橋(魔王2099)あたりも気になるサブのポジションでしょうか。多分いい女だし、いい友達なんだろうけど、十全に信頼するには一抹の不安がある。そして親友だったりライバルだったり元鞘だったり色々とややこしい地雷原みたいな存在からは水口亜季さん(囁くように恋を歌う)がエントリー。ほんと、どうなってやがるんだこの世界は。いろんなことの原因がお前やぞ、という意味では今更名前をあげるのもどうかと思うがキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードさんも上げといていいですか? なんだったんだあのエピソードはよ。

 サブキャラ……というカテゴリになるかどうかは分からないが、サポーター役として200点の活躍を見せてくれた大親友に渡瀬キウイちゃん(夜のクラゲは泳げない)っていうのがいる。ほんと、キウイちゃんは格好いいんだ。あー、でもよるクラは高梨・キム・アヌーク・めいというスーパーサブヒロインもいるんだよなぁ。贅沢な布陣だ。似たような配置では「ガールズバンドクライ」のメンバーたちも印象深く、何故か一番のぐう聖ポジになっていた安和すばる嬢、そして謎のドランカー・ルパさんあたりはほんとに無視できない存在感。ちなみにもう1つのガールズバンドについてはもはや1人をピックアップする意味もないが……最後までおもしれー女であり続けた八幡海鈴Bang Dream! Ave Mujica)の名前だけあげることで信用を勝ち取っておきましょう。

 ここらで「面倒な敵キャラ部門」の方にも目を向けておくと、ラスボスポジで忘れられなかったのはあせびの君烏は主を選ばない)でしょうか。あのクライマックスの対決シーンは鳥肌ものでした。そうそう、衝撃のラスボスといえば足掛け何年目でたどり着いたか分からない、村雨令音さん(デート・ア・ライブ)ってのもいます。その存在、まさに世界級。ラスボスには違いないけどラスボスっぽくない、脅威の存在ベルさん(ダンジョンの中のひと)もインパクト充分。スナック感覚で人を殺せる女はやっぱり惹かれる(?)。そういう意味では女神フレイヤさん(ダンまち)は……ねぇ……。

 不思議な敵対関係でいうと、どうしても印象深くてまた会いたいと切実に願っているのはクフフ=ケケラケラさん(SHY)。クフフさんの心情の移り変わりこそが物語のキーになりそうな気がするんだよなぁ。どうなんだろうなぁ。そして敵対こそしたものの、むしろそのどうしようもない精神性にキュンとしちゃったのがココロワヒメ(天穂のサクナヒメ)。堕ちるエリート、ほんと好き。

 さて、残りは色々と理由があって最終選考で外した問題児たち。まずはぷにる(ぷにるはかわいいスライム)。他部門と被っちゃったから。シリウス(リゼロ)と鶴山白日(甘神さんちの縁結び)。中の人依存が強すぎるし、どっちも「いっちゃってる」ことが選出理由だったから。心音淡雪(ぶいでん)。コンプライアンス違反だし中の人が(略)。明石潟椿さん(来世は他人がいい)。中の人(略)。猫屋敷まゆ(わんだふるぷりきゅあ!)。中(ry)。エンドオブザワールド(エグミレガシー)。女性なのかなんなのか、そもそも生命なのかもよく分からないから。

 残り3キャラとしました。

 

 

 

第3位

’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」

’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」

’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」

‘17 「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」

‘18 「SSSS.GRIDMAN」より「新条アカネ」

’19 「バビロン」より「曲世愛」

‘20 「メジャーセカンド2」より「沢弥生」

‘21 「不滅のあなたへ」より「ハヤセ」

’22 「シャインポスト」より「青天国春」

’23 「江戸前エルフ」より「エルダ(エルダリエ・イルマ・ファノメネル)」

’24「誰ソ彼ホテル」より「塚原音子」

 今年のこの部門は問題児が揃い踏みですねぇ。まずは「死してなお推し活」、変な声代表の塚原音子ちゃん。上に大量の「主人公」キャラを挙げており、音子ちゃんもその中の1人でしかないのだが、「誰ソ彼ホテル」については他の部門で選出しきれなかったこと、そして作品を支えた存在が音子ちゃんという存在そのものであったことからこの選出に踏み切った。音子ちゃんは基本的に変な子なので忘れがちだが、とても大切なこととして、彼女は普通に可愛いのである。名が体を表しているかのようにどこかしら猫っぽい要素もありつつ、節操なく自分に都合のいい方向に邁進できる神経の図太さ、それでもなお他人が放っておけないと思えちゃう愛嬌、そしていざという時に見せる意外な洞察力。「女子高生探偵」としても申し分ない配剤なのですよ。あと声が変ですね。そこポイント高いです。本編終了後、現世でオタ活に邁進する音子ちゃんの様子とか見てみたいもんだなぁ。

 

 

第2位

’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」

’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」

’16 「クズの本懐」より「皆川茜」

‘17 「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」

‘18 「ポチッと発明 ピカちんキット」より「ギバさん(柳葉ヤバ美)」

’19 「グランベルム」より「アンナ・フーゴ」

’20 「アサルトリリィ BOUQUET」より「楓・J・ヌーベル」

21 「明日ちゃんのセーラー服」より「明日小路」

’22 「ぼっち・ざ・ろっく!」より「後藤ひとり」

’23 「Helck」より「ヴァミリオ」

’24 「ガールズバンドクライ」より「井芹仁菜」

 「物語を作った」という意味では、この子も相当に強烈ですよね。昨今は「ガールズバンドアニメ」も花盛りなのは嬉しい限りだが、その実、心の底までロックに染まった生粋のロッカーなんてものはそうそういないわけで。しかし、現代に生まれ、青臭い思春期の悩みを全てバンドにぶつけることを決めた生まれながらのモンスター、井芹仁菜は紛れもなくロッカーだ。

 わがまま勝手で人の話を聞かず、自分の鬱屈した感情をただ音楽にぶつけるという偏ったストイックさ。人付き合いが下手であちこちに問題を起こしながら、それでも根っこにあるものを曲げず、小指を立ててまかり通るトゲだらけのトゲトゲJK。こんなにもハラハラしてムカつく主人公もなかなかいないが、それこそが彼女の魅力となっている。誰しも「若い頃にもっと無茶をやってもよかった」と失われた青春を懐かしむ。その先にとんでもないやらかしも、小っ恥ずかしい結末もあったかもしれないのに、若さと無鉄砲さを信奉する。そんな奇怪極まりない幻想を肩代わりしてくれるのが、仁菜だったのである。いいじゃないですか。いつの時代だって、反骨心が音楽を生み出すんですよ。

 


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 さて、今年も書いていきますかね。毎年これがあるからこそ頑張ってアニメの視聴を続けられる、わたしの中で最大の課題にして最大のモチベーション、アニメグランプリが今年も勝手にスタートだ! 毎年掲げている目標は「文字数削減」だぜ!

 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)とはいうものの、昨年度からカテゴリに大鉈を振るって最も選考に時間がかかった「サブタイトル部門」を削減。これによって文字数も執筆時間も大幅に削ることに成功はしている。そりゃね、全部の話数が評価対象になるっていう状態だと作業量が(視聴も含めて)桁違いだったからね。この譲歩だけでも、私の老いが伝わってくるとは思うが、できる範囲で頑張るしかないじゃない。

 さて、例年通りにまずは数字から見ていくが、今期エントリーされたのは、「2023年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の187作品。……なんだこの数字……。この期に及んで、ついに限界突破で史上最高値を更新しました。ちなみに去年からスタートさせた「N話切り」の本数は、導入した昨年1月期が9本と多かったのだが、今年度は10月期がそれを超える11本を記録し、1年間のトータルでは16本。もし全作品の視聴を続けていたらいよいよもって200本越えの大台に乗っていたことに。まぁ、人類には不可能な数字です。ぶっちゃけ今の数字も人類には不可能なもので、私自身もかなーり適当な視聴体制になっていることは認めざるを得ない。なんとか少しでも環境改善を目指す必要があるのだが……。

 一応過去のデータと接続すると、本数の増減はこんな感じ(括弧内がショート枠を除いた数字)

7674596790

103(93)132(121)149(133)152(129)

170(148)170(150)183(157)157(135)

160(141)155(148)176(163)187(183)

 

 続いて劇場作品については、19本とだいぶ増加しつつもまだ常識的な範囲か。最近は何かというと興行収益ばかりが話題になりがちだが、ウケてるとかウケてないとか放っておいて、もっと細かいタイトルでもちゃんとファンは観に行ってくれとは思う。でも……映画って高いよねぇ……流石に2000円超えちゃうと行きたくなくなるのはしょうがないよなぁ……。とりあえず、私の視聴本数についてこれまでの数字の変化は以下の通り。

7→4→6→12→8→6→9→

171517227191319

 なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている。

 

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは〔〕で表示)

「アイドルマスターシンデレラガールズU149」「アイドルマスター ミリオンライブ!」「AIの遺電子」「青の祓魔師 島根啓明結社編」「青のオーケストラ」「悪役令嬢レベル99」「AYAKA-あやか-」「あやかしトライアングル」「アリス・ギア・アイギス Expansion」「アンダーニンジャ」「アンデッドアンラック」「アンデッドガール・マーダーファルス」〔いきものさん〕「異修羅」「異世界召喚は二度目です」「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する」「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます」「異世界ワンターンキル姉さん」「ヴィンランド・サガ SEASON2」「うちの会社の小さい先輩の話」「ウマ娘 プリティーダービー Season3」「うる星やつら(第2クール)」「英雄教室」「EDENS ZERO(第2期)」「江戸前エルフ」「王様ランキング 勇気の宝箱」「オーバーテイク!」「Opus. COLORs」「おかしな転生」「【推しの子】」「おとなりに銀河」「俺だけレベルアップな件」「愚かな天使は悪魔と踊る」「陰の実力者になりたくて! 2nd Season」「彼女、お借りします(第3期)」「彼女が公爵邸に行った理由」「カノジョも彼女 Season2」「カミエラビGOD. app」「神無き世界のカミサマ活動」「鴨乃橋ロンの禁断推理」「カワイスギクライシス」「川越ボーイズ・シング」「帰還者の魔法は特別です」「絆のアリル」「機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2」「キボウノチカラ〜オトナプリキュア’23〜」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」「君は放課後インソムニア」「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」「休日のわるものさん」「薬屋のひとりごと」「久保さんは僕を許さない」「くまクマ熊ベアーぱーんち!」「ぐんまちゃん(第2期)」「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」「外科医エリーゼ」「月刊モー想科学」「結婚指輪物語」「幻日のヨハネ」「攻略うぉんてっど!〜異世界救います!?〜」「ゴールデンカムイ(第4期)」「この素晴らしい世界に爆焔を!」「ゴブリンスレイヤー」「最強タンクの迷宮攻略」「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」「最果てのパラディン 鉄錆の山の王」「佐々木とピーちゃん」「THE MARGINAL SERVICE」「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」「地獄楽」「事情を知らない転校生がグイグイくる。」「実は俺、最強でした?」「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」「死神坊ちゃんと黒メイド(第2期)」「SHAMAN KING FLOWERS」「SHY-シャイ-」「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」「シャングリラ・フロンティア」「16bit センセーション ANOTHER LAYER」「シュガーアップル・フェアリーテイル(第2期)」「終末のワルキューレ」「呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変」「白聖女と黒牧師」「SYNDUALITY Noir(第1・2クール)」「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフをすることにしました 2nd」「スキップとローファー」「好きな子がめがねを忘れた」「スナックバス江」「スパイ教室(第2期)」「SPY×FAMILY 2nd Season」「スプリガン」「聖剣学院の魔剣使い」「聖者無双」「戦国妖狐 世直し姉弟編」「葬送のフリーレン」「即死チートが最強すぎて、異世界の奴らが相手にならないんですが。」「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」「ダークギャザリング」「TIGER & BUNNY2」「盾の勇者の成り上がり Season3」「ダンジョン飯」「治癒魔法の間違った使い方」「月が導く異世界道中 第二幕」「ティアムーン帝国物語」「デキる猫は今日も憂鬱」「でこぼこ魔女の親子事情」「デッドマウント・デスプレイ(1期)(2期)」「天国大魔境」「てんぷる」「東京ミュウミュウにゅ〜(第2期)」「東京リベンジャーズ 天竺篇」「Dr. STONE NEW WORLD(第1・2クール)」「道産子ギャルはなまらめんこい」「ドッグシグナル」「トニカクカワイイ(シーズン2)」〔トランスフォーマー アーススパーク〕「七つの大罪 黙示録の四騎士」「七つの魔剣が支配する」「贄姫と獣の王」「望まぬ不死の冒険者」「BIRDIE WING(第2期)」「HIGH CARD season2」「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」「BASTARD!!-暗黒の破壊神地獄の鎮魂歌編」「はたらく魔王さま!」「はめつのおうこく」「範馬刃牙 野人戦争編/地上最強の親子喧嘩編」〔百姓貴族〕「Paradox Live THE ANIMATION」「BanG Dream! It’s My GO!!!!!」「ひきこまり吸血姫の悶々」「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします」「ビックリメン」「ヒプノシスマイク Division Rap Battle Rhyme Anima+」「姫様拷問の時間です」「ひろがるスカイ! プリキュア」「フェ〜レンザイ-神様の日常-」「豚のレバーは加熱しろ」「ぶっちぎり?!」「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」「BULLBUSTER ブルバスター」「文豪ストレイドッグス(第5期)」「Helck」「暴食のベルセルク」「冒険者になりたいと都に出ていった娘がSランクになってた」「僕の心のヤバイやつ(第1・2クール)」「僕らの雨いろプロトコル」「星屑テレパス」「ホリミヤ-piece-」「ぽんのみち」「マイホームヒーロー」「政宗くんのリベンジR」「魔術師オーフェンはぐれ旅 聖域編」「魔女と野獣」「マッシュル-MASHLE-(第1・2クール)」「魔都精兵のスレイブ」「魔法少女にあこがれて」「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」「魔法使いの嫁 SEASON2(第1・2クール)」「ミギとダリ」「MIX〜二度目の夏、空の向こうへ〜」「無職転生」「明治撃剣-1874-」〔名湯『異世界の湯』開拓記〕「女神のカフェテラス」「め組の大吾 救国のオレンジ」「メタリックルージュ」「もののがたり」「百千さん家のあやかし王子」「山田くんとLv.999の恋をする」「勇気爆発バーンブレイバーン」「勇者が死んだ!」「柚木さんちの四兄弟。」「ゆびさきと恋々」「ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season」「ライアー・ライアー」「ライザのアトリエ」「ラグナクリムゾン」「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」「レベル1だけどユニークスキルで最強です」「Lv1魔王とワンルーム勇者」「六道の悪女たち」「ワールドダイスター」「私の推しは悪役令嬢。」「わたしの幸せな結婚」「私の百合はお仕事です!」

 

 

○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)

BLUE GIANT」「グリッドマン・ユニバース」「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章」「THE SUPER MARIO BROS. MOBIE」「PSYCHO-PASS PROVIDENCE」「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」「アリスとテレスのまぼろし工場」「プリキュアオールスターズF」「ガールズ&パンツァー 最終章 第4話」「北極百貨店のコンシェルジュさん」「駒田蒸留所へようこそ」「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「ポールプリンセス!!」「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」「窓ぎわのトットちゃん」「BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-」「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White「劇場版 ガンダムSEED FREEDOM」「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」 

 

 


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<アニメソング部門>

 さて、カラオケ戦士の僕です。コロナ以降、なかなか人とカラオケに行けなくなって「歌唱部門」が事実上消え去ってしまったのは残念だが、最近は何かと話題性にも富むアニソン部門。こちらも趣味全開でやってまいりましょう。

 まず、すでに総合部門で取り扱った作品と切っても切り離せない存在なので、こちらでは泣く泣くバンドリ関係の楽曲は切ろうと思っている。具体的には上からの続きで「春日影」、決定的な一打となり歴史に残るライブ回を生み出した「詩超絆」、そして新たなる次元「Ave Mujica」。正直、今年はどれかを1位にしようと目論んでいたのだが……流石に重なりが強くなりすぎるので泣く泣く断念。贔屓の引き倒しはやめましょう。

 というわけである程度作品そのものとの切り離しに成功したジャンルから見ていくと、例えばアニメ自体はろくすっぽ見てなかったけどやたら耳に残ったのは「R.I.P.」(アークナイツ【冬隠帰路】OP)。ここのところ毎年取り上げているReoNaの本領、これこそが絶望、ハロー、アンハッピー。同じくアニメ自体は何一つ評価していないが曲のインパクトは特大だったよね、「MAGICAL DESTROYER」(魔法少女マジカルデストロイヤーOP)。作品自体もこれくらい思い切りアナーキーだったら何かしらの歴史に残ったかもしれないのに。ちなみにアーティスト繋がりで「HELP」(Helck OP)もここでピックアップしておこうか。こうやって歌詞でしっかり作品オマージュが盛り込まれるアニソンが好き。

 作品に合ってんだかなんだかもよく分からないけどとにかくインパクト絶大だったのが「Crack-Crack-Crackle」(アンデッドガール・マーダーファルスOP)。これは映像を仕立て上げたスタッフの勝利かも。最初は「なんじゃこれ」みたいなノリだったのに作品との相乗効果でミームというか文脈まで完璧に完成させてしまったのは「メフィスト」(【推しの子】ED)。もう、今後はジョジョのエンディングかこれのどっちかを流せば絶対にオチになるという強み。

 とにかく映像美に目を惹かれる「アニメとして完成してる」部門では、やはり無視できない「勇者」と「晴る」(葬送のフリーレンOP)。この辺はアニソン賞っていうより作品賞になるのかな。オープニングの楽しさというか、ワクワク感まで加味するならがっちり作品の空気を盛り上げてくれたのが「メロウ」(スキップとローファーOP)。「TikTokで踊って下さい」みたいな阿漕な狙いも見えるが、それがちゃんと評価に値するクオリティなら文句は言えまい。「TikTokで踊ってください」だったのかどうかすら今となっては分からない謎のムーブメントを巻き起こしたのは「Bling-Bang-Bang-Born」(マッシュル -MASHLE- OP)。これも実は映像制作が意外に大事な役割を果たしてる気もするが、どっちかってぇと「電波ソング」部門な気がする。

 というわけで毎年お馴染みの電波ソング部門は、毎年何かしらベスト3に選出しているのだが、残念ながら今年度は上位3つに電波ソングは無い。全体的にそこまで印象に残るものはなかったのが残念なところだが、1作だけ異彩を放ったのは「今日のエンディングは私が買い取ったから好きにしていいわよね」(君のことが大大大大大好きな100人の彼女 特殊ED)。こういう爆発物、昔はもっと多かったよね。そして作品との絡みはあるが、ある意味最高のインパクトをぶち込んだ「オープニング」といえば「ババーンと推参!バーンブレイバーン」(勇気爆発バーンブレイバーン1話挿入歌)。メタレベルで世界に影響するアニソンすげぇ。

 電波とはちょいと違うが、アニソン専科で常に気持ちのいい音を提供してくれるアーティスト・オーイシマサヨシによる怪作は「死んだ!」(勇者が死んだ!OP)。ほんとに耳に残るフレーズを作る天才。そしてそんな天才がやり逃げしたとしか思えない「なまらめんこいギャル」(道産子ギャルはなまらめんこいOP)。もう少し素材を調理しろ。映像もやる気があるんだかないんだか。そして電波は電波なんだけどだいぶ毛色が違うのは「ネロ」(デッドマウント・デスプレイOP)。こういう歌い手上がりのアーティストは耳に残るメロディを作るのがうまいよね。作品繋がりでついでに「アイオライト」(デッドマウント・デスプレイED)もすごく好きな曲。こちらは映像込みでの好きなんだけど、リンクから行ける前半バージョンだと真ポルカが1人だけで踊ってるけど後半になると細呂木さんが一緒に踊ってくれるからよりカオスになるのがとても良い。そして電波ともちょっと違うけどとにかく無駄遣い感があるのが「Welcome!」(でこぼこ魔女の親子事情ED)。考えてみりゃangelaも「アニソン専科で耳に残るメロを作るプロ」っていう意味ではオーイシによく似ているのかもしれない。

 最後はノンジャンルだけどとにかく印象に残った曲(と映像)を列挙していくが、地味なところだと「Jekyll & Hyde」(暴食のベルセルクOP)なんかは古き良きアニメオープニング感があって好き。多分、意味もなく「作品タイトルが半端なとこで出てくる演出」が好きなんだと思う。まっすぐなラブソングとしての「LOVE INFINITY」(贄姫と獣の王OP)なんてのはいかがでしょう。やっぱ2クールアニメの後期オープニングって前半よりもどこか渋めになることが多いと思うんだけど、展開の重さと噛み合ってるのが良い。いきなり劇場作品からもテーマソングをピックアップしてみると、「匿名奇謀」(BLOODY ESCAPE ED)とか、作品のトンチキ具合をまるっと飲み込んでて好きなんだ。

 まっすぐな少年漫画的オープニングでいえば「誰が為」(もののがたり 第二章OP)なんかは「ジャンプ漫画だなっ!」ってスイッチが入るからいいよね。同様にジャンプ漫画のOPとして100点(?)なのが「幽世」(ダークギャザリングOP)。当然おすすめは後期バージョンのサビで乱舞する卒業生のシーン。ほんと好き。なお楽曲提供したアーティストは(略)。似たようなラッシュ感が楽しい映像だと「修羅に堕として」(異修羅OP)が最近のお気に入り。わちゃわちゃしすぎてんだけど作品がわちゃわちゃしてんだからしょうがない。もっと軽快に楽しみたいんなら「まっさかさマジック!」(姫様拷問の時間ですOP)とかどうでしょう。模範的な「テンション上げてアニメが楽しみになるOP」ですよね。

 最後に、ギリギリまでトップに選出するか悩んだけど「4番目」になってしまった「眠らされたリネージュ」(魔法使いの嫁SEASON2 OP)をピックアップ。JUNNAによる曲のインパクトはもちろんみるべき点で、こんなところで石川千晶の洗礼を浴びるとは思ってなかった。そして映像の強烈さね。よくもまぁ、「分割2クールの後半」でこんだけの情報量を叩き込もうと思ったものだ。

 というわけで、残り3つをどうぞ。

 

 

第3位

’13 「有頂天家族」OP「有頂天人生」

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」

’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

‘17 「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風」

’18 「ゴールデンカムイ(第2期)」OP「レイメイ」

’19 「さらざんまい」挿入歌「カワウソイヤァ」

‘20 「戦翼のシグルドリーヴァ」OPHigher’s High

‘21 「ゾンビランドサガリベンジ」OP「大河よ共に泣いてくれ」

’22 「シャドーハウス 2nd Season」OP「シャル・ウィ・ダンス?」

’23SHY -シャイ-OPShiny Girl

 いつにも増して趣味に寄せた選出になったかもしれませんが、まずはこちらの曲から。上でも触れた通り、アニメのオープニングで一番大事なのはこれから始まる番組へのワクワク感を高める役割だと思うんですよ。アニメを楽しむという一種の非日常への跳躍。その補助を務めるのがオープニングのお仕事で、私が敬愛してやまないアニメクリエイター・今敏は「妄想代理人」のオープニングに「起きろ!」というメッセージを込めたという(当時は深夜アニメって文化がそこまで一般的ではなかったため)。そうして非日常への跳躍とワクワクの増進という仕事をこなすという意味で、お手本となる出来なのがこちらの作品だと思うんですよ。

 分類としては一応「ヒーローもの」である「SHY」という作品。理想としては勇ましく、力強く戦うシャイの姿を描くべきところなのだろうけど、いかんせん紅葉山照は「シャイ」なもので、そこまで底抜けの元気ソングというわけにもいかない。そこでこのいくらかゆったりした切り出しから少しずつ助走をつけて最後にはポンと高く跳ぶような曲調が実にマッチしている。ラスサビのハイトーンの気持ちよさは短い時間で十二分に「ヒーローの力強さと爽快感」を表してくれるものだ。そうして少しずつ駆け上がるように作られたメロディに、安藤正臣の統制の効いた映像が乗る。氏の独特な「コマ割りの美学」は90秒のこの映像にもしっかり息づいており、ショートムービーの中に盛り込まれた様々なヒーローの勇姿はオールドスタイルに新鮮さを織り交ぜた馴染みやすいデザイン。やっぱり直感的に「綺麗だな」って思える映像って大事だと思うんですよ。小難しいことを考えず、「何かが始まる」ことを伝える、そんな根源的な楽しさが詰まった作品。

 

 

第2位

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」第4話ED「教室モノクローム」

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

‘17 「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期ED「シュビドゥビ☆スイーツタイム」

‘18 「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-ED「ワイズマンのテーマ」

’19 「COP CRAFT」OP「楽園都市」

‘20 「トニカクカワイイ」OP「恋のうた(feat.由崎司)」

‘21 「ビルディバイド-#000000-OPBANG!!!

’22 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」OP「祝福」

’23「江戸前エルフ」OP「奇縁ロマンス

 上で「楽しさ」に言及したが、それ以外の役割をオープニングに求めることもできるだろう。もちろん、こちらのベースはギャグアニメなのでコミカル愉快は大前提ではあるのだが、そこにゆったりと息づくドラマも盛り込む、そんな理想のオープニングがこちら。

 まずもって曲が好きすぎるっていうのが起点で、ナナヲアカリの手による「和」のテイストを強く打ち出した楽曲は間違いなくオリジナル。「江戸」「神社」という作品テーマに合わせたデザインなのは明らかだが、そこにナナヲが持つどこか捨て鉢な、オタクカルチャーに根差した斜に構えた寂寥感みたいなものが混ざり込んでいるのが最大の聞きどころ。無体なフレーズを刻むサビのリフレインは時代を飛び越えてこの地に根付く不老不死のエルダそのものを表しているかのよう。のんびりとしたメロディラインにピリッと刺激が混ざるミックスも愉快だ。

 そうして生まれた楽曲に合わせる映像は何もそこまで目を見張るようなものではないのだが、今作の最大の魅力である丁寧でブレないキャラ作画の良さがはっきりと分かる仕上がり。「これから始まる作品への期待感」はこれだけでも文句なしに高めてくれるだろう。そしてなんといっても最大の見どころはラストのコーラスで描かれるエルダと小糸の歩み。少しずつ大きくなっていく小糸の横をずっと歩み続ける猫背のエルダのその風貌。これは誇張無しでほんとのことなのだが、わたしゃ何度この映像を見ても毎回泣きそうになるんですよ。この短いワンカットに、「江戸前エルフ」で描かれるべきテーマがギュッと詰まっている。本当に見事な90秒。毎回必ず見たいオープニングがあるアニメって、それだけで幸せですよ。

 

 

第1位

’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」

’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント」

’15 「てーきゅう(第5期)」OPQunka!

’16 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」OP「Great Days

‘17 「少女終末旅行」ED「More One Night

‘18 「ゾンビランドサガ」OP「徒花ネクロマンシー」

’19 「ダンベル何キロ持てる?」OP「お願いマッスル」

‘20 「蜘蛛ですが、なにか?」ED「がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ」

‘21 「小林さんちのメイドラゴンS」OP「愛のシュプリーム!」

’22 「お兄ちゃんはおしまい!」OP「アイデン貞貞メルトダウン」

’23「【推しの子】」OP「アイドル

 さぁ語ろうか。ここに関してはもう、どうしようもなかった。過去の履歴を遡ってみても、こうもヒットチャートと重なった選出は初めてかもしれない。しかし、今年度のアニソンを評するにあたり、今作を避けて通ることはできないし、私は忌憚なくこれがナンバーワンだと主張する。時代を動かすだけのエネルギーに満ちた楽曲であり、作品だった。

 あえてこだわりを見せるなら、リンク先は厳密には「オープニングテーマ」ではなく、「YOASOBIのMV」の方である。【推しの子】という1クールアニメのオープニングとしての評価というよりは、MVとそれを取り巻く一連のムーブメントへの評価、もしくは【推しの子】の第1話、あの90分のドラマの「イメージソング」としてのアイドルを評価したものである。公式動画がとんでもない再生数を弾き出しているらしいが、そのうちの100再生くらいは多分俺。それくらいは何度も試聴し、その度に泣かされた。

 アニメを試聴した人ならわかるだろうが、MVの出来があまりにもアニメにリンクしすぎていて不可分なものになってしまっているのでこうしたちょっと歪な評価になってしまっているのだが、まぁ、アニメソングを評価するってんならこれで問題ないだろう。星野アイというたった1人のアイドルの人生を紡ぐためだけに作られたこの楽曲が、作品の全てを語り尽くしてしまっている。凄まじい暴論を吐くなら、もうこのMVを見ているだけで全てが満ち足りてしまう。わずか数分の映像と楽曲に、よくもまぁここまで濃密な意味を盛り込んだものだ。そして、その圧倒的ボリュームを誇るこの楽曲をフル活用して最後まで振り回し続けることで、作品全体としても高い評価につながっている。鶏と卵、どっちが先かは分からないが、私の中では【推しの子】のアニメは、「アイドル」が先である。

 もちろん、これがメディア戦略だけのこすっからい勝利だとも思わない。昨年時点で「祝福」をこの部門に挙げていることからも分かる通り、私はYOASOBIの全力でアニメに寄りそってくれるスタイルが好きだ。もしかしたら上述のオーイシマサヨシの流れに続くものなのかもしれないが、YOASOBIの場合はアニメ映像までをフル活用して楽曲をアニメの構造の中に入れ込みに行く貪欲さがありがたい。「怪物」「祝福」「勇者」と全て同様の戦略で大きな成果を残しているが、なんの具合か、この噛み合わせが奇跡的なレベルにまで仕上がったのが今作だったというお話。

 現代アニメにおいてこれ以上の「アニソン」の売り出し方はない。商業的な面で考えてもこの「アニメと一蓮托生」という売り方は大きな武器であろうし、リリース後間もなく英語版も発表するなど、とにかく話題性を広げることに遠慮がない姿勢もここでは評価対象になるだろう。どこまでも「伝える」ことに特化したこのYOASOBIスタイル、アニメファンからも歓迎すべきものだ。

 まぁ、この「アイドル」ショックがあまりに大きすぎたので2匹目のドジョウはしばらく捕まえられないような気もするが、私としては、次のブレイクスルーもまたYOASOBIが起こしてくれることを期待している。改めて、アニソンは「楽しんだら勝ち」だ。「起きろ!」だ。次なる、誰もが目を奪われていくような完璧で究極のアニソンは、どこから生み出されるだろうか。

 

 


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<キャラクター部門・女性キャラ>

 男性キャラに比べると大変なことになりがちなのでなるべく短くまとめたい、女性キャラ部門。こっちも色んな切り口がありますね。

 男性キャラ部門と合わせて順当な主人公からみていくと、上の部門と若干被るリザ(カワイスギクライシス)とか、星野アイ(【推しの子】)あたりは当然候補に入ってくるだろうが、アイはアニソン部門との被りがあるので選出は断念。そういう意味では紅葉山照/シャイSHY -シャイ-)も都合により置いとく枠。あんまり他で取り上げられなかったメインヒロインを列挙していくなら、あまりに無垢すぎて不安になっちゃう五色しおりさん(おとなりに銀河)、まっすぐなパワーに本当に憧れてしまう曲伊咲さん(君は放課後インソムニア)、パワー系ヒロインの新機軸・ラッミスさん(自動販売機に転生した俺は迷宮を彷徨う)、好きこそものの上手なれ・秋里コノハさん(16bit センセーション)、歴史に残る名誉ミミックの餌、フリーレン様(葬送のフリーレン)、同じくエルフ族から意外と人情派・マルシルさん(ダンジョン飯)、くたびれOLの魅力という新しい性癖の扉を開けそうな福澤幸来さん(デキる猫は今日も憂鬱)、屈することにかけては右に出るものがいない(姫様拷問”の時間です)、スタンド使いは惹かれ合う、鳳ここなさん(ワールドダイスター)と、ここまででもエラい騒ぎ。それぞれのヒロインに一言コメントつけてたらとんでもない量になってしまうので省略。

 メインヒロインからちょっとズレる部門、作品が上と被るものも多いがサブヒロインを取り上げていくと、魔性の変身・黒川あかねさんと作中の良心・MEMちょ(【推しの子】)、ホラー好きのお前が一番のホラー・寶月詠子さん(ダークギャザリング)、使われるスタンド側・静香さん(ワールドダイスター)、下世話な神性・ミタマ様(神無き世界のカミサマ活動)、真の萌えキャラは影から刺す・白丸先輩(君は放課後インソムニア)、おバカ可愛さ突出系・カフさん(死神坊ちゃんと黒メイド)、なんでやった長崎そよさん(It’s MyGO!!!!!)、純愛バイオレンス破壊神・銀器姫(ラグナクリムゾン)。作品感想で触れてた面々だとこれくらい?

 続いて敵キャラ部門では、実は友達想い?クフフさん(SHY-シャイ-)、仮面のわがまま・プロスペラさん(水星の魔女)、お前の不幸で飯がうまい・斎森香耶(わたしの幸せな結婚)、敵っていうかボスっていうかなんていうか、フィロメラさん(魔法使いの嫁)、ライバルだったのに最後は最推しヒロイン・カトリナ・グリーベルさん(ワールドダイスター)。エトセトラエトセトラ。素敵なキャラばかりだが列挙形式で本当にごめんなさい。

 さて、こっからはベスト3選出候補に上がった者たち。まずは個別記事で取り上げることが多かった名前から見ていくと、その実力の8割は声によるもの、斎森美世さん(わたしの幸せな結婚)。美世の発する消えかけしゃまボイスの尊さと言ったらもう……生きるASMR。イカすアクションとぶっ壊れた常識が世界をひっくり返す地獄の小学生・寶月夜宵ちゃん(ダークギャザリング)。彼女が愛用してるヘンテコデザインの靴がすごく好きで、あのゴツさがアクションの良さに磨きをかけている。世界を打ち立てる圧倒的暴力・ローズさん(治癒魔法の間違った使い方)。ここまで真っ当な「師匠」ポジションキャラも久しぶりに見たが、ちゃんとデザイン面でも格好いいのよな。ラブコメ主人公はかくあるべし、岩倉美津未さん(スキップとローファー)。彼女の「田舎もんだから素直だけど、決して打算がないわけじゃない」っていう妙な生々しさというか、生きてる感はすごく不思議な味わい。そして刹那的な生き方が性に合ってるくせに何故かたびたび振り回される側、九月さん(フェ〜レンザイ)。彼女のもふもふ具合をじっくり楽しむ機会をください。

 サブキャラ扱いだと、出てくるだけでいちいち作品の毛色が変わる1人だけ迷惑系配信者みたいな存在、ラヴ&ピースさん(HIGH CARD)。ラブピさん単体で評価していいかどうかは議論の余地あり。無体な関西弁と空気を読めない適当な性格が憎めないのは幸田文さん(文豪ストレイドッグス)。あれだけの鉄火場で一番いい加減なやつが世界を救っちゃうのはもはやお約束か。元気系ヒロインで実は骨太なラブコメの中核、霧島宇多さん(柚木さんちの四兄弟。)。初々しく初恋とすら言えない初恋模様。マジで可愛かったよね〜。そして空気を読めない脳筋でも仕事はあるんやで、ゼニアさん(Lv1魔王とワンルーム勇者)。やる気のある無能が一番使えないとは申しますが、最終的に役に立ってるから文句は言えねぇな。

 最終選考まで残るラスボス候補は本当に破壊力が高い奴らが多いぞ。まずは作中最大の地雷にして元凶・時野谷美桜ちゃん(僕らの雨いろプロトコル)。そこまで行ってヨスガらないのはむしろ裏切りでは? 主人公のチートの単なる被害者・ミリセント・ブルーナイトさん(ひきこまり吸血姫の悶々)。最高の高慢ちきキャラだったのに、不思議と応援したくなったのは全部コマリが悪い。実は今回のエントリーの中で最強の可能性すらあるぞ、鳥栖歌仙さん(マイホームヒーロー)。専業主婦ってこんなに大変なんだなぁ……。いやいや最強キャラなら負けてはいない。人の心がない女・日南葵さん(弱キャラ友崎くん)。ゲーム脳を超えたこの概念、いったいなんと名前をつければいいのか。

 というわけでベスト3! に行きたいが最後の最後まで悩んだ「次点キャラ」が4名。まずは主人公だしラスボス、お前の成長は地球の希望、柊うてな/マジアベーゼ(魔法少女にあこがれて)! 君の活躍を、世界のみんなが固唾を飲んでパンツを下ろして見守っているぞ。普通に「主人公の成長」としてみたときにも輝かしいのがなんとも……。圧倒的ヒロイン力を振りかざし、やはりみんなが固唾を飲んで見守るしかなかった女・山田杏奈(僕の心のヤバイやつ)。関係性が固まってからの山田からの怒涛の攻め、普通の男ではひとたまりもないだろう。

 そして毎度お馴染み「弱くて辛い、みっともなさは愛おしさ」ヒロインから、江頭ミカさん(スキップとローファー)。こんなにあけすけに「嫌なやつ」であることを自覚しておきながら、それを自覚できる時点でめっちゃいいやつというアンビバレント。例年のランキングなら確実にベスト3入りだったと思います。そして弱さも強さもない混ぜにして、全てを流しきる冷血のドールマスター・豊川祥子/オブリビオニスIt’s MyGO!!!!!)。何故、神はあんなにもキラキラドキドキに満ちた世界に祥子を産み落としたのだろうか……。全ての闇を抱えて女子高生を切り刻んでいけ。忘却を恐るなかれ。

 ベスト3どうぞ!

 

 

 

第3位

’13 「サムライフラメンコ」より「真野まり」

’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」

’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」

’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」

‘17 「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」

‘18 「SSSS.GRIDMAN」より「新条アカネ」

’19 「バビロン」より「曲世愛」

‘20 「メジャーセカンド2」より「沢弥生」

‘21 「不滅のあなたへ」より「ハヤセ」

’22 「シャインポスト」より「青天国春」

’23「江戸前エルフ」より「エルダ(エルダリエ・イルマ・ファノメネル)」

 1人で作品を引っ張った「主人公」というか「ヒロイン」というか「諸悪の根源」というか……まぁ、「御神体」だな! やっぱ!

 エルダの魅力については毎回の感想で散々触れていたと思うので付け加えることはあんまりないのだが、正直エルフであることはあまり重要ではなかったのかも。いや、でも小糸も憧れちゃうルックスの良さは大事な要素だよなぁ。すらっとして最高のスタイルを持つ金髪美女のエルダ様。そんなズルい存在がいつも猫背で、節目がちで、日陰を選びながら蠢いている高耳神社。そりゃご利益なんてなくったって氏子は文句を言いませんよ。なんだかんだでちゃんと月島の人たちのことは考えてくれているし、決して悪いやつじゃないのは町のみんなも知ってるんだから。まぁ、いい加減なやつではあるかもしれないが……。

 とにかく「見ているだけで何かが満たされる」というエルダの特性。日常系アニメではこれ以上求められるものはないだろう。「ずっと変わらないものがある」ことへの安心感は作中でも語られている通り。僕らがアニメに求める安寧とは、エルダのことをいうのではなかろうか。

 あともちろん「あみっけありがとう」と書いておいてnext

 

 

第2位

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」より「雪音クリス」

’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」

’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」

’16 「クズの本懐」より「皆川茜」

‘17 「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」

‘18 「ポチッと発明 ピカちんキット」より「ギバさん(柳葉ヤバ美)」

’19 「グランベルム」より「アンナ・フーゴ」

’20 「アサルトリリィ BOUQUET」より「楓・J・ヌーベル」

21 「明日ちゃんのセーラー服」より「明日小路」

’22 「ぼっち・ざ・ろっく!」より「後藤ひとり」

’23Helck」より「ヴァミリオ」

 こちらも1人で作品を引っ張った、ある意味で「主人公」な長耳キャラである。彼女の場合は種族としてはエルフなのかどうかもよく分からなかったけど……そういう言及はなかったので多分この世界に「エルフ」と呼称される種族はいないんだろうな。まぁ、魔界の住人たちのあのフリーダムすぎる見た目を考えると、そうして「人種」にすら意味を持たせないくらいに自由な世界なんだと思うよ。

 そんな魔界に生まれ育ち、魔王を支えてきた苦労人の四天王ヴァミリオ。世界を揺るがす大混乱にも当然のように全力で振り回され、決意の勇者ヘルクのせいで面倒もストレスもマッハ。全方面にキレてツッコミを入れ続けなければならない修羅の道。これをまかり通れるのはマジでヴァミリオちゃんくらいのものであろう。

 ツッコミの適切さは間違いなくセンスであり才能だが、ギャーギャー喚くだけじゃなくて全てをどっしりと構えて観察し、適切な対応を取れるのは真の実力に裏打ちされているから。四天王の名に恥じないその強さがあればこそ、ヘルクという規格外の存在と対話し、相互理解を得ることができた。魔族とヘルクの関係が切れてしまったらそれこそ世界は終末へと一直線だったわけで、ギャーギャー文句を言いながらも世界を守るために一番重要な橋渡しを行えたのは彼女の器のデカさがあったおかげ。つまり、世界を作ったのがヴァミリオちゃんだったという結論。あとピウイと仲良くやれてるのも地味に偉いよな。あんなうるせえのに寝る時だけくっついてくるもわもわ、邪魔だろ。

 最後は「みかこしありがとう」と書いて次。

 

 

第1位

’13 「魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語」より「暁美ほむら」

’14 「PSYCHO-PASS2」より「霜月美佳」

’15 「ガールズ&パンツァー劇場版」より「ドゥーチェ・アンチョビ(安斎千代美)」

’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「ダスティネス・フォード・ララティーナ」

‘17 「魔法使いの嫁」より「羽鳥智世」

‘18 「リズと青い鳥」より「傘木希美」

’19 「まちカドまぞく」より「シャミ子(シャドウミストレス優子)(吉田優子)」

’20 「戦翼のシグルドリーヴァ」より「六車・宮古」

21 「劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト」より「大場なな」

’22 「このヒーラー、めんどくさい」より「カーラ」

’23「ラグナクリムゾン」より「翼の血主・アルテマティア」

 説明不要! もう、あたしゃ早く翼の血族になりたくてしょうがないんだよ! ティア様! あぁティア様!

 おもしれー女だよ。あと面倒な女だし怖い女だし狂った女。やっぱり毎年キチ○イを選出しないことには何も始まりませんからね。なんだろうなぁ、そりゃ毎年「ラスボス部門」から出てくるキャラは多いのだが、こんなにも「ラスボス」というポジションからはみ出して魅力を振り撒き続けたぶっ壊れは初めてだよ。強いのに弱い。酷いのに優しい。怖いけどチョロい。なんだこの女。こんな女で1年を締めくくれるの俺だけだっつーのww

 当然のように「うえしゃまありがとう」と書いて幕。

 

 


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 ちょっと遅くなったけど、やるよ!! 今年はより明確に意志をもって、省エネ化、文章の削減に取り組んでいきたいと(少なくともこの書き出しをスタートした時点では)思っている。今の世の中、削れるものは削っていかないと。まぁ、この企画自体が一番のリストラ対象な気もするが……。

 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)毎年「なんでこんな設定にしたんだろう」と自分で自分を責めてばかりいるが、考えてみりゃ、ある程度多角的にいろんな作品を取り扱えるんだから悪い設定ではないのかもしれない。

 また、今期は執筆コスト削減のためにある英断を行った。それは、「サブタイトル部門」の廃止だ。各アニメのエピソード1本1本を選出対象とした部門で、決して無意味ではないと思うし、この部門があるおかげで毎回のアニメを観る張り合いにもなっていたのだが、いかんせん、この部門だけ圧倒的に選出と執筆の手間がかかるもんで、負担の大きさに耐えきれず、この度リストラさせてもらうこととした。おっちゃんも寄る年波には勝てないので、こうしたリタイアはしょうがないと思っている(リクエストがあったら復活するかもしれんけど)。とりあえず、これで確実に文字数の削減はできるだろう。

 

 今期エントリーされたのは、「2022年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の176作品。冬クールのとんでもねぇ量には驚いたものだが、そこで頑張って削減したこともあり、年度を通しての本数だけでいえば一応史上最多まではいかず、ギリギリ「全盛期並み」に踏みとどまった。ちなみに、仮に冬クールでの「3話切り」をやらなかった場合、ここから9本増えて史上最多になっていた可能性もある。さらに、具体的な数字を確認すると、今年度は「通常枠163本、ショート枠13本」の内訳で、実は通常枠だけならぶっちぎりで史上最多だったりする。来年度以降も、明確に「3話切り」も視野に入れた試聴体制にしないと、そろそろヤバいかもしれない。どこかで「アニメは週40本までよ!」みたいな絶対ルールを敷けば楽になれるのだろうが……。

 一応過去のデータと接続すると、本数の増減はこんな感じ(括弧内がショート枠を除いた数字)


7674596790
103(93)132(121)149(133)152(129)
170(148)170(150)183(157)157(135)
160(141)155(148)176(163)

 コロナ期に落ち込んだ数字がいくらか正気を取り戻させてくれたというのは皮肉なもんだな……。

 続いて劇場作品だが、こちら13本で意外にも微減。てっきり劇場商法はもっと加速するかと思っていたのだが、そこまで劇的に数字に変化がなかったのは意外かもしれない。まぁ、単に俺が気づいてないだけで制作・上映されてる作品数は増えてるのかもしれんけど。どうにも最近はアニメ映画単体での興行収益が一極集中の傾向があるよねぇ。せっかくの媒体なんだからもうちょっと多様性を求めたいところなのだが……どうしても予算がかかるし動くまでに時間がかかるのがネックか。一応、これまでの数字の変化は以下の通り。

7→4→6→12→8→6→

9→1715172271913

 なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている。

 

 


○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示)

「アークナイツ -黎明前奏-」「RPG不動産」「アイドリッシュセブン Third BEAT!(2期)」「アオアシ」「アキバ冥途戦争」「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」「阿波連さんははかれない」「あやかしトライアングル」【ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた(略)】「アルスの巨獣」「イジらないで、長瀞さん 2nd Attack」「異世界おじさん」「異世界のんびり農家」「異世界迷宮でハーレムを」「異世界薬局」「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」「ヴィンランド・サガ Season2」「宇崎ちゃんは遊びたいω」「うたわれるもの 二人の白皇」「うちの師匠はしっぽがない」「うる星やつら」「英雄王、武を極めるため転生す」「Extreme Hearts」「エスタブライフ グレートエスケープ」【永久少年 Eternal Boys】「Engage Kiss」「オーバーロード」「大雪海のカイナ」「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」「お兄ちゃんはおしまい!」「オリエント 淡路島激闘編」「骸骨騎士様、ただいま異世界へお出掛け中」【かぎなど シーズン2】「かぐや様は告らせたい -ウルトラロマンティック-」「陰の実力者になりたくて」「カッコウの許嫁」「彼女、お借りします(第2期)」「神クズアイドル」「可愛いだけじゃない式守さん」「艦これ いつかあの海で」「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「CUE!」「吸血鬼すぐ死ぬ2」「境界戦機」「虚構推理 Season2」「金装のヴェルメイユ」【クールドジ男子】「くの一ツバキの胸の内」「久保さんは僕を許さない」「組長娘と世話係」「黒の召喚士」「群青のファンファーレ」「恋は世界征服のあとで」「後宮の烏」「5億年ボタン【公式】」【Call Star -ボクって本当にダメな星?-】「ゴールデンカムイ(第4期)」「コタローは1人暮らし」「このヒーラー、めんどくさい」「古見さんはコミュ症です。(第2期)」「最近雇ったメイドが怪しい」「最後の召喚師 -the Last Summoner-」「サマータイムレンダ」「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」「忍の一時」「シャインポスト」「邪神ちゃんドロップキックX」「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい」「シャドーハウス 2nd Season」「シュート! Goal to the Future」「シュガーアップル・フェアリーテイル」「処刑少女の生きる道」「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(第2期)(第3期)」「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」「新米錬金術師の店舗経営」「スパイ教室」「SPY×FAMILY」「聖剣伝説 Legend of Mana」「それでも歩は寄せてくる」「盾の勇者の成り上がりSeason2」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(第4期)」「ダンス・ダンス・ダンスール」「チェンソーマン」「ちみも」「ツルネ -つながりの一射-」「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の(略)」「であいもん」「D4DJ All Mix」「デート・ア・ライブ」「てっぺん!!!!!!!!!!!!!!!」「デリシャスパーティプリキュア」「転生王女と天才令嬢の魔法革命」「転生賢者の異世界ライフ」「転生したら剣でした」「Do It Yourself!! どぅー・いっと・ゆあせるふ!」「東京ミュウミュウにゅ〜」「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」「トモダチゲーム」「トモちゃんは女の子!」「TRIGUN STAMPEDE」「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」「とんでもスキルで異世界放浪メシ」「NieR: Automata Ver1.1a」【にじよん あにめーしょん】「人間不信の冒険者たちが世界を救うようです」「農民関連のスキルばっか上げてたら(略)」「ノケモノたちの夜」「BIRDIE WING -Golf Girl’s Story-」「HIGH CARD」「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」「はたらく魔王様!!」「Buddy Daddies」「薔薇王の葬列」「パリピ孔明」【ピーターグリルと賢者の時間 Super Extra】「ヒーラー・ガール」「ヒューマンバグ大学」「ビルディバイド -#FFFFFF-」「ヒロインたるもの! 嫌われヒロインと内緒のお仕事」「ひろがるスカイ!プリキュア」「夫婦以上、恋人未満。」「ブッチギレ!」「不徳のギルド」「不滅のあなたへ シーズン2」「ブラック★★ロックシューター DAWN FALL」「BLEACH 千年血戦篇」「プリマドール」「ブルーロック」「文豪ストレイドッグス(第4期)」「便利屋斎藤さん、異世界に行く」「僕のヒーローアカデミア(第5期)」「惑星のさみだれ」「ぼっち・ざ・ろっく!」「ポプテピピック(第2期)」「本好きの下剋上(第3期)」【舞妓さんちのまかないさん】「魔入りました!入間くん(第3シリーズ)」「魔術士オーフェンはぐれ旅 アーバンラマ編」「まちカドまぞく 2丁目」「マヴラヴオルタネイティヴ(第2期)」「魔法使い黎明期」「継母の連れ子が元カノだった」「万聖街」「虫かぶり姫」【名探偵コナン 犯人の犯沢さん】「メイドインアビス 烈日の黄金郷」「メガトン級ムサシ 2nd Season」「もういっぽん!」「もののがたり」「モブサイコ100」【八十亀ちゃんかんさつにっき4さつめ】「ヤマノススメ Next Summit」「勇者、辞めます」「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー(略)」「ユーレイデコ」「UniteUp!」「妖怪ウォッチ」「ようこそ実力主義の教室へ 2nd Season」「4人はそれぞれウソをつく」「よふかしのうた」【夜は猫といっしょ】【齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定】「弱虫ペダル LIMIT BREAK」「ラブオールプレー」「ラブライブ! スーパースター!!」「ラブライブ!!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(第2期)」「理系が恋に落ちたので証明してみた」「リコリス・リコイル」「REVENGER」「RWBY 氷雪帝国」【令和のデジキャラット】「恋愛フロップス」「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」「咲うアルスノトリア すんっ」


 
 
○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)

「オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」「バブル」「犬王」「ゆるキャン△」「夏へのトンネル、さよならの出口」「君を愛した一人の僕へ」「僕が愛したすべての君へ」「私に天使が舞い降りた! プレシャス・フレンズ」「ぼくらのよあけ」「雨を告げる漂流団地」「かがみの孤城」「金の国 水の国」「すずめの戸締り」

 

 

 


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