忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

 

←前(1/4)へ 

 

 

第3位 

’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16RE:ゼロから始める異世界生活」 ‘17「3月のライオン(第2シーズン)」 ‘18「ひそねとまそたん」 ‘19BEASTARS」 ‘20「無能なナナ」 ‘21「小林さんちのメイドラゴンS」

’22「メイドインアビス 烈日の黄金郷」

 先にバラしておくと、今シーズンのベスト3は全て原作ありのアニメになった。別に珍しい事態ではないのだが、過去に遡ると2019年以来となる。なんとなくの感覚でしかないが、「鬼滅」フィーバー以降、ジャンプアニメを代表とし、「ちゃんとした原作をちゃんとしたアニメにすればウケる」という当たり前すぎる認識が業界にも伝播しているような気がしている。そして、そんな「ちゃんとしたアニメ」の代表例の1つとなったのが、こちらのメイドインアビスである。キネマシトラスが第1期時点でガッツリとその基盤を作り上げ、衝撃の劇場版、そしてさらなる衝撃のこの第2期へと、着実にパスを繋いできた。まるでゴレンジャーハリケーンのように、そのお鉢が回れば回るほどに破壊力は着実に増している。

 クレジットこそ「2期」だが、どちらかというとこの作品においては「第六層」と言い切ってしまって良いのかもしれない。考えてみりゃ1クール目では「穴の上→第四層」を全部やってるわけで、同じ長さで扱ったのが第六層のみというのだから、そりゃぁ密度もゴリゴリである。より混沌を増し、およそ生き物がまともな形で描かれなくなった成れ果ての村。そのあまりに珍奇な風景がさも当たり前のように描かれ、そこでリコたちが出会うあらゆる「新しいもの」が異質さをそのままに、それでいてどこか当たり前に息づいているかのような不思議な感覚。すでに人間性が失われてしまった彼らの様子を見つつ、回想アニメを挟むことで「いかにして奈落が人を失わせていくか」というドキュメンタリーが残酷な形でしれっと描かれる。そこに残されたのは絶望と慚愧の物語のみだが、リコ、レグ、ナナチがそこを訪れ、新たな希望を灯して去っていく。リコたちの行き先は「下へ、下へ」のはずなのに、不思議と向上も救済も同時に存在しているという奇妙な現象。これを許すのがアビスのアビスたる所以。

 こうした現実感の乏しい世界に色をつけたのが製作陣であり、息を吹き込んだのがキャスト陣。レギュラーの面々は言わずもがなだが、やはり今期を支えたのはファプタ役・久野美咲、それに平田広明、寺崎裕香、斎賀みつきという「過去」の面々(あと、マアアさん)。本当に皆に愛され、尽くされた作品であった。3期もいつかきっと作られるのだろうが……いつになるのか、そして、どんな物語になるのか。

 


拍手

PR

 

 


←前(2/4)へ 

 

 

 


<アニメソング部門>

 人とカラオケにいく機会がめっきりなくなってしまい、ここ数年トーンダウンしちゃってます、アニソン部門。あと、実はリモート環境が増えて移動に使う時間が減ったっていうのも大きな問題の1つで、気に入ったアニソンってだいたい移動中の電車内とかで聞いてることが多くて、去年はあんまり必要としなかったのよね。家の中でわざわざ腰を据えて音楽を聴こうと思うタイミングって少ないじゃないですか。


 というわけで、以前あった「カラオケで一番練習した曲」部門は省略してノミネート曲を列挙していくが、まずは「単に歌が好き」部門。アニソンシンガーってのは少ないパイを奪い合うジャンルだが、こんだけ大量に見てるとやっぱり「最近ちょいちょい見かけるな」っていう名前も「誰やこいつ」っていう名前もあって、例えば直近で気になったのはフィロソフィーのダンス、「熱風は流転する」(あやかしトライアングル OP)や、DIALOGUE+の「僕らが愚かだなんて誰が言った」(骸骨騎士様、異世界へお出掛け中ED)。そんで名前も初めて聞いた、という枠ならカノエラナの「ヨトギバナシ」(虚構推理 Season2 OP)。この辺の路線はまだタイアップというだけでアニメ要素があんまり無いのは残念だが、こういう活動を続けているともっとアニメに寄り添うチャンスもありそう。タイアップなのかどうかよくわからんが、新しいアニソンで塗り替えてやろうという意気込みを感じるのは「アイウエ」(うる星やつら 第1期OP)。2期オープニングの「アイワナムチュー」も合わせてそうだが、どうしたってあの古のオープニングのイメージがちらつきそうな部分をキャッチーな新曲と映像で吹き飛ばそうという頑張りが見える。
 個人的な趣味趣向のせいであんまり男性ボーカルは扱ってなかった気がするのだが、今期は結構男性ボーカルでも気になるアーティストがおり、例えばめいちゃんの「ラナ」(エスタブライフ グレートエスケープ OP)。めいちゃんはその後もちょいちょい名前を見かけるけど、割と好みの音質。他にも伊東歌詞太郎は遭遇率が上がっており、個人的には「ひなたの国」(夜は猫といっしょ ED)が好き。直近で変なインパクトがあったのは「くらえ!テレパシー」(トモちゃんは女の子! OP)のマハラージャン。どういう音楽ジャンルなんだろう。
 多分動画配信サイトからの流れなのだろうが、MV風というか、画面に歌詞の文字を盛り込んだ演出が一気に増えたのが今年だった気がしており、代表的なところでは「堕天」(よふかしのうた OP)は気に入って毎回楽しみに見ていた映像。アニメのオープニングで、こうして曲中にブレイクを大胆に入れてくる構造って珍しいよね。他にも勢い任せで無駄に格好いい「Dance In The Game」(ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season OP)もそうだし、「」(モブサイコ100  OP)も文字の演出がよく効いている。歌い手のMVといえば「チクタクボーイ」(5億年ボタン【公式】 ED)のMVがとても好きです。
 無駄にインパクトの強かった部門をピックアップしていくと、知り合いから「長すぎていっつも気になるねん」という理不尽なツッコミを受けた「MYSTERIOUS」(後宮の烏 OP)。いや確かに長いけども。このねっちょり感が持ち味じゃないですか。年度初頭に話題を攫ったのは「チキチキバンバン」(パリピ孔明OP)。これも何度もリピートしたなぁ。4月時点で「もう、これグランプリで受賞できそうじゃね?」って思ってたくらいにはインパクトのでかい映像と音のコラボである。同じタイミングで並び立つインパクトを与えてくれたのは「恋はエクスプロージョン」(恋は世界征服のあとで OP)。歴史的にも模範的な田村ゆかりの使い方である。なお、かのゆるゆり事件以来、久しぶりに安元爆撃が行われた楽曲としても歴史に残せるのである。公式が安元すんな。そうそう、インパクトで言えばやっぱり「KICK BACK」(チェンソーマン OP)はあげておくべきでしょうね。エンディングも話題になることが多かったが、わたしゃ1回観た程度であんま印象が残らんかったな。あ、あとは当然「冥途の子守唄」(アキバ冥途戦争 ED)。頼むからサトリナ仕事選んで(いいぞもっとやれ)。
 映像の印象が強い部門も軽く触れておくと、やっぱり話題性で言えば「扉を開けてベルを鳴らそう」(ヤマノススメNext Summit ED)。このクオリティの1人作画で週替わりとか、マジで意味のわからんことやりすぎや。映像と歌唱の噛み合い方だと「どきどきアイデアをよろしく」(Do It Yourself OP)も飛ばせず毎週観ちゃってた映像だね。やっぱオープニングってこういうワイワイ系の賑やかが王道。
 あとは最後までエントリーを悩んだ最終候補部門で、まずはお約束の話題作から「花の塔」(リコリス・リコイル ED)。この曲、中毒性の高さがうまいこと説明できないのが不思議なんだよな。いい映像だよなぁ。中毒性が説明しやすいのは「恋愛脳」(Engage Kiss ED)かな。個人的にナナヲアカリは刺さりやすい体質です。刺さる音といえば「HOLLOW HUNGER」(オーバーロードⅣ OP)の野放図なメロディラインも狂おしいほどに好き。オバロの楽曲、今んとこハズレ無いんだよな。直近で変に刺さっちゃったのは「escalate」(NieR:Automata Ver1.1a OP)。まぁ、いつも通りのAimerさんと言えばそれまでだけども、やっぱり後を引く。
 万感の思いのこもる楽曲なら、「人なんだ」(うたわれるもの 二人の白皇 OP)に積み重なった歴史の重み。それに一番不安定で不定形なはずのアニメに「かたち」(メイドインアビス 烈日の黄金郷)というタイトルをつけちゃう残忍さ。かたちになってる。そしてもちろん「青春コンプレックス」(ぼっち・ざ・ろっく! OP)。すべての伝説はここに幕が開ける。エンディングも甲乙つけ難いが、私個人としては「Distortion!!」が一番好きですね。最初の1曲で印象に残ってるってのもあるけど、やっぱ僕は生まれながらにしてドラムを応援したい星の下に生まれたみたいです。ころころしたキャラの映像も初見が一番衝撃だったしね。

 ほんでまだ3曲あるんですわ。

 

 


拍手

 

 

←前(3/4)へ 

 

 


<キャラクター部門・女性キャラ>

 もう列挙するだけでも面倒なので正直1年分の総ざらえができてない気もしますが、端折り気味でも頑張りましょう、女性キャラクター部門でございます。

 結局この部門のリストは、「各々の作品のヒロイン勢で誰が1番好き?」みたいな話になりがちで、たとえばLiella!なら死ぬまで嵐千砂都(ラブライブ!ス―パースター!!)ちゃん推しだよ、とか、群雄割拠の異世界ヒロインだけど最終的にやっぱり藤宮さん(異世界おじさん)でよくない? とか、そういうことを延々書いていくだけになりがち。なんとか少しでも関連項目をまとめて書き上げられないもんだろうか。

 男性部門に倣って、まずは真っ当な主人公からリストアップしてみよう。何故か私は「傍で頑張ってる子の方が可愛くない?」みたいな傾向があり、たとえば「Engage Kiss」ではメインヒロインのキサラももちろん可愛いけど、不憫枠に傾きがちな一途な元カノのアヤノさん推しだったりします。「金装のヴェルメイユ」で圧倒的エロさのヴェルメイさんを差し置いて「エロ妄想幼馴染最高やろがい」ってんでリリアちゃんばかり見てしまうのは全く同じ現象ですよね。おかげで主人公がなかなか選びにくく、選ぶとなるとクセの強い連中ばかりが集まってくる。たとえば和平なごみ嬢(アキバ冥途戦争)なら流石に主人公でもエントリーさせざるを得ない。とんとことんで1人選べって言われたら、まぁなごみになるよね。他にも阿波連れいな(阿波連さんははかれない)も主人公の勝ちってことでいいかな。ここのカップルは2人して存在感があるわ。他にもクオン(うたわれるもの 二人の白皇)さん、まめだ(うちの師匠はしっぽがない)さん、柳寿雪(後宮の烏)さん、禍原デス美(恋は世界征服の後で)さん、棟梨ひより(ビルディバイド)ちゃん、エリアーナ・ベルンシュタイン(虫かぶり姫)様、etc. etc....。なんや、割と普通にメインヒロインが応援できてる作品も多かったわ。ちなみに「水星の魔女」みたいな作品だと「そりゃメインヒロイン推しでもあるが、他にも気になる子がいっぱい……」ってあわあわするので困る。でも流石にトータルでの一押しはスレッタ・マーキュリーさんってことでいいのかなぁ。多分、史上唯一「たぬきが2匹ヒロイン部門でエントリーした年」になる気がする。

 少しずつサブにずらしていくと、たとえば緒山みはりちゃん(お兄ちゃんはおしまい!)はキャリさんボイスをフル回転させつつ、「マッドなサイエンティストでしっかり者だけど最終的にお兄ちゃん溺愛」という救いようのなさが高得点だし、リコはん(まちカドまぞく 2丁目)はボイスの際立ちもありつつ、完璧な立ち位置で作品をぐるんぐるんかき回してくれた台風の目。今年度のヒロイン、タヌキとかキツネがやたら多いな?(そうでもねぇよ)。純正の可愛らしさなら他にもリリィ(万聖街)あたりも良いですし、変な声ばっかり並べたいならマルテースちゃん(エスタブライフ グレートエスケープ)とかプリマスちゃん(便利屋斎藤さん、異世界に行く)あたりもいい脇役だ。

 常に主人公サイドを盛り立ててくれるライバルキャラも愛着が湧きやすいポジションで、たとえば矢薙ソニアちゃん(ヒーラー・ガール)なんてのはツンなふりしてデレしかなかったりするし、クールキャラを気取って実は作中屈指のギャグメイカーである夜帷/フィオナさん(SPY×FAMILY)も強烈なキャラ。そして最後までトップ選出候補に残り続けた南雲杏奈(もういっぽん!)や、最終的にお前が主人公か!と思うほどのぷりん/須理出未来さん(Do It Yourself!!)もこの枠。悪口と見せかけた照れ隠しのやつら多すぎんよ〜。どうにも私はこの手のキャラが大好きすぎるようだな。南暁月さん(継母の連れ子が元カノだった)は……ちょっと違うかな? でもキャラの強烈さは同じかも。

 あと、なんか知らんけど歳をとると娘くらいの歳のロリっこに対する目線が変わってきてしまうようで、桜樹八重花ちゃん(組長娘と世話係)とか海坂ミリちゃん(Buddy Daddies)とか、雪平一果ちゃん(であいもん)とかを見てると、なんか泣きたくなる感情までが同居してくる。病気かもしれないので、YESロリーター、NOタッチの精神を大切にしていきたいですね。

 そういや今期は「クッソムカつく悪役部門」ってのがあんまりエントリーされていなかったのだけど、思い出してみるとたとえばラナー様(オーバーロードⅣ)なんて結構インパクトのでかい悪役(?)でしたよね。あの子、作中で一番幸せになっちゃいけないはずなのに幸せなのずるいよな? あと敵キャラっていうと……えっと、ヴィペールさん(BIRDIE WING)とか……。急にキャラの器のサイズが超圧縮されたな? あ、そうだ真っ当なバトルの敵キャラとして見応えがあったレディ・ナガン(僕のヒーローアカデミア)は良いですよ。悲運の敵将、あとCVが種さん。

 というわけで最後はベスト3……と行きたいところだが、最終選考まで残った他のキャラをここで一気に紹介。今年1年、ずっと可愛かった。分け合う美味しさを焼き付けるヒロイン、芙羽ここね/キュアスパイシー(デリシャスパーティプリキュア)だ! やっぱり僕はここねちゃん推しでした。視聴前はらんらんでカタいと思ってただけに意外。まぁ、やっぱり名前をあげとかないと消化不良だよね、錦木千束さん(リコリス・リコイル)だ! リコリコ、典型的な「嫌いじゃないけど突出したところがない作品」なので要素が拾いにくくて不憫。全ての悲しみを背負いきった英雄、ヴエコ(メイドインアビス 烈日の黄金郷)だ! ほんとに彼女の生き様は切なくて、優しくてねぇ……そりゃ泣くよ。しょうがないよ。萌えとかあざとさという概念を吹き飛ばした異次元存在、キャロル・オールストン嬢(トモちゃんは女の子!)だ! ほんと、何をどうやったらあんなド畜生な女の子をデザインすることができるんでしょうね。メインカップルがベタすぎるアニメのサブで出していいキャラじゃねぇだろ。毒の名を冠するからこそ、沁み渡れば命に関わる、トキシッコ・ダナー(不徳のギルド)だ! 不徳は各ヒロインが本当に鎬を削ったが、やはり最後に勝つのはトキシッコなんだよ、旦那。私の魂はリズム隊に縛られ続ける、伊地知虹夏ちゃん(ぼっち・ざ・ろっく!)だ! そう、私は喜多ちゃんよりも虹夏派。やっぱり苦労性のリーダーを応援したくなるし、虹夏には必殺の一撃「自販機前」があるので。ドラマー少女はみんな幸せになってほしいんだ。そして最後の最後までなんとかトップ3に捩じ込めないかと悩み続けたヒロイン、朝井アキラちゃん(よふかしのうた)だ! もう、世界一正しい花守ゆみりボイスの使い方なんですよ。こんな幼馴染がいるのに、コウくんったら吸血鬼に憧れやがる……。そっと隣に立っているだけの幼馴染ヒロインとしては史上最強。早く、朝が来ないかな。

 さぁ、残り3名!

 

 


第3位
‘10 「会長はメイド様!」より「鮎沢美咲」
‘11 「47都道府犬」より「愛知犬」
’12 「しろくまカフェ」より「笹子さん」
’13 「サムライフラメンコ」より「真野まり」
’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」
’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」
’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」
‘17 「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」
‘18 「SSSS.GRIDMAN」より「新条アカネ」
’19 「バビロン」より「曲世愛」
‘20 「メジャーセカンド2」より「沢弥生」
‘21 「不滅のあなたへ」より「ハヤセ」
’22 「シャインポスト」より「青天国春」

 「シャインポスト」からは絶対に誰か一人は上がってくるだろうという予感はありました。問題はそれがTINGSの誰になるか。個人的な好みで言うたら理王なんですよね。「持たざる者の悲哀」を描いたシナリオ上の立ち位置もバッチリ好みに合い、単体なら多分理王推し。ただ、異質なメンバーたちを飲み込むお嬢の存在感も強烈で、乗り越えた試練を思えば杏夏だってランキング入りしてもおかしくない人材。紅葉だけちょっと出番が足りなかったが、世界の全てを見ていた雪音だって、そこいらのアイドルアニメなら充分トップを取れるはずだ。

 しかし、残念ながら「シャインポスト」という作品自体が、青天国春というたった1体の怪物を中心に回っていたのは認めざるを得ない事実。単体で可愛いキャラ、好きなキャラはいるが、いちアニメファンとして、アニメの土台となり、そこから全てが始まったキャラクターの大きさを無視するわけにはいかないのだ。すべては青天国春のための物語。人類が、たった1人のアイドルに立ち向かうための物語。それが形成された時点で、春は神なのである。

 まぁ、アイドルアニメっつってこの構造が出来上がった時点でもう勝ちよね。完全に方法論としては少年漫画のそれなのに、TINGSの5人は最終的に立派な「アイドル」へと上り詰めている。倒さなければいけないラスボスをその内に秘め、「倒し、乗り越える」ことこそが最終的な融和を生み出す。そんなドロドロの坩堝を生み出した化け物をここで取り上げないわけにはいかないのだ。史上初の「怖くて見てらんない系アイドル」、刮目して見よ。

 


拍手

 当ブログにお越しいただいている皆様。毎度ありがとうございます。僕です。この度、大切なお知らせがあってわざわざ記事を立てました。

 

 当ブログは、今まで抵抗があり、悩みながらも決して選択しなかった行動を、苦渋の判断の末に行うことにしました。本当にこのようなお知らせをすることは心苦しく思いますが、諸般の事情が重なった結果の決断ですので、どうかご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 

 この度、当ブログは………………

 


拍手


 さ、今年も頑張るか……何を頑張るって、もちろん省エネ化をね。去年は「なるべくテキストを短くしていく」という目標を立て、前年比で約1万文字の削減に成功。今年もその努力を継続し、作業量を減らすのである。いや、そんなに作業が嫌ならそもそも書くなって話だが。それは出来ない相談だ(相談するとしたら多分病院だ)。
 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)最近は加齢のせいか物忘れも激しくなっており、去年の記事を読んで「あれぇ、俺こんなこと書いてたっけ……」みたいな現象も頻発するようになってきている。もう、無責任に書き捨てていくしかないな。
 今期エントリーされたのは、「2021年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の155作品。……まぁ、数字だけを見ればだいたい「例年通り」って量かな。一応昨年比で言えば微減に見えるのだが、今年あたりから5分枠のショートアニメとかは面倒で切るようにしはじめ、その数がダイレクトに影響している。具体的に見ると、去年は「通常枠141本、ショート枠19本で合計160本」という換算だったが、今年度は「通常枠148本、ショート枠7本で合計155本」なので視聴時間だけで言えば増えてすらいる。まぁ、これでも全盛期よりはマシな数よ……。理想的には、週40本前後まで数を落とせれば多少楽になるんだけど……。
 一応過去のデータと接続すると、本数の増減はこんな感じ(括弧内がショート枠を除いた数字)
7674596790
103(93)132(121)149(133)152(129)
170(148)170(150)183(157)157(135)
160(141)155(148)
 一応個人的な事情が混ざるとはいえ、およそコロナの影響からは抜け出し始めているとみていいんじゃなかろうか。
 続いて劇場作品だが、こちらも19本という数字は去年から大幅増で回復傾向。やはり去年はコロナダイレクトで外出すること自体がためらわれていたために大きく数字を落としたが、今年は(一時的とはいえ)解放されたこともあり、およそコロナ前まで数字を戻した感じ。業界全体で劇場版商法の旨味は認知されているので、コロナの問題が解決すれば、また数は伸びる気がしますね。一応、これまでの数字の変化は以下の通り。
7→4→6→12→8→6→
9→17151722719
 なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている。「基本的に」はね……過去に例外となる事例がね、出てますのでね……。(察し)
 
 
○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示)

「アイドリッシュセブン Third BEAT!」「明日ちゃんのセーラー服」「ありふれた職業で世界最強 2nd Season」「イジらないで、長瀞さん」「異世界食堂2」「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」「ヴァニタスの手記」「Vivy -Fluorite Eyes song-」「ヴィジュアルプリズン」「うらみちお兄さん」「86 -エイティシックス-」「EDENS ZERO」「王様ランキング」「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」「オッドタクシー」「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」「オリエント」【オンエアできない!】「怪人開発部の黒井津さん」「海賊王女」【かぎなど】「かげきしょうじょ!!」「彼女もカノジョ」「からかい上手の高木さん3」「鬼滅の刃 遊郭編」「逆転世界ノ電池少女」「CUE!」「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」「吸血鬼すぐ死ぬ」「境界戦機」「蜘蛛ですが、何か?」【黒ギャルになったから親友としてみた。】「ぐんまちゃん」「現実主義勇者の王国再建記」「賢者の弟子を名乗る賢者」「恋と呼ぶには気持ち悪い」「ゴジラS.P<シンギュラポイント>」「小林さんちのメイドラゴンS」「古見さんは、コミュ症です。」「殺し愛」「最果てのパラディン」「最遊記RELOAD-ZEROIN-」「サクガン」「佐々木と宮野」「Sonny Boy」「錆色のアーマ -黎明-」「錆喰いビスコ」「さよなら私のクラマー」「さんかく窓の外側は夜」「シキザクラ」「時光代理人 -LINK CLICK-」「失格紋の最強賢者」「死神坊ちゃんと黒メイド」「シャーマンキング」「灼熱カバディ」「シャドーハウス」「ジャヒー様はくじけない!」「終末のハーレム」「終末のワルキューレ」「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD」「白い砂のアクアトープ」「進化の実〜知らないうちに勝ち組人生」「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」「進撃の巨人 The Final Season(第2期)」「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」「スーパーカブ」「SCARLET NEXUS」「すばらしきこのせかい The Animation」「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」「スローループ」「聖女の魔力は万能です」「精霊幻想記」「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」「セスタス -The Roman Fighter-」「セブンナイツレボリューション-英雄の継承者-」「SELECTION PROJECT」「戦闘員、派遣します!」「先輩がうざい後輩の話」「その着せ替え人形は恋をする」「ゾンビランドサガリベンジ」「大正オトメ御伽話」「SSSS.DYNAZENON」「takt op. Destiny」「探偵はもう、死んでいる。」「チート薬師のスローライフ」「月が導く異世界道中」「月とライカと吸血鬼」「出会って5秒でバトル」「D_SIDE TRAUMEREI THE ANIMATION」「Deep Insanity THE LOST CHILD」【でーじミーツガール】「テスラノート」「デリシャスパーティ・プリキュア」「天官賜福」「天才王子の赤字国家再生術」「転スラ日記」「転生したらスライムだった件(第2期)」「東京24区」「東京リベンジャーズ」「闘神機ジーズフレーム」「ドールズフロントライン」「トライブナイン」「ドラゴン、家を買う」「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」「トロピカル〜ジュ!プリキュア」「NIGHT HEAD 2041」「七つの大罪 憤怒の審判」「ニンジャラ」「NOMAD メガロボクス2」「バクテン!!」「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」「バック・アロウ」「バトルアスリーテス第運動会 ReSTART!」「薔薇王の葬列」【Bang Dream! ガルパ☆ピコひーばー!】「範馬刃牙」「半妖の夜叉姫(第2期)」「ピーチボーイリバーサイド」「ひぐらしのなく頃に卒」「ひぐらしのなく頃に業」「髭を剃る。そして女子高生を拾う」「美少年探偵団」「100万の命の上に俺は立っている2」「ビルディバイド-#000000-」「異世界美少女受肉おじさんと」「Fairy蘭丸〜あなたの心お助けします〜」「フットサルボーイズ!!!!!!」「不滅のあなたへ」「プラオレ! Pride of Orange」「プラチナエンド」「ぶらどらぶ」「プリンセスコネクト! Re:Dive Season2」「フルーツバスケット The Final Season」「ブルーピリオド」「BLUE REFLECTION RAY/零」「平穏世代の韋駄天達」「平家物語」「ぼくたちのリメイク」「僕のヒーローアカデミア(第5期)」【舞妓さんちのまかないさん】「MARS RED」「魔入りました!入間くん2」「マギアレコード 2nd SEASON-覚醒前夜-」「マジカパーティ」「ましろのおと」「魔法科高校の優等生」「マブラヴオルタネイティブ」「見える子ちゃん」「ミュークルドリーミーみっくす!」「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜(第2期)」「MUTEKING THE Dancing HERO」「迷宮ブラックカンパニー」「メガトン級ムサシ」「女神寮の寮母くん。」「やくならマグカップも」「やくならマグカップも 二番窯」「結城友奈は勇者である-大満開の章-」【ゆゆゆちゅるっと】「妖怪ウォッチ♪」「ラブライブ!スーパースター!!」「リアデイルの大地にて」「リーマンズクラブ」「RE-MAIN」「ルパン三世 PART6


 
 
○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)
BanG Dream! Episode of RoseliaⅠ:約束」「BanG Dream! Episode of RoseliaⅡ:Song I am」「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」「映画大好きポンポさん」「サイダーのように言葉が湧き上がる」「BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage」「岬のマヨイガ」「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章」「アイの歌声を聴かせて」「すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」「フラ・フラダンス」「ARIA The BENEDIZIONE」「BanG Dream! ぽっぴん’ どりーむ!」「地球外少年少女 前編〜地球外からの使者〜」「地球外少年少女 後編〜はじまりの物語〜」「鹿の王 ユナと約束の旅」「呪術廻戦0」「グッバイ、ドン・グリーズ!」「ブルーサーマル」
 
 

拍手


 
←前(1/4)へ 
 
 
第3位 
’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16RE:ゼロから始める異世界生活」 ‘17「3月のライオン(第2シーズン)」 ‘18「ひそねとまそたん」 ‘19BEASTARS」 ‘20「無能なナナ」
‘21「小林さんちのメイドラゴンS」
 やはりこの作品は個人的に外すことができない。暗澹たる話題の多かった今年1年ではあるが、復興を物語る作品も着実に登場している。
 4年越しの新作となった第2期。その間にあった悲劇は忘れられるものではないが、遺志を継ぎ、新たな傑作が生まれた。「京アニ品質」は厳然と守られており、武本さんから引き継いだ石原さんのお仕事も敬意にあふれた見事なものだった。もちろん、余計なことは考えずにケラケラと笑いながら見られる作品にも仕上がっているので、特盛りの「カワイイ!」を堪能しながらゆっくりとしたファンタジーな時間に浸るだけでも何の問題もない。2期目となった今回は各キャラクターのさらなる掘り下げが行われ、新キャラ・イルルによって「人とドラゴンと」という融和の物語がさらに解像度を増し、そこにエルマとトールの関係が改めて展開されることで「ドラゴンとドラゴンと」の関係性もうかがい知ることができる。描こうとしている物語は非常にシンプルなのだが、それを何気ない日常と度胆を抜くファンタジーという極端な両輪で回すことにより、世界はこんなにも新鮮なものになる。どの方向から見てもしっかりと噛み締められる、そんな作品。
 異種間でのコミュニケーションができるなら、そりゃぁ人と人だってさ。
 
 

拍手


 
 
←前(2/4)へ 
 
 
 
<アニメソング部門>
 意外と真剣、アニメソング部門。こちらは私がカラオケマシーンとなってからだいぶ重要性が変わってきた部門なのだが、今年度はそこにさらにちょっとした異変。というのは、私が健康面の問題を抱えたことにより、下半期はほぼカラオケに行けなかったのである。「どうでもいいわ!」と思わないでほしい。やっぱりカラオケで歌いたい、という欲求があるかどうかで楽曲の評価ってのも変わってくるし、普段からアニソンに触れる時間も去年よりかなり少なくなった。そういう意味ではちょい消化不良の1年だったのだ。
 というわけで、例年よりやや少なめでお送りすることになる気がするが、それでももちろん、今年も良いアニソンはたくさん存在しているぞ。この部門では「純粋に楽曲が好き」と「アニメ映像も含めて評価が高い」という2つの評価基準が入り混じってるのでちょっと視点がゴチャつくのはご了承願いたい。あ、あともう某作品のレヴュー曲はここには入れません。きりが無いので。
 まずは定番のアニソン歌手部門。私が一押しのJUNNAの楽曲から「海と真珠」(海賊王女 OP)。安定の歌唱力はもちろん、繊細で美麗な映像に嫌でも期待は高まった。高まったのに……。海つながりでやたら盛り上がったオープニングといえば「Viva! Spark! トロピカル〜ジュ!プリキュア」(トロピカル〜ジュ!プリキュア OP)。曲がご陽気なのも良いが何といっても映像である。冒頭、無表情ながら元気に踊るみのりん先輩が見たいためだけに日々を生きてたまである。同様にご陽気な盛り上げだったら「ロールプレイング」(ドラゴン、家を買う OP)は隠れた名曲。ほんとにオーイシマサヨシは気持ちいい音を作るのがうまい。age系オープニングでいえばやはり外せないのは「START!! True dreams」(ラブライブ!スーパースター!! OP)。映像も含めるとエンディングの方がいいぞ派もいるのだが、私としてはやっぱり看板はOPかなぁ。一回聞いてすぐに「これはラブライブだ!」と分かる伝統芸。サビで胸をドンドンやるところが千砂都のアップなのが嬉しい。
 続いてちょっと変なくくりだが、「どうでもいいアニメ、なんかやたらアニソンが格好いい」部門。なろう系の粗製乱造アニメもアニソンに罪は無い。例えば「Dark Seeks light」(暗殺貴族 OP)とか実は作品内容と割と綺麗なリンクを見せているし、映像もシュートで良作になっている。直近で好きだった曲は「外道讃歌」(ありふれた職業で世界最強 2nd season ED)。この手の曲で寂しいのは、アニメ見てる人が周りにいないせいで、練習してカラオケで歌おうにも誰にもわかってもらえないところである。「ギャンブル」(月が導く異世界道中 OP)ですでにそういう目に遭った。世間の人間はもっと質を問わずにアニメを見ろ(暴論)。
 続いてアニメの内容にダイレクトに食い込むキャラソン部門。インパクト抜群の古き良きアニソン(の枠からすら飛び出しそうなの)は「キスイダ!」(フルダイブRPG ED)。フルで聞くと完全にファイルーズ劇場。キャストの劇場対抗なら「見えないからね!?」(見える子ちゃん OP)。世界はもっと雨宮天をいじめたいと思ってるよ。別方向でキャラソンの秀作といえば「満月とシルエットの夜」(死神坊ちゃんと黒メイド OP)。歌詞に何一つひねりがないストレートなメッセージソングなのだが……かわいいよねぇ。そしてキャラソンの中でも何かを極めた感があるのが「星の旅人」(かげきしょうじょ!! ED)。さらさ&愛ちゃんバージョンも最高だが、是非他のユニットバージョンも味わってほしい。そしてキャラソンって意味ではちょっと異質だがインパクト抜群だったのが「咆哮」(錆喰いビスコ ED)。鈴木崚汰の声の合わせがうますぎるんよ。ビスコはオープニングの方も話題性に飛んでクオリティが高く、アニソンに恵まれた作品だったな。
 個性の際立ちで忘れられないのが「負けイベ実況プレイ」(出会って5秒でバトル ED)。これ、別に本編ともあんま関係ないし、なんでこんなカッ飛んだ曲だったんだろう。独自の映像も相まってさらにドラッグ味が強いのは「聖者の行進」(平穏世代の韋駄天達 OP)。こういう映像ってどんな神経から出てくるんだろう。神経が分からんとかいいながらいつも通りなので大体わかるのは「生活こんきゅーダメディネロ」(ジャヒー様はくじけない! OP)。すみぺ、ええとこのお嬢のくせにこんな曲歌いやがって。
 残りは最後まで選出を悩んだ最終候補群。まずは映像の格好良さもビビッとくる「境界線」(86 -エイティシックス- OP)。クドいメッセージ性もこのアニメなら適材適所だ。映像でタイトルを差し込むタイミングがほんと好き。アニメの雰囲気を見事に汲み取った楽曲といえば「ないない」(シャドーハウス ED(リンクはMV)。思い切ってOPをインスト曲にしてエンディングでこれを使ってるあたりがとても良いセンス。好きなアーティストの好きなテイストがハマった楽曲でいえば「DiViNE」(BLUE REFLECTION/ OP)。西澤幸奏は「ENDiNG MiRAGE」(終末のハーレム ED)も好きなんだけど、なかなか売れるアニメと噛み合わないのが口惜しい……。売れるアニメといえばやっぱり……「残響散歌」(鬼滅の刃 遊郭編 OP)でしょうね。パワーあるなぁ。あ、あと最後に「ピコたるもの ふぃーばー!」(ガルパ☆ピコふぃーばー!)を……せっかくなのでリンクに18話置いときますね。
 

拍手

 

 

←前(3/4)へ 

 

 

<キャラクター部門・女性キャラ>

 頑張って短くまとめ甲斐のある部門、それがこちら。男性キャラ部門よりもはるかに視点が散ってしまって大変なのだが、何とかスマートにまとめていきたいところ。

 いきなりキャラ単体で評価しにくいのが主人公部門。たとえばヴィヴィ(Vivy -Fluorite Eye’s Song-)はとても良いキャラだったのは間違いないのだが、この部門でさらに選出するのはどうなのかって話よ。他にも古見硝子(古見さんはコミュ症です。)さんもアニメ作品としては革新的な「美少女」だったが、彼女の魅力と作品の魅力を切り離して考えるのが難しい。看板を背負ってくれたメインヒロインは他にもたくさんおり、たとえばアリス(死神坊ちゃんと黒メイド)の阿漕すぎるヒロイン像は命を賭して貫き通す愛を与えてくれるし、同様に無性の愛を提供してくれる正妻には立花夕月(ユヅ)(大正オトメ御伽噺)もいる。ひたすらおうちで愛でていたいと思わせる存在。ちなみにおっぱいが共通項なのは偶然だぞ(ヴィヴィはそうでもない)。

 さらなる積極性を持つヒロインとしては、たとえば元気少女の赤城りん(逆転世界ノ電池少女)なんかもいい具合に弾けた正統派ヒロインだった。世の中のオタクは「オタク話が通じる幼なじみ」を求めておる。似たようなお馬鹿元気路線で近いのは根来牡丹(テスラノート)。作品が必要以上に馬鹿だったのでヒロインの彼女もとばっちりで馬鹿のイメージが強いな。そうそう、エミリコ(シャドーハウス)も忘れちゃダメだし、豊川姫乃(やくならマグカップも)も夢に向かって突き進む真っ直ぐヒロイン。どうにも歳をとるとシンプルに元気をもらえそうなキャラに惹かれるようになるのかもしれない。

 もうちょい複雑な立ち位置の主人公キャラとしては、たとえば作品世界全てを支え、語り継ぐ存在であるびわ(平家物語)も無視できない存在感を放っている。あれだけの物語を1人で持っていけと言われた少女ってのは大したもんだ。物語の中心に居座りながら、常に奇妙な浮遊感を伴う謎系ヒロインなら小熊(スーパーカブ)さんもいる。ひたすら具の少ないレトルト牛丼を温める系ヒロイン、怖い。孤独な戦いに挑み、最後の最後で報われたヒロインならヴラディレーナ・ミリーゼ(レーナ)86 -エイティシックス-)が印象深い。彼女の笑顔のために、頑張ってよかったと思わせるだけの存在。あと一応ヒロインといえばヒロインだったのが橘日向(異世界美少女受肉おじさんと)。まぁ、ヒロインは神宮寺だったんじゃないかという意見も甘んじて受け入れるが。最終的にメインヒロインだったと思われる隠れた存在としてクローディア・トゥアハーデ(暗殺貴族)さんもあげておきますね。可愛かったんだもん。主に声が。

 こうして並べるとメインヒロインだけでお腹いっぱいだな……。一応サブヒロインというか、ライバル的位置取りのキャラをまとめようと思ってたけど、長くなりそうだから巻きでいきます。主人公以上に引き立ったキャラの多かった作品からは代表して奈良田愛杉本紗和(かげきしょうじょ!!)の2名。まぁ、原作を読み終わった後だと圧倒的に「野島ァ! 聖ィィィィ!」って感想になるのだが、アニメ部分だけだとこの2人の同級生がさらさを引っ張る役割がドラマティックだったよね。作中でどうにも気になってずっと追い続けてたのはヒリング王妃(王様ランキング)。ほんと、ツンデレの極みみたいな人でねぇ。「実は全員善人」という作品世界の中でも突出して善人で、苦労人だったわ。2期になって一気に解像度が上がった名ライバルではエルマ(小林さんちのメイドラゴンS)も忘れちゃいけない。トールの一部を作ったのはエルマだし、エルマの一部を作ったのはトール。良い関係性だ。どっちがメインヒロインだか分からなくなっちゃったけど注目したいのは宮沢風花(白い砂のアクアトープ)。既存の「アイドル」というヒロイン像からは飛び出した強すぎる適応能力は他作品のヒロインには無い魅力になってたなぁ。

 ざっくりイロモノ枠でまとめておくがインパクトがデカかったキャラをいくらか拾っていくと、まずは何といっても2代目SSSS.DYANAZENON)。まさかあの子がこんなことに……という衝撃が先立つが、ふつーに働く女性として魅力的だったのよね。働く女性といえば、結局働いてたんだかどうかよく分からなかったあき先生Sonny Boy)。登場時から最後の最後までずっと目がガンギマリという危険すぎるキャラ。結局なんだったのかよく分からんけどインパクトは絶大。存在感があるんだか無いんだか、カオスすぎる存在はナレーション(ぐんまちゃん)。……女性キャラ部門でいいんだよね? 登場シーンだけでいえば数少ないのに一発で場の空気を持っていったナイスキャラだと地獄takt op. Destiny)なんかも強い。こちらも声が強い。

 残りは最終候補として残った悩まし乙女たち。直近だと恋愛描写で一気に好感度が爆上げした神ヒロイン・ジャンヌ(ヴァニタスの手記)。こんなに可愛い恋愛関係見たことない。同様に純愛の強さを見せつけてくれたのは志野亜貴(ぼくたちのリメイク)。シノアキはなぁ、構成する要素全部が可愛いんだよなぁ。純愛の強さがピンポイントで貫かれたのは嵐千砂都(ラブライブ!スーパースター!!)。怖いほどの慈愛。ラブライブキャラの秘めた想いっていちいち強すぎる。中の人要素も強いかもしれないけどグサグサ刺さったダウナー系ヒロインは飛鳥川ちせSSSS.DYNAZENON)さん。ニートに優しそうで優しくない、少し優しいヒロイン。中の人繋がりで渥美綾(大正オトメ御伽噺)さん。やっぱこういうやさぐれヒロインが強いなぁ。

 他にも好物としてはぶっ壊れ敵キャラ部門ってのがあって、代表選手はミク(平穏世代の韋駄天達)さんだろうか。主人公側がチート設定なのに遥か未来に至るまでの不安要素を忍ばせ続ける隠匿系の敵キャラ、怖すぎる。怖さでいえば圧倒的なのはやっぱりアリシア(フルダイブRPG)さんだろう。ある意味で世界を作った近距離パワー型、世界一デスボイスが似合うヒロイン。憎めない「元敵キャラ」なら山田仁菜BLUE REFLECTION/澪)さん。百合に翻弄されて心壊される女子高生、良き。心の壊れ具合なら何と言っても郡千景(結城友奈は勇者である -大満開の章-)さん。こちらも本当は強い子だったのだけども……真っ直ぐな悲劇もそれはそれで素敵。

 そして最後は……日曜朝の軍師キャラ2名、一ノ瀬みのり(トロピカル〜ジュ!プリキュア)先輩、そして今井ことこ(ミュークルドリーミー みっくす!)先輩。世界中の女児よ、眼鏡を光らせるのだ。

 

 


拍手

 真っ先に断り書きをしておくと、今年こそは省エネバージョンでお送りしようと思っています。毎年このテキストだけで相当な時間を費やしてるのだけど、流石にコスパが悪い気がして……(10年前に気付け)。書き始める段階でどうなるか全然予想は付いてないけど、目標は例年の半分くらいのテキスト量!

 「ならやめればいいじゃん」っていうのが多分正常な考え方だと思うのだが、残念ながらそれは出来ない性分なので頑張って書いていこうと思います。毎年の断り書きになりますが、過去の履歴は「アニメ・雑記」タグからたどることができるので気になる人はそちらからどうぞ。

 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)そして毎年、適当な賞の設定に苦しむことになるのである。

 今期エントリーされたのは、「2020年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の160作品。……あれ? 意外と数があるな……春夏クールの落ち込みから考えて例年よりも絶対に下がると思ってたんだが……冬クールの追い込みのせいで、なんと昨年度よりも最終的な数は増えている。去年のグランプリ記事で「来年はコロナの影響で絶対減るやろなぁ」って書いてるんだけど、日本のアニメ業界はどんだけ必死なんや。まぁ、結局「Nobless」とかのほとんど観てないようなレベルの作品もエントリー扱いにしちゃってるからかな。多少のズレはあるかもしれないが、昨年度についに発生した「視聴本数の減少」は残念ながら1年のみであった。理由を考えるに、多分ネトフリとかのアニメが地上波やBSに降りてきた奴は製作年度ではなく視聴年度でカウントしており、今年度は明らかにその本数が増えているせいだと思う。判断基準をどう設定するかは悩んだのだけど、私が考える賞なんだから私が観た時期で評するのが当然なのよね。

 毎年のことなので数字のデータをまとめておくと、今期はショートアニメ枠が19本、それ以外が141本。これまでの数字に連結すると

7674596790

103(93)132(121)149(133)152(129)170(148)

170(150)183(157)157(135)160(141)

となる。まぁ、トータルで見れば「去年と大体同じ」ってことでいいんじゃなかろうか。

 対照的に、ガクッと数を減らしたのは劇場作品の方で、なんと今年度はたったの7本。これはもちろん映画館で上映される本数が減ったことに起因するが、それ以上に私自身が及び腰で劇場に行かなかったことも理由だ。多分、例年であれば観に行ったかもしれない作品も何本かスルーしてる気がする。勿体無いとは思いつつも、緊急事態とか宣言されちゃったら、従っておく程度には小市民なので仕方ない。劇場版商法は今後どういう形で生き残っていくんでしょうね。一応本数の推移を書いておくと

7→4→6→12→8→6→

9→171517227

となっている。なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている。今年はそこであんまり悩む必要なくてよかった。

 

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示)

A.I.C.O. Incarnation」「アイ★チュウ」「IDOLY PRIDE」「アクダマドライブ」「アサルトリリィBOUQUET」【アズールレーンびそくぜんしんっ!】「安達としまむら」「天晴爛漫!」「あひるの空」「アルゴナビス from BanG Dream!」「アルテ」「イエスタデイをうたって」「池袋ウエストゲートパーク」「異常生物見聞録」【犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい。】「いわかける! -Sport Climbing Girl-」「WIXOSS DIVA (A) LIVE」「WAVE!! ~サーフィンやっぺ!!~」「宇崎ちゃんは遊びたい!」「ウマ娘 プリティーダービー Season2」【うまよん!】「裏世界ピクニック」「A3!」「EX-ARM」「SK∞ エスケーエイト」【エタニティ~深夜の濡恋ちゃんねる】【エビシー修行日記】「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」「おそ松さん(第3期)」「おちこぼれフルーツタルト」【おとなの防具屋さんⅡ】「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」「オルタンシア・サーガ」「俺だけ入れる隠しダンジョン」「怪病医ラムネ」「回復術士のやり直し」「かくしごと」「かぐや様は告らせたい?(第2期)」「神様になった日」「神達に拾われた男」「彼女、お借りします」「神の塔 -Tower of God-」【ガルパピコ☆大盛り】「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」「啄木鳥探偵處」「君と僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」「ギャルと恐竜」「キングスレイド 意志を継ぐものたち」「くまクマ熊ベアー」【ぐらぶる!】「蜘蛛ですが、なにか?」「GREAT PRETENDER」「グレイプニル」「ゲキドル」「怪物事変」「ケンガンアシュラ」「恋とプロデューサー~EVOL × LOVE~」「ゴールデンカムイ(第3期)」「ご注文はうさぎですか? BLOOM」「五等分の花嫁ff」「THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッドオブハイスクール」「ジビエート」「弱キャラ友崎くん」「邪神ちゃんドロップキック’」「社長、バトルの時間です!」「呪術廻戦」「SHOW BY ROCK!! STARS!!」「食戟のソーマ 豪ノ皿」「白猫プロジェクトZERO CHRONICLE」「進撃の巨人 The Final Season」「新サクラ大戦」「真・中華一番(第2期)」「スケートリーディング☆スターズ」「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」「戦翼のシグルドリーヴァ」「装甲娘戦機」「SAO アリシゼーション War of Underworld(第2期)」【それだけがネック】「体操ザムライ」「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」「球詠」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ」「継つぐもも」「D4DJ First Mix」「デカダンス」【テレビ野郎ナナーナ 怪物クラーケンを追え!】「転生したらスライムだった件(第2期)」「天地創造デザイン部」「とある科学の超電磁砲T」【どうしても干支に入りたい2】「ド級編隊エグゼロス」「Dr. STONE STONE WARS」【土下座で頼んでみた】「トニカクカワイイ」「トミカ絆合体アースグランナー」「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」「七つの大罪 憤怒の審判」「波よ聞いてくれ」「2.43 清陰高校男子バレー部」【忍者コレクション】「ノー・ガンズ・ライフ(第2期)」「NOBLESS-ノブレス-」「のんのんびより のんすとっぷ」「ハイキュー!! TO THE TOP(第2期)」「バキ 大擂台賽編」「ハクション大魔王2020」「はたらく細胞!!(第2期)」「はたらく細胞BLACK」「八男って、それはないでしょう!」「バック・アロウ」「半妖の夜叉姫」「BNA」「BEASTARS(第2期)」【ピーターグリルと賢者の時間】「ヒーリングっと♡プリキュア」「ひぐらしのなく頃に業」「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」【秘密結社鷹の爪~ゴールデン・スペル~】「100万の命の上に俺は立っている」「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」「プランダラ」「プリンセスコネクト!Re:Dive」「フルーツバスケット 2nd Season」「プレイタの傷」【文豪ストレイドッグス わん!】「文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~」「放課後ていぼう日誌」「ホリミヤ」「本好きの下剋上(第2期)」「まえせつ!」「魔王学院の不適合者」「魔王城でおやすみ」「禍つヴァールハイト」「魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編」「魔女の旅々」「魔道祖師 前塵編」「魔法科高校の劣等生 来訪者編」「ミュークルドリーミー」「無限の住人 -IMMORTAL-」「虫籠のカガステル」「無職転生~異世界行ったら本気だす~」「無能なナナ」「メジャーセカンド2」「モンスター娘のお医者さん」「約束のネバーランド(第2期)」【八十亀ちゃんかんさつにっき(第3期)】「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」【闇芝居(第8期)】「憂国のモリアーティ」「ゆるキャン△ Season2」「妖怪ウォッチjam 妖怪学園Y」「Lapis Re; LIGHTs ラピスリライツ」「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」「LISTENERS」「Re: ゼロから始める異世界生活(第2期)」「Levius レビウス」「ログ・ホライズン 円卓崩壊」【ワールドウィッチーズ発進しますっ!】「ワールドトリガー(第2期)」「ワンダーエッグ・プライオリティ」

 

 

○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「君は彼方」「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」「鬼滅の刃 無限列車編」「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章」「ARIA the CREPOSCOLO」「ガールズ&パンツァー最終章 第3話」

 

 


拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
25
27 28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/25 とみしの]
[04/23 NONAME]
[04/20 seachicken]
[04/14 DRAKE]
[04/14 とみしの]
バーコード