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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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第3位 

’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16RE:ゼロから始める異世界生活」 ‘17「3月のライオン(第2シーズン)」 ‘18「ひそねとまそたん」 ‘19BEASTARS

‘20「無能なナナ」

 まー、ここはこれでいいんじゃないでしょうか。上でも書いた通りに、今年度放送作品で辛抱たまらず原作を買いに走った数少ない作品ですのでね。

 総評に関しては番組感想であらかた書いてしまったので追記することもあまりないのだが、今一度確認するなら、今作の特異性は普段私がアニメを見る際に評している要素とは別領域からハマってしまったという点である。映像部分に特別見るべき点があるわけでもないし、シナリオラインだって精査すれば穴はあり、阿漕な「それっぽい描写」に溢れるだけで空虚なところもあるだろう。斜に構えて「こんなもん、他の作品でも見たし」と言えないこともないのだ。

 しかし、そうした「底が見える」作品なだけに、何故視聴時にあんなにも気分が高揚していたのかが理性的に説明できないのが恐ろしいのである。ミステリ的要素と能力バトル物のセオリーを逆手に取ったヒネたプロットは間違いなく「奇をてらった」ものではあるのだが、単に「知らないから驚いた」とか、「予想外のネタに感心した」とかではない、不思議な引力がある。おそらくそれはやはり、作者がきちんと考えた上で、「こう見えて欲しい」という全体像が実現しているからこその達成なのではないかと思うのだ。

 2期があるかどうかは分からないし、2期目のストーリーが面白くなるかどうかも分からない。ただ、今作のようにぽっと出の「ネタ」が意外なハマり方を見せるってのも、アニメという媒体の面白いところなのかなぁ、と思うのである。

 


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<アニメソング部門>

 下手したらコロナの影響を一番受けてしまったのはここなのかもしれない、アニソン部門だ。放送本数の低減はそこまで影響がなかったとは言うが、この部門の場合、「カラオケに行きづらくなった」という影響がかなり大きい。例年、この部門を選出するにあたっては大体プレイリストを確認して「どんな曲が入ってるかなぁ」と確認すればピックアップできるのだが、今年度に関しては、春クール・夏クールで新規に導入した楽曲がほぼ皆無という状態になっていた。まぁ、正直言うとこの時期から音楽系のソシャゲが二本立てとなり(ガルパとショバフェス)、私の音楽キャパのほとんどがその2つのゲームの曲に支配されてしまったというのが大きい気もするが……(ガルパ、曲のリリース多すぎんねん)。

 というわけで、例年よりも割と少なめでお送りしますが、是非ともカラオケに行きやすい世界になることを祈っております。とりあえず、今年度のクール別「カラオケで一番練習してた曲リスト」をドン。

 

春クール・「時としてバイオレンス」(邪神ちゃんドロップキック’ OP)

夏クール・「SPARK-AGAIN」(炎炎ノ消防隊 弐ノ章 OP)

秋クール・「I believe what you say」(ひぐらしのなく頃に業 OP)

冬クール・「麻痺」(2.43 清陰高校男子バレー部 OP)

 

 偏ってるような、そうでもないような……。曲単体としてのインパクトが強いものが多い傾向ですね。特に「時としてバイオレンス」あたりは、作品自体がふざけているので歌詞はそれに寄せてあるように見せて、割とダイレクトに百合関係を歌ってるあたりがストライク。邪神ちゃんとゆりねは百合なのだろうか……。「SPARK-AGAIN」は最近ではすっかりポジションが定着したAimerの、割と珍しいテイストの曲。Aimerは「季路」で相変わらずのお仕事を見せてくれているぞ。「I believe what you say」はひぐらしリメイクの看板となる曲。前作での「ひぐらしのなく頃に」「奈落の花」の2つのオープニングの印象が強かっただけにハードルが高かった部分だが、衝撃的な映像と合わせて見事にイメージを塗り替えてみせた。「麻痺」はとにかく初見でのインパクトが強い曲で、勢いのあるバレーボールの映像と相まって一気に脳内を侵食する。こういうタイアップは歓迎だ。

 それ以外の曲で見ていくと、まずおなじみのアーティスト部門からは、例えば鈴木このみ、「Theater of Life」。これも映像の切れ味が良くて何度見ても飽きないタイプの良いオープニングだ。相変わらずすぎて安心しちゃうのがangelaの「乙女のルートはひとつじゃない!」。格好いい仕事もできるし、コミックソングもお手の物、熟練の技。

 「Seize the day」もまた、1期のオープニングが上質だっただけにハードルが高かったお仕事だが、きっちりイメージを刷新して良いところを残している楽曲。ひぐらしにゆるキャンにと、亜咲花はいい仕事もらえてるなぁ。去年あたりから一気に上がってきたASCAの楽曲では「HOWLING」がある。なんかこう、レーベルとしては藍井エイルやLiSAに続く人材として狙ってる感じがあるね。そうそう、若い才能で言えばとんでもなく難しい曲を渡された安月名莉子の「keep weaving your spider way」。元のイメージからこの楽曲出してくるのはすごいなぁ。これもまた曲のテンションに映像が負けてないのが良いね。映像面でいうと「色香水」の画作りがすごく印象的で好きですね。何回も見るオープニングだからこそ、こういう新鮮な映像が見られるのは大事な要素だ。

 続いて声優歌唱部門。個人的には今回ランクインを真剣に悩んだ一本が諸星すみれによる楽曲「Ready to」。曲も映像も文句なしでイカしてるんだけど、これ、1分しかないのが勿体無いよなぁ。躍進する若手声優軍団で言えば「Broken sky」もお気に入り。この子は本当に何やらせても器用でなぁ。押しも押されもせぬ大看板、水瀬いのりの「快眠!安眠!スヤリスト生活」。これは電波ソングというべきなのか、レム睡眠ソングというべきなのか……。不思議と癖になるユニットソングは「釣りの世界へ」。典型的な萌えアニメソングなんだけど、なんかこう、変なところで真面目な感じが良いよね。そうそう、ユニットソングというか、メインテーマだとやっぱり「ドレミファSTARS!」は入れさせて。可愛かろう、可愛かろうよ。

 残りは多少の変則枠。変則っていうか、難しいという意味では声質的にどうしようもないのが「LEADER」。こういう発声で聴かせられるかって、完全に天賦のものだよねぇ。森進一の遺伝子と言われちゃどうしようもねぇわな。あと、すげぇどうでもいいけどなんか癖になっちゃったのが「恐竜あげみざわ☆」。なんかこう、おっさんが「ギャル」って言われて考えたんだろうなぁ、みたいな適当すぎる歌詞が逆に味わい深い。歌ってるのが島袋美由利っていうのもポイント高い。そして、その発想に脱帽だったのは「巣立ちの歌」。こんなアニソン(?)の作り方もあるもんかと感心したものである。アニメ文化も多様化しているので、アニソンにもいろんな挑戦が見られるのだなぁ。

 さて、あと3曲です。

 


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<キャラクター部門・女性キャラ>

 よし、巻いてくぞ!!(意思表明) どうしても男性部門よりも選択肢が増えまくる当部門、もう、頑張って削って削ったその努力を見て。

 先に「他のブロックと被ったのでここでは避けておく」部門。当然ライスシャワー(ウマ娘 プリティーダービー Season2)なんかはこの枠に入る。他にもゲルトルート・バルクホルンさん(ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN)もそうだし、柊ナナ(無能なナナ)も二重の受賞になりそうなので避けておく。記事の続きのネタバレにもなっちゃうけど紺ちゃん(怪物事変)も除外。文句なしのナンバーワンなのに。あと、流石にアニメの賞で出すのは違う気がしたのでデルミンSHOW BY ROCK!! STARS!!)も除外しておく。ソシャゲとのバランスの取り方が難しいな。

 さて、それ以外でとっとと名前を上げていくと、まずはまっすぐに魅力的な主人公部門。この部門の筆頭にくるのはやはりナツメ(デカダンス)じゃなかろうか。彼女の溌剌とした頑張りとまっすぐさが、ともすると絶望的すぎる世界観に常に希望を与え続けていたし、珍妙なサイボーグ軍団との橋渡しという意味で、彼女の全力顔芸は本当に微笑ましいものだった。蜘蛛子(私)(蜘蛛ですが、なにか?)もまっすぐなヒロインだったと言ってしまっていいだろう。まぁ、本当に彼女のテンションだけで走りきった作品なのは間違い無いからな。まっすぐさと言う意味では堀京子(ホリミヤ)もこのカテゴリに入れていいのかな。いつの時代も戸松ヒロインの持つエネルギーは特大である。

 1人で作品を作っちゃった特大ヒロインで言えば、例えば鼓田ミナレ(波よ聞いてくれ)を外すことは出来ないだろう。まさに独擅場、彼女から全てが始まっているというビッグバンのような女。そういう意味では世界すら喰らう強さを見せ続けるスヤリス姫(魔王城でおやすみ)も充分な候補者である。無限にレム睡眠。そして世界に立ち向かい、命こそ落としたものの、最後には「勝者」になったと言って良いのではなかろうか、一般人[詐欺師](アクダマドライブ)こそはまさに主人公。魂の下剋上の結末を見届けよ。ついでに、詐欺師の話が出たのでサヤさん(魔女の旅々)の名前もあげておきますね。まぁ、あの作品の主人公はイレイナさんなわけですが……ここは2人で肩を並べてイカれてる枠だから……。

 続いて、名サブキャラ枠。サブヒロインクラスでの活躍で、直近のインパクトを考えるとセレン・ヘムアレン[ベルト姫](たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語)は避けて通れまい。彼女もまぁ、「物語を作った」ヒロインと言えるかもしれない。不思議と印象がどんどん良くなっていったのは大鳴門むにD4DJ First MIX)。ハピアラの4人、アニメのおかげでグッと解像度が上がったのは全員よかったのだが、不思議とあざとい部門のむにちゃんの目線が一番馴染んでた気がするんだよな。同じくあざとい路線を突き詰めて、気づけばメインヒロイン以上の苦境で必死に戦い続けていたのはミスミス・クラス隊長(キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦)。ミスミス隊長の健気さを見てると「もう、ロミジュリいらねぇんじゃねぇかな」って思えちゃうのが唯一の難点。最終的にメインヒロインとしてやたら印象深い造形になったのはドロシーGREAT PRETENDER)。この作品はアビーがメインヒロインなんだけど(?)、ちょっとの出番で一気にクライマックスの空気を作り上げたドロシーの活躍はまた印象的なものだった。サブキャラと言っていいかわからないけど素直に可愛かった紅一点はナタリア・ガーネットLevius-レビウス-)。このウザさこそが正しい佐倉さんボイスの使い方やね。

 さらに奥まった「サブのサブ」くらいの変なところを突っついておくと、「二大ヒロインのどっちを選ぶ?」みたいな作品でヒロイン勢は無視して永藤妙子(安達としまむら)の名前をあげにいく。だって声が……そしてわかりやすい永日野の方が素直に楽しめる……。噛めば噛むほど味わい深いのは神戸鈴江さん(富豪刑事 Balance: UNLIMITED)。可愛くて有能なスーパーメイドポジなのにドジっ子要素ありってずるくね? ロリ的な魅力を本人の意に沿わず発揮し続けた受難の人としては小桜(裏世界ピクニック)もチェックしておきたい。これまた「メイン2人の百合も悪くないが」みたいな脇見運転である。でも、被害者側には素直にメソメソしててほしいのよね。頑張れ小桜。あと、すげぇどうでもいいところから雀田来鈴先輩(八十亀ちゃんかんさつにっき 3さつめ)もあげといていい? 作中では地味なポジションなはずなのに、テンションが1人だけ違うおかげでなんか美味しいポジションにいる気がする。

 女の子がずらっと並び立つタイプの作品では完全に好みが出てしまうので誰を選ぶかっていうのにあまり理由がない気がするのだが、例えば9人並び立つアイドルの中なら天王寺璃奈ちゃん(ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)を選ばせてもらう。璃奈ちゃんボードの有効活用、アニメの正しさを感じる。たくさんの種族の中で勝ち残るのが誰かと言われたら、悩みに悩んでスカディ・ドラーゲンフェルト[竜闘女]様(モンスター娘のお医者さん)を選ばせてもらう。純愛って意味ではサーフェが一番格好いいのだが……まぁ、単純に嗜好だ。あと種﨑ボイスだ。10名の選手・マネージャーから1人を選べと言われたら中村希ちゃん(球詠)。最終回の彼女のサインのシーン、本当に忘れられない。他の部活に目をやれば黒岩悠希部長(放課後ていぼう日誌)は本当にいい女だった。方言女子の魅力をたっぷりと堪能できますわね。同じく4人の女子高生の中からなら川井リカちゃん(ワンダーエッグ・プライオリティ)。クソ女ムーブには違いないのだが、なんだろね、彼女のKYっぷりは、最終的に嫌いじゃなくなるタイプのやつだよ。

 クソ女という単語が出てきたので、最後はライバルキャラおよびクソ女枠。真っ当なライバルキャラでいうなら、例えば食蜂操祈さん(とある科学の超電磁砲T)は徹底的に株をぶち上げた黄金ヒロイン。ほんと、あんだけ下衆な仕事しときながらどんどん可愛くなっていく食蜂さんは脅威でしかない。純正のライバルという意味ではやはり健気さが売りのジュノさん(BEASTARS)は今年も大活躍。口内視姦プレイ、新しすぎるよな。純愛を貫き通した上でクソ女でもあるという素敵なおねーさんにはシンドイーネさん(ヒーリングっど♥プリキュア)がいる。幸せになってほしいとは思ったのだが……ビョーゲンズは割と悪役としての処理が容赦なかったっすね……。生まれながらにクソな性格でそのままクソを貫いてくれる可愛い子なら因果春日谷(炎炎ノ消防隊 弐ノ章)がオススメ。あんなんなのに作中トップクラスの可愛さってどういうことなのさ? そして最後に、共感してくれる人は少ない気もするけどある意味で一番救いのないクソムーブを見せつけてくれた悲劇のヒロインはラヘルさん(神之塔-Tower of God-)。作品全体を締めるキツすぎるスパイスとして充分な仕事を見せてくれましたよね。結局、男児として生まれたからには、早見沙織ボイスの女の子に幸せにしてもらったり、人生をむちゃくちゃにされたいと思ってしまうわけである。しょうがない。

 残り3キャラ、今年は割とまっとうな選出じゃなかろうか。

 

 


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 オラッ! 今年もこれを書くんじゃい! 毎年、春の期間は実家に戻って暇にかまけてこのテキストを出力してるんですが、今年はコロナの影響でそのイベントがぽしゃりまして、数年ぶりに自宅での執筆になります(執筆は3月時点で開始している)。なんか、環境が変わった方が膨大なテキストを一気に書き上げるのには良かった気がする……自宅だと全然スイッチはいらにゃい。まぁ、スイッチが入らないのは年々衰えゆくモチベーションのせい、という話もありますけど。これは決して日本のアニメ業界が悪いわけではなく、単におっちゃんが年をとって色々と大変になっているというだけです。でもね、頑張らないとね。こういうところできっちり仕事をしてこそだと思うのね。多分、こういうどうでもいいことが少しでも揺らぐと不安でしょうがなくなるのって、絶対何らかの精神疾患なんだろうなぁ……。
 毎度何となく言い訳じみた話や愚痴から始まってはいますが、とにかく継続は力なり。いつも通りに頑張っていきましょう。もし過去分に興味があるという物好きな方は、リンク貼るのもめんどいので「アニメ・雑記」タグでたどることが可能ですので遡ってみてください。これだけ長いこと続けていると、数年前の記録なんて自分で書いたのに綺麗さっぱり忘れてて、たまに読み返すとすげぇ新鮮だったりしますね。右からきたアニメを左に受け流す視聴スタイルのおかげで、毎年毎年ほとんどの記憶がリセットされていくわ。
 
 (以下去年の記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)結構タイトル部門の数は多いのだが、それでも毎年「あれも入れたい、これも入れたい」ってんで押し込めるのに四苦八苦しており、柔軟な声優アワードを見習って(??)増やしたけりゃその年だけ適当な賞を増設してもいいんじゃないかと思う時もあるんだけど、そういうことするときりがなくなるから無闇にいじれないのよね。今年もウンウン唸りながら、適当に理由をでっち上げてエントリーを考えていくよ。
 今期エントリーされたのは、「2019年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の157作品。実はこの数字、結構すごいことなんです。何がすごいって、10年以上増加の一途を辿っていた年間アニメ視聴本数が、ついに今年度は目に見えて減ったんです!!! 試しに昨年度の本数を確認すると、トータルは183本という記録が残っている。まぁ、分割2クールをどう扱うかとか、ショートアニメどう数えるかとかいう微細な差はあるのだが、それでも、今年度は明確に本数が減った。理由はいくつかあるのだが、やはり何かのバブルが弾け、テレビ放送のアニメの本数が減ったことは間違いない事実だろう。確認ついでに、毎クール数え上げている「今期見るアニメの本数」という数字で比較してみると、2018年度(2018年春〜2019年冬)の4クールでの視聴本数は60+55+55+55=225(長期クールのものが別換算されるので実際の本数よりかなり多くなる)。それに対し、2019年度(2019年春〜2020年冬)の視聴本数は45+47+52+52=196。こうしてみると、実際に減っていることがわかるはずだ。
 まぁ、世間的には配信アニメも増えているので単に時代遅れのおっちゃんの視界に入る本数が減っただけという話もあるが、コロナ関係での減少は、確実に業界に変革を迫るものになってしまったし、業界的にも限界を感じている部分は少なからずあるはずなので、この数字が1年後にどうなっているかは非常に気になるところである。
 一応毎年のことなので数字のデータをまとめておくと、今期はショートアニメ枠が22本、それ以外が135本。これまでの数字に連結すると
7674596790
103(93)132(121)149(133)152(129)170(148)
170(150)183(157)157(135)
となる。こうしてみると大体5年前と同じ数字ってことになるな。……ってことはまだまだ削れそうやな……。
 ちなみに、これまた毎年触れていることだが、テレビ放送のアニメは減少したが、その分「劇場版商法」は安定期に入ったようで、細かなタイトルがガンガン劇場でかかるようになってきた。「劇場で放映するOVA」と「劇場作品」の差別化が難しいのだが、とにかく「映画館で見たアニメ」でひとまとめにすると、今期視聴本数は22本。過去最多となった昨年の17本を余裕で飛び越えており、1ヶ月に2本くらいのペースになりつつあるわけだ。まぁ、これくらいのお布施でアニメ業界が活気付くなら喜んで足を運ぶが……今後はこの数字もどうなっていくんでしょうかね。現時点では映画館自体が厳しいことになってるけども。一応本数の推移を書いておくと
7→4→6→ 12→8→6→
9→17151722
となっている。なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている。
 ちなみにこれまたどうでもいい注意書きではあるが、さすがに毎年長大化しすぎていていい加減見づらくなっていたため、過去のタイトル獲得作品については、今年から5年分削除して2010年以降のデータのみを残している。それ以前の情報については、昨年度以前の当該記事をあたってほしい。
 
○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示)
【アイドルマスターシンデレラガールズ劇場(第4期)】「アサシンズプライド」「アズールレーン」「あひるの空」「アフリカのサラリーマン」「荒ぶる季節の乙女どもよ。」「ありふれた職業で世界最強」「あんさんぶるスターズ!」「異種族レビュアーズ」【異世界かるてっと(1期2期)】「異世界チート魔術師」「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」「ID: INVADED」「イナズマイレブン オリオンの刻印」「インフィニット・デンドログラム」「戦×恋(ヴァルラヴ)」「ヴィンランド・サガ」「うちタマ?!~うちのタマ知りませんか?~」「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない」「映像研には手を出すな!」「炎炎ノ消防隊」「凹凸世界」「推しが武道館行ってくれたら死ぬ」「織田シナモン信長」「俺を好きなのはお前だけかよ」「かつて神だった獣たちへ」「彼方のアストラ」「歌舞伎町シャーロック」「からかい上手の高木さん(第2期)」「からくりサーカス」「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」「神田川 JET GIRLS」「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」「ギヴン」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」「鬼滅の刃」「キャロル&チューズデイ」「虚構推理」「空挺ドラゴンズ」「GRANBLUE FANTASY The Animation Season2」「グランベルム」「群青のマグメル」「警視庁特務部特殊凶悪犯対策室 トクナナ」「ゲゲゲの鬼太郎」「ケンガンアシュラ」「賢者の孫」「恋する小惑星」「胡蝶綺~若き信長~」「COP CRAFT」「この音とまれ!(1期2期)」「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」「PSYCHO-PASS3」「さらざんまい」「地獄少年花子くん」【少年アシベGO!GO!ゴマちゃん】「SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!」「消滅都市」「食戟のソーマ 神ノ皿」【女子かう生】「女子高生の無駄づかい」「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」「新幹線変形ロボシンカリオン」「進撃の巨人 Season3(第2期)」「真・中華一番」「慎重勇者」「スター☆トゥインクルプリキュア」「スタンドマイヒーローズ」【ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ】「Z/X Code reunion」「7SEEDS」「世話やきキツネの仙狐さん」「戦姫絶唱シンフォギアXV」【川柳少女】【ソウナンですか?】「SAO アリシゼーション War of Underworld」「ソマリと森の神様」「ダーウィンズゲーム 」「ダイヤのA actⅡ」【耐え子の日常】「盾の勇者の成り上がり」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(第2期)」「ダンベル何キロ持てる?」「厨病激発ボーイ」【超可動ガール1/6】「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです」「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」【手品先輩】【テレビ野郎ナナーナ わくわく洞窟ランド】「とある科学の一方通行」「とある科学の超電磁砲T」「Dr. STONE」「ドロヘドロ」「どろろ」「ナカノヒトゲノム【実況中】」「七つの大罪 神々の逆鱗」【なんでここに先生が!?】「number24」「22/7」【ぬるぺた】「ネコぱら」「ノー・ガンズ・ライフ」【ノブナガ先生の幼な妻】「ハイキュー!! TO THE TOP」「ハイスコアガールⅡ」【博多明太!ぴりからこちゃん】「BAKUMATSUクライシス」「旗揚! けものみち」「八月のシンデレラナイン」「はてな☆イリュージョン」「バビロン」「叛逆性ミリオンアーサー(第2期)」「BanGDream! 3rd Season」「BEASTARS」「ヒーリングっど♡プリキュア」「ビジネスフィッシュ」「ファンタシースターオンライン2 エピソードオラクル」「fairy gone フェアリーゴーン」「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」【ふらいんぐべいびーずぷち】「プランダラ」「フルーツバスケット」「文豪ストレイドッグス(第3期)」「pet」「BEM」【へやキャン△】「放課後さいころ倶楽部」「宝石商リチャードの謎鑑定」「ぼくたちは勉強ができない(1期2期)」「僕のとなりに暗黒破壊神がいます。」「僕のヒーローアカデミア(第4期)」「星合の空」「ポチッと発明ピカちんキット」【ぼのぼの】【ほら、耳が見えてるよ!(第2期)】「本好きの下剋上」「魔入りました!入間くん」「魔王様、リトライ!」「マギアレコード 魔法少女まどかマギカ外伝」「魔術士オーフェンはぐれ旅」「まちカドまぞく」「真夜中のオカルト公務員」【みだらな青ちゃんは勉強ができない】「MIX(ミックス)」「群れなせ!シートン学園」【八十亀ちゃんかんさつにっき(1期2期)】【闇芝居(第7期)】「妖怪ウォッチ!」「妖怪学園Y~Nとの遭遇~」「ライフル・イズ・ビューティフル」「ラディアン2」「ランウェイで笑って」「理系が恋に落ちたので証明してみた。」「Re:ステージ! ドリームデイズ」「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 魔眼蒐集列車」「RobiHachi」「私、能力は平均値でって言ったよね!」「ワンパンマン(第2期)」
 
 
○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)
「響け♪ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」「スパイダマン:スパイダーバース」「プロメア」「海獣の子供」「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」「ガールズ&パンツァー 最終章第2話」「二ノ国」「この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説」「天気の子」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝-永遠と自動手記人形-」「BanG Dream! FILM LIVE」「HELLO WORLD」「空の青さを知る人よ」「BLACKFOX」「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」「冴えない彼女の育てかた Fine」「フラグタイム」「メイドインアビス 深き魂の黎明」「劇場版SHORIBAKO」「PSYCHO-PASS3 FIRST INSPECTOR
 
 

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第3位 
’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16RE:ゼロから始める異世界生活」 ‘17「3月のライオン(第2シーズン)」 ‘18「ひそねとまそたん」
‘19BEASTARS
 まぁ、この作品は選ぶべきでしょう。「宝石の国」に続くオレンジ初のCGアニメ、BEASTARSである。
 今作の特筆すべきポイントは、単にCG作劇ってんで手間を省いたり、既存のモデルにおんぶにだっこで安易な映像化にしなかったところである。職人集団オレンジについて今更そんなことを言及する意味もなかろうが、「宝石の国」のときにはあまりにも画面自体が鮮烈すぎて、そうした部分を観ることがおろそかになってしまっていた。今回は「宝石の国」ほどぶっ飛んだ設定ではないので(それでも色々おかしいが)、ある程度普通のドラマとしても、既存のアニメの表現と比較してみることが可能だった。
 確か個別の感想記事でも言及したが、「ケモキャラのCG描写」といえば何と言ってもディズニー製アニメの印象があり、これとほぼ同じ目的で作成された「ズートピア」と比較すると、なるほどコストをかければCGの細部のクオリティというのは天井知らずで上がっていくもので、毛並みの細かさなど、手数ではやはり日本はかなわない。しかし、そうした方面でのこだわりは天井知らずだとしても受け手側の認識に頭打ちはある。それなら、コンテワークや心情芝居など、別な部分でいくらでもこだわりで上を目指すことができるはずなのだ。本作は現在の日本アニメが作れる最高峰とも言えるクオリティで映像を提供しつつ、なおかつ作劇も一切手抜かりなく作品のテーマ性を磨き上げた。全編を覆う「舞台」のモチーフはどこか不安定で閉鎖的なイメージを生み出し、獣社会に滲む闇を常に意識させる。「差異」を意識させる偏執的なまでの動物たちの差別化は、ただそこにあるだけでこの世界のあり方を訴えかけるのに、それを光と闇の演出でさらにはっきりと区分けしていく。「人」と「舞台」とで、初めて生まれるのが「演出」なのである。原作からしてそうしたドラマティックな演出の多い作品には違いないが、アニメという媒体に乗せる上で、また新たな魅力を付加してくれたことは、原作ファンにとっても大きな喜びにつながったのではなかろうか。
 さて、2期はいつ来るだろうかねぇ……。
 
 
 
 
準グランプリ
’10STAR DRIVER 輝きのタクト」 ‘11「花咲くいろは」 ’12「人類は衰退しました」 ’13「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」 ’14「四月は君の嘘」 ‘15「昭和元禄落語心中」 ‘16「ふらいんぐうぃっち」 ‘17「宇宙よりも遠い場所」 ‘18「風が強く吹いている」
‘19「まちカドまぞく」
 そりゃそうだろ。ここに来るだろ。奇跡が奇跡を呼び続けた謎の中毒性アニメ、ハイパーシャミ桃タイムのスタートだ。
 いわゆる「きらら枠」はやんわりとしたヒーリング効果を主目的とした作品が多く、なかなかこの記事のベスト3まで上がってくることはない。良作と呼ばれるものはいくつもあったかもしれないが、見ての通り、「けいおん」を最後に中庸な評価を受けてそれでおしまいである。しかし、何度も言及している通り、単なる癒し枠としての「きらら系」はすでに時代が求めるものではなくなり、アニメとしての拠り所を別に求める必要に迫られるようになった。そうして生まれたキマイラのごとき異形、それがこの「まちカドまぞく」である。
 魔族と魔法少女の骨肉の争い。魔族が主人公で、あの手この手で正義の魔法少女を籠絡していくダークファンタジー。そんなもんがきらら文脈に乗るはずがないというのが普通の神経だが、今作はそんな常識を軽々とぶち破り、独自路線すぎる新たな世界を築き上げた。その世界は虚弱体質の魔族の娘が、筋トレ狂いの魔法少女と慎ましくも大胆でインモラルな友情を育む世界だ。もう、この時点で意味がわからない。不条理に飲み込まれそうになる我々視聴者は、狡猾な魔族のご先祖に導かれるままに、ゆっくりと謎のシャミ子ワールドへと沈んでいく。気づいたら彼女の一挙手一投足が見どころとなり、激昂するとポコポコ音がするようになる。そう、これが魔族の、否、まぞくの手管なのである。
 めくるめくまぞく世界を生み出したのは桜井弘明監督。これまた繰り返しになってしまうが、氏が得意とするマシンガン早回しアニメがここまで作品を引っ張り上げることになるなんて、想像もつかなかった。「斉木楠雄」の時のように、早回しそのものがネタになることはあるが、完全にメタレベルでのネタであり、作品そのものにプラスアルファの要素があるなんて普通は考えられない。しかし、シャミ子は違ったのである。何故かあのテンポが「正解」だったのである。ただでさえゆったりまったりを是としてきたきらら作品で、このスピード感と破壊力を実装することに耐えられる作品があろうとは。恐ろしいまでの作品密度と、クドいくらいの徹底したネタ管理があってこそ可能になった禁断のジェットコースターだ。
 「きらら系」の枠1つとっても、アニメはまだまだ進化を続けている。惚けた頭で適当に視聴していては、この荒波には揉まれて砕かれるだけだ。各々の危機管理を怠らぬよう。
 
 
 
 

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<アニメソング部門>
 高らかに歌え、アニソン部門。カラオケ戦士たる私はこの部門をおろそかにはできないわけですが、改めて1年を振り返るに、「あれ? 例年に比べて歌える曲が少ないような……」ってなったのはひとえにガルパソングのせいである。コンスタントに新曲がリリースされ続けるバンドリコンテンツは、全バンドをフォローしようとすると曲数が膨大なものになり、どうしてもそちらの方にキャパを費やさなければならないのである。おかげでメインとなるアニソンが少なからず犠牲になることに。そして、基本的にガルパソングは「アニソン」ではないため、この部門で選出するのは憚られるのである。
 まぁ、そうは言ってもおそらく一般的なアニメファンよりは押さえている曲数は多いとは思うんですがね。とりあえず、最近は恒例になっているので、各クール、カラオケで最も歌ったと思われるタイトルをランキングに影響しない範囲でドン。
 
春クール(?)・「Blast!」(劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのメロディ〜)
夏クール・「乙女どもよ。」(荒ぶる季節の乙女どもよ。 OP)
秋クール・「graphite/diamond」(アズールレーン OP)
冬クール・「ミスターフィクサー」(ID:INVADED OP)
 
 意外にバラエティはあるかな? アニソンの大事なところは、アニメそのものに興味がなくても「歌自体が好き」とか「映像部分が好き」とか色々な愛で方があるので、他の賞とは違ったタイトルが出て来やすいところですかね。
 さて、いつも通りに各種タイトルを見ていくことにするが、まずは純正のアニソンシンガー枠では、最近気になっている名前はASCAだ。今年度でいうと「雲雀」や「CHAIN」など、様々な表情を見せてくれるスキルの高さが見どころ聞きどころ。来歴をたどると鈴木このみなんかと同じアニソングランプリ出身者なのよね。今後のアニソン業界の牽引者の一人になるかもしれない。上述の通り、大看板のMay’nは「graphite/diamond」を担当。この辺りはもう、伝統芸能と呼んでもいい頃合いかもしれない。そして個人的に外せないのは「それいゆ -Dear Destiny-」。やっぱりワシの中でモモーイは特別なんじゃ。
 刺激の強さでいうなら、あのオーイシマサヨシが一枚噛んでいる「No.7」なんかはインパクト抜群。こちらは映像との親和性の高さも見どころか。映像と曲の二重ドラッグっぷりで言えば、各種アニメでメインテーマや劇伴を数多く担当しているNoW_NAMEがブッ込んできた「Welcomeトゥ混沌」も最高のご機嫌ナンバー。枠に縛られずに常にアニメにマッチしたテイストを弾き出せるのが、熟練のアニソン職人たちの技の見せ所といえるのかもしれない。
 ちょいと目立たないところで地味に「アニソン業界」の版図を拡大している気がするのが、個人的に一押しのNakamura Emi。今期は「ちっとも知らなかった」が実に印象的なシーンを描き出している。過去の担当曲(笑ゥせぇるすまんEDやメガロボクスED)とは全然違う方向性だったので初めて見た時にはかなりのインパクトだった。そうそう、アニソンシンガーとして忘れちゃいけない伏兵には、あのBless4からお兄ちゃんのソロ歌唱「籠の中の僕等は」がある。作品としてはダンス映像の問題ばかりがクローズアップされてしまったが、曲単体でも「とんでも青春絵巻」たる作品のエンディングにぴったりなのである。そしてこの部門ではすっかり常連となっているジョジョの楽曲も今年度の看板の1つ。中でもやっぱり「裏切り者たちのレクイエム」でしょうね。もうみんなして「キングクリムゾンバージョンがあるに決まってるわ……」ってなってたから驚きはなかったけどね。
 映像部分でのインパクトがでかい作品にも色々とバリエーションがあり、記憶に新しいところでは「Easy Breezy」の中毒性の高さはさすが。深夜アニメのOPで「とりあえず起きろ!」って叩き込まれるとテンションあがるわね。別方向から映像の凄まじさを見せつけられたのは、ストップモーションアニメが印象的な「Wild Side」。あまりに偏執的で、これだけで一本の作品として成立しちゃうレベルなのが恐ろしいな。
 もう少し別視点でちょっと昔風のタイアップでいうと、「インフェルノ」あたりはいい具合に格好よさがはまってたコラボレーション。最近のアニソンで「本当になんの関係もない単なるJポップ」ってさっぱりなくなったけど、こうして「アニメと関係無しにも成立してるけど、合わせて聞くとちゃんとタイアップ」っていうバランスの曲は好きよ。そのカテゴリだと微妙なところだけど似たラインでは「キヅアト」も好きでしたね。バンドアニメだから安易に作中バンドに歌わせそうなもんだけど、そうしないあたりにこだわりが感じられる。
 現代アニソンで主流の1つといえば、何といっても声優歌唱。「声優アーティスト」としてソロでタイアップを果たすパターンと、作中キャラの歌唱のスタイルの2種が今年度の作品でも数多く混在している。前者のパターンだと、例えば「ダイスキ」が代表選手だろうか。ほんと、このMVのへごが好きすぎて困る。同じラインの「パパパ」も楽しい曲だし、「デビきゅー」なんかもお手本みたいな出来である。「ダメハダメ」もやたら印象に残ってて大好きな一曲で、最近の鈴木みのりの「ヘンテコアニソンシンガー」としての地位を不動のものにした感のある怪作。キャラ名義のクレジットにはなるが、ぐっと作品のイメージを引き締めた「異人たちの時間」は印象的。この辺の「ソロデビューしてるかしてないか」の差ってのは大した問題ではないな。
 転じて、がっつり作品に絡むタイプの声優歌唱でいうと、個人的にどうしても忘れられないのは「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃ママ」。各方面に傷跡残すのやめろや。かやのん、まだ産んでない。どうしても電波な曲が大きなってしまうジャンルだが、わかりやすいところだと「スマイルスキル=スキスキル!」が出てくるだろうか。毎度おなじみの太田節である。より脳に深刻なダメージがほしい人は「輪! Moon! dass! cry!」をどうぞ。丁寧に歌詞を聞くとほんとわけわからんからな……。歌詞はわかるけど製作者の頭の中身がわからないのは「犬生は一度きり」。仕事を選ばない大御所さんたちに感謝せんとな……。癒し成分多めで行きたいなら、「もっふもふ DE よいのじゃよ」で落ち着きましょう。あ〜ダメになる〜。同じ路線(?)での癒しには「#NULL*Peta」がありますよ。あ、キャラ歌唱の中でも異質すぎるのでカウントが難しいんですが、一応「スフォルツァンドの残響」はあげておきますね。
 最後に、アニソンにカウントできねぇと言っときながらやっぱりガルパ関係はあげとかないと死ぬ病気なので簡単にタイトルだけ。「約束」「Hell! or Hell?」の2曲だけで私の正月が終わってしまったのでね……。
 
 

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<キャラクター部門・女性キャラ>
 出来るだけ手短に、的確にを目標に、女性キャラ部門だ。なんとか短く収めるためにも、今年も1作品1キャラを原則として進めていこう。あと出来たら1声優1キャラも守りたいところだけど……こればかりは……。
 こちらは男性部門とは逆に真っ直ぐな主人公から入ってみよう。直近の記憶で印象深いのは、新たな性癖の幕開け、岩永琴子女史(虚構推理)。まぁ、可愛いを狙ったら狙い通りのところにズドンときたという分かりやすい造形。そういう意味では犬山まなちゃん(ゲゲゲの鬼太郎)も同じカテゴリに含まれるかもしれない。最近のヒロインは率先して百合要素を推していく安定感。足の太さを売りにしていく八尋寧々さん(地縛少年花子くん)、頭皮の臭さで勝負するタキタ(空挺ドラゴンズ)といった戦う女性陣にも注目。守られてばかりのヒロインの時代は終わったのだ。
 戦うヒロインといえば、ピーキーな性能が謎めいた魅力となったティラナ・エクセディリカCOP CRAFT)も手堅く可愛い。村田蓮爾絵の魅力がアニメでも存分に発揮された好例だろうか。戦いの次元こそ違うが、えりぴよさん(推しが武道館いってくれたら死ぬ)も立派なメインヒロイン(?)として活躍してくれたし、そこから派生して出てくる名前は当然紗倉ひびきさん(ダンベル何キロ持てる?)ということになる。みんなそれぞれに、負けられない戦いがあるのだよ……。そういう意味では、先輩(手品先輩)も常に真剣だったな? 決して悪い人じゃない。それは知っている。あ、この流れは多分メイプルちゃん(痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。)の名前も上げられそうだ。まぁ、彼女はほんとに趣味を満喫していただけだろうけどさ。
 視点を少しずらして、メインヒロインのそばで戦うポジションを見てみよう。複数のヒロインが乱立する作品では「推し」と呼ばれる枠である。例えば直近だと「SHOW BY ROCK! ましゅまいれっしゅ!」の中では、悩みに悩んでデルミンを選ぶ。いや、でもましゅましゅは4人とも本当に良い子ばかりで悩ましいのだが……。同様の悩みを抱えたノーブルレッドの中だと、なんとなくエルザちゃん(戦姫絶唱シンフォギアXV)を選びたいかなぁ。ソシャゲの方だと「ガンス」って言いまくってんだけど、本編でそんなに連発してたかね? 個性派女子高生勢揃いの「女子高生の無駄づかい」からは、当然私はリリィを選ぶ。可愛くて行動力のある百合脳、世界を破壊するだけのパワーがある。女子中学生アイドルグループが乱立する「RE:ステージ! ドリームデイズ」からなら、こちらも悩みに悩んだ結果、市杵島瑞葉部長を選出。どうにも私はこういうポジションにいる怪しげ関西弁に弱いらしいな(東條希に大切な何かを壊された者並の感想)。あ、一応メイドリーちゃん(異世界レビュアーズ)の名前も上げておきますね。別に深い意味はないけどね。ちなみに獣枠でもコマ(うちタマ?!〜うちのタマ知りませんか?〜)が選択肢に上がっていたことは黙っておこうな。あ、あとフィーロ(盾の勇者の成り上がり)。羽毛は正義。
 続けて、曲者揃いのライバル、敵キャラ部門。ここでパッと浮かぶのは、厄介の塊だった菅原新菜さん(荒ぶる季節の乙女どもよ。)あんな女子高生がいたら、そりゃ風紀も乱れるし友情なんてあったもんじゃねぇよな。ライバルっていうか実はそっちが本命でもよくない?とすら思えてしまうのがジュノBEASTARS)。あらゆる意味で肉食系女子。強い(小並感)。ライバルってのはちょっと違うが、どこか悪辣さの中に憎めない要素が入り混じる秀作ヒロインには食蜂操祈さん(とある科学の超電磁砲T)もいるぞ。ヒロイン力は胸囲力なんだゾ。そして真正面から主人公チームにぶつかりながらも、最後には感動の渦を巻き起こしたドラマの立役者といえば何と言っても堂島晶さん(この音とまれ!)。正しい人が正しく幸せになれるストーリーは良いものである。同様に最終的な幸せを掴み取った敵役としてはスザクさん(新幹線変形ロボシンカリオン)もあげておきたい。彼女の成長は、まさに「進化」と呼ぶにふさわしいものだったのだなぁ。そうそう、救いも何もあったもんじゃない単なる最悪なやつとして、シベール(キャロル&チューズデイ)が何故か印象に残ってるのであげておきますね。メインヒロイン差し置いてこいつの名前だけ上げるのはおかしくないか?(仕様です)
 あとは細かい名前を羅列していきますが、過去にすでに一度取り上げているので選出から漏れる名前には女神ヘスティア(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ)とか、霜月美佳さん(PSYCHO-PASS3)がいます。良いヒロイン勢は時代を超えても良いに決まってますからね。個人的には何故か全部一緒くたのカテゴリに入るのはシュカ(ダーウィンズゲーム)、ペタ姉(ぬるぺた)、グレイ(ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)の3名。なんでひとまとめなんでしょうね。わかんない人は宿題だぞ。中の人的要素だけで何故か印象深いのはリィン=メイ(プランダラ)とかだろうか。だって素直にエロ可愛いし。メインヒロインだったのにそんな感じが全然しない桐生瑞葉さん(可愛ければ変態でも好きになってくれますか?)も中の人要素強めではありましたが、もしかしたら新境地だったかもしれん。あとスイカDr. STONE)とか。中の人の変な声が忘れられないんだヨ。ヒロイン候補が多すぎてどうしたらいいか悩んだんだけど、「ドロヘドロ」からはあえて能井を選んでおきますね。まぁ、上の部門でシンさんをあげるならそうなるわな。そうそう、作品の出来不出来とは別でやたら印象に残ってしまったキャラとしては御杖夏南子(星合の空)なんてキャラも。これだけインパクトがあるってことは、ちゃんとシナリオが完結してれば名作だった可能性もあるんだよなぁ。
 さぁ、残りは10名だけだ(?!)。うち3名がベスト3に入るので、惜しくも選外に漏れてしまったファイナリストたち7名。まずは、謎のバイタリティで異常性を遺憾無く発揮させた名探偵、本堂町小春さん(ID:INVADED)。ロリなの? ショタなの? 純愛なの? 単なる異常者なの? いいなぁ、M・A・Oボイスのロリショタ探偵に突如発砲されたいなぁ。同様に発砲されたいというか、惨殺されたい願望が止まらないのはアザゼル・メアリ嬢(魔入りました!入間くん)。なんだこの可愛い生き物は。そりゃ生徒会が多少おかしな組織になるのもしょうがないよ。
 正統派ヒロインとしての力強さを見せつけてくれたのは藤戸千雪さん(ランウェイで笑って)。こんなにもまっすぐに少年漫画の主人公として戦えたヒロインは久しぶりかも。身長コンプがダイレクトにキャラ特性につながっているのも可愛い(本人に言ったら殺されるやつだが)。真っ向勝負に挑み、完膚なきまでに敗者となり、それゆえに頂点を手にした女、日高小春(ハイスコアガールⅡ)。彼女の持つ「負けの美学」は、女子大生が背負うにはあまりにも重く、潔い。彼女に幸多からんことを。最終的に幸せを掴んだのかどうか、少なくとも作品を一本作り上げたことは間違いないのは女神リスタルテ(慎重勇者)。映像、シナリオ、そしてキャスト。全てが本気でぶっ壊しに行った特級壊れヒロイン。何故最終的にいい話になったのかはいまだに理解が追いついてない。
 そして癒しの極致、現代が生んだ救いの象徴、仙狐さん(世話やきキツネの仙狐さん)。モッフモフで良いのじゃろう。甘えても良いのじゃろう。そしてその対極、荒廃と超過労働の極致、現代が生んだ勤労の象徴、金森さやか氏(映像研には手を出すな!)。金がなきゃ、世の中はまわらねぇんですよ。この戦いに終わりはねぇ。
 さぁ、残りの3名は、天国か、地獄か。
 

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 僕の春休みの宿題、2018年度アニメグランプリのお時間が今年もやってまいりました。毎年毎年、僕はこれのために頑張ってアニメを観ている感もあります。
 究極の自分語りコンテンツなので各個記事以上に好き勝手にやらせてもらっていますが、それだけに私生活や加齢などによる変化も如実に表れてしまうのがこのコーナーの恐ろしいところ。まぁ、「私生活の変化」とか書いてるけど「変わってない」のが実情なんですが……。ちゃうねん。変わってるはずやねん。変わらなきゃいけないねん。でもね、たまに愚痴でぽろっと漏れることがあるけど、私のような人間は、「変化すること」が一番の恐怖なのさ。今まで何年、何十年と続けてきた生活スタイルを変えることが恐ろしいストレス。だからこそこうして、毎年変わらずに同じことをやり続ける。一種の精神疾患みたいなもんだと思いますよ。それでも人生とは残酷なもので、私も歳をとる、そして社会は変わっていく。そんな中で、どこまでこのオールドスタイルのオタクがアニメというジャンルと戦い続けることができるか。そんな人生を賭した壮大な実験プログラムだとでも思っていただければいいのかもしれません。いつまでも気は若く。いや、幼く。大人になんかなれないよ。
 毎度前置きが長くなっとりますが……そんなこんなでブログ上では記念すべき10回目のアニメグランプリ。来年もこうして変わらずにアホなテキストをアウトプットできていると嬉しいですね。過去分に興味がある方は、リンク貼るのもめんどいので「アニメ・雑記」タグでたどることが可能ですので遡ってみてください。テキストの量だけで言えば生半可じゃない量がありますので、耐性のある方はそれなりの暇つぶしにはなると思います。
 一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、(以下コピペ)タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)毎年自分で設定した部門に四苦八苦しながらの選出なのでもうちょっと選びやすいスタイルにすればいいじゃねぇか、とは思うのだが、これもやっぱり「変化を嫌う」傾向から変わらないままです。今年はこの設定が大きな大きな障壁として立ちふさがることになり……まぁ、後述。縛りプレイって大事よ。
 今期エントリーされたのは、「2018年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の183作品。……183かぁ……。毎年ため息をついているが、なんでだろう。全然切れてないやん。むしろ増えてるやん。まぁ、最近の傾向として15分以下のショート枠がかなり増えたのでトータルの時間で言えばそこまで差はないと信じたいが、やはり毎クール週に50本以上の生活スタイルはなんとかしたい。自分ではどうにもならないので、アニメ業界が自発的にアニメの量を減らしてくれることを期待するしかない。「アニメバブルは弾けたからアニメの本数も減り始めるよ」なんて話を毎年聞いている気がするのだが、私の視聴可能な範囲ですら増えているし、その私も「テレビで継続的に視聴可能な作品のみを視聴する」という制限(自己防衛)を設けており、ネット配信だけで観られるオリジナル作品などを加えだしたら、さらに本数が増えることになるだろう。現代の視聴者に求められるのは、適切な取捨選択の判断力なのであろう。残念ながら、私はそれを持ち合わせていない。
 毎度のことなので数字の上でのデータを確認しておくと、今期視聴本数の183という数字はショート枠を26本含む。過去11年分の視聴本数の推移は7674596790103(93)132(121)
149(133)152(129)170(148)170(150)183(157)となっている(括弧内がショートアニメを除いた数。今期は通常枠の分割ものは基本的にカウントをまとめている)。来年の数字を見るのが怖いんだが、大丈夫か俺、大丈夫か日本。

 加えて、業界的にはショート枠以上に増加傾向にあるのが「劇場アニメ」の本数である。本数が増え、自分でも観にいくようになって気づいたのだが、確かに、劇場作品なら私のような人間でも見るために1000円以上の出費が義務付けられているわけで、普段なかなか金を落とさない層からも資金が回収できる理想的な形態であろうことは理解できる。ただ、やっぱり個人的にはテレビシリーズが観たいんだよな……劇場版は劇場版として、作品の本質以外の部分で束縛が多いから。まぁ、テレビシリーズはもっと制限があるだろ、と言われたらそうなんだろうけどさ。ちなみに今期劇場作品の視聴本数は17本で、まぁ最近では普通か。ここ数年で安定して数字が増えているのは、やはり業界の流れを表したものであろう。一応本数の推移を書いておくと7→4→6→12→8→6→9→171517となっている。なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている(フラグ)。
 
○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示)

【アイドルマスターシンデレラガールズ劇場3rd】【アイマスSideM理由あってMini】「ISLAND」「あかねさす少女」「悪偶-天才人形-」「あそびあそばせ」【あっくんとカノジョ】「アニマエール!」「あまんちゅ!~あどばんす~」【ありすorありす】「アンゴルモア元寇合戦記」「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」「イナズマイレブン アレスの天秤」「イナズマイレブン オリオンの刻印」「色づく世界の明日から」「Ws(ウィズ)」【上野さんは不器用】「うちのメイドがウザすぎる!」【宇宙戦艦ティラミス】「ウマ娘 プリティダービー」「エガオノダイカ」「えんどろ~!」「オーバーロードⅢ」【おこしやす、ちとせちゃん】【お前はまだグンマを知らない】「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」「音楽少女」「カードキャプターさくら クリアカード編」「ガーリー・エアフォース」【ガイコツ書店員本田さん】「学園BASARA」「かぐや様は告らせたい」「かくりよの宿飯」「賭ケグルイ××」「風が強く吹いている」「かみさまみならいヒミツのここたま」「からくりサーカス」【ガルパ☆ピコ】「ガンダムビルドダイバーズ」「寄宿学校のジュリエット」「逆転裁判(第2期)」「キャプテン翼」「Cutie Honey Universe」「京都寺町三条のホームズ」「銀河英雄伝説 Die Neue These」「銀魂 銀ノ魂篇」「グランクレスト戦記」「ぐらんぶる」「SSSS.GRIDMAN」「グリムノーツ  The Animation」「ゲゲゲの鬼太郎」「ケムリクサ」「けものフレンズ2」「荒野のコトブキ飛行隊」「ゴールデンカムイ」「五等分の花嫁」「ゴブリンスレイヤー」「こみっくがーるず」【狐狸之声】「CONCEPTION」「サークレット・プリンセス」「斉木楠雄のΨ難(第2期)」「殺戮の天使」「七星のスバル」「邪神ちゃんドロップキック」「重神機パンドーラ」「シュタインズゲート ゼロ」「少女歌劇レヴュースタァライト」【少年アシベGO!GO!ゴマちゃん】「食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇」「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」「天狼Sirius the Jaeger」【人外さんの嫁】「新幹線変形ロボシンカリオン」「進撃の巨人Season3」「深夜!天才バカボン」「スター☆トゥインクルプリキュア」「すのはら荘の管理人さん」「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」「聖闘士星矢セインティア翔」「閃乱カグラSHINOVI MASTER -東京妖魔篇-」「蒼天の拳REGENESIS」「ソードアート・オンライン アリシゼーション」「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」「ソラとウミのアイダ」「ゾンビランドサガ」「ダーリンインザフランキス」「抱かれたい男1位に脅されています。」「多田くんは恋をしない」【立花館To Lieあんぐる】「盾の勇者の成り上がり」「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」「ちおちゃんの通学路」「つくもがみ貸します」「ツルネ-風舞高校弓道部-」「デート・ア・ライブⅢ」「デビルズライン」【テレビ野郎ナナーナ】「転生したらスライムだった件」「とある魔術の禁書目録Ⅲ」「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」「刀使ノ巫女」「となりの吸血鬼さん」「ドメスティックな彼女」「奴隷区The Animation」「どろろ」「七つの大罪 戒めの復活」「ニル・アドミラリの天秤」「ハイスコアガール」「バキ」「覇穹 封神演義」「HUGっと!プリキュア」「BAKUMATSU」「バジリスク~桜花忍法帖~」【走り続けてよかったって。】「ぱすてるメモリーズ」「はたらく細胞」「Back Street Girls-ゴクドルズ-」「ハッピーシュガーライフ」「BANANA FISH」「はねバド!」「バミューダ・トライアングル~カラフル・パストラーレ~」「はるかなレシーブ」「反逆性ミリオンアーサー」「BanG Dream! 2nd Season」「ピアノの森」「BEATLESS」「B-PROJECT~絶頂*エモーション~」「ひそねとまそたん」「ヒナまつり」「美男高校地球防衛部HAPPY KISS!」「火ノ丸相撲」【ひもてはうす】「百錬の覇王と聖約の戦乙女」「Phantom in Twilight」「ブキーポップは笑わない」「不機嫌なモノノケ庵 續」【踏切時間】【フライングベイビーズ】「プラネット・ウィズ」「Free! -Dive to the Future-」「フルメタル・パニック!Invisible Victory」「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。」「PERSONA5 the Animation」「鬼灯の冷徹 第弐期その弐」「僕のヒーローアカデミア(第3期)」「ポチっと発明ピカちんキット」【ぼのぼの】【ほら、耳が見えてるよ】【マナリアフレンズ】「魔法少女 俺」「魔法少女サイト」「魔法少女特殊戦あすか」【みにとじ】「明治東京恋伽」「メガロボクス」「メジャーセカンド」「メルクストーリア 無気力少年と瓶の中の少女」「モブサイコ100Ⅱ」「やがて君になる」「約束のネバーランド」「ヤマノススメサードシーズン」【闇芝居(第6期)】「夢王国と眠れる100人の王子様」「ゆらぎ荘の幽奈さん」「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」「妖怪ウォッチ」「妖怪ウォッチシャドウサイド」「弱虫ペダルGLORY LINE」「ラストピリオドー終わりなき螺旋の物語ー」「ラディアン」「revisions -リヴィジョンズ-」「RErideD -刻越えのデリダ-」「RELEASE THE SPYCE」「臨死!江古田ちゃん」「ルパン三世Prat5」「レイトンミステリー探偵社 カトリーのナゾトキファイル」「ロードオブヴァーミリオン 紅蓮の王」「鹿楓堂よついろ日和」「LOST SONG」「Lostorage conflated WIXOSS」「私に天使が舞い降りた!」【One Room セカンドシーズン】「ヲタクに恋は難しい」


 
○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)
「リズと青い鳥」「GODZILLA 決戦機動増殖都市」「犬ヶ島」「ニンジャバットマン」「あさがおと加瀬さん。」「ペンギン・ハイウェイ」「魔法少女リリカルなのはDetonation」「GODZILLA 星を喰う者」「HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」「シュガー・ラッシュ:オンライン」「ラブライブ!サンシャイン!! The school Idol Movie Over the Rainbow」「PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1 『罪と罰』」「Fate/stay night [Heaven’s Feel] II.lost butterfly」「コードギアス 復活のルルーシュ」「劇場版 幼女戦記」「PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2 First Guardian』」「PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.3 『恩讐の彼方に__』」
 
 

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第3位 
‘05「かみちゅ!」 ’06BLACK LAGOON」 ‘07sola」 ’08「喰霊--」 ‘09「ささめきこと」 ’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16RE:ゼロから始める異世界生活」 ‘17「3月のライオン(第2シーズン)」
‘18「ひそねとまそたん」
 言うは易し、行うは難し。そんな身にしみる先人たちの言葉がある。毎年これだけの数が大量生産されているアニメ業界でも、きっとあらゆるところで日夜「いいアニメを作りましょう」「新しいアニメにチャレンジするんです」という夢や願望が垂れ流しになっているに違いない。しかし、なかなかオリジナルアニメでそんなチャレンジを細部まで完遂できる作品は多くない。ここまでの各部門はオリジナルアニメがたくさん並んでいるが、要となる上位はやはり原作付きのアニメがランクインしている。
 そんな中、完全オリジナル作品で全く新しい試みに手をつけ、それが成功を収めた作品として、是非ともこの「ひそねとまそたん」については改めて評価することが望まれている。強引にまとめるなら今作も「ゾンビランドサガ」と同様に「ありえなかった要素のごった煮」がスタート地点だとは思うのだが、最大の特徴は、そんなごった煮的な雰囲気をアニメーションの映像部分ではっきりと主張していたこと。具体的には、キャラデザとドラゴンの造形などが本当にユルくてまるで絵本のような作りなのに対し、戦闘機などメカニックの描き込みや飛行描写などはやたらと精密で、「自衛隊アニメ」としても力を抜いていない部分。こうして違和感を与えるような画面がいつしか自然に溶け込み、おとぼけギャグメインのシナリオラインを大きく下支えする構造。そしてそんな無茶苦茶な映像部分にしっかりと意味を与え、全てのパーツが求められる珍妙なシナリオ自体を作り上げる構成力。常々私はアニメーションという媒体を「総合芸術(もしくは総合技術)」と称しているが、こうして1つの要素だけでは決してなし得ないような総体を作り上げている作品を見ると、それだけで畏敬の念を抱くのである。
 しいて難点をあげるなら1クールにあまりに綺麗に収まりすぎてその後の展開も無く、いつしか忘れられる存在になってしまっていることくらいだろうが、昨年度の「よりもい」しかり、枠の決まった1クールアニメにおいて、この収束の良さはまた1つの美点となり得る要素である。こうした完成度の高いパッケージを単なる既製品扱いで終わらせず、長く膨大なアニメの歴史の中でしっかりと刻印し、その意味を残していくことこそが、新たなアニメーションの礎となるのではなかろうか。
 
 
 
準グランプリ
‘05「魔法少女リリカルなのはA’s」 ’06「コードギアス〜反逆のルルーシュ〜」 ‘07CLANNAD」 ’08「コードギアス 反逆のルルーシュR2」 ‘09「獣の奏者エリン」 ’10STAR DRIVER 輝きのタクト」 ‘11「花咲くいろは」 ’12「人類は衰退しました」 ’13「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」 ’14「四月は君の嘘」 ‘15「昭和元禄落語心中」 ‘16「ふらいんぐうぃっち」 ‘17「宇宙よりも遠い場所」
‘18「風が強く吹いている」
 改めて並べてみると、本当に「ひそまそ」とは真逆の立ち位置にある作品だと思う。オリジナルと原作あり、なんちゃってファンタジーと泥臭いスポ根、単発勝負の1クール作品と何度もメディアを変えて作り続けられた2クール作品。枠の中とはいえ、アニメ作りにも無数の選択肢があるものだという当たり前のことを思い出させてくれる。
 毎週感想を書いていたので今作の圧倒的な完成度に関しては今更ここで語る言葉もない。「ただ寄せ集めの野郎10人が道路を走るだけ」という、言い方次第では本当に身も蓋もない内容の作品なのだが、その「走る」というあまりに原初的な行動に、どれだけ人間性を盛り込むことができるかという勝負。スポ根とは言っても少年漫画のように「努力→勝利」のカタルシスがあるわけでもなく、ただひたすら足を前に出すことによって得られる人1人の物語が彫り込まれていくというストイックな構造。表に出た形を世間的にはなんとラベル付けするのかは定かでないが、これも立派な「純文学」といえる作品だったのだろう。
 そうして生み出された原作に現代アニメとしての肉付けを行ったのは稀代のCGワークで知られるProduction I.G.と、その遺伝子を強く受け継ぐ監督・野村和也。「ハイキュー」「ボールルームへようこそ」などで見せつけた「スポーツ作画ならI.G.」という新たな看板をさらなる純度で昇華させ、より描写が難しい陸上競技というモチーフでも稀有な存在感を見せつけることに成功した。王道ストーリーをどれだけ正面から見せられるかという挑戦は、どれだけ珍奇な物を作るかという挑戦と同様、場合によってはそれ以上に大きな難題であろう。よくもまぁ、逃げずにこの方向性を貫き通したものである。
 王道と革新。その2つの車輪で芸術は回っていく。労せずそのどちら側でも最上の物が楽しめるのだから、現代に生まれたことを感謝せねばなるまいよ。
 
 

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HN:
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
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