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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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第3位 

‘05「かみちゅ!」 ’06BLACK LAGOON」 ‘07sola」 ’08「喰霊--」 ‘09「ささめきこと」 ’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16RE:ゼロから始める異世界生活」

‘17「3月のライオン(第2シーズン)」

 最後の最後までベスト3の選出で悩んだのがこちらの作品。理由は多分に私的なもので、「去年も選出してしまったタイトルを重ねて選ぶのはどうなの?」という多様性の問題で悩んだためである。こうして複数シリーズに及ぶ作品というのは最近では本当に数が多く、それぞれを分けて評価するべきか、まとめるべきかは意見の分かれるところだろう。「しっかり別枠で作品として成立してるんだから分けて考えればいいだろ」ってのも事実だし、「1期目がなければ2期目もないんだから、続き物と考えたら一緒じゃね」ってのもまた事実。そして1期の時点でグランプリに名を挙げているとどうしても「またかよ」って感じになって悩んでしまうわけだ。まぁ、去年のグランプリなんて完全に無視して重複受賞からの第1位だったわけだが。

 そんなわけで昨年度放送された1期は技術賞だったが、今期は文句なしでベスト3入り。しょうがない。それだけ素晴らしい作品だったのだから。2期に入って描かれるべき対象がさらに広がり、本当に魅力的なエピソードが目白押しだった。そして、それらを支えたのは原作の力強さだけでなく、間違いなくシャフトという制作スタジオが生み出した「新しいアニメーションの形」があったのだ。「無いものを描けることこそがアニメーションという表現技法の最大の強みである」ということは再三繰り返している話ではあるが、今作では、そうしてアニメだからこそ描くことが出来る要素というものを厳格に絞り込み、ドラマの中で浮き彫りにすることに全精力を注いでいる。それは視聴者にはわかりにくい将棋という真剣勝負であるかもしれないし、いじめ問題に直面して戦う中学生の心情や、現代の希薄な人間関係に取り残され、自分がいじめという大きな問題を生み出していることにすら気づいていない子供の危うさかもしれない。

 普通に考えれば、それらは我々の生活とは何の関係もない対岸の出来事。本当にあるかどうかも分からない、おぼろげな存在。しかし、確かにそれがこの世界にはあるんだという圧倒的な実存性を持って描ききっているのが、もともと抽象化を武器としていたシャフトというスタジオだったというのは本当に興味深い事象である。おそらく、シャフトはまだまだ変わっていくことだろう。アニメで描きたいこと、描くべきことだって、時代とともに変わっていくのだろうから、それは必然である。まだまだ知らない未来の作品が作り続けられている。そう思えるだけでも、今作はとんでもない偉業を成し遂げたと言えるのではなかろうか。

 

 

 

準グランプリ

‘05「魔法少女リリカルなのはA’s」 ’06「コードギアス〜反逆のルルーシュ〜」 ‘07CLANNAD」 ’08「コードギアス 反逆のルルーシュR2」 ‘09「獣の奏者エリン」 ’10STAR DRIVER 輝きのタクト」 ‘11「花咲くいろは」 ’12「人類は衰退しました」 ’13「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」 ’14「四月は君の嘘」 ‘15「昭和元禄落語心中」 ‘16「ふらいんぐうぃっち」

‘17「宇宙よりも遠い場所」

 上述した「新たな時代のアニメーション」というトピックについて、例えばシャフトはその制作理念の段階で挑戦を続けているスタジオだ。また、次のトピックで触れるように、全く新しい「技術」を用いてアニメーションを次の世代へ運ぼうという動きも間違いなく存在している。こうして見たこともないものが出てくることは、変な言い方だが「予想できる」進化である。PCの処理能力が上がればCGは精緻になる。描けないものがあるなら、それを描くために新しい技法が開発される。それは具体的にイメージできないとしても、正しい未来予想図の中にある。しかし、「今まで当たり前に使ってきた道具立てに、実は全く違う見え方もあるんですよ」と、くるりと視点を捻ることで新しいものが見えたら? そんな驚きを与えてくれたのが、今作「よりもい」である。

 上下の2作品で挟んで見れば、この作品は驚くほどに平易である。テーマ設定は高校生の青春と冒険、マッドハウスのつくる映像には何一つ珍奇な新技術など使われていないし、起承転結をつないだドラマの仕立て方だって、「次はきっとこうなるだろうな」という要素をなぞっただけとも言える。このアニメは、普通である。

 しかし、そんな普通のアニメに、ひょいと投げ出された「見たこともないもの」。それが新しい時代の青春像。個人的にはブレイクスルーを起こしためぐっちゃん物語が特に顕著であったが(詳細は該当記事や後述のサブタイトル賞参照)、誰もがわかっていて、心のどこかに抱えていた苦しみ、悲しみ、そして喜びを、「そこから掘り出してくるの?」という意外な方向から持ち出してくるのがこの作品だった。主人公のキマリを押し出すだけかと思われた出発の朝に、本当に旅立ったのはめぐっちゃんの方だった。コミュ力の塊だと思っていた日向が、「気遣い」を一番忌み嫌っているコミュニケーションの被害者だった。目標を達成した報瀬をいちばんねぎらってくれたのは、誰よりもその努力を知っている自分自身だった。個々のエピソードを見るにつけ、どれもこれもありきたりではない、「よりもい」ならではの意味づけを行って物語が構築されていく。どこまでも普通で、限りなく斬新な物語だ。

 こうして作られた完成形が脚本家一人の力によるものだなどとは思わない。もちろん花田十輝の功績は最大限に認められるべきものだが、こうした脚本の要点を全て理解し、持ちうる表現の全てを使ってアニメシリーズを作り上げたいしづかあつこ監督の手腕はただただ見事。13本の物語に一切歪みなく、全てが極太の芯で貫かれたような印象を受けるのは、監督が今作の辿り着くべき場所を完璧に理解し、それをスタッフ全員に余すことなく伝えきったおかげなのだろう。わずか1クールのアニメ作品で、ここまで大きなエネルギーを生み出すことが出来るという事実は、これだけ大量のアニメを消費し続けてなお(いや、消費しているからこそ)驚きとともに迎え入れるものである。

 「アニメは次の段階へ進む」のは間違いないだろうが、まだまだ掘り尽くしていない可能性は山ほど残されている。人が作る創作物の面白さってものは、そういう可能性にこそ潜んでいるに違いない。

 

 

 

グランプリ

‘05「ぱにぽにだっしゅ」 ’06「うたわれるもの」 ‘07「電脳コイル」 ’08SOUL EATER」 ‘09「空中ブランコ」 ’10「けいおん!!」 ‘11「へうげもの」 ’12「ヨルムンガンド PERFECT ORDER」 ’13「凪のあすから」 ’14「ユリ熊嵐」 ‘15「響け!ユーフォニアム」 ‘16「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-

‘17「宝石の国」

 今年度のグランプリはもうここで動かないだろう。それくらいに圧倒的に、観たいものを全て叩きつけてくれた作品だった。こうした作品が出てくるのなら、日本のアニメ業界もまだまだ大丈夫だ。

 最終評価の欄で総括したので今更ここで語るべきこともほとんどないのだが、とにかくあらゆる要素が新しく、魅力的だった。アニメーションを評するときには「シナリオ・映像・音声」という3つの軸で観ていくことが多いが、そのどれもが一筋縄では行かぬ入念な作り込みが施され、たくさんの「唯一無二」が転がっている作品。

 中でも一番目を引くセールスポイントはやはり映像部分か。CG制作会社オレンジが初めて挑んだ自社作品。「CGだからこそできる」「CGでなければできない」という「ならでは」の仕事は、CG制作というツールが決して楽をするための道具ではなく、新たな映像表現を生み出すための素材であることを示してみせた。手描きのアニメでは表現しきれないであろう「宝石たちの生命」の硬質の輝きがアニメーションとして実現したのは、もはや今となってはこの方法しかありえなかったと思わせてくれるものだ。

 謎が謎を呼ぶハードなSF設定に、どこか気の抜けた女子(?!)どうしのキャッキャウフフが混じり合ったシナリオ展開も固唾をのんで見守ってしまうし、シャラシャラと鳴り渡る鉱物の音響の世界も幻想的。「生きた宝石」という空前絶後の存在に必死に命を吹き込んだキャスト陣の頑張りは言わずもがなだ。本当にねぇ、見事な仕事師ばかりが集まってくれてねぇ……。今後は「どういう声優が好きなの?」って聞かれたら「宝石の国見て」って言って片付けられるくらい。

 今作を作り上げるため、どうやら関係者は相当な時間と労力を費やしてくれたらしい。ということは、このクラスの作品はなかなか世には出てこないということになってしまうのだが……願わくは、こうした野心に溢れた作品が作り続けられる業界でありますように。

 

 

 


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<アニメソング部門>

 カラオケ野郎、俺です。さぁ、アニソン部門だよ。カラオケ通いを始めてからというもの、だいぶアニソンに対する目線も変わったってことはここ数年書き続けてるんですが、基本的な好みの路線は変わっていません。あとはこの部門で評価する場合は是非とも映像面での評価も加味したい、っていうのが注意事項ですかね。とりあえず、映像面とか抜きにして、(選出に関わらない範囲で)一番カラオケで歌った曲を各クールごとに並べると以下のようになります。

 

春クール・「ピースサイン」(僕のヒーローアカデミア OP)

夏クール・「Deep in Abyss」(メイドインアビス OP)

秋クール・「Invisible Sensation」(ボールルームへようこそ OP)

冬クール・「GO CRY GO」(オーバーロードⅡ OP)

 

 毎年候補となった作品群をどういうふうに並べたもんかと悩むのですが、毎年あげているような定番アーティストってのは必ずいるもので、例えばとにかくテイストが大好きなTRUEの楽曲だと今年は「BUTTERFLY EFFECTOR」(ひなろじOP)が好きでしたね。今作は凝った作りの映像部分も見どころなので知らない人は一見の価値ありです。同様に定番アーティスト、そして同様に映像が愉快なのが「全力☆SUMMER」(アホガールOP)。通常よりも短い尺だけど毎回映像を作り変えているのも芸が細かくて愉快だぞ。アニソン界の女王のノリノリ曲といえば何と言っても「TESTAMENT」(戦姫絶唱シンフォギアAXZ OP)。毎回シンフォギアソングではオープニングは割とスルーしてきたんだけど、今回は映像の暑苦しさとの噛み合わせが最高なんすよ。ほんと、パヴァリア組は次作以降での復活ないかなぁ……。そして永遠に不動の地位を動かないのは「CLEAR」(CCさくらクリアカード編OP)。坂本真綾の歌は、カラオケで一切歌おうと思わない。あの曲はあの声でしか完成しないと思ってるから。

 個人的に外せない鉄板ソングには「成るがまま騒ぐまま」(有頂天家族2OP)があります。映像では馴染みのある京都の名所を好き放題に荒らしながら暴れまわる阿呆にまみれたデザイン性が秀逸。同様に個人的な嗜好で外せないのは「特撮+萌えアニメ」という足し算が素直に(ベタに)表出した「情熱☆フルーツ」(アクションヒロインチアフルーツOP)。今時こういう古臭いアイドルソングって珍しいくらいだ。正統派アイドルの進化系でいうなら外せないのは「未来の僕らは知ってるよ」(ラブライブ!サンシャイン!!OP)。やっぱりライブ映像が強い。「泣いたり笑ったり」の時の振りが好き。2期だと作中ライブでは「MY舞☆TONIGHT」が好きですね。

 もうちょっと賑々しく、電波度合いを強めてみると私の病巣に近づいていきますが、例えばややマイナーだと思われるチョイスでは「教えてダーウィン」(セントールの悩みOP)なんてのはどうでしょう。これ、作詞作曲がなぜか千代丸なんだよな……。さらに萌えレベルをあげると各種きらら系作品の楽曲なんかになっていくんですが、そんな中で今期ダントツの電波だった曲といえば、きららのようできららじゃない、「あ・え・い・う・え・お・あお!!」(ひなこのーとOP)ですね。この曲の最大の難点は1人じゃ絶対カラオケで歌えないこと。さすがにこれは諦めたわ。あと、もう一曲諦めた曲が「METAMORISER」(つぐももOP)。これも映像込みで大好きなんだけど、やっぱり1人で歌うもんじゃねぇんだよなぁ。そして電波といえばお忘れなく、「うまるん体操」(干物妹!うまるちゃんR ED)。今期はあんまりうまるの暴虐が目立たなかったので、オープニングよりも可愛さを打ち出したこっちの方がしっくりきましたね。

 もうちょっと変な方向での電波を感じたいなら、例えば「Flashback」(刻刻OP)。これもカラオケで歌うかって言われたら悩む曲だが。クドさでいうと「ラプチャー」(十二大戦OP)も好き。カラオケで歌うと以降の曲が全部巻き舌になります。そして訳の分からない盛り上げ方では頭抜けているのが「オペラ」(dies irae ED)。作品の記憶はないのにテーマソングの記憶は鮮烈な作品でした。ギロチンの歌とかな。

 あとは最終候補曲。まず直近だと「SHINY DAYS」(ゆるキャン△OP)。曲もいいけど、我が心の愛唱歌「夏色プレゼント」を思い起こさせるポップな映像面の作り込みにも要注目。これ、コンテ切ってるのが神保昌登氏なんだよなぁ。いい仕事だなぁ。どこか気になるメロディラインがクセになるのは「サタデー・ナイト・クエスチョン」(ネト充のススメOP)。中島愛もこういう仕事がサマになるようになったなぁ。個人的な信教のために外すことができないのは「LOVE MEN HOLIC」(ラーメン大好き小泉さんED)。最後までラーメン要素で埋め尽くしてくれたら最高だったのだが、それって西沢幸奏に歌わせるのはどうなんだ、っていう気もする。

 映像の美しさと、しっかりアニメ用に書き下ろされた「アニソン」であることがわかる明快な歌詞が聞きどころの「その未来へ」(クジラの子らは砂上に歌うOP)もじっくり堪能したい名曲。一気に並べてしまうと、同時期に発表され肩を並べた「here」(魔法使いの嫁OP)。さらに「The Other Side of the Wall」(プリンセス・プリンシパルOP)もどうぞ。この2曲については本当に大好きなのでベスト3への選出で最後まで悩んだのである。実質ベストみたいなもんである。やっぱり最低限「アニメのために書かれている」っていうのはアニソンには欠かせない要素ですね。

 最後に、これは「アニソン部門」としては例外的なので除外したが、今年の私の音楽シーンに多大な影響を与えた曲として「熱色スターマイン」(Bang Dream!ガールズバンドパーティより)は記載させていただく。ライブ映像を見てからRoselia推しに転がるまでの早かったことと言ったらまぁ。リサ姉の引退を前にして聞く「ONENESS」は脳髄まで焼き切るような切なさに満ち溢れているので本当に大変でした。来年以降、バンドリアニメの展開はあるんでしょうかね……。

 さて、悩みに悩んだ苦渋の決断。残った3曲はとは。

 

 

第3位

‘05 「Canvas2」 ED  「NA NA IRO」

‘06 「涼宮ハルヒの憂鬱」挿入歌 「God knows」「Lost my music

‘07 「Myself:Yourself」OP 「tears infection

‘08 「マクロスF」25話挿入歌 「娘々サービスメドレー」(ライオン)

‘09 「乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪」OP 「挑発Cherry Heart

‘10 「みつどもえ増量中!」OP 「我が名は小学生」

‘11 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ED 「secret base 〜君がくれたもの〜」

’12 「這いよれ! ニャル子さん」 OP「太陽曰く燃えよカオス」

’13 「有頂天家族」OP「有頂天人生」

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」

’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

‘17「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風

 これはもう、曲がどうとかそういう次元の話ではない。このグランプリでシンフォギアソングがランクインしている事例は過去に2回。そして、今回はそんな前例も全て飲み込んだ上での禁じ手みたいなもんである。

 どうしても回数を重ねるごとにマンネリ感が出てきてしまうのは仕方のないこと。シンフォギアシリーズも気づけばこの「AXZ」で4期目であるから、毎度毎度奏者の分だけ曲を書き下ろし、しかもそれぞれにお約束をこなさなければいけないという制約まで課されているため、どうしたって「またか」という印象になりがちである。実際、正直言えば単体での曲で響いた数でいうと、今期はちょっと他のシリーズに見劣りしていたのである(他に好きな曲は「Stand up! Ready!!」と「GUN BULLET XXX」)。もちろん、そうしたマンネリ感は新しいユニットを組むなどして適宜緩和しているのだが……そんな中にぽろっと混ざっていたのがこの曲である。なんと奏者全員の聖句に絶唱まで加えて、それを一本の曲にしてしまうというとんでもないコンセプト。5期の最終回までとっておけよっていうぐらいのハイパーコンバインである。そりゃもう、これまで頭のてっぺんまでどっぷり作品に浸かっている人間がこんなん見せられて五体満足でいられるわけがないのである。

 毎回毎回曲のコンセプト、文字通りの「曲芸」で度肝を抜いてくれる本作。最大の心配は、これで5期に一体何が残ってるんだ、っていうことくらいか。ライブに行けなかった身ですので、BDの発売を今か今かと待ち続ける日々です。

 

第2位

‘05 「ゾイドジェネシス」ED 「ありのままでLovin’U

‘06 「武装錬金」OP 「真赤な誓い」

‘07 「ひぐらしのなく頃に解」OP 「奈落の花」

‘08 「狂乱家族日記」OP 「超妻賢母宣言」

‘09 「獣の奏者エリン」OP 「雫」

‘10 「けいおん!!」OP 「Utauyo!! MIRACLE

‘11 「神様ドォルズ」OP 「不完全燃焼」

’12 「坂道のアポロン」 OP 「坂道のメロディ」

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」第4話ED「教室モノクローム」

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

‘17「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期EDシュビドゥビ☆スイーツタイム

 突然のプリキュア!!!! しかし、これ、マジで飛び道具でしたね……。プリキュアの全てを愛しているプリキュアおじさんたちからするとちゃんちゃらおかしいかもしれないんだけど、本当に特別だったんですよ。

 正直いうと、私はプリキュアの楽曲ってそんなにハマることはなくて、オープニングテーマなんて(内容があれだけゴリゴリのバトルもののくせに)女の子を意識してか妙に調子が大人しかったりするのを物足りなく感じることが多かったのだが、「プリアラ」はオープニングも真っ直ぐで盛り上がりやすい曲だったし、1期エンディングもいつも以上に愉快な内容だったから割とお気に入り。「いつも通りだったら夏あたりにエンディング変わっちゃうんだよなー、勿体無いなー」なんて思っていたところに繰り出されてきた曲がこれである。

 ダンス動画がお見事なのはいつも通りなんだけど、6人6様でテイストの違うプリアラ勢の個性が見事にダンスに落とし込まれていて、ショコラのズカっぽい動きとか、パルフェのパリジェンヌっぽいモデル歩きとか、そういうところにいちいち見せ場が用意されているのが心憎い。そして宮本佳那子による理屈抜きのアッパーソングがどんな苦境からでも底抜けに盛り上げてくれるので、アニメ本編が停滞している印象があった時でも、エンディングを聞けばそこでなんとかなってしまうというパワーがあった。幼女先輩とプリキュアおじさんの見たいものががっちりと噛み合う展開って、誰も損する人がいないから最高じゃないですか。

 今後のプリキュアは、今作を超えることを目標に精一杯ダンスしてほしいと思います。

 

 

第1位

‘05 「ぱにぽにだっしゅ」 OP群

    (「黄色いバカンス」「ルーレット☆ルーレット」「少女Q」)

‘06 「うたわれるもの」PS2版・アニメ最終話ED「キミガタメ」

‘07 「ぽてまよ」  OP 「片道きゃっちぼーる」

‘08 「ひだまりスケッチ×365」 OP「?でわっしょい」

‘09 「シャングリ・ラ」OP 「キミシニタモウコトナカレ」

‘10 「侵略! イカ娘」OP 「侵略ノススメ☆」

‘11 「灼眼のシャナF」OP 「Light My Fire

’12 「中二病でも恋がしたい!Lite」 ED「漆黒に躍る孤濁覇王節」

’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」

’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント」

’15 「てーきゅう(第5期)」OPQunka!

’16 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」OP「Great Days

‘17「少女終末旅行」ED「More One Night

 やっぱりトップには電波ソングを選びたいんや! というわけで、今年を締めくくる1曲は……もう終わんないよ!

 本当に、一発目に聞いた時から頭にこびりついて離れないシンプルでジャンキーなメロディライン。的確に頭が悪そうなくせに、実は作品世界の深奥に触れてしまっている(かもしれない)突っ走り気味の歌詞。いいですね、いい電波ですよ。またこれを歌い上げるいのすけ、シカコの両名がいい味出すんだわ。いのすけは色々な声のパターンが用意できるけど、ちゃんとこの曲はチーで歌ってるんだよ。なんとなく厭世的で、それでいてユーのことが大好きで。そういう2人の関係性がにじみ出る曲だからこそ、明るいんだか暗いんだかよくわからないこの世界にはふさわしい。

 今回悩んだのは、実は本作に関わる楽曲は全部良いっていうことなんだ。オープニング「動く、動く」も良い味出すんだよね。特殊エンディングは「雨だれの歌」なんかも作品のテイストを最高に引き立てていてあまりに印象深いエンディングだった。余計な音はノイズになりかねない繊細な世界観だっただけに、1つ1つの音の使い方が行き届いているのは本当にスタッフの手柄だ。

 そんな中であえてこのエンディングテーマを代表に選ばせてもらったのは、曲の持つ強みに加えて、このエンディングのために原作者が全てのアニメーションを描き起こしてしまったという前代未聞のサービス精神を評してのものである。原作者が原画を描き起こすとか、演出まで担当するという話はたまに聞くこともあるが、全ての工程をたった1人でこなしてしまうというのは流石に聞いたことがない。そして、この映像がまた曲にマッチした愉快なものに仕上がっているのである。原作ありの作品をアニメ化する工程も、いよいよここまで来たのかと思うと感慨深い。恐ろしい手間がかかっているのは間違いないだろうが、それでもなんでも、満足いくまでmore one night。社畜に聞かせちゃダメな歌かもしれんな。

 

 

 


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<キャラクター部門・女性キャラ>

 男性キャラ部門で荒ぶりましたが、気を取り直して女性キャラ部門だ。頑張って手短に、手短に!

 まずは真っ当にメインヒロイン部門。作品の魅力に直結する大看板は今年も数多く存在している。例えばわかりやすいところでは顔芸大爆発の蛇喰夢子さん(賭ケグルイ)。あんなエンディングに誰がした。頑張り系お祈りヒロインなら木春由乃さん(サクラクエスト)。あのエピローグを見れば誰もがお仕事に対して真面目になれそう。不動のエネルギーに満ち満ちていたのは桐葉さん(つぐもも)。そらそらボイスの飛び道具は危険。前回に続いてのエントリーになるのは土間うまるさん(干物妹!うまるちゃんR)。今期は割と大人しかったしサブヒロインも台頭したけど、やっぱり可愛さは健在ではあるな。「戦うヒロイン」部門では、圧倒的な魂の力を見せてくれた佑河樹里さん(刻刻)が記憶に新しい。世界を背負ってただ一人で生きる覚悟を固める就活生ってすげぇ設定だよな。別方向での戦いに奮戦した不動のヒロインといえば川本ひなたちゃん(3月のライオン)も眩しい存在。主人公とヒロイン、互いの勇気がそれぞれの力になる展開は激アツだ。

 エネルギーに満ちたぶっ壊れ系のヒロインというのも見ていて楽しい存在。代表的なところでは花畑よしこ(アホガール)は文句なく作品を作った不動のヒロイン。単に叫んでバナナ食うだけで面白いヒロインは割と卑怯だよな。ポンコツ風味が斜め上に突き出た狂気のメインヒロインというとメテオラさん(Re:CREATORS)も唯一無二の存在だろうか。あいつがもうちょい自重してれば結末ももうちょい別方向に行ってたかもしれん。作品の立役者として忘れられないのはポンコツ風味2000%で活躍したグリ(恋愛暴君)。この手のギャグ作品でのかっ飛ばしヒロインとしては未曾有の飛距離を弾き出したぞ。そういえば一応赤来杏ちゃん(アクションヒロインチアフルーツ)もメインヒロインと言えるのかしら。身体能力を伴った特撮オタクって考えてみれば稀有よねぇ。そして看板としてこれ以上のものはないだろう、流浪の旅人キノさん(キノの旅)。新たな時代のキノさん像、オールドファンにも満足してもらえたのかなぁ。

 翻って「魅惑のライバル部門」に行ってみよう。上述の名前のライバルキャラも多数名を連ねることができますが、例えば紫村果音さん(アクションヒロインチアフルーツ)。お嬢様キャラにさらなる魅力を重ねた理想のライバル像。ライバルというか正妻な気もするが、圧倒的エロで果敢に攻めてくれたのは可児那由多さんと白川京さん(妹さえ入ればいい。)。普通に考えればカニ公一択なのに、ピンポイントで突き抜けて来るみゃーさんずるいねん。作品世界全体を混沌の海に沈めようとしたのは水沢まつりちゃん(citrus)。堂々とした援交ヒロインって考えてみりゃアニメでは珍しいよな。できればライバル部門ではなくてそのまま正妻になって突き抜けて欲しかったのは小宮恵那ちゃん(Just Because!)。部長、本当にいい人だったのに、学年の巡り合わせが悪かったのがなぁ。同様に、もうライバルじゃなくてメインヒロインとして活躍しちゃえよ、と応援せずにいられなかったのはサンジェルマン(戦姫絶唱シンフォギアAXZ)。敵サイドのキャラクターが仲間思いで健気なのを見ると、色々とやるせなくなりますよね。本筋と全然関係ないところでいい話作って死んでいったヒロインといえば妬良ちゃん(十二大戦)もいる。堕ちもの系ヒロインの必要条件をことごとくクリアしていくサービス精神ホント好き。落ちたっていうかむしろかっ飛んじゃってるラスボスで印象深いのは天羽斬々会長(武装少女マキャヴェリズム)。この子、突き詰めれば単なる極端なツンデレだよな。そしてライバルというか、もう世界を作ったのはこの人じゃねぇか疑惑があるのは緋山茜さん(恋愛暴君)。今年もぬーさんヒロインの破壊力は高かったなぁ。同作は白峰樒さんもヤバいので、ヤバい系ヒロイン三本柱でご自由にお取りください。

 その他癒し系のサブキャラをいくつか見ていくと、やっぱり個人的に外せないのは夷川海星(有頂天家族2)だろうか。2期は夷川の家族のエピソードが多かったので、面倒臭い親父や兄弟を持った末っ子のご苦労が偲ばれる展開ばかりだった。本当に、弥三郎の変身が解けちゃうくらいに可愛いヒロインなんだよなぁ。サブキャラにしておくにはもったいない存在感が格好良すぎたのは谷口はるみ(はるみん)(citrus)。結局、彼女のあの全能感は1体何だったんだろうか。

 そのおっぱいもさることながら天然上しゃまボイスが明確な凶器となったのは四ノ宮あかりさん(サクラクエスト)。ついでに同じ路線からは川本あかりさん(3月のライオン)。あと最強大家さん萩野千秋さん(ひなこのーと)もここに入れておこう。結局、おっとりおっぱいは正義なのである。いっそこの流れで並べてしまうと盛岡森子さん(ネト充のススメ)も強烈だし、そして今季最後に放り込まれたおっぱいといえばやはり犬山あおい(ゆるキャン△)ということになるだろう。この5人の足し算で何人ぐらい轢き殺せるんでしょうかね。

 追加でわざわざ「純正の百合枠」っていう特殊枠を設けたいくらいに世間は百合の花盛り。ここであえてピックアップして見ましょう。もちろんそのトップバッターは藍原芽衣さん(citrus)ってことになるわけですが、彼女は百合っていうか両刀っていうか、単に愛がおかしいタイプの人間でしたね。どうも世間の百合はクレイジーサイコと紙一重みたいなところがあるようで、愛のためなら何をしてもいいと思っている連中、例えば乃塒押絵ちゃん(キリングバイツ)なんてのは代表的クレイジー。何があったらあんなに愛が重くなるんでしょう。同様に重すぎる愛が本当に目力に宿っていたのは甲本明ちゃん(ボールルームへようこそ)。報われない百合もまた良いものですね。クールかつクレイジーに、という美学が光るのは、例えば東郷美森さん(結城友奈は勇者である)。あのストーキング技術の向上は世界を変革した結果なのだろうか。クールさでいえば他の追随を許さないのはギバさん(ポチッと発明ピカちんキット)。彼女はあの年齢で、一体どんな深淵を覗き込んでいるというのだろう。

 さぁ、いよいよベスト10の発表だ。長いな。まぁ、例年通りなので諦めてくれ。ベスト3の前の残り7人を順次挙げていくが、結局最後まで悩んで一人を選びきれなかったのがよりもいヒロインズ(宇宙よりも遠い場所)である。だって、もう全員揃っての完成系なんだもん……1人だけ選べって言われても無理よ。あえて選べって言われたキマリと報瀬の2択で……やっぱりめぐっちゃんじゃないでしょうかね。そして、既に他部門でも選出してしまっているのでここでは除外するが、やはり世界構築の全てを抱え込んだヒロイン(?)としてフォスフォフィライト(宝石の国)の名前を挙げないわけにはいかないだろう。彼女の変化と成長が、この世界の全てを象徴している。「換装強化系ヒロイン」というわけのわからない設定も、少年漫画脳にはアツすぎるのであった。同様にアツすぎるヒーロー系ヒロインといえば、涙なしには語れない三ノ輪銀ちゃん(結城友奈は勇者である)がダントツ。小学生の時点であれだけの精神性を培っていたってことは、やはり勇者教育って尊かったのでは?(問題発言) そしてそんなアツい精神性を持つヒーローたちの前に悠然と一人立ちふさがった最強の存在、孤高の百合ロマン・アルタイルさん(Re:CREATORS)は近年のピカレスクヒロインの中でも輝いていた。純粋な思慕の念からあそこまでの巨悪に成り上がった彼女の執念と流麗な戦闘スタイル。どっちかっていうと彼女の方が主人公だったんだよな。

 転じて卑近な主人公像で作品のクオリティを一気に引き上げたのは、源内あおさん(フレームアームズ・ガール)。あおがいたからこそ、ドールたちが輝けていた。そう考えると、彼女だってセカイ系ヒロインといえなくもない? か? そして、本当にたった一人の世界だけで作品を作ってしまった今年度最後にして最大の刺客といえば高木さん(からかい上手の高木さん)なんだな。よく見りゃ彼女もよっぽどクレイジーなんだけどね。そして最後に、なんとかしてベスト3にねじ込めないかと散々悩んだけどギリギリで漏れてしまった一人、それが亜玖璃さん(ゲーマーズ!)。どう考えても最強に可愛いし、どう考えても最強にヒロインだったのだから問答無用で殿堂入りのはずなのだが……最後の最後に俺の中で誰かが囁いたんだ。「さすがに、男性部門と女性部門のトップのCVが同じってどうなのよ?」と。……1年かけて作り上げたランキングの結論が「大久保瑠美ならしょうがない」で終わってしまうという。にんげんだもの。

 さぁ、これだけのふるいにかけられたベスト3だ! さぞかしすげぇラインナップなんだろうな!

 

 

 

第3位

‘05 「灼眼のシャナ」より「“弔詞の詠み手”マージョリー・ドー」

‘06 「天保異聞妖奇士」より「アトル」

‘07 「バンブーブレード」より「千葉紀梨乃」

‘08 「とらドラ!」より、「逢坂大河」とその他ヒロインズ

‘09 「デュラララ!!」より「セルティ・ストゥルルソン」

‘10 「会長はメイド様!」より「鮎沢美咲」

‘11 「47都道府犬」より「愛知犬」

’12 「しろくまカフェ」より「笹子さん」

’13 「サムライフラメンコ」より「真野まり」

’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」

’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」

’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」

‘17「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」

 最強でコブシ! もうね、なんかね、変な病気よね。この破壊力は、まぜるな危険とかそういうレベルを超えている。

 実は本作は女性キャラにも個性的で魅力的なメンツが多く、上はユーコから下は土星ババアまで(範囲狭くね?)、あらゆるモブに至るまで油断できないアクの強さは、この世界でなければ成立しない特濃のラインナップである。そして、そんな中に物語もかなり進んだ後半戦から突如飛び込んできたのが、このネジルとチギルのおかーさん(仮)、ナグリ女王である。散々引っ張って登場するネジルたちの母上、一体どんな奇特な人物が飛び出すものかと思ったら……なんかもう、想像の裏切り方が想像の斜め上だった。此の期に及んで筋肉とか知らんやん。自由すぎる髪パーツのデザインとか唖然とするしかないやん。そして、そのCVが能登麻美子やん。我々の世代で「女神」と言えばそれはすなわちCV能登麻美子のことを意味するわけだが、神は神でもあんな形で繰り出される飛び道具にまで能登ボイスが搭載可能だとは思ってもみなかった。普通のファン目線からしたら暴虐以外の何物でもないが、これがまぁ、ハマっているのである。どれだけむちゃくちゃなことを言っていても母の愛に溢れ、万物への無償の愛が感じられるその設計。あぁ、これが世界創造からネジが島を支えてきた「創造主」たる声なのだと、非常にすんなり納得できるのである。

 こんなもんを幼少期に見せられたら、色々とダメな性癖が開花してしまう恐れがある。少年たちは、今後腹筋が割れた女性にしか恋できないかもしれない。それでも仕方がない。僕は、腹筋が割れた能登麻美子を待ち望みながら、日々を無為に過ごしていくことになるのだろう。それもまた人生コブシ。

 

 

第2位

‘05 「地獄少女」より「閻魔あい」

‘06 「うたわれるもの」より「トウカ」

‘07 「キミキス pure rouge」より「二見瑛理子

‘08 「紅」より「九鳳院紫」

‘09 「ささめきこと」より「村雨純夏」

‘10 「刀語」より「否定姫」

‘11 「花咲くいろは」より「四十万スイ」

’12 「人類は衰退しました」より「“わたし”ちゃん」

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」より「雪音クリス」

’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」

’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」

’16 「クズの本懐」より「皆川茜」

‘17「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」

 度し難いですよね。ほんとこの人はね。

 今期も数々の百合祭りが花開いたアニメ業界。上述の候補部分もたくさんの「女性と女性の度がすぎる友情」に彩られているわけですが、そんな中でもひときわ異彩を放つ「愛」を迸らせていたのがこの御方、一体その眼球の奥には何が潜んでいるのだ?! オーゼン!! 

 一人で「師匠」「ラスボス」「奈落の怪異」「ツンデレ」と言った数々の役割を一手に引き受けてしまっている怪物オーゼンは、見た目からしてこれまでの「女性キャラ部門」の中では異例というか異形。カオナシやんけ、と思えるような体躯に、奈落の遺物を張り巡らせた全身の痛々しい文様。そしてその顔面に至るまで、何から何まで異様な存在。その圧倒的な存在感に気圧されて最初は本当に「化け物」にしか見えなかったのに、少しずつ掘り下げていくことで見えてくる彼女の懐の深さ。あと、可愛らしさ。ライザへのド直球の愛情がねじれてヒネてその娘とのコミュニケーションが上手くとれてないあたり、後になって見てみれば萌えポイント以外の何物でもないのに、あんたがやるから全部怖いんだよ、っていう。彼女自身はライザに対してどんな感情を持っていたなんてことはほとんど語られていないのだが、それでも滲み出てくるどうしようもない好き好きオーラと、そこから漏れ出てしまった嫉妬心の嵐など、こんなナリなのに乙女やんけ、みたいなギャップが凄まじい。「ラスボスキャラ」ってのは毎年この部門に食い込んでくる重要な要素なわけですが、彼女の場合、ラストどころかファーストでこの絶望感だもんね。やっぱアビスはすげぇわ。

 あとはまぁ、今更書かなくてもいいとは思うんですが、やっぱり中の人の最高なお仕事を是非堪能していただきたいっていう。こんなもん、原作読んでどんな声で喋ってるか想像できないと思うんだが、それをやってのけてしまう大原さやかエネルギーを是非味わっていただきたい。これがオーゼンさんの優しさなんですよ。さぁ、メイド服を持ってこい。

 

 

第1位

‘05 「ぱにぽにだっしゅ」より「レベッカ宮本」

‘06 「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」より「水銀燈」

‘07 「ひぐらしのなく頃に解」より「鷹野三四」

‘08 「SOUL EATER」より「魔女メデューサ」

‘09 「CANAAN」より「リャン・チー」

‘10 「けいおん!!」より「田井中律」

‘11 「よんでますよ、アザゼルさん。」より「佐隈りん子」

’12 「中二病でも恋がしたい!」より「凸守早苗」

’13 「魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語」より「暁美ほむら」

’14 「PSYCHO-PASS2」より「霜月美佳」

’15 「ガールズ&パンツァー劇場版」よりドゥーチェ・アンチョビ(安斎千代美)

’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「ダスティネス・フォード・ララティーナ」

‘17「魔法使いの嫁」より「羽鳥智世」

 男性・女性部門でカップリング選出するのは実に7年ぶりのことである(2010年の「会長はメイド様!」から碓氷と美咲を選出している)。しかし、やはり今期は彼女を選ばなければいけない気がする。目の下の隈はいつなくなるんだい、最強のスレイベガ、ハトリチセさんである。

 チセが世界を作ったことの尊さについては、すでに感想でも作品部門でも(エリアスの項でも)語り尽くしてしまっているので説明は不要だが、彼女の「まっすぐなヒロイン像」は、最近のメインヒロインの中でも特別だったように思う。まぁ、どうしても我々のような蛆虫根性のオタクは「パッと輝く太陽のようなヒロイン像」よりも「じっとりと沈み込む中に見える一筋の光明」みたいなヒロインを好んでしまう傾向にはあるわけですが、チセさんの場合、そのどん底っぷりが実に潔く、そこから最終的に「エリアスを調教する飼い主またはオカン」みたいなところにたどり着くまでの過程がなんとも濃密であった。大きくくくれば「魔法使いの嫁」はチセの自己肯定の物語と言えるが、単に「私は生きていていいんだ」というだけでは終わらず、「チセは生きてなきゃダメだ」と周りの誰もが思い、チセがみんなのため、みんながチセのために頑張るという関係性を構築させたのはお見事だった。やはり素直で努力家の女の子が甲斐甲斐しく頑張っている姿はそれだけで美しい。そして彼女の頑張りは少しずつ「あちら側」へ接続する努力の過程でもある。エリアスは少しずつ「こちら側」へ、チセは頑張って「あちら側」へ。こうして互いに歩み寄る努力をするのが、結婚なんでしょうね。「魔法使いの嫁」って、いいタイトルだなぁ。

 あとはもちろん、中の人・種﨑敦美の功績でしょう。このチセの「上がらず下がらず、しかし力強く」っていう絶妙な音域はそんじょそこらのアイドル声優ではなし得ない仕事である。種さん本人も苦労人だったってのもあるだろうが、「生きる執念」みたいなものがみなぎり始めてからのチセの強さは、その声によって大きく裏打ちされることになった。エリアスとチセも末長く、そしてチセと種さんも、お幸せに。

 

 


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2016年度・俺的アニメグランプリ

 

 まだ終了してない作品もちょっと残ってるけど、僕の春休みの宿題は毎年コレです、そう、俺的アニメグランプリ。「継続は力なり」を信じて、ブログ上では8年目、人生を通じて12年目。12年……干支が一周しちゃったよ……12年間もアニメを観るだけで生きていける人生、本当に幸せだなぁ(虚ろな目)。いや、でも本当にありがたいことでね。このブログだって、ただひたすら自分の欲求を満たすためだけに書き殴ってる代物なのに、たまに反応してくれる人とかもいるしね。私の奇異な性癖の極まってるところは、こうして文章を書き連ねていることが自己顕示欲とか、承認欲求だけからきてるものじゃないってことなんですよ(まぁ、そういう要素も少なからずあるけども)。多分、誰にも反応されずとも、時間と気力があれば書き続けていくんでしょうよ。いや、流石にブログ文化が完全に終わりを告げ、誰も見てくれなくなったら書かなくなるのかもしれないけど。……どうなんでしょうね。まぁ、終わってから考えよう。

 昨年分以前は「アニメ・雑記」タグから遡れますので、興味がある方は頑張って過年度分を探してみてください。毎年のことなので断り書きをコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。元々「単にベストを記載するだけだと枠が足りない」っていう理由で無理矢理分量を増やすための措置だったんだけど、今となっちゃぁ、これでも窮屈なくらいね。

 今期エントリーされたのは、「2016年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の170作品。……なんだこの数字。この期に及んでまだ増えたか。去年が総本数152で過去最高だったんだが……アニメ業界、飽和して弾けた方がいいとはしみじみ思うよね。ただ、例によって今年もショートアニメのカウントが増えており、今期は「こわぼん」までカウントしてるのでやや水増しされてる部分はある。更に分割の2期ものもあるのでそうした作品をまとめると実数は148本。1年365日、2〜3日に1作品ずつ観れば終わる計算やね(ニッコリ)。恒例なので確認しておくと、過去9年間の本数の推移は7674596790103(93)132(121)149(133)152(129)170(148)となっている(括弧内がショートアニメや分割を省いた数)。年間20本増って、軽く言ってるけど結構な事件やで。

 更に、現代アニメ業界の変化は劇場版の本数にも表れている。今期、劇場に足を運んだ作品は、(春先のガルパン4DXは除いて)下記の17本。ちなみに、出来る限り劇場作品は感想を書くようにしているのだが、視聴前後がバタバタしていたせいで結局「傷物語Ⅲ」の感想は書かずじまいで終わってしまった。ちゃんと観たんですよ。

 昨年までの推移を並べると7→4→6→12→8→6→9→17となり、史上最多を大きく更新した。これは商業モデルが劇場型に推移してるっていうのと、あと単に劇場に行く土壌が整っていたっていう理由。周りに話せる人間がいたせいでこれまであまりいかなかったプリキュア映画に行きまくってることからも分かるだろう。なお、毎年のことだが劇場作品については「基本的に」このグランプリの選出規準からは外すようにしている(割と例外措置が多かったけど)。今年は色々と劇場作品の話題は多かったが、どうしたものかしら。

 

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは()で表示)

「アイドル事変」「アイドルメモリーズ」(あいまいみー~Surgical Friend~)「青の祓魔師 京都不浄王篇」「AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-」「アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd」「亜人(第2期)」「ACCA13区監察課」「甘々と稲妻」「あまんちゅ!」「アルスラーン戦記 風塵乱舞」「暗殺教室(第2期)」「アンジュ・ヴィエルジュ」「あんハピ♪」「うしおととら(第2期)」「うたのプリンスさまっマジLOVEレジェンドスター」(宇宙パトロールルル子)「うどんの国の金色毛鞠」「うらら迷路帖」「エルドライブ【élDLIVE」「ALL OUT!!」「オカルティック・ナイン」「鬼平」「orange」「ガーリッシュナンバー」(怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~)「ガヴリールドロップアウト」「CHAOS; CHILD」「学戦都市アスタリスク(第2期)」(影鰐 --)「かみさまみならいヒミツのここたま」「カミワザ・ワンダ」「キズナイーバー」「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)」「機動戦士ガンダムUC RE:0096」「逆転裁判」「境界のRINNE(第2期)」「キラキラ☆プリキュアアラモード」「銀魂.」「クオリディア・コード」「クズの本懐」「くまみこ」「クラシカロイド」「クロムクロ」「競女!!!!!!!!」「けものフレンズ」「甲鉄城のカバネリ」「この素晴らしい世界に祝福を!2」「この美術部には問題がある!」「小林さんちのメイドラゴン」(こわぼん)「コンクリート・レボルティオ THE LAST SONG」「SERVAMP -サーヴァンプ-」「斉木楠雄のΨ難」「坂本ですが?」「3月のライオン」「三者三葉」「灼熱の卓球娘」「12歳~ちっちゃなムネのトキメキ~」「12歳~ちっちゃなムネのトキメキ~(第2期)」「終末のイゼッタ」「ジョーカー・ゲーム」(SHOW BY ROCK! しょーと)「SHOW BY ROCK!#」(少年アシベGO! GO!ゴマちゃん)「少年メイド」「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」「食戟のソーマ 弐ノ皿」「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」「SUPER LOVERS」「SUPER LOVERS2」「スカーレットライダーゼクス」「スクールガールストライカーズ Animation Channel」「ステラのまほう」「聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ」「セイレン」「装神少女まとい」「双星の陰陽師」(侍霊演武:将星乱)「タイムトラベル少女」「タイムボカン24」「田中くんはいつもけだるげ」「タブー・タトゥー」「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学院」「チア男子!」「チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~」(ちるらん にぶんの壱)「ツキウタ。THE ANIMATION」「DAYS」「テイルズオブゼスティリアザクロス」「テイルズオブゼスティリアザクロス(第2期)」「デジモンユニバース アプリモンスターズ」「亜人ちゃんは語りたい」「テラフォーマーズ リベンジ」「TRICKSTER」「ドリフターズ」(とんかつDJアゲ太郎)「91days」(ナゾトキネ)「夏目友人帳 伍」「七つの大罪 聖戦の予兆」「ナンバカ」「虹色デイズ」「NEW GAME!」(にゃんこデイズ)「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」(バーナード嬢曰く。)「ハイキュー!! 烏野高校VS白鳥沢学園高校」「ハイスクール・フリート」「ばくおん!!」「初恋モンスター」「バッテリー」「はんだくん」(パンでPeace!)「ハンドシェイカー」「Bang Dream!(バンドリ)」「ハンドレッド」「B-PROJECT ~鼓動アンビシャス~」「美少女戦士セーラームーンCrystal」「ビッグオーダー」「美男子高校地球防衛部LOVE! LOVE!」「響け!ユーフォニアム2」「ViVid Strike!」「風夏」「舟を編む」「Fate/Kaleid liner プリズマイリヤドライ!」「不機嫌なモノノケ庵」(腐男子高校生活)「ブブキ・ブランキ 星の巨人」(Planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜)「フリップフラッパーズ」「ブレイブウィッチーズ」「文豪ストレイドックス」「文豪ストレイドッグス(第2期)」「ふらいんぐうぃっち」「ヘボット!」「ベルセルク」「僕のヒーローアカデミア」(ぼのぼの)「MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang」「マギ シンドバッドの冒険」「マクロスΔ」「政宗くんのリベンジ」「魔装学園H×H」「魔法少女育成計画」「魔法使いプリキュア!」「迷家-マヨイガ-」「南鎌倉高校女子自転車部」「モブサイコ100」(闇芝居 第4期)「ユーリ!!! on ICE」「妖怪ウォッチ」「幼女戦記」「弱虫ペダル NEW GENERATION」「ラブライブ!サンシャイン!」「RE:ゼロから始める異世界生活」「リトルウィッチアカデミア」「龍の歯医者」「Rewrite」「Rewrite(第2期)」「ReLIFE」「リルリルフェアリル~妖精のドア~」「霊剣山 叡智への資格」「レガリア The three Sacred Stars」「Lostorage incited WIXOSS」「ろんぐらいだぁす!」「WWW.WORKING!!」「私がモテてどうすんだ」

 

○今期視聴した劇場アニメ作品

「プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法」「ズートピア」「響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」「傷物語Ⅱ 熱血篇」「傷物語Ⅲ 冷血篇」「Planetarian〜星の人〜」「君の名は。」「魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!」「劇場版マジェスティックプリンス -覚醒の遺伝子-」「聲の形」「この世界の片隅に」「ポッピンQ」「劇場版ソードアートオンライン -オーディナル・スケール-」「モアナと伝説の海」「プリキュアドリームスターズ」「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章- 第1章 ともだち」「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」

 


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<アニメソング部門>

 歌い続けるよ! アニソン部門。僕にとってはカラオケ部門。カラオケ戦士になって以来、どうも曲の方にばかり比重が行ってなかなか映像部分が見えなくなっているのが難ですが、今年は何とか、映像部分のポイントもチェックしていきたいところですね。まぁ、最近はせっかくオープニングがあるのに尺の関係で切られてばかり、なんて残念なパターンも少なくないですが……。一応、今年も例年通りに「各クールで一番熱心にカラオケで練習したで賞」をランキングとは別にピックアップ。コレ(と過去の受賞履歴)を見ると分かりますが、わたしゃ大人しい曲ってほとんど歌わないし、聞かなかったりする。

 

春クール・「COOLEST」(坂本ですが? OP)

夏クール・「DIVINE SPELL」(レガリア The Three Sacred Stars OP)

秋クール・「サウンドスケープ」(響け!ユーフォニアム2 OP)

冬クール・「JINGO JUNGLE」(幼女戦記 OP)

 

 さて、今期もたくさんのナイスアニソンが乱打されましたが、皆様のお気に入りはどんな曲でしょうか。恒例なので「今年のナイス声優歌唱」から見ていくと、真っ先に思い浮かぶのは「絶対絶望バースデー」なのよね。あんなもん、反則やろが。同様にキャラ歌唱で圧倒的破壊力を持つのは「LOS! LOS! LOS!」ですかね。曲も台詞も噛み合って圧倒的に「アニソン」してますね。しっかりと「歌手」名義で活動する人間で今年注目したかったのは、2作品とタイアップを果たした沼倉愛美。「Climber’s High」も「叫べ」もどっちも格好良いです。そしてもう1人要注目は田所あずさ。こちらもタイアップで2曲を世に出しており、独特のロックテイストがクセになる。個人的には「運命ジレンマ」が好きですね。歌姫の登竜門・マクロスシリーズでは鈴木みのりがデビュー、「ルンがピカッと光ったら」は素直に元気が出る曲でした。同作は豪華声優ユニット・ワルキューレの存在もあるのでグループ歌唱も当然おさえておく必要があり、個人的には「破滅の純情」がお気に入りでした。

 このままユニット歌唱の部に移りましょう。アキバミュージックの薫陶を受けてアニメ沼に沈んだ身としては、やっぱり「一件落着ゴ用心」みたいな分かりやすい狙いの歌に弱いです。すぐに行き詰まるかと思っていたんだけど、イヤホンズはむしろこの1年でグッとあげてきた感すらありますね。作品限定のユニットに目線を移すと、青春のありがたさを歌い上げる、「ヴィヴァーチェ」は流石の出来。可愛らしい映像とともに楽しみたい一品。今年度ラストを席巻したグループ(?)歌唱曲といえば、IQ下がること請け合いのお気楽テイスト「ようこそジャパリパークへ」。こういう賑やかさはアニメソングならではの部分ですね。グループ歌唱だが、どっちかというと映像の勢いを楽しんでほしいのは「クローバーかくめーしょん」。このモーション、このテンション、オープニングがクライマックスと言われても仕方がない完成度。同じく動画工房のやりたい放題に注目したいのは「ガヴリールドロップキック」。この音源の映像を作れてしまうというだけでも太田監督のアニメには価値がある。ちなみにこの曲、フルで聞いた時にネタ度合いが更に増します。ラスサビ前のサターニャのあるあるっぷりは必聴。ガヴリールといえば、7話エンディングの「ガヴリール数え歌」もなかなか……。そして今年度初頭を席巻したキャラソンの代表といえば……「KUMAMIKO DANCING」じゃないでしょうかね。あれも楽しい曲、楽しい映像でいいエンディングでした。

 声優歌唱だけで文章の半分以上を費やしてしまいましたが、ここからは声優以外の部。鉄板の「アニソンシンガー」たちは相変わらずいい仕事をしてくれていますが、今期注目だった動きを見ていくと、例えばangelafripsideによる限定ユニットなんて面白い試みもありました。私はどっちかといえばangela派なので、曲を担当した「僕は僕であって」が印象深いです。同様にスペシャルユニットを結成したのは黒崎真音とTRUSTRICKで、「DEAD OR DIE」では実に綺麗なかみ合い方を見せてくれた。TRUSTRICK、割と好きだったんだけどもう聞けないのが残念ね。そして、最近ガンガン挙げてきているアニソンシンガーといえば上のカラオケ部門で曲を2つともあげちゃってるTRUEですかね。「Divne Spell」、大好きなテイストです。「サウンドスケープ」の方はアニメの内容に肉薄した歌詞がズルすぎて、最初にフルで聞いたときには「上手くなりたい、特別になりたい」のとこでブワッと泣いてしまいましたもんね。

 懐かしいアニソン関係者としては伊藤真澄の名前を久しぶりに見た気がします。一発でそれと分かる味わい、「FLIP FLAP FLIP FLAP」。最高に愉快な映像と一緒にお楽しみ頂きたい。あとは久しぶりにタイアップが来た! と思ったらとんでもないアニメだったAiRI。まぁ、底抜けの明るさの「DREAM×SCRUMBLE!」は馬鹿アニメにぴったり! 

 映像の際だちに曲のヘンテコさが合わせにいったパターンが「99」。フルで聞くとちゃんと1から99までカウントアップするのよね。そしてなんだかよく分からない迫力に丸め込まれる怪作には「History Maker」なんて曲も。何故ディーン、すげぇディーン。あと、なんでか分からないけど印象に残っちゃった歌として、多分あんまり観てる人多くないので「ケラケラあっちむいてホイ!」を紹介させてください。映像も合わせてだけど、なんか愛嬌があっていいのよ。あとは、歌い手がよく分からなかったり、何とも言えない不思議な雰囲気、レトロな空気が気になる怪作「Shadow and Truth」、そして作品の内容に肉薄しすぎて震えが止まらなかった「平行線」を今期最後のお気に入りってことで名前をあげておきましょう。濃い曲が多かったので、疲れた頭は「シャンランラン_feat.96」なんかで癒しつつ、残り3曲いきましょうか。

 

 


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<キャラクター部門・女性キャラ>

 簡潔にまとめた(?)男性部門と違い、どうしても長くなりがちなヒロイン部門。なるべく絞って、絞ってね。

 今期も本当に素敵ヒロインはたくさん居たわけだが、どうにもハーレムな作品だと個々の重要性は薄れがち。作品ごと忘れ去られないよう、出来るだけ「良かったところ」を特徴付けて記録に残していきたいところ。「個性」というテーマを設定すると、金太郎飴のような現代アニメヒロインは自然に淘汰されていくことになる。とはいえ、ベタはベタで良さもあるので難しいところだが……。

 まずはまっとうなヒロイン勢から。新世代のアイドルとして今後が期待されるのは、銀河の歌姫フレイア・ヴィオン(マクロスΔ)。前作「フロンティア」では完全にシェリル派だった私ですが、今作はどこぞのパイロットさんの存在意義が薄すぎたせいで、事実上のフレイア一択。まぁ、アイドルヒロインとしては正しいスタンスだったのかも。同様の真っ直ぐさでいえば白羽由希奈さん(クロムクロ)も正統派で魅力を振りまける良い女子高生でしたね。2クールも濃密に「ただ1つのカップルの馴れ初め」を見せられても、剣之介と由希奈だと「分かったからさっさと幸せになれよ」という気持ちしか出てきません。当然、上記男性キャラリストと重ね合わせるなら、牧穂乃香さん(キズナイーバー)もさっさと幸せになれ、タイプのヒロインですかね。メインヒロインは違う人? そんな概念はしりません。

 メインヒロインってのとはちょっと違うかもしれないが、どっちかというと男役でいい仕事を見せてくれた大人な女性、小林(小林さんちのメイドラゴン)。こういう立ち位置のキャラってアニメだと珍しいので、彼女の存在そのものが今作の個性と言えなくもないですね。あ、もちろんメインヒロインってのはカンナちゃんのことですからね。当たり前じゃないですか。尽くす側と尽くされる側のどちらが可愛いのかはなかなか難しい問題だが、尽くす側の筆頭はほしのゆめみPlanetarian)ということになってしまうだろう。まぁ、そこまで全てを賭けて尽くされても涙しか出てこないのだが……。もうちょっと気軽にね、日常的な奉仕がほしいところですね。イゼッタ(終末のイゼッタ)とか? うーむ、これでもちょっと重いなぁ。雪染ちさ先生(ダンガンロンパ3)とか? 違う、そうじゃない。どっちかっていうと彼女はラスボス部門だ。来夢先輩(ばくおん!)の包容力とか……違う、あれはゲテモノ部門だ。あんまり尽くしてくれるキャラがラインナップしてないじゃないか……。あぁ、犬塚つむぎちゃん(甘々と稲妻)ですかね。この部門、幼女を何人並べるかで俺の人間性が問われそうで怖い。

 やっぱり女の子は滅私で奉公なんて必要ないのかもしれませんね。どこまでも元気で、自由であってくれればいいのかも。当方被虐属性ですので、ちょっとくらい暴れても魅力だと割り切ります。花咲里あさみちゃん(アクティヴレイド)とか。……いや、そこまで壊れるとちょっと手がつけられない。サナギ姉妹(アンジュ・ヴィエルジュ)くらいなら大丈夫かな? あー、でも、百合だと付け入る隙が無いんだよな……。グループの中で一番元気な小田切双葉さん(三者三葉)あたりは。おっ、このあたりが現実的なポジションじゃないかな。やっぱ女子高生やな。元気っぷりでは天下ハナビちゃん(灼熱の卓球娘)も負けてない。部活少女の清々しさは素晴らしい。自由の申し子草薙ゆまちん(装神少女まとい)も非常に魅力的ですよね。まぁ、オープニング映像すら自在に変える強さをやんちゃと片付けていいものかどうかは悩みますが。中の人繋がりなら胡桃沢=サタニキア=マクドウェルさん(ガヴリールドロップアウト)も破壊力でかいですよね。こうやって並べた中ではかなり被害が少ないほうですし。そして走り出したら止まらない愉快なヒロインといえば宮野さん(田中くんはいつもけだるげ)は絶対にキープです。一家に1匹、宮野さん。こうしてみるとやっぱりロリ度が高いな……。

 もうちょっと抑えめで大人の魅力とかないんですかね? そうだなぁ、やっぱり甘えたり、頼ったり出来る女性の方がいいかなぁ。先輩キャラといえば八神コウさん(NEW GAME!)あたりが鉄板でしょうか。まぁ、ここも百合成分が多めですけどね。もっと素直に甘えたい? それなら川本あかりさん(3月のライオン)で決まりだ。オギャリティとかいう気持ち悪い言葉があるらしいですが、彼女の存在を目の当たりにしてしまったら、それもやむなしと諦めるしかないですね。ちなみに姉属性っていうくくりで同作品から幸田香子さんもリストアップさせてください。面倒臭い年上の女性にいいように弄ばれる人生も素敵なものですよ。これが佐藤先生(亜人ちゃんは語りたい)までいくと甘えるべきなのか甘えさせるべきなのかが分からなくなっちゃうからなぁ。まぁ、佐藤先生の場合は「弄る」とか「嬲る」で良い気がしますけども。そうそう、ママ味溢れる今期最高のキャラはトップスピードさん(魔法少女育成計画)ですからね。異論は認めません。

 年上とか、年下とか、そんな関係性はやっぱり駄目なんだ、という対等のポジショニングをお望みの人には、幼馴染みキャラなどいかかでしょうか。失われて初めて知る大切さ、一ノ瀬桃子さん(タブー・タトゥー)。何故こういうアニメって幼馴染みが幸せになれないんだろう。近所のお友達なのに絶対関係が発展しない気がする女の子、木幡真琴ちゃん(ふらいんぐうぃっち)。関係性が一足飛びでもう熟年夫婦みたいになっちゃうからなぁ。関係性の疲れ切ってる感なら、お兄ちゃんが大っ嫌いな妹、千種明日葉ちゃん(クオリディア・コード)なんてどうでしょう。明日葉に蹴られながらアイス買ってきたい人生だった。隣に置いておけば絶対楽しいことが起こる(そして面倒なことが起こる)同居人にはスーシィ(リトルウィッチアカデミア)を置いておきたいですね。間違いなく翌日にはキノコですけどね。バディを組むならもっと真っ直ぐな子がいいかな。責任感もあるし、安心して背中を任せられるヤヤカ(フリップフラッパーズ)なんてどう? 男女の友情を積極的に成立させてくれそう。愛憎を乗り越えた絆の強さなら下村泉さん(亜人)も理想のビジネスパートナーだなぁ。スーツが似合う萌え系女子って貴重よね。そして、恋愛感情なんて遙か彼方に、僕らのフレンズサーバルちゃん(けものフレンズ)。ペットセラピーって、女の子との生活を指すことも可能なんでしょうか。

 そういや今回、「ラスボス部門」にほとんどキャラクターがノミネートされなかったなぁ。ヨハネ(津島善子)(ラブライブサンシャイン)はボスでもなんでもないしなぁ。個人的には彼女が一番転がしたいAqoursメンバーですね。あ、一応敵キャラなら黒鳥の騎士オディール(スクールガールストライカーズ)ってのもいるんだけど……ボスキャラじゃねぇなぁ。一応、純正の悪役ってんなら中村刑事TRICKSTER)は割と印象的だったので、今期悪役部門は彼女でいいかなぁ。最後どうなったか分からないんだけどさ。

 ラスト、ベスト3に入る前に、こぼれベスト3とノミネート除外理由を付記。ナンバー1,レムりん(RE:ゼロから始まる異世界生活)! 他の部門で色々関わりすぎてるので殿堂入りだ! ナンバー2,ターニャ・デグレチャフ少尉(幼女戦記)! 彼女を女性キャラ扱いしていいのか決められなかったんだ! そしてナンバー3、チトさん(ふらいんぐうぃっち)!! 猫だ!!! でも、多分ナンバーワンは猫だ!

 以上、残す3人は誰だ?!

 

 


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 今週はバタバタしてたせいであんまり2話目の感想が書けなかったので、ざっと見て気になった部分だけ簡単にまとめ。ちゃんと観たい奴はまだ残してる。

 

 

ガヴリールドロップアウト 第2話 「天使と悪魔と委員長」

 オープニングうるせえぞ。まぁ、このバッタバタした感じも太田作品の持ち味といえば持ち味か。「我が名は小学生」とか「かくしん的めたまるふぉ〜ぜっ」とか、映像と曲ががちっと噛み合った名作が多いのでね。今作の場合は台詞がやかましすぎるのであんまり「曲」てイメージではないんだけど、アニメの一部分みたいな感じかね。

 1話目で期待していた内容に比べると、ややパンチが弱いかなぁ、という2話目。「うまる」の場合はキャラの属性とネタ回しが上手いこと相互に良さを回していたが、今作の場合、キャラの押し出しが想定していたよりも弱く、例えばガヴリールも1話であれだけ廃人っぽさを出していたのに、2話目では普通に学校に来て管巻いてるだけなので、主人公としてはちょっとインパクトに欠ける。そんなガヴとヴィーネが2人で話しているところに委員長が延々突っ込みを入れ続けるパートも、ネタが弱めなのでなんか冗長な感じがしてしまったし。面白くないわけではないのだが、期待してたのとはちょっと方向性が違ったかなぁ。

 その分、サターニャのパートどこもかしこも割と元気なので嬉しい。ラフィエルとの唐突な絡みもかなりえげつない展開だったし、彼女の脳天気なテンションの高さはむしろ主人公っぽい気すらする。今後はサターニャメインで応援していきます。

 

 

・けものフレンズ 第2話 「じゃんぐるちほー」

 なんか、逆に楽しくなってきた。

 1話目で落胆した「CGデザインからのアニメーションとしての質の低さ」は相変わらず。さらに2話目では様々な動物が出てきたせいでそこにくっついてる素人まがいのキャストの質の低さまで浮き彫りになり、二重の苦しみ。合間に入る本職の飼育員さんの解説パートも、絶対に収録時の音響設備が原因だろ、と思われる声の遠さで、一体何を言ってるのかも良く分からないっていう。作品の質以前の問題として、作り手側がまっとうなものを組み立てようとしているかどうかすらあやしい作品。

 ただ、そんだけ駄目だ駄目だと言ってるんだが、本筋の方は正直ちょっと気になるんですよ。だってさ、「記憶を失った少女が、人っ子ひとりおらず荒廃して機械だけが残ったサファリパークの中をさまよう」っていうお話なんだよ。広大な川を渡る橋が「もう随分前に」壊れていて、その向こうにはうち捨てられたバスまである。この世界は一体どうなってしまったのか。本当に人類が滅んでしまった後のアニマルな楽園に、タイムスリップでもしてきた人間が一人紛れ込んでしまったというSFなのではないか。カバンの知識量も割と謎で、「バス」といわれても分からないくらいに文明を知らないのに、サーバルともども「2時間くらい歩く」といわれて「2時間」という時間の概念はすんなり理解出来るんだよ。どういう文明レベルを想定しているんだろう。そもそも獣少女と人間の関係は? 

 そうした謎を解くため、カバンは唯一の武器である知性を活用し、動物たちの特技を上手く動員して活路を開く術を模索する。なんか、「ICO」とか「ピクミン」とか、そういうタイプのアクションRPGっぽく見えてこない? もしくは「MIST」みたいな謎解きダークファンタジー。そういう作品に展開していったら、グダグダのデザインとのギャップも相まって怪作になるかもしれないのだが……。まぁ、ないだろな。

 

 

・ハンドシェイカー 第2話 「Lead by Red

 2話目は戦わねぇのかよ。

 1話で何となく世界観を見せて大立ち回りを演じ、2話ではその設定を回収していくというデザイン。訳の分からない言葉を連呼する白衣(CV:森久保)に突っ込みを入れていく形で、主人公がこの世界のルールを理解していった。まぁ、理解したと言っても相変わらず分からないことだらけなのだが、まぁ、「特殊能力バトルによる世界争奪戦」と思えばいいんだろう。「BIGORDER」とかと同じよね。そんな中、何故か主人公チームだけは「手を繋ぎ続ける」という制約まで課せられちゃった、という内容だ。「手が離れないバディもの」のお約束であるトイレ、風呂イベントをあっさりとこなしたが、別にエロくもなんともないのは残念なところ。ロリっ子の入浴シーンなのだが……このキャラデザではなぁ。まぁ、そういうことを求めている作品ではないってことやな。日笠の喘ぎ声の方は割とよかったと思いますよ。

 そして何より恐ろしかったのは、主人公の両親のキャストが父:浅沼晋太郎、母:佐藤聡美という桜才学園生徒会チームで固められていたこと。会長は1話から登場して喘いでいたので、これでスズが揃えば生徒会役員ビンゴ達成である。何というGoHandsキャスト。その他にも浪川・福山あたりは「K」からそのままのキャスティングだし、GoHandsもシャフトみたいに起用する声優を偏らせていく方向性なんでしょうかね。まさかこんなにも早く、しゅが美が母親役を担当することになろうとは……。いいぞもっとやれ。

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 引き続き、週末放送の番組の2話、3話の感想まとめ。この中から来週ピックアップされるのはどれになるやら。群雄割拠。

 

 

 

・魔法少女育成計画 #03 「バージョンアップのお知らせ!」

 思ってたより早く死の真実が明らかにされたな。どうせ淫獣は放っておいたら絶対に言わなかっただろうけど、事前に口を滑らせていたのをたまたま過去ログ漁ってて発見してしまった、というやや強引な流れ。「いなくなってしまったねむりんのためにログを保管しておきましょう」って普通はそういう流れにはならねぇよな。もしなったとしても、ねむりんの発言で検索するだろうから、全然関係無い2者だけの対話が目に留まるとは思えないし。まー、こうでもしないと話が進まないからなぁ。「全員が命に関わることを知らずに、ゆっくりと命を落としていく魔法少女」っていう展開もそれはそれでシュールな面白さはあるが。

 マジで想定通りのテンプレ展開になってきた。いや、これをテンプレって言っちゃうのも問題がある気がするが、いわゆる「まどマギ以後」の魔法少女像を、余計な要素を全部取っ払ってバトルロイヤル形式にまとめたもの。どこぞのインキュベーターのように面倒な主義信条も目的も存在せず、ただただ魔法少女に殺し合いをさせるためだけに設定されたフィールド。結局あの淫獣が「半分に減らすのだ」って言ったのは完全に行き当たりばったりの結果なんだよな。高尚なお考えをお持ちだったインキュベーターさんとはエラい違いである。

 まだまだ具体的な闘争には到らず、今回はざっくりとチーム分けとキャラ紹介。ルーラさんの率いる軍団は色々と火種が多そうだな。ルーラさん、たまを罵ってる時にはクズ枠なのかと思ったが、単にチームの面倒をみなきゃいけないっていう使命感の強い人な気もする。決して性格がいいわけではなかろうが、悪い人って感じでもないよなぁ。緒方恵美&新井里美っていう年長者コンビが割と悪そう。早見ボイスの子と画伯ボイスの子は、絶対に秘匿した方が得な情報をわざわざ漏らしてくれたあたり、多分良い人っていうか危機意識の薄い人かな。言った後で殺し合い展開になってから初めてことの重大さに気付いて後悔しそう。個人的には現状ダントツでトップスピードさんが好き。っつうか豪放磊落でなんも考えてないタイプのゆーみんボイスが好き。

 

 

・ガーリッシュナンバー 第2話 「天狗な千歳と声なき悲鳴」

 やっぱり千歳が心底ムカつくな……。いや、でも多分「デフォルメとはいえ、根源的にこういう精神性のヤツは業界にもいっぱいいる」ってことなんだろうなぁ。

 新番チェックでも書いたが、ボクのように純真無垢な声優ファンは、こういう輩の存在を認めたくないし、僕らが日々応援している憧れの声優さん達はみんな根っからの役者で、努力家で、清廉潔白であると思っている。いや、思いたい。でもまぁ、そんな「アイドルはウンコしない」みたいな妄想は限界があるわけでね。よく年配の声優さんたちが「近頃の若い子は駄目」みたいな愚痴を言ってる様子も聞こえてくるし、それら全部がまっとうな意見というわけでもないが、これだけ声優という職業の間口が広がった現在なら、多分表に見えているような有名どころでも、一定の割合で「そういう精神性」の人間もいるのだろう。あとは、業界の自浄作用と真の実力主義に期待するばかりである。

 でもまぁ、こうして「ムカつく」ことがはっきり伝わってくるということは、それだけ分かりやすくキャラが描けているという証拠でもある。いつか千歳がボッコボコに貶められてすっきりすることを望んでいますよ。あと、これは重箱の隅だが、声優が東京進出してまず初めにやらなきゃいけないことは「方言の矯正」である。役として方言が出るのは別に構わないし、演じる時に標準語に切り替えられるなら別に良いのだろうが、普段から関西弁でしゃべっている人間は、おそらく本番で調整しきれない。我々の見ている関西出身の声優も、みな日常的には標準語アクセントでしゃべっているのだ。つまり、今作の関西弁おねーちゃんは絶対に無い「声優キャラ」なのである。ちなみにこれを見てて石川由衣が関西出身ってことを初めて知った。

 

 

・ブブキ・ブランキ 星の巨人 第15話「右手の傷」

 やっぱり黄金ちゃん&的場井さんの絡みは好きだなぁ。エンドレスでブチ切れてる黄金ちゃんのテンションがヤバい。

 的場井さん、礼央子様がピンチってことで精神的に参ってる部分もあるのだろうが、1期の時の悪辣さはすっかりなりを潜めて「良い大人」になっちゃってる。まぁ、宝島戦のあたりでだいぶしおらしくなってはいたんだけどさ。これ、1期から通じて見て、ちゃんと的場井さんのテンションって一貫性あるのかな? 「本当は黄金ちゃんをいじめるつもりも殺すつもりも無くて、父親を殺した罪悪感もあったし、黄金ちゃんをブブキから引き離したかったから今まで付きまとってたんだよ」っていう理由付けで説明出来るような絡み方だったとは思えないのだが……。まぁ、大人の事情も色々あるよね。的場井さんが元気で働ける未来があって欲しいものだが……もうブブキ使えないって言ってたしなぁ。チーム礼央子はどうなってしまうのでしょうか。まぁ、絶美さんみたいな人もいたし、そもそも炎帝があるんだったら礼央子復活はマストのイベントなんだけどな。

 そんな炎帝に乗ることになってしまったのは、調子に乗ったら天下一品の薫子である。うーむ、ここで彼女を炎帝に乗せてしまうのは……色々と不幸なイベントのフラグにしか見えませんねぇ。現時点でアズマといがみ合ってる理由も適当だし、彼女が炎帝で暴れる必要もあんまり無いはずなのだが、功名心ばかりが勝っている性格だからなぁ。出来たら大事なお色気要員なのでラクシミさんはこれからも使ってあげてね。やっぱり今作は各々のパーツどうしで戦う5対5バトルが見てて一番楽しいや。

 しかしアメリカ勢、一体何してるんだか……。

 

 

Occultic;Nine Site02 「運命を変える力なんて無いから」

 まだまだ分からない展開が続くよ。まぁ、まだ事件の「起こり」の部分なのでね。やっぱり群像劇は状況把握だけでも一苦労。場面がしょっちゅう入れ替わるのに、さらに時系列までいじるのは勘弁して欲しいよな。

 1話の時点ですでに「ナイン」の9人は揃ってたんですかね。公式ページだとすでにキャラ紹介が12人になっているのでどれが「ナイン」なのかが分かりにくいが……多分占い師の友達は除外して良いのかな。後はずれるとしたらオカマバーのツダケンとまだ出てきてないあけこ、あときーやんのキャラもよくわからねぇや。残る8人は、主人公とおぼしきまとめサイト管理人、その友達の巨乳あやねる、全ての中心にいる占い師っ子、みゆきちボイスの電波系呪殺師、なんか微妙にうざい少年警察、爆乳麻美子、占いにいちゃもん付けてきた眼鏡、そして雑誌編集の女性か。

 事件はオカルト系の研究を続けてきた教授の殺害事件が中心にあり、一応大部分がそこで繋がっている。あとは実際に超常現象を使いこなせる連中をどういう扱いにするかだな。具体的には未来視の能力を持つ占いっ子と、守護霊っぽいのを使役してるみゆきち。あれってミイラ化して死んじゃった「お兄様」なのかしら。

 次はどこに視点が飛ぶのかねぇ。

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