最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
狐崎、こいつぁいいタマだぜ……第41話。演劇部の2人がやたらキャラが立ってたもんで、いっそこの2人を中心としたドタバタラブコメ「この演劇部には問題がある」みたいなスピンオフが出てきやしないかと埒外の期待を持っちゃうレベル。狐崎部長のビジュも性格も全部良き。とてもここからがハイライトっぽい。アニマルタウンのモブの人たち、みんな強いのよね。 タイトルはユキだけど、言うてそこまでユキが中心って話でもなかった。まぁ、普段から猫組はゴリゴリに存在感をアピールしているため、ちょっとスポットが向いたところで通常営業にしか見えないってだけだけど。今日も今日とてユキさんはユキさんだし、まゆはまゆである。というか、今回はほとんどみゃー姉だったけども。まゆさんはさ、中学卒業後に本格的に服飾の道を目指すと思うんだけど、絶対にその過程にコスプレイヤーは通ると思うんだよな……問題は「その着せ替え人形」たるユキがどこまで付き合ってくれるかなんだけど……彼女も彼女で無限に「付き合ってあげる」なんだろうなぁ……。 今回はそんなユキさんの才を見出してステージ上に担ぎ上げた狐崎部長の一人勝ち。今回主だった演劇部員が狐&狸の2人しか見えてないわけだが、部長の狐崎が脚本演出から主演まで全部こなしてしまうハイパー演劇人のようなので、どうしても他の部員の影が薄くなってしまうのだろう。サポーター兼お守り役の狸原君が彼女の気まぐれの負担を一手に引き受けているに違いない。多分、狐崎部長の才能を一番認めて支えてくれているのが彼なのだ。実際、インスピレーションを得てからの部長の仕事は速いなんてもんじゃねぇ。ゼロから脚本を作ったところはまぁ、ベタだったし「過去の日誌」というネタ元があるので理解はできるが、そっから衣装や大道具などを全部こしらえて本番に間に合わせるのは多分部員全体がこうした負担に慣れっこになってしまっているせいなのだろう。お察しします。 さて、そうして演劇ものでユキまゆ路線をほんのり補強しつつ、今回はしっかりと本筋に絡むお話も進展させており、神社の巫女学生というこれまた強烈な個性を持つ烏丸さんの手によってかつての遠吠神社に関する貴重な資料を入手。どう考えてもガオウ様が人間と和解する道しかないことがさっさと提示され、既に最終回までのレールはばっちりだ。ただ、まだガオウ様がかつて人間を信頼していたところからその思想を翻すまでの顛末は明示はされておらず、彼が「裏切ったのは人間だ」と恨み骨髄で「オオカミを滅ぼした人間」を目の敵にする部分については最後にもう1回くらい重たい話を通過しなければいけないだろう。多分「狼を排斥して絶滅させた」は間違いなく事実なのだろうし、そんな排斥思考と現在のアニマルタウンの融和政策の間には何かしらの転機があるはずなので、その辺りがハッピーエンドへの鍵になるはずだ。 そして、そんなことは知らずにしれっと融和の物語を紡いでしまったこむぎ&演劇部の皆さん。狐崎部長がデザインしたウルフルン……違う、ウルフェンのデザインはなるほど確かに秀逸。というか獣フォームと人間フォームを軽々と操りイケてるキャラに仕上げた部長の演技プランがすごいわ。だからザクロさんも自分の惚れっぽさをそんなに恨む必要はないんやで。いや、尻軽すぎるのはダメですけど、基本的にザクロさんって(そしてトラメきゅんも)人懐っこい性格ではあるのよね。ガオウ様が折れてくれれば、この2人も基本的に仲良くできる子らですからね。いっそ和解後のザクロさんも演劇の道に進んだらいいと思うわよ。 そのほかにも相変わらずのトンチキ変身バトルとか、「狼の生態交渉で演劇部に技術協力してる兎山悟先生」とか、「もうニコ様お忍びでいる気ゼロやん」とか色々あるけど、結論としては「もはやユキさんもまゆの扱いに慣れてきたし、この2人は永遠にてぇてぇままで終わるんだろうな」という安心感が得られたので無問題です。そんで来週もゆきパパがメインってことですが、どこまで猫回になるか。まー、どっちかっていうとアニマルタウン総ざらいみたいなお話っぽいので、町の歴史も確認しつつ、コミュニティ全体での友愛を説く下準備かしらね。ガオガオーン候補がよりどりみどりやで。 PR ヤッター! 猫なで(られ)声でどうしようもない状態を晒すタイプの上田麗奈だ!!! 第40話! 謎のうえしゃまウィークを締めくくるには最適な作品だったんじゃないでしょうか。ラストのコーナーで名前を呼ばれたともきくん、貴様は今後一生「幼少期に上田麗奈に名前を呼ばれし者」という宿業を背負って生きていくことになるんだからな。 2週間のお預けを食らった後に叩き込まれる「公式が一番の強火」でお馴染み圧倒的サービス精神。今まで数々のファンが生み出してきた「犬いろは」「猫まゆ」(あと「兎悟」)という概念を容易く実現し、供給してくれるありがたみ。我々は用意された満漢全席を貪り食うだけの卑しい獣と成り下がってしまうのである。なんでこんなに心得てるんでしょうね? しかも今回の動物化の展開、「ニコ様の気まぐれ」というほんとにどうでもいい要素から発生しているので本編の流れからは完全に浮いている、全く必要のないエピソード。いや、ちゃんと読み込めば「こむぎたちばかりが一方的に人間態になって両方の心理を理解できるのはフェアじゃないから、どうせなら人間側もアニマルになって気持ちを理解しましょう」というツーウェイの交流を描いていたということはできる。まぁ、ガオウ様やニコ様が目指す真の融和を目指すならこのエピソードに「動物目線だとこんなことが辛いんだぞ、苦しいんだぞ」っていうネガティブな感情も挟むべきなのだろうけども……そんなことやっても誰も喜ばんし、それこそ必須要項ではないし。それなら、「よりヒトと動物が近づけるよ」という1つのエビデンスとしての「動物化」を楽しく愉快に描くだけでも意味はあるってことだ。 ……というのが建前で、単に「犬いろはと猫まゆは見たいだろjk」というだけのお話だ。短い時間に詰め込まれるファンの夢。OK、先週休んだことは許してやろうじゃねぇか。引き続き、絵心のある人は今回のエピソードからガンガンファンアートを量産してくれ。頼んだぞ(すでに休みの間に大量に補充されているのだが)。 犬いろはは抗えぬ本能にのびのびと犬を堪能し、そのついでに犬形態を活用して悟とイチャイチャするのも忘れないという抜かりなさ。たまたま同じ週の「らんま」で豚フォームのリョウガがあかねとイチャイチャ(?)してたので、今後とも「アニマル化」は僕らの永遠の夢であり続けるのかもしれない。そして我らが猫屋敷コンビ。もうね、ユキさんがね。冒頭から若干ヤンデレ気味になってたり、愛情をミリも隠そうとしなかったりするあたりが完全に解釈一致の猫屋敷ユキだったのがどうしたらいいのか分からずにヒートアップしたりクールダウンしたり解脱したり悶絶したりとにかくありがとうございます。今後まゆたちも自由に猫フォームに行き来できるようになるキルミン展開とかあればいいのに。 そんな完全「サプリメント」的な脇のエピソードではあったが、それでもしっかり本編に絡む設定を絞り込んでくるのも抜かりないところで、悟さんの明敏な洞察力によってあっさりとガオウ様のヤサが割れた。まぁ、すでに移動した後だったので直接の接敵とはならなかったが、これまでの展開の中から適切に伏線(?)を抜き出して絞り込む要素として活用していたあたりは抜かりない。ガオウ様の住まう神秘の神社のありかがネット提供情報で判明しちゃうあたり、悲しいまでの現代情報社会である。 また、今回は久しぶりに狼トリオが勢揃いして各々の個性を発揮したというのも高得点。ザクロさんの色ボケっぷりは健在だし、トラメきゅんの純真さがどんどんフィーチャーされてもはやライバルではなく「ちょっとガサツな親友ポジション」みたいになってるのがとても愛おしい。この狼たちとは間違いなく分かり合えますね。緊張感がなくなりそうで申し訳ないが今からすでに安心しきっています。今作で一番の不安要素、というか不穏要素って、もはやガオウがどうこうじゃなくて「ニコの奴は本当に信頼して大丈夫か?」に絞られてる気がしますね。今回の騒動も何か裏がある計画だったらどうしたらいいんだろう。自在に人間をアニマル化できる能力、冷静に考えると「動物をガオガオーン化できる能力」以上に危ないのではないか。 さて、こんだけ過剰供給の栄養を摂取させられ、なお襲いくる次回のユキ回。今週いいようになぶられたまゆさんの反撃の一手となるか。限界概念「お嬢様ユキさん」のトドメの一撃が来そう。時期的にほんとに「最後のお当番回」の可能性があるので、しっかり噛み締めていこうぜ。 悲報、猫屋敷ユキさん、3週連続で猫態にならず、第39話。もう、猫の姿はまゆにしか見せてくれないんじゃないかとガクブルですよ。さらに悲報、来週は放送お休み。もはやわんぷりのない日曜日が想像できない身体になってるんですが、なんとかしてくれ! しかしもちろん朗報もあるぞ。今回のお話でのニコ様の挙動からして、先週時点でいくらか懸念されていた「ニコ様が追加戦士枠になるのでは?」疑惑はほぼ払拭されたと見ていい。つまり、正式に今年のプリキュアは「追加戦士」枠無しの純正4人プリキュアということになる。例年、玩具の販促目的もあって追加戦士が大前提の商品展開をしてきたプリキュアシリーズだが、今作はそもそもリリアンの加入が19話とやや遅めだったこともあり、追加グッズは必殺技用のパレスのみで展開されたようだ。正式に追加戦士が存在しないプリキュアというと、(「最後の1人」と「追加戦士」の定義上の区別が難しいが)「ハグプリ」以来6年ぶりとなる。まぁ、ハグプリもマシェリ&アムールコンビが20話で事実上の追加戦士みたいなもんだったし、構造はかなり似てるかね。もしアムールを追加戦士と解釈するとハピプリ以来10年ぶり計算かもしれない。まぁ、とにかく基盤メンバーの濃密な関係性が描かれるのは大変良いことである(だからこそユキさんの猫態をだな……)。 とはいえ、ニコ様が「大きく動かない」ことを表明したことも含めて、今回のお話はラストに向けての方向性をはっきりと定める予定調和的なものである。一応恒例のハロウィン回も兼ねているが「大隈がクマ、蟹江がカニ、猫屋敷がネコなのに、犬飼がウサギコスになった理由を考えると……ヲイ、そこのメガネ」と突っ込みたくなる気持ちを抑えればそんなに大きな要素ではない。ハロウィンにかこつけてメエメエとガオウが自由にその辺を闊歩できるアニマルタウンの治安が心配になったりもするが、まぁ、今更だしそれを見てニコ様が安心してらっしゃるなら結果オーライとしておこう。亀の甲羅を背負ったババア(お亀さん)は同じ東映作品からドラゴンボールの販促にきてるのかとちょっと疑う程度である(?)。 さぁ、そうしてうまいこと下界に様子見に来たガオウ様。これまた分かっちゃいたことだが、今回は安易にこれでもかというくらいに「悪い人じゃない……っていうかどう考えてもいい奴なんだよなぁ」というフラグを立てまくり、同じイヌ科のこむぎとのリンクも繋いだことでもはやエンディングがどのように収束するかまでが予定調和となった。わんぷり全体での「絶滅動物との関係性」はどうあがいても円満解決はなさそうな重すぎるテーマだったが、ちょっとずつ「絶滅動物全ての人間への憎悪」というどうしようもない概念を「ガオウさん個人の拭いきれない復讐心」にすり替えていくことで、ガオウ個人さえ満たしてやれば解決するというフラグを立てていく。テーマ設定の重さを考えればやや逃げとも受け取れてしまう措置ではあるが、まぁ、こればかりは解決策が無いので致し方ないだろう。あくまで、いたいけな幼女先輩たちが今作を見て地球環境や生物種の問題を少しでも考えるきっかけになってくれれば良い。そういう教育的措置である。ちゃんとガオウ様の隣にはザクロとトラメという「仲間」を残してあげてるからね。ガオウ様単体であればハッピーエンドに納めるのはそんなに難しくないのよね。 また、理屈でまとめるのが難しい問題なのでそこは「理屈抜き」の善性を誇るこむぎにフル回転してもらうことで解決を早める狙いもあるだろう。前回のエピソードや劇場版での奮戦など、こむぎといろはの関係性は充分な下積みを施して「それでもいろはが大好きだワン」は理屈抜きで成立する状態になっている。あとはその気持ちをガオウに叩きつけてやればいいだけなので話は簡単。今回最大の注目点だった「こむぎのガオガオーン化」がさらりと対策されてしまった時点で、ガオウ様に勝ち目はないだろう。ぶっちゃけ、「人間への憎悪や無理解を狙い撃ちするならまだユキさんを狙った方が勝率高かったのに」とか余計なことを思ったが、それを回避するためにユキさんはずっと人型だったのかもしれませんね。まぁ、そもそも犬と猫で相性がよくないのかもしれんが。 さぁ、残りの話数でゆっくりとガオウ様の心を解きほぐしていきましょう。そして1週休んで次回はなんと「公式で犬猫変身回」!!!!! これまでファンアートとかで多数の「犬型いろは」と「猫型まゆ」は見てきたんですが、まさか公式での供給があるとは……ユキさんの猫態が久しぶりに復帰します。ほんとによかった。 全部が全部想定内の展開、なのだけど、第38話。前回予告された時点でこういう話になるなんてことは視聴者は100%分かってるわけですよ。でもそれでいい、それがいい物語。ハートフルでわんだふる。 基本設定から確認しなきゃいけなかったんだけど、こむぎって今何歳くらいだって話ですよ。そっかぁ、言われてみりゃ「子犬の時に拾った」という認識だけで具体的にいくつくらいなのかってあんまりイメージなかったんだよな。今回のお話を経ても詳細な年齢は分からないけど、以前の記憶がほとんどなかったことを考えると、拾われた時に1、2歳くらいだったと考えるのが妥当かな? だとするとそこから2年経って3〜4歳くらいか。「こむぎが犬飼家に来てまだ2年」ってのが結構な驚きでしたけどね。ちなみにせっかくなので猫組にも意識を向けておくと、似たような境遇での出会いだったまゆとユキだが、こちらは出会ったタイミングでのまゆがかなりロリだったことから、多分1、2年レベルではなく前な気がする。今Wikiで確認したら「小学4年生の冬」らしいので4年前か。その当時がまだ子猫だったことを考えると……あれ、こむぎとあんま変わんないかな。「多分ユキの方がこむぎよりお姉さん」くらいのざっくりした認識でいいのかしらね。 というわけでこむぎの「過去話」である。まぁ、野良犬を拾っちゃった時点でこういう話になる可能性はあったわけで、さらに近年は保護犬の飼育などがペット業界のスタンダードになりつつあることからも、今後ペットを飼いたいと思っている人はいつ遭遇してもおかしくないシチュエーションである(まぁ、迷子犬の保護の場合だけなのでレアケースには違いないが)。ただ、今回のお話の場合は「迷子犬」というか、元の飼い主との仲介業者の不手際でこむぎを管理できてなかっただけの話なので、原因を考えるとずさんな管理体制だったボランティアのおばちゃんのせいということになってしまうのだが。当時のこむぎさんの心情を考えるとさ、元の飼い主の栗原さんに会いたい一心でケージを自力で脱出したわけじゃない。そこから必死に外を出歩くも、子犬一匹の力ではどうしようもなくて力尽きてたところをいろはに保護されたわけでしょ? そんであまりの疲労やショックで記憶まで失ってるわけで。一歩間違えばのたれ死んでたことを考えるとかなりハードな状況に追い込まれていたわけだ。ほんで栗原さんの入ってる施設が電車で向かった山奥だったことを考えると、普通は栗原さんちもそこからそう遠くない場所にあるわけで、こむぎが当時どれだけの距離を移動してアニマルタウンに行き着いたのかを考えると切なくもなる。今が幸せだからいいようなものの……。 ということで「ペットの管理はしっかりしろよ」が今回の教訓だ。いや、違うけども。今回実際に試練に立たされたのはこむぎではなくいろはの方。こむぎを飼い始めた時の両親との約束、そして栗原さん側の心情。それを考えたら「返還」もやむなしというのが理屈の上での答え。しかし、多感な中学生がそんな結論を受け入れられるはずもないし、こむぎとの絆を思えばイヤダイヤダと駄々をこねて暴れることだって出来ただろう。しかし、我らがいろはさんはしっかりと現実を受け止め、最大限の道理を通しながら、最後にはきちんと自分の思いを貫いている。ここまで礼節を守った行動ができる中学2年生もなかなかいないだろう。誰1人不幸にしない振る舞いができる、今回のMVPは間違いなくいろはである。まぁ、栗原さんが優しい人でよかったというだけの話でもあるんだけどさ。最後に本人(本犬)から訴えられちゃ、犬好きは断れませんよ。この世界の住人、動物の人間化に寛容すぎる気もするんだけど、そもそも日本人は割とその辺を受け入れやすい土壌があるのかもしれない。私だって常々「猫が恩返しにこないかなぁ」とか思ってたし。 というわけで無事にこむぎのオリジンも分かったし、飼い主とペットの絆に不安要素は無くなった(流石にユキさんの「元の飼い主」は出てこないだろう)。残りの不安要素は……ニコさん、なんでどさくさで人間態になってたんでしょうね? 次回で久しぶりにガオウが動き出すみたいなので、そのための臨戦体制でしょうか。次回予告がアレな感じになってたけど……もうここまで来たらわんぷりは「追加戦士なし」を公式設定にしてニコ様はアディッショナルで処理してほしい。いくらなんでも40話で参戦する追加キュアなんていねぇだろ、と思ったが、ムーンライトが33話だそうで……うーん。 他にも気になるトピックとして、今回はザクロさんがお休みでトラメきゅんが初の連戦。てっきり深い意味はない当番制だと思っていたので、順番がズレたのはちょっと意外。そして今回もユキさんが人間態オンリーだったため、なんと猫姿のユキは2週連続で登場せずという事態に。猫組がサブの話が続いているのでしょうがないのだが、そろそろお姿を拝見したい。まー、ユキさん自身は今回もこむぎを相手にいい仕事してくれているので文句はないんだけど。代わりに動物態で頑張ってくれているのが大福さんで、今回もワンポイントの出演ながら良い働きをしてくれていましたね。今回のいろはにとって重めのタスクを、きちんと「彼氏ができたあと」に回してくれるあたりはスタッフの優しさだよな。悟がブレなければいろはも心強いしね。その割に、今回ガオガオーンの正体解説をトラメきゅんがしちゃってたけどな。「高速移動のせいで分身して見える」相手を音で見破るという全く分からない理屈で打倒したのも、きっと悟のサポートがなかったせいなのだろう。勝てばよかろうなのだ。 中学生どうしの! 初デート!! 第37話!!! 先人たちは良いことをおっしゃいました。我々はただ、モールの壁や柱となって、ひっそりと2人を見守ることしかできないのです。犬飼いろはを。鎧塚みぞれを。 新番チェックが累積して我が家のレコーダーは大変なことになってます。現在日曜日の午前中にこれを書いているわけですが、レコーダーはまだ木曜日あたりです。もしかして今期って新番組多い? ……でもそんなことは気にせずプリキュアは即時視聴。こんなん、気にならないわけがないのよ。 我々視聴者にとって最も心強かった事実。それは、いざ関係性が成立したら悟くんがちゃんと強かったこと。お互い初デートってことで終始ドギマギしっぱなしかと思っていたが(それはそれで初々しくて大変結構だが)、いろはが慣れないシチュエーションに完全にテンパってしまったため、エスコート役の悟くんはある程度冷静になれた。もともとクレバーな子には違いないため、一度深呼吸して落ち着ければ状況判断と細やかな心遣いは本当に紳士のそれ。自然にいろはを誘導し、いつの間にやらデート自体もいい雰囲気に。ここまで外的阻害要因が多かった初デートが無事に成功したのは、ひとえに兎山悟という1人の男のポテンシャル故のことである。 もちろん、いろはさんはいろはさんで頑張った。冒頭の服選びからの「どのリップがいいかしら」のハイパー乙女モード。ちゃんとそういう顔もできるのがいろはさんの魅力ですよね。野生児枠が小麦で埋まっているのでよく一緒くたで扱われる犬コンビも、よく見れば結構差がある。例えばこれが星空みゆきさんや夏海まなつさんだったらガチで普段着でへろっとデートに出かけていた可能性がある。きちんと意識してデート用に自分をチューンできるのは立派な女の子だ。まぁ、かつてプリキュアでここまでガチな中学生デートに至ったカップルがあんまりいないから他の次元と比較するのも野暮ってもんだけども。 そんな素直で良い子な2人のデート。好事魔多しと申しますが、最大の敵は身内に潜んでいる。いろはの判断基準の中で、「こむぎも一緒に行こう」は当たり前のことなので問題はない。悟だって大福さん連れてきてるし、この2人のデートにおいてペット同伴はあまりに当たり前の前提条件。そもそもの馴れ初めからしてペットなのだし、相棒を置いてデートに出てくるような無責任な相手だったら惚れていないかもしれないのだ。なまじこむぎがしゃべれるようになったもんで「せっかくのデートなのに……」みたいなことを思われがちだが、そこは2人とも抵抗はなかったはず。しかし猫屋敷組の計らいもあってひとまずペットの切り離しにも成功。ついに完全独立2人デートが実現したかと思われたが……。 あの羊畜生がよォ……。流石にこれだけ長いこと2人の様子を見守っておきながら、ここにきてお邪魔虫になるのはダメだろうがよ。そもそも2人の仲がこうなっちゃったのもお前の責任なんだからな? そこは男らしく責任とって身をひけよ。いや「身をひく」も意味分からんけどな。お前にとっての悟はなんなんだよ。大福さんはとっくの昔に理解しているこの世の摂理を全く認めようとしないメエメエ。羊のくせに馬に蹴られて死んでしまう気か。最後の最後でリカバーしようと頑張ってはいたが、今回のエピソードだけでいったら余裕でマイナス貯金の方が多いからな。今後は反省して悟にちょっかい出すなよ。 一見すると邪魔羊と似たり寄ったりだと思われがちなのがおせっかいババアの極み、猫屋敷まゆさん。でも彼女は分かった上で色々やってますからね。これまでは「余計なちょっかい」も混ざっていたが、2人の仲が確定して具体的なデートにまで進行した今となっては、空気を読んで(本人たちではなしえないくらいの)最善ルートを選んでくれるおせっかいコーディネーターへとレベルアップ。まぁ、最大の動機は当人の楽しみのためなのが問題ではあるのだが……それでもいろはたちのことを思ってくれているのは事実なのでね。まぁ、流石に冒頭の「デート……ってコト? わァ……」はどうかと思うが、そこからの采配は完璧。 そしてさらに、今回はまゆがずっと抱いていたいろはと悟に対する感謝も前景化され、改めてチームの結束が確認できた。そうなんだよな。ぼっちのまゆを今の位置まで引き上げてくれたのは間違いなくいろはたちだからね。彼女の荒ぶるおせっかい魂の根底には、2人に対する揺るぎない感謝があるのだよ。そのために必死で戦ってくれたまゆさんの成長も感じられたのではなかろうか。貴重な「3人変身バンク」が見られたのも嬉しいサービス。ちなみにユキさんはというと、今回は徹底してまゆのサポート役。水族館でさりげなく位置どりを変えてこむぎの視界を遮るムーブとか、流石の気遣いでした。そういえば今回ユキは猫フォームが1回も出てこなかったけど、もしかしてずっと人型だったのって初じゃない? そんで、こむぎの世話を名目にしつつ実際にはユキまゆデート回だったというのもこっそりポイント高い。「みんなで初デート」というタイトルは嘘じゃないのである。「一緒におでかけすることがデートなら今度こむぎともデートするワン」というこむぎの発言には「それはデートとちょっと違うんじゃ」とツッコミが入っていたが、多分ユキさんだったら「まぁ、私とまゆはデートだけどね」とかいいそう。 こうしてみると、こむぎさんがなんか邪魔者みたいに見られがちだが……そんなことないんですよ。あくまで「中学生の恋心」を扱ったここ数話のお話はこむぎ向きじゃなかったから観客に回ってもらってただけですので。ちょっとおめかしして新しい自己意識を与えられたっぽいこむぎも可愛かったですしね。そしてなんといっても、一気に温度感が変わる次回予告。ふむ、こむぎさんのその辺の話はあんまり気にしたことなかったけど……さぁ、ここからまたお話は「人と動物」へと。今作はどこまで自由なシナリオでもちゃんとあるべきところに戻ってきてくれるっていう信頼感があるなぁ。
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛〜〜〜〜! だいすき! とまらない! わんだふる! 第36話!!! もうダメだ……途中からもうずっと号泣だったよ……。常にベストを更新するアニメ、それがわんぷりだ。 もう、見たいものを全部見せてくれました。一片の悔いなしです。世界中のみんな(主に猫屋敷まゆ)が見たかった景色がここにある。クソ羊によって引き起こされた戻ることのできぬ告白修羅道。当然いろはは大混乱だし、悟もいろはを困らせてしまったことで自分を責めてしまう。しかしそこに悪意や害意は1つも無い。互いに思いやり、尊重し合うからこそ生まれる成長の痛み。それだったら、乗り越えるのにも力を分け合える。 しかしそうは言っても、初めての体験をどうクリアしたものかというのは難しい問題で。せっかく猫組が全面協力してくれたとはいえ、かたや気ままな猫はせいぜい犬にボールを投げてやることくらいしかできない(猫が犬に構ってやる動画って現実にもあるよね)。そして特等席でこの告白劇を観覧していた我らがまゆ嬢も、いざ相談されてみたら「私も恋愛経験無いし」という至極当たり前のエアプ勢。結んで紡いで繋げてみせろやこの野郎。いろはの部屋でクッションに女の子座りしてるまゆさん可愛いぞこん畜生。 というわけで、ここは一番手っ取り早い解決方法として、「恋愛経験がある人」にお任せすればいいわけですね。プリキュア界の特効薬、それはママンである。エスパー並みの感度を持つ頼れる母・陽子さんの経験談を聞き改めて自問するきっかけを得たいろは。自分の「好き」はいったい何なのかはさておいて、自分は悟のことをどう思っているのか、これからの時を悟とどう歩んで行きたいのかを考える。もちろん結論は簡単に出るものではないが、改めて悟から「これまで通りに友達でいてほしい」という譲歩案を提案された際に、「これは何か違う」ということくらいは気づくことができた。ちなみにいろはが陽子さんに元気をもらっているタイミングで、悟は大福さんから勇気をもらっていました。鏡石よ、もう大福さんをデフォでしゃべらせてあげていいんじゃないか? そして陽子さん以上に大活躍してくれた世界最高の恋のキューピット、それがザクロさんである。もう、メインカップルを差し置いて今回のMVPを差し上げたいくらいに頑張ってくれたザクロさん。いや、彼女からしたら単に周りのリア充どもをやっかんで暴れ散らかしてただけなんだろうけども……こんなにも空気を読んでベストムーブしてくれる敵キャラ、ほんとの優しさが無いと無理でしょ。そしてスタッフさんもみんな今回の話こそがわんぷりを傑作たらしめる分水嶺だということは当然理解していたのでしょう。ザクロさんと繰り広げるバトルシーンは作中でも屈指の最高の仕上がり。前回ザクロさんが登場した時の作画がぶっ壊れだったのは、今回のビューティフルざくろさんがマーベラスバトルを展開してくれるための必要経費だったということにしておきますよ。 わんぷりを評する際、よく「殴り合いができないので戦闘シーンが地味」という批判が出ることがあり、確かに歴代プリキュアシリーズで比較すると戦闘の盛り上がりには主眼をおいてないのは間違いないだろうが、今回はそんな制限の中でも魅せられる最高のパフォーマンスを発揮してくれている。使えるアイテムは各種シールドとキラリンアニマルのみ。いつもならバンクで処理するアニマル召喚シーンが今回は描き下ろしになっており、落下中に空中でスワンを召喚して翼を翻すというシーケンスがフレンディの決意を表す描写として見事に機能している。そこからの手に汗握る空中戦での切実ないろはの表情、そしてシリアスな色恋沙汰など知ったこっちゃないザクロさんのコミカルなリアクションとの対比。全てのカットが名シーンであり、あらゆる要素が号泣ポイントである。もう、ほんとにただただありがとうございますしか出てきませんでした。 ザクロさんには申し訳ないが、此度のバトルで最高の橋渡し役をこなしてくれたことには感謝しかないし、ほんとにガオウ様とは幸せになっていただきたい。全ヒロインが可愛いこの作品、当然ザクロさんだってとびきり可愛いですからね。 繋がる想い。最高のワンダフル。私はこのアニメを観て育った少女たちが、この国をよくしてくれることを信じてやまない。 なお次回予告。おい猫屋敷。
大福さんって野良兎だったんや……第35話。まぁ確かに、この街においてペットショップという存在はあまり認められるものではないだろうから、出会うとしたらハプニング的な野良のパターンが多いのかもしれん。「今週の話見てまず思うことがそれか?」と思われたかもしれませんが、もうキュンキュンしすぎて直視できないのよ! というわけで、なんとまさかの2週跨ぎ、徹底したお膳立てで展開されるわんぷり史上最大規模のイベント、悟の告白大作戦である。ここまで男の子の色恋沙汰にスポットがあたる展開はプリキュア史の中でも比較的珍しい方ですよね。私は初期プリキュアを知らないし、初期は割と男女関係が克明に描写されることも多かったような話も漏れ聞こえてくるが、私が視聴を始めた後は男の子キャラは割と添え物の展開が多かった。最近では必死の活躍を見せたブラペさんという例も出てきたが、やはり私の中で「プリキュアの相手役」の金字塔はカナタ様なので、悟みたいな甲斐甲斐しく守ってあげたいタイプの「彼氏像」は本当に両手で目を覆いつつ、その隙間からガン見する気持ちで暖かく見守ってあげたい。ついでに今気づいたんだけどカナタ様の中の人、メエメエなのかよ。おめぇほんととんでもないことしてくれたな。 まー、悟のスタンスは割と初期から明示されていた通りだったし、最後(の直前)までの展開もある意味で予想通り。ぶっちゃけ「現在の話数ではまだ告白イベントまでいかんよな〜」とたかを括ってた部分はあるし、悟のキャラなら現時点で日和って保留してもやむなしとは思っていた。彼にとっての「いろはが困っちゃうから」っていう理由づけは逃げではあるものの、彼の中でいろはのことを最大限に尊重した上での判断だし、こういうのはほんとにタイミングと状況次第。焦って関係を変えずとも構わないだろう、ってのは(NTRキャラの定番ではあるものの……)間違った判断ではないはずだ。 それをまぁ、余計なことして引っ掻き回すのが……猫屋敷まゆという女。ほんとコイツさぁ……。冒頭数秒から全力でいらんことに極振りするおせっかいババアムーブのまゆ。他人の色恋でツヤツヤしてるまゆさん、ほんと鬱陶しいけど可愛いからムカつくな! みなさんも感じたと思うんですが、今回の演出とキャラ作画、コミカル寄りの絵が多いわんぷりの中でも特別にコメディ寄りのデザインになってて、前回の作画が残念だった反動もあり、非常に個性が出ていて素敵な回だったんですよ。作監の廣中美佳さんというお名前はぜひチェックしておきたいですね。 そんな素敵な映像でお送りする猫組の自由すぎるおせっかい。まぁ、ユキさんはいつも通りにクレバーなのでそんなに大きな迷惑はかけてないのだが、一番の参謀役である彼女も「まゆがやれっつってんだからやりなさいよ」ってんでブレーキ役にはならず、さらに所詮は猫なので「色恋なんてその場の雰囲気なんじゃないの? 何迷ってんのよこのオスガキ」くらいのテンションの可能性も。おかげで即断即決、もう引き返せない状態にまで悟を追い込むことになった。いや、まゆさんだって2人に幸せになって欲しいから言ってるだけなのはわかるんだけどさ……普段から飼い猫とイチャイチャしてるだけのテメェがどの面下げてアドバイスしてんだよ、って話じゃないですか。今後まゆに彼氏が出来そうな時にはぜひとも悟にはリベンジしてほしいのだが……そんな性格じゃないんだよなぁ。あと流石にその場合はユキさんが黙っちゃいないだろうしなぁ……。 そうして悟の周りには「背中を蹴り付ける猫」と「なんかよく分からん理由で引き止める羊」という余計なガヤしかいない状態で、一番の恋のキューピット役を買って出てくれるのは当然トラメきゅんである。残念ながら狼さんは犬っころよりも学力が低いということをばらされてしまったが、現状こむぎさんも中学教育に耐えられる知性があるとは思えないが大丈夫か。いや、犬なんだから当たり前なんだけど。ユキさんの超常IQがおかしいだけだけど。 そうして本能でぶつかってくるガオガオーン相手に、参謀役に徹して必死のサポートを行う悟。悟自身も含め、視聴者もみんな「やっぱこのポジションでいいよなぁ」と思って見てたもんで、「保留」を選択した悟を誰も責めようとは思わない。うしろで見てたおせっかいな結んで紡いで繋げる人以外は。 そのはずだったのに……あのクソ羊がァ……これまで数々の失態をやらかしてきた歴史があったが、ここにきて史上最大のお漏らし。ニコ様、やっぱそいつ首にしとくべきでしたよ。しかし、ここまでお膳立てされたらどれだけ鈍感ないろはさんだって理解せざるを得ない。さぁ、頑張れ若者たち。悩ましい状況には違いないが、よくよく考えたら2人の未来には幸せになる要素以外特にないぞ! 我々は来週までどんな気持ちで生活すればいいんでしょうね!!! 猫屋敷さんちノ家庭事情、第34話。なんて一家なんだ……プリキュア名物エロキュートさを煮詰めたようなママ、人類全ての宿業を凝縮した娘、そしてそんな娘にファザコンっぷりを発揮される父親。ほんで猫。……恐ろしい家庭だ。 前回に引き続き「パパ回」でもあり、2週続けて各家庭にスポットを当てるというなんだか珍しい展開だが、よりによって猫屋敷回がこれまたプリキュア名物の省エネ作画回にバッティングしてしまうという不幸。今回は特に中割りの枚数も少ない上に止め絵もギャグレベルで酷いやつが多かったのはしょんぼりである。ユキまゆはまだしも、ザクロさんのショボ作画バージョンは見とうなかった。でもまぁ、こんなショボ絵だからこそニャミじゃらしが許された(?)感もあるし……必要経費と割り切るしかないわね。 作画のしょぼさに目をつぶれば念願のユキさんメイン回。もうすっかりツンデレのデレの部分が固定されたため、あとは彼女のパーソナリティに迫って遠慮なく可愛らしさを発揮してもらえば良い。冒頭からいきなりまゆに手玉に取られて変顔を披露するユキからスタートしており、「あんだけ人間態のユキと行動を共にしてるくせに、猫状態のユキに対しては遠慮なく猫として接することができるまゆさんの心臓強すぎるだろ……」とか思ったり、思わなかったり。あの姿のユキがねこじゃらしに翻弄されてたとしたらシュールすぎるだろ。 しかし、そんなユキ第一主義のまゆさんも家族はとても大事。犬飼も猫屋敷も家族仲が最強に良さそうで何よりである(そういや兎山の家は家族事情ほとんど明かしてないな)。これまたプリキュア名物の「海外を飛び回って活動している父親」で、多分過去にも「海外活動が多い写真家」って父親キャラどっかにいたよな。今回はアニマルな設定とがっちり噛み合ってるから違和感は全くないんだけど、あの頑強そうな父親と闊達な母親からこんなお淑やか(?)な娘さんも生まれるもんかと遺伝の不思議さについて考えさせられる。あ、でもエンジンかかった時のまゆを見てればあんまり不思議でもないか。次回のおせっかいババアパワーにも期待。 そうして家族団欒があったもんで、今回はユキさんもちょっとまゆから離れてみようってんで、プリキュアになって初めて、特に目的もない状態での街ブラ。ユキさん、自由時間が出来てやってみたかったことが「カフェ巡り→映画鑑賞」なのはインテリジェンスが感じられるけど、いったいどこでそんな情報を手に入れてるのかが気になるところ。あと喫茶代とか映画代とか、ちゃんとお小遣いもらってるんだな、というのも意外と言えば意外。家猫に資金を与えたら全額ちゅ〜るに替えたりしないかちょっと心配だよな。多分こむぎはお小遣いとか与えられてないんじゃなかろうか。「いろは〜! このブレスレットつけてるだだけで幸せになれるらしいワン!」みたいな買い物してきそう。 そして偶然出会った猫集会から、初めて地元の猫と交流することができたユキ。まぁ、箱入り娘のユキさんは普通に生活してたらこういう地域猫と触れ合う機会もなさそうよね。元々は野良の出身とはいえ、物心ついてまもなく猫屋敷家に引き取られたっぽいし、必要性を感じなかったら他猫と絡む機会もなかっただろう。「余所者」だったユキさんは猫コミュニティから警戒される可能性もあったが、ザクロさんの親切な介入によって第一印象は最高の展開。やっぱ動物には優しいザクロさんに感謝しないとね。てめぇも狼のくせして「猫にひっかかれたら消毒しようね!」と注意喚起してくれるあたりもそつがないのである。 個人的には「外野席で大量の野良猫と一緒に観戦してた悟」もなかなかのツボ。猫たちも試合の結果は気になるだろうが、全然関係ない部外者の悟に警戒心を一切持たずに寄り添ってたあたり、悟の人間性の表れなのかもしれない。劇場版見たあとだと「兎山サイドも本編で動きがあるかなー」とは思ってたけど、それはどうやら次回が本番のようである。 さて、秋も終わりのこのタイミングで悟が仕掛けるか……いや、仕掛けない気もするが……本編内での大福さんの扱いは気になりますね。一応、これまでの例では劇場作品公開後数週間経てば映画の内容に言及してもいいルールではあると思うが、さて……。 早く、早く劇場に行かねば……第33話。世間的には公式が最大級の爆弾をぶっ込んできたということで盛り上がったり炎上したりと忙しいようですが、少なくともここに「出来れば映画も観たいんだけどどうしようかなぁ」から「行かねば」になったおっさんが1人はいるので、宣伝としては至極正しい方向性だと思います。 とまぁ、映画の方はお楽しみとして取っておくことにして、本筋の方もつつがなく進行中。今回は明確に犬飼な犬回。そしてスポットが当たったのが父親の方というのでおっさんサイドからするとちょっと嬉しいエピソード。まぁ、プリキュアは父親のお話もそこそこやってくれるイメージはあるのだが、今回のいろは父はそこまで押し出しが強くない割に自然と人の良さとか有能さが伝わってくるいい演出になってたんじゃなかろうか。プリキュア世界線らしいのは「母→獣医、父→トリマー」と、通常のイメージとは逆転した設定になっているところで、作中でも「男性のトリマーは珍しい」と言っていたが、その辺りも分け隔てなく描けるのは世相にもあってていいんじゃないでしょうか。ちゃんと夫婦で互いにリスペクトがあることも分かるし、何よりも娘から「格好いい父」として憧れられてるのがホッとしますね。あと、大事な要素として「悟くんからも憧れの人物」になっていること。まゆちゃん並みに余計なお世話だが、将来的に悟が犬飼家の内部に食い込むことを考えると(婿入りまでありそうな関係性だしな!)、実績を持ち常に最前線で戦い続けるトリマーのいろは父、そして動物についての探究を止めず常に成長を続ける悟って関係性も、お互いを尊重し合えるよい家族になると思うんですよね。いや、家族になるかどうかは誰も分からないけども! トリマーとしての仕事ぶりが良いのもさることながら、犬飼家は「しゃべる犬」というチートシステムを獲得したことで更なる発展の可能性ももたらされている。明確な意思疎通が可能になったこむぎを媒介することで、どんな犬とも精度の高いコミュニケーションが可能に。まぁ、そんなチートを振りかざす気配が微塵もないあたりに誠実さが伺えるわけだが(もしくはこむぎをあんまり信用しすぎない方がいいという警戒心かもしれないが)。そういやユキも対話可能だっていう前提って共有されてるんでしたっけね? すみれさんが認知してるのは間違いないけど、犬飼家でユキが話してたかどうかは覚えてないや。今回の様子を見ると、ユキはあんまり積極的に家族以外の人間に自分の素性を明らかにしようとはしてないかな。爪切り嫌いなユキ概念良きだし、きっと今頃は各地のユキまゆ担の人たちが人間態ユキの爪を切るまゆのイラスト製作に邁進していることでしょう。 今回はユキ要素は最高の作り笑いくらいだったので置いとくとして、気になったのはトラメきゅんのモチベーションですかね。すっかりヒット&アウェーの雑魚っぽい挙動が板についてしまった狼サイド。基本的には「人間に迎合している動物を煽る」という行動原理になっているはずなのだが、今回は豚を使ったことも本筋とあんま関係なかったし、何をもって満足して帰っていくのかもよく分からないのがちょっと気になる。まぁ、お約束といえばお約束でしかないのだけど。週替わりで2人でローテ組んでるので、来週はまたザクロさんのお当番であり、さらに濃厚すぎるユキ回になる模様。いつも通り、次回予告で全てぶっ飛んでしまう上に今回は映画情報もゴリゴリに押し出してきたため、ほんと気もそぞろ。来週までには絶対観に行きます。幼女先輩に迷惑がかからないようにしたいです。 |
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