最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いくら何でも覚醒しすぎじゃね? 第24話。主人公がレベルアップするイベントはなろう作品ではセオリー通りなのだが……いきなり最強クラスにのしあがっちゃってる美世さん、ちょっと怖い。 分かりやすいクライマックス展開。囚われの清霞姫を救うべく立ち上がる勇者御一行。いや、実質勇者美世さん1人。普通に考えたら万全の防備を揃えた直の軍を前に美世さん1人で太刀打ちできるはずがないのだが、そこで「覚醒」というズルをして切り抜けようという算段。ここにきてなろうらしさ(?)が出ていることはむしろほっこりする要素だが、まぁ、本作は基本的に恋愛ドラマなので、異能ドッカンバトルの筋立てはあくまで添え物である。その展開をいちいち気にしていても始まらないだろう。 それにしたって節操がない美世さんの異能。これまで「夢見」と一口に括られていたが、その性能は未来視であり遠隔視。これまで過去の記録を見るハーミットパープルくらいしかしてこなかった彼女の権能は、いつの間にやらボスキャラを全部煮詰めたみたいな状態になっている。未来予知の性能は可能性無限大。特に制限もなければ反動もなさそう。この先に起こることが分かっちゃえば、非力な婦女子1人でもできることはたくさんある。さらに未来を見る能力に範囲制限がないおかげで遠隔視の役割も併合されており、詳細がわからないはずの敵陣の防備が丸見えになっちゃうというズル。これだけで情報戦はアホらしくなるくらいに上をいける性能。 ただ、これだけではあくまでオペレーターの役割に徹しなければならず、本来なら実地でのドタバタには介入できないはずだった。しかしそこに余計な刺激を与えたのは、他ならぬ直さんその人である。彼が美世をはじめとしたたくさんの人たちを幻術で翻弄したもんだから、何度も浴びている美世さんが真似できるようになってしまった。いや、そんな理由でコピーできたかどうかは分からんけども……とにかく「相手に幻覚を見せる」チートまでもを獲得。生まれてこの方1度も使ったことがない能力のはずなのだが、「夢見の転写」みたいな意識なのだろうか。ぶっつけ本番でいきなり雑兵2人を同時に手玉に取ってみせた。まぁ、直のように甚大な規模に及ぼすにはまだ修行は必要なのかもしれないが……でも、アドリブでいきなり2人を陥せたのは才能以外のなにものでもないとは思うがね。 予知・諜報・精神操作。最強の能力を手に入れた勇者が姫を救出しにダンジョンへ潜る。協力者の辰石がトラップ解除の任を果たし、モンスターとの対決もギリギリで清霞へのアクセスが間に合う。これにて直接火力も付与され、パーティはいよいよ魔王の下へ。ちなみに場外でのバトルには清霞パパも参戦し、こちらはどうやら氷系の能力のようである。お父さんが氷雪系最強(?)で息子さんが雷系。なかなか贅沢なご一家だが、どこぞのエンデヴァーさんのところみたいに実は炎系のお兄さんとかいたりしないよね? 芙由さんはどういう形質だったのかが気になるところだ。 そしてそんな芙由さんがすっかり嫁を認めちゃってる様子が微笑ましくもあり、しっかりと凛々しさを残したところあり。芙由さん、旦那のことを愛してるのかどうかだけ聞いておきたいんですが、どうなんですかね。あの様子だとなんだかんだで旦那のことは悪くは思ってない感じがあるのもツンデレっぽくて可愛いですよね。 さて、こうなると最後の問題は、完全に立場を間違っちゃった感がある新さんがこの後どう動くかだが……「実はもっと深いところで考えてました」で株を戻すか、「すみません、僕が間違ってました」で醜態を晒すか。……現状は後者の可能性が高そうでちょっと不安。流石に死ぬこたぁないと思うが、このままだとちょっとかわいそうなのでどこかで救済措置をあげたい。 PR もうちょい早く解決策に辿り着けなかったもんか、第23話。そりゃまぁ、シナリオの要請上こうなるのは必然なのだが……色んなところが後手後手だっただけのようにも見えるのだが? 結局、世間が美世さんのことを信用してるようでまだ信頼しきれてなかったのが原因なのかもしれない。夢見の異能があることはだいぶ前に確定してた割には、箱入り気質が抜けずチヤホヤされ続けた美世。まぁ、世間にトラブルがなければわざわざ家から出てくる必要がなかったのは事実なのだが、それが故に彼女は何も知らされず、覚悟も決めきれない状態で今に至ってしまっていた。清霞の拉致という極限状態に達したことでついにそんな美世という「最終兵器」を担ぎ出す必要が出てきてしまい、慌てて戦闘準備を整えている、そんな状況だ。流石に笑っちゃったのは薄刃の家に「夢見マニュアル」みたいな露骨な本が所蔵されてたことかな。そんなもんあるんかい、さっさと渡しておけよ。ほんで内容も端的やな! とまぁ、状況は「解決」に向けて強引に転がされてしまったが、描かれているヒューマンドラマは分かりやすいものである。結局、甚大な騒乱を巻き起こした直の謀反ではあるが、端的にまとめれば「昔の女が忘れられねぇ」であり、国家規模でストーカーまがい男が迷惑をかけているというだけの話。いや、直からしたら正当性のある訴えではあるんだけどね。結局、あれだけ崇高な人物として描かれた薄刃澄美の人生は恵まれたものとはいえなかったし、その娘である美世がその後斎森の家で受けていた扱いの酷さを考えれば、澄美の人生は決して恵まれたものではなかったし、彼女の意思は全く世に届かなかったとも言える。そりゃ直が怒るのも無理はない。 ただ、彼はその結果エゴイスティックな生来の気質が前面に出てしまい、勝手に暴れ散らかしているのが悪いところではある。澄美は澄美、美世は美世、そんな簡単なことも受け入れず、「過去の女」の亡霊を追い求めてあたり散らかす彼の言動も許せるものではないだろう。結局、美世さんが決意した通りに「あたしがやるしかない」のである。そのためには、美世がかわいいお人形ではなく立派な1人の女性として立っていることを直に知らしめ、その「人間としての」美世が直に直接「そんなことしちゃメッだよ」と怒ってあげないといけない。その前提として、まだまだ美世さんは甘やかされていたというのが問題点だったわけだ。 まぁ、結果的には直の荒療治によって薄刃が美世に頼らざるを得ない状態になり、彼女の1人立ちのきっかけになったのだから、直の狙い通りと言えばそうなのかもしれない。あとは澄美の存在無しで2人が対話して解決してくれ。いや、夢見という面倒な能力のせいで、多分澄美さんも最終的な議論には関わっちゃうとは思うけども。 今回はそんな澄美・直の思い出ヒストリーが中心だったので「若い頃のキャスト」との兼ね合いで色々と楽しい部分があり、「澄美さん、幼い頃の島袋美由利ボイスから急に日高のり子ボイスに声変わりしたな」とかがちょっと面白い。相変わらず声が強い家系なのである。そして、今回はそんな「若い頃」繋がりで(?)清霞のショタバージョンとも言える清くんが登場。式神とかいう便利存在を駆使し、清霞に何もせずとも美世さんがおねショタシチュエーションを実現してしまうというアクロバティックな作戦である。天然お姉さんムーブな美世さんの破壊力は抜群。式が見ている光景を清霞さんも共有していたとするなら、そりゃもうアレよ。 あとは薄い本でお願いします。 夢でもし会えたら、第22話。まぁ、割と最悪な「会えたら」なわけですが……夢見の能力は薄刃の特権なのだけど、それを受ける側の人間も異能を認識してたらダイレクトにメッセージを送る機能が使えちゃうっていう仕組み、割とバグじゃね? というわけで引き続き直のやりたい放題が続いております。前回の感想お休み回でも色々とやらかしてくれてはいたのだが、前回はもっと注目すべきポイントとして「美世さんを囲んでの突然の飲み会」というイベントが発生したのでそれどころじゃなかった。あの飲み会の何がヤバいって、「上田麗奈・桑島法子・石田彰(そんでぴかしゃ)」という訳のわからない面子が一堂に介して女子会やってるとこなんですよ。そう、石田彰も女子側だ。こんなん集められたら俺目線からしたらまじでビッグバンインパクトだったんだが、この世界では割と普通のことっていう。いや、リモートで戸松が参加してる女子会が普通かどうかは知らんが。 とまぁ、そんな出来事はあったんですがもちろんそこから日常ものになるはずもなく、世界は確実に不穏な方向へ。異能心教の動きも活発なものになり、取り締まる側が民間での評判を落としているというよくない状態。五道が「お前そんな力あったんかい」と思わせるような強引な活躍でなんとか収めてみたものの、各所であんだけの異形が暴れられたら流石に警護の手もおっつかない。そこにさらに直がダイレクトアタックまで仕掛けてくるわけで、守る側が不利すぎる状況なのである。それは清霞さんもわかっちゃいることなのだろうけど……止められない。すんでのところで美世さんへの襲撃だけは対応できたものの、そこからさらにもう1手、予想以上に早かった新さんの謀反にまでは対応しきれなかった。新さん、まじであっさり翻っちゃったなぁ……お前の中でその行動の大義名分は成立しているのか。どう考えても「いいように扱われてる」ってことは理解してそうなもんだが……その辺を丸めこめるのが直という男の才能なのだろうか。 しかもよく分からんのは、驚くことは驚いてるんだが、「まぁ、新がこういう動きになるくらいはあるかぁ」みたいに清霞がちょっと認めちゃってる部分。あんだけ親身になってくれていた男の行動なんだからもうちょい驚けよ、とは思うのだが、此の期に及んで慌てふためく姿を見せてもしょうがないということか。清霞が遺言みたいな言葉を残し、泣き崩れる美世さん。ここから新は評価を戻すことが可能なのかどうか。……多分無理じゃねぇかなぁ……。
※当記事以降、年に2回のアニメデトックス期間に入ります。1週間ほど、更新頻度が低下します。 お年始にあたってちょっとほっこりした雰囲気もありつつ、相変わらず甘水直対策で気の休まる暇もない美世さん界隈。先だっての騒動でもはやどんな防護も直の前では意味をなさない可能性があることを嫌というほど見せつけられ、警戒レベルは上がる一方。もちろん一番守らなきゃいけないのはお偉いさんなのだろうが、今となってはそんなVIPリストに夢見の巫女たる美世さんもがっつり加えられており、清霞曰く「美世を相手に奪われたら我々は手も脚も出ない」とのこと。そんな大量破壊兵器みたいな扱いになっちゃうのか……まぁ、何とか国が総力を上げてお姫様を守っておくれ。 異能心教の出方もだいぶ大っぴらなものになってきており、街中ではなんと自前の異形を用意しての能力パフォーマンス。「我々についてきたらこんな訳のわからないものからも自衛できる能力を持ちますよ」は、脅威をばら撒く行為とセットでの分かりやすい勧誘活動。全部政府に押し付けて異能をひけらかすだけで信頼が得られるという手堅いパッケージだ。政府側がなかなか異能関係に言及できないのをいいことに、「裏の世界」の事実を捻じ曲げることで大義名分を得ようとしている。まぁ、いつの世もアジテーションなんて似たり寄ったりのやり口なのだろうけども。 沸々と煮詰まる世相を背景に、もはや屯所で保護する程度じゃ意味がないというので、いよいよ美世さんが帝の居城にお呼ばれしてしまう。守りたいものは一箇所に集めておいた方が楽、という理論だが、これにより相手側も攻める場所がわかりやすくなるという側面もあるな。お城で過ごせるのはちょっとワクワク感もあるが、どこまでも庶民感覚が抜けない美世さんからしたら場違いすぎて気が休まらないかもしれない。屯所でも旦那の実家でも水仕事をやめなかった人間だし、そのうちお城の厨房とかに勝手に出入りしてるかもしれない。 流石にそれだとまずいだろうというので(?)美世さんの身の回りのことを任せることができる三銃士を連れてきたよ。美世さんのお世話三銃士?! 淑女の嗜みを教えるわ、葉月先生。 何くれとなく世話を焼いてくれるお守り役、ゆり江さん。 異能の使い方を勉強しよう、薄刃新。 まぁ、いつもの面子だ。いや、ゆり江さんはお久しぶりですね。この面子なら美世も気を張らずに済むから助かるだろうと思ったが……どうにも様子がおかしい新さん。こないだの直との一件、彼の中ではどのように消化されたんでしょうね……今回清霞たちが言っていた「裏切り者」の話は時系列的にもっと前のことだから新ではないはずだが、それを聞いて新さんが「俺もそうなったらまずいな」って思ってくれれば多少の抑止力にはなるだろうか。まぁ、その場合でもほんとの裏切り者を探す作業は残ってるんですけどね。……やっぱあの直の能力に対抗策なんて無いのでは……。 もう何でもありやんけ、第19話。いや、直が登場した時点でそうは思ってたけども……なろう名物である「チート能力」が敵側にだけ許されている展開、これはこれでなんかうんざりするな。 まぁ、サブタイトルの通りなんですが、直の能力がほんとのほんとにチートすぎてどうしようもないという事実が知らしめられるお話。確か紹介時点では「五感全てを支配する完全幻覚能力。ただし弱点もあり、あんまり大勢を相手には出来ない的な制限はあるかも」みたいな話だったのだが、少なくとも今回の能力解放ではそうした制限は一切感じさせていない。同じ空間にいる人間に「異能心教信者を見せる」「異形を見せる」「崖を見せる」という別々な幻を展開し、自滅するように仕向ける。特に最後の「崖を見せる」は自分が襲撃される直前のタイミングでも余裕を持って発動しているため、おそらく「発動まで時間がかかる」といった時間的な制約もなければ、「慌ててると発動できない」みたいな精神的な制約もなさそう。つまり、不特定多数の人間に好き放題幻を見せることが可能ということで、今回の陣之内さんみたいな「相手が勝手に勘違いしてるだけですわ〜」という状態をいくらでも作り出せてしまう。陣之内さんが謀反の罪で処罰されて軍の戦力が落ちてしまったわけだが、直はいくらでも好きなタイミングで「陣之内さんと同じ事例」を作ったり、屯所内で仲間割れさせるのも自由。ちょっと本気出せばあっという間に組織を壊滅させられる。それをやっていないのは、現時点では「直の気まぐれ」以上の理由がない。 かてて加えて、陣之内さんとの直接対決では幻関係なしに体術で圧倒するという展開まで。この能力でフィジカルまで伴ってるのは流石に反則じゃないか? いつどこで鍛えたんだよ。普通は精神操作系能力者はフィジカル鍛えないんだよ。藍染惣右介くらいじゃないとそんなことはしないんだよ。異修羅のプロフ欄だったら「人類種が持てる最高クラスの身体能力」とかしれっと書かれるやつだが、それを手にするのは簡単なことじゃないぞ。あんだけ男相手にマウント取れてた陣之内さんが単なる噛ませになるの、ほんとかわいそう。今後のストーリーのキーポイントとして、「こんだけチートを振り回してる直が何でこんなに遠慮がちなん?」ということを彼の性格や過去の顛末からどうにか説明する必要がある。その辺は……処理しきれない気はしてる。今回だって、清霞が攻め込んできたタイミングでも直は撤退する理由なかったはずだもんなぁ。あの人数でも問題なく壊滅できるはずだし。うーむ。 さらにさらにさらに、陣之内さん同様に今度は直の魔の手が新に伸びる。そこが切り崩せるってことは、やっぱ何も遠慮してないって話なんだけども……ただでさえ苦労性の新くんがさらなるストレスかけられるのもほんとかわいそう。この世界は美世と清霞の幸せのために他のみんながだいたいかわいそう。 というわけで、今回のかわいそうダントツナンバー1はもちろん陣之内さん。そうか、あのスタンスから引き摺り落とされちゃうのか……しかも裏切りの理由が割と雑だったし……いや、これは陣之内さんの責任じゃなくて直のチートが全部悪いんだけどさ。「高潔な女性が堕ちていく」という展開は大好物なので陣之内さんの辛そうなお顔も味わい深いものがあるのだが、逆に「この程度ですむかぁ」という気もする。でもこれ以上堕としちゃうと美世1人の手でリカバリーできなくなっちゃうしなぁ。今のところ「薄刃の人間は他者と関わるな」という新のとこの爺さんの教えは間違ってないっぽいですよ。 こっからは美世さんが覚醒して直の能力を上から叩き潰す以外の解決法はありません。全ては血統で解決するのがジャンプ漫画のごときセオリーなのです。ピンチになったら澄美さんの幻とか展開して何とかしよう。 結んで紡いで繋げる美世さん、第18話。怖くない、怖くない。 Aパート、陣之内さんとの友情形成物語。これまでろくすっぽ家の外にも出してもらえず、ずっと自己肯定感低めの人生を歩んできた美世さん。ここ数ヶ月で一気に人生の負債を取り戻すかのようにリア充街道を爆進しているが、そのメンタリティは引き続き陰キャ。ママさんから「その卑屈な態度を少しは改めよ」と喝を入れられ、軍の屯所に出向することになったこのタイミングで、自分の幸せを考えてちょっとだけ前向きな行動に出てみることにした。それが、「初めて出来た友達を大事にする」である。女性であるというだけで陣之内の組織内での評判が悪くなっている状況は同性の美世さんからは看過出来るものではないのは当然なのだが、それを面と向かって文句にするかどうかはまた別の話。これまでの美世さんだったらそんな思いも飲みこんで、だまって突っ立っていただろう。タイミングがうまいこと重なってちょっぴり成長できたおかげで、ろくに面識もない男性将官に対して「一言物申す」ことが出来たのである。もちろん言われた方からしたら腹立たしい行為であるが、たまたまその様子が陣之内さんの目にも入っちゃったもんで好感度は爆上げ。彼女にとってはピンポイントで一番嬉しいことをしちゃった様子。 しかしこの世界はなろう世界であり、少女漫画のお約束世界でもあった。そうして初めての友達候補になった陣之内さんだったが、五道が明かした衝撃の事実は「あいつ、清霞の元カノやで」というもの。こういう話は狭い社会だとあっという間に出回っちゃうよねー。まぁ、厳密には元カノじゃなくて「婚約者候補」ということで清霞がいうには一切「そういう」関係ではなかったというし、大人の世界であれば別に元カノだったとしても縁が切れてれば別にわだかまり無しで友達付き合いしたってなんの問題もない。「そういう過去があったのね」でおしまいである。ただでさえ陣之内さんのキャラを考えれば「まぁ、この人は確かにあのおかんが連れてきそうな結婚相手だよなぁ」というのは納得できるのよね。多分そこそこいいとこの出身っぽいし、男まさりな武力を持つ女傑ともなれば、芙由さんがいかにも好きそうな「久堂の嫁に欲しい人材」だろうし(美世とは正反対だよな)。事前に陣之内さんという候補者がいたからこそ、ママさんも美世を見て「なんですこの頼りない嫁は」と思ったのかもしれません。 そう考えれば「まぁ、言うてるだけで清霞と関係をもたなかったのも納得できるかぁ」てなもんだが、そう簡単に割り切れない理由も2つ。1つは、「あいつ元カノやで」という情報に心乱されちゃうくらいに美世さんが恋愛慣れしてないこと。元カノの存在が出てきて揺れ動いちゃうのって、「あの人と自分でどっちが魅力的なんだろう」って比較しちゃって凹む自己肯定感の低さから現れるものなのよ。少なくとも「今カノは私」っていうアドがあるわけで、普通なら元カノがいようがいまいがあんまり気にはならないものだが……気にしちゃうのが美世さんの童貞マインドなのである。まぁ、こればっかりは気になっちゃったらしょうがない。 そして2つ目の問題点として、これがもし「いいよ美世さん、あたしのことなんか気にしなくて」と陣之内が笑い飛ばしてくれたらなんの問題もなかったのだが、美世さんがあまりに天使だったもんだから陣之内さんもちょいと気が緩んでしまったのだろう、「私、まだまだ隊長に未練があるんですが」と面倒なCO。まぁ、その気持ちを隠したままで美世と接するのは不義理だと感じたのだろうが。その気持ちが残ってるとなるとやっぱり三角関係になってしまうわけで、単なる美世さんの被害妄想以上に「何かある」可能性は出てくるわけだ。ここで美世さんが「気にしません」と一刀両断してしまうとそれはそれで今カノマウントみたいになっちゃうし、どう対処したらいいか悩むところ。まぁ、あんまり恋の駆け引きとかに頓着しない美世さんはストレートコースしか走れないんですけど。今回に限ってはその真っ直ぐさで結果オーライ。無事に陣之内さんとの友情タッグは成立しそうである。 そんでBパート。空気を読んでか読まずか、このタイミングで直が襲来。こいつの能力、ほんとにチートなんやな……その殺し方が出来るならもはや対人戦においては無敵なのでは。美世さんの大ピンチをタイミングよく演出してくれるのは血縁の呼吸がなせるわざなのだろうか。ここで一発存在感を見せれば陣之内さんの株もまた上がるはずだし、美世が力を発揮して直を撃退できれば今度は陣之内の中で美世の株が上がってより対等なお付き合いが出来るかもしれない。 結局、少女漫画だからどんな修羅場もすべて「女どうしの関係を築くための一要因」にしかならんのよ。直さんにはせいぜい気張って暴れていただきたい。 そんなにいっぺんにご飯が降ってきたらアリジゴクも困るのでは、第17話。あのカット、甘水直の残虐性を示す要素としては妙に面白くて、「変な発想だなぁ」と感心した。ちなみに、「人間の五感を全て操る」能力というのが本当だとして、それが昆虫にも適用されてしまうのは逆にすげぇと思う。「昆虫をテイムする能力」は人間に効かないだろうし、「人心を惑わす能力」も多分昆虫には意味がない。両方の共通部分を押さえた異能って、マジでルール無用のチートなのでは。 というわけで、第2部の敵キャラの姿がはっきり描かれましたね。甘水直(うすいなおし)は元々薄刃の人間だったが、生まれながらのサイコパスだったもんでちゃっちゃと断絶。その間を繋ぐのは、ただ1人だけ甘水と繋がれたかもしれない薄羽澄美さん、そしてその後継であり、現在異能バトルの鍵を握ると思われる娘の美世さん。世代を超えてヒロインに因縁が降りかかってくる。美世さん当人は使い方が全く分からずおろおろしてるだけだってのに、周りが勝手に「最強能力! 忌まわしき兵器の可能性あり!」と祭り上げたり忌み嫌ったり、ほんとに因果な血筋に生まれてしまったもんだ。 そして、チート能力者を相手取って美世を守るにあたって、もはやおうちでお留守番をさせていては守りきれないってんで清霞さんも渋々ながら仕事場に引っ張り出すことに。これはまぁ、色々と複雑よね。どうしたって男中心の社会、しかも自分が要職としてバリバリ働いてる現場に嫁を引っ張り出してくるのはどこか気恥ずかしさもある気がするし、結局は「今のままじゃ守りきれません」という敗北宣言みたいなもの。美世に負担をかけてしまっていることを、清霞も申し訳なく思っているだろう。だからこそなるべく負担をかけずに済むよう、わざわざ専門の護衛に女性を当てる配慮までしているわけだ。 そしてこの新たな中心となりそうな女性兵士も色々と訳ありっぽくて刺激が多い。陣之内という有能そうなおねーさん、最後に下野(五道)が何か匂わせてたけど、奴が知ってる範囲での気になる要素っていったいなんなんだろう。最後に思わせぶりな表情を見せてはいたけど、少なくとも美世に対して害意があるようには見えないけどね。「お友達になりましょう」も今のところは本心から言ってるようには見えるし。まー、異能者なんて裏で何考えてるかは分からないけど、少なくとも清霞が名指しで美世の護衛に充ててるわけで、大きなトラブルの原因にはならないと思いたいけどね。もしこれですげぇ悪い奴とかだったら、流石に清霞の責任問題だからな。 多分陣之内さん自身は別に悪い人ってわけじゃなくて、この人を含めた女性全般が、どうしても軍という組織内部では異物扱いされてしまうという問題の方がしばらくは本質的なテーマになりそうだ。かなり露骨な女性蔑視発言が飛び出しているのはなろう的な分かりやすい「落とし」要素ではあるが、この辺は時代背景(厳密な日本の時代とは違うだろうが)を鑑みれば致し方ない部分もある。分かりやすい差別をひっくり返してドヤれるまで美世さんには頑張ってもらおう。一応今回の陣之内さんと、前回までの清霞ママン(芙由さん)と立て続けに「強い女性」を目の当たりにしたことで、引っ込み思案のおどおど美世さんも少しは「強く」なれるサンプルを取得しているんじゃなかろうか。強さの種類が異なる2人の女性に刺激を受けて、もうちょい頑張って前に出てみよう。まぁ、結局やることが家事手伝いなのは生まれ持った性分なのだろうが……。 余談も余談だが、今回のお話で一番の収穫は、澄美さんの声が幼少期は島袋美由利ボイスだったと判明したこと。この子が成長すると日高のり子ボイスになり、娘が上田麗奈ボイスになるのか。…………何その特級呪物。
VS姑編、安定の決着、第16話。お母ちゃんのツンデレっぷりがあまりにも古典ツンデレなもんで流石に笑っちゃったよ。こんなゼロ年代初期みたいなテンプレ対応をCVお姉ちゃんでさすなよ。いや、おもろいけども。 というわけで、冷静に考えるとどこまでもテンプレ展開で進んでいくのがこのお話。1期目は毎週感想を書いていたけど、2期目はどうするかな、とちょっと考え中。今期は結構追いかけられそうな作品が多いので相対的に重要度は下がるのだけど……ただね、一時期は供給過多で溺れ死にそうだったうえしゃまトリビュート作品が今季はそこまで多くないんですよ(わんぷりが終わっちゃうので、メインだとこれと「アオのハコ」くらい)。そういう意味では絶対に無視できない枠なので、やっぱ正座視聴にはなってしまいそうなんですよね。こんなにうえ虐が捗る作品もなかなかないのでねぇ。 ただ、今回は「虐」展開ではなくて「幸せな」方の展開。いつの間にやら「なんかよく分からんけど鬼化した人間に対してはカウンターを見舞って回復できる能力」みたいな扱いになってる美世さんの夢見の異能。当然、謎の敵勢力を迎え撃つ際にはキーパーツになり得るわけで、分かんないなりに必死に使いこなせばそれだけでヒーローになれるポジション。おかげでお母さんもころりと転げてしまったし、清霞も「あんま前線に送り込んで危険な目に遭わせたくないんだけど」とは思いつつも、無視できないだけの戦力になってしまっている。そして当の美世さんも「怖くない、怖くない」と必死に自分を鼓舞し、なんとか清霞の役に立とうと必死なのである。 そうしてこのイチャイチャカップルを無理やりくっつけるための戦場はどんどん先鋭化しており、一番手っ取り早くこの2人をくっつけるためのお膳立てとして、今回「実は敵の親玉は血縁者だったんですねぇ」という事実が明かされた。厳密には血縁ってほどでもなさそうな「分家」レベルらしいが、今回最後に「我が娘」というとんでもない発言をしており、「事実だったらヤバいやつ」or「単なる妄言を吐いちゃうヤバいやつ」のどっちかである。まー、流石に美世さんが斎森の血をついでない道理もないので、「娘」ってのはあくまで比喩的な表現だとは思うが。とにかく、この世界の異能バトルの根っこは最終的に久堂の家か薄刃の家に戻ってくるのである。 1期時点で暗躍している様子はあった異能心教。その動きは少しずつ活発化しており、今回は見事な設置型トラップで下野たち一同を爆殺(死んでないと思うが)。世の平穏を乱すためにシャキシャキ悪役ムーブをかましてくれている。立ち向かうべき困難が大きくなればなるほど、余計に主役カップルの愛情は燃え上がるというのに。なんかさ、今期は「若奥様と言われるのを拒絶して逃げ出そうとするヒロイン(CV白石晴香)」、「ロリババア奥様だけど次元を超えて押しかけ女房としてすっかりいついちゃったヒロイン(CV種﨑敦美)」など、ファンタジックな奥様のカロリーがやたら高いのよ。「若奥様と言われてちょっと泣いちゃううえしゃまヒロイン」は今後も幸せな結婚生活を邁進するのだろうなぁ。 2期も恒常的に記事にするかどうかはちょっと悩みちう、第15話。まー、ベタな話ではあるからなぁ。いや、1期もそうだったじゃねぇかと言われればそれまでなのだが。 公式なクレジットでは今回が15話、1話目が14話という扱いで、間が1回分抜けてしまっていることに気がついた。これはどうやら「13話」がOVAで処理されているせいらしく、製品を購入してない身からすると「知らんがな」であった。なんと今回の放送に先駆けてAT-Xでは放送もしていたらしく……情報チェック漏れ。悔しいです。どっかで再放送しねぇかなぁ。 さておき、多分そんな13話は別に見なくても問題なさそうな展開。「今度の敵は姑だ!」ってなもんで、美世さんのお相手はしばらくの間は姑の芙由(ふゆ)さんということになりそうである。まぁ、「しあわせな結婚」ってタイトルの作品で、立ちはだかる敵が姑になるのは古来より自然な流れではあるよな。前回時点で「この姑さんはほんとに意地悪なだけのヤなやつなのかな? それとも度量の大きな人で美世さんのことを試してるのかな?」みたいなことを書いたが、まぁ、どっちも当たりだしどっちもハズレみたいなタイプか。少なくとも現時点で美世のことを嫌っているのは事実ではあるようで、その理由は「厳しい厳しい久堂の家に、こんなよわっちい娘っ子が耐えられるわけないじゃん」ってのでムキになってる模様。お家のことを思っているのは事実なので、清霞の親父さんも含め、これだけ苛烈な性格の女性を特に嫌ってる様子の使用人もおらず、人の上に立つだけの才覚のある人物なのは間違いなさそうだ。ただ、この手の人物にありがちな話として「他人にも自分と同じくらいのことを要求しちゃう」って傾向はあり、さらには美世を見て初見で「こいつには自分と同じことが出来るわけない」と決めつけちゃう視野の狭さというか、思い込みの強さはあるっぽい。まー、美世さんの見た目がどう見ても弱っちくみえるのはしょうがないんですが。ただ、あの様子を見て「この女が清霞をたぶらかしたのね!」ってちょっとでも思っちゃうのは些か息子さんとの関係性が悪いと言わざるを得ないですけどね。息子さん、あんたと似てるって言われてんで。 そして、そんなキツめのママンに当たってしまっても、僕らの美世さんは挫けない。妃教育から逃げないワタシですわよ。まぁ、元々小間使いみたいな身で雇われたと勘違いしてた子ですからね。シンデレラ的厳しさもなんのそので、むしろ「若奥様」なんて言われてちやほやされる方が苦手なくらいで。とっとと久堂の本家筋にも溶け込み、人たらしの美世さんはちゃっちゃと無双してしまいそうである。 ただ、いくらご家庭で無双したところで本作のなろう的メイン筋、妖怪討伐譚には絡みようがない。そうなると清霞は清霞で頑張ってる後ろで「三歩下がった」状態を維持しながらも異能を発揮する必要があり、必然的に清霞とは別行動に。この辺りが今後の筋立ての課題というか、見どころになりそうですね。うまいこと清霞といちゃいちゃしながらも、なろう主人公的活躍を維持できるかどうか。基本的に1期と違って「正妻」っていうポジション自体は揺るがないだろうから、どこか緊張感は薄いんだよなぁ。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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