最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
美世の母親の声が日高のり子であることが判明、第4話。なるほど、声がいい血筋なわけね……。でも「植田佳奈→佐倉綾音」の声の遺伝ラインもなんか分かる気がする。 というわけで今週も声の話題を中心に書いていくことになるわけですが、とりあえず、祝! 桑島・能登・上田が一堂に会するシーン!! 女中の花さんは過去の人なので再登場は無いかと思っていたのだが、清霞の心遣いでまさかの再登場。ゆり江さんに連れられての登場だったので、一つ屋根の下に3つのヘヴンリィ・ボイスが集うこととなった。ガンダムで例えたら(なんで)フレイ・アルスターとプロスペラ・マーキュリーとギギ・アンダルシアが揃ったことになるわけで、こんなにも滅びた方がいい宇宙も珍しい。いやぁでも花さんの「わたし、結婚しまして、子供も生まれて幸せな家庭を築いています」っていう挨拶は「中の人の話かな?」とか一瞬思っちゃう病気だし、もしくは「まぁ、娘のうち1人はデータストームの向こうにいるんですが……」とか言い始めるのがちょっと心配。否否否、大丈夫、花さんはとってもいい人で、彼女の存在が確実に美世を救い上げたのだから。 それにしても、今回も美世さんは全力で「ドウセワタシナンカ……」のモードに振り切ってましたね。本当に「蚊の鳴くような声」ってのはweb辞書で調べたらこの音声が再生されるんじゃないかっていうくらいに消え入りそうなウィスパーどころかニアデス・ボイスですよ。一昔前のスタジオ機材だったら拾いきれなかったんじゃないかと思えるくらいのギリギリの音域。このギリギリのラインに声を調整しつつ、きちんと芝居も載せられるのが我らが富山の異端児・上田麗奈の面目躍如ってところですね。 さて、一応(?)お話の筋の方も追っていくと、久しぶりに妹の佐倉さん(って呼び続けるのも申し訳ないのでそろそろ香耶っていう名前で呼びますが)に再会した美世さん。現代なら確実に診断書がつくレベルのPTSDを発症し、すっかり久堂家に来る前の状態に立ち戻ってしまう。この時の香耶とのやりとりを見てて、「そういえば、これもなろう作品だったっけ」というのを改めて思い出すというもので、よくよく見ればこんなに綺麗な「追放からのざまぁ」もないわけで。何も知らない香耶が清々しいくらいにテンプレのマウントを取りにいくも、割って入ったゆり江さんが綺麗にカウンターを叩き込んで「ざまぁの序章」くらいが幕を上げる。 ただ、今作が現時点でいわゆる追放ざまぁ系と大きく異なっているのは、「主人公が自覚してないチートを振り回していたから勇者パーティーで活躍してた」みたいな実績は1ミリも無いということ。すでに何かしら鍵となる異能を持っていることは匂わされているが、現時点での美世は実際香耶たちが見ている通りに単なる根暗のコミュ障である。そういう性格にしてしまった実家の環境が最悪だったことは叩かれて然るべきだが、現実問題として香耶が言ってた「もう捨てられたんじゃないの?」とか「そんなみっともねぇ顔しやがって、しみったれててしょうがねぇ」といった評価は別に的外れではない。美世単体では、未だ追放後の「ざまぁ」は取れないのである。……まぁ、同時進行で旦那サイドが綺麗に逆の構図でざまぁを取りにいっちゃってるわけだが……。 ここの香耶さんのピエロっぷりがあまりに清々しくて、なんかアンジャッシュのすれ違いコント見てるみたいで笑っちゃったわ。「金ないなら貸してあげようかぁ?」ってドヤってる裏でまさか親が清霞に向かって土下座するかどうか思案中だとは香耶さんは夢にも思ってない。挙句帰宅後に清霞とすれ違った時に「イケメンッ!」って食いついちゃうし。こうなってくると本当にNTR旦那の幸次くんの不憫さばかりがどんどん募っていくのだが……あの街角で香耶がマウントとってるタイミングですぐに止めに入れないあたり、やっぱ人としてもだめなんかなぁ。今回「放蕩ぎみの兄」とかいう追加要素が登場したが、ここから幸次くんのご実家が久堂家の対抗位置になる未来が来るんだろうか……いや、多分来るはずなんだけど、全体的にショボさがな……。 そんで最後におっさんが「踊ってもらおうか」ってセリフを漏らした時に嬉々として踊り回ってる香耶さんのお可愛らしいこと。……なんかこのメスガキ、一周回ってかわいい気がしてきた。
PR 今週もバイノーラル音声で堪能したい、第3話。ちなみに「上田麗奈 バイノーラル」でググったらほぼ一番上にまとめNoteがヒットしてくれました。便利な世の中になったもんです。……1作品くらい買ってみてもいいのかもしれんな……。 今週も、世界中が全力でヒロイン・美世ちゃんを甘やかしていくだけの簡単な世界。どのシーンをみても特大の書き文字で「ちや」「ほや」と書かれているようで、ある意味で実になろうらしい、全力age文化である。でも不思議、「また俺なんかやっちゃいました?」とか言ってる黒衣のやれやれ陰キャがちやほやされている図は吐き気がするほど嫌いだが、「私なんかが申し訳ありません」と謝り続けている地味ルックのなよなよ陰キャがちやほやされているのは別に気にならない。どう考えても美世さんの人となりなんぞ知らないはずの呉服屋のババアまでが「先物買いですよ。今のうちから大事にして、成長が楽しめる物件ですぜ」とか言ってるのはやりすぎな気もするのに、世界中が手放しで美世さんを褒めるのはしょうがない気がする。昔(でもない)の人はいいことを言った。「可愛いは正義」。あと「可愛い声は正義」とも言ったし、多分「上田麗奈ウィスパーは正義」という事実もヒエログリフに彫られている(3週連続)。 もう、旦那様もすっかりメロメロになってしまっているので、ぼちぼち「虐げられていた悲運のヒロインが……」みたいなアングルも通用しなくなってきている状況。いまだに不幸を背負ってると思ってるのは本人ただ1人。しかし、流石のキングオブペシミスト・美世さんも旦那のわかりやすいちやほや攻撃には「私、今だけは愛されてるっぽい……」と現状を認識してはいる。……ただ、その上でさらに「でも私に異能がないってバレたら捨てられる……」なんて見当違いのことを考えてしまっている。そして当然、すでに異能については裏で余計なまでに伏線(伏せられてすらいないが)が張られており、実はすげぇ力を持っているだろうことはほぼ明かされたも同然。神から与えられたチートでないことがかろうじてなろうラインからずらされてはいるが、選ばれし血を引きし末裔なので単にジャンプ漫画の主人公だな。結局、血統が全てなのよ……。まぁいいじゃない、考えてみりゃ明治・大正期の日本がモチーフなら、「血筋が全て」もあながち間違いじゃないんだし(少しずつ身分制度の解体は進んでいるんだろうが)。そう考えると、別に血統関係なしに出世できた元祖シンデレラってすげぇな。 裏で偉い人たちがすでに美世さんの選ばれし血統争奪戦を開始しているようで、知らぬは捨てた元の家族ばかりなり。作中でイライラしてるの佐倉さんだけなんだけど、彼女に振り回されるNTR旦那の方がさらに不幸ではあるんだよね。あの家、そのうちドス黒い何かに飲み込まれて家ごと異世界に沈んでいきそうで怖いわ。佐倉さん改心ルートとか……ないだろうなぁ。 ちなみに美世さんの阿漕なかわいさばかりに目を取られると見逃しがちですが、この世界で一番のキュートはゆり江さんだったりします。いい年のおばちゃんがお茶目にきゃっきゃしてるの可愛い。その実何をやっても許される作中最強のポジションになってるわけで、清霞の野郎がゆり江さんだけはおそば付きとしておいてるのって、もしかして彼女に弱み握られてるからじゃなかろうな。この作品が20巻くらい続いた後で最終的にゆり江さんがラスボスとして立ちはだかる壮大な展開になったら最高に盛り上がるだろうな(誰がそんなん書くねん)。
旦那デレるの早いな、第2話。まー、これ以上ヒロインを落としてもしょうがないし、光明がさっさと見えた方が物語はスムーズである。 ごめんなさい、先週書いたのと同じことをもう1回書きます。ほんとに今作は声が良いです。とにかくそこです。先週は新番チェックということで多少前がかり気味に評価せねばと意気込んで観ていたので耐えられた部分があるが、改めて余計な負担がない気楽な状態で視聴した時に、「30分エンドレスでうえしゃまウィスパー」という作品の構造自体が危険物です。なんかもう、「このまま俺、死ぬのかな」って思えるくらいに天国にギリギリ近い場所にあります。そんで前回も書いた通りに、ヒロイン・美世の最大の理解者である旦那のお付きのおばちゃんがCV桑島法子ということで、「どこを切り取っても声がいい」の純度がさらに上がる。そして今週、更なるとんでもない展開として、過去に唯一美世に肩入れしてくれていた優しい使用人が能登麻美子であることまで判明した。まさかの北陸連合軍である。もう、ここにちかぺも呼んできて北陸地方の独立を宣言してくれまいか。 富山・石川・岩手の地方勢が手を組んでこの作品の善性を高め、対する悪女サイドは東京(佐倉さん)・大阪(植田佳奈)という2大都市というのもいい配置。まぁそれは冗談としても、植田佳奈の継母役もいい具合に性格が捻じ曲がってて良いし、佐倉さんのクソむかつきボイスが圧倒的なのも前回触れた通り。全ての声の配置があまりに完璧で、「ひょっとして、自分好みのキャストで自動再生できる異能を手に入れてしまったのでは」と不安になるくらいである。BGMの量も少なめで、ただ細やかに漏れるうえしゃまウィスパーに身を委ね、このシンプルなシンデレラストーリーを眺めるだけ。ありがたいことに2話目もグラフィックがばっちりで、美世の顔はどんどん可愛くなる一方である。なるほど、このタイトルはよくできている。私の幸せなアニメ。ありがとう人類。
Where is 人の心、第11話。おりてもおりても底の底がある。まさにアビスそのものを体現しているかのような作品である。 ファプタの暴虐は、ついにレグでも止めることは叶わなかった。白笛とレグという最大戦力を突破され絶望的な戦局。しかしそこに颯爽と現れたのはベラフとナナチ。まさかナナチのことを可愛いじゃなくて格好良いと思う日が来るとはね。おニューのメットがバッチリ決まっているし、登場後の立ち振る舞いはまるで主人公。これだけもふもふなのに決めるところを決められるのは最高だぜ。ただ、ナナチ自身はまだ特に何かをやったわけではない。それでも現時点では一番視野を広く持って分析できているのがナナチで、ベラフとの意識共有の時間が長かったおかげだろうか、どうやらヴエコのことやワズキャンについても把握しているようだ。そして、当然この状況からまだワズキャンが何かを狙っていることも……。生まれ育ちのおかげで、人でなしの思考を追跡するのは得意ですからね……ワズキャンもあの上の階層のアレに負け劣らずナニな奴なのが怖いよ……いや、目的意識ははるかに人道的なのだろうけども。 流石に三賢、ベラフが持ち込んだ決戦兵器は強かった。それは香りを介しての「イルミューイの記憶」。これまでただ無心に何かを集め続けたベラフのこと、このファプタの乱ももしかしたら想定の内だったのかもしれない。自分が償いとして残せる最大のものは何かを考えた時に、ファプタに与えられるのは母の記憶。そして、これが見事に効果覿面だった。ひたすらに村を滅ぼすことのみを使命としてきたファプタの脳に余計な記憶が刷り込まれ、行動が鈍る。残念ながらナナチ曰く「これで止まる姫様じゃねぇ」ようだが、このまま進行していたら、もしかしたら融和の可能性もあったのだろうか。 しかし、この世界にそんなハッピーエンドが訪れるはずもない。かつてヴエコたちがあれだけ苦しんだのは、ここが奈落の底だったから。そして、長き時を経て、ここでもまたファプタの邪魔をするもの、それは奈落そのものなのだ。村の封印が破れたことで、深界六層の重みが一気にのしかかる。ここまでの「村VSファプタ」という構図をいとも容易く、無惨にひっくり返す純粋な暴力。そこには信念も何もない、ただ暴力があるだけだ。ファプタが生きてきた意味が次々に無に帰す中、ファプタはいつしか目的も見失っていく。ただ目の前にある障害にぶつかり続けて、ついには壊される。かつての母のように、また奈落によって壊される。それは、誰にでも等しく降りかかる奈落の摂理なのだ。 村の連中は、もちろんイルミューイへの恩を忘れたわけではない。ファプタが滅ぼそうとした村がファプタを生かす。彼女はこれから何を目的に生きればいいのか。それはまだ決まっていないが、最後の最後に、彼女は自分に与えられた使命を、命の尊さを思い出すのである。そう、それまで忘れていた「そす」が、最後に帰ってきた。
ミーティは九蓮あがっても不滅だから死なない、第10話。いや、そういう問題じゃねぇんだよ竹書房……。どんだけ凄絶な話を展開してもエンドカードで全部リセットしてくれるのは台無しなのか、それとも配慮なのか。 もふもふとぐちゃぐちゃの間で。本当に今作が毎回毎回劇場版クオリティでお届けしてくれる画面の情報量の多さはとんでもないもので、今回決意の別れを選択したナナチは久しぶりにたっぷりと出番をもらってその愛らしさを嫌というほどに振り撒いてくれている。もっふもふのケモ成分はこれまでの欠席を取り返すかのように愛くるしいものなのに、そんなナナチの展開するドラマは1ミリたりともモフれる要素がない。いったい何度めとなるのだろう、ミーティとの別れを選択して前を向いたナナチ。以前であればベラフの下での永遠の安寧を選択した可能性もあったのだろうが、今のナナチには大切な仲間がいる。その仲間を見捨てるようなことを、ミーティが見ている前で出来るわけがない。「次に会う時」という途方もない約束をして、ナナチは立ち上がった。次など無いと何度も思いながらの旅路。もしかしたらこの奈落ならば、3度の再会もあるのかもしれない。 ベラフが動かざるを得なくなった村の惨状。ついに宿願を果たしたファプタの暴虐は止まることはなく、モフモフもジュルジュルも等しくぐちゃぐちゃにしていく。これまで散々見せつけてくれた村の中の色彩豊かななれはて連中のビジュアル。順繰りファプタに襲い掛かるシーンで1人1人の顔がはっきり見えるもんで、笑っていいんだか怖がっていいんだかキモがればいいんだか、もう何も分からん。たまに可愛いのもいるし、心底不気味なのもいるのだが、それらは等しくイルミューイによって生かされた命。ファプタの目にはどれも同じような塵芥としか映っていないのだろうか。元々無くなっていたはずの命をファプタが「還して」いるのだと考えればこの暴虐もある意味で必然ではあるのだが、残念ながらリコやレグ目線ではそれは止めなければいけないものである。レグの力を信じ、そして白笛の力を信じ、無謀とも思える戦いが続く。 ファプタとの関係をややこしくしているのは、失われたレグの記憶。リコよりも前にファプタとの約束を取り交わしていたというレグ。なんと皮肉なことに、レグが失った「約束」は、リコと交わした誓いとほぼ同じ内容である。2人で冒険に行こう。宿命に片がついたら、自分のために生きよう。それがファプタとの誓い。しかし、残念ながらレグのそれはリコによって上書きされ、「姫」の願いを果たすためには目の前のレグを倒さなければいけなくなってしまっている。悲劇に悲劇が重なり沈み続ける展開。元々この村が歪みの果てに生まれたものなのだから、どんな悲劇が訪れようとも、それをただ受け入れるしかないのだが……。 ファプタが母の無念を忘れることは無いだろう。しかし、レグがそれをみすみす見逃すこともあり得ない。であれば、どちらかが果てるしかない。鍵を握るは未だ暗躍を続けるワズキャン、そしてその傍らでただ見守るしかないヴエコ。 悲しみの果てに、未来を見たいそす。私は何度でも書き続けますが、久野美咲の新たな地平を切り開いてくれた今作のキャスティングには最大限の感謝を。まだまだ掘れば出てくる。声優って、素晴らしい。
なんかもう、なんかもう……第7話。ただひたすらに辛い、ということだけお伝えしたくて筆を取りました。 いや、ほんとそれ以上でもそれ以下でもないんですけど……きっちり雰囲気作ってくるんだよなぁ……。先週のエピソードがさ、リコを中心にしたはちゃめちゃバトルだったわけじゃん。ただでさえ訳のわかんないこの奈落の底で、ようやく理解できそうな流れが来たな、って思えるような展開だったわけよ。ほんで今週何するかと思ったら、一気に過去話に戻してことの顛末でしょ? きれーにメンタル持ってかれるのよね……いや、分かってる。この作者が真性のろくでなしで、人の心を弄ぶことに特化してるのはよく分かってるよ。もういい加減慣れたと思いたかったよ。でも無理やねん、1期・劇場版・2期って小分けに出されるもんだからいちいち全重量が乗っかってくるのよ。……もう「度し難い」は今作にのみ使える特別な日本語に認定してもいいと思いますよ。 ヴエコによる訥々とした丁寧な回想。誰もが生きることに必死なのに、それを容赦無く叩き壊そうとする奈落そのものの残虐性。それでもまだ生きることを望む人の業と、それを可能にしてしまう遺物の悪逆。やっぱりさ、奈落に降りようとした時点で人はもう終わってるのよね……バッドエンドしかないこの世界、どうやって見届けろっていうのよ。 今期は久野ちゃんクールなわけだが、多分史上初、久野ちゃんに何度も出産させるアニメになってしまった……これがつくし卿の望み、欲望だというのか……うん、そうだね……。
メインヒロインのヘアスタイルが変わる作品は名作、第6話。まぁ、リコの場合はヘアスタイルだけじゃなくて身体の構成要素まで色々と変わりすぎな気はするけども……当代きっての変質系ヒロイン、フォスフォフィライトみたいにはならないでくださいね。 第2期開始以降、つまり6層以降のお話は原作を1回読んだだけじゃよく分からなくって、それはアニメでもあまり変わらないかと思っていたが、やはりアニメの方がいくらか話が早い。今作最大の難点にして魅力となっているのは、なんと言ってもそのビジュアルの超越っぷり。ここまでの展開だって結構なグロやフェチに溢れていたが、6層の成れ果て村は、もう全てのキャラについてやりたい放題である。まともな外見のやつが1体もおらず、原作漫画の場合、正直「これ、どっからどこまでが1人のキャラなんだ?」っていうレベルで頭を抱えることが多かった。もちろん丁寧に読んでいけばそれで全く問題ないし、それだけじっくり味わえることが美点であるはずなのだが、どうにも漫画を読むのが苦手な私は目が滑ってしょうがない。「アニメ化まで待っとこうか」という判断になるのもやむなしである。 ただ、アニメになったところでこのカオスすぎる空間が解消するのかという不安もあった。というか、解消しちゃったら魅力半減なわけで、いったいどうしたらいいいんだと一人勝手に頭を抱えていたものだ。ただ、そんな私の心配をよそに、アニメでも当然訳のわからん連中がたくさん出てきて、まずは村の訳のわからん理を叩きつけてくる。「これもう、どうにもなんねぇな」と思ってぼんやりと眺めていたのが先週までで、今週は思い切りバトルものの様相を呈し、一気に見やすくなった。「でかい敵相手に戦う」というビジュアルのおかげで見やすくなったのもあるし、住人たちが一致団結して1つの目的に向かっていることがわかりやすいので、余計な心配事が減ったというのも大きな変化だろうか。正直、村の住人の「価値」という概念があまりに漠然としており、「これ、もう誰が何をやり始めても文句言えないやつやん」と思っていたので半分匙を投げていたのである。こうしてみんなのモチベーションを合わせて集団行動をとることもできるのね。 冒頭、リコがナナチのために犠牲になろうとする姿を見て「そういうとこだぞ」と文句の一つも言いたくなったが、その後のなろう系主人公みたいな機転の利かせ方で汚名返上。単にうんこしてるだけのヒロインじゃないぞ、ということを見せつけてくれた。リコの強みって、こういうところで物怖じしないし、一度これと決めたらやり通せるだけの胆力がある部分なのよね。如何せん奈落世界じゃその思い切りの良さが致命傷になりがちなだけであって。ちゃんとレグがついてきてくれれば、リコのコントロールも取りやすくなってくるだろう。ついでに今回は白笛の完成からプルシュカとの友情タッグというアツい見せ場もあったし、久しぶりに少年漫画的に盛り上がれてとてもよかったです。プルシュカがフラッシュバックするとおまけとしてどっかの度し難い奴も脳裏に蘇るのはどうかと思うけど。 それにしても……やっぱ成れ果てのデザインがすげぇなぁ。一番話の分かるマジカジャが今回騎馬の如き立ち位置で素直に協力してくれたもんだから、周りのみんなもだんだん「人っぽく」見えてきたのが恐ろしい。最初はあんなに話がわからずに右も左も定かじゃない世界だったのに……ほんでマアアさんのポジションな……今週初めて気づいたけど、マアアさんだけ最後のクレジットが「マアアさん」なのね。そこまでが名前なのかよ。 Do IT happy 大団円、最終話! 予定調和ではあるのだけれど、これで良いのではないでしょうか。 最終話で(ほぼ)全バンド登場ってことで、おそらく各バンドが持ち曲を繋いでいく展開にはなるだろうと思っていたが、やはり30分ではなかなか厳しくもあり、かなりダイジェストな展開にはなってしまう。ことにBVLやクリクリは本当に演奏シーンが一瞬だけで可哀想だとは思ったが、そのために事前にお当番回をやっていたのだから致し方なし。改めて見ると、今回フェスに参加しなかったバンド(トラクロ&霧幻庵)はその分お当番回を1チームずつでもらってるというバランス調整になってたわけだね。さらに、フェスの会場の観客席を見るとほぼ全ての既存バンドの面々が顔を連ねているというサプライズもあった。いちいち確認してないけど、真っ先にゼロティクの姿が確認できたので、おそらく他のコラボバンドたちは大体揃ってたんじゃなかろうか。いないとしたら、単純に会場に来られないっていってたペタルス、そしてまだこのタイミングでは結成していないと思われるクロノアトモスフィアぐらいじゃなかろうか。 そう、「このタイミング」なわけですね。最終回で一気に設定が開示されて明らかになったのは、ジーペがどういう存在だったのかという謎である。突然のラメカ登場から開示されたエピソードは「どないやねん」の塊ではあったが、とにかくジーペは最初は悪い地縛霊だったことが明かされた。つまり、今期のお話は「ましゅまいれっしゅ!」とショバフェスの間の時間軸であることが公式に明かされたわけだ。あれ、だとしたらゼロティクの結成ってショバフェススタートよりも前だったんだな。まぁ、ぎゃらこ達が爆誕したあとにしばらく大学で活動してたんだろうね。 とりあえず、ショバフェスプレイヤーにはきっちりサプライズを提供し、それなりに満足いくエンディングを提供してくれていたと思う。ラストソングとなった「アノカナタリウム」も良い曲だったし、まさかの全バンドボーカル揃い踏みは短いながらも魅力的なシーン。ヤスとクロウが女性ボーカルと同じ高音域で強引に合わせられるもんだから、チタンだけ空気読んでないみたいになったのはちょっと可哀想だったけども。いや、あれはあれでええんやで。いつの間にやらこいつらすっかり仲良くなって、まさかあのシーンで「チタンに謝れ」が出てくるとは思わなかったので笑ってしまった。ハッチン、本当にポジションが可哀想だけど健気で憎めないよなぁ。そしてロムインパクトがメンバーだけでなくどこ指にも効いてしまうことが正式に判明した。双循まであれで丸め込まれちゃうのはどうかと思うのだが……まぁ、そんだけロムが偉大な存在だったということにしておこう。 ラストの演奏シーンはミューモンモデルも悪くなかったし、きっちり作画されたアニメーション部分も情感がこもっていてよかった。特に気に入ったのはサビ入り直前のヒメコの表情とかかな。さっぱり爽やか青春絵巻、ましゅましゅの物語はこれにて一旦幕引き。次、アニメの続編が来るとしたらどんな話になるかなぁ。
ペタルズの出番、多分これで終わり、第11話。まー、出してもらえただけでもありがたいと思うべきなのかなぁ……。 ラストへの溜め回。そしてがっつりましゅましゅ回。まー、やってることはいつもと同じって話なんだけどね。ホントにルユフは自分の感情を他人に預けるのが下手だな……。もう何回もこんなくだりやってるはずなんだけどね。とにかくルフデルが尊いということさえ伝えられればそれでいいということなのだろう。ましゅましゅもプラズマジカも、この世界の子らは行き詰まったり悩んだ時に海辺に行きがち。 お互いの絆を確認するところまでは文句は無いのだが、こうしてましゅましゅがやや総集編じみた振り返りでしっかり総括して話をまとめたのに対し、まるで便乗するようにプラズマジカの方が「以下同文」的な処理にされたのはちょっと納得いかんな。まー、話数が限られてるからしょうがないのだろうが、今シリーズはプラズマジカの扱いが軽すぎるからなぁ……レトリーなんてシアンはぁはぁbotに成り下がってるし、モアもあんまりイカれたことやってくれないし。出来ればもっとがっつり枠を確保して、本当に1バンド1エピソードくらいで展開してくれればよかったのに。 まー、今更そんなわがまま言ってもしょうがないんだけどね。次回がいよいよフェス本番、どういう流れでこんだけ集まったバンドのライブ演出を見せてくれるんだろう。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |