最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
全容解明……か? 第19話。いつの時代も井戸ってぇのは異界への接続口を果たすものでございますが……割と近いとこにダイレクトにあったな。 というわけで、前回クエスチョンマークが浮かんだところはだいたいが「犯人の手記」という定番形式で語られました。この世界における識字率がどの程度か分からんし、紙とか墨とかも貴重な気もしないでもないが……あれだけの内容をつらつらと書き連ねた治平(小梅の親父)もなかなかの筆まめである。ざっくりまとめると、「猿と接続したのは偶然でした。相手は人語を解する老猿だったもんで知謀知略の部分でも1枚も2枚も上手でした。仙人蓋(人骨)をもらう代わりに色んな要望に応えてました。次第に要望がエスカレートして、人肉の次はいよいよ猿が表に出てくる手伝いをさせられました。そのタイミングで若君連中にバレて万事窮しました」という話。時系列だけでいうと割と短期間で行われてたこと……なんでしょうかね? 最大のキーとなるのは当然「人語を解する老猿」である。CV中尾隆聖というとんでもない猿は言葉巧みに治平を引き込み、猿に都合のいい世を作り上げる準備をしていたように見える。残念ながら途中でその企みは露見したわけだが、彼曰く、「烏どもは都合の悪いことは忘れちゃうから昔のこととか大事なこと覚えてないね」「俺はお前らがカーカー鳴いてる時分から全部知ってるぜ」とのことで、どうやらマジで山内の成り立ちとか烏の進化と繁栄の過程まで、全部把握してるっぽい。ここまででなんとなく「烏の世」の成り立ちはイメージできるような気もしているのだが、まだそこは漠然としている。この裏に何かもうひとネタあったりするんでしょうか。唯一この老猿についての疑問は「随分芸達者なようだし、本人が涸れ井戸から出てきて悪さもできたんじゃないの?」ということだが(実際その後に仲間連中は出てきてるわけで)、その辺りの「山内に今まで猿が出てこなかった理由」は説明されるのかしら。あの井戸も「涸れて」から通じたっぽいから、たまたまタイミングの問題って可能性もあるけど。 そうして猿に見事に騙された治平は、太平の世を乱した罰として思い切り地下街にボコられてあえなく死亡。問題となるのは残された娘・小梅の存在である。どうにも小梅がらみだとカッカしちゃう雪哉は「どーせあいつも裏では繋がってたんだろ? 悪さしてたのは知ってるんだ、ただじゃおかねぇ」という若い正義感を滾らせていたが、どうやらこちらにも軽くもう一捻り。「目元にほくろが2つの女」は実はもう1人おり、そちらは小梅さんの実母のようである。ほくろの位置って遺伝するんでしょうかね。まぁ、悪さをしてたのが夫婦でのことだったら、一応小梅の「なんも知りませんでした」という主張は通ることにはなるね。ラストシーンと次回予告であからさまにお母ちゃんは悪そうな奴だったし。 まぁ、こうなっちゃったらもはや仙人蓋の問題は解決したと言えなくもないので、どっちかと言うと「山内と猿」「山内と外界」という問題の方が喫緊の課題。猿のやつが「これまでのツケを払ってもらう」と言っていたので、ここまで烏が繁栄したことに、何かしらの代償を伴うということなのだろうか。金烏の役目って、いったいなんなんでしょう。 ちなみにほんとにどうでもいい余談だが、小梅ファミリーのお父ちゃん、治平のCVは最近私が注目している役者さん、佐藤せつじ氏。そして今回はほとんど喋ってないけど一応クレジットが表示されていた小梅の母・初音の声はどうやら佐藤利奈である模様。ヒャッホウやったぜ。両親がどっちも佐藤ってことは多分小梅の苗字も佐藤(宮本です)。 PR どういうことだってばよ、第18話。いや、マジで、どういうことなのよ……。 まさかまさかの展開に脳がさっぱりついていけない。これって確か原作小説だと2作目なんだよね? 1作目で微塵も感じさせなかったトンデモ設定を続編の2作目で切り出してきたってことか。ちゃんとここまで考えた上で1作目の世界を構築し、そのための伏線とかも張ってたのかなぁ。もう今更確認もできないが……とりあえず序盤から「人間」という言葉を1回も使ってなかったのかどうかってのは確認したい。「ヒト」なら広義の用法があるからセーフになるのかしら? というわけで、朔王の計略によってうっかり外界に漏れ出してしまった雪哉と若宮。前回「若宮がおんなじ入口から入ってきたはずがないから別ルートがあるのか?」とか考えてたんだけど、ふつーに同じところから追っかけてきたようだ。基本的に全てが朔王の思惑通りってことだな。ただ、思惑とはいっても最終的に朔王が何を狙っていたのかも今ひとつ分からない部分はある。若宮は此度の試練以前から「外界」のことは間違いなく知っていたわけで、わざわざ試練を設けて手にいれるべき情報は猿についてのもののみ。そして、朔王はトンネルに潜れば猿が潜んでることは事前に知ってたわけで、「帰ってきたら教えてやる」じゃなくて「もうめんどいからその目で実際に見てこい」が狙いだったってことなんですかね。だとして、そんなヘンテコ試練に巻き込まれた雪哉が可哀想である。今回は雪哉の機転で脱出に成功してるし、若宮だけで現地に向かってたら死んでた可能性もあるんだよな。 結局人が悪い朔王のオーダーのせいで色々と苦労させられた2人であったが、ちょっと強引な取引だったこともあり、見返りは充分なものとなった。猿の情報に加え、その発生源や成り立ちまで、「お前、そこまで知ってたなら地下街側でもうちょっとなんとかするか、速やかに報連相してくれよ」と思っちゃうくらいに完璧な情報提供。地下街側も下手人は追っていたらしいが、独断専行で朝廷に伝えてくれなかったせいで事態が大きくなったわけで、案外山内における朝廷と地下街の断絶は大きかったのかもしれない。 さて、もらった情報をもとに現状をまとめておく必要があるのだが、確定事項は「山内ってめちゃくちゃ狭い結界の中の世界だったよ」「外界にはもっとデカくて当たり前な人間の世界が広がっているよ」の2点。外界のテクノロジー情報を記録した書物がある時点で朝廷の首脳陣は外界知識もそれなりにあるようだし、今回の若宮たちのように「外に出てから戻ってきた」リポーターがいるのも間違いない事実。想像以上に、2つの世界を隔てる結界というのは薄いのかもしれない。やろうと思えば外界の技術力を持ち帰ったりもできたりは……しないのかな。所詮は人と烏だしな。 しかし、そうして「中と外」「烏と人間」という二項対立がはっきりすると、いっそう分からんのは「猿」というその間の存在である。今回の話では「外界との狭間にいて、人間を食い物にしている怪物。人間に似てるもんだからたまたま山内に侵入したら八咫烏も喜んで食う」ということらしいのだが、この猿って人間界の猿とは別存在だよね? 俺らは流石に猿に食われることはないもんな。そしてこの猿も人に化けられるのだが、残念ながら言葉は使えないというくらいの能力的な差。身体能力の強さを考えれば、油断してたら烏は一気に絶滅させられて山内が猿の惑星になってもおかしくはないくらいのバランスか。そりゃ外患誘致が許されるわけもない。小梅の父親が指名手配されることになったわけだが……なんでそんな訳の分からん悪事を働いてたんだろうね? そもそも「猿は言葉を使えない」なら、悪人だからとて猿と共謀するのは無理なような……猿の方から「骨やるから、なんか助けて」って申し出てきたってことなんでしょうかね。その辺りのバックグラウンドがまだ見えてこないので、猿ってのがどれくらい恐ろしい存在なのかはまだはかりかねてるわ。 ……でもなぁ、今回の話見てたらやっぱり外界の設定がショッキングすぎて、猿とかどうでもよくなっちゃうんだよなぁ。「山内は崩壊に向かっている」って、そりゃこの状況なら当たり前だよなぁ。逆に今までよく見つからずに成立してたな。歴代金烏がそれだけ頑張ってたってことなんだろうなぁ。 若宮神出鬼没すぎんだろ、第17話。まぁ、あのご在室シーンはどう考えてもフラグでしかなかったが……。面倒見なきゃいけない澄尾はほんとお疲れ様。 謎の勢力「谷間」との折衝。山内の今後を決める重大な外交会議であるが、長束さんの一存により御大将は出撃禁止。代理で兄弟がいくし、ついでにこの世界の軍事権の片棒ともいえる雪哉も引っ張っていくんだからなんとかなるだろ、ってのが長束さんの考えだったのだが、残念ながら甘かったようである。今回は長束様が全力ヘタレポジションになってしまってちょっとかわいそう。以前の騒動のおかげで凄まじい策謀家みたいな印象がまだ残ってたけど、その実、単に物分かりが良くて心優しいお兄ちゃんだったからね。そりゃ当主に足るだけの才覚も持ち合わせてはいるのかもしれないが、今回みたいな泥に塗れたお仕事は流石に温室育ちすぎる長束さんには対応しきれなかった。まぁ、対応できちゃう若宮の方がおかしいとは思うのだが……路近さんがいてくれたおかげでなんとか(面子は潰れたが)命は長らえ、今回のナンバーワンはずかしポジションの汚名とともに一旦退場だ。こうしてみると路近さんは本当にありとあらゆる便利要素を兼ね備えたハイパー近従なんだなぁ。 若宮当人が来ない、代理のやつは話が分からない、なんかとんでもない切り札を出して面子を潰した上に人道にもとる解決を試みようとした。地下街の責任者・鵄さんからしたら長束さんの評価は下の下の下なわけで、そりゃもう話にならんってんで戦争もやむなしの心持ちだったが、そこで相変わらず無茶しよる雪哉が捨て身の懇願。それこそ長束様ほどの立場じゃないし地面に頭を擦り付けるのにも慣れちゃいるが、これはこれで捨て身の一策。平身低頭で謝ってるようには見えても、その実「いいから情報くれよ」と言ってるに等しい行為なわけで、なりふり構わないそのファイトを買われなければその場でボコされても文句は言えない振る舞いだ。でもまぁ、雪哉としても「信頼」という鵄さんが出した言葉を解釈し、この場ではそういう行動の方がまだ成功率が高いと思ってのチャレンジだろう。アドリブ判断の速さという意味では、まだ長束様よりも修羅場慣れしてるのは間違いない。あとはこれが鵄さんに届けばラッキーだったのだが……残念ながらこれもうまくはいかない。そりゃま、面子を潰されたと思ってる人間に何をしたところで効果は微妙だよな。 ただ、捨てる神あれば拾う神あり、すんでのところで更なる最高責任者みたいな爺さんが登場。朔王ってのは先代統治者らしく、こちらは雪哉のなりふり構わぬアクションに一定の評価をくれた人物だ。話を聞く限りでは100%許してあげるなんて都合のいい話では無いが、まぁ、なんとか筋は通せた。ただしあくまで「こっちもちょっと誤解してたとこがあるし、協定破棄まではしなくていいよ」が既定路線。その先の「猿の情報教えろ」についてはこっからの雪哉の働き次第だ。 というわけで謎のダンジョン探索スタートです。なんか雪哉ってしょっちゅう暗い穴倉に潜り込んでる気がするよな。目的のよく分からぬ探索行。香時計がやけにおしゃれだったのが気になるが、それよりもっと気になるのは当然穴の中の猿。なんや、地下街の連中は「手がかりを持ってる」レベルじゃなくて「答えを持ってる」みたいですな。そしてそれよりもっともっと気になるのは呼ばれてもいねぇのにやっぱり駆けつけちゃった若宮。朔王たちが見張ってる入り口から入ってきたとは思えないのだが……どういうことだってばよ。ちなみに澄尾さんのとこにいるのはお人形かなんかなんでしょうかね。浜木綿さん、流石に若宮の悪巧みに寛容すぎる。まー、ラフな関係性でいいカップルだとは思いますけどね。 ちなみにそんな浜木綿さんのとこにお勤めにくることになったというススキ様情報が今回最大のサプライズ。最初に「浜木綿様の女房になるなんて」っていう言葉を聞いて「えっ?! ダイレクト百合カプゴールイン?!」とか思ってしまったが、wifeの意味じゃなくてこの時代の「女房」の方ね。残念。ハマ×ススてぇてぇとかになってたらよりによって若宮が百合の間に挟まる男になってしまうところだったよ。こうしてみると浜木綿-ススキ間の連携は強いし、こないだ白珠ちゃんとも普通に世間話してたので、やっぱあせびさんはみんなから煙たがられてるんだろうなぁ……。 浜木綿さまぁ……第16話。いやぁ、似たもの夫婦とはよくいうけど、そんなに似なくてもいいじゃんね。 謎が謎呼ぶ展開。この世界は未だ謎に満ちているんですが、みんなしてとにかく雪哉くんに不親切すぎやしませんかね。宮中の人間は色々とこの世界の理を知ってるみたいなのに、何故かそこそこいいとこの出身である雪哉はそういうことにとにかく疎い。それが本人が嫌悪してるいいとこのボンボンであるが故なのか、それとも周りにいる人間の世界が違いすぎるだけなのか……まぁ、やたら身分の高すぎる連中とばっかり接点があるせいで、どっか常識レベルがズレてる感覚はありますけどね。 そんな雪哉が庶民オブ庶民とつるむことになったのが小梅という存在である。彼女もまだ「何か隠している」らしいのだが、それでも生まれ育ちが宮中の人間とは天地の差があるのは間違いなさそう。でも、そっちと話をしようとしてもやっぱり雪哉は「何も分かってないくせに!」みたいに言われちゃうのが不憫。中間管理職じゃないんだから。まー、小梅の生い立ちについては庶民の中でもだいぶ異色の存在な気はするけども……。結局彼女が何を隠しているかは分からずじまいなので、あとは浜木綿さんに託すしかないみたいです。まぁ、彼女ならうまいことやってくれるだろ。現状、小梅が宮中に憧れ、連れ込まれた煌びやかな世界にドキワクしてるのは間違いないように見えるのだが……少なくともお上に仇なすつもりはない……よね? ね? 小梅とその父親、あまりに模範的な毒親のおかげで新たな突破口として提示されたのが「地下街」というとんでもない世界。一度谷間の世界は描かれてはいたが、単なる色街ではなくてもうちょいディープな場所だった模様。そんでその世界を牛耳る裏ボスみたいな存在がいるとのことで、まー、Magicでよく見る統治傾向である(だいたい表の統治者が白にいて、裏に黒とか青の支配者がいるパターン)。かつて表と裏のトップどうしで締結されていた不可侵条約があったらしいが、今回の小梅をめぐる騒動でそこに不和が生じたとかなんとか。いや、今回の話だけ見たら別にそこまでおっきな問題があったようには見えないけどね。そりゃ小梅の親父が何かしら裏社会に対して不義理を働いたってんならそこに責任は追求すべきだが、その追求の手から娘を守るのは、普通の警察機構だってやらなきゃいけない程度の治安維持だろう。たまたまそこに若宮直属の従者がいたからって、それが「不可侵条約の破綻」にはつながらないと思うのだが……まぁ、地下街にもっと密接な裏があるってんならそりゃ分からん。少なくとも若宮は手応えを感じてるみたいだし、何かしら猿事件と関係はあるのだろうか。 若宮・浜木綿のコンビに加えて長束・路近も加わった最強首脳陣で善後策を講じるも、いつも通りに若宮が独断専行を提案。流石に馬鹿の一つ覚えすぎる、こないだの事件で少しは懲りろ、ってんでお兄ちゃんが口出し(刀出し)。もうこれ以上弟の無茶は看過できぬと、立場がまだ軽い自分が雪哉を引き連れていくことを提案したようだ。長束様もだいぶ過保護ではあるのだが、あの弟の振る舞いに毎日胃が痛くて大変だろうなぁ……。次回予告を見る限り、今回ばかりは若宮も折れたようなので、とりあえず雪哉の肩身が狭そうなチーム編成で地下街へ行ってらっしゃい。 そういえば途中で若宮がよく分からない儀式に興じていたが、あれはいったい何だったんだろう。「外界との結界を補強する」とのことだったが、あれは山内とそれ以外を隔てる結界……ではないんだよな。「猿が外界から入ってきた可能性」って言ってたってことは、山内以外にもこの世界の全てをあの結界は包んでいると考えられ、ほんとに結界の外は「なんか分かんないけどやべぇとこ」みたいな扱いなんだろうか。なんか最近どっかで感じた感覚だなぁ、って思ったけど多分「バック・アロウ」だな。壁の向こうに何かがある。……この世界、やっぱり分からんことが多すぎるな。 お久しぶり、かつ大惨事、第15話。1ヶ月ぶりの放送だというのにどえりゃー展開になっており、何があったのか思い出すのも大変だァ。 前回まででどんな裏があったのかすっかり忘れちゃってるのが問題で、どうにも作中の雪哉や若宮の認識とずれがあるんだけど単に俺が間違ってるだけなのか、そういう筋だったのか、後で改めて前話を観て思い出さなきゃいけないかもしれない。一番の焦点はなんと言っても「猿」の存在である。鉄火場に乗り込んだ若宮と雪哉は、事実上の最高権力者のくせして現場で問題を目の当たりにした一番の当事者にもなるという贅沢仕様。何があってもおかしくない地獄絵図の中を平気でホイホイ動いちゃう若宮の行動力は凄まじいものがあるが、何かあったときに取り返しがつかないんだからもうちょい部下のことも考えて欲しい。猿の戦闘力なんて絶対に判断できないんだし、想定より強かったら雪哉はもちろん本人だって帰らぬ人になってたかもしれんのだぞ。ほんと、雪哉のこれまでとこれからの苦労が偲ばれる。 まぁ、とにかくそんな体当たり君主のおかげで手に入った「猿」という異物の情報なのだが、2人はその存在を認識してすぐに「人間に転身する猿」だと思ったんだよね。つまり猿がベースで人が化けた姿であると。……それであってるんだっけ? 我々の目から見たら普通に「人が猿に変化させられた」ように見えるんだけどね。漠然とした記憶だと今回の発端って怪しげな薬が横行してるとかどうとかいう話からだったはず。普通に考えたら「人を狂わせてバケモノにする薬」だと思うのだが……これって単に雪哉たちが誤った認識を持ったのか、それとも何者かの悪意によって真実を誤認させられているのか、はたまたほんとにそうだったのか、どうなんだろう。なんともはや五里霧中。 話がややこしくなるのは、この世界が我々視聴者の世界と理を異にしていることも原因である。だって、我々からしたら「猿」と「烏」だったらどう考えても「猿」の方が人間に近いわけじゃん。なんらかの遺伝子操作アンプルみたいなものを打ち込まれた結果人間が暴れ猿になってしまうなんて話、少なくとも「烏になってしまう」よりかは信じられそう。ドラゴンボールで見たし。ただ、この世界の人間はもはや「鳥」がベースであり、今回みんなが話してる感じからすると「猿」ってのは「熊」とか「狼」に近い、なんらかの凶暴な野生動物のカテゴリに入ってるっぽい。だからこそ、雪哉たちは暴れ猿を見て「人間がこんなふうになるわけないよね。普通に考えたらずる賢い猿が人に化ける能力を手に入れたに違いない!」って思うわけで。多分、テイストとして一番近いのは「人狼もの」だろうから、この世界における「猿」は漠然と「狼」あたりに置き換えるのが理解するコツなのかもしれない。 それにしても……ここでわざわざ「猿」というモチーフを持ち込むあたり、作者は自覚的にめんどいことをやってるんだよな……ここで「猿と人の関係」に嫌でも考えを伸ばす必要があるわけで、そしたら当然「そもそもこの世界の人間ってどういう進化の系譜を辿ってんだろうな?」っていう考えんでもいいところまでイメージが伸びてしまう。我々の常識に照らし合わせたら、どう考えてもホモサピエンスは猿の方が近いわけで、鳥類から諸々すっ飛ばしていきなり人類にダイレクト接続しやがったこの世界の異質さばかりが際立つのよね。まぁ、その辺りのミスマッチというか、ヘンテコさ加減を味わいにしようってことなんだろうけども。世界の真実を掘り下げる試みとしては凄まじく面白そうなのだが、果たして解決策はあるんでしょうか。 そして、雪哉きゅんは慣れない同世代の女の子とのトークをうまくこなすことができるんでしょうか。言われてみりゃ、前シリーズで雪哉はあんまり女の子と絡んでないんだよな。北家の従臣だとよりによって相手にしなきゃいけないのが白珠ちゃんだもんな……いい出会いになるといいですね。 お帰りなさい、第14話。こないだの総集編のオーコメ、本泉ちゃんがやたらハッスルしてて面白かったですね。 というわけで改めて新章。前回時点でちょっとだけ導入は見せてくれていたので何となく雰囲気はイメージできていたが、1クール目とはガラリと雰囲気が変わり、「策謀渦巻く宮中ファンタジーミステリ」から「麻薬捜査官! 突然の人狼に遭遇!」みたいなパニックホラーかサスペンスみたいな展開に。まぁ、原作だと違う本になってるんだろうから切り替わるのも当然なのだが、だいぶ思い切った切り口に翻ったものである。 色々と気になる部分は多いが、まずは里帰りしてごろごろしてた雪哉くんと若宮の腐れ縁のお話から。若宮はもう雪哉のことは大のお気に入りになっちゃったし、てっきり先ごろの事件から完全に子飼いにしちゃうのかと思っていたのだが、残念ながら面倒くさがりの雪哉はこれを全力拒否。まぁ、あらゆる方向から命を狙われる金烏の側仕えとかいくら命があっても足りない仕事だし、素直に考えれば「ヤです」というのも当然の結論。そりゃ若宮との絆だって充分に深くはなっているのだろうが、それとこれとは話が別。「じゃ、頑張ってね若宮、俺は約束通り地元に帰りますわ」ってのが雪哉なりの生き方なのであろう。 しかし、自分より下の人間がそんな我儘勝手なままで放っておく若宮ではない。追いかけてる事件の手がかりが北領にありと見るや、すぐさま身一つで飛んできて雪哉に「ついて来い」の号令。当然雪哉は拒否るも、多分ちゃんと彼のことを考えてくれているであろう家族に背中を押され、いや、背中を蹴られ、強制的に再び側仕えポジションに放り込まれてしまった。まー、家族からしたら「都会に出て頑張ってた家族が仕事で失敗して戻ってきたいうてる」状態なわけで、わざわざその都会から「おたくの息子さんに仕事をお願いしたいんですが」って使者が来たら、「このままニートにしてたまるかッ!」ってんで送り出すのも致し方なし。いや、多分お兄ちゃんは純粋に信頼して雪哉を送り出してはいるんでしょうけど。 そうして再びタッグを組んだ凸凹な2人。でもまぁ、組んでみたら基本的にはツーカーなわけで。雪哉もなんだかんだで満更でもなさそうだしね。別に若宮が嫌いで仕事辞めたわけじゃないからな。ただ、問題は今回の事件がそんな2人の手に負えるかどうか。ひたすら頭脳労働と腹芸で何とかなった宮中の権力闘争と違い、今回は薬中患者が暴れ回っているのを制圧しなきゃいけないというのでだいぶ命懸け。さて、どこから手をつけていいものやら。 でもまぁ、作品の特徴を考えるに、今回の薬物騒動は単なる金目当ての犯行とかではないだろうし、黒幕を追いかけて行ったらまた宮中の何かに繋がるんだろうなぁ。「金烏の治世を掻き回して乱世のどさくさでなんかしたろ」って思ってる人間がいてもおかしくないしな。地道な実地調査でどこまで真相に近づけるもんでしょうね。あと、今回のエピソードで4人の姫君にはあんま出番なさそうだよね。あせびはしょうがないとして、浜木綿とススキさんの2人くらいは出てきて活躍して欲しいんだけどなぁ。 次回放送が1ヶ月後って、どん生殺しだよ……。 そんな悲しみストーリーないやい、第10話。故人が出てくるのはどうあがいても悲劇になるから勘弁して欲しい……。「すでに退場したせいで2度と追いつけない者の呪い」っていうテーマ設定、最近もどこかで見たな? まずもって、新たな形のうえ虐にありがとう。当たり前の話ではあるが、里宮百々花、どエラいところでキーパーソンだったな? もう、登場人物全部に片っ端からベクトル発射しててみんなして致命傷が突き刺さっている状態。百々花の存在、それはまさかの志帆のかつてのライバル・キョウの恋人というポジション。そうだった、百合作品あるあるの最大化、「百合の周りにはだいたい百合しかいない」。今にして思えばひまりのママンがお父さんとの馴れ初めから全部話してくれていたのは貴重なサンプルだったのかもしれない。 そしてその天沢キョウという人物は、志帆が勝手に恨んでた対象なんだけど急逝したもんだから志帆としても後悔が止まらない。あいつがいなくなるんだったらヴァイオリン続けておけば良かったの後悔かもしれないし、バンドやってても2度と届かないの後悔かもしれない。とにかくこの世界には大きな欠落ができてしまった。生きている人間はそれを埋めようと足掻くだけなのだ。百々花はキョウの遺志を継ぐために志帆にバンドを続けて欲しいというが、志帆のヘタレマインドはどんどん挫けていく。そして「お前バンドやれとか無茶いうくらいなら自分でもやる覚悟あるんやろな?!」と故人の彼女・故人の妹に無茶振りするという鬼畜ムーブ。やっぱ冷静に考えて志帆さんの挙動はいちいちヤベェ。そんでその話に乗って一級のバンドになっちゃう2人のスペックの高さ。SSGIRLS、この急造バンドに完敗するのはダメなのでは? 志帆を取り巻く悲劇がこれだけならまだひまりが頑張れば雪解けはあったかもしれないのだが……さらにさらに愛憎ビリヤードは連鎖する。「なんで志帆は私のことを目の敵にしてるんだろうねぇ」と被害者ポジションのヨリ。恋人の疑問を解消するために志帆に突撃するひまり。そして明かされちゃった衝撃の事実、志帆お前さぁ……。ベクトルの連鎖が志帆→亜希→ヨリ︎↔︎ひまり。もう何が何やら。そんで、志帆もなんでひまりにカミングアウトしてしまったかといえば、まさかひまりが亜希の本心なんか知らんだろうと思ったからなわけで(そりゃ普通に考えてあの状態で亜希の本心知ってたらヤバいと思うわな)……もう、どこをどう処理したらこいつらの関係性が穏当に収束するかは想像もできない。 この状態から、なんと地上波放送は一旦終了というね……ちゃんと責任取って最後までやるんやで。……スケジュール追えるかしら……またチェック忘れて見逃しそうなのが怖いよ……。 えっぐ、第13話! これにて第一部完、なんでしょうけど、もっと穏当なエピローグくれよ……。 いやぁ、凄まじいお話でした。先週から盛り上がりMAXでしたが、今週もそれに輪をかけてエグい話が出てきて最高の解決編。やっぱ「何かでガンギマってる女の顔」って最高ですね。迫真の作画でもって描れる罪人たちの極限コロシアム。至極の画面でした。今回のこの高揚感、以前もアニメで経験したような……って思ったけど、多分「六花の勇者」の最終回だ。あれもくっそ盛り上がったし、ガンギマってる顔が最高だった。リザインと言ったのです。 結果的には宮内の悪い状態が全部出たような此度の騒動。その中心にいたのは間違いなくあせびだったが、滝本やら誰やら、負けじと罪の重い連中もわんさかいる。そんな中で颯爽と解決編を展開する若宮を見てると、「そりゃ大改革を行いたい気持ちも分かるなぁ」と。今作はシリーズ作品でこの後もしばらく続くようだが、本当にこの「1つ目の事件」が序章でしかない感覚がたまりませんね。まぁ、そうは言ってもせっかくのエピローグなんだからもうちょい浸らせて欲しいとは思うが。そんな暇もありゃしねぇ。 さて、謎解きも佳境で「証拠を突きつけろ!」というタスクで正解を連発し、トドメをさしにいく若宮。しかしのらりくらりとかわし続けるあせび。若宮が最後に言っていた通り、彼女の「悪意」はどこまで行っても証明できないままであり、わずかながらも「ほんとに世間知らずのお嬢様だったから全部が全部間違っちゃったのかも」という可能性は残り続けるのだが、アニメ的な演出で「絶対それはねぇよ」という念押しがゴツい。雪哉の目にははっきりと彼女の背後に浮かび上がる烏太夫が見えてしまったのだ。これ、原作だとどういう描写だったのかはめっちゃ気になる最高の演出でしたね。しかし若宮の手でも現時点ではそこから先を詰められず、どうやらあせびに関しては保護観察みたいな対処しかできないようである。まぁ、妃に選ばないというその一点だけで、ある程度はダメージが与えられるか。今後東家がどのような動きを見せるのか、未だ予断は許さぬ状況。 そうしてあせびがかわし切るために全ての工作を背負わされたのが、今回のかわいそクイーン・藤波であった。そりゃま、カテゴライズの上では「実行犯」になっちゃったし、彼女も彼女でとんでもねぇことやらかしてるので同情の余地はないのだが、それにしたってピエロが過ぎる。百合ん百合んな憧れの感情が全て道具として活用されており、あせびさんてば藤波になんてこれっぽっちも興味が無いご様子。いいように利用され尽くして最後にはボロ雑巾。この扱いの酷さはマジで最Coolである。正直いうと、これまで藤浪の中の人がちょっと無駄遣いじゃねぇかな、と思ってたんですよ。百合に狂ってる感じは良かったんですが、あんまり出番は多くなかったからさ。でも今回の顛末で一気に中の人の存在感も増してエグさ3割マシでいいお仕事。反抗シーンでちょっと後藤ひとりさんが滲み出した感じもいいし、悲鳴の周波数が高いのも素敵。そして当然、そんな藤波で遊び倒したあせびの中の人のお仕事も見事なもの。今回のお仕事でもってベストアクトオブ本泉莉奈に認定します。ちなみに2位が泉本奈々さんね。 悪辣な表情、全ての悪を乗り越えた悪より酷い最悪。そしてそれに踊らされる絶望ピエロ。いい女の顔が2つも拝めて眼福。そしてそこに加えてススキさんと浜木綿さんというほんとの意味での「いい女」の顔も見られたしねぇ。浜木綿さんはどっかでイケメンムーブしながら帰ってきてくれると思ってたけど、こんなに早く帰ってくるとは、っていうか去ってすらいなかったとは。ほんとに強かなお人やで。そしてそんな浜木綿に対し「先週使ったのと全く同じフレーズでプロポーズする」というアクロバットを披露する若宮。こういうネタ回しは最高ですよねぇ。ススキさんに対しては「断ってもらうための文句」だったものが、一言一句変えず、口調すら変わってないのに、今度はふつーにプロポーズになるっていう。まさに宮中での「口先だけの言葉の表層になんの意味もない」という若宮の生き様を体現しているかのようなシーン。いやはやお見事。 今週はここで終わっときゃいいのに……次のお話に入るんでしょうかね。ぶっちゃけ、「今回より面白い話なんてここから書けるの?」と訝しんじゃってるんですが、この感じだとハードル超えてくれそうで楽しみ。アニメのタイトル的には、次が本番みたいだしね。 叫び続けろ! 最終話! 俺たちの戦いはこれからだけど借金は勘弁な! 見事なおれたたエンドなんですが、内心すごくホッとしてます。先週までで何度か触れてるんだけど、本作のタイトルは「cry」なんですよ。世紀の問題児・井芹仁菜が何かに噛みついて、駄々をこねて暴れ回るからこそ成立している作品。それがトントン拍子でメジャーデビューまで果たし、因縁の相手であるヒナとの雪解けまで果たしてしまっては、もはや仁菜は叫ぶことがなくなる。ロックンロールが鳴り止んでしまうと、それが不安だった。でもまぁ、作り手側がそんなことを承知してないはずもなく。 渾身のメジャー1曲目はどうにも鳴かず飛ばす。桃香は自分のせいだと言っていたが、今のご時世、何が流行るか、何が流行らないかなんてほんとに水物ですんでねぇ。三浦さんも謝っていたけど、宣伝方法とか、いろんな側面から壁にぶち当たるのはしょうがない。商売として見た時には損失は如何ともし難いが、まぁ、別にこれでおしまいというわけでもなし、次へのステップと考えれば必要経費とすら言えるかもしれない。 しかし井芹仁菜はそれでは止まれない。「売れると思ってたのに」「伝わると思ってたのに」と駄々をこね、周りに迷惑をかけまくる。そしてそんな彼女の行動をいち早く予期していたのが、旧友(と言ってしまっていいだろう)ヒナであった。「どーせ仁菜ならこの状況でジタバタしているだろう」とひやかしに出向き、目の前にニンジンをぶら下げるふりをしてニンジンはむしろ取り上げたような構図。多分、ヒナ視点ではああやって釣っておけば仁菜が申し出を蹴ることくらいは織り込み済みだったんじゃなかろうか。その後のメンバーたちの分析もそんな感じだったし、実は仁菜同様にヒナの行動原理もバレバレだったりする。確かにダイダスからすれば、仁菜たちが折れてイベント参加が2DAYSになったとて得こそあれデメリットはない。仁菜を説得できるくらいにトゲトゲの他のメンバーが理知的であるなら肩透かしだが、それはそれで今後の付き合い方を考えるまで。今後、「ラスボス」井芹仁菜を取り扱う上でちょうど良い資金石となった。 そして仁菜目線ではそんなヒナこそが「ラスボス」。どれだけ説得されようと曲がったヘソは前を向かず、「私がやりたいことをやる」「みんなそれでいいって言ったじゃん」とゴネまくり。普通に考えたらメジャーシーンにいちゃダメなくらいに発想が子供だし、4対1の構図ならねじ伏せられても文句は言えない。しかし、誠に遺憾ながらこれが仁菜なのである。桃香たちも、それを了承した上で今ここにいる。呆れながらもどこか嬉しそうに、暴走列車・仁菜の先導に従うのである。智ちゃんのツンデレ具合がいつも以上でしたが、彼女もだんだん仁菜に振り回されるのがクセになってきたのかもしれませんね。 そうして暴れることを優先し、無事に「Cry」の対象が見つかったトゲトゲ。でもクレバーな面々はちゃんと社会的なけじめもつけるために三浦さんへ持って行った退所届。メジャーにあるまじきバンドなので、メジャーからはドロップアウト上等なのである。再び身寄りをなくしたくせにどこか晴れ晴れとした面々はもはや、仁菜に生えた「トゲ」を押さえ込むつもりもないのだろう。仁菜が桃香の歌に惚れ込んで人生の転機を迎えたように、今後もトゲトゲは世間様に小指を立てていくのである。 To Be Continuedは聞こえるかい? 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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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