最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ささやく牛乳」って怖くね? 第5話。その昔「牛乳に相談だ」っていうCMがありましたが、相談したら囁き声で返事されるとか。なんの話? 思いの外穏当な展開になった感もある修羅場後。今作はあっちこっちに百合ップルが存在する遍在的百合作品なのだが、どうやら性根の腐った人間はあまり存在していないらしく、基本的には性善説に則った優しい展開を約束してくれているようだ。亜季さんも悩んでるところにたまたまひまりがお宅来訪なんてしちゃったもんだから溜まってた不満が暴発してしまったが、その後に「どう考えてもパワハラだったな……」と反省、すぐに謝罪できるくらいには良識を持った子であった。やっぱ高校生の時分の3年生と1年生の差ってでかいですからね……いきなりあんな近距離から圧をかけられたらいかに天真爛漫なひまりさんでも萎縮しちゃいますよ。亜季もそれを理解してるからちゃんと謝ることができた。 この亜季さんの暴走がひまりにいい具合に刺激を与えたようで、「何故自分みたいな人間が先輩を選ぶとかいう不遜な立場にあるのだろう」と思い悩むことに。「好きだとは思うんだけど、その好きが成立してるかどうか分からないから相手の好意を素直に受け取れない」というすこぶる面倒な自己認識なのでちょっとの情動では動くこともままならず、どう足掻いても頭の中だけじゃ解決しない問題だというのに結局頭で考えようとしてしまっている。その辺はやはり恋愛経験が無いが故の不安によるものなのだろう。となれば、もっとじゃんじゃん周りから圧をかけてひまりにとにかく初速をつけてやるしかない。 今回そうして背中を押す任を任された1人目が、料理部部長の里宮百々花。今期はこれで2人目のメインキャラ「モモカ」だし各地に百合とガールズバンドが飛び交っているので色々とややこしいが、こちらは「うえしゃまボイスの最強モモカ」と覚えよう(奇しくも対抗モモカがりえりーなのはちょっと面白い)。面白半分でひまりの恋バナを聴いていた部長だったが、料理部らしい模範的な恋愛観を説いて少しでもひまりを前向きにさせてくれる。加えて「悩みを誰かに話す」という行為を通じてひまりが自己を客観視する手伝いをしたという側面もあるかもしれない。悩んでることなんて、人に話してみるだけでも案外あっさり解決するもんである。 百々花部長のすごいところは、ひまりから「実は告白された人がいるんですよぅ」と明かされ、すぐ後にひまりがヨリと2人で帰ろうとしている様子を見て、「この人が例の?」と勘付いたところである。いや、普通に考えたらさ、あの話し方なら告白したのは男だと思うもんじゃない? この世界ってもしかしてどこぞのガールズバンド作品と同じように作品世界内にほぼ女性しかいないパラレルワールドなのか? まぁ、百々花自身にどうやらそっちの気があるようなので、自分に引き寄せて考えた結果が「お相手さんも女性なんだろな」という発想だったのかもしれないが……いや、ここで「普通は男性を想定しないか?」っていうのも一昔前の常識なのかもしれないな……これが多様性の世界か……(多様性を追い求めた結果性別が一種しかなくなるという矛盾)。 そんなこんなで周りからの刺激をたくさんもらえたひまりだったが、やはりフィニッシュブローは先輩から直接くらう。「あんまりひまりを悩ませるのもかわいそうだし、ライブ後に一旦結論だそうや」という提案に、ひまりは「それでも決まらなかったらこの関係性は終わってしまうのかしら!?」と怯える。しかしそんなひまりを一撃でKOするヨリの一言が「絶対に惚れさすライブしたるでお嬢ちゃん」である。もう、それで終わりでいいじゃん。ここで勝負アリでもよくない? この子、可愛いキャラもやってるくせにイケメンムーブに迷いがないのはずるいよな……そりゃ亜季が自然と籠絡されるのも分かる気はするわ。もう、ひまりに逃げ場はないぞ。 今日の結論:それにしたってキーボードとドラムの距離が近い。 PR 「本当の意味での姉妹(スール)」とかいうパワーワード、第6話。どこぞの百合はギターを奏でているが、こちらはお琴で繋がるガールミーツガール。 さぁ、いろんなところが動き出してややこしくなってまいりました。「我欲渦巻くドロドロ宮廷バトル」という雰囲気が出てきて実に好みの展開です。ただ、それが故に登場するキャラクターの数も増え、正面切って描かれない要素を拾うのが大変になってきた。何が悩ましいって、わたしゃキャラの顔を認識するのが苦手なので、みんなして似たような格好をしているこういう作品はキャラの識別がとても難しいのである。まぁ、そういう時のために声による認識を行なっているわけだが……女房連中なんていくらなんでも数が多すぎてちょっと大変。 若宮周りの「男どもの政争」に関しては次回以降を見守るしかないので一旦置いておくとしよう。一応軽く触れておく必要があるのは、長束派から寝返った敦房(あつふさ)という人物が本気の翻意であるかどうかという問題。少なくとも今回の態度を見る限りでは「長束を守れるなら敵対する若宮に保護してもらった方が手っ取り早い」という態度は本心のように見えるし、実際彼の計略で若宮は南家に殴り込みをかけることに成功したわけだが、奥方が笑っていた「南家連中は本心を顔に出さん連中だからな」みたいな言い分も気になるといえば気になる。ここまで全部含みで計略の内だったとしたら若宮大ピンチ。まぁ、前回の荒事極振りみたいな長束派の様子を見る限り、そこまで知恵がまわる連中にも見えないのだが。 とまぁ、男連中は勝手に修羅場ってくれそうなので、今回メインで押さえておくべきはお姫様方の関係図。これまで「なんか4人いるよね」くらいの捉え方だったのだが、東西南北の4家という分け方は姫様方だけの問題ではなさそうなのでちゃんと把握しておいた方がよさそうだ。 まずは主人公っぽいポジションにいるのがあせびさんを担ぎ上げる東家。季節は「春」が該当し、イメージカラーは緑という感じだろうか。あせびは純然たる意味での箱入り娘らしく、周りの女房たちにとっては常識な宮中での不文律、そして生臭い歴史の逸話などもさっぱり知らないご様子。その代わりに身につけているのが琴の腕前で、「楽人の東家」と呼ばれているとかなんとか。そしてこのあせびをサポートしている熱烈スールが宗家の藤浪。こちらは純然たる親愛の情から協力しているようだが、確かに中立の立場にあるはずの妹君が1つの家に肩入れしている現状はあまりよろしくないのかも。もっとこっそりサポートするくらいの知恵が回ればよかったのだが。 あせびと直接ぶつかったが、なんか知らんけどちょっと返り討ちにあった風に処理されてしまったのが西家の真赭の薄(ますほのすすき)。西家の配当は当然「秋」でイメージカラーは赤。今回も七夕のイベントにかこつけて小林幸子ばりのド派手な着物で攻めたが、周りの人間はあれをオシャレと受け取っているんだろうか。ただ、単なる派手好きというわけではなくて若宮への熱意は本物らしく、あせびなんか鼻息で吹き飛ばせるくらいに丁寧にお着物の仕立てを行なっている。普通に考えたら一番報われるべきは彼女である。西家は今のところメインで頑張ってるのはこの姫だけか? 敦房や長束派の多くが所属しているという南家のお姫様は、姫というより王子枠の浜木綿(はまゆう)。こちらは「夏」の割り当てだが、イメージカラーは今のところ青だろうか。底が知れぬという南家の性質はこのイケメン姫にも当てはまるのかどうか。ただ、多分この家についてはどっちかというと姫様よりも当主と若宮のバトルがメインになりそう。 そして、そんな南家に対して政治的取引という名の恐喝に出たのがこれまで最も影の薄かった釘ボイス、北家の白珠(しらたま)である。北家は当然「冬」を担当し、イメージカラーは白だろうか。確認したらその名から分かる通りに雪哉も北家の出身ということで、影が薄い割にはがっつりメインで食い込んでもおかしくないお家柄。ただ、残念ながら今回の白珠の振る舞いは主人公サイドのものではなさそうやね。互いにそこまで密な関係性でもなさそうな4家の姫君。それぞれに箱入り娘のはずなのだが、その「過去」に何やら大きな秘密を抱えているとかなんとか。 次週は荒事混じりで姫様周りの話が動き出しそう。ぜひ重厚なお着物でのドタバタキャットファイトなどを見せていただければ。あ、でもこいつら烏なのか。ゴミ捨て場の決戦。 歴史上、キン肉マンの次に牛丼をよく食うアニメ、第6話。「これぞチー牛御用達アニメだな!」って言おうと思ったけどチーズ牛丼はその起源からしてすき家がオリジナルで、今作は吉牛だからちょっと違う。いや、同じ穴の牛や。 女子高生が吉野家でくだを巻き、その接客をする店員も女子高生。そんな夢の牛丼ワールドでお送りしている今作だが、それでも音楽活動をめぐる諸々は現実と同じくなかなか厳しい。まぁ、メジャーデビューなんてことを考えなければ楽しく演奏してればいいだけの話なのだが、前回の顛末から仁菜は完全に変なスイッチが入ってしまい、「私が桃香の正しさを証明するんだ、ダイダスなんてぶっ壊してやるんだ」とかなり前がかりになってしまっている。桃香からしたら余計なお世話以外の何物でもないのだが、桃香だって音楽活動を続けてしまっているわけで、あの日仁菜に刺激されて再びギターを握った時点で完全に仁菜を見ている方向性が違うというわけでもない。あくまで桃香は「大人だから」ブレーキが効くというだけの話だ。バンド全体でアクセルの量がブレーキ量を上回ってしまえば、いつどこで転がり出すかも分からない状態なのかもしれない。 これまでは仁菜という(暴走)アクセルと、桃香という堅固なブレーキ、そしてその調整役となるすばるという3人の拮抗状態だったわけだが、ついにここに「残りの2人」が参戦を表明。3+2の形で5人バンド結成というのはこれ以上余計なことを考えなくていいのでわかりやすい展開だ。まぁ「キーボード+ベース」という非常に都合の良い組み合わせが残っていたのはかなり都合の良いラッキーなのだが……バンドの募集ってだいたい最後にドラムが足りなくなるって聞いたことがあるんですけど、どうなんでしょうね。私の周りで実際にやってたアホバンドは「当方ボーカルギターギターギター」とかいう凄まじい状態になってたりした。 吉牛の店員の皮を被った新たな2人を確認しておこう。まずはベースのルパ。……なに人やねん。今Wiki確認したら「南アジア出身」っていうすげぇふわっとした書かれ方しかしてないんだけど、日本での人口比を考えるとフィリピンあたりでしょうかね。一応父が外国籍で母は日本人のハーフらしいです。これまでどこで何をしていたかさっぱり分からない謎の人物なのだが、端々から感じ取れるオーラはこのバンドに一番必要そうなまとめ役ポジション。相方の智(とも)のことをよく理解しており、彼女の欲求をコントロールしつつ、良い方向に調整するスキルに長けている。今のところ自己主張はそこまで強くなく、智の「武道館へ行く」という目標にそっと寄り添ってあげているだけに見えるが……ただねぇ、我々はつい最近、「ママみ溢れる調整役だと思ってたら一番の畜生で劇物だった」っていう事例を目の当たりにしているからねぇ。ポジションもベースだし……ベースやってる女の感情って重いよね(個人の感想だし、一部ガールズバンド時代限定の感想です)。 そしてキーボード担当、各種電子機器のスキルにも優れているのが海老塚智。どうやらかつて他のバンドで活動していたが、なんらかの理由で解散し、ルパと共に配信ベースの作曲活動に軸足を移していた様子。そこそこの知名度を誇り「いくらか事務所からの誘いも受けた」ということで、おそらくJELEEくらいの規模感なんじゃなかろうか。ただ、人間性はやや難しめの人物に見えており、暴走列車・井芹仁菜や大人のふりした桃香とうまいこと合わせられるかどうかが懸念材料。今後一番の課題は多分全員の目的意識のすり合わせになるかと思われる。 ま、バンドの結成なんてもんはいつだって偶然だし適当だ。決して音楽に全てをかける覚悟があるやつばかりじゃないし、このバンドで一生やっていくなんてくそ重い誓いを立てられるやつはそうそういない。しかし、現時点での表層的な利害は一致している。ただ、仁菜の暴走気味の「なんでもいいから売れなきゃ」マインドが智の目的に合致したが故の合流であろうから、今後どこかで仁菜の目が覚めた時に一波乱ありそうではある。桃香がどっちのモチベに波長を合わせるかにもよるけども。どっかでルパが一回爆発したら何か面白いことが起こりそうだけどなー。 そして、どうしても4人の動向に目が行きがちなところで、私がどんどん気になっていってるのが実はすばる。やっぱドラム補正があるせいなのか、彼女のキャラに毎週惹かれております。今回はほぼミス無しで仁菜のコントロールに成功しているし、彼女が語った「桃香は2人いるように見える」っていう人物評も、100%とは言わないまでもかなり的を射た分析だと思うのよね。これまで周りに合わせるスキルを磨いてきたおかげなのか、彼女の視点はかなり正確な気がする。そして清楚系女子高生のふりしてみんなで集まってる場所だと平気で足組んで座るようなお行儀の悪さも良い具合にツボ。今後もう1回くらいすばるを泣かせる展開が見られたらいいなーとは思ってます。 ラスト5分まで何のアニメかよく分かんない、第5話。いや、もしかしたら「パンツとおっぱいと脱衣フェチ」がメインのアニメなのかもしれませんが。……サブタイもだいたいそんな感じやん。 ちなみにず〜っと気になっている絶妙なテンポのもっさり感は今回も一緒。これはもう、制作側の意図してる演出ってことなんですかね。全ての会話の掛け合いが0.9倍速くらいで流されてる感覚。そして肝腎の会話の中身についても、「特に意味がない日常」を体現するにしてもなんか台本くさいというか、絶妙に肉薄してない感じが何とも気になってしまう。こんだけ話数が進んでるのに乙ちゃんとこのクラスメイト一同とか、あんまりキャラが肉付けされてないし、下着トークとかもやらされてる感があるんだよなぁ。この感覚はいつ解消されるんだろう。 そんな中で唯一動き出そうとしたのが銭湯の娘さんで、名前は桑島麻里ちゃんというらしい。この子もたいがいなタマなのだが、エロに精力を注いでいるという割には動きがもっさりしていて「もっと頑張れよ! まぁ、もっと頑張るとR18の制限入っちゃうリスクがあるんだけどね!」などとも考える。つい最近別アニメで「同性の場合でもセクハラって成立するんですよ」って言われてたし、あんだけ下心しかないやつは番台に座らせちゃダメだと思うんですけどね。多分ずっと小さい頃から銭湯の仕事を手伝ってるよい子なのだろうが……それが故に「脱衣マイスター」みたいな存在になってしまったとしたら罪深い家庭事情である。当然視聴者だって菫子さんや畦目先生の脱衣には興味があるのだが、菫子さんはこれまでもおっぱいを散々に振り回してるからそこまでレアリティ高くないし、先生も先生で巧みなパンチラなどで充分なアピールがあるので、今更全力で脱がなくてもいい気がする。クラスメイトの「パンツが黒い子」だけ実際のパンツを見せてくれなかったんですが、あそこが放送コードの向こう側ってことなんでしょうかね。 そうして畦目先生との親睦を深めつつ、「何故菫子さんはこんなにも学校に通うことにこだわるのか」「不法侵入者の便所メシ(かつ便所ワーク)を学校側は全然取り締まれないのはどないやねん」「先生、いくらなんでも乙ちゃんに拘りすぎじゃないですか」などと色んな要素に特に説明もないままにお泊まり会に突入する面々。今回このアニメを観て得られた最大の収穫は、「確かに、お弁当箱の歌の通りに作ったらありえんくらい地味な弁当になるな……」という事実。「刻み生姜に胡麻塩振って」の部分は全ておにぎりにかかる修飾という解釈はあっているのだろうか? さらに歌詞が不安だったのでググって確認したところ、現在比較的多く歌われている「にんじんさん、さくらんぼさん」は元々「にんじんさん、さんしょうさん」だったという事実も判明。確かに、にんじん・しいたけ・ごぼう・れんこん・フキというあまりにも渋すぎる煮物系ラインナップの中にいきなり飛び込んでくるさくらんぼは違和感の塊である。幼い頃には全く気にしていなかったが、いつの時代から改変されたものなのか。「山椒なんておかずにならんやろ」という配慮か、「お弁当なんだからデザートも入れないと」という気遣いなのか。でも弁当箱の中でさくらんぼが煮物の汁に塗れている図しか想像できないよな。 などという分析が進む中、最後の最後にようやく今作のタイトルが「怪異」であることを思い出させてくれるそれなりに怖い事件発生。そして冒頭に出てきた謎の2人組(キャストが無駄にしっかりしてる)が介入。来週化野が帰還して新たな怪異にようやく挑んでくれる展開ですかね。……まともにホラーバトルする様子と、延々あてどない入浴シーンが続く展開、どちらが本命なんでしょうね。 カタストロフッ! 第4話! 視聴中はいつも通り(?)うえしゃまネタから切り出そうとぼんやり考えながら観ていたのだが、ラストにそんなこと言ってられない展開になっちゃったので正座した。いくんか水口。 世界の狭さが身に染みる展開。女の子どうしの惚れた腫れたを扱ってる作品、もう中心の2人だけ見ておけばえーやん、というのが情報キャパの乏しい人間なりの考え方なのだが、そんなことしても作品は萎縮するだけ。世界は広がり、キャラクターは増え、そしてダイレクトに絡んでいく。……ダイレクトに絡みすぎだけどな……。 ひまり・ヨリ関係についてはそこまで大きな進展はない。前回時点でヨリがバンド活動の再開を決めて強引にひまりとの距離を詰める道具立てを探し始めたが、その結果ひまりと会える時間が減ってしまい、お互いに寂しい思いをしているというヘンテコ矛盾状態。まぁ、お預けした方が会いたい気持ちは募るのも間違いなく、ヨリに会えなくなってしまった(わけでもない)ひまりは露骨に寂しそう。かつて小糸侑さんは「付き合いはじめてからの方が1人の時よりも寂しく感じるのはどういうことだろう」という疑問を呈していたが、ひまりも似たようなもんである。 そしてその解消法を探すうちに、手軽に参加できる文化部を発見。そこに待ち構えていたのが我らが上田麗奈だ。「まぁ、今回は直接主人公にちょっかい出すポジションではなさそうだし、流石に2人に割って入って恋の鞘当てを演じるような奴じゃないから平和なうえしゃまだろ」と思っていたのだが、ラストになんか知らんけど別なバンド少女が出てきた。そして、この世界の常として多分この2人もいい仲である(ヨリのバンドのドラムとキーボードはもう多分デキてる)。同性愛作品のお約束、百合もホモも1組みたら10組はいると思え。部長さんのと謎のバンド少女、絡んでくるとしたら当然ヨリのバンドと何かしらぶつかることになるのだろうが……その時にしゃま部長はひまりにどんなアクションを仕掛けることになるんだろう。 そうして私が「これ、最終回までにまたプリキュア濃度が上がることになるんだろうか……」などとどうでもいいことを考えていたのだが、亜季はそんなふざけるつもりは1ミリもなかった。普段が飄々としてるキャラなだけに、ガチモードでスイッチが切り替わった時にびりっとくる空気感はふつーに怖い。なにしろこの作品の中でも一番ガチめで想い人のことを考えていた人物。一度アクセルを踏む決断をしたら容赦なくなるのは当然のことだろう。いや、別にひまりを害そうとしているわけじゃないとは思う。亜季からすればひまりにプレッシャーをかけて彼女が折れてしまったらそれこそがヨリの一番悲しむ結果であり、ヨリのことを第一に考えればひまりとの距離感はもうちょい慎重になってしかるべき。しかし、多分亜季さんは根っからの姉気質というか、問題をそのままに放っておくことができない性格なのだろう。「こいつが半端な態度で保留してるもんだからヨリが色々悩んでるじゃん」と思ったらもう脳内でゴーサインが出てしまったのではなかろうか。無茶を承知の好き好き問答。年下のひまりはどう受ける。 いちいち亜季さんが動くたびにピリッとする空気が愉快でもあり、重苦しくもあり。彼女の胸中を考えるとほんとは苦しいところなのだが……こういう奴が悩んだ末にどういう行動に出るかを見るのが一番の楽しみですよね。「静かな決意」って言ってるけど、ここから波風立たないわけないんだからさ。 意外とシンプルな話な気がしてきた、第5話。悪い奴はシンプルに悪いだけなのかしら? 「高貴な宮内に巻き起こるドス黒い権謀術数と血みどろの権力争い……」みたいな展開を想像していたのだが(まぁ、実際そうなってもいるのだが)、面従腹背の対抗馬・長束さんが割と分かりやすい悪役だった。勝手にもうちょいクレバーなタイプかと思ってたんですけどね。声の影響かもしれませんね。前回若宮のところに襲撃してきた連中がいたので「こりゃまたダイレクトに襲ってきたもんだな」とも思っていたのだが、一応実行犯としては以前雪哉がちょっかい出した貴族の息子の血筋の奴がピックアップされ、ものの見事に「粛清」を受けた。ただ、ここでダイレクト惨殺ってのも非常に分かりやすい処罰になっており、相手方の陣営がゴリゴリに武闘派も揃っているし、殺しも含めて悪どいことは平気でやりそう。あげくトップであるはずの長束がその会合の現場にまで現れており、いかに「実際に指示を出すわけではなく周りが勝手に忖度するだけ」というお題目があったとしても、あんだけの修羅場に顔を出していたってんなら難癖つけられても文句は言えない立場。暗躍するなら徹底して現場にはノータッチで近づかない方がいいと思うのだが……マジでそれがコントロールできないくらいに忖度のみで動く組織なんでしょうかね。怖いんだか怖くないんだか。 こちらの若君はせいぜい臣下を賭場で売り払うくらいで(?)別に悪いこともなく。ただ、人身売買の茶番すら雪哉の耳には届いておらず、余計なストレスにマッハでハゲそうである。雪哉目線からしたら「たまたま売り飛ばされた先で敵方の首脳会議が行われてるやん。密偵として潜入できた俺ラッキーだし有能」とか思ってたかもしれないのに、それもこれも全部若宮の掌の上。世知辛いもんである。まーそれだけ有能な人物の下につけているということでもあるのだろうが……「七夕はめんどくさいから行きたくない」は多分本音なんだよな……天才って人格破綻者が多いし、雪哉は今後も引き続き振り回されることになりそうである。 そして「七夕」というキーワードでようやく動きを見せた各家の姫君たち。今回は西家の子と東家の子が姿を見せたが、意外なことに「着物を縫って若君に来てもらうんやで」というイベントに一番真剣に取り組んでいたのはクール系に見えていた西家の子(名前は「真赭の薄(ますほのすすき)」というらしい。ムズい)。あれ、意外と尽くしてくれるタイプなんですかね。そして1話目ではメインヒロインと目されていた東家の子があせび。こちらは「この音とまれ!」以来となるアニメ内での琴の演奏で何やら思わせぶりなアイテムを見せつけている。おつきのおばちゃんが反応したあの琴はいったい何なのだろうか。ちなみに他の2家の姫君は今回出てきていないが、どーせ七夕でも出てきそうもない若宮相手に、他の面々がどれだけ本気になっているかは謎である。みんなしてどれくらいのモチベーションで入内したいんだろうなぁ……。 運命って便利な言葉、第5話。「んなわけあるかいッ」って展開も、それは運命のいたずらで説明できてしまうのです。でもやっぱり、んなわけあるかいッ。 クルクルと運命は回っていくよ。3ピースバンドとして着実に流れができつつある新川崎(仮)。「厄介」なボーカルの仁菜が歌うことに積極的になったことが最大要因で、客前で歌うことに快楽を覚えてしまっては、そりゃぁライブ欲求も止まらない。元々生活のためにも演奏したかった桃香、とにかく青春を謳歌すべく好きに邁進するすばるの2名も当然その流れに乗るので、このままバンドは安定期に入るかと思われた。 しかしそこにダイナミック運命のいたずら。かつて桃香が喧嘩別れ(?)したバンド・ダイヤモンドダスト、通称ダイダスのボーカルがなんとかつての仁菜の知り合いだったという。しかも詳細はまだ分からないが、「友達だったのに絶交した」といい、フラッシュバックした過去の記憶でも仁菜相手にかなり痛烈な当たり方をしている様子が描かれている。もしかしたら仁菜がこの度Tシャツに「不登校」を抱えることになったのもこの子が原因だったのだろうか。とにかくそんな因縁の相手がかつての憧れの中心に居座ってしまったがため、仁菜の反抗心はストップ高。桃香に惚れ込み、崇拝にも近い観念で応援していたバンドだっただけに、新たなセンターを入れての変容は受け入れがたく、それは現在の桃香の状況を見ても覚える感覚。「ダイダスはどうなってしまうのだろう」という漠然とした不安に、最悪の回答が突きつけられた形なのだ。 もちろん、新たなボーカルの子が入ったからと言って、ダイダスがどれほど変わったかはまだ分からない。テレビに映る様子なども加味すると間違いないく「桃香が脱退してしまうくらいには違う」ことはわかるのだが、新たに発信する音楽性を仁菜が受け入れるかどうかは別問題。もしかしたらこれはこれで肌に合うスタイルになったかもしれないのだが、坊主憎けりゃのたとえの通り、真ん中に鎮座しているのが「絶交野郎」では、受け入れられるはずもなく。仁菜の中では「かつて好きだったバンド」が「桃香を弾き出したバンド」におちぶれ、この下降線の先にぴったりの「自分の大っ嫌いな奴が居座ったバンド」に成り下がってしまった。繋がらないはずの因果を強引に繋げ、今日もやっぱり仁菜さんはプリプリくさくさ。 そんな仁菜に対する桃香の応対は全て正論正論で返す言葉は一切ない。「自分が脱退した後のことだから関係ない」はそうだし、「お前1人のものじゃないのだからバンドの好きにさせろ」もそうだ。「人間だろうがバンドだろうが、それは変化し続けるもので良し悪しは別問題」という意見だって全くもってその通り。仁菜の勝手な憤りは的外れだし理不尽なのだ。その結果、女子高生と酒飲みが居酒屋で液体を掛け合うという地獄絵図へと展開し、多分サービスだったろう烏龍茶がとても勿体無い結果に。でも、強引にでも仁菜を黙らせようとした桃香の心境だって身につまされるものがあるだろう。自分だって今のダイダスは多分嫌いだろうに、「大人の正論」でなんとか納得しようとしていた桃香。彼女の必死の虚勢も空気を読まない仁菜には通じず、浴びせた冷や水はそのまま返ってくる。もはや、2人の関係性はそれほど肉薄した殴り合いでなければ解決しないのである。この殴り合いができる距離なのである。 桃香は仁菜の気持ちもわかっているが飲み込んだ。しかし飲み込んだ言葉はいつか表に溢れ出す。今回はそれを歌に乗せ、バンドとしての「CRY」に転じた。はみ出し者の3人組。そんな3人が精一杯小指を立てて作り上げた初めてのスタジオライブをしっかり噛み締めよう。やっぱり今作の映像作成は面白い部分が多く、ライブシーンにしてもバンドリプロジェクトとは全然違う見せ方になっている。動きの硬さみたいなものはどっこいどっこいだと思っているのだが、こちらはライティングの派手さとか、とっぴなカメラの振り方が特徴的でより動的な印象が強い画面。すっかり鼻つまみ者となったこの3人にはお似合いの駄々っ子みたいな愉快なプレイスタイルであった。 個人的には今回のお話ですばるの株が一気に上がりましたね。自分の問題だと単なる面倒クセェわがままっこだったが、それがバンド仲間のことになって責任が無くなると、持ち前の適当さというか、底意地の悪さみたいなものが滲み出てきて大変よろしい。ドラムってのはリズム隊、バンドの音の基盤を成す大事なポジションなので、こうして全体を俯瞰して調整役に入ってくれるとホッとしますね。こいつが調整役って、やっぱ残り2人がヤバすぎるってだけなんだろうけどな。 2人だけで親睦を深める食事に味集中カウンターを使うな、第4話。まぁ、2人の「世界」の間に大きな隔たりがあるということを示すメタファーなのだろうけど……あのカウンター、確か取り外せるんだよな。 ついに怪異とかほとんど関係なくなったお話。冒頭の畦目先生のツノ以外はもはや単なる団地妻と女学生の触れ合い物語である。そして、視聴者としてはそれで構わないと思っているのが大きな問題(化野の動向に触れる気は無い)。多分、一番見たいシーンは超乳三十路フリーターが自宅でストゼロキメながらダラダラしてる様子である。怪異もホラーも無いお話ならば、多分菫子さんのおっぱいが一番のファンタジーだ。ちなみに1話からずっと登場しているストゼロライクのアルコール飲料の名称は「STRIKE TWO」。……ツーアウトってところか。いろんな作品で「安くてアルコール度数の高い酒」のデザインとしてパロディが量産されてるストゼロ、いわば安酒界におけるマクドみたいな存在だが、そういうイメージを代表する存在になったのはメーカー側としてはOKなのだろうか。 一応何かしらの怪しさを感じさせるファクターは、冒頭で菫子さんの部屋に侵入した黒猫くらいだが、あいつも「やたら警戒心が薄い」という要素以外は普通の猫っぽくもある。というか、ここで突然菫子さんが謎の存在に付きまとわれる理由もないし、ほんとにただの「春ののどかさを醸し出す背景」だった可能性もある。個人的に一番怖かったのは、安酒かっくらいながらスーパーの刺身食ってキーボード打ち続ける作家ワナビーの存在で、「酔っ払ってキーボードにストゼロぶちまけたらエラいことになるで……」と気が気じゃなかった(余計なお世話だ)。ちゃんとおうちを片付けた方がいいと思うよ……って言おうとしたら乙ちゃんがきてくれたので、無事に団地妻の団地が片付けられたのでした。……人間同じ部屋に住み続けてると謎の超密度圧縮が行われるので、いざものを捨てても捨ててもどっからかものが出てくるという亜空間に住むことになりがちです。私は体験したから知っているのです。おかしいんだよなぁ、長年溜め込んでたカードを大量に売り払ったはずなのに、特に部屋が広くなった気がしないんだよなぁ……。 などという謎だらけの生活を送っている菫子さんなわけだが、本来なら謎は乙ちゃんの側にあるはず。団地妻とは微妙な距離感を保っていた乙ちゃんだが、今回のルームシェアで多少なりとも距離は縮んだのだろうか。乙ちゃんがこれまで菫子と距離を置いていたのは「お兄ちゃんが取られそう」みたいな嫉妬が第一要因だったと思うのだが、今回のあれこれで性格の部分でも若干合わない部分は見つかったかもしれませんね。菫子は悪い人間じゃないのは間違いないのだが……まぁ、歩く生物兵器みたいなところもありますからね。思い切りぶん殴ってボクササイズでもするといいと思うよ。普段からエロすぎるせいでお風呂シーンがあっても特段エロが加速しないのはもはや問題なのではなかろうか。 対抗するようにして乙ちゃんが披露したのは、お風呂・サウナシーンに加えてお着替えシーン、そしてトイレ……ラインナップがマニアック。まぁほら、毎週言ってる気がするけど、ホラーとエロはやっぱり切っても切れない関係にありますからね。乙ちゃんもホラーアニメのいちヒロインとして、できる限りのサービスは頑張ってください。 まじでなんの回だったんだ?(これはこれでいいです) 同人誌で目をつけられるタイプのママンだ! 第3話! ……娘さんに恋の波動を感じたらココアを入れて語ってくれる系のお母さん、とても良い……。 さて、お返事をしませんと。我らがひまりさんは「恋愛なんて分からないよぅ」という反応でわたわた。これで今期は「花野井くん」のほたるちゃんに続いて2人目の恋愛わかんない系女子であるが、よくよく考えたらこれって割と当たり前のことで、惚れた腫れたなんぞ高校生まで経験したことない人間はざらにいるよな。経験したことがなければそりゃ「私には分からない」というのが正常な判断なわけで、ほたるちゃんはややそのことに固執し続けて頑なになっていたタイプ(その分籠絡すると脆かったが)、そしてこちらのひまりちゃんは、純粋に「今まで考えたこともなかったわー」というだけの、「ただ事実を受け入れた」だけの子。その精神性にあまり問題はない。ちなみにこれを拗らせたチャンピオンが小糸侑さんだったのだが、彼女も籠絡されるまでにそこまで期間を要したわけではなかったし、あれは相手役の燈子との共同作業での面倒構築だった気もする。 さておき、そうしてごく当たり前のメンタルを持つひまりさんに、憧れのヨリ先輩から告白という爆弾を叩きつけられた状態。今までろくすっぽ恋愛について考えてこなかった人間が告白されて戸惑うのは当然だし、その相手がまさかの憧れの同性だったってんだからテンパり具合もひとしお。なかなか1人で飲み込んで解決できる問題ではない。しかし残念ながら人生にはそうして向き合わなければならぬ人間関係というのはあるものだ。ひまりさんは相手がちゃんと考えてくれるタイプの人間だったからまだいい方。さらに目の前には相談役になってくれる親友もいるし、家に帰れば優しくノロケるママンもいる。各方面からのヒアリングでもって、無事に穏当な答えに辿り着くことができました。まぁ、いうたら「お友達から始めましょう」ですよね。出会って数日で何が分かるわけもなし。距離を縮めてもっと互いの人となりが見えてから結論を出しましょうというのはごく当たり前の判断である。まぁ、こと恋愛に関してはその「当たり前」に辿り着くのが難しいのだけれども。 ひまりの方は周りの全員が理解者で協力者なので話は簡単。多少ややこしいのはむしろヨリの方で、こちらは今後どのようなムーブを見せるか分からない水口亜希という爆弾を抱えている。……でも彼女も別に悪い奴じゃないし、ヨリのことを最優先に考えて動いてくれそうな気配があるんだよなぁ。そりゃま、今回の展開はショックだったし動じてたみたいだけど……ここからいきなり動くわけにもいかないし……って思ったらヨリが軽音部に転がり込んでくるのか……まだ分かりませんね。このチャンスに狙い撃ちはあり得る展開。なかなか微妙な立場に立たされるヨリ。背中に大輪の百合を咲かせてる場合じゃねぇぞ。 ところで、今回ちょっと気になったのは演出の方向性。今回やたらと「画面がズームアウトして白画面に消える」って演出が多用されてたんだけど、前回までもずっとこんな感じだったっけ? 画面をコマとして捉えて動かす演出技法はどこか安藤正臣っぽさもあるんだけど、今回のコンテ処理は単に場面転換のパターンとしてあまり考えずに多用してる感があり、場面にフィットしてないような、どこかもたついてるような妙なイメージがあった。作品全体の雰囲気を考えての演出方向には見えなかったんだが、何か意図があるのか、それとも単なる手癖か。まぁ、どうでもいいっちゃどうでもいいんですけど、なんか浮いててちょっと気になったんです。あと、猫がもうちょい可愛いと嬉しいです(願望)。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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