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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 一瞬画面がアシュラマンVSバリアフリーマンみたいになっててワロタ、第8話。冷静に考えれば随分な異形でも、ぷにるなら可愛いからセーフなんだ(バリアフリーマン側はぷにるですらないが)。今回の「アシュラマンみたいでかわいいぼく」はやたらディティールが凝っててモーションも面白かったですね。改めて、アシュラマン動かすのってほんと大変だろうなぁ、と再確認である。

 タイトルで「全員集合」って言ってる割にはあんまり集合してないお話。前回夏休みだったアリスちゃんが帰ってきたが、やはり彼女の役回りはどこまでいっても狂言回しであり、初期の頃にそこまでやってなかった「お金持ちわがままロール」を臆面もなく振り翳してくれているので、最終的に不憫ポジに収まってしまうのがなんか可哀想。今作をコタローとぷにるのラブコメとしてみた時にはアリスちゃんが一番の当て馬ポジであり、いわば「負けヒロイン」になってしまうのでなぁ。まぁ、どこまで行ってもぷにるとコタローの関係性は「そういうもの」として割り切れないとは思いたいところだが。

 そうしてアオハルしているコタローたちを差し置いて、今回は本人も言ってた通りに裏主人公がホネちゃんである。じわじわ変態レベルをあげてクラスでの存在感が増していたホネちゃんだったが、ついに今回一線を超えて主人公になった感は確かにあった。昨今「欲望に忠実な男子中学生キャラ」なんて減ってきているご時世なので、ギャグ漫画とはいえ、なんの迷いもなしに畜生ロールで頑張ってくれるホネちゃんは偉い。そんで脇でずっと支えてくれてる剛やんはもっと偉い。ホネちゃんがなりふり構わず頑張ってたのはよくわかったが、その結果として文化祭で最大効率を上げた意味もよく分からんのだけどな。雲母先輩以外にクラスメイトも割と協力してくれてはいたみたいだが、なんだかんだでいいクラスなんでしょうかね。

 そんなクラスの盛り上がりとは全く別軸で立ち回っていたせいでちょいとアンニュイな風味も伴っていたぷにる。今回は実に久しぶりに変身バンクがお目見えしたものの、最初のアシュラマン以外の変身はなんと「アリスのコピー」ということで、どこか自分の「可愛い」を犠牲にしている風でもあった(別にアリスが可愛くないということではないが)。なんかね、ぷにるって普段はわがままなくせして変なタイミングでちょっと後ろ向きなスイッチ入っちゃう時があるよね。今回はコタローの外道ムーブがたまたまハマっちゃったもんだからいくらか負荷も大きかったみたいだが、まぁ、これで懲りたりせず、一晩寝たら全部忘れてるでしょうよ。あとコタローも多分忘れてると思う。嫌だった記憶を引きずってるのはアリスちゃんばかり。ほんと、可哀想なヒロインである。誰か彼女のフォローもしてあげてよ。いや、宝代ではなくて。

 
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 2作品続けて最終決戦、第7話。まぁ、7話で一区切りはギリ理解できるペース配分ではあるのだけど、やっぱGGOの8話で決着ってのは後の展開が心配にはなるな。

 ただ、同じ最終決戦とは言っても、リソースをうまいこと調整して「最終決戦っぽさ」をだしてくれたGGOと違い、こちらはぶっちゃけあんまクライマックス感がなかったのは残念。理由は大きく2つあって、1つは作画的な見せ場がなかったこと。今作は身の丈にあったそれなりの映像クオリティが担保された状態で進行してきたが、どうやらそこが割とギリギリラインだったようで、クライマックスに余計な人員を割いて盛り上げるところまではいかなかったようだ。特にベルさんの変身後のモデルはCG作画だと思うんだけどほぼ動かず、なんか「容量の削減につとめて工夫して表示してた時代のスーファミのデカキャラ」みたいなイメージに。細かい動きをつけるのも難しかったのか、話してる時もリップシンク(この場合はリップではないか?)も合わせる意図はなさそうで、なんか遊園地のアトラクションみたいにパクパクするだけ。まー、別に力を入れなくてもいい部分ではあったかもしれないが、そういうところであんまりベルさんの「真の強さ」みたいなものは出にくかったかな。

 そしてもう1点は、純粋に展開が盛り上がるものではなかったという点。「隠されし力で、はいボーン!」というだけの展開なのであんまりアガるポイントはないのよね。マルキュスの最後も予定調和というか、あんま見せ場がないままで退場しちゃったし、展開のための展開すぎて今ひとつ決戦シーンっぽくはない。一応高橋が頑張って全世界ハックから知名度を引き上げる作戦はこの世界ならではの展開ではあるのだが、「そんなんでええんかい」という気もするし、そこにカタルシスはあんまり無い。いや、高橋はめっちゃ頑張ってくれてるはずなんだけども。「サマーウォーズ」みたいな展開だし、もっと「人心を集める」ところにフィーチャーして演出に凝ったら多少クライマックス感は盛れたのかなぁ、という気はする。

 そんなわけで興奮度はあんまり高くなかったのだが、まぁ、別に展開に大きな不満は無かったりもする。興味深かったのは、最終的にベルトールが繰り出した必殺技の1つに「無詠唱魔法」があったこと。マルキュス側が必死にブラッドソードだのブラッディボムだのと連呼していたのに対してベルさんは無言で四大元素魔法使い放題とか理不尽な差を見せつけるわけだが、みなさんご存知の通り、「無詠唱魔法」ってなろうの定番アイテムで、確実に主人公が1話で「またなんかやっちゃいました」しながら見せる奴である。手垢がつきすぎたというか、余計なまでにミーム化されてしまってなんのありがたみもないやつだが、今作においてはマルキュスが必死にフリを展開してくれたおかげでそれなりに「すごい技」っぽく見えなくもない。なろうなら周りの取り巻きモブが「あんなの見たことねぇぞ!」って勝手にageて寒々しくなるところを、マルキュスさんも全く同じムーブをしているはずなのにかなり切実な状況なもんだからそれなりの説得力も持っていた。何が言いたいかってぇと、結局いつも通りの道具立てでも見せ方と準備次第でそれなりにシナリオのパーツとして機能するということ。当たり前の話だけど、こうしてなろう文化全盛の状態で改めて確認させてくれたってこと。

 最終的に魔王の魔王的活躍によって巨悪は討たれたが、今後この新宿市がどうやって機能を維持していくのかは当然の課題。マルキュスが身代わり燃料になってくれたが、それもどんだけの持久力があるか分からんし、システム的なあれこれについてはベルさんも全く分かんないだろうし。そこは高橋に頼るわけにもいかんしなー。まぁ、その辺りの「次の時代」の作り方が今後の話の中心になっていくのだろう。とりあえず今回一番のハイライトは高橋とマキナさんのハグのとこですね。

 そういえば、「マキナ」も「マルキュス」も文字列の中に「薪」が入ってるのはなかなかに皮肉が効いてるな、と思いました。意図してるかどうかは知らんが。

 

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 KRTさん? 第8話。まーたこんなところでちょろっと出て株を上げようと……別にそのムーブはイケメンでもなんでもねぇからな。やってることは幼女をいじめてただけだからな(幼女ではない)。

 というわけでサブタイ通りに決闘決闘また決闘。なんとなく予期していたが、前回の作画状態の悪さは今回のための犠牲だったということに出来そうなくらいにはきちんと盛り上がったフィニッシュであった。まぁ、ここまで散々運営に振り回されてきたこともあり、今回だって何か目の覚めるようなすげぇギミックが展開したというわけではないのだが……レンちゃんの船爆破はピトさんが感じ入ってくれたのでそれだけでよしとしよう。振り返ってみると一番ゲームを左右したのってエヴァのハイパーヘッドショットだったと思うんだけどね。あんなもん、流石に事前に練習してたとも思えないし……元々凄まじい腕と度胸の持ち主だったってのが再確認できた形か。

 最後に色々とギミックが発動したこともあり、視聴中の感想はだいたい「SAOの世界、性能が良すぎてありえないとこまで現実再現してんのやっぱ怖いな」である。クソでかい客船の沈没プログラムとかさ、全部爆破される想定で舞台として用意してたってことやろ。普通だったら絶対画面に出ない船底部のスクリューまで完全再現した上で。そんでそれに当たり判定があってキルに使えるとか、どんな人間が開発したらそんなイカれた展開になるんだよ。まぁ、なるんでしょうね。そんなツッコミは「SAO」本編の時点で終わらせとけって話ですしね。

 というわけで、レンちゃんたちはそうしたステージの諸々が全て利用可能であると理解した上での戦い。まずはレンちゃんが船爆破で地の利を取り、事実上、フカの活躍ポイントを大きく削ることに成功。というか、普通に考えたらタイマンの距離はレンちゃんとフカならフカの方が圧倒的に不利だろ。よく形の上とはいえタイマン受ける気になったな。まぁ、フカはそういう女か。んで、結局ピトの乱入でその一騎打ちが中断し、都合よく(?)エヴァ&フカが同時退場。ここで退場してなかった場合、エヴァはレンちゃんの意思を尊重してタイマンを見守ってた可能性もゼロではないが、多分フカはいいとこを見計らって漁夫るつもりだっただろう。そういう意味ではあつらえたように(あつらえたんだけど)最後に2人だけが残る展開で正解。厳密にはエムが残ってるし、正直いうと「エム何してんだろ……最後にあいつが生き残ってて勝ち持っていくのは流石に二番煎じやぞ」と気にしながら見守っていた部分はあるので、最後にそんなことしなくてほんとよかった。

 あとは因縁の対決。……ピトからしたら因縁だけど、レンちゃんから見れば半分くらいは逆恨み。土壇場で逃げ腰になるあたりはレンちゃんらしくてよかったですね。ただ、どう見ても必中の距離で一度はトドメを刺したと思って刺しきれてなかったのは確実にレンちゃんのミスである。まぁ、ピトが狙撃直前にあえて自分から落ちて直撃を避けたってことなんだろうけど……ちゃんとキルカウント確認するまで油断しちゃダメだわ。船が避けて縦横がひっくり返るギミックをうまく使っていたはずなんだけど、そこが効いたのは1回だけ。あとはいつぞやの試合を思い出させるかのような泥臭いワンインチの戦い。最後を決めた一押しのレンちゃんの台詞。ここまで散々迷惑かけられてたことへの腹いせとしていろんな感情がこもってたなぁ……ほんと、もう2度と関わりたくねぇだろうなぁ……。

 無事に試合を終えて、だいぶ半端な話数で宙ぶらりんかと不安だったが、すぐにまた次の試合のお誘い。レンちゃんからしたら叶わなかったエヴァとの再戦をなんとか取り付けたいとこだろうけど、どうなるんでしょう。エヴァは外の人(?)の声の方がやっぱナチュラルに聞けるのでホッとしますね。


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 ラーメンに謝れェ! 第8話。まぁ、好みなんて人それぞれなんで別にいいですけどね(それはそれとして、マジで隣の席のやつがやってたら悲鳴あげるとは思う)。最初にスープ飲まないと怒られるラーメン屋って実在するんでしょうか。そういえば、言われてみると「ソースラーメン」ってないよね。焼きそばやらお好み焼きやら「全面ソース味」みたいな食いもんが市民権を得てる国なんだから別にあってもおかしくないとは思うんだけど、やっぱりラーメンみたいにスープの量が多いメニューだとソースで個性を出すのは難しいんだろうか(今調べたら船橋のあたりでご当地メニューとして開発はしているらしい)。

 というわけでラーメンアニメ……じゃなくてソースアニメ。でもなくてメイドさんアニメなんですが、まぁ、今回はソースアニメでいいかな。突然CV三木眞一郎の勝田ソースがしゃべりだしたもんだから今回もここ2週の流れを引き継いだ純正ほのぼのギャグ回かと思ってたら、意外にディープなとこまで突っ込んでてややシリアス要素も戻ってきた。そうだよな、流石にソース役だけのために三木眞一郎呼ばないもんな(回想で一言だけしゃべる父親役で子安は呼ばれてたが)。ユキの過去と家族のお話、特に妹さんの話が多分1クールアニメでは最後の焦点になってくるんじゃないかな。

 「家族」というとユキだけじゃなくてヒトヨシの家庭も未だよく分かんないところがある謎設定。妹ちゃんとの関係性は良好。今回の話だと母親との間にも問題はないようで、なんらかの壁があるのは父親だけ。それだってヒトヨシの方からはちょっと苦笑いしながら話す程度のことで、わざわざ高校生がだだっ広い一軒家で一人暮らししてる意味はよく分からないのだけど。その辺りのバックグラウンドはきちんと言及される日が来るのだろうか。

 そんな微妙なヒトヨシの家庭事情にそこまで踏み込むことができないユキさんも、家庭事情というかここまでの人生遍歴がなかなか壮絶。どうやら「神童」として生まれたようで、芸能界へ飛び出して活躍する様子はどこぞの10秒で泣ける天才子役を思い起こさせる。ただ、ユキさんの場合は「両親の期待に応える」は重荷でもなんでもない純粋なモチベーションだったようで、それだけに、突如家族を失った悲しみも大きかったらしい。その辺りのくだりはまださっぱり語られていないが、とにかく生き残ったのは姉妹の2人きり。そして妹さんは苦境の中でアサシンへと手を汚した姉を嫌っているやらなんやら……。どうなんでしょうね、妹さんのCVが市ノ瀬加那ということで、こっちはこっちでヤベェ仕事に手を染めてそうな気配もするんですけどね。今作のデザイン的に、妹とは仕事人として再会する未来しか見えないんだよなぁ……。

 まぁ、その辺は続報を待つしかないが、現時点ではそんな過去話よりもソースの在庫がないことの方がよっぽど問題。いや、でもあのまま放っておいたら早晩高血圧でぶっ倒れてただろうし、少しソース断ちをした方が健康に良かった気もする。保健体育の先生はあんなダメダメな食事してる学生さん(?)はちゃんと止めてあげてね。そして何故か知らんがほとんどのイベントごとが勝田のソースを中心に回る謎の高校は文化祭でもユキさんのモチベーションを刺激する設定が用意されており、どうやらここからしゃかりきメイド大活躍学祭編へ突入する模様。そして、謎のクラスメイト(CV稲垣好)もその片鱗を見せる。……まぁ、だいたいこの手のお話ってクラスメイトとかも異常な連中が固まってたりしますからね。同時期に放送してるどこぞの妖怪学校の運動会と大差ない気がしてきた。

 
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 立板に水の吉乃のくっそ汚い大阪弁に惚れ惚れしちゃうね、第7話。今期1番の「放送終わったら原作買っちゃいそう」作品になりつつある今作だけど、やっぱどのキャラも声がついて魅力倍増してる感はあるなー。

 なんだか「バディもの」としての魅力も出てきた感があるお話。相変わらず上っ面だけの付き合い方を見せている吉乃と霧島。アニメでは女子どうしの聖域として用いられることが多い水族館だが、この2人はしれっとデートに使ってみる。でも水族館いうても休日の海遊館ですけどね。せいぜい殺人事件の現場に使われそうなくらいで、普通だったらあんまり雰囲気のある場所じゃぁない。でもこの2人にとってありきたりな「そういう雰囲気」なんて必要なくてね。スネに傷どころか身体中見せられない傷だらけの霧島と、腎臓摘出(仮)の傷持つ吉乃。2人のデートは人目を忍んでこっそりと愛を育むなんてもんじゃなし、家族連れで溢れかえる喧騒の中、まるで日常のワンシーンの延長のように、濃密な接触がそっと紛れ込む。今回は吉乃の方からいくらか積極的に霧島のパーソナリティを探ってみたが、基本的にはいつも通りにのれんに腕押し。のらりくらりと適当なセールストークを聞かされるだけで「嘘でもないけどほんとでもない」という虚無を掴まされ続けるだけ。ただ、最後の最後に吉乃の気持ちが漏れ出たところで、一瞬だけ霧島の表情が変わった。長い長い付き合いの中でほとんど見たことがない、何か「本当の」感情が垣間見えるような一瞬の緊張感。しかしそれも無粋なコールで霧散して今回も2人の距離は現状維持。まぁ、吉乃にとってはそっちの方がいいとは思うんですけどね。

 そうして繋がってるようで繋がってなくて、離れているようで常にそばにいる妙な2人組。表立ってのデートなんてものはどちらにとっても茶番の一環。霧島がいつも通りに1手2手先まで見据えて大阪の「狩り」を進めようとしているその裏で、実は吉乃の方も翔真と一緒に色々と仕組んでいた様子。もう、2人してどこまでのことを想定しているのかが全く読めないので、正直どっちも何考えてるか分かんないわ。特に吉乃はどのあたりから霧島の動きを嗅ぎつけており、いつから似たような目的で網を張っていたのか。この男にしてこのおもしれー女あり。互いに全然違う方法に歩を進めながらも、自然と絡み合う二重螺旋のような2人の道行きは下手にベタベタされるよりもかえって繋がりを思わせるものになっている。

 そうして常軌を逸したレベルでの探り合いや騙し合いを演じる2人の超次元いちゃいちゃに振り回される可哀想な子が、此度のヒロイン汐田菜緒さんだった。確実に鬱系エロ漫画のヒロインのポジションに立たされた彼女。前回私が心配した通りに「芸能デビュー決まってる時点でヤクザもんと寝る」とかいうあり得ない行動に出たのはすでに蜘蛛の糸に絡め取られていたせいだった。彼女にとって最悪なのはよりにもよって2人のクズに同時に絡められてしまったということ。どっちを選んでも破滅が見えるが、まだ利害で自分の価値を判断してくれる霧島の方が可能性があるというのが辛すぎる現状だ。

 しかし、そんな菜緒さんにも唯一の希望の光は残っていた。それが時として霧島の思惑すら上回ってしまう浪速のド根性ムスメ、吉乃さんの暴走である。各種ストーキングツールでコントロールしているとたかを括っていた霧島を出し抜き、その霧島の情報すら一歩上を乗り越えて掴んだクソ野郎討伐チャンス。吉乃さんの狙いはいったいなんなのか。そして翔真はわざわざ毎回大坂から京都まで通学しているのか?! その答えは次週!(普段は京都住まいなのかもしれんな)

 
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 めっきり冷え込んできた昨今、このタイミングでの空気を読まない真夏エピソードもよいですね、第7話。ぷにるはドロドロのスライムだから夏の話の方が映えるんですよね。

 前回までのアリス&ルンルーンに関わるエピソードが一段落し、今回は「真夏」をテーマにした小話を重ねる形式で久しぶりに純正ギャグに振り切ったお話。そして……なんか今回はすごく面白かった! これはもうほんとに感覚レベルの話で、今作は毎回ちゃんと一定の面白さは提供してくれてると思うんだけど、今回のエピソードはその中でも群を抜いてテンポ・演出・映像の回し方が光っていた。スタッフはと思って確認したらコンテ演出は「ちな」さんという謎の名義の人がほぼ1人で受け持っていたという。こりゃすげぇや。こういうギャグ作品で良いデザインを提供できるのってほんとにセンスだと思うわよ。

 感心してるのに具体的にどう褒めたらいいのか分かんないのが悔しいのだが、ギャグに振り切ってるはずなのにきちんと「日本の夏っぽさ」というか、季節外れの「夏感」が前面に押し出され、単にクソ暑いだけのしんどい描写の中に、ところどころ昔ながらの「夏の風景」の涼やかさみたいなものが混ざってくるバランス感覚が絶妙。ぷにるとコタローの間にあるのかないのか分からないほのかな「特別な感情」なんかも匂わせつつ「結局ないんかい」的な持って行き方で綺麗に落とす。取り留めのない話だったはずなのに、見逃せないカットの連続でぐいぐい引き込まれてしまった。

 もうちょい具体的に切り分けていくと、例えば冒頭の(ホネやんが頑張った)海パート。思い切りコントラストをいじってスカッと抜いたような色彩配置が見事で、いやでも「夏らしい暑さ」を感じさせつつ、ユルめのキャラ作画でサクサク回すことで野郎ばかりの寂しさを紛らわせるあっけらかんとしたギャグがマッチする。なお、先週あたりから剛やんは完全にツッコミ(保護者?)ポジションに回ってしまっており、ホネやんのヤバさばかりが加速していってる。いや、地味に南波もやってることはおかしいんだけどさ。

 「夏の太陽」をアイキャッチがわりにつなぐ役割に表示し、お留守番退屈ぷにるからおうちでダラダラするぷにるとコタロー。1つ1つの動きのコミカルさも目を引くが、ここではコタローが外に飛び出そうとしたお外のとんでもねぇ暑さの描写の勢いが愉快。シーンによっては遠景からの定点カメラを使って日常感を強める一方で、水族館の演出やクリームソーダの描写をダイナミックに画面の分割で繋げる自由な構図の取り方が常に新鮮な刺激を与えてくれる。まるで新海映画のような印象的な入道雲からのほのかな夏の思い出の描写が涼しげな「避暑地のかわいいぼく」の特性を際立たせてくれる。そういや今回ぷにるはいつも以上にいろんな変身を見せてくれたけどもうすでにバンクはやらなくなっちゃったわね。重ねられると鬱陶しくも思ってたが、無いなら無いでちょっと寂しい。またどっかで見られるといいな。

 雲母先輩との初デート(?)エピソードでは、喫茶店でコーヒーサイフォンを駆使した大胆な構図の取り方が面白い。事前に水族館のイメージ演出が入っているおかげで、サイフォンのガラス容器のイメージが「水槽」に重なって3人でのやり取りの密接さや「小ささ」みたいなものが強調されるし、この辺も「夏の涼」の演出に一役買っている。コタローが余計な気取りを外したところで「外枠」がなくなる演出も面白いね。炭酸コーヒーがどんな味わいかはとても気になる。

 そして最終日の宿題パート。相変わらず奔放な南波に振り回される原点回帰の良きギャグ回し。状況次第でぷにるがツッコミにまわんなきゃいけないあたりが今作のパワフルさの一端を表している。そして南波とぷにるの絡みはいちいち何かしらの危うさを感じさせるのでドキドキするよね。押されてる時の防戦状態のぷにるもかわいいのよ。細かいところだとカブトムシフォームのぷにるのモーションがけったいなのがちょっとおもろい。

 ほんと、30分のエピソードに今作の懐の深さがぎゅっと詰まってる感。是非今度はアリスちゃんもいるところで同じくらいのクオリティを発揮してくれ。

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 抜刀術VS大太刀の戦い、第6話。やっぱあれですかね、勇者も大陸で倭刀術を学んできたんでしょうかね。ビジュアル的にもそこそこ似てるし(そうか?)。「煉獄級戦艦10隻浮かべて東京湾を火の海にしてやる!」

 なんて悪いことを言わない僕らの勇者・グラムさん。ベルトール様とすったもんだはあったけどどこまでいっても正義の人だし、びっくりするくらい話の分かる有能すぎる人物。今回も、話の起点としては「単身ではマルキュスに勝てない、力貸してちょ」という依頼だったはずなのに、いつの間にやら「はいはい、ここで秘書のおねーさん止めてればいいんでしょ。悪いボスをやっつける仕事は魔王様に全部任せますよ」という完全分業制を当然のものとして受け入れている。仕事としては「前座戦」でしかなかったのに、「久しぶりに勇者っぽい仕事したわー」と満足げだし、「俺の仕事はここでおしまい」と線引きしたり。ベルトール目線では事前にマルキュス側の戦力なんてはかれなかったはずなので秘書さんを倒しただけでは露払いできるか分からんと思うのだが、グラムが勝手にそれで満足してるってことなんだろうか。もしくは事前に高橋情報で「不死炉近辺にはあの2人しかいないよー」って教えてもらってたか。今回高橋に出番がなかったのは残念だが、きっと後ろで何かしらの情報戦を繰り広げていたに違いない。

 というわけで今回はまるまる「前座戦」ではあるのだが、これがメインでもおかしくないくらいには気合いの入った戦闘。終始グラム側が余裕の表情であんまり焦ってなかったもんだから緊迫感はそこまでなかったのだが、素早い抜刀術のモーションと勇者の攻防一体(フィジカルとマジカルが一体)の技のぶつかり合いはなかなかに盛り上がるシーン。秘書さん(木ノ原さんというらしい)はどうにも口調がとんちきなもんでどこまでいってもシリアスにはなりきれないのだが、彼女なりに必死に戦っていたことは伝わってきたので熱戦は熱戦。彼女がマルキュスに対してどの程度の忠誠心を持って臨んでるのかはよく分からんが、新宿を支えてる企業の社長秘書ってんなら稼ぎは最上級だろうから、それだけでも死力を尽くす理由にはなるかしら。まぁ、最後にはまとめて処分されかけてたけども。マルキュスさんはあんまり抵抗なく純粋な「悪役」として動いてくれるなぁ。

 今回疑問が残ったのは、不死炉ってのは本当に「消耗品」の不死を使い潰しているのでいつかは底をつくという問題で、これってマキナちゃんをくべたところで結果は変わらない。彼女の魔力量はなかなかのものみたいなのでしばらくは保つのかもしれないが、それとて対処療法には変わりないため、今後も新宿を維持してマルキュスが「魔王」たりえるためには何らかの代替措置を講じる必要がある。今回の彼の言い分からすると「マキナちゃんを燃やせば時間稼げるし、そのうちに代わりのエネルギーシステム見つけるわ」ということなのだろうが、過去500年見つからんかったものがそんなすぐに開発できるんだろうか。それともマキナちゃんが500年燃え続けるとか?

 まー、とりあえずサディスティックな趣味に興じたかっただけ、というのでひとまずは納得しておこう。どっちにしろ叶わぬ嗜虐だったのだ。さて、魔王様の「切り札」とはなんでしょうね。グラムはそれを知った上でベルトールをやっつけてるので、完全に攻略したってことでいいんでしょうか。

 
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 やっぱやらかしてたんじゃねぇか、第7話。一瞬何がどうなってんのか理解がおっつかなかったんだけど、フカのやつが一瞬で全てを理解してたのは彼女が聡いからなのか、単なる腐れ縁が故か。どっちかってぇとフカの場合は「ピトがやらかしそうだから」というよりは「レンちゃんが不幸体質だから」の方が理解が早かった気がする。

 というわけでここでどんでん返しのネタバラシ。一応まとめておくと、レンちゃんたちのチームでの裏切り者はピトが自己申告してただけで本当はレンちゃんの方だったというトリックらしい。裏切り者ルールは本当にあの場で急に発表されたものなわけで、それを聞いて瞬時に「騙ろ」って判断したピトの瞬発力が凄まじい。人狼ゲームならかなりのプレイヤーである(まぁ、その分胡散臭くてちょいちょい吊られそうだが)。ただ、そんなピトの相変わらずのプレイングに対し、「本当の裏切り者」たるレンちゃんが何も言わずに手をこまねいていたのも不思議といえば不思議。まぁ、それこそあの場でピトにそんな動きをされたせいで咄嗟に反応できず、あとは場の雰囲気に流されてしまったってことなんだろうけども。そりゃ、村騙りが出て状況が混乱してるなら黒は潜ってた方が有利ですからね。問題は、レンちゃん視点からピトが狂人なのか、村騙りのリアル狂人なのかが判断できなかったこと。残念なことにピトはピトなので当然リアル狂人の方である。

 ちなみに、今回ピトは3人に再会したタイミングで本来なら「3人のうちが誰がほんとの裏切り者か」というのは確定情報としては知らないはずなのだが、多分別れの時点で雰囲気から察してたんだろうね。確かにエムならあの場で「何を言ってるんだピト」って止めてただろうし、フカだったらこの状況をもっと楽しんでぐちゃぐちゃにしてるはず。あの場で1人だけ狼狽してたレンちゃんが真役だったことはピトくらいになれば一目瞭然だったのだろう。その上で全てをコントロールして今回の状況を築き上げてレンちゃんをおちょくってくれたのはさすがだが……なんか体調悪い? 外的要因からこういう真剣勝負が阻害される展開はあんまり好みじゃないのだが……単なる寝不足なんですかね。

 ただ、そうして展開は「ちゃんと仕込んでるね」という見事な手筋だったのだが、今回残念ながらアニメのの方はやや低調。今回なんとコンテは田中宏紀氏で、ダビドとの一騎打ちの殺陣なんかにその片鱗が見えるのだが、コンテ云々じゃなくて全体的な作画リソースが息切れ気味。おかげでせっかく衝撃的な展開になるはずだったいくつかのシーンがだいぶ無駄遣いされてしまっていてとても勿体無い。先週時点ですでに予測されてたビルぶっ壊しシーンもそうだし、レンちゃんマジギレシーンだってもっと盛り上げることができたはず。何より、ピトが真相をぶちまけたシーンがあまりに淡白で……おかげで一瞬理解できなかったってのもあると思う。せっかくの大ネタだったんだからもっとアニメとして盛り上げてくれてもよかったのに。

 ま、とりあえずこれにて構図は再びレンちゃんVSピトという予定通りのものへ(まぁ、レンちゃんからしたらエヴァとの対戦の方が「予定」だったのだけど)。友情パワーで巨悪を倒せ(巨悪にはついでにフカもついてきます)。

 
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 土曜の夜は写真を撮られる側、日曜朝は写真を撮る側、なーんだ? 第7話。正解は中の人。どちらも公序良俗に反するという意味では似たり寄ったり。

 前回に引き続き、殺伐要素は(ほぼ)無しで日常回というか、萌え回というか、エロ回というか。周りの連中がよってたかってユキさんを可愛がるだけの簡単なお仕事だ。今回は特にイレギュラーな要素もなく、ご家庭は平和だし、せいぜいユキさんがちょっと自分の衣装がおかしいことに気づいたくらい。そんで結局なんだかんだ理由をつけてメイド服は変えませんでしたからね。それでええんかい。いいんでしょうね。あんな格調高そうなメイド服の下に着てる下着はどちゃくそエロいんですが、そこは気にしたら負けなんでしょうね。ガーターベルトってのはナイフを固定するためのサポート下着ですからね。

 格好がおかしいとショックを受けたユキさんを慰めるために一同が連れ立ってショッピングへ。妹ちゃんは分かるけどグレイスまで冷やかしに来てるって、暗殺者って職業はよっぽど暇なんかね。グレイスってちゃんと普段のお仕事は続けてるのかしら? そしていっぺん殺意がなくなっちゃったはっちゃけ外国人は色々とあけすけでユキさんにとっては厄介な対象。妹ちゃんの熱量との合わせ技でユキのことをやりたい放題。一言でまとめると「読者サービス」の化身ですね。まぁ、あんな絶好の素材を見つけたらいじらん方がもったいないしな。この2人が手を組むのは必然だったということで……。妹ちゃんの「なんか格好いいお姉さん」という雑なフェティシズムはどうにかならんもんか。

 その他、ショッピングモールに来たついでにホラー映画を見てユキさんの意外な弱点が判明したりもしたが、「お化けが怖い」じゃなくて「ゾンビが怖い」ってのがちょっと珍しいところかもしれない。ステゴロ最強のユキさんからして、物理攻撃が通用しない(気がする)Japanese traditionalな幽霊とかを怖がるなら何となく分かるが、よりアメリカン寄りで物理攻撃である程度対処できそうなゾンビってあんまり恐怖の対象にならない気がするんだけど。「死体になったことがないから気持ちが分からない」とのことで、死体との日常的な距離が近い方がかえって色々とリアルに想像してしまうのかもしれない。こんなとこで改めて「ユキさんはこれまで散々人を殺してきたことを忘れるなよ」って釘刺された感じになってのはあんま良い気分ではないが。最大の問題はユキ自身が過去の所業を悔いているのかどうかなんだけど……今のところ奪った命を悔いてる描写はないんだよな。「ヒトヨシに言われたから殺しはやめるけど」くらいの感覚なので、後から因果応報で裁かれても文句は言えない立ち位置やぞ。

 そしてユキさんへの意趣返しの記念すべき第1号はなぜかあげもち太郎になってしまった。ユキさんは知らないが故にあげもち太郎の持ち物も全部洗濯しようとしたわけだが、それって犬サイドからしたら一番やっちゃダメなことだったようで、ヒトヨシ宅におけるヒエラルキーは誰が一番上なのかがよく分からない構図に。ま、元々「犬が苦手」っていう属性もちだったところに今回はさらにホラーまで追加されちゃったからね。大前提としてユキさんと犬は相性が悪いんだな。まぁ、あのまるっこい生物が犬なのかどうかは議論の余地があるが……。今回「ヌマニメーション」のクレジットコール、犬がやっとったぞ。何でもありやな。

 
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
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