忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[1] [2]

 さぁ、いよいよこういう展開になってきましたね、第4話。これが良いの悪いのという話は抜きにして最初に書いておくと、このブログの来歴からご存知の方もいるかもしれないが、わたしゃ「地獄少女」が大好きでしてね。

 まぁ、30分で1本の話をまとめなきゃいけないので色々と急展開すぎるところはあるし、「そんなことを生き死にの問題にするなよ」というツッコミも入りがちだが、それこそ「地獄少女」も「そんなことで人呪うなよ」みたいな展開はちょくちょくあったので、今回のお話だって許容範囲内だ。というか、「地獄少女」は明確な殺意の物語なので事前のモチベーションはそれなりにしっかり必要になるが、今作はいわば「死んだ後の物語」なので後からどうとでも理由はつけられるから無問題なんだ。

 というわけで、今回登場した2人の女の子・清江となごむのお話はどうでもいいと言えばどうでもいい。部活を真面目にやるのやらないの、責任を取るために腹を切るの切らないの。色々と個人の見解はあるだろうが、最終的には「人の気持ちってのはすれ違いがちだよね」というだけのこと。問題は。そうして生じた軋轢とちょっとした間の悪さを、このホテルがどのように消化するかというお話。前回ホテルへの滞在が決まった殺人鬼探偵の大外。記憶も何もかもが戻っている彼がいつまでこのホテルにいるかも分からないし、何が目的なのかもはっきりしてないが(本人も分かってないのかもしれんが)、とにかく退屈なホテル生活の中で刺激を得て、自己の欲求を満たしたいという気持ちはあるようだ。そこで程よい不和の種がホテルに来てくれたのをいいことに、生来の人心掌握術でその軋轢を肥大させ、最終的には自ら手を下さずに「殺人」を決行した。大外のパーソナリティもいうほど判明してはいないのだが、確か前回の情報だけでもそこそこの知性を備えたサイコパス的な殺人鬼であることは示されており、年端もいかぬ女子高生をいいように操って友人を殺めるところまで持っていった手腕はお見事。まぁ、流石に雑じゃね? という気持ちもあるが、尺の問題もあることですし。一応「すでに自分が死んでいる」っていう事実を突きつけられたなごむちゃんが極限状態だったという理由もあるかもしれない。

 そうして「ホテル内での殺人」を手を汚さずに成し遂げた大外は、「ホテルでの殺人は即地獄行き」というちょっと怪しげな情報の真偽を確認。ついでに「ホテル内で殺されると消える」という情報も追加で獲得した。さりとて、これが判明したとて、大外がこの情報をどのように活用できるかは分かっていない。今回はたまたま2人連れの客だったから「片方を殺す」ことができたが、これまでのようにおひとり様続きだった場合にはホテル従業員でも殺していくほかない。……殺すんかな。やらない保証はないな。

 これにてホテルのルールがまた1つ確認できたわけだが、そこに関してどうにも気になるのは、このホテル全体の「死」への向き合い方である。特にバーの常連客であるアイアイヅラの切子という客。こいつが明らかに大外を殺人教唆へ誘導しており、いわば「殺人教唆教唆」みたいな状態。どう見ても善人には見えない。単なるモラルが無いガヤなのか、それとも大外を超える極悪人なのか。どうにも気になるところだ。

 そして、衝撃の展開で忘れがちだが冒頭のアバンで垂れ流された音子ちゃんの生前の記憶。しれっととんでもねぇことを言っていたし、彼女の客との接し方もどこか達観したような部分が見受けられる。このドラマの結末は絶対に音子や阿鳥の生前の世界につながるはずで、彼女が今回の「死」の現場を目の当たりにしたことが、何か今後の展開に影響を与えたりするのだろうか。

 良い具合に、カオスが高まってきた。なお、今回はお客2人に石川由依・若山詩音というナイスキャスティングがあったのでその辺の芝居の妙味も味わうことができたのがプラス点。若山詩音にギチギチ叫ばせたい。

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

 文学的変態、第4話。まぁ、考えてみりゃ世にあふれる趣味趣向なんてものはあまねく個人的なフェティシズムの表れと言えるわけで……我々もどこかの領域においては、ひとかどの変態と言えるのかもしれませんね?(主語を大きくしていこう委員会)

 今回のテーマは大きく2つ、「ラジオ放送」と「整井先輩(古典朗読)」。こうして見ると「放送部」という設定は意外にバリエーション豊富な切り口があって退屈しない便利なものなのかもしれませんな。

 まずはラジオ放送。瑞希に誘われて昼の放送室にやってきたせいでなし崩し的に生放送に出演させられてしまう花奈。素人にいきなり生放送なんてそれだけで無理難題だってのに、元々コミュニケーションが苦手な花奈にいたってはちょっとしたいじめに近いかもしれない。人前で話すってだけでも緊張するのに、そのオーディエンスが目の前におらず、想像もできない不特定多数の人間がそれを聞いてるかもしれないとか思い出したら緊張ってレベルじゃねぇぞ。そう考えると、世の芸能人やら配信者やらがのうのうとしゃべってられるのってそれだけでも才能と言えるのかもしれない。当然一介の高校生がいきなりそんなことができるわけもなく、瑞希も無遠慮に「大失敗」と言っちゃうくらいの結果に終わった。自分から引き摺り込んでおいて失敗呼ばわりとか、なかなか酷いやつである。

 でもまぁ、失敗で塞ぎ込んじゃうかと思った花奈も意外とタフな部分があって一安心。今作は花奈がショックを受けた時も「あんまりお話の上で深刻なショックじゃないですよ」って時にはデフォルメ調にしてワンクッション入れてくれるから安心です。逆に重要な心情の揺れについてはしっかりシリアスめにやります。今回で言うなら杏絡みのシーンはだいたいそれ。現時点では1人で全部抱え込んでるんだよな、あの子。

 ちなみに失敗しちゃった花奈を助けてくれたのは一見ちゃらんぽらんな友人・猫井ちゃん。名が体を表しすぎるくらいに猫っぽい子で、CV根本京里とも相まってなかなか脳髄に響く子ではある。この子が素直に花奈の失敗を笑い飛ばし、そこからしっかりケアしてくれたおかげで彼女も前向きにラジオ放送に眼を向けることができた。持つべきものは良い友達。高校入学直後なんて、ほんと大事よそれ。

 そして今回もう1人のキーパーソンである整井先輩。「文学的変態」という瑞希の言の通り、スイッチが入っちゃうとちょっと危ない人ではあるが、基本的には瑞希のフォローに回ってくれるいい人である。今回の朗読は彼女のターンであり、きよのんボイスで癒し満たしてくれるとても良い配置。なるほど、古典向きの声ってのはこういう声か。

 今回整井さんのお話で一番興味深かったのは、やはり「古典を朗読するということ」について。考えてみれば不思議なもので、整井さんも言っていた通り、古典については「書いた当人だってどう読んでいたも分からない」文章である。日本語における言文一致が推進されたのはほんのここ100年程度の歴史しかなく、それ以前の筆記文学については、声に出して読むことを前提としていたかどうかすら定かでない。つまり、極論すれば「古文を読む」という行為自体、その作者の意に反する(少なくとも意図に含まれない)ズレた行為である可能性がある。また、現代の「朗読」は基本的に「伝える文学」であり、語り手と聞き手が共通の言語を持ち、そこに感情が乗るという前提の下で成立する行為。どのように読むかも分からない、読んでも意味すら伝わらないかもしれない、そんな文章を「声に出して読む」行為は、現代文の朗読とは目的を一にしないものなのだ。

 それを理解した上で、整井さんは古文を「読む」。それはもはや朗読の枠を超えた純然たる「音」、「声」の娯楽なのかもしれない。いわば音調を味わう一種の音楽のようなもので、我々が意味も全くわかってないくせになんとなく洋楽を聞いちゃう感覚に似ているのかもしれない。もちろん、そこにしっかりと意味の解釈を含めて情景にまで想い至ることができればプラスアルファの楽しみもあるので、聞き手側が「なんとなく何言ってるか分かりそうな気がする」くらいの絶妙な距離感にあるのが「古文の朗読」なのだろう。意味解釈については、その後の整井先輩の熱弁の通りである。変態的とは言え、全くもって共感できるお話だったのではなかろうか。

 まだまだ掘り下げれば「朗読」分野の興味深いお話は出てきそうですね。ただ、ここらでそろそろバトンは杏ちゃんの方にパスされるかな? 彼女の話になると、どこかトゲがあるもんだから花奈ちゃんの心がざわりとするのが不憫なのよね。早いとこ仲良くなってくれ。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 今更気づいたけど提クレ時に左右にコメントが表示されるのも戦隊オマージュだな、第3話。アニメであのスタイルをやられると単に「高松信司っぽいな……」と思うだけなので気づいてなかったわ。合間の原作漫画のCMも絶妙に「戦隊の合間のCM」っぽさがある。

 とはいえ、今回の明確な戦隊パロディ要素はそれくらいかな。着実に「異世界」譚の方に食い込んできたし、レッドが一通り不条理を撒き散らし終わったのでイドラもツッコミ慣れたというか、もうどうでもよくなってるので殊更に不条理を強調する要素は薄くなりつつある。個人的には毎度レッドがポセイドンの名前を間違うところで「テレスドン」って名前が出たところが「それは違う特撮やろがい」っていうツッコミポイントでしたね。そっちまで手を広げると収拾つかなくなるから気をつけろよ。

 というわけで、「戦隊」よりも「異世界」にスポットを当て、新キャラとして「姫と勇者」が登場。もちろん、レッドやイドラと冒険しようってんだからふつーのやつが出てくるはずもなく、姫様はまだしも「勇者」ロゥジーはよっぽどな奴である。勇者は勇者でも柴田亜美作品に出てきそうな勇者。他方、姫様はそこそこの良識は持っているものの、イドラが耐えられないレベルのレッドの奇行に対しても全面的に受け入れたり、巨大ロボに強めの興味を示したりと、よく言えば好奇心旺盛、悪く言えばネジが外れかけた人物である。まぁ、ロゥジーを子飼いにするにはまともな人間では無理な話だろうけども。普通に考えて「レッドとパーティを組むなんてよっぽど器のでかいやつじゃなきゃ無理だぞ」という難題を、単なる天真爛漫さでクリアしちゃうのはあまりにも剛腕。結果的にパーティが4人になったのにツッコミ役は引き続きイドラ1人だけの担当である。かわいそうに。

 あとは……そうね、「勇者とのタイマンの時にもっと砕石場っぽいところに行ってほしかった」っていうのはあるわね。背景の感じはそこそこ「いつもの場所」の雰囲気はあったんだけど、でもやっぱり異世界なので微妙に雰囲気は違った。例のあそこに行けば爆発だろうがなんだろうがやりたい放題になるのに。いや、もしかしたら背景として使用するにも東映の許可がいるのかもしれんな(んなわけない)。こないだキョゼツンドラと戦ってた「謎の階段状の場所」とかはいかにも出てきそうな場所だったし、なんとか異世界でもそういう「戦隊の聖地っぽいところ」を見つけてきてほしい。……異世界にも東京ドームシティがあればなー。

 ここからの展開は同じ「異世界に変な職業のやつが呼ばれた」繋がりで「異世界失格」っぽい「諸国漫遊&問題解決」の水戸黄門パターンになるんでしょうかね。戦隊メンバーが4人だとまだ消化不良だよなー、メンバーカラーもレッド以外が「黒、青、青」っぽくてバランス悪いし。姫様たちはロボに乗った時に黄色とピンクのコクピットを担当してたし、いっそイドラさんはイメージカラーピンクにイメチェンしない?

 
Amazonアフィリンク

拍手

 あれ? 作画さん? ……第14話。なんか今回、明らかに作画クオリティが2段階くらい落ちたよな。どうしたよ。どう見ても海外に撒いてるじゃんよ。しっかりしてくれよ。完璧(パーフェクト)クオリティでアニメ化してもらわなきゃ意味ないんだよ。こんなシーズン序盤で不安にさせないでくれ。頼むよ。

 というわけで、特にラーメンマンの試合の作画がへにゃへにゃになってしまったのが気になって話が全然入ってこなかった。確かにピラミッドリングの試合の中では見せ場が少ない方のマッチではあるが、だからってこんな目に合わせられるほどラーメンマンも不人気じゃないだろうに。まぁ、今回の試合展開を見ると「確かに言うほど見せ場ないけども」とは思ったが。結局これまで別に謂れもなんもなかった超人拳法家2人が渋い殴り合いしてるだけだしな。でも、ラーメンマンの主義主張をしっかり伝えるのは重要なんですよ? 割と原作から構成もいじられてるし、その辺の脚本の組み方はきちんと理解して再構成してくれてるとは思うんだけども……まぁ、1回くらいは見なかったことにしとくか。次出てきたらしかめっ面が固まるからな。

 というわけで渋い展開なわけですが、前回同様に原作4話分をぎゅっと圧縮しているので、基本的に台詞はちょこちょこ削る方向で組まれている。おかげで全体的に「げぇ〜っ!」って驚くテンションのところが淡々と処理されたりして若干ニュアンスは変わっているのだが(特にミート)、まぁ、これは別に悪い改変というわけじゃない。いちいち大仰に驚く意味もないし、感情的にそこまで揺れ動かないシーンでスピード重視の展開にするのは良きタイムスケジュール管理である。もしかしたらマーベラス戦はそうしてあまり情動を動かさないことでラーメンマンの内面を表現しようとしたのかな。マーベラスが「俺は完璧軍に行ったけど、お前もこっちきてくれたらいい超人になったかもね」みたいなことを言ってたシーン、今になると伏線といえば伏線だな。ラーメンマンがモンサンミシェルに行こうとしてた話と繋がるといえば繋がるからね(あとリアルタイムで原作のラーメンマンが今なにしてるのかは気になるよな)。

 ほんで最終的にマーベラスの双龍がどういう存在だったのかは謎のままである。今週改めてアニメでも出てきたけど、「拳法修行中は肩についてない」→「免許皆伝試験の時はついてる」という状態である。そして龍については、「血の匂いに誘われて勝手にラーメンマンを食おうとする」「マーベラス本体は動けないのに自害の手伝いをしちゃう」というめんどくせぇ方の自我ばかりが強かった。これ、宿主であるマーベラスが死んだら双龍も死んでるよね。みんなして完璧超人の教えを理解した上でやってるんだろうか。蒼龍が勝手にやってて紅龍の方が「おいおいなにしてんねん」とか思ってたら可哀想。ちなみに、あれだけ手を尽くして超人の命を救おうとしていたラーメンマンも蒼龍は秒で首チョンパする模様。ほんとになんだったんだこいつら。

 あと、どうでもいいネタとしてラーメンマンの声(関智一)が「マーベラス!」とか叫ぶとどうしてもゴーカイチェンジしそうでしょうがない、とかいう話もある。今度音声だけ録音してステカセの変身シーンとかに「ビィ〜〜クザブドー!!」とかやってもらうといいと思う。

 そして後半戦は早くも来週が楽しみでしょうがないBH戦。こちらは作画のアラはそこまで気にならなかったが、改めて「ジャック・チーのギミックほんとなんなんだよ……」とは思う。いや、お湯出しまくるのはいいんだけどさ、突然ドリル生えて掘削するのは蛇口でもなんでもねぇんだよな。スクリューキッドの立場がないやんけ。そして相変わらずやりたい放題のBH。今週は分身時にみんなして「カ」から始まる唸り声で退場していくシーンで宮田君頑張ってるな、と思いました。あれ、「カゲェ〜」って自己紹介してるのかと思ってたんだが、他の分身たちも合わせて「カギ〜」「カグ〜」「カゴ〜」とか活用していくの意味わかんなくて面白い。ちなみに原作にあったジャック・チーの「悪魔超人の中でもタフネスは1、2を争うと言われているブラックホール」という台詞はカットされています。まぁ、聞いたことねぇしな。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 そりゃ泣くわよ、第4話。ほんとにいい話だったなぁ。おっちゃんの歳になると、もう完全に親御さん目線でしか見られなくなるからね。子育てって、大変よねぇ。

 というわけですっかりママンのことばかり考えてしまっていますが、これにて完全に親子の雪解け(スケートアニメに使う言葉としては変か?)。別にお互いにいがみあってるわけでもないし、いのりちゃんがきちんと本音を話すことができたなら、その思いもちゃんとお母さんに届くのである。

 改めて見て、意外なキーパーソンはいのりのお姉ちゃんなのよね。いのりママがいのりに対して「あんまスケートとか向いてないんじゃない」とか「小五から始めるなんて遅いでしょ」とか色々と余計な気を遣っちゃってたのも、事前の経験としてお姉ちゃんのことがあったから。姉の失敗を見て妹だって挫けちゃうだろうと思ったし、どう見てもいのりより要領が良さそうな姉ですら失敗したことを、ドン臭いいのりにできるわけがない、とか思っちゃった可能性もある。見ようによっては「過保護」ではあるのだが、お母さんがそう考えちゃうことを誰も責めることはできないだろう。

 でも、話は違ったのよ。妹さんは、姉の姿を見て大きな憧れを抱いていたし、要領が悪くて他のことが人並みにできないからこそ、スケートというたった1つの競技に向ける情熱は姉以上だった。残念ながら、これまではそんな想いを母親に伝えられないでいたが、普通に考えたら小学生の娘さんの言葉を全部受け止められる親ってのも珍しいからね。「しょせん子供の言うこと」ってのはどうしたって頭の片隅にはあるのだし、先週も使った言葉だけど「子供扱い」しちゃったらいのりの決意の固さもなかなか真に迫るものではない。自分を追い込んじゃうタイプのいのりについてはなおのこと。

 そうして微妙なすれ違いで迎えた大会の日。当然のようにいのりは緊張でガチガチだったが、そのことが結果的にはプラスに働いた。「本番に弱い(弱そう)」という明確なビハインドに対して不安を訴える母親、そしてそれを自らの意志で乗り越えてみせた娘。この構図があったからこそ、余計な言葉以上にいのりの気持ちが届いた。まぁ、現時点で「オリンピックのメダリスト」はまだまだ親バカの域を出ないが、少なくとも姉の呪縛からは解き放たれ、きちんと「スケートをするいのり」を見てくれるようになったようである。お母さん、後の心配は費用のことだけですよ……。姉の学費とかをどう捻出しているかによって今後数年の家計の負担は変わってきそうだけどな!(あの姉だったら妹のことを思ってなんとかしてくれるやろ)

 そうして文字通りに「晴れ舞台」となった大会でのスケーティング。もう、なんかよく分かんないけど素敵でした。僕ぁフィギュアの知識がゼロなので技の名前も、それぞれの差異も、得点の付け方も何もかも知らないんですが、今回のいのりちゃんの頑張りが良かったことは伝わってくる。個人的に気に入ったポイントとしては、最後の大技(名前もよくわかってないんだけど)、司は「1回だけ教えた」と語り、回想シーンでは隠れて必死に練習していたいのりの姿が現在の競技シーンと重なるのだが、練習と本番の明確な違いは「笑顔」。フィギュアは表情での見せ方なんかも大きな要素なので、練習では歯を食いしばってチャレンジしていた技も、本番では笑顔で同じ動きをしてみせてることが分かりやすく表現されてて、「これが積み重ねてきたものか……」ってとても納得できたのです。今後はもうちょい、見てるこっちもフィギュアの知識つけて観戦したいなぁ。

 さて、今回のサブタイトルは「(前)」ということで、来週はライバル(?)のミケの出番となるわけですね。ここで勝つのも負けるのもどちらも遺恨が残りそうなマッチメイクだが、どうなることやら。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 いやー………………すごいアニメだね。いやもうこれ、アニメか?

 あえてこういう書き方をするけど、これって日本では作れないアニメだ。語弊があるなら「日本では作らない」アニメになっていると思う。前回までの時点で実写ドラマが混じっているのは気を衒ったちょっとした演出かな、と思っていたんだけど、今回はもう、

半分くらい実写じゃねぇかと思えるくらいにゴリっゴリの実写ドラマに。こういうものは、多分日本のアニメ業界は「作らない」と思う。多分、長きに渡る日本のアニメの歴史を辿れば実写と組み合わせた作品はいくらかは存在はしているのだろうが、多分「アニメを求めている層」がそういう演出を求めていないのよね。そんでアニメに余計な実写要素が混ざると「アニメオタク」は拒否する可能性の方が高い。だから日本ではハナからそういう「商品作り」は考慮する必要すらなく、アニメ屋さんはただひたすらに「アニメ」を研ぎ澄ませるわけだ。仮に実写と次元を跨ぐことがあっても、尾石達也流のコラージュ演出とか、「おそ松さん」みたいなギャグに使われるのがせいぜいだろう。あ、「空中ブランコ」っていう異才はあったけど、あれも突然変異みたいなもんだしな。

 しかし、中国のアニメ業界はそんな縛りなど気にしない。まだまだ中国アニメの「型」など決まっていないだろうし、広く世界に発信する中華アニメの勢いを伸ばすためなら、とにかくエンタメとして受けそうな要素は何だって取り入れる。その1つが、今回の「実写ドラマとの境界跨ぎ」だ。余計な歴史もしがらみもないからこそ、本気のクオリティでこういう方向性を繰り出せる。

 で、そんな中国の「攻め」を見て日本人の私はどう思うかというと………………面白い。いや、そりゃ全部アニメで表現できるに越したことはないと思うけど、次元を「ズラし」たことによる効果ってのは間違いなくあるわけで、本作ではそれを「現世と崆(クウ)」の差分として採用している。別に現実世界で死んだ人間がぷにぷにアニメ世界に輪廻すると決まったわけではなかろうが、こうして「違う世界を渡ってきた者たちが争っているのだ。そして皆、生前には血の通ったドラマを送ってきたのだ」ということがダイレクトに伝わる演出はとても興味深い。

 別に実写ドラマパートは大した金もかかってないが、エフェクトを強めにかけているのでそこまで画面のクオリティは問題にならない。エフェクトを強くかけておくことで「越境感」とか「記憶の不確かさ」も演出できるので一石二鳥。太古の昔から「邯鄲の夢」なんて異世界転生(?)を語っている国の人たちはやっぱり「異界」の扱いを心得ているよ。実写パートが泥臭く野暮ったければ野暮ったいほど、キレキレぷにぷにのアニメパートとの差異も引き立つことになるわけで。アホみたいなバトルの内容も、どストレートな御涙頂戴ファミリードラマを彩る要素になってしまったら、そりゃおっちゃんはウルッときますし。どういう理由で父娘揃ってご臨終しちゃったんだろうなぁ。

 「アナザー誰ソ彼ホテル」とも言える今作、日中でどのように「死生観」の違いが出てくるかもちょっと楽しみ。いやはや、変な時代になったもんである。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 予想外の引き展開、第3話。ふむ、3話目でこういう展開にしてくるのか。なかなか読めない構成ですな。

 正直、前回のお話がややショボくて「まー、オムニバス形式のアプリゲーだったらこのくらいのもんかな」とちょっとがっかりしてたんですよ。いや、別にお話自体に大きなマイナスはなかったんだけど、一番気がかりだったのは最後に「客の生死が分かったら現世か死後の世界へお別れ」っていう話が、なんだかなおざりだったこと。前回の客、ヤクザもんに生き埋めにされてんのに「土の中でまだ生きてるから」でしれっと帰還したのは流石にどうかと思うよ。

 そんなわけで「あれ、あんまり客の顛末には拘泥しないギミックなの?」と思っていたので、今回のお話を観てちょっとホッとしたわけだ。正直、メインプロットとなる「推理劇」は相変わらずちゃちなもんである。わずか30分でどんでん返しや意外な展開が用意できるとも思わないが、最初に音子が大外の部屋を調査した時点で「まぁ、こいつが犯人やろな」というのは察しがつくわけで。その後の推理で使った証拠品もダイレクトに結論につながるものばかりで、推理ゲームって感じではない。まぁ、おそらく原作ゲームでは部屋の中から色々と物品を探し出す探索ゲームとしての面白みもあるだろうし、あんまり手掛かりを複雑にする意味もないのだろう。

 その辺である程度「クオリティの上限」みたいなものは察しているのだが、そこから大外をどのように処理するのか、という部分は想定していなかった展開なのでそこは評価している。そうか、こいつエンディングの映像とかにも普通に映ってたのか。てっきり「凶悪犯だから追い出して死後の世界」とかそういう安直な答えになるかと思っていたので、まさかの「罪に関わらず放免」からの「出戻り」という流れになろうとは。しかも音子や阿鳥と違って従業員になる気はこれっぽっちもないようだし、「滞在客」としてしばらく生活を共にすることになるというのもなんとも妙な関係性。来週以降に来る客との絡みが発生するのか、それとも単に1週跨ぎになっただけで来週は大外を送り出す話になるのか、ちょっと気にはなっている。

 また、なかなか差を出しにくい調査パートについても、例えば「窓の外に何かある」みたいな部分で変化を出していくのは興味を惹かれた。大外の部屋にはパンジーが咲いているだけだったが、客と並行して阿鳥や、音子自身の記憶の探究も続いているわけで、客と違って「なかなか記憶が戻らない2人」についてはどこからどんなきっかけで手掛かりが転がり出てくるかはちょっと楽しみである。「窓の外がずっと夜で、なんか駅と電車が見える」みたいな常識では考えられない大規模な「手掛かり」も存在することがわかり、ホテルのやりたい放題に期待したい。これ、原作ゲームを事前にプレイしても良かったな。

 追伸:調子に乗ってる音子ちゃんは可愛い。

 

 Amazonアフィリンク

拍手

 これぞスポ根、第3話。ほんとまっすぐで見やすい作品。ちなみにどうでもいい話ですが、我が家では今作と「異修羅」が並ぶタイムテーブルになっており、謎の修羅日程になっています。心が修羅修羅するんじゃぁ〜。

 戯言はさておき、「個性豊かな奴らが集まったぜ!」という前回の放送部集合パートから、「個性は豊かだけど、全員がちゃんと大会で優勝を目指すっていうモチベーションは統一させてもらうぜ!」ってんでスポ根の指針を明確にする展開。別に主人公の花奈なんかは「私は朗読が楽しくってやってるだけなので、競い合うなんて別に……」っていうスタンスでも問題はないはずだが、流石にそれでは物語としては物足りない。クセの強い部員、そして顧問と一緒に「朗読で天下を取る」ことを目標にした方が分かりやすいため、そこに各方面からプレッシャーをかけて言質を取る展開に。まぁ、花奈からしたら無理くり言わされた感もないではないが、そこはしっかりと部長が1話目から絡んでくれており、「花奈のことを認めて、一番惚れ込んでる部長がそこまで言うんだったら、花奈の中に眠っている勝ちたいという欲求にもそれなりのプライオリティはあるのだろうな」と納得させてくれる。まぁ、花奈の言う通りであればこれって結構過激な選択なんだけどね。「朗読は好きだけど、それこそがまさに自分の全てだったので、そこに順位をつけるような尺度が存在してしまった場合、自分の全てが否定されてしまいかねない」という花奈の心配は一定数理解できるものだ。「それでも出てこい」と表に引き摺り出してしまうという行為は、何か花奈の大切なものを奪ってしまうリスクを孕んでいる。それでも、部長は「花奈のことを思って」表舞台に立たせる選択をしており、それは彼女がとんでもなく無責任なのか、もしくはちゃんと花奈が天下を取れる人材であると見抜いているかのどちらかである。願わくは、後者であらんことを。

 そうして「競技」として存在感を持った朗読というジャンル。これに外側からルールを記述していくのが曲者教師の吉祥寺である。彼のレクチャーを通じて、我々素人にも「放送部の競技って何よ」というところが丁寧に説明されており、この独特の業界への理解を助けてくれている。実際、吉祥寺(とか中の人とか)もそうした「競技」の文化を理解し、「読むこと」の重要性を肌身に感じてきた人物なわけで、彼からのアナウンス、そしてある程度確立した方法論などを見せられると、「なんか小難しいな」という思いもありつつ、この世界のルールには納得できる。実際、吉祥寺はあのレクチャーを説得力を持ってやってくれているわけだしね。

 というわけで、あとはこの世界における「声の演技とはなんぞ」という話に少しずつ踏み込んでいく。個人的に嬉しいのは、こうした作品なら当然といえば当然ではあるが、「声だけで表現すること」の重要さ、その価値の高さを全面的に認めて主張してくれている部分。私の肩書きの1つは間違いなく「声優オタク」だが、声ヲタによく聞かれる質問第1位は「なんで声優じゃなきゃダメなの?」である。タレントでも舞台女優でもなんでもいいんじゃないかと。挙句「声優は俳優の下位互換じゃないのか」とか。そんな無理解が未だに世間にまかり通っており、今作で主張されている「声の表現」という専門性の高いスキルについてはまだまだ理解が足りていない。是非とも、今作と関連分野の発信が活気付いて、改めて「声優」という職業のステージを引き上げてくれることを願う。

 いや、制作側がそんなことを考えてるかどうかは知らんが。

 

 Amazonアフィリンク

拍手

 キャストネタが引き続き! 第2話。戦隊メンバーを戦隊出身者で揃えるのはネタとしてまだできそうな範囲だが、敵怪人でその縛りにしていくと今後大丈夫か? いや、「怪人」だけならいくらでも出演者がいるから大丈夫だけど、今回の流れからいくと「敵幹部経験者」がマストっぽいんだよな。よりによって喜びの戦騎を担当した戸松に「キョゼツンドラ」をやらせるとは……。

 というわけで、まだまだネタも尽きなそうな2話目。せっかくコメントもいただいたし2話目くらいは追いかけてみようか(来週以降に記事立てるかどうかは未定)。今作は映像部分は「そこそこ」レベルだし、冷静に考えれば異世界の設定はそこいらのなろうと大差なくてヘイト溜めそうな部分もあるんだけど、例えば個人的ヘイトポイントの1つである「ステータス表示」なんかはそこから綺麗に「戦隊あるある」というか、「戦隊なぁぜなぁぜ」に繋いでネタとして昇華しているので、「(少なくともネタ的に)必要な要素」として成立している。「異世界あるある」の上に「戦隊あるある」の重ねがけ状態なので、不条理×不条理の状態なんだよな。お互いに「独自に発達しすぎて踏み込みづらいお約束」が多い界隈なので、それを「異世界側」から突っ込ませることで相対的に「まだ異世界の方が理解できる設定だわ」ってんで丸め込むという斜め上のマンネリ回避。どこまで狙ってのことかは分からんが、少なくとも2話目時点では問題なく成立している。

 その上で「異世界ファンタジー」として成立させる必要もあるということで、とりあえず「冒険者」とのすり合わせ。引き続きヒロインのイドラさんにはツッコミを頑張ってもらう必要があるわけだが、この世界の住人であれば誰もが皆共通してイドラさん同様のツッコミに回れるので、「世界全体でツッコミ続ける」分にはそこまで負担は大きくないかな。そのうちイドラさんもどっかで慣れてくるだろうしね。何が恐ろしいって、「変身時のバックの爆発でダメージをくらう」っていうネタ、すでに本家の戦隊でもとっくに通過済みなんだよな……(ダイナマンに変身するだけで敵をぶっ飛ばしたゴーカイジャー)。

 そして今回追加要素としてピックアップされたのはバズーカネタ。戦隊お約束アイテムのバズーカ砲だが、まー、今回イドラが突っ込んだことはだいたいその通りだな。出力がよく分からない、なんで全員で打つ必要があるか分からない、そして毎度のことながらルーティンがいちいち仰々しい。しょうがないじゃん。こんな高いおもちゃ売るためには頑張って格好良く見せないといけないんだから! まぁ、バズーカは毎シーズン必須ってわけでもないので最近はそこまでフィーチャーされない武器にはなったが、登場すれば演出は古式ゆかしいものになっているので、多分今の子供達から見ても「どやねん」みたいな要素は多そうである。そんで普通の戦隊はその辺のモブと一緒にバズーカは撃たない。「キズナ」さえあればなんでもいいという節操のなさがキズナレッドの強みなのかもしれませんね。どんな相手とでも縁を結んじゃう戦隊レッドと大差ない可能性(あいつ、そのうち次元の壁を超えてコラボとかしにこねぇかな)。

 個人的に戸松とならんで一番気になったポイントは、バズーカ後の4人の決めポーズ。左から2番目、あれは流石にテンビンゴールドだったよね? あんな変身ポーズ持つキャラ他にいないと思うが。左端はそこまで特徴がないので分からん。イドラはなんだろ。トッキュウ5号っぽいかと思ったけど決めポーズはちょっと違うな。全部に元ネタがあるならお疲れさんだが……まぁ、誰かその道の詳しい人がそのうちまとめてくれるやろ。是非、どこまでもこだわり抜いて、そしていじり抜いていただきたい。

 
Amazonアフィリンク

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
バーコード