最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
そりゃ泣くわよ、第4話。ほんとにいい話だったなぁ。おっちゃんの歳になると、もう完全に親御さん目線でしか見られなくなるからね。子育てって、大変よねぇ。 というわけですっかりママンのことばかり考えてしまっていますが、これにて完全に親子の雪解け(スケートアニメに使う言葉としては変か?)。別にお互いにいがみあってるわけでもないし、いのりちゃんがきちんと本音を話すことができたなら、その思いもちゃんとお母さんに届くのである。 改めて見て、意外なキーパーソンはいのりのお姉ちゃんなのよね。いのりママがいのりに対して「あんまスケートとか向いてないんじゃない」とか「小五から始めるなんて遅いでしょ」とか色々と余計な気を遣っちゃってたのも、事前の経験としてお姉ちゃんのことがあったから。姉の失敗を見て妹だって挫けちゃうだろうと思ったし、どう見てもいのりより要領が良さそうな姉ですら失敗したことを、ドン臭いいのりにできるわけがない、とか思っちゃった可能性もある。見ようによっては「過保護」ではあるのだが、お母さんがそう考えちゃうことを誰も責めることはできないだろう。 でも、話は違ったのよ。妹さんは、姉の姿を見て大きな憧れを抱いていたし、要領が悪くて他のことが人並みにできないからこそ、スケートというたった1つの競技に向ける情熱は姉以上だった。残念ながら、これまではそんな想いを母親に伝えられないでいたが、普通に考えたら小学生の娘さんの言葉を全部受け止められる親ってのも珍しいからね。「しょせん子供の言うこと」ってのはどうしたって頭の片隅にはあるのだし、先週も使った言葉だけど「子供扱い」しちゃったらいのりの決意の固さもなかなか真に迫るものではない。自分を追い込んじゃうタイプのいのりについてはなおのこと。 そうして微妙なすれ違いで迎えた大会の日。当然のようにいのりは緊張でガチガチだったが、そのことが結果的にはプラスに働いた。「本番に弱い(弱そう)」という明確なビハインドに対して不安を訴える母親、そしてそれを自らの意志で乗り越えてみせた娘。この構図があったからこそ、余計な言葉以上にいのりの気持ちが届いた。まぁ、現時点で「オリンピックのメダリスト」はまだまだ親バカの域を出ないが、少なくとも姉の呪縛からは解き放たれ、きちんと「スケートをするいのり」を見てくれるようになったようである。お母さん、後の心配は費用のことだけですよ……。姉の学費とかをどう捻出しているかによって今後数年の家計の負担は変わってきそうだけどな!(あの姉だったら妹のことを思ってなんとかしてくれるやろ) そうして文字通りに「晴れ舞台」となった大会でのスケーティング。もう、なんかよく分かんないけど素敵でした。僕ぁフィギュアの知識がゼロなので技の名前も、それぞれの差異も、得点の付け方も何もかも知らないんですが、今回のいのりちゃんの頑張りが良かったことは伝わってくる。個人的に気に入ったポイントとしては、最後の大技(名前もよくわかってないんだけど)、司は「1回だけ教えた」と語り、回想シーンでは隠れて必死に練習していたいのりの姿が現在の競技シーンと重なるのだが、練習と本番の明確な違いは「笑顔」。フィギュアは表情での見せ方なんかも大きな要素なので、練習では歯を食いしばってチャレンジしていた技も、本番では笑顔で同じ動きをしてみせてることが分かりやすく表現されてて、「これが積み重ねてきたものか……」ってとても納得できたのです。今後はもうちょい、見てるこっちもフィギュアの知識つけて観戦したいなぁ。 さて、今回のサブタイトルは「(前)」ということで、来週はライバル(?)のミケの出番となるわけですね。ここで勝つのも負けるのもどちらも遺恨が残りそうなマッチメイクだが、どうなることやら。 PR いやー………………すごいアニメだね。いやもうこれ、アニメか? あえてこういう書き方をするけど、これって日本では作れないアニメだ。語弊があるなら「日本では作らない」アニメになっていると思う。前回までの時点で実写ドラマが混じっているのは気を衒ったちょっとした演出かな、と思っていたんだけど、今回はもう、 半分くらい実写じゃねぇかと思えるくらいにゴリっゴリの実写ドラマに。こういうものは、多分日本のアニメ業界は「作らない」と思う。多分、長きに渡る日本のアニメの歴史を辿れば実写と組み合わせた作品はいくらかは存在はしているのだろうが、多分「アニメを求めている層」がそういう演出を求めていないのよね。そんでアニメに余計な実写要素が混ざると「アニメオタク」は拒否する可能性の方が高い。だから日本ではハナからそういう「商品作り」は考慮する必要すらなく、アニメ屋さんはただひたすらに「アニメ」を研ぎ澄ませるわけだ。仮に実写と次元を跨ぐことがあっても、尾石達也流のコラージュ演出とか、「おそ松さん」みたいなギャグに使われるのがせいぜいだろう。あ、「空中ブランコ」っていう異才はあったけど、あれも突然変異みたいなもんだしな。 しかし、中国のアニメ業界はそんな縛りなど気にしない。まだまだ中国アニメの「型」など決まっていないだろうし、広く世界に発信する中華アニメの勢いを伸ばすためなら、とにかくエンタメとして受けそうな要素は何だって取り入れる。その1つが、今回の「実写ドラマとの境界跨ぎ」だ。余計な歴史もしがらみもないからこそ、本気のクオリティでこういう方向性を繰り出せる。 で、そんな中国の「攻め」を見て日本人の私はどう思うかというと………………面白い。いや、そりゃ全部アニメで表現できるに越したことはないと思うけど、次元を「ズラし」たことによる効果ってのは間違いなくあるわけで、本作ではそれを「現世と崆(クウ)」の差分として採用している。別に現実世界で死んだ人間がぷにぷにアニメ世界に輪廻すると決まったわけではなかろうが、こうして「違う世界を渡ってきた者たちが争っているのだ。そして皆、生前には血の通ったドラマを送ってきたのだ」ということがダイレクトに伝わる演出はとても興味深い。 別に実写ドラマパートは大した金もかかってないが、エフェクトを強めにかけているのでそこまで画面のクオリティは問題にならない。エフェクトを強くかけておくことで「越境感」とか「記憶の不確かさ」も演出できるので一石二鳥。太古の昔から「邯鄲の夢」なんて異世界転生(?)を語っている国の人たちはやっぱり「異界」の扱いを心得ているよ。実写パートが泥臭く野暮ったければ野暮ったいほど、キレキレぷにぷにのアニメパートとの差異も引き立つことになるわけで。アホみたいなバトルの内容も、どストレートな御涙頂戴ファミリードラマを彩る要素になってしまったら、そりゃおっちゃんはウルッときますし。どういう理由で父娘揃ってご臨終しちゃったんだろうなぁ。 「アナザー誰ソ彼ホテル」とも言える今作、日中でどのように「死生観」の違いが出てくるかもちょっと楽しみ。いやはや、変な時代になったもんである。 予想外の引き展開、第3話。ふむ、3話目でこういう展開にしてくるのか。なかなか読めない構成ですな。 正直、前回のお話がややショボくて「まー、オムニバス形式のアプリゲーだったらこのくらいのもんかな」とちょっとがっかりしてたんですよ。いや、別にお話自体に大きなマイナスはなかったんだけど、一番気がかりだったのは最後に「客の生死が分かったら現世か死後の世界へお別れ」っていう話が、なんだかなおざりだったこと。前回の客、ヤクザもんに生き埋めにされてんのに「土の中でまだ生きてるから」でしれっと帰還したのは流石にどうかと思うよ。 そんなわけで「あれ、あんまり客の顛末には拘泥しないギミックなの?」と思っていたので、今回のお話を観てちょっとホッとしたわけだ。正直、メインプロットとなる「推理劇」は相変わらずちゃちなもんである。わずか30分でどんでん返しや意外な展開が用意できるとも思わないが、最初に音子が大外の部屋を調査した時点で「まぁ、こいつが犯人やろな」というのは察しがつくわけで。その後の推理で使った証拠品もダイレクトに結論につながるものばかりで、推理ゲームって感じではない。まぁ、おそらく原作ゲームでは部屋の中から色々と物品を探し出す探索ゲームとしての面白みもあるだろうし、あんまり手掛かりを複雑にする意味もないのだろう。 その辺である程度「クオリティの上限」みたいなものは察しているのだが、そこから大外をどのように処理するのか、という部分は想定していなかった展開なのでそこは評価している。そうか、こいつエンディングの映像とかにも普通に映ってたのか。てっきり「凶悪犯だから追い出して死後の世界」とかそういう安直な答えになるかと思っていたので、まさかの「罪に関わらず放免」からの「出戻り」という流れになろうとは。しかも音子や阿鳥と違って従業員になる気はこれっぽっちもないようだし、「滞在客」としてしばらく生活を共にすることになるというのもなんとも妙な関係性。来週以降に来る客との絡みが発生するのか、それとも単に1週跨ぎになっただけで来週は大外を送り出す話になるのか、ちょっと気にはなっている。 また、なかなか差を出しにくい調査パートについても、例えば「窓の外に何かある」みたいな部分で変化を出していくのは興味を惹かれた。大外の部屋にはパンジーが咲いているだけだったが、客と並行して阿鳥や、音子自身の記憶の探究も続いているわけで、客と違って「なかなか記憶が戻らない2人」についてはどこからどんなきっかけで手掛かりが転がり出てくるかはちょっと楽しみである。「窓の外がずっと夜で、なんか駅と電車が見える」みたいな常識では考えられない大規模な「手掛かり」も存在することがわかり、ホテルのやりたい放題に期待したい。これ、原作ゲームを事前にプレイしても良かったな。 追伸:調子に乗ってる音子ちゃんは可愛い。
これぞスポ根、第3話。ほんとまっすぐで見やすい作品。ちなみにどうでもいい話ですが、我が家では今作と「異修羅」が並ぶタイムテーブルになっており、謎の修羅日程になっています。心が修羅修羅するんじゃぁ〜。 戯言はさておき、「個性豊かな奴らが集まったぜ!」という前回の放送部集合パートから、「個性は豊かだけど、全員がちゃんと大会で優勝を目指すっていうモチベーションは統一させてもらうぜ!」ってんでスポ根の指針を明確にする展開。別に主人公の花奈なんかは「私は朗読が楽しくってやってるだけなので、競い合うなんて別に……」っていうスタンスでも問題はないはずだが、流石にそれでは物語としては物足りない。クセの強い部員、そして顧問と一緒に「朗読で天下を取る」ことを目標にした方が分かりやすいため、そこに各方面からプレッシャーをかけて言質を取る展開に。まぁ、花奈からしたら無理くり言わされた感もないではないが、そこはしっかりと部長が1話目から絡んでくれており、「花奈のことを認めて、一番惚れ込んでる部長がそこまで言うんだったら、花奈の中に眠っている勝ちたいという欲求にもそれなりのプライオリティはあるのだろうな」と納得させてくれる。まぁ、花奈の言う通りであればこれって結構過激な選択なんだけどね。「朗読は好きだけど、それこそがまさに自分の全てだったので、そこに順位をつけるような尺度が存在してしまった場合、自分の全てが否定されてしまいかねない」という花奈の心配は一定数理解できるものだ。「それでも出てこい」と表に引き摺り出してしまうという行為は、何か花奈の大切なものを奪ってしまうリスクを孕んでいる。それでも、部長は「花奈のことを思って」表舞台に立たせる選択をしており、それは彼女がとんでもなく無責任なのか、もしくはちゃんと花奈が天下を取れる人材であると見抜いているかのどちらかである。願わくは、後者であらんことを。 そうして「競技」として存在感を持った朗読というジャンル。これに外側からルールを記述していくのが曲者教師の吉祥寺である。彼のレクチャーを通じて、我々素人にも「放送部の競技って何よ」というところが丁寧に説明されており、この独特の業界への理解を助けてくれている。実際、吉祥寺(とか中の人とか)もそうした「競技」の文化を理解し、「読むこと」の重要性を肌身に感じてきた人物なわけで、彼からのアナウンス、そしてある程度確立した方法論などを見せられると、「なんか小難しいな」という思いもありつつ、この世界のルールには納得できる。実際、吉祥寺はあのレクチャーを説得力を持ってやってくれているわけだしね。 というわけで、あとはこの世界における「声の演技とはなんぞ」という話に少しずつ踏み込んでいく。個人的に嬉しいのは、こうした作品なら当然といえば当然ではあるが、「声だけで表現すること」の重要さ、その価値の高さを全面的に認めて主張してくれている部分。私の肩書きの1つは間違いなく「声優オタク」だが、声ヲタによく聞かれる質問第1位は「なんで声優じゃなきゃダメなの?」である。タレントでも舞台女優でもなんでもいいんじゃないかと。挙句「声優は俳優の下位互換じゃないのか」とか。そんな無理解が未だに世間にまかり通っており、今作で主張されている「声の表現」という専門性の高いスキルについてはまだまだ理解が足りていない。是非とも、今作と関連分野の発信が活気付いて、改めて「声優」という職業のステージを引き上げてくれることを願う。 いや、制作側がそんなことを考えてるかどうかは知らんが。
キャストネタが引き続き! 第2話。戦隊メンバーを戦隊出身者で揃えるのはネタとしてまだできそうな範囲だが、敵怪人でその縛りにしていくと今後大丈夫か? いや、「怪人」だけならいくらでも出演者がいるから大丈夫だけど、今回の流れからいくと「敵幹部経験者」がマストっぽいんだよな。よりによって喜びの戦騎を担当した戸松に「キョゼツンドラ」をやらせるとは……。 というわけで、まだまだネタも尽きなそうな2話目。せっかくコメントもいただいたし2話目くらいは追いかけてみようか(来週以降に記事立てるかどうかは未定)。今作は映像部分は「そこそこ」レベルだし、冷静に考えれば異世界の設定はそこいらのなろうと大差なくてヘイト溜めそうな部分もあるんだけど、例えば個人的ヘイトポイントの1つである「ステータス表示」なんかはそこから綺麗に「戦隊あるある」というか、「戦隊なぁぜなぁぜ」に繋いでネタとして昇華しているので、「(少なくともネタ的に)必要な要素」として成立している。「異世界あるある」の上に「戦隊あるある」の重ねがけ状態なので、不条理×不条理の状態なんだよな。お互いに「独自に発達しすぎて踏み込みづらいお約束」が多い界隈なので、それを「異世界側」から突っ込ませることで相対的に「まだ異世界の方が理解できる設定だわ」ってんで丸め込むという斜め上のマンネリ回避。どこまで狙ってのことかは分からんが、少なくとも2話目時点では問題なく成立している。 その上で「異世界ファンタジー」として成立させる必要もあるということで、とりあえず「冒険者」とのすり合わせ。引き続きヒロインのイドラさんにはツッコミを頑張ってもらう必要があるわけだが、この世界の住人であれば誰もが皆共通してイドラさん同様のツッコミに回れるので、「世界全体でツッコミ続ける」分にはそこまで負担は大きくないかな。そのうちイドラさんもどっかで慣れてくるだろうしね。何が恐ろしいって、「変身時のバックの爆発でダメージをくらう」っていうネタ、すでに本家の戦隊でもとっくに通過済みなんだよな……(ダイナマンに変身するだけで敵をぶっ飛ばしたゴーカイジャー)。 そして今回追加要素としてピックアップされたのはバズーカネタ。戦隊お約束アイテムのバズーカ砲だが、まー、今回イドラが突っ込んだことはだいたいその通りだな。出力がよく分からない、なんで全員で打つ必要があるか分からない、そして毎度のことながらルーティンがいちいち仰々しい。しょうがないじゃん。こんな高いおもちゃ売るためには頑張って格好良く見せないといけないんだから! まぁ、バズーカは毎シーズン必須ってわけでもないので最近はそこまでフィーチャーされない武器にはなったが、登場すれば演出は古式ゆかしいものになっているので、多分今の子供達から見ても「どやねん」みたいな要素は多そうである。そんで普通の戦隊はその辺のモブと一緒にバズーカは撃たない。「キズナ」さえあればなんでもいいという節操のなさがキズナレッドの強みなのかもしれませんね。どんな相手とでも縁を結んじゃう戦隊レッドと大差ない可能性(あいつ、そのうち次元の壁を超えてコラボとかしにこねぇかな)。 個人的に戸松とならんで一番気になったポイントは、バズーカ後の4人の決めポーズ。左から2番目、あれは流石にテンビンゴールドだったよね? あんな変身ポーズ持つキャラ他にいないと思うが。左端はそこまで特徴がないので分からん。イドラはなんだろ。トッキュウ5号っぽいかと思ったけど決めポーズはちょっと違うな。全部に元ネタがあるならお疲れさんだが……まぁ、誰かその道の詳しい人がそのうちまとめてくれるやろ。是非、どこまでもこだわり抜いて、そしていじり抜いていただきたい。 悲報:双龍の鳴き声はSE、第13話。いや、そこに声当てるのが正解とも思わないが……なんか、よりあいつらが知性とか生命を感じない物体になってしまった……結局何だったんだあいつら。 前回触れ忘れてたんだけど、僕ぁ2期のオープニングの方が好き。やっぱ小洒落たフレーズよりは脳にズガンとくるシャウトの方が肉オープニングって感じがしますよ。串田アキラの跡を継ぐとして、それが遠藤正明なら納得もできるし。ただ、唯一気になるのは「やっぱり『キン肉マン GO FIGHT!』のフレーズを持ってくるなぁ」という部分。私は付き合いの長さからいっても「炎のキン肉マン」が好きなので、2期目ってんならそっちのオマージュがあってもよかったんじゃないかとは思うんですよ。まぁ、今後末長く続くシリーズになるなら、もっと後から出してくる可能性はあるけどね。でも良いオープニングだ(し、よいエンディングだ)。 さて、中身については原作との差分を見ていくというのが毎度の流れなのだが、今回は割と「実況のカット」が多かった印象。というのも、これまでずっと「原作3話分を1話で」という尺を守ってきた今作だったが、今回は4話をまるっとひとまとめにして1話分にしているのだ。まぁ、試合シーンは台詞量が減って詰めやすくもなりそうだし、試聴中も別にあくせくした感じはなかったので全然問題なく、すっきりテンポ良く観られるなら一向に構わない。やはりこの第2クールは前期よりもギュッと締める必要があるということなのだろう。もしくは「ブロッケンJr.だけで1話使うのもな……」みたいな忖度があった可能性も微レ存。いや無いか。 今回のお話を見ていて、冷静に考えると原作時点のブロッケンって確かに「未完の大器」だったんだなぁ、ということを再確認。我々読者からすると、どうしても「2世」の印象があるもんで「結構出番も多かったし大物扱いのやつ」みたいな印象も(原作のこの時点だと)残ってたんだよね。実際の戦績で言えば勝利判定が明確なのってニンジャ戦だけなんだな(あとウォッチマン)。オープニングの映像もさ、ラーメンマンの九龍城落地とかが明確な「勝利シーン」でインサートされてんのに、ブロッケンは「カーメンにベル赤」っていう微妙なシーンだけ切り出されてて、「フィニッシュホールドがレッグラリアートの試合をピックアップされても」みたいな気持ちになったんだが、それ以外に明確な活躍シーンだと見せるの難しいのね。ニンジャ戦のラストなんて誰が勝ってるかも分からんし。まぁ、そんな「未完」っぷりだったからこそここまでクローズアップしてもらえたし、この後の活躍っぷりにつながるのだと思えばファンも文句は言いますまい。 個人的に「相変わらずアニメスタッフはいい仕事しやがる」と思ったのは、ラーメンマンに説得されて出てきた回想シーンに、原作では出てこなかった「一緒にブロッケンマンの墓参り」のシーンがチラッと出てきたとこ。あれ、サイドストーリーのシーンだから原作には入ってなかったんよね。心憎い演出である。あと改変といえば、クラッシュマンの最期がちょっとグロさを増した感がある。原作だと体内で心臓を握りつぶす描写なんだけど、アニメだと見やすくするためか、わざわざ外に引っ張り出してぐちゃってやるのよ。ほんでロボ超人だから吹き出すのが真っ赤な血じゃなくてちょっとオイルっぽい茶色がかった液体なのは放送コードの関係なのかどうか。いや、その直前に「これがベルリンの赤い雨だー!」ってめっちゃ降らせてましたけどね。「ロボ超人の心臓ってこんな感じかーーーー……あ、知ってたわ。めっちゃみたことあったわ」ってなりました。 さて、この後は第2陣の中では割と「いいとこなし」で終わってしまうマーベラスさんですが……今回は尺の都合でラーメンマンの台詞がいくらかカットされた関係上、やたら勝手に喚き散らす口数の多いやつみたいになってましたね。まぁ、実際よく喋るんですが。アイキャッチの解説には「完璧超人だけど正々堂々がモットーできっちりしてる」みたいなフォローが入ってたので許してあげてね。まぁ、肩にあんなもん背負ってる時点で正々堂々もクソも無い気はするが、それを言い出したら大半の超人がレギュレーション違反になるのでしょうがない。ちなみに、修行シーンの思い出を確認すると、マーベラスの肩に双龍が生えたのはまさに拳法の修行中である(若い時にまだ龍が乗ってない描写がある)。……極意書以外にもやべぇもの色々取り扱ってるんでしょうかね。ほんとイカレた流派だよ。 フツーに良きスポ根、第3話。やっぱ色んなとこが丁寧ですね。コミカルなパートの作画の崩し方なんかも愉快なんだけど、今回はコンテがナベシンだったわ。まぁ、それだけが理由でもないだろうけどね。 さて、3話目ということで各アニメもそろそろ基盤が見え始める時期だが、今作は1話目の印象をずっと維持できる程度には高品質である。スケーティングモーションをCGで処理する部分が上手いことハマってるおかげだろうか、画面の見えが自然に出来ていて、それ以外のシーンで大きく動かす部分もシームレスにつながっている。素人目線なので何も分からん状態で感じたことを書くと、もしかしたらENGIのバリッとした画面デザインが「氷上の表現」と相性が良かった部分はあるのかもしれない。これまでの作品を見るとどうしてもライティングが強いというか、原色強めでシャキシャキしたラインを強調するENGIのデザイン性はどこか浮いてしまう部分もあったのだが、これが「キラキラ光る氷上のダンス」であったり「スポットが当たる花形の舞台」だったりするとライティングに理由ができるおかげで自然に見えることになる。その上でキャラクターの表情なんかのディティールまで描き込まれているおかげで真剣な表情芝居も、コミカルな顔芸も自在に乗せられるのがありがたい。多分原作コミックのいのりちゃんも可愛いんだろうなぁ。 というわけでアニメとしての出来は万全。その上でストーリー的にもダレるところがなく、まっすぐなスポ根展開ながらもワクワクするシーンが続いている。2人目のライバル(?)となるだいぶ変な子・ミケちゃんも登場して色んな意味で賑やかである。CVが当然のように木野日菜ちゃんなので「ロリの饗宴」みたいな趣があるな。この子がまたコミカルなシーンで映えるのだが、「大人」との関係性が微妙なようで、今後シリアス展開になってどういうふうにいのりちゃんとの差異が掘り下げられるかは気になるところ。 そして、そんな「大人」代表の我らが司先生が「まっすぐなスポ根」を支える重要な屋台骨。今作が見ていて気持ちいいのは、司がいのりのことを「子供扱いしない」からだ。子供の指導ってのはなかなか難しいもんで、「子供扱いしない」と簡単にはいうものの、だからって無理難題を押し付ければいいというもんでもない。発展途上のお子さんには大人とは違う部分が(肉体的にも精神的にも)あるわけで、そこはきちんと分別ある大人がコントロールしてやる必要はある。そういう意味で「子供として扱う」必要はあるが、司は持って生まれた気質なのか、子供だろうが動物だろうがまっすぐに向き合うタイプ。いのりのこともきちんと「1人の人間」として接しており、その姿勢が子供にもきちんと届くのである。その上でコーチとしてのスキルも充分に備わってるってんだから実に憎らしい。まぁ、こういうまっすぐなヒーローがいてこそのスポ根ですわね。 1話の導入とかを考えると、もしかしたら今後は司自身も身の上に悩む展開とかが来たりするんだろうか。どう見ても指導者としての資質はありそうだし、このままコーチ職に骨を埋めても文句は言われなそうだけどね。 これは……良いアニメですね、第2話。なんかね、1話より2話の方が今作の強みをグッと感じられた気がする。多分好きな作品になるわ。 まぁ、そもそも声優オタクの人間は「声の表現」である朗読・放送部の活動に興味が持てるのは当たり前なのだけど、先週書いた通りに「声の仕事の良さ」をアニメで(というか声優の演技で)副次的に表現するのは結構大変。我々視聴者は声優の仕事を聞いて「いい仕事するなぁ」と思ってしまうわけで、そこにさらにもう1階層挟んで「このキャラはいい仕事をしてるんだなぁ」と、言い換えれば「この声優はいい仕事をしてる仕事をしてるなぁ」と感じるってのはかなりの難行なのである。そして、今作は一定の水準でそのハードルをクリア出来ていると思う。 2話目は個性的な放送部の面子を紹介するお話。前回時点で主人公の花奈ちゃんと部長の薄頼瑞希に関しては紹介されていたが、そこから追加の新入生3人+先輩2人のトータル5名を追加して一気に導入するってのは情報量がやや多い。しかも全員が「放送部にくるなんらかの理由がある」奴らということで、個性はあるけどそれを動きとして表現しづらいというおまけ付き。改めて武田綾乃もめんどくせぇ題材を選んだもんだとは思うが、アニメになるに際し、最大の強みである「声のお仕事」はしっかり機能している。 今回の殊勲賞は2人。まず1人目はもちろん、あからさまなツンデレツインテという出来すぎキャラの新入生・夏江杏。つっけんどんな態度はほわほわヒロイン花奈と分かりやすい対比になっているが、「とっつきにくいけど別に悪いやつじゃないんだろうな」という印象を与えつつ、中学時代から貪欲に上を目指し続けた「放送部での勝ち負け」にこだわる姿勢と、その精神に裏打ちされた確かな実力も感じさせてくれる。CV担当はここ最近飛ぶ鳥を落とす勢いの和泉風花。それこそ花奈みたいなもっとぽやぽやしたイメージだったのだが、こうまでカチリと切り替えられる「声の仕事」をこなせるとは。まぁ、みんなして職業声優なんだから「トレーニングした高校生」の役ができるのは当たり前といえば当たり前なのだが……実際に「アナウンス原稿」を読む時の声の張りや音の立て方など、確実に「声優志望の若者が必死に積み上げてきた努力の結果」で生み出されているものだ。「声質は最大の才能だ」ということを作中でも繰り返し強調されていたわけだが、和泉風花のボイスなら向き不向きなんて吹き飛ばしてどこにでも照準を当てられそうである。 今回は男子部員は音響志望の冬賀が性根の良さをアピールできた程度でまだあまり前面には出てきていない関係上、もう1人の注目キャラは部長の瑞希。「声の表現」の研鑽場である放送部を仕切る事実上のトップを任されたのは、泣く子も黙る島袋美由利。まぁ、そりゃ一声でどうとでもできるでしょう。奔放な部長に合わせるおとなしめの副部長に安野希世乃という配置も心憎い。もう、こんな放送部なら全国優勝待ったなしやんけ。 と思ったところに突然ぶっ込む遊佐浩二。全部持ってく遊佐浩二。そうかー、演劇部かー。そういう展開になるのね。これ、作品が進んで上のレベルになるともっとエグい声の持ち主とかが現れるんだろうか。石田彰とか(石田彰が高校生の大会に出ていいわけないだろ)。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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