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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「アポカリプスホテル」 7

 遅ればせながら、今期も新番チェックがようやくゴールイン。今期執筆された新番チェックは52本。このうち2本がショート枠にちょっと触れただけなので実質50本くらいと、だいたい冬クールと同じ数値に落ち着いた。これは入れ替わりの多い春クールとしては抑えめの値であり、以前切ったおかげで2期が視聴候補に入らなかった作品などもあるため、着実に本数削減の効果は出てきている。頑張って健康で文化的な最低限の生活を目指そう。ちなみにこれらからショート枠を除き、前クールからの引き継ぎ作品や、改めて放送を再開した「君と僕の最後の戦場〜」なども加えた55本が今期の視聴本数ということになるが、すでにN話切りは始まっており、これを書いている時点ですでに−4で51本。今後1、2週間でこの数は増やすつもりなので、より快適なアニメ視聴ライフに近づくに違いない(えぇ、違いない)。

 というわけで、そんな幸せな僕の視聴生活の最後に訪れたのがこちらのアニメ。ほんとはもっと放送が早かったのだが、我が家で視聴できるAT-Xの初回放送時間が地獄の金曜夜に被ってしまったため、面倒なので再放送の時間にずらした結果一番遅いスタートとなった。そして、この作品を最後にしたことがなんかしらの運命だったんじゃないかと思えるくらい、よく分からん刺さり方をした。あかん、ワシこれ大好きかもしれん。

 前クールの「誰ソ彼ホテル」に続けてのホテルアニメというちょっと不思議な巡り合わせで、開始直後は「なんかSFちっくだし、イメージとしては『北極百貨店のコンシェルジュさん』みたいな作品かしら?」とか思っていたらあれよあれよと世界がアポカリプス。「どっちかってぇとラザロの世界線じゃねぇか!!」という怒涛のアバン。そのあまりに救いのない展開と容赦ない描写の繋ぎ方に一気に引き込まれる。「こないだまで死後の世界のホテルのアニメだったけど、今度は世界の死後のホテルだぁ」とよく分からない感動があった。

 その後も、人類がいなくなった地球で甲斐甲斐しく業務を続けるロボットたちの様子を、時におかしく、時に物悲しく描く筆致がなんとも叙情的で、私は意味もわからず泣いちゃったシーンがあるし、大笑いしたシーンもある。ホテルの十則の文言とかも不思議な味わいがあるし、とにかく1つ1つのシーケンスのつなぎが気持ちよくて、「次は何がくるんだ?」とワクワクしてたらあっという間に30分が終わってしまった。冒頭で「竹本泉のキャラデザでしょぉ、ちょっと今の時代だと古臭い感じがするよね〜」とか調子に乗っていたのに、放送後には主人公のロボちゃん(ヤチヨさんというらしい)が可愛くて可愛くてしょうがなくなっちゃった。あとハエ取りロボさんも可愛い。ぴょこんと受付カウンターにのって「RECEPTION」が表示された時の「お前も応対できるんかい!」が最高に愉快だった。

 もちろんドア開けロボさんとのトンチキなやりとりと、彼のどこまでもギャグで硬派な生き様は笑わせてもらったし、軽妙なツッコミのタイミングとロボのくせにコロコロ表情を変えるヤチヨさんには「お前、余計な機能積み過ぎやろ」という冷静なツッコミなどどうでもよくなっていく。彼女たちが過ごした100年もの重みを感じればグッとビターで悲しいお話のはずなのに、そこにギャグを混ぜた時の感情の揺れ動きがとても綺麗。これがCygamesPicturesの安定した作画で紡がれるってんだから、文句のいいようもない。

 なんで自分がここまで入り込んじゃったのかはまだよく分かってないし、2話目以降にどう転がるかもさっぱり分からないのでこっから一気にどうでもいいアニメになる可能性はあるのだけど、そうじゃない予感がある1話目。今作はオリジナルなんだよな。こういう作品が出てくるとオリジナル界隈もまだまだ捨てたもんじゃない。

 

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○「日々は過ぎれど飯うまし」 5

 ソースカツ丼ってスタンダードなカツ丼に勝ってる点がほとんど無いと思ってる過激派なんですが、みなさんどうお考えですか? ……カツのサクサク感は優先されるかもしれんけど、あたしゃ「あったかい白飯にキャベツの千切り」っていう組み合わせがアンシナジー過ぎて……。

 久しぶりのP.A.WORKS大好きおじさんだよ! ……でも、おじさんは白状すると、視聴中に全然P.A.とは思ってなかったんだ……いや、まじでびっくりした。最後のクレジットだけ見て「へぇ」ってなったんですよ。それくらいに映像に雰囲気は感じなかった。いや、後から観て「言われてみれば……か?」くらいにはなったけども……でも、冷静に思い出してみれば前作の「サクナヒメ」あたりからあんまり昔ながらのP.A.っぽさってのは感じなかったもんな。しかも今回の監督は川面さんで、スタッフとしては「のんのんびより」のメンバーらしいし、いや、そこにつながる雰囲気もあんまり感じなかったが……全体的に掴みどころが無い作品だった。

 ただ、だからとて何が悪いってこともないんだよな。文句があるとしたら「深夜アニメでこんなもん、飯テロすぎるやろ」っていうくらいなもんで、そう感じたということは食べ物の映像もきちんと美味しそうに描けている。ソースカツ丼、別に嫌いなわけじゃないからね! あれはあれで味があり、温卵トッピングとかなかなかの破壊力だ。今後は試聴する時間を考えた方が良さそうだって話。まぁ、それ以外の部分においては「フツーの女の子趣味アニメ」っていうラインは特にはみ出さない。なんかこう、主人公の「コミュ障具合」とかも、変に強調し過ぎずに「あぁ、こういう引っ込み思案な感覚って、あるよねー」くらいのレベルで抑えられていたり、出会いのエピソードで取り立てて劇的な展開を用意していなかったり、ほんとに「日常の一コマとしての食事シーン」をフィーチャーしようという狙いがあるんじゃないかという作劇。これはこれで誠実な姿勢だとは思うが……「ざつ旅」のところでも書いたが、旅やグルメはすでに地上波番組で飽和状態の「飽き飽きするエンタメ」の1つでもあるので……その辺のブレイクスルーが今後の展開で発生するかどうかが勝負の分かれ目。そして、なかなか発生させにくいような気はしている。

 
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○「戦隊大失格 2nd Season」 ―

 つい最近まであんだけ戦隊レッドが暴れ回ってたせいで、この作品が戻ってきてどういうテンションで観たらいいのかよく分からないの。いや、1期時点から正直よく分かってなかったけども。

 日曜夕方枠から深夜の「アガルアニメ」枠に移動。いいのか悪いのかはよく分からんが、個人的には夕方枠は相性が悪いイメージがあるので、深夜になったおかげでもうちょい素直に向き合えるようになるかもしれない。1期は「なんか思ってたんと違うなぁ」というのでうまい具合に刺さらなかった記憶があったが、2期目はそうした「予想と違った方向性」が前提で話が進むのでマッチングの齟齬はより影響が小さいはずだ。実際、今回はいきなりレッドキーパーの悪行三昧から話が始まったが、「そうそう、こんな感じだった」とすんなり飲み込むことが出来た。まぁ、相変わらずここから話がどう転がっていくのかは想像もできないが、ちゃんと戦隊愛があるかどうかだけでも見定めさせてもらおう。今のところ、要素として残ってるの各話サブタイトル(とピンクの中の人)くらいやぞ。「この星をこの街を」は名曲。

 
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○「華Doll* -Reinterpretation of Flowering-」 4

 えっと、完全にチェックリストから漏れてました。常々書いてる通り、私はほぼ予備知識がない状態で、先入観を持たないよう、某サイトのリストを見ながらただ粛々と予約録画を登録して右からくるアニメを左に受け流すスタイルを採用している。こうでもしないと、毎シーズン560本ものアニメを全部チェックすることが不可能だからだ。ただ、マンパワーなもんでどうしても取りこぼしが出る。今期はこの作品について、完全にチェック漏れしていた。先週からスタートしていたのだが1話目を保存する方法がなくて「やらかしたか」と思っていたが、唯一視聴可能な配信サイトであるアマプラでも配信していたため、とりあえず録画は置いといて1話目だけ視聴した形。

 でもまぁ、取りこぼしても問題なかったか……という程度のものだったのでそこまでショックではない。男性アイドルものという時点で高確率でNot for me であり、よっぽどの引きが無いと視聴断念のパターンが多いことは過去の経験から知っているし、1話目での印象もそれを塗り替えるほどのものではなかった。まぁ、バックグラウンドがさっぱり見えてこないからまだまだ判断できない状態ではあるのだが……いつも通りにWikiで確認すると、こちらのプロジェクトは元々「キャラクターCDシリーズ」だという。ん? そんなシリーズあるか? 音声作品だけでリリースしてたってことなのかしら。まぁ、アイドルものだったらなくはないのか。

 制作は過去に「でこぼこ魔女の親子事情」のみを元請け担当した「A-Real」という新興スタジオで、映像的にも1話目から大したことない。見逃したこともあってこのままフェードアウトでもいいかな、とは思っているのだが、唯一気になるのはその設定があまりにもトンチキであることだろうか。「人間の脳に花の種を植える」だけでも怖いのに、そこから「花を咲かせることによって潜在能力を解放させる」→「最高のアイドルを目指す」と因果関係が何一つ繋がってないのがすごい。あまりにも想像の埒外なのでここから何が起こるのかは正直気になってしまった部分はある。メンバー内でバイオテロが起きて殺し合いとかになると少し興味が湧くかもしれないが、絶対そんなことにはならないんだろうな……。

 さて、どうしたもんか。


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○「宇宙人ムームー」 6

 なんも知らんでタイトルだけ見て「ムームーだって猫である」っていうフレーズを思いついてから視聴を開始したらガチで猫だったもんでびっくりした。

 世の中にはまだまだ知らない漫画があるもんだなぁ、と感心してしまうアニメ。昨今アニメ化のための原作が足りないなんて騒がれますが、まだまだ探せばいくらでもあるんでしょうね。全く知らないタイトルだったけど、いい具合に刺さりました。もしかしたら今期の「ユルいけどなんか好きになっちゃうギャグ枠」はこれかもしれません。まぁ「猫+宇宙人」の足し算は「カワイスギクライシス」とだいぶ共通してるので、「お前は猫好きなだけちゃうんかい」とは思われるかもしれないが……でも、多分本質的に違うと思いますよ。だって、今作の猫はそこまで可愛くないもの。

 制作はOLM。部署の多いスタジオなのでスタッフ名を見てもピンとは来なかったのだが、監督もどうやら地上波作品はこれが初のようなので、先が読めない未知のスタッフではある。でも、1話目のデザインワークは普通に感心したけどな。ギャグアニメのキモであるテンポの良い演出、ヒロインの女の子に合わせてそこまでけばけばしく飾り立てるわけでもないけど、ほどほどにポップな色合いも出しつつ、あまり押し付けがましくないネタ回し。例によって合わない人には空気みたいに扱われちゃいそうだけど、私は「ギャグ」「SF」「青春物語」(あと「科学教育」)のバランスがいい具合にハマりました。

 特にSF部分の設定の妙かな。「超文明を持つ宇宙人の、終末戦争の生き残りのアホだけが地球にやってきた」っていう設定は目から鱗の便利設定で、ムームーは地球を馬鹿にできるくらいに圧倒的な技術の断片こそ使いこなすが、その理屈はさっぱりわかっておらず、地球で科学のいろはを勉強し直さなきゃいけない。おかげで、たとえば「食料によるエネルギー摂取の必要すらないエコロジーな生態のくせに、気過熱や摩擦熱すら分からない」というチグハグな設定もOKになっちゃうのだ。これにより、作者側もそこまで高度な知識に限定せずに好き放題教育番組みたいな内容を盛り込むことができる。第1回が電子レンジってのも分かりやすくて良い例で、「仕組みはなんとなく分かってるつもりだけど、実際に何がおこってるか説明しろと言われたら難しいし、自分で作れって言われても絶対無理」という端的なサンプルとして、導入を綺麗に果たしている。まぁ、今後この路線のネタ回しをどれくらい重視するかは分からないが、おっさんになっても子供の心を忘れずに、アニメを見ながら学びを得られたら楽しいではないか。

 少なくとも退屈する暇はなかった1話目。今後の展開に期待するには充分だろう。そして中の人のお仕事ぶりも見事なもの。小桜エツコのお仕事、実は久しぶりに聞いた気がするが、声のせいでどこぞのケロン人のイメージになっちゃって面白い。あと小桜さんが「桜子」って呼ぶのもちょっと面白い。桜子役の春海百乃という名前は初見だが、どうやらこれが事実上のデビューみたいな若手らしい。とてもそうとは思えない良きお仕事ぶりでした。最近はほんとに達者な若手が多いよねぇ。

 そしてなんと、エンディングがこの2人の歌唱でして……去年から続く「唱」→「マツケンサンバ」のカバー曲エンディングの流れにまさかの「さよなら人類」が追加されるという。こざエツさんが歌う「さよなら人類」、これだけでもみる価値あるよ。アニメーションも可愛くてとても良い。


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○「mono」 6

 ゆるキャン第2章。いや、キャンプしてないし、そもそもゆるキャン自体がまだ続いてるから……じゃぁ単なる「ゆる」やな。

 ゆるキャンの作者がなんか新しい連載始めた、っていう話は当時見聞きしていたが、「雰囲気からして完全にゆるキャンの焼き直しみたいなもんだろ……よくもまぁ、同時連載でそんなことできるもんだな」と勝手に思っていた。まぁ、実際ゆるキャンの雰囲気をコピーしてる部分も多々あるのだが、同じ作者ならそれは当然のこと。初めて観た1話目は、ちゃんと独自の面白さは確保されていたように思う。まぁ、単にキャラデザが性に合ってるってだけかもしれないけど。

 「写真部」が舞台なので題材は一応「カメラ」なのだけど、「アクションカメラ」という、私のようなヒキニートには全く縁のない代物が取り扱われているのがまず新鮮。そのような存在があることすら知らなかったわ。ちょっと面白そうでググってみたけど、お値段もピンキリで色々あるのね。普通のカメラも金かけりゃそこそこするわけで、いろんな機能付きのカメラを買ってみるのも一興かもしれません(まぁ、私は結局買わないけど)。

 そんなカメラを手に写真を撮るのが目的の女子高生ゆるギャグ漫画。それこそゆるキャンだってスマホでバシバシ写真を撮っていたのだから差別化が難しそうにも思えるのだが、大きく違うのは部員たちの設定部分。なんと、主人公・さつきが先輩推し、そして親友がさつき推しという百合の大渋滞。そしてこんだけあからさまに百合要素を提示しているのに、全く百合の雰囲気を感じさせないあっけらかんとした空気。なんとも珍妙な人間関係である。卒業した先輩はさつきが自分の写真を大量に撮り続けているのを知ってたくせして、卒業の時のあのさっぱりした態度はすごいし、親友・アンちゃんの露骨な愛情も2人の人間関係に全く影響を与えていないという。まー、分かりやすくていい出だしですけどね。「好きだ」と言われちゃ、いちゃもんのつけようもないし。「将来的に縁側で一緒に茶を啜る」が目標の百合、ちょっと高次元すぎる。

 そんな人間関係の刺激もありつつ、いつも通りのあfろテイストでつづられるゆるっとした進行。制作スタジオのSoigne(ソワネ)というところはまったく聞いたことがなかったが、これが初の元請け。一応エイトビットからの分社なのかな? 少なくとも1話目時点で映像に一切の不備はなく、サクサク進む感覚は嫌いじゃない。このままのユルテンションで行ってくれるならそれこそゆるキャン同様にのんびり楽しめる枠になりそうだ。ちなみに監督は「呪術廻戦」で副監督を務めていた人らしいぞ。

 なお、言わずもがなだが加点要素は中の人補正による。おそらく今期の作品でもっともうえしゃま濃度が高いのはここになりそうなので、私としてはマストアイテムだ。我が家ではほぼ同時刻に「悪徳領主」が放送されており、そちらも濃度は高いのだが内容が絶望的なのでこちらに避難することとする。他にも「忍者と殺し屋」でも主役に抜擢されていた三川華月という若手がこちらでもメインに大抜擢。注目されてるのかしら。期待しときましょう。

 
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○「神統記(テオゴニア)」 4

 これも「マジックメイカー」っていうタイトルで発表されてもおかしくない作品ですね。まぁ、1話目で出来ちゃったけど。

 タイトルからは分かりにくいという意味で珍しく、それだけで若干の差別化が図れていると言えなくもないなろう作品。こういうタイトルでも通ることは通るんやね。まぁ、意味はわからんけど。一応確認すると「Theogonia」とは古代ギリシアの詩人・ヘシオドスの叙事詩だそうです。まぁ、そこだけ分かったとて原典を知らんかったら何をどう引用したいのかも分からないんですけどね。何かしらの壮大なサーガを描こうという意識だけは感じられるような、そうでもないような。

 そうして他のなろうとは多少異なる部分もあるのでアレルギー反応はあまり出てこないのだが、なんというか……良いとか悪いとかじゃなくて、「薄い」。すげぇ真っ当な幕開けではあるんだよ。どっちかというとなろう小説の1話目というよりはジャンプ漫画の連載1回目みたいな印象かな。「ここから何が始まるんだろう」という期待は持たせられているとは思うのだが……アニメの画面が薄い。

 制作は旭プロダクション。これまた可もなく不可もなく印象のスタジオで、監督もあんまり印象はないがかなりのベテラン。つまり古くからのスタジオで古くからの作り方をしたオーソドックスアニメなのである。そこにさらに「どこかオリエンタルで質素なファンタジー世界」という素材が加えられ、なんとも言えない地味さに繋がっている。毛嫌いする理由もないのだが、どこから楽しんだらいいのかのとっかかりさえ掴めない、そんな印象。

 そして、そこに唯一の異物感として挿入されているのが、なろう名産の転生要素。1話目の展開は全部まるっと飲み込めるものなのだが、その中で転生要素だけ浮いてるんだよ。別になくてもいいんだよ。こっから先で転生に関わるあれこれが描かれることになるのだろうが、こいつの前世が現代人だろうがなんだろうが知ったこっちゃないし、おにぎりのくだりとか、突発的に「あ、転生要素入れときますね」みたいにしてなおざりに要素を付加されると「なろう界隈に親戚を人質にでも取られてるんか?」と不安になってしまう。ふつーに「魔法という存在にたまたま目覚めた少年」の話でいいと思うんだけどね。

 まー、1話目から勝手に想像して文句を言ってても始まらない。一応は様子見程度の作品ではあるが……この「薄さ」をどこかで解消できるかなぁ。それにしても今期は花澤シーズンだなぁ。

 
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○「忍者と殺し屋のふたりぐらし」 6

 タイトルの「忍者と殺し屋」の部分だけ見て「キルミーベイベー」を思い出した人、先生怒らないから手をあげなさい!(目を伏せて手をあげる)

 毎シーズン1つくらいはある「なんかユルいけど妙に気になっちゃうギャグ」枠の有力候補。いや、でも今作はアニメーションもしっかりノってるしあんまりユル枠じゃないかも。まぁ、初っ端の良きテンションに素直に引き込まれましたよ。キルミーほどの不条理ではない……とか書こうかとも思ったが、1話目でヒロインたちがなんの躊躇いもなく3人も人間(しかもうち1人は一般人)を惨殺した上で世界から抹消してるの、たいがいやな。

 ちょっとびっくりなのは、今作の制作がシャフトだということ。監督が宮本さんだし、メインのアニメーターには伊藤良明氏も参戦し、座組を見るだにがっつりシャフト。まー、最近はシャフトも「アサルトリリィ」とか多少独自色を薄めたアニメも作り始めており、「新房昭之の1人スタジオ」みたいな性格はちょっとずつなくなってきているが、いうても宮本さんだって新房組の筆頭。見ればその手癖はそこかしこに見て取れる。そして、私みたいなシャフト礼賛人間はそうした断片だけでもちょっとほっこりしてしまうものである。理屈抜きで、なんか落ち着くんだわ。

 「シャフトらしさを残しつつ、より適応できる形へ」というのはスタジオの目指す当然の方向性であり、ドタバタギャグ作品はそのための試金石としてちょうどいい。元々新房流だってギャグとの相性は良かったのだし、そこを今のスタッフでブラッシュアップした結果、どこか懐かしい丸っこいテイストのギャグアニメがポップでキッチュな展開を見せてくれるならありがたい話。今作は特にオープンエンドなんかでもセンスが爆裂しており、今後も殺伐としながら朗らかなギャグが楽しめることだろう。「ニートくノ一」と色々被ってるのはご愛嬌というかタイミングの妙(まぁ、忍者がやってることはニートと真逆ではあるが)。


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○「完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる」 3

 なんでこう、「なろうのザマァ要素に出てくるクソアマ」役が立て続けに回ってくるんだよ。(とある声優の信奉者談)

 まぁ、それだけザマァの要素が必須ってことなんでしょうね。それにしても今期は(今期も?)追放系多いな。しかも割としっかり前世パートとか追放パートに言及する作品も多くて、ほんとに人間の愚かさを煮詰めたみたいな展開がキツい。

 注意しなければいけないのは、ここでいう「人間の愚かさ」というのは作中で描かれる「素晴らしい聖女のはずなのにその価値を理解せず容易く手放してしまう衆愚」のことではない。「なんでこの設定で通ると思ってるんだよ」という作者側の話である。1話目は私のなろうアレルギーもあって本当にイライライライラさせられたが、それはもはや作中の愚か者への怒りなどではない。そんなふうに作品内に感情を置けるほど世界が成立していないのだから。そりゃま、「もはやテンプレなんだからそこを凝ってもしょうがないだろうとか」、「民衆の愚かさを描いた物語なんていくらでもあるんだから、今作だってその一例でしかないだろ」とか色々考え方はあるだろうが、なんかもう、この設定で問題なく読者が理解してくれると思っていることに腹が立つ。本作に置ける追放劇、マジで理解が及ばないんだよ。「そんな奴おるかい」をさも当然のように紡いでいくもんで、「多分、なろう界隈ではこれが当たり前の行程として受け入れられるんだろうな……」というのが一番辛いポイントだった。もう、治安も何もあったもんじゃない。

 加えて腹立つのは、本作は制作がTROYCAなもんでアニメとしてはちゃんとしてるんだよ。キャラデザも綺麗だし、画面に不備もない。与えられた物語をアニメにするとしたら多分この形がベストアンサーなのだろう。ちょっと前までなら「画面は綺麗」っていうだけで減点は堪えてたのだが……もーいいや。イライラしたというその感情を優先するわ。

 ただ、一応巻き返し(というかリセット?)の可能性として、「今後一切元の国の話を描かない」というパターンはありえるかもしれない。婚約破棄の流れなんてあくまでヒロインのメンタリティを構築するための一要素でしかないのだから、「1話目で全部描いたからノルマ終了!」ってんで、あとは隣国でちやほやされるお花畑のんびりお姫様ライフだけが描かれる可能性も。ここからトリリオンゲームばりに聖女様が奇跡の政策を連打して幸せを築く物語なら、まぁ、今週分のイヤ要素は計上されずに済む。まぁ、その場合も単なる凡百のなろうでしかないのだが……王子様にちやほやされる実は素敵なアタクシは少女漫画的にもテンプレとして成立するからね。そこで臭い消しがうまくいけば、映像のクオリティで純粋にプラスになるかもしれない。見たいかどうかは別として。個人的には、妹の本渡ちゃんが恨み骨髄で元の国を滅ぼして姉のところに転がり込んできたら評価アップ。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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