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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ミュークルドリーミー」 6

 「SHOW BY ROCKが終わってしまった悲しみを、同じサンリオキャラのアニメで癒すんや……」→「あっ(絶望的察し)」。これは……早朝サンリオアニメですわ……。

 日曜朝のアニメを開拓しようシリーズ最終章。こちらはサンリオキャラのアニメなのだが、冒頭は豊崎愛生ボイスでの脳が軟化するところで幕を開け、さらに井上喜久子ボイスの異世界女王でこの世の安寧をもたらし、その後全てをぶっ壊しに行くという完璧な1話目になっている。いや、ぶっ壊れたと思ったのは私のまなこに映った幻想かもしれないが……これは危ない匂いがしますね。主人公(?)みゅーの顔、どう見ても畜生フェイスにしか見えないんですよ。これはね、マイメロ大先輩やジュエルペットルビー先輩の跡を継ぐ、期待の新人な気がしますね。

 様子がおかしいのも、オープニングクレジットを見てすぐに頷ける。何しろ監督は桜井弘明なのだ。1話目、序盤はまだ様子見くらいの助走だったのだが、次第に「よし、身体はあったまってきたな?」みたいなノリでどんどんテンポが加速し、最終的には朝の女児向けアニメだろうがなんだろうが気にしない速度でやれることを全部詰め込んでいた。これ、1年スパンのアニメになるのかな? 1クールでもお腹いっぱいになりそうな気もするんだが。ちなみに夢の中の世界で登場したモブの造形が「デ・ジ・キャラット」の時の秋葉原のモブと完全に同じ姿なのは笑った。ついでに今作は企画協力に今千秋が名を連ね、オープニング映像の担当が大地丙太郎、エンディングアニメは岩崎良明だったりする。もう、総力戦やないか。

 ハイテンポな中でも情報が交錯しないように書き文字演出をふんだんに盛り込み(部長)、各キャラが同じ方向を向いているように見せかけて実はかなりフリーダムに散逸していく作劇は常に刺激に満ちている。やってることはプリキュアと変わらんはずなのだが、何故か肉弾戦を繰り広げるプリキュアよりもこっちの世界の方がよほど暴力的なイメージすらあるのは不思議なものだ。

 さぁ、舞台は整った、デジキャラットか、マイメロか、はたまたここたまになるのか。可能性は無限大。絶対途中で鬼畜先輩たちが乱入する話が出てくるに決まってる(リルリルフェアリルの時はコラボ回があった)。日曜朝の締めはこれで決まりだ。キマってんな。

 

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○「トミカ絆合体アースグランナー」 4

 せっかくなので、普段スルーしがちな日曜日の朝番組も少し漁ってみた。なお、これまで触ってこなかったシリーズ作品については引き続き触れないようにしてるのでご容赦を。具体的には「遊戯王」系、「デュエマ」系、あと「プリチャン」系である。この作品は、一応系列としては「トミカレスキュードライブヘッド」からの系譜ではあるが、放送局も違うし、単に「トミカをイメージしたアニメ」というくらいしか共通点は無いので新作として処理する。ちなみに、テレビ大阪主体での全国ネット番組って久しぶりらしいで。

 とまぁ、余計な前置きはしたが、やっぱり普通の朝アニメじゃなかろうか。自動車おもちゃが主体のアニメといえば、随分前に「ジャイロゼッター」はみていたのだが、「ドライブヘッド」は結局見なかったのは、あんまりアニメ的な意外性がなさそうだったから。こちらも同じようなノリならあんまり……とは思ったけど、むしろスーパー戦隊的な合体ロボのノリだな。というか「しゃべる自動車とバディを組んで地球を異星人から守ろう」っていうコンセプトが完全にキラメイジャーと一致してんだよな。車の声が鈴村健一か檜山修之かの違いである。そして、なんと監督が「妖怪ウォッチ」のウシロシンジ。ガイド役マスコットのCVが遠藤綾であることも重なり、なんか「妖怪ウォッチの中でケータが悪ふざけみたいにしてやったスピンオフ」みたいな雰囲気になっちゃうのは何だろうね。格好いいヒーローもの、ロボットもので、ロボの造形なんかはトランスフォーマーとしてそれなりに気合が入っているはずなんだけど、全体的にユルめの雰囲気なのでどこまでがマジなのかが計りにくいなぁ。

 でもまぁ、「お子さんたちは格好いいと思ってくれる」感じのデザインにはなっていると思うので、うまいこと玩具が売れるようなら多少は期待してもいいアニメなのかな……。ちなみに時間帯は、完全に「キラメイジャー」の裏なんだ……。エンディングでダンスするとこまで完全に一致だ……。なぜそこにぶつけた……。

 

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○「デジモンアドベンチャー:」 ー

 そっとしとこう。一応鬼太郎の後番組だし、視聴はしてみたが……私はデジモン文化との接点がないおじさんなのだ。もっともよく見かけるのは「みんなでカラオケ行ったら誰かが『Butter-Fly』を入れたときに流れる映像」で、私にとってのデジモンは「ネットの中の生き物」ですらない。「カラオケの画面の中の生き物」なのである。

 ただ、実際に1話目をみていて「あれ、この感じ、みたことあるじゃん……」ってなって久しぶりに思い出した。そう、約4年前に放送されていた「アプリモンスターズ」の存在を。あれは一応1年間見てたんだっけな。とにかく、以上が私とデジモンの接点の全て。よって特に興味もなければ先入観もないはずなのだが……なんかこう、作品全体から「有名作品をリメイクしなきゃいけないデリケートな気負い」みたいなものが感じられる気がするのはそれこそ先入観なのかしら。1話目として、導入として、どうにもピントがボケていて、あんまり少年向けの朝番組っぽくないんだよね。

 一番違和感があったのはとにかくいちいちテンポが遅いこと。必要以上に止まったり、セリフに間が空くシーンが多くて、せっかくいろんな顔見せになるはずの1話目なのに勢いがない。音響でもなんか引き気味の効果音やBGMが乗っているために高揚感は無い。まぁ、シリアスなシーンなので敢えてバカみたいなノリを避けたのかもしれないけど、この後徹底的にシリアスで行く作品でもなかろうし、ちょっと方向性が見えてこない。おそらく、無駄に軽薄にせずに1つ1つのシーンに重みを出そうというのは「作品の歴史への配慮」というか、何かとリメイク作品が比較されてしまうためにバカにされないように配慮してのことのような気がするのだが、もともとが可愛い(?)モンスターと一緒に戦おうっていう作品なのに、そんなに仰々しい登場シーンにしてもしょうがないと思うんだけどね。

 そもそも「アプモン」が「デジモンを現代風にアレンジして世相に合わせた作品」だったわけで、今更もう一度先祖返りする意味ってあるんだろうか? デバイスの中の古めかしいインベーダーゲームみたいな画面とか、今の子供達が見たところでさっぱり分からないし面白くもないだろう。主に「元のデジモン」を見ていた層を狙っているのだと思われるのだが、その層は、今更日曜朝のアニメを見るのかどうか……(まぁ、その頃見てなかったのにアニメ見てるおっさんもいるけどさ)。

 とりあえず、思い出補正も思い入れも無いので、1話目の感想は「そっとしとこう」です。来週以降も追い続けるかどうかは現状未定。他の日曜朝アニメが面白かったら退避してもいいかな……。

 

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○「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢の転生してしまった…」 5

 略称は「はめふら」らしいよ。もうちょいこう、タイトルを工夫する余地はないのか。無いんだろうな……現代なろう文化では「タイトルだけでとにかく読んでもらえるように全部説明する」っていうのが常識らしいのだが、せめて製品化するときに新しい名前考えてあげるとか、取り回しのいい方法は無いもんなのかね。

 さておきなろう文化らしいのだが、私が十把一絡げにするために用いている「なろう系」とは少しベクトルの異なる作品。私はアニメ以外の媒体を基本的に摂取しないために全て聞きかじったことになるのだが、どうやらなろうにも流行り廃りはあるらしく、一時期を境に流行り始めたのが通称「悪役令嬢もの」と言われるジャンルらしい。今作1話を見れば概要は分かるが、これまでの「チートスキルで主人公ポジに転生」ではなく、既存のゲーム世界の「負ける側」に転生し、なんとか敗北を回避しようとするのが主な筋。こうなると、もう「転生」という言葉だけが形の上で共通しているだけで、「なろう系」とまとめる訳にはいかない別ジャンルといえるだろう。

 素直な印象をいうなら、この設定を最初に考えた人はなかなか偉いと思う。まずそこに視点を置くっていうところからしてエポックメイキングであるし、既存のなろう同様に「ゲームとしての文化」を下敷きにしながらも、今までとは異なる目的意識のストーリーテリングが可能になる。「乙女ゲー」というと男性ユーザーからは食いつきが悪そうだが、つまりはギャルゲーなどのアドベンチャーゲームの分岐を扱ったメタ設定。よりゲーム的な楽しみ方が可能だし、「悪役令嬢」と言われるとなんとなく共通認識があるので世界設定を作り込まずとも語りが広がる。きちんと収束できるなら、これは良い試みだと思う。まぁ、おそらくそうしてどこかに源流がある「原作」が存在し、それが人気になったら一気に似たような作品がコピーとして出回ることになったのだろうが……ちなみにこないだ漫画喫茶タイムで試しに似たようなタイトルの「悪役令嬢漫画」の1巻だけ読んだのだが、それは全く面白くなくて断念してしまった(確かこの作品ではなかったはずだが)。さて、今作が「悪役令嬢もの」のどの位置にある作品なのかはさっぱり分からないが、アニメ化までこぎつけた理由はあるのだろうか。

 「思いつきは良い」というので手放しで褒めてはみたが、つまらない漫画を読んで、そして今作1話目を見て引っかかる部分があるのも事実。一番の懸念は、結局「破滅フラグ」とはなんぞ、という話。運命論的に「破滅に導かれてしまうストーリー」という下敷きがあるのだとすれば、もう、そこは転生した主人公がどう頑張ったって無駄である。ラッキーマンはどう転んでもラッキーなので絶対負けないのと同じように、破滅する令嬢が破滅する宿命のゲームであるなら、それはもう、ゲームオーバーを迎える以外の選択肢はない。逆に、「本人の振る舞い1つでどうとでも運命が変わりうる世界で、主人公はたまたま手に入れた『前世』の記憶を武器に、行いを改めて未来を改変する」という設定であるなら、バタフライエフェクトでもなかろうが、ちょいと言動を改めるだけでフラグもクソもなくなるはずなのだ。少なくとも1話目を見たらもう「弟からの破滅ルート」な無くなったように見えるし、これだけ幼い頃に「前世の知識」を手に入れたのなら、そもそも破滅ルートにたどり着く前に全然違う別の人生になるはずなのだ。そこにどの程度「運命の拘束力」が働くのかは結局作者のさじ加減次第であり、言い換えれば御都合主義。ほどよく逃れ難いように見える程度の運命を背負わされるなど、茶番にもほどがある。

 「令嬢漫画」を読んだときにはそのあたりの「都合のいい運命解釈」にぴんとこなくて諦めたのだけど、今作の場合はそのあたりの処理がどうなるものか。1話目で弟ルートが回避できたとするなら、他のルートもサクサク解決し、あとは性根を正してまっすぐな人生を送る「悪役でもなんでもない令嬢」のお話になるはずなのだが……すっきりさせてくれるかなぁ。多分くれないんじゃないかなぁ。

 まぁ、そんな懸念というか、覚悟というか、諦観があるので高望みはしないのだが、アニメとしての総体は割と良い出来だと思う。何より内田真礼のウザキャラが久しぶりにフル回転で聴けるは実に良い。ヒロインの造形は充分にキャラが立っているし、映像部分もテンポが良くて見やすい。調べてみたら監督は「みだらな青ちゃん」を担当した人のようだが、もともとSILVER LINKで大沼さんの下で活動していた人のようなので、今回も監督に抜擢されたということはそれなりに仕事が出来るんじゃなかろうか。なんとか、アニメで一発「悪役令嬢もの」の成功例を見せつけて、余計な後追いが出て来にくい状態を作って欲しいものだ(まぁ、つまらなかったらそれはそれで出て来にくそうではあるが)。

 

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○「本好きの下剋上(第2期)」 5

 おかえりマインさん。約1年ぶりの復活であるが、なんだろ、久しぶりに見るとやっぱりムカつく顔してんな。

 なろう系の中でも割と異色の存在といえる本好き。いや、やってることは真っ直ぐななろうマウントではあるのだが、目的意識が一貫していることと、他のキャラにはない圧倒的ハンディキャップのおかげでそれなりの緊張感が維持されるのがポイントだろうか。まぁ、命がけの生存バトルを繰り広げる傍で「それでも本は作りたいんや!」っていうモチベーションが消失しないのはやっぱりおかしいとは思うんだけど。割とこの世界での生活が定着してるはずなのに、前世での欲望が一切衰えないのはすごいよな。

 せっかくブランク期間を置いての分割スタートなのに、相変わらずのキャラデザに加えて作画がなんともショボいのは残念至極なのだが、今作の場合には「まぁ、気合の入った作画にされてもなぁ」みたいな気持ちもあるので、かえってぴったりといえるのかもしれない。時折現れる特徴的な口元の描写がなかなか慣れないんだけど、これって1クール見てると馴染むもんなんだっけ? 

 新キャラも増えて、何作目かの「三瓶由布子と田村睦心の共演作」になった。少年ばっかの謎世界かと思いきや上役には速水・子安というプレッシャーも設置されているのがごついな。神官長、次回予告に出てこなくなったのは本編に登場して満足したからなのかしら。

 

 

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○「ギャルと恐竜」 3

 いや、これをアニメとして点数つけるのもなんか違う気はするんだけども……いっつも思うんだけど、こういう企画って誰が出して、誰が通すんだろうね。まぁ、コンテンツのファンがいるならこれでいいのかなぁ……「ポプテピピック」ともまた違った扱いが必要な作品だと思うのだが……。

 正直、アニメパートだけを見ればそこまで悪いもんじゃない。こうしてのんべんだらりと、日常風景だけを切りとる雰囲気は嫌いじゃないし、これがもし5分や10分のショートアニメとして製作されていたなら、平均以上の点数をつけてもいいくらいだ。最近流行り(?)の非実在性空想ギャルの存在感もあるし、アニメのデザインも身の丈にあった適度なユルさは見ていて疲れない。アニメだけなら、これで正解だと思う。

 しかし、何故そこで終わらせようとしないのか。実写パートがあるアニメ枠が悪いとは言わない。そりゃ私はつい最近までピカちんズが大好きなおじさんだったのだ。コンセプト次第では、それが正解という番組作りもあるだろう。しかし、今作の後半パートは、アニメを観ようと思っていた視聴者に対して何一つプラスの効果を持たない。いやまぁ、見栄晴の家の表札に「見栄晴」って書いてあるのはちょっと笑ったかもしれんけど、そういう問題ではなくてだな。キングレコードはもうちょい蒼井翔太の扱いを考えた方が良いと思うし、高橋洋子に何させてんだって話。そこで意外性と話題性は出ても、それが作品自体の持つ面白さと噛み合わないのだから、やはり番組の方向性としては間違ってると思う。ユルいだけなら別にいいのだが、本当に「俺は一体何を見せられているんだろう……」と心が虚無になる感覚がキツかった。

 来週以降は多分島袋美由利演じるギャルが見たいというその1点だけで前半パートは視聴すると思うけど、後半部分は……どうすっかなぁ。

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○「メジャーセカンド(第2シリーズ)」 6

 佐倉さんが佐倉さんじゃないの?! でおなじみ(?)、メジャーの第2作の第2期が来たよ。前シーズンの感想でどんなもんだっけな、って思ったらそれなりに高評価を出してるわけだが、この第2シーズンも、予想外の方向から愉快さを醸し出している。正直、ほぼ笑いっぱなしだったわ。なんやねんこのハイパー萌えアニメは。キャラクターみんなして可愛いかよ(まぁ、小・中学生ですしね)。

 ここまで堂々たるドヤ顔マウント構造が描かれたのを見るのは久しぶりかもしれない。最近はちょっとでもこうしてマウント取っちゃうと「オレツエーかよ」「調子のんな」と叩かれやすい不思議な世の中になったもんだが、今作は遠慮なしに「中学生の先輩が、ドヤ顔で小学生から上がったばかりの新入生をボコる」というのを、徹底して美談風に仕上げている。見ようによっちゃこんな胸糞悪い話も無いはずなのだが、新入生たちのキャラが一貫して「そういう対象」として描かれているおかげで妥当なインガオホーになっているし、何よりも「マウント取りに行くのが(大吾を除き)可愛い女子中学生」というのがズルすぎるポイントである。いや、もう、思春期に入った男の子なら、先輩の女の子たちに踏みつけにされるのは最高の体験じゃない? まぁ、12、3歳だとまだ性の目覚めが無い連中も多そうだけどさぁ。

 今期は「球詠」とこれで、奇しくも女子野球アニメ(?)が2本ということになるが、1話目での女子要素のキレではこちらの方が上だった感がある。とにかくシュッとしてて、可愛く格好いいのである。ショートの佐倉さん(佐倉さん)の「プロかよ」みたいな完成されすぎたモーションは文句のでようもないし、マウンドで投げている佐倉さん(佐倉さんではない)の投球モーションとか見てても、「スリムな尻がエロい」という感想しか出てこない。そう言えば、1期の時点でエロいおねーちゃん(CVなっつん)がエロい作品だったのだ。もう、そういうアニメの認識でいいんじゃなかろうか。

 まぁ、佐倉さんは1期の時点で既に満点ヒロインだったわけだし、そこにさらに3名の追加女子を加えて、茂野ハーレムも準備万全。約1名、やたらキャラの濃い(オブラート)女子がいるが、CVが彩陽の時点で全て許される感があるから無問題だ。唯一の疑問は「大吾、お前小学生の時にバッティングへなへなだったくせに随分上手くなったやんけ」ってことくらいだが、1期から今に至るまでの物語もおいおい語られていくんでしょうかね。佐藤ジュニアがどこに行ったのかも気になるところだが……オープニングやエンディングの映像を見てると、このままギャルゲーみたいな設定を軸に進みそうな気もするんだよなぁ。その方が良いという意見もありますからね。

 Eテレ夕方枠のアニメとして、是非とも健全な少年たちに致命傷となる性癖を植えつけてほしいもんである。

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○「波よ聞いてくれ」 6

 うひー……これまた、凄まじいのがきたもんだ……。

 割とMBS系列でのCMが流れてたので気になっていた作品なのだが、そりゃもう1話目のインパクトは絶大。訳のわからないシチュエーションから始まり、ありえない展開で一気にクライマックスまで持ち込んだ。これ、脚本構成めちゃめちゃ大変だろうな……。

 先にお断りしておくと、原作未読であり、原作者の沙村広明についても、実はそこまで詳しく知らない。というのも、私は実は「無限の住人」を読んだことが無いからだ。……なんで読んだことないかって言われても困るんだが、まぁ、青年漫画だったから接する機会がなかったんだよね。ただ、それじゃ全く知らないかというとそんなこともなくて、短編の「ハルシオン・ランチ」と「幻想ギネコクラシー」は読んでいる。そしてすげぇ面白かった記憶がある。むしろ、そういう短編のギャグ寄りのやつを読んでしまったもんだから、「無限の住人ってシリアスなやつでしょ……」ってんで近づかなかったのかもしれんな。

 そんなわけで、なんとなく「沙村風味」みたいなものは知ってる気がするんだけど、今作はもう、その要素がこぼれ落ちるほどに満ちている。この独特の言い回し、時事ネタと卑近な比喩を多用するうるさいネーム。そこから「ラジオパーソナリティの物語」っていう題材を見つけたのは……ある意味で必然だったのかもしれない。この組み合わせは、毒になるな。まぁ、実際に音声になってみるとややクドい部分はあるだろうが、それも「漫画的キャラの誇張」の範囲内だと思えばむしろキャラは立っている。メインヒロインのどうしようもないキャラクター性は、1話目で勘弁してほしいくらいに伝わってきた。シチュエーションはむちゃくちゃなのに、キャラが立って問題なく導入として成立しているのだ。このテンションはありがたい。

 映像制作はなんとサンライズ。監督は初めて見る名前で、どうやらこれがほぼ初監督作品ということになるみたいだが、1話目の方向性は多分正しいと思う。ここから1クール分、このテンションを続けられるなら、先が楽しみな作品と言えるだろう。

 そして、監督同様にあまり認識していなかった名前が、主人公のCVを担当している杉山里穂という名前。調べてみたら、私が認識できる範囲だと「実験品家族」で主人公の少年役を演じていた。あ〜〜……いや、ごめん、全然覚えてない。メインキャストとしてはこれが初みたいなもんだろうが、その堂々たる「しゃべり」っぷりは本当にお見事。音域としては斎賀みつきとか、内山夕実とか、そのあたりの低いところなので叫んでも暴れても決して聞きづらくないのがありがたい。「しゃべる」ことが主軸となるこの作品で、その名を世に知らしめる大きなチャンスとなりそうである。あとはまぁ、ベテランパーソナリティ役に、ラジオでもおなじみのあの人がキャスティングされているのが個人的にイチオシですね。声優業界から「FMでコンスタントに仕事してる人」を連れてくるなら、やっぱりそうなりますよね。ありがとうございます。

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○「文豪とアルケミスト〜審判ノ歯車〜」 4

 自分のこと文豪って言っちゃう男の人って……(太宰はそんなこと言わな……くもないか?)

 ストレイドックスじゃない方の文豪。タイトルから内容が全く予想できなかったのだが、なんのこたぁない、文豪擬人化(?!)ソシャゲのアニメ化だった。それなら簡単、「ソシャゲアニメに成功なし」のラインに乗るだけである。やってる内容が我が生涯の愛作である「グリムノーツ」と被ってるので、なんとなく応援してあげたい気もするのだが……やっぱり「ストレイドッグス」のときにも感じた「100年そこら昔の実在の人物をイケメンファンタジーに落とし込むのはどうなんだろうなぁ」という妙な引っかかりがある。ただ、作中では「別にこいつは太宰じゃなくて、なんとなくそういうイメージから作られた集合認識だよ」と言われており、「まぁ、それを言われちゃ反論のしようもないが……」と妙な丸め込まれ方をする。でも、「ストレイドッグス」が「たまたま名前が同じだけど全然関係ない能力者」だったわけで、それよりかはよっぽど「イケメン擬人化」だよね。最近でも「明治東京恋伽」が同じことやってたけど、今回は割とメタ設定にも踏み込んで開き直っているので、改めて目的意識が固まってくれば、これまでのソシャゲアニメとは違う方向性でアニメとして成立する可能性はあるかもしれない。

 いや、でもさぁ、それ言い出したら「グリムノーツ」だってシナリオはすごくいいんだよぅ。改めて続きをアニメ化する流れ無いのかな……せめて白雪姫の創区までなんとか……(このアニメの感想かけよ)。

 

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