最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
オープニングの歌詞がよく分からないんだけどなんて歌ってるんでしょう。「ハーゲ!ハーゲ!ハーゲ! 見事にハーゲ!ハーゲ!ハーゲ!」っていってる気がする。 それにしても、タイトルを入力するだけでも SAN値が削られる作品だ……。これで原作の正式タイトルは副題の方だってんだから驚き。もう、マジでこの手のタイトル付けはなんとかしてくれないもんかな……。そりゃ分かりやすいだろうけどさ。まぁ、そういう作品である。そして、これまたびっくりなのだが……一応原作やや既読だったりする。そうなんだ、すまんな、いつもの漫画喫茶だ。割と最近、新作の棚に1巻が並んでたから読んでしまったんだ。普通、アニメ化が決定しているってわかってる作品はなるべく先入観を入れないように回避するんだけど、なろう系の場合は、なぁ(正確にはなろうではないっていう話は省略)。そして、多分漫画を読んだ時の感想は、アニメを見た時の感想とだいたい同じだと思われる。 本当に女神様のテンション芸だけで保っている作品。もちろん勇者の設定というアイディアのとっかかりは悪くないし、これを十全に描けるのならここから面白くなる可能性はあるのかもしれないが、少なくともコミック1巻分を読んだ感じでは、この1話目で展開された出オチ感と「女神さえ見てればいいのでは?」という印象は変化しない。その部分が「このすば」とは決定的に違うところである。当然この作品はこのすばの後乗り(?)であり、女神アクアという素晴らしい飛び道具をそのまま拝借してアレンジした作品であるが(実際はどうか分からないけど間違いなくそう解釈されるが)、このすばはアクアだけに終わらずそこからめぐみん・ダクネスと立て続けに3種の神器を取り揃えることで四方八方への無差別乱射テロを可能にしたことで持続的な爆発力を手に入れた作品。それに対し、今作はあくまで勇者はこの通りなので、いかに女神が振り切れるかという一点突破の作品になってしまっている。まぁ、コミック1巻だけを読んで偉そうに語るのもナニなので、この後ちゃんとめぐみん的プラスアルファがあるのかもしれないが。 ただ、個人的にすごく気になるのは、「天才キャラは難しい」理論同様に、「慎重キャラは難しい」という問題があることだ。「慎重だ」というのがキャラの特性として与えられたわけだが、結局「ありとあらゆる事態を想定して準備をしておくキャラ」というのは、表現が変わっただけでかなりの「天才」タイプである。あらゆる事象を疑い、あらゆる方向からの困難に対処する。そんなオレツエーをしっかり書けるのだとすれば、それは天才キャラを描けるのと同義だ。しかし残念ながら、普通は「あらゆる困難を想定するキャラ」など描けるはずもない。例えば今作1話目でも「女神が握ってきたおにぎり」については疑うそぶりを見せて「慎重さ」をアピールしているが、その後の道具屋ではすぐさま「薬草50個」といっているわけで、道具屋が毒を盛る可能性は一切考えていない。そういうところは、どう頑張っても「抜けて」しまうのだ。何しろ、本当にあらゆる脅威を検討したなら、勇者は家から出てこないのだから。 そうして都合のいい時だけ「慎重」をアピールするという設定はいかにもインスタントで、今後はちょいちょい気になる点が増えていくんじゃないかなぁ、というのが大きな不安点。それを打ち消すくらいに女神がフルバーストしてくれることを期待するしかないだろう。作画時点で女神が完全にへちょ絵になってるあたりは、ある意味準備万端であるな。 さぁ、あとは豊崎愛生の話をするフェイズである。奇しくも女神アクア(雨宮天)の直属の先輩にあたるあいなまさんがここで作品のコアとも言える「主役」に抜擢された。彼女の変幻自在のミラクルボイスに期待を寄せての配役だろう。そして1話目では見事にこの重責を果たし、これまでのあいなまヒストリーを紐解いていくように千変万化の愛生節を披露してくれている。美しい声、可愛い声、頓狂な声、汚ねぇ声。やはりこれだけのテンション芸が披露できるというのは、歴戦の猛者のなせる技。なんか、仕事の端々に戸松のテイストを感じるような気もするのは先入観のせいだろうか。とにかく、令和の時代にまだまだ衰えぬあいなま劇場を毎週楽しみに見ていこうじゃないか(結論)。
PR ○「ラディアン2」 5 土曜日だった放送枠が水曜日という半端なところに移動。っていうかEテレのそんなとこにアニメの枠あるんかい。前クールは土曜の「ピック表書きながら見るアニメ」として丁度良かったのだが、今回はそれができない曜日なのがきついな(もうちょい他に思うことないんかい)。 ぶっちゃけ1期にあんまり思い入れが無かったので2期が始まると言われても「ふーん」くらいの感想しか出てこなかったのだが、改めて見ていると、やっぱりある程度おっかけてた世界観なのでなんとなく愛着があるような気もしてくるからチョロいもんである。こうしてみると、結構キャラが活き活きしてる部分なんかは見てて楽しいことが多いな。ピック表書いてたら気づかねぇや。ほんと、最低の視聴体制だったんだな。土曜夕方のアニメ全般に謝れ。 とりあえずストーリーの方ではセトがある程度精神的に成長した状態からのスタートというのがいくらかありがたい部分。どうしてもセトみたいな単細胞のキャラクターってのは「なんでそんなバカなことしちゃうんだろう」っていう無鉄砲さがイライラにつながってしまうことがあり、血気盛んな少年キャラだからって看過できない時がある。特に今作は差別や迫害といった重たいテーマを正面から描こうとしているため、一人の主人公の短絡的な行動がより大きな不幸につながってしまうことも少なくない。真面目になればなるほど、若さや青さはネックになってしまう。そこまで目くじらを立てているというわけでもないのだが、1期ではそうしたセトの行動原理に気になる部分があったのは事実である。まぁ、そこからの成長を見ていく作品なのだから、むしろ気になった方がいいのだろうけど。 2期目に入り、おそらくセトも経験を積んで多少大きくなったはず。1話目時点ではそこまで劇的な変化が描かれたわけではないが、そりゃま、おちゃらけ中心だったらそんなところは分かるわけないからね。今後の展開で「経験値を重ねたセト」の姿が描かれるようになってくれば、シリーズを長く追い続ける意味も出てくるんじゃなかろうか。今後は、ちゃんと見ます(改めてごめんなさい)。
○「あひるの空」 5 正規での新番組もぼちぼちスタート。まだ前クールの番組終わりきってないんだけどね……どうしてもせわしなくなる上に、秋クールは本数が多くて忙しそうだ。いつものことながら「今回こそ本数を絞って……」とか考えてるとか、考えられないとか。 そんな中で記念すべき1本目は夕方アニメ。そしてなんとマガジンのご長寿連載作品のようやくのアニメ化という。残念ながら原作は未読で、ぶっちゃけバスケ漫画にあんまり興味がないし、多分、これが連載をはじめた頃にはもうマガジンにあんまり興味がなかったんだと思う(それ以前には購読してた時期もあったのだけど)。改めて確認したら「連載開始が2004年、現在既刊コミックが51巻」でびびった。今連載してる作品だと「はじめの一歩」についで文句なしの2位なのだな(さらに確認したら3位が「生徒会役員共」でますますびびった)。そんな作品が何故今更アニメ化なのかはよく分からないが、もしかしたら「満を辞して」なのかもしれない。夕方アニメってことは「ダイヤのA」と同様にかなりの長期作品になるだろうし、うまいこと波に乗って安定したコンテンツになれば儲けもの。まぁ、「ダイヤのA」が取り立てて話題になってる風でもないし、アニメ化にどの程度のメリットがあるのかは定かでないが。 スタッフはなんと草川ディオメディア。あんまりこういう作品をやるイメージはなかったし、一番の心配である作品のクオリティ維持が、長期作品だと確保できているのかどうかが今から心配ではある。幸いにして1話目は割といい具合に仕上がっており、それこそ「ダイヤのA」と同じくらいの安心感だろうか。このままの調子でマガジンの看板としてのプライドを見せてくれれば良いのだが。筋立てはよくも悪くもマガジンの王道っぽいやつだし、そこまで劇的に盛り上がるなんてこと無い気がするが、これにはこれの目標があるのだろう。今更原作を追いかける気にもならなかったし、こうした長いシリーズの作品をアニメでゆっくり追いかけられるのはありがたいことである。 余談だが、作品は2004年連載開始で15年前の舞台設定になってるはずなのだが、アニメではそのあたりの時代設定をどう処理するんだろうか。エンディングで主人公がスマホ握ってるんだけど、普通に考えたら連載開始時はまだスマホの時代じゃないよね。……まぁ、「キャプテン翼」ですらスマホ使ってたしなぁ。 ○「旗揚!けものみち」 6 こちらもAT-Xで先行放送してたので拾っておきます。まだOPEDが付いてない簡易版ですね。 しょっちゅう確認してますが、私は基本的に事前情報などを(積極的には)入れず、ただ無心に放送情報だけを確認してカテゴリが「アニメ」ならレコーダーに録画する「右から来たアニメを左に受け流す」スタイルで視聴しているんですね。そのため、本当にどんなアニメだか知らずに1話目を観るってことも結構多いんです。タイトルくらいはレコーダーに記録されてるからわかるけど、そのタイトルだけが内容を想像する手がかりになるっていう。だから、こんなわけのわからないタイトルだとどんなアニメなのか想像もつかない状態で見るわけなんですよ。 ……で、どんなアニメなんだこれ……。なんて説明したらいいかさっぱりわからん……。おっそろしく出オチ感が強いのだが、果たしてこの先もこの1話目の勢いを維持することはできるのだろうか?! もう、冒頭から二転三転で揺さぶられまくり。「ん? プロレスアニメ? 今時そんなことやられても……」「あ、違う、これギャグの勢いだ。プロレスギャグとかペットショップギャグってなんだ?」「転生すんのかーい!」 既にジャンルとしては末期を迎えている異世界もの。もう、完全にネタ優先でとにかく思いついた設定をかたっぱしから異世界に当てはめてしまえる今の時代。何に転生するか、どうやって転移するか、転移してから何するか。およそ人類が思いつくものは全部出尽くしてるんじゃないかと思えるレベルの異世界飽和。そんな中の、誰かが考えた可能性世界の1つ。「プロレスラーが異世界」は割とメジャー路線だろう。転移するのがこっちの世界で軍人だったり格闘家だったり、とにかく「こっちの世界の強者が向こうに行っても無双」は一つのテンプレートだ。どこか、「日本の製品が海外で大人気なんですよ!」を紹介する日本万歳番組みたいな変な負い目すら感じる。しかし、その「プロレスラー転生」に「獣」という要素を足し算したら、あら不思議。単なる変態祭りに。いや、ケモナーってそういう存在じゃねぇだろ……。こうして「主人公にとにかく極まった属性を与える」ってのもラノベ界隈ならお約束の話だが、「極まった属性」を描写するってのはとても難しいことで、例えば「妹さえいればいい。」は本当に妹好きだったのか? なんてところで違和感があったり、言うは易く行うに難い。ケモナーなんてのは実に奥深い(根深い)ジャンルなわけで、そう簡単に描ききれる対象ではないだろう。 だったら変態にしちゃえという……。このミスマッチ。「ケモナーという概念が存在しない世界」にケモナーが飛んだことで、ケモナーという概念自体が新たな意味を付与され、それがつまり「変態」と同値になった。なんだその禁断の掛け算は。おかげで1話目から王族まんぐり返しだったり濃厚な薔薇プレイだったり、ひどいものしか転がってない。「この異世界を異世界とも思わない悪辣な所業と下品さを前面に押し出す筆致……まるでこのすばやないか……」ってこのすばフォロワーの作品なのかと思ったら、まさかの作者が同じっていう。いや、むしろ納得か。じゃぁしょうがないな!! いや、多分最終的にはこのすばの方が好きっていうオチにはなると思うんだけど(三大ヒロインの絶対的存在があるため)、こちらの作品は「別ベクトルにこのすばを発展させたらどうなっていたか」というパラレルワールドみたいな楽しみ方ができそう。「このすばはあれだけで完成形だけど、こっちはこっちで」みたいなぬるっとした引き笑いがいっぱい出てきそう。少なくとも1話目時点ではツッコミが追いつかなくて大変でしたから。 映像部分はほんと中の中レベル。半裸の野郎がメインなのであんまり真剣に描き込まなくてもいいんだけど、作品の中心要素たる獣については可愛く描く必要があるわけで、1話目のケルベロスなんかは「もうちょいいけないかなぁ」というレベル。ひろゆきはちゃんとかわいい。あとケモミミヒロインもそれなりにかわいい。何かもう1つ突き抜ける要素があると画面にも楽しさが増えるかも。いや、克明な姫の尻とかでなくてな。(まぁ、原作者は既に開き直って「画がユルくても面白いアニメは作れる」とか思ってる可能性もあるが)。 今回は先行放送だったのでOPEDが無い試写版での放送だったが、今確認したらOPの歌唱がなんと特撮ソングでおなじみのNob氏(と主演のこにたん)である。Nobさんの歌はまじで格好いいので、どんな使われ方になるのか今から楽しみ。新たな異世界の扉が開かれることを期待しよう。 ○「神田川JET GIRLS」 4 えっ、もう新番始まってんの?! と思ったけどそういうことじゃない。たまたまAT-Xで「第1話先行放送」って形をやっていたので、せっかくだから視聴してみただけである。ただ、OPEDもなかったし、あからさまに途中でぶつ切りになってたし、完全版の1話目ではない気がするのだが……。 というわけで、なんかスケジュールとかに不穏な匂いを感じる作品からのスタートになってしまった。例によって一切情報を入れないでの視聴だったので何が出てくるかもよくわかってなかったのだが、アニメでは稀によくある「なんか分からないオリジナルスポーツもの」である。代表的なところでは「蒼の彼方のフォーリズム」、最近だと「サークレット・プリンセス」なんかがこの枠に入る。だいたいにおいて作劇が微妙になることが多いのだが、その理由は「そもそもルールがよくわかんねぇよ」に起因する。そして今作でもその例に漏れない。よく分からないけど、とにかく脱がしたいスポーツのようである。 ただ、今作の場合はそうした「よくわからねぇ」要素以前に、アニメとして全体的にパッとしない立ち上がりになってしまっている。監督に金子ひらく、キャラデザにはなんと鳴子ハナハルを迎えての作品ってんだから、それだけで目指すべき方向は示されているはずなのだが、狙うべきテーマ設定でのクオリティがやたら低い。制作は最近なら「閃乱カグラ」をやったティーエヌケーなのだが、どうにもハナハル絵をうまいこと使いこなせていないというか、そもそも人手が足りてないというか……。要するに作画がヘナヘナなのである。動画も甘い、キャラ絵もキマってない。この状態で頑張ってエロをやろうとしても、悲しいかな心に響く映像を生み出すには至らない。金子ひらくも「なんとかエロい映像を」と思って作っているのだろうが、キャラの顔も定まらぬのに乳だけ揺れても、「もっと先にやることあるだろ」という感想が先にくる。リソースが足りていれば、それなりに見栄えのする画面になったのだろうが……。 そうして画面がパッとしない中で繰り広げられる謎スポーツはやはり謎。「ジェットスキーで河川を疾走しながら水鉄砲で撃ち合う」という競技らしいのだが、レースの要素があるのか、シューティングによる相手チームの打倒が優先されるのかもまだわかっていない。現時点でわかっているのは「股間を打たれるとスパッツが脱げる」というところまでである。なんじゃいそりゃ。まぁ、バカバカしさ優先で「閃乱カグラ」の流れをそのまま受け継いでいると言われれば納得するしかないのだが、さすがにこれで青春スポ根ものに落ち着くのは無理がありそう。さらに、初対面のお嬢様が突然見知らぬ小娘に「ジェットで勝負ですわ!」とけしかけてくるなど、世界観もよくわかっておらず、どこまでギャグなのかが判然としない。まだまだキャラも固まってないのに強引に百合要素も混ぜ込もうとしているし、脚本にもアラが目立ちそうな予感。あんまり期待はしないほうがいいのかもしれない。 まぁ、ここからキャラ絵が復旧すれば見た目には滋養が多いので巻き返しの可能性もあるにはあるか。「方言系女子」も好きなジャンルなので応援してみたくはあるのだが。ちなみに主人公は長崎出身(何しろ親父が立木さん)という設定だが、中の人である篠原侑の出身は熊本らしい。まぁ、一応方言としては同系統だからいける? ○「BEM」 5 坂本真綾+椎名林檎ってコラボはどこぞの界隈だったらものすげぇ反響がありそうだな。とりあえず、そこだけでも拾っておこう。 ひとまずここまでが今期の新番チェックかな。もう1本残ってるみたいなのだが、いくら調べても関西での放送時間が決まってないみたいなのでとりあえず放っておくことにする。ここまでで今期新番チェックの本数は33本。これに継続作品などを含めて47本(概算)が今期視聴本数となる。なんだか不穏だった前クールからは微増だが、それでも枠の削減などがあり、50に届かないということでやはり若干の減少傾向は見て取れる。まぁ、私が個人的にネット配信サービスでの作品を見ないからってのはあるんだけど。今期はここからどれくらい減っていくことになるんだろうか……。 さておき、そんな最後の一本だが、毎度おなじみ「なんでそこから」というような発掘リメイクアニメである。全然記憶になかったのだが、「妖怪人間ベム」はすでに00年代に一度リメイクされているらしく、これが2度目の焼き直しということになる。まぁ、前作を知らなかったことからもわかる通り、私は一切の興味がないのだが。半世紀も昔の作品だし、もう制作側も視聴側も思い入れのある人間なんていない気もするのだが……どうなんでしょうね。こういうリメイクって、オールドファンが目当てってわけじゃなくて新規層の開拓が目的なんだろうけど、それってリメイクにする意味があるのかどうか。 実際、今作は「別にベムでなくても良くない?」という、リメイクにありがちな感想しかでてこない。まぁ、「早く人間になりたい!」設定などの有名なところはいちいち説明しなくていいから楽ではあるが、やってることは単なる妖怪退治の話だし、最近だったら「牙狼」なんかはかなり近いデザインで新ブランドを立ち上げているわけで、そういう方向性で新企画が回らないもんだろうか。そりゃリメイクって言った方が安定しそうな気がするんだろうけど……なんだかなぁ。 特に悪い点があるわけではなく、スタイリッシュなシティ妖怪アクションは1話目ということもありなかなか気合が入っている。ただ、戦闘時のエフェクトや水しぶきの効果などでCGを駆使した画面作りに気合が入っているのがわかる一方で、いざキャラクターがモブに回ると本当に作画が適当になったり、荒い部分がかえって目に付くこともある。トータルで見れば悪くない品質ではあろうが、これがきちんと最後まで維持できるかどうか。そして、「妖怪退治してるだけだったら鬼太郎観ればよくね?」という疑問に抗うことができるかどうか。キーパーソンになるのはヒロインの女刑事がどれだけ萌えられるかでしょうかね。導入の雰囲気がすげぇ「ズートピア」っぽいよな。まぁ、これもテンプレではあるけども。なんかね、テンプレに乗っかってるから雑な部分をあえて見ないようにしてる印象があるんだよね。おねーちゃんがなんで妖怪大げんかの現場に現れたのかよくわからなかったんだけど、妖怪アンテナとかあるの? 警官も含めて街の住民がみんなして水の化け物見てびっくりしてたけど、この街では妖怪って異質な存在なの? それとも日常茶飯事なの? 今までベムたちはどこで何してたの? その辺の疑問はおいおい明かされることに……なるかなぁ……。
○「まちカドまぞく」 6 わぁいきらら系。一時は毎クール1本の割合で安定供給されていたきらら系アニメだが、さすがに原作ストックにも限界がきたのか、確認したら直近の放送はおよそ1年前の「アニマエール!」。3クールの休憩を経て、満を辞して繰り出されたきらら系新作がこちらになります。 そして……うわぁ……。視聴開始時には当然オープニングでスタッフロールを確認しながらみていくわけだが、「へぇ、今回はJ.C.の制作なのかぁ」と思った次の瞬間、「監督が……桜井さん?!」。 まさかの桜井弘明監督。最近あんまり見かけないなぁ、と思って確認したが、そういや「斉木楠雄」が桜井さんの仕事だっけ。それでもまともな作品(失礼な言い方だ)では2013年の「ジュエルペット」以来の監督ということらしく、久しぶりに骨の髄まで叩き込まれる桜井ワールドを展開される。 もう、本当にこのテンポよ。会話を途切れさせたら死ぬんじゃないかっていうくらいに息つく間もなくつなぐ会話劇、油断するとどこから飛んでくるかわからないボケの波状攻撃。書き文字なんかを多用したチープでポップな演出傾向。いやぁ、やっぱりお変わりありません。原作は知らないので勝手な想像になるが、きらら系作品ってことは原作はここまで怒涛の展開を見せるような刺激物ではないんじゃなかろうか。手頃なボケの密度を持つほのぼの作品寄りだと想像するのだが、これが桜井さんの手に渡れば、ご覧の通りの有様である。原作ファンにはどう映るのかは気になるところだが、私の場合は……やっぱり好きなのよなぁ。きらら系はゆるすぎて目的意識が分からないというユーザーも見かけることがあるが、ここまで詰め込んだボケの流れがあれば不満はないでしょう。 また、作品の空気感が桜井さんの世界観にマッチしているのもありがたい部分。「ちょっとしたご町内ファンタジー」的なズレの生み出す面白さってのはいかにもな設定で、それこそ「斉木楠雄」ならサイキック、「デジキャラット」なら宇宙人、そして今回は魔族。月4万円生活をしいられる魔族の一家は普通に考えたら不憫極まりないが、危機感の一切ない平和ボケした性格のおかげで悲壮さもなく、母娘の三人の連携プレイはきらら作品らしいほのぼのプレイ。「悪意が全くない世界」とかいう状態ではなくて悪い奴は悪い奴のはずなのだが、多分キャラの中で一番人の心を持ってないのはクラスメイトのあいつだと思う。ヒロインの方は精一杯の敵意を振り絞る物語だが、その敵意も本当にご町内レベルの可愛らしいもので、あらゆる部分が萌えやら笑いやらに接続する。いやぁ、これは良い世界だわ。桜井さん得意のへちょい絵の演出がそこまで出てこないなー、と思っていたらエンディング画面がそれで埋め尽くされてたのがちょっと面白かったわ。こっそりその辺にゲマが飛んでてもバレない気がする。 そして中の人。ポンコツ平和世界といえば、もうすっかり1枚看板の趣、小原好美の文句なしの壊れっぷり。「日常的に敬語」のキャラがよく似合う。周りを取り囲むキャラもフレッシュで売り出し中の面々が顔を連ねており、今期何作目になるか分からない鬼頭明里の名前も。そして嬉しい配役として「魔族の母」に選ばれました大原さやか。そう、やっぱりこういうポジションがどストライクですわね。今後ともあらあらうふふな世界観が広がりますように。 ○「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」 5 パタパタママとか今の若い子ら絶対知らんわ!!!! それこそファミコン世代の曲やんけ! って思って確認したら、発売年だけで見たら俺すら世代じゃなかったわ……あれって相当なロングランの曲だったのね。 なろう的なタイトルだが正確にはなろうではなくて単なるラノベらしい。まぁ、そこに線引きする意味もあまりなさそうだが、一応「異世界転生(転移)」ではなく、あくまでゲーム内突入型の設定なのでどっちかっていうと「SAO」とかに分類されるやつである。いや、そっちともだいぶテイストは違うが。ノリの良さというか軽さでは「このすば」に勝るとも劣らない。あっちは女神持参で異世界、こっちは母親同伴でゲーム世界。女神アクアに尋ねられた「異世界に一個だけ持っていくならどんなチート能力がいいですか?」という問いに、有無を言わさずママンが付いてきた形である。 内容はさっぱり知らなかったのでタイトルから勝手に中身を想像していたのだが、どうやら思ってたのとは割と違った。まず2人してゲーム内に入るってのが想定外だったし、お母さんキャラも「実は最強でした」的な隠れた才能を持つチートキャラではなく、ゲームの設定上パラメータがおかしな設定にされてしまったというだけで、当人にあまりチート意識が無い状態。ゲームの経験という意味ではズブの素人であり、一応息子の方からフォローできる要素があるというのは2人の関係性を維持する上では重要なポイントになるんだろうか。ぶっちゃけ、ここまで思い切ったタイトルにしたなら、もう全部が全部ママの手の内ということにしてしまって「すのはら荘」や「仙狐さん」みたいに完全に耽溺するような甘やかし作品にしてしまった方が良いような気もするのだが、今後はこのポンコツお母さんをネタとして転がしつつ、ママみとギャグの二本柱で進めていくということなのだろう。 出オチ作品だけど出オチで終わらずにギャグとしてのラインをつないでいるのはありがたい部分。まぁ、「実母」設定ってのは相当高いハードルなので、なかなかそこを超えられるファンもいない気がするのだが、ヴァーチャル設定を利用して「ママみ」だけを維持したうまい関係性を構築できることを願うばかりである。まぁ、すでに年齢設定と外見の齟齬がおかしすぎる気はするんだけども……ファミコン世代ってことは、ママさん一体いくつなんだろう? 作中では明言されてないけど、最低でも30以上だし、ファミコン直撃世代ならそこから10くらいは増えてもおかしくないんだよな……。コロコロ表情が変わる様子は歳を感じさせずに可愛らしくもあるが、なんかデフォルト状態の目が怖いのが気になる。そこかしこで「このお母さん、ガンギマリなのでは?」と思うようなカットがあってちょっと不安。でもまぁ、監督は岩崎さんなので、そのあたりのディレクションで大きな取りこぼしは無いものと信じたいね。 そして何よりも、やはり今作で注目すべきはそのキャスティングだろう。テレビCMの時点で「宜なるかな」という印象だったCV茅野愛衣。本人は「よくママって言われる。産んだこともないのに」と愚痴っていたわけだが、まぁ、世間の求めているニーズに合わせてくれるのはありがたい話ですよ。これが10年前だったら確実にCVは井上喜久子お姉ちゃんになっていたわけだが(いや、今でもありうるが)、彼女の場合はリアルに産んでるちゃんとした「お母さん」だったのに対し、かやのんはあくまでヴァーチャルお母さんでしかないのである。ちょいと目を移せば隣の枠ではイガリマを振り回しながらポールダンスを披露している声なのである。まぁ、最近は私の応援している世代の声優も続々婦人会を結成してママさんになっていますので……かやのんも……どうなるかなぁ。まぁ、突然「実は子持ちでした」って言われても荒れるどころか「最後のピースが埋まったッ!」って安心するファンの方が多い気がするけども。ちなみに、お知らせする白瀬さん(の中の人)も当然ママさん声優の代表格である。いっそのことこのままママさん声優がママさんキャラを大挙してやるような一大母親エンターテイメントになってしまえば面白いのだが……それこそニーズが無いよなぁ。シスタープリンセスはあってもマザープリンセスは無理だよな。そもそも「突然12人の母親が」の時点で不穏だしな(「HAPPY LESSON」を思い出しながら)。 ○「とある科学の一方通行」 5 ねぇ、佐天さんはどこにいるんですか? あと初春も。科学と魔術を交差させないなら、せめてパンツと金属バットを交差させてほしい。 つい最近まで本編のアニメをやってたわけだが、あちらはもう、マジもんのフォロワー以外は完全放置で明後日の方向行ってしまった。本編の壮大すぎる(?)話にはついていけないので、せめて学園都市に戻ってきてよろしくやってほしい、という願望を叶えるための作品がこちらになります。いや、知らんけど。私から見たら「あぁ、まだ理解できる世界……」っていうだけでちょっとホッとしますね。まぁ、時間軸がいつのことで、みんなの立場がどうなってるかとかはよくわかんないんだけどさ。 とりあえず、1つの事件にとっつきやすいのはありがたいし、スタッフは本編とも「超電磁砲」とも違うけど制作スタジオは同じくJ.C.なので画面も見慣れたものだ。いや、正直言うとラストオーダーの顔のデザインがちょっと違う気がするんだけど、多分気のせいだろう。そういうことにしておこう。できることなら「禁書目録」ではなく「超電磁砲」の時のクオリティを維持して放送を続けてほしいもんである。この作品、ちょっと油断すると作画がクッソ面倒臭いシーンしか出てこないから大変なんだよなぁ……。 そしてシナリオ面だが、最終的に「岡本信彦はロリが好き」ということがわかればそれでいいというだけの話なのだが、一応こっちはこっちでメインシナリオみたいなものが展開することになるんだろうか。ただ残念ながら、1話目だけ見てもなんか微妙なプロットだな、という印象。だって、今回襲ってきたあいつが何やりたいのかよくわからんもんな。てっきり一通さんに個人的な恨みがあってそれを晴らすためにぶっ殺しにきた人なのかと思ったら、遺伝子情報だけ手に入れた時点であっさり撤収。その後も「あれさえあれば億万長者」とかすげぇ俗っぽいことをほざいており、どうやら本当にそれだけが目的だった様子。だとしたら、わざわざ他所の工場を襲撃して大して効果も高くない兵器を奪い、鳴り物入りで病院に突撃してくる意味なんて一切無かったと思うのだが。それこそこっそり病室に侵入して枕に張り付いてる髪の毛でも拝借した方がよっぽど成功率は高いだろう。何がやりたい敵キャラなのかがよく分からんかったのは「いかにも『とある』シリーズだなぁ」という感じではあるが。 まぁ、もしかしたら今回の襲撃も今後の展開の伏線になってるのかもしれないし、あまり短絡的にならずに可愛いラストオーダーを見守っていければそれでいいんじゃなかろうか。シスターズとラストオーダーががっつり絡んでる描写って、実は今まであんまり多くなかった気がするし。あんな普通の病院に大量のシスターズがまとめて顔だしてるのはいいんでしょうかね?
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |