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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」 5

 紐神様はまだまだ元気。それが確認できただけでも充分じゃなかろうか。巨乳女神役を貧乳声優が担当し、貧乳女神は巨乳声優が担当する、そんな倒錯の世界。

 確認したら1期は2015年の春クール。つまり4年以上の時を経ての第2期。その期間に「ソードオラトリア」が挟まっているのであんまり懐かしいという感じもしないのだが、「ソードオラトリア」は本当に何がやりたいのかよくわからない挿入だったので、久しぶりに神様とベルくんのコンビがちゃんと帰ってきたというのは喜ぶべきことだろうか。

 流石にこれだけ間が空くとスタッフもちょこちょこ入れ替わっており、監督も橘秀樹になっているので正直不安が先に立つのだが、1話目を見る限りでは「まぁ、1期もこんなもんだったかな」というくらいの印象。ぶっちゃけディティールなんてさっぱり覚えていないのだが、わかりやすく新しい問題が勃発する2期スタートなので、あまり以前の関係性なんかは覚えてなくても問題は無いだろう。ざっくりメインパーティとヴァレン某のことさえ覚えておけば多分大丈夫だ。いや、なんの保証もないけど。今回周りでわちゃわちゃしてる神様たちなんかは「まあ、こんな奴らもおったんやろな」くらいでスルーしても、今後そんなにメインには絡むまい。それにしても下世話で俗っぽい神しかいない世界なんだよなぁ。

 とりあえず、初見の印象では「可もなく不可もなく」というしかないところだが、でも大丈夫、ヘスティア様が可愛ければなんとでもなる。今期も紐がほとばしる。ほんとどうなってんだあの衣装。

 

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○「ギヴン」 6

 Magicプレイヤーなら確実に某PWと見間違えるであろうタイトル。人知を超えるアニメになるだろうか。

 まず最初にこれだけ言わせて。エンディングずるくない?! アニメと全然関係ないんですけど?! 毎週このエンディング観るためだけでも価値があるんですけど?! ずるいわぁ……あのテンションからのピアノのインスト曲ってだけで「おっ、面白いやん」って思ってたのに映像が延々あれだからね……くそっ、可愛いは正義なのだ……。

 閑話休題、バンドアニメでございます。「何ル&何ズデイだよ」みたいなスタートだったが、その後すぐにバンドメンバーが出揃って構図ははっきりした。唯一主人公(?)の佐藤のキャラだけが「お前、ついさっき異世界から転送されてきたのか?」みたいなむちゃくちゃな設定になっているのだが、それ以外の部分は地に足をつけた「高校にいそうなバンドのにーちゃん」の話になっている。全体的にキャラが可愛らしく、主人公(?)の上ノ山がツンツンしながらも最終的に佐藤を気にかけちゃう様子なんかは、あんまり阿漕にならずに素直に「お前、なんだかんだでいい奴やんけ」っていう気持ちにさせてくれる。最終的に野郎どうしのアレな関係性がいきすぎた作品になる気もするが、少なくとも1話目時点での関係性は観ていて楽しいものだった。

 製作はラルケなので無難な仕上がり、背景の丁寧さなどを見るに、ノイタミナの枠ならここからも品質は安定しそうなので心配はない。監督は事実上これが初めてみたいな人のようだが、来歴を見ると「銀魂」やら「おそ松さん」やらで製作に携わっており、筋金入りのそっち系な感じもする。まぁ、入念にやってくれるならジャンルがどっち方向であろうとも価値はあるか。

 そして、個人的に引き込まれたのは実際の演奏シーンである。「バンド」がテーマのアニメは男向け女向けでいくつか例があるが、実は「楽器」部分に焦点を当ててしっかりと描いたものってのは案外数が少ない。どうしたってバンド全体の成果を見せる形になりがちで、そうなるとボーカルパートにばかり目が行きやすいのはしょうがないところだ。今作はギターを通じての出会いが最初にあり、ジャムに至るまでの過程が描かれることで、個々の楽器がきちんと活きていることが伝わってくるシーンが印象的。このまま「バンドもの」としてもなるべく解像度を高めて描いてくれれば、面白いものが出てくるんじゃなかろうか。

 あと犬。犬の解像度。犬の尻穴は×だけで描けるのでポルノではない(当たり前だ)。

 

 

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○「異世界チート魔術師」 4

 だからタイトルよ。おかしくない? 推理小説のタイトルで「密室殺人事件」ってタイトルつけないでしょ? 何一つ内容語ってないじゃないの。え?「雪密室」ってタイトルのミステリがあるって? まぁ、それはそれで……。

 タイトルの時点で心構えが出来るというのは、ある意味では非常に親切な設計と言える。ただ、残念なことに(?)今作は並みいるナロウ作品の中では、そこまで悪くないクオリティに仕上がっている。いや、筋立ては相変わらずではあるのだが、考えてみりゃ「押さえるべき前提を淡々と抑えていく出だし」ってのは当然必要なものであって、馬鹿にされるようなものでもないだろう。どうやって異世界に転移したのか、主人公たちがどのように状況に順応するのか、そしてどんなスキルを持っているのか、1つ1つ明かしていくくだりはむしろ丁寧な部類で、1話目時点で主人公たちがどんなチートなのかまで判明しなかった事例ってのは割と珍しいんじゃなかろうか。丁寧さという点においては、初回を一時間スペシャルで放映した「盾の勇者」に負けないくらいの誠意は感じられる。映像についても、少なくとも「うちの娘。」「魔王様リトライ」と並んだヘルプミーな作品群と比べるとはっきりと優位であり、最低限の視聴に耐えられるレベルになっている。オープニング動画なんかも(非常にベタではあるが)しっかりしているし、「アニメとして一番見ていられそうなのはどれか」と聞かれたら、迷わずこの作品を選ぶだろう。女の子だって可愛いといえば可愛いし、エロいといえばエロいのである。

 でもまぁ……やっぱり水晶玉のくだりとかはどうしても怖気は走るんだよな……。いや、下手に言い訳しないで「チートなものはチート」と割り切ってしまった方が後腐れなく応援できるようになるのかもしれない。どうあがいてもこの手の作品はステータスシステムから逃れられない運命なのだろうが、今のところ今作では「レベルがいくつ」とか「能力値の数字が」みたいな会話はそこまで多くない(最後にちょろっと数値って言ってたけど)。なんとか、少しでもテンプレから離れたところに着地できれば、せっかくのアニメ化までこぎつけた意味は見いだせるかもしれない。

 ただ……多分、本当に「多分」なんだけど、俺、これの原作コミックの1巻は読んでる気がするんだよね……。例によって漫画喫茶の記憶だし、似たようなものをいくつかつまんでいるので本当に全く記憶にないのだが、全体的にデジャヴュだらけというか、「一回経験してる」お話だから……もう、おじいちゃんにはなろうの区別が付かんのだ。そして、もしこれが読んだことのあるものだとしたら、当然「記憶にない」「2巻に手を出していない」でお察しだ。まぁ、そらそうだよな。開幕一番に自分のことを「チートだな!」とか言ってる主人公が面白いわけないもんな……。いや、ヒロインに期待しよう。頑張ってくれ。

 個人的に釈然としない要素は、自分の好きな役者がなぜか異世界に導かれやすいってことで、そりゃ出演作が多いのはありがたいが、応援するためにはこれからずっと観なきゃいけないってことなのよね。こないだは森川智之の配下として孫と戦ってた。今度はチート主人公の師匠のポジションとして登場した。……まぁ、「魔女っぽい声」ってあるからね。

 

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○「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」 4

 なんでへごの配役がそこやねん。まぁ、多分オープニングタイアップしてるから後にメイン役で出てくるんだろうけども。もし出てこなかったら豪華なゲスト出演だ。

 なんとも時代がかった設定でスタートしたアニメ。確認したらラノベ原作らしいし、そのラノベの刊行も2017年スタートってことでむしろ最新レベルの作品のはずなのに、色々と古臭いというか、懐かしいというか。そうそう、ラノベ粗製乱造期って、こういう作品ばかりで飽き飽きするとか言われてたんだよなぁ。今となっちゃぁ異世界に行かないだけでも新鮮に見えるわ(新鮮には見えません)。なんの説明もなしにメインの男キャラが1人いて(そしてちょっと皮肉屋で情報通の友人がいて)、その周りには属性をそれぞれ分担するヒロインたちが意味もなく配置され、理由もなく主人公に好意を寄せる。その中に妹も混ざっているあたりに安定感があって、ホッとすると同時に虚しくもなる。今の時代にも、こういう作品ってのはきちんと作られ続けているのだなぁ。まぁ、オチ部分から考えると、多分他のヒロイン勢もどこかでおかしな部分を抱えた連中ってことなんだろうけど、残念ながらあんまり伏線っぽいものは見当たらないんだよな。先輩のネタばらしも割と唐突だったし。いや、そこは別に下準備する必要もないからいいんだけどさ(むしろ完全に隠してた方が秘密っぽさが出るという考え方もあるな)。

 そんなわけで「古式ゆかしい」と言ってしまって問題ない設定の作品だと思うのだが、作品全体をどう評したものかは悩んでしまう。なんだろう、全体的にちぐはぐなのだ。映像部分を例にとると、たとえば各ヒロインを中心としたキャラクターデザインについては陰影の処理などでかなりのこだわりが感じられて、「気を使ってるんだろうな」というのはわかる。動画はかなりヘナヘナなのだが、まぁ、そこを求めるような作品でもないので目をつぶろう。しかし、全体を覆うデザイン性というか、構図の取り方みたいなものにクセが強い。なんかパースが変なところも散見される。これが意図的に空間を歪めて引きを強くしているのか、本当に作画スタッフの拙さからきているものなのかが判然としない。数分に1回くらいは「おっ」と思うような構図なんかもあって、テクニカルな匂いはするのだが、やはり全体的に低調なので良さなのかアクなのかが決めがたい。なんとももやっとする作品である。

 監督の名前はどっかで見たことがあるな、と思ったら「あいまいみー」などのショートアニメで監督を重ねていたいまざきいつきだ。当然、そうなると制作スタジオはショートアニメでおなじみのスタジオセブンということになり、今後の作画クオリティの伸びはあまり期待できないだろう。ネタ要素で振り切れて本筋が魅力的に映るようになれば良いのだが……うぅん。女の子が可愛いのか、可愛くないのか、それも決めかねる状態なのよなぁ……。

 キャスト面で何か補強できればという思いはあるが、まだ各ヒロインが強く出てこないので保留。最初に攻めてきたのは新妻・竹達であるが、このキャスト陣だと竹達が「先輩」になるのかと思うとちょっと感慨深い。まぁ、ほたるさんとかもやってたしな。今回の相手はヒロ・シモノなわけだが、この男の存在感というのもいわく言いがたい。なれてくると「はいはい、下野下野」くらいで終わるのだが、最近だと「鬼滅」の善逸みたいな役を聞くとやっぱり無視できない存在感があるし。この作品の現場では、周りを取り囲む女の子相手にどんな先輩として振舞っているんだろうか。

 

 

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○「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」 5

 さばげぶですって?! そりゃまぁ、サバイバルゲームをする部活はどこに存在してても「さばげぶ」になるだろうが……むしろそっちの部活の方が気になる可能性があるな。

 さておき、新たなアイドルアニメのスタートである。CMもやってたし、新興のソシャゲからのアニメ化なのかと思って確認したら、リリースは2年前とのことなので「ガルパ」とそんなに変わらない。まぁ、バンドリプロジェクト自体はもうちょい前からスタートしてたわけだけど。とりあえず2年間ソシャゲとして運営し、きちんと軌道に乗ったということでのアニメ化っていう理解でいいのかしらね。CM中にはBDに「3rdライブの応募券」が付くって言ってたし、だいたいそれくらいの時期ってことだろう。

 アイドルアニメということで色々と比較すべきポイントもライバルも多いが、まず映像部分はそこまで魅力があるものではない。まぁ、ラブライブなどの「思い切りマネーが動いて気合い入りまくってる作品」とはレベルが違うといえばそれまでだが、幸いにして、別に粗悪品という印象も受けない。過去には「音楽少女」みたいな「どないやねん」作品もいっぱいあるわけで、今回はライブを演じた人数が少なかったとはいえ、CGバリバリの現代ライブに対抗するかのように、なんだかハンドメイド感溢れる素朴なライブ。冷静に考えて、中学生女子が2人で踊ってるだけなんだから、こんなもんでも別にいいんじゃなかろうか。プリズム云々言ってるけどライバルはプリパラでもアイカツでもない。個人的な印象としては、「アニマエール!」くらいのダンスクオリティが実現できれば、充分シナリオを彩るに足る魅力が発揮されるだろう。

 そして筋立ては実に真っ当なもので、それこそラブライブに範をとった「グループ結成のお話」がゆっくり始まっており、ゲームをさっぱり知らない人間から見てもとっつきやすいのはありがたい。「音楽少女」みたいに「すでにアイドルがわんさか」の状態だと初見から一気にモチベーションを挫かれるのでキツいが、今作はとりあえず3人だけ見てればいいので気が散らずに済む。そして、特に部長のキャラがちゃんと立ってるのが良い。和服美人(?)のくせにおちゃらけキャラで強引に話を進めてくれそうな良い先輩である。どこぞのスクールアイドルの9人目みたいな裏の決意を持ってたりしたらなお良いが、まぁ、このままでも充分活動までは持っていけるだろう。あとは残りのメンバーをどのようにして集めるか、そして、どれくらいかけて集めるか。出来ることなら、もうこの1クールは「結成秘話」に狙いを絞ってじっくりゆっくり関係性を構築してほしいもんである。まぁ、それこそラブライブっぽくなってほしいってことなんだけどね。

 主人公の設定はラブライブではなくてむしろ西住殿である。おそらく転校前に何かやらかしてたんだろうが、とにかく才能があって有名な姉の下に隠れていた、さらなる才能をひめた妹。彼女もきっと、前の大会で川に沈んだ仲間を助けようとしてライブ中に無茶をしてしまったに違いない。なんか来週引き入れる仲間はれま子っぽいし、このまま大洗戦車道まで極めてしまえば美味しいとこどりの設定ではないか。チート具合で言ったらこっちの主人公も西住殿も大して変わらんしな。

 贅沢を言うならここからさらに映像のクオリティが上がればいいなぁ、とは思うが、この頭身のキャラだし、あんまり張り切り過ぎても空回りするかもしれない。程よいバランスで、群雄割拠のアイドルアニメ業界で生き残れるポジションを見つけていってほしいものである。ちなみにキャストの中には鬼頭明里の名が混じってるのだが、確か彼女ってラブライブの方にも関わってなかったっけ? 彼女が参加してるグループで一番好きなのは、って聞かれてしまった場合、他にもわたてん5とかブレンドAとかがあるわけだけど……ワイズマンでしょうね。

 

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○「COP CRAFT」 5

 ツダケンの正しい使い方。まぁ、こっちが普通だよな。何が普通じゃないとは言わないけどさ。

 いわゆるバディもので、ハードボイルドな方向に進めた作品。アニメオリジナルなのかと思った確認したら、割と前に賀東招二が原作小説を書いていたらしい。なぜこのタイミングでのアニメ化なのかはわからんが、スタートが10年以上前ということを考えると、「設定がベタ」とか「古臭い」っていうのはあんまり的を射たコメントにはならんかね。

 雰囲気は悪くないと思う。主人公のキャラはちゃんと立っているし、「宇宙人(?)と共存する魔都」という設定も割とありがちではあるが、無駄に異界っぽさを出そうとしておらず、あくまでも地球の一都市として、そこに少しずつ異物を紛れ込ませる程度のものなので、「血界戦線」みたいなトンデモな画面を作る必要もなく、刺激に乏しいが違和感もない。もしかしたら同じバディものでも「タイバニ」のシュテルンビルドの方が異界っぽさは強いかもしれないくらいのレベルだ。あとはまぁ、ここでじっとりと湿り気のあるハードボイルド刑事ものをやりつつ、そこに宇宙人少女のトンチキアクションを絡めてお話を膨らませていくことになるのだろう。アニメとしての作りがいがある設定だし、いくらでも面白くする方法はあるのだから、1話目の段階では「まずは良し」としておくのが無難かと思われる。唯一懸念材料があるとすれば、スタッフが板垣伸+ミルパンセという布陣になっており、板垣さんというとどうしても「作品途中で万策尽きる」イメージが強いこと。いや、単にWUGの前科があるというだけなのだが……1話目の時点で映像は悪くない(特によくもないが)ので、なんとか気にならない程度の品質を維持し、中身で勝負できる作品になってほしいもんである。

 それにしてもなぁ、いきなり妖精兵器が出てくるとはなぁ……いや、兵器じゃねぇけど。完全に偶然のはずなのだが、1話目の展開でここまで既視感が出ることになるなんて、ゴーンの方も思ってなかったに違いない。なんで妖精って取引される時に「怪しげな液」に浸かってるんでしょうね。

 

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○「からかい上手の高木さん2」 5

 高木さんのデコは無限の広がりを見せる。秋山澪現象。いや、最初からデコだ。デコは地球を救う。

 1期と何も変わらないんだから特にコメントのしようもないが、世間的に「高木さん文化」みたいなものの広がりが何かと取り沙汰される世の中だからこそ、改めてその独自の味わいを堪能するのもよかろう。考えてみりゃ恐ろしい作品で、すでにこの「元祖」とも言える高木さんから発展し、「元高木さん」という作品が生まれて「結末」が明かされている。単なる青少年のイチャイチャどころか、その後の未来まで知ってる状態で日常を見せつけられるというのは、実は非常に高度な見せつけプレイなんじゃないかという気もする。なんやこれ、死ねや西片。

 やっぱり高木さんやってる時の高橋李依は普段のテンションと違うので聞いていて心地良い。後に続くのはやっぱり長瀞さんなのだろうか。あっちは黒沢ともよボイスってのがまたなぁ。

 

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○「魔王様、リトライ!」 3

 頭ひっぱたく時に「ヨガッ、ヨガッ」っていうところが一番面白かったです。以上です。

 これもなろー作品のようだが、この感じはいわゆる異世界転生よりもさらに昔、いっとき流行った魔王側の流れを汲む作品か。懐かしいなぁ、「はたらく魔王さま」とかね、「まおゆう」はちょっと違うかもしれんけど。いや、デザインは完全にオバロと同じだけど。多分、時期的にも同じようなもんじゃないのかな。

 オバロ設定なので、当然他の要素もどこかで見たことのあるもののオンパレード。「今のご時世はネコも杓子も異世界転生」とか自虐気味に言っちゃうあたりもむしろ今風と言ったところだろうか。「分かっててやってるから一周回って面白いでしょ?」みたいな雰囲気を出したいのかもしれないが、ギャグは一周回しちゃいけないもんだってのが私の持論なので、基本的にダメな路線である。主人公のキャラ次第ではありきたりの設定でも雰囲気だけなら面白そうにできるはずなのだが、残念ながら今作の主人公はそうした面白みが発揮できそうな才覚を持ち合わせているキャラには見えない。言ってしまえば凡百の転生者である。ターニャさんやカズマさんみたいな貫くべき己をもっと大事にしてほしい。

 いや、決定的な個性はある。CV津田健次郎である。もう、ただでさえツダケンなのに何でそこからさらに威厳を出すために低音に持って行こうとか思ったんだ。その部分だけを取り出したら確かにギャグとして成立しそうだが、逆にかわいそうになってきた。せっかくの声をもっと有効利用できたらいいのに……。今作のキャスト起用は絶妙に謎めいたところがあって1話目のちょい役で出てきたキャストも千和とかかな恵ちゃんとか、「なぜそこで?」みたいな名前が並んでいる。いっそのことそういう謎路線でわらかしてくれるならいいんだけど……そういうことじゃねぇよなぁ。ツダケンボイスの主人公が黒田崇矢ボイスの指輪つけるとか、録音スタジオのマイク調整が大変そうな世界観じゃないか。

 まぁ、キャストいじりくらいしかやることないってのが実情で、映像部分だけを切り取ったら多分「ありふれ」以下である。意識して「しょぼいゲーム風」を演出している可能性もあるが、女の子の村のモブの描写とか、いっそ棒人間でも出した方がゲームらしくて説得力があるレベル。製作スタジオの名前は聞いたことがないところで、一応調べてみたら新興の会社らしく、なんとホームページもろくに準備されてないっていう。今後の製作体制が甚だ心配である。まぁ、これが潰れたとしてもあんまり悲しくないからどうでもいいんだけどさ。

 映像部分では「ありふれ」以下だが、一応、ギャグに振れるシナリオの利便性は期待してギリギリプラス。トータルの配点は同点ってことにしておきます。こういうのを表す便利な日本語に「どんぐりのせいくらべ」というのがあります。こっちのどんぐりは、芽が出るかしら。

 

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○「ありふれた職業で世界最強」 3

 このクールなタイトル! This is Narrow!!

 見たことないのに見たことあるやつ。やってることはどこぞのスライムと完全に一緒やんけ。インターフェースも似たり寄ったりだし。でもまぁ、もうそういうところに目くじら立ててちゃやってられないわよね。「なんでミステリっていつも首が切れてるの」とか、「どう考えても犯人にとってコスパの悪いトリック使うのなんで」とか、何十年も議論されているような話に近いものがきっとナロウワールドにもあるのかもしれない。「なんでステータス画面が出るの?」「なんでダンジョンは下層に行くほどモンスターが強いの?」「そもそもダンジョンってなに?」。もう、気にしない方がいいんだ。「そういうものがある」前提で話を進めようじゃないか。

 まぁ、だとしてもこの1話目はなんかよくわからんが……。ずっとダンジョン深部ってのを表すためにやたら画面が暗いのがなぁ。見づらいんだよなぁ。製作はアスリード+よしもとぎんじという何だか懐かしい顔ぶれだが、だからって特に見どころがわかりやすいわけでもなく、時系列をちょこちょこいじって進行する導入部は見辛くてとっつきにくい。まぁ、普通の順番でやっちゃうと、ただでさえ金太郎飴のなろう作品で1話目の内容も全部何かと同じになっちゃうかもしれないからね……。普通にやったらダメ、だからって変化球を用意しようとしてもピンとこない。八方塞がりじゃん。一応「学校のクラス全体で転送されてきた」っていうのは他のなろう系とは違う部分なんだから、そこからスタートしてもよかった気がするんだけどね(そういう設定よね?)。

 そして、ありふれた職業という設定も割とタイトル詐欺みたいな部分があり、少なくとも一緒にやってきたクラスメイトに1人も同じ職業がいないなら「ありふれた」は嘘ってことになる。そして、今回大ピンチからガムシャラにやってたら覚醒しちゃったっていう展開なのだが、「モンスターの肉を食ったらレベルがあがる」っていう世界設定があるんだとしたら、今まで誰もそれをやらなかったのは本当に運が悪かった(運が良かった?)としか言いようがない部分で、主人公がそれをやったのは本当にたまたま。職業も立場も、まして性格すらもあんまり関係ない。おそらくクラスでは下層に位置する隠キャだったってことなのだろうが、何が何でも隠キャをヒーローに仕立て上げなきゃいけないなろう作品は、主人公の好感度が最悪のところからスタートしなきゃいけないから大変である。そりゃこいつ、友達おらんやろ。今にして思えば転送直後のなおふみ様は割といいやつだった気がするな。

 画面は見辛く、キャラはとっつきにくく、ストーリーは区別できない。ナイナイ尽くしの見事なナロウスタート。むしろ惚れ惚れしますね。まぁ、多分製作体制自体はそこまでひどいものではなさそうだし、スマホや孫よりは面白くなることを願っています。いや、むしろ下に下に投げ込んでいった方が新しい世界が拓けるか?

 

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