最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「スター☆トゥインクルプリキュア」 5 木野日菜ちゃんボイスの人外が星の運行を司るキーアイテムになっちゃってるから事実上のシンフォギア。変身中に歌ってるんだから間違いない。早く地上の龍脈を繋いで逆さオリオン座のゲートをひらけ。見せてやろうねぇ! 錬金術ってやつを! 以上、こないだのガチャでサンジェルマン目的だったのにアダムが出てしまって遣る瀬無い気持ちになった僕がお送りしました。 さておき、別れがあれば出会いがある。先週惜しまれながら終了してしまったハグプリの喪失感を埋め合わせるために新たにスタートしたプリキュア。ハグプリの王道をしっかり押さえた展開は非常に魅力的だったが、シリーズの揺り戻しみたいなものだろうか、今回はかなりチャレンジングで、いつもとは毛色の違う幕開けになった。何しろ1話目で宇宙である。宇宙規模になるとしてもだいたい最終回間近じゃないといけない気がするプリキュア業界で、1話でいきなりの宇宙というのは結構な事件だ。そして、今回はマホウ界でも妖精界でもなく、純然たる「異星」人である。わざわざロケットで飛んできたプリキュアの使者がいたのだから、おそらく敵勢力だってどこかの異星人なのだろう。宇宙から敵が攻めてくる展開ってのは、戦隊シリーズではお約束だがプリキュアでは当然初。初の異星人プリキュアも誕生するようだし、なんともユニバースな作品である。 まぁ、シナリオを考える上で異世界だろうが宇宙だろうがそんなに違いはない気もするのだが、他にも変身アイテムに「ペンとインク」を使ったり、上述の通り変身時に「突然歌うよ!」だったり、なんだか変化球が多い気がする。対比すべきはキュータマに選ばれし9人の救世主だと思っていたのだが、メインコンセプトに「イマジネーション」の文字が踊っているところを見ると、案外こっちがトッキュウジャーだったのかもしれない。今後も、主人公は色々と突拍子もないアイディアでエイリアンたちを撃退していくことになるのだろうか。しかし、敵キャラのデザインがカッパて……一応UMA縛りなんだろうけど、時間帯が近い鬼太郎とかぶるがな……。もしくは顔色の悪い敵幹部のCVが細谷であることを考えればシンカリオン被りなのかもしれない。そうなると、最終決戦は宇宙ではなくて鹿児島県になるな……。 まぁ、だいたいプリキュアの1話目なんてのは「ちゃんと前年と区別してるな!」というのを確認して終わりである。個人的には最初にキャラデザを見た時点ではあまり好みのタイプではなかったのだが、実際に動いて戦ってみると悪くないと思ってしまうので実にチョロい。今期はもちろん暴力は解禁されているだろうし、HUGっと抱きしめる必要もなさそうなので、容赦無く外敵をぶっ飛ばしてほしいもんである。 唯一の懸念があるとすれば、主人公キャストにちょいと粗が残る部分だろうか。まぁ、先輩である引坂理絵があまりに良すぎたっていう部分は割り引いて考える必要があるだろうから、1年間でどこまで立派な主人公に成長できるかを楽しみに見ていこう。残りのキャストは……よっちんの存在感な。「プリキュアの傍にいる面白マスコット枠」にまだ使われてなかったんだ、というのがむしろ驚きなくらいにハマってるのが笑える。あの語尾はいちいち大変そうだが……がんばれプルンス。
PR ○「ピアノの森(第2期)」 5 だいぶ半端な時期ですが、一応今期新番チェックがゴールにたどり着きました(例によって来週から始まるプリキュアを除く)。今期は15分アニメもカウントしているが、新番チェックの本数はこれを含めて34本。これに前クールから継続の19本を含め、合計53本が今期アニメのおおよその視聴本数ということになる。うーむ、取捨選択……。まぁ、現時点ですでに半分観てないような作品もちらほらあるのだが……(宇宙戦艦ヤマトとか、観てんのかどうかもよくわからん)。 さておき今作。最後の新番チェックの割に2期ものなのであまり書くことはない。前クールで感じたことをそのまま継続するだけの話だ。ざっくりその印象をまとめておくと、アニメーションとしてはそこまで見るべき点がある作品ではなく、「演奏アニメ」としては「君嘘」や「ユーフォ」などと比べるものでもない。ただ、今作の場合はそうした作画リソースの剛腕でねじ伏せようとする高カロリーな作品ではなく、どちらかというと本気で音楽の方を聞いて欲しくて、アニメの方はあくまで添え物というか、およその物語を伝えて「こんなピアノ音楽を楽しむドラマもありますよ」という呼び水程度の扱いだと思えばそこまで悪いものでもない。もちろんアニメファンとしては画面に説得力があればそっちの方が嬉しいのだが、あらゆるアニメがユーフォクラスになってしまったら、多分日本のアニメーターは次々に過労死していくことになるだろう。程よいバランス感覚も大切だし、今作は特に劇伴に力を入れているようなので、私みたいな人間にはよくわからないが、おそらく耳の肥えたファンなら満足するものが提供されているのだろう。 「音楽を推す作品」というのも実は立ち位置の難しいところで、身も蓋もない話をすれば、「別にアニメで聞かずともクラシックコンサートに行けばいいのでは?」という話になる。そして、音楽だけなら全くもってその通りである。でも、やっぱりそこは「アニメ」というか「ドラマ」の部分を残していて、例えば今回の1話目ではいきなり「演奏者と審査員の間の認識や意識の違い」なんて部分がクローズアップされているし、1期では少年2人が切磋琢磨して音楽家として成長していく姿が素直に描かれていた。そうした「アニメ」を入り口にし、私のような無学で粗野な単なるオタクでもクラシック音楽に触れる機会を与えてくれるのだからありがたい話である。それこそ興味があるならコンサートを聴きにいくなり、せめてCDなどの音源を聞けば済む話やんけ、とは思うわけだが、なかなか私のようなクソオタクはそうした別方面の趣味に向かうエネルギーも捻出しにくいもの。「アタクシ、そんなおハイソな趣味持ち合わせておりませんので……」と及び腰になりがちだ。その点、アニメの中のクラシックコンサートなら抵抗もなく聴きやすい。そういう媒体をNHKがアニメとして用意してくれているのも、言われてみればなんとなく「そういう狙い」に見えなくもない。いや、多分違うけど。 まぁ、あまり面倒なことは考えず、素直に「ちょっと毛色の違う部活ものの延長」くらいで見守っていけばいいんじゃないでしょうか。ちなみに、あえてアニメオタク目線で触れておくなら、今作はなぜか2期になったことで監督を含めた上層スタッフの一部が変更になっている部分は気になるところである。製作はガイナックス(いわゆるトリガーやカラー派閥ではなくて福島ガイナ)なのだが、スタッフが安定しないのはどうした事情かと下種の勘繰りをしたくなってしまうのは困ったものである。 ○「マナリアフレンズ」 5 「とにかく片っ端から予約録画だけしておくけど事前情報は能動的に入れないでアニメを観る」という謎スタイルを貫く私なので、今作のように「いざ始まったと思ったら15分アニメだったし、何がなんだかさっぱりわからない」ということも往往にしてあるもんだ。それにしてもこの作品は……なんだったんだ。 15分で得られた情報は、「女の子が可愛い」ということだけだった。世界観も謎だし、それぞれのキャラクターのオリジンもよくわからず、もっとも重要な2人のヒロインがどういうつながりの何者なのかもはっきりしない。まぁ、会話の中身からなんとなくの設定は想像もつくのだが、その後元気っ子の方が巻き込まれたトラブルなんて専門用語が多くてさっぱりだ。「なんやねんこれ」とぼやきながら視聴が終わったと思ったら、ラストに展開されたエンドカードイラスト…………あ、これ、そういう世界だったの? というわけで確認したら「神撃のバハムート・マナリアフレンズ」って書かれてるサイトもありましたね。なるほど、あの作品の世界だったのか。……いや、わからんけども。少なくとも僕がよく知ってる「神バハ」の世界にこんな百合の園があった記憶はないのだけど。でも、世界は広かったみたいなので、きっとあの次元のどこかで、今作はファバロやカイザルとつながっているのだろう。とりあえずそう思っておけばいいじゃない。 視聴後に世界観がなんとなくわかったところで、やはり作品としての情報はあまり増えていないのだが……まぁ、とにかくサイゲ作品なので映像は綺麗。放送される全てのアニメのキャラデザにこれくらいのクオリティが保証されればいいのに、と心底思うくらいに女の子も綺麗で可愛い。そして、この女の子2人が程よく百合展開を導き出すという。OK、ならば見守ろうじゃないか。どこの誰だかわからないけど、ちょっとした亜人要素を持ったドラゴン娘と爆裂お姫様の恋の行方(?)を見守ろうじゃないか。やがてどこに行くんだろうな。 アニメですらないッ!! でもまぁ、しょうがないじゃない。ほら、タグも「新アニメチェック」じゃなくて「新番チェック」だからセフセフ。 世の中何が起こるかわからないもので、まさかのNHKドラマ化。世の中、どんな形でメディアミックスするかわかったもんじゃない。そして、今作に関してはアニメ化よりもこっちの方が正しい気がするので素晴らしい解答だ。そりゃ観てしまうよね。まぁ、正直いうと武田玲奈の出演予定見てて知ったんですけどね。どうして純正ファッションモデルのくせにこうしてオタクに縁のある作品にひっかかってくるんでしょうね。ありがとうございます。 原作が大好きだけど、アニメと違ってドラマだったら「原作と違う!」と目くじら立てて怒ってもしょうがないし、そもそもこれで原作要素を徹底して守る必要もなさそうだから、普段見慣れないドラマでも特に問題なく見られるし、正直、割とクオリティは高い気がする。どうなんだろ、割と悪ふざけしても許される放送枠なのかな。NHKでスーツアクターがバリバリ活躍できる作品が出てくるというなんとも倒錯した状況がたまらんものがあるわね。中村さんのキャラは原作でもそれなりに美人扱いされてるから、女優さんがやってても違和感ないのがありがたい。オタっていうには小綺麗すぎるが、それこそが中村さんの擬態なわけでな。 作品としてはやはり最大の注目ポイントは特撮パートの出来だろう。こうして「純正の東映じゃないところ」が作った戦隊を見るというのは、人生でも稀な経験。まさか生きている間にジュウショウジンの実写が見られるとは思ってなかったよ(仮面ライダーシノビやクイズの放送よりも先に実現できてなによりである)。まぁ、結局制作協力は東映だし、スーツアクターの人が同じJAC系列なのだろう、アクション部分の動きは完璧にいつも通りのそれ。名乗りのポーズはスタンダードな「獣ヒーロー」であり、ゲキやジュウオウに近いので違和感なし。殺陣の構成もお約束のやつだ。強いて純正作品と違う点をあげるなら、エフェクトは流石に安上がりにしているのか、書き文字の出し方や使い方が全然違っているのが逆に面白い。普段はあんまりそういうところ意識しないから、漠然と何か「違う」ものが出てくると慣れ親しんだものが再認識できる。あと、細かいところはよくわからないけど、画面の質感みたいなものもちょっと違うのはなんなんだろう。特撮ものに比べて画面がクリアで雑味がない気がする。良いか悪いかはわからないけど、多分撮影機材の差なんだろうな。そのあたりも普段感じられないところなので楽しい。 それにしても、関わってる声優陣がお約束なのが面白すぎるな。稲田さん&セキトモというアカレッド&1号ライダーがお約束だし、ナレーションがスズだし……界隈でポジション確保してる連中がブレない。今後もキャスト陣はあれこれも含めてちょっと楽しみ。 今日の教訓1:カラオケで無理強いしちゃだめだゾ。 今日の教訓2:武田玲奈かわいい。 ○「revisions リヴィジョンズ」 6 オカルティックナインか!!!(早口アニメへの定番になりつつあるツッコミ) 一応過去ログを確認したら「オカルティックナインかよ」と突っ込んでいたアニメは「斉木楠雄のΨ難」「魔法陣グルグル」「バチカン奇跡調査官」の3本がヒットしました。意外とあるもんだな、早口アニメ。 しかしこの密度は凄まじい。早口にしてまで無理やりねじ込んだ1話目の展開、これがなかなか興味深い。毎度のことながら「ロボットものの導入って難しいよね」という感想は出てくるものの、早口アニメのパワーで強引にその辺を吹き飛ばし、視聴者も、そして乗せられた本人すらも「理屈はいいからとにかく乗れ!」という流れにすっかり巻き込まれてしまっている。いいぞ、この勢いは大事だ。そして、何が起こっているかわからない中にも、「分からないが故の放置感」ではなく「分からないなりの気になる感」が出ている。ぼくぁこういう導入は好きよ。 「幼馴染の仲良し五人組」とか言われると真っ先に超平和バスターズを思い出すわけですが(そしてその余波で「七星のスバル」も思い出しますが)、歳を重ねてそれぞれの生き様にすれ違いが生まれているというのもお約束だし、その中で主人公だけが「あの頃」にとらわれており、残りの面々は高校生のくせにすっかり大人になったようなふりをしているのもお約束。ただ、今作の主人公はじんたんと違って「過去に囚われてそのまま引きこもりの時間停止」ではなく、「過去に囚われてるからかえって厨二っぽい要素を残したまま自己研鑽」という斜め上のキャラ展開を見せている。いわば、あの事件の日からずっとずっと「もし学校にテロリストが襲ってきたら妄想」を続けて、そのためにトレーニングしてきたようなやつである。その発想はなかった。あからさまにウゼェはずなのに、とにかく力強い。その厨二を超えたまっすぐな妄想癖と無茶苦茶な行動力は、魅力なのかと言われればNOな気もするのだが、「こいつ、すげぇな」という感心は間違いなくある。あんなあやふやな思い出で毎日筋トレできて、面倒臭い生活を続けられるのはすごい。考えてみれば、中二病ってのは常に「人と違うことを強いられる状態」なわけで、よほどエネルギーに満ちている時期じゃないとできないのは事実だよな。 そして、そんな妄想世界についに現実が追いつく。いよいよ訪れたカタストロフィ、終末の日に主人公は力を発揮するかと思われたが、しょせん妄想は妄想、ファイレクシア人みたいなおっそろしい敵に襲われたら、ナイフなんて蟷螂の鎌でしかない。こうして主人公の無力感が際立つことで、突如襲ってきた謎の敵勢力(リビジョンズ?)の規格外の攻め筋が際立つわけだ。単に食べるとか、ぶち殺すっていうなら「おっかない敵」で片付くのだが、一部の人体サンプルを背中の培養槽に入れて持ち帰ろうとしてるのがマジ怖いし、ひたすらそれだけが目的ではなく、最初の一人は力加減を間違えてうっかり握りつぶしちゃったり、反撃してきたやつはイラっとしてぶっ飛ばしちゃったり、どうやら感情があるっぽいことがわかるのがかえって恐ろしい。第一次遭遇の展開としては文句なしのヒキである。 ぶっちゃけ、映像部分は色々と気に入らないところは多い。やはりCG作画への抵抗はあり、今期だけでも数多く出揃ったCGアニメの中で突出して何かが優れているというほどでもないし、おそらくモーションキャプチャーだと思われるキャラの動きにしても、かえって不自然すぎて浮いているようなアクションも見られた。監督が谷口悟朗なんだから「ID-0」に引き続きサンジゲンが担当するのかと思いきや、今回のCG製作は白組。「えとたま」とかのCGを担当してたところ。こうしてみると、やはり同じCGとは言っても各スタジオで色々とクセがあることが分かる。ただ、日常パートでのモーションは違和感が残るものの、敵モンスターの気味の悪い動きなんかはもうこれで完璧な気がするし、謎の着ぐるみロボットの頓狂なデザインも(格好いいかどうかは別にして)色々気になる部分も多い。トータルでみれば、シナリオも映像も何もかも、今後が気になるアニメなのだ。やっぱり個人的に谷口作品というだけでも期待感があるんだよね。1話目からいきなりコンテが須永さんだったし、今回も「ID-0」や「アクティヴレイド」の時のように刺激の多い作品を展開してくれるんじゃないかと期待している。まぁ、この後も早口アニメなのかどうかは気になるが……少し落ち着いて欲しいとは思うが、やっぱり1クールに限定されて急いでるとかなのかしら……。 中の人は、久しぶりに1回でメインキャストが全員識別できるという明快なキャスティング。そんな中で内山昂輝が珍しく単細胞なキャラを担当しており、今後のキャラ作りが気になるところ。内山・信長・斉藤壮馬とかいう横並びチームがなんか楽しそうである。女性陣は高橋李依、石見舞菜香というラインナップですね。みかこしが今後どれだけ仲良し五人組に絡んでくるものか。あとちらちら亜李ちゃんの声が聞こえてくるんだけど、今回はどんな配役かしら。谷口作品での小澤亜李のポジションニング、最高なんでね。
○「荒野のコトブキ飛行隊」 5 ひろしとしんのすけのカップリングにまず笑うわ。春日部やんけ。 これもある意味今期の話題作の1つだろうか。とりあえず水島努はさっさとガルパン片付けろとは思うが、もしかしたら大洗から「永遠に完結させないで」とオファーを受け、我が身を犠牲に進捗を遅らせているのかもしれない。……やりかねねぇな、この人なら。まぁ、とにかくそんな監督が、今回は戦車じゃなくて戦闘機を扱うって話だ。ただ、下馬評(というか願望?)のように「空のガルパン」となるかどうかはなんとも言えない。そりゃね、スタッフもコンセプトも何もかもガルパンとは被ってないわけでね。 まずは映像部分。こちらはCG作画の多さが特徴となっている。最大の肝となる空戦部分はフルCGで描く必要があるのはなんとなくわかるが、キャラモーションもほぼCGを使用している。1話目は製作の必要上メインキャラがみんなしてCGだからどっか不自然なのに、男連中は作画でまかなっているのでこっちの方が馴染みやすいなんて残念な現象も起こっている。CG作画としては悪くない部類なのだろうが、それでもやっぱりハードルはあるもので、主人公のデザインのせいもあるのか、なんだかやたらと「あかねさす少女」とかぶる。あっちも戦闘シーンをCGにする必要性からキャラ作画をフルCGにしていたわけだが、まー、やっぱり今のご時世、まだ違和感の方が先に立つ。 そして構成だが、「とにかく今回は戦闘シーンを見てください」という主張がはっきりした1話目。一切セリフを挟まずに長尺のバトルシーンが展開され、その臨場感を楽しめ、というのが狙いだろう。まぁ、力が入っているのは分かるが……別にCG作画で空をビュンビュン飛ぶのは今に始まったことじゃないからなぁ。今作のオリジナリティは、マクロスなんかのハイテク(?)飛行ではなく、あくまで戦時中に存在していた実在の戦闘機を元にして戦闘が組まれていると言う部分だろうが、正直、詳しくない人間からするとどこまで真に迫っているかなんてさっぱりわからない。文字通り「地に足ついた」ガルパンの戦車だったらなんとなく振動や衝撃をイメージすることもできたが、流石に戦闘機となると想像の範疇を超えてしまい、どこまでが本当(らしいもの)でどこからが嘘なのかが区別できない。そうなると、空中でのモーションも単なる「地味なマクロス」に終わってしまいかねない。このあたりは、ガルパンとははっきり差別化していかねばならない部分だろう。 そうして戦闘要素に全てのリソースを割いたため、1話目ではシナリオ部分の要点がさっぱりわからずにまとめようがない。中心に「チーム」がいることは分かるが、それ以外の配置がどうなってるのかもわからないし、チームの面々もそれぞれ何もわからない状態。ぶっちゃけ、次のエピソードで陸に降りたあとの話が出てこないとお話自体に興味を持つのは難しいだろう。まぁ、あくまでも顔見せだからね。ただ、戦闘シーンに1人称視点での作劇が多く、そこに臨場感を出すのがちょっとした売りになっていた気がするが、一人称視点だと、誰がどんな顔だか見えないから1話目に連発されるとキャラが追えなくなるんだよな。 現状では可もなく不可もなしといったところだが、作画に気合いを入れようとしていることは伝わってくるので、今後もこのクオリティを維持しつつ、ちゃんと女の子たちのストーリーも展開していくなら個性が良い方向に出るかもしれない。ただ、「クオリティを維持しながらちゃんと毎週放送する」が果たしてできるかどうか。……ねぇ。総集編はもう嫌だけどねぇ。
○「けものフレンズ2」 5 ナショジオから資料借りてんじゃねぇよ! 質の悪いマイクでちゃんと全国のおにいさんおねえさんからインタビューとってこいよ! うわっ、カラカルのジャンプすっげー(ナショジオ系の番組、見始めると止まらんよね)。 ある意味で今期の注目作。当然、「ケムリクサ」とセットで。ただ、「ケムリクサ」のところでも書いたが私は一連の騒動にはあまり興味がないし、そもそも元祖けもフレにもそこまで思い入れがないので、あくまで「久しぶりに戻ってきた、なんとなく見てた作品の2期目」っていう以外の意味はない。そしてまぁ、それだけの状況で見ても、2期目ってのはアドバンテージになる部分が多いもので。特にキャラに懐かしさが感じられたら続編を作った意味があるってことだろう。 製作体制が変わった影響が一番でかいのはやはり作画だろう。例のヤオヨロズCGではなくなり、今回の方が情報量は多くなっている。それが「良い作画」なのかどうかは議論を待たねばならないが、少なくとも「前と違う」ということは感じなければいけないだろう。でもまぁ、結局今作が前作とどのようにつながっているかも定かでない状態なわけでねぇ。現時点で「なにが同じでなにが違う」ということをうだうだ言う意味もあまりないんだよね。作中で、少なくとも「このサーバル」は「あのサーバル」らしいということは判明しているが、ここがどこなのか、今がいつなのか、そしてかばんちゃんはどこで何をしているのか(あとアライさんたちもな!)。そんな謎があるうちは、ちょっとした作画の違いなんてものは些事である。流石にこの作画の違いにまで意味を持たせることはないだろうが、少なくとも今回色々と「違っている」部分については、ちゃんとこれからのストーリーで説明されていくはずだ。その過程を追うのも楽しみの1つといえるのかもしれない。 しいて前作と違う不満点をあげるなら、前作は本当にあの気の抜けたCGで気の抜けたキャラクターがダラダラ話すだけの1話目に腰が砕けて、そこからの思わぬ方向性に興味を惹かれたわけだが、今作の場合、すでに1期の実績があるために「何があっても不思議ではない」と身構えた状態で見てしまうことになる。制作側もそれは理解しており、今回は割と堂々と「謎解きは進めて行くよ」という部分を明示している。そのあたりで「ゆるさと不穏さのギャップ」みたいなものを楽しむことができないのは残念な点だろう。あとはまぁ、製作側がサービスを履き違えないことを祈るばかりだ。1話目でサーバルが「すっごーい!」を連呼していたけど、この子、そんなに毎回毎回言う子だったかしら。別にノルマとかないから、キャラ立てる時は慎重にね。もう、サーバルたち主要キャラは充分キャラが出てるんだから、もうあんまりそこに気を使わなくていいと思うよ。 個人的には「え? アルパカ毎週出んの?!」っていうのが嬉しいサプライズ(次回予告が来週どうなってるかはわからんけど)。ほら、やっぱりなんだかんだで好きなキャラはいるからね。1期のキャラがどれくらい出るかは気になるところだが……このままだと新キャラメインで行きそうだな。まぁ、PPPはどっかで出てくるんだろうな。思い返してみれば、当時はPPPのメンバーなんてこれっぽっちも興味なかったな……今となっちゃ(イワビー限定で)好感度は6億倍くらいになってますからね。あれ? ゼロだったら6億倍にしてもゼロか? ……まぁ、あいなあいばさんはいい仕事に恵まれて幸せですよ。 とりあえず、今回の「割と魂が宿ってる方のサーバル」がどんな物語を進めて行くのかはしばらく見守る必要があるだろう。その上で、やっぱり特色を発揮できずに空気になっていくのか、人気作品のプライドを守るのか。是非とも、フラットな目線で見守りたいところだ。
○「えんどろ〜!」 6 CV小澤亜李なのに巨乳なのは納得いかない。そしてうちのレコーダーでは「えんどろ〜→どろろ」っていうよくわからない奇跡の並びが成立してちょっと笑った。 「ゆるゆり」→なもり。「リリスパ」→「なもりスパイ」、ならこれは? ……「なもり勇者」でいいんでしょうか。立て続けになもり絵のオリジナルアニメが作られているが、謎のムーブメントがおこってるんでしょうかね。 てっきりきらら系なのかと思ったがそういうわけではないメディアミックス作品だという。なんだか本当にボーダレスにあらゆる文化を拝借してきたようなデザインになっており、きらら系にも見えるし、なろう系ともいえるかもしれないし、時間の扱いなんかは「魔法特殊戦あすか」みたいなひねくれ魔法少女ものみたいな変化球でもある。なんとも不可思議な設計だ。まぁ、「すちゃらかパーティーのなんちゃってRPG」と言うジャンルは割と昔からあるわけで、単にその一部というだけなのだろうけども。ニュアンスで近いのは「ラストピリオド」あたりなのかなぁ。一応魔王はいるけどなぁ。CV玄田哲章とCV久野美咲が同じキャラで成立するアニメってなんなんだ。ポプテピピックか。 よくわからない出自ではあるものの、おいしいとこ取りの阿漕な設計は分かりやすさと親しみやすさを兼ね備えており、1話目のアホみたいな印象は決して悪いものではない。キャラがまるっこくて可愛らしいし、シリーズ構成あおしまたかし・アニメーション制作スタジオ五組という組み合わせも事前の安心感がある。五組ってことは「ゆゆゆ」と同じところだからな。勇者の作り方は心得たものよな。そして監督はあの「ゆゆ式」を世に送り出したかおり監督。なんだろう、どういう足し算になってるのかよくわからないが、最終的になんか美味しいものが出てきた。ありがたい話である。やっぱり命がけのスパイ活動よりもごらく部活動してるほうがしっくりくる絵なんだろうな。 ○「明治東京恋伽」 4 なに豪ストレイドッグスだよ。冷静に考えると怖いよな、この国では、どんなジャンルだろうと歴史に残る偉業を成し遂げると後世にイケメンコンテンツとして消費されるようになってしまうのだ……。いやだぁ! イケメンにされるのはいやだぁ!(偉業プリーズ) 正確には某ストレイドドッグスと違って「作家」という括りを必要としていないようで、とにかくこの時代の有名人なら職業の種類は問わない。キャラ表を見るとこっそり藤田五郎(一体何者なんだ……)なんかも混じっており、とにかく明治という時代を取り上げられればなんでもいいらしい。いわば「Code:Realize」の日本版といったところだろうか。一応出自を確認したらソシャゲ発ではなくてコンシュマーのゲーム、しかも第1作は2013年発売とあるのでそれなりに歴史がある(それこそ「Code:Realize」の発売は14年なのでむしろ遅い)。そんな大層な(?)作品が満を辞してアニメ化したわけだが……。 まぁ、向きじゃないですので。しょうがないですよ。どうしてもこの手の女性向け作品で、特にイケメンキャラとはなんの繋がりもないはずの有名人が適当なイケメンにされているのを見てしまうと背筋が寒くなるタチでして……これがさ、戦国武将なら実際の顔なんてわからないから諦めもつくけどさ、鴎外とか泉鏡花とかラフカディオハーンとか、もう写真あるじゃん。実物いるじゃん。流石にそれで妄想するのはちょっと……しかも作家って大体クズみたいなエピソードばっかり残ってるから、あんまりキャラとしてジェントルになる理由もないし……こういうので妄想できるユーザー層はやっぱりたくましいと思うよ。僕は架空の妹や架空のお母さんで精一杯です。 幸か不幸か、今作の監督は大地丙太郎だったりする。おかげでコミカルな演出はテンポも良く、ストーリーがサクサク進む部分も特に抵抗なくみることができる。それだけに当たり前のように展開されていく事実が辛くもあるのだが。今後の展開で想像もしないような有名人が出てきたらもう少し面白くなるのかなぁ。今から100年もしたら、ZOZO前澤×カルロスゴーンの成人向け同人誌とかも発売されてるのかもしれない。そう思うと人類ってすごい。(もしかしたら今年の夏コミでもう出るかもしれんが) |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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