最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」 ー だいぶ遅れてしまったが、これでようやく今期新番チェックが出揃った。今期記録されている新番チェックは33本。これに前クールからの引き継ぎを含めた全45本(概算)が今期のアニメ視聴本数となる。新番チェックの本数自体はあまり例年と変わらないのだが、一週間のアニメ視聴本数が45というのは、前期(55本)に比べると大幅減である。近年は60を超えるクールすらあり、本数が50を割ったのは2016年の4月期以来なので、3年ぶりのこと。ちょうどそのあたりの時期の平均値は45本くらいなので、ようやく、粗製乱造期が終わりを迎えたことになるのかもしれない。本数が減ってくれるのはありがたいのだが、今期はそれに加えてあんまり刺激的な作品が多くないのでちょっと困ってしまっているのが実情である。増えても困るし減ってもがっかりだし……どうしたらええねん。 さておき、そんな状態で最後に書くのがこの作品ってのもなんだか締まりが悪い。何しろ新作ではなくて単に劇場版を再編集しただけの枠なので、別に「新番組」ではないのである。昨年度までやっていた「ヤマト」と同じ枠だ。そのために評点は差し控えさせてもらう。 ただ、作品として面白いのは間違い無いので、これはこれで放送開始が喜ばしい。こちとらガンダムにはかけらも興味がないので当然劇場でこのORIGINを観たことは1度も無いし、そもそもファーストガンダムの内容すら正確に把握してなかったりするのだが、この作品の造形はかなり好みなのである。確か以前アニマックスで1本目と2本目くらいはなんとなく観た記憶がある(つまり今回の1話目は再視聴ということになる)が、改めて観ても「やっぱりいいアニメだな」と素直に感心した。もともと「劇場クオリティ」なのだから地上波アニメの中で頭抜けているのは当然なのだが、安彦良和デザインのキャラクターが本当に自然に、どこかコミカルな要素を含みつつすっきりと描かれており、一昔前のニュアンスを持った独特のモーション作画も、なんだかジブリ映画を観ているようで懐かしさがある。これだけのクオリティのものなら本来は劇場に観に行ってお金を落とすのが正しいのだろうが、こうしておうちのテレビでも観られるようになったのはありがたい話である。 長年愛されてきたファーストガンダム、その中でもひときわ癖の強いダイクン家の兄妹、そして輪をかけてキャラの濃いザビ家の面々。どの関係性をとっても一筋縄ではいかない政治と戦争のお話。本来ならもっとドロドロと血で血を洗う闘争のドラマなのだが、不思議と微笑ましい家族の物語にも見えるようになっているあたりは作風ゆえだろうか。ランバラルのキャラもいいところにはまっているし、キシリア姉さんもなんだかんだで格好いい。最終的にシャアとの関係が「ああいう」決着を迎えることがわかった状態で誰もが観ているわけで、数十年の重みを持つ作品が生み出せる楽しさの真骨頂と言えるだろう。 改めて、今後はテレビシリーズとして楽しませてもらおうと思う。
PR ○「進撃の巨人Season3(第2期)」 5 シーズン3の第2期とかいうわけのわからない表記だが、これが実際そうなのだからしょうがない。今回は1話目が第50話。もう何がなんだかわからんのだが、ここまで長期シリーズになってもちゃんと質を落とさず作ってもらえるってのはありがたい話よね。 ありがたいのは間違いないし、相変わらずのクオリティなので作品としては一歩抜きん出ているはず。そう考えれば評価も上がるはずなのだが……やっぱ中身覚えてないからさぁ……。すでに前シーズンの時点でそうだったけど、やっぱり長期シリーズをブツブツと切りながらみていくのはどうしても視聴者側の負担が大きくなるよね。漫画を手元に置いてるなら気が向いた時に読み返せるし、そんなに記憶の欠落もないんだろうけど、アニメが放送されている時にだけ観る程度の付き合いだと、どうしても負担は大きくなってしまう。特にこの作品はスタート当時と現在の作品の構造自体が大きく変化しているし、ファーストインプレッションがデカかったおかげで初期のイメージばかりが強くなっているアニメ視聴者にとっては最近の話はとっつきづらい印象になっているってのが素直な印象。多分、改めて漫画を手にとって今回放送される部分くらいまで復習すれば評価も変わってくるんだろうけども。 まぁ、「一応は見ている」というアリバイ作りのためにも視聴を中断することはないだろうし、なんとなく追いかけさせてはもらいますよ。それにしてもアルミン頑張ってんなぁ……。 ○「キャロル&チューズデイ」 6 うん、いいね。非常にわかりやすく、好きなやつだね。こういうのを作ってくれるからフジテレビのアニメ編成好きなのよ。 何アニメといえばいいんだろう。一番わかりやすいのは「渡辺信一郎アニメ」なのかな。遠慮のないオシャレ感とか、がっつり音楽性を前面に押し出した作劇、そしてちょっと時代の趨勢からはずれたような、どこか懐かしさを感じさせるデザイン性。久しぶりのナベシン作品で、しみじみとしてしまいます。そんな中でちゃんと映像技術は現代風に進歩しており、特にギター周りの絵の付け方なんかがすげぇ雰囲気がある。アコギの持ってるあの不思議な存在感というか妙な期待感みたいなものって、特別な感覚がある気がする。まぁ、小さい頃からずっと近くにギターがあったせいかもしれないけど(親父と兄貴がギターやってた。俺はろくに触ったことすらないけど)。 ギターというと、「箱入り娘が窮屈な家のしがらみを解き放つためのギター」っていうのもなんだか定番の設定よね。最近だとなんといっても愛崎えみるさんですけどね。ギュイーンとソウルがシャウトするギターですけどね。えみるの家も堅物の兄貴がいたし、チューズデイのキャラ造形はかなりえみるに似てるな。あんなに露骨にポンコツではないが、下手したらチューズデイの世間知らずレベルの方がえみるより高いかもしれないし。出がけの電車でなんでヤギと一緒に乗車してたのかもよくわからんからな。あれなんだったんだろうな。 非常にわかりやすいガールミーツガールで、正直いえば出会い方なんかは割と適当で、キャロルがこまけぇことを気にしない性格だとしても、もうちょい劇的な出会いがあってほしかったなぁ、とは思ったのだが、最終的に2人のファーストセッションを見てどうでもよくなった。確かに物語としては割とありきたりだし、雑多な印象もぬぐいきれないが、今作は本当に演奏シーンと演奏自体がすこぶるエモーショナルで良い。「なんとなくキーボードを引いて音の並びを生み出すアウトロー少女」と、「溢れ出る気持ちをひたすらノートに書き留める世間知らずのギターお嬢様」が初めて出会い、お互いの音と声を探り探りしながら、少しずつその音が重なり、いつしか曲になっていく。この段階的なユニゾンが非常に「それっぽい」音になっている。チューズデイの遠慮がちなギターの音が溢れてきて、自然にハモるようになる展開がまさに「音が生み出された」というその瞬間を切り取っている。あのシーンだけでも割と満足。 まぁ、あとはここからどうやって2人のサクセスロードを描いていくか、っていう話になるので、今後の演奏シーンのウェイト次第では印象がぼやけていく可能性もあるのだが……なんとなく、このディレクションなら大丈夫な気がする。ナベシンはそういうとこ外さない気がする。良い作品になりますように。 そしてキャストのお話。メイン二人はなんと島袋美由利と市ノ瀬加那。現時点はかなり気になる若手二人だ。やっぱり市ノ瀬加那の声は不思議と惹かれるものがある気がしますね。ちなみに今作はスケジュール的に「フェアリーゴーン」と並びの放送になるので、この時間帯は謎の市ノ瀬フィーバーになります。
○「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」 3 あぁ、無理なやつだコレ。NOT FOR MEの極みだ。 以前から話題になっていたのは知っている。私の周りになんか盛り上がってたやつも大勢いる。でも、私は興味がなかった。そもそもの起点が「プリリズ」だったわけでしょ? あれはアニメで1話目観てもピンとこないことが多くて、1年前に「プリチャン」を少しだけ見ようと思ったこともあったけど、やっぱり特に興味を惹かれず自然消滅した。そこからの派生で出てきた野郎どものユニットの話なんて、興味が湧くはずもない。流石にそんな状態で金払ってわざわざ劇場に足は運ばないでしょう。 幸か不幸か、そんな劇場でのムーブメントが今度は地上波に降りてきた。これ幸いと観ようと思ったのだが、1話目どころか0話目からハードルをあげる。なんか見どころを説明する特番が先週放送されてたが……「ここが見どころです」ってネタを披露するって、単にハードルあげてるだけだし、あのテンションで紹介されると、「理解できない奴は外様」みたいな雰囲気になりません? 完全に「出来上がったテンションの集団には後から素面で入っていけない」現象である。ぶっちゃけ、面白さは感じない。いや、1話目を見る限りではVery funny なのは間違いないだろうしVery interestingでもあるのだが、そこはやはりnot for meなのである。 一応、腰が引ける原因を大きく2つだけピックアップしておこう。まず1つ目はここまで書いた通りの「一見さんお断り」の状況。何しろ、アニメ1話目は説明するふりして何も説明していないのだ。これから入ろうという人間に気を使っている様子は一切なく、完全に「分かってる人間」向けのネタ見せだ。例えるなら「gdgd」も「ロボットアニメ」も見せない状態でいきなり「てさプル」からダテコー作品を見せられるようなもんだろう。ノリも分からなければネタもいじれない。おそらく既存のファン向けにはサービスとして強い部分を押し出す必要があり、異物感だけが異様に強調された状態で展開されるのである。わかりやすい例をあげると、最初に人物紹介をしている風の展開があるが、そこで「ナレーションが名前を読んだタイミング」で画面に当該の人物がいない。初見の状態では、「今どのキャラの紹介をしたのか」が分からないのである。もちろんすぐにそれが誰なのか特定できるわけだが、だとしてもパッと観て「えっ、どこの誰のこと?」と困惑してしまう状況は、「紹介パート」として機能不全を起こしている。そして1話目は一応最終的に「なんかでかいこと」が起こったようなストーリーがまとまっていたが、そこまでの展開に一切の筋が無い。いや、あるのかもしれないけど分からない。単に個々のキャラがアクの強さを出すために野放図に動いているだけであり、何を観たらいいのか、全く視点が定まらない。すでにキャラを知っている人間にはネタに見えるのかもしれないが、普通に眺めたら単なる断片の寄せ集め、編集前のカット集でしかない。この1話目の時点で、「あ、相手にされてないな」と感じるのは致し方ないことだろう。 not for me と感じる2つ目の原因は、「そもそも私がアニメ視聴に求めている体験ではない」ということ。アフレコ演出の部分が一番顕著だが、私はアニメ作品を見るときに参与者でありたいと思ったことはない。劇場作品でイベントとして応援上映をやるならわかるし、こういう演出が劇場作品から生まれたこの作品の「味」であることは頭では理解できるが、それを地上波放送の作品で、ご自宅で一人で見る前提のアニメで展開される意味が分からない。「そういうネタじゃん」と言われるかもしれないが、だとしたら全く面白みを感じられない人間からしたら時間の無駄である。「頭の悪すぎるシチュエーションを楽しめばいい」というなら、やはりそこには大人しく「対象となる女性キャラ」を用意してもらった方が、「視聴者」として問題なくシチュエーションを楽しむことができるだろう。わざわざそれをやらないということは、やはり「こうした方が楽しめる」層を狙ってのことであり、それすなわちnot for meなのである。 まぁ、あまりにもドギツいものを見せられたので拒絶反応がいささか強く出てしまったので言葉も強くなるが、とりあえず、現時点でこれを楽しむ気は起こらない、というのが正直な感想である。ただ、やはりアニメという媒体を通してどんな体験を視聴者に味わって欲しいのかという部分に関しては革新的な作品であるのは事実。「自分が楽しむ」という目的を完全に捨て去り、新たな時代の試案の1つとして、観察できるかどうかで今後の視聴継続が決まるだろう。
○「RobiHachi」 5 スペースダンディにちょっとだけタイバニを足し、銀魂で風味を整えて5で割ったようなアニメ。というか、単なる高松信司作品だった。ぶっちゃけ、「微妙な空気の作品だ……」と思って視聴してる間は高松監督の存在を完全に忘れていて、エンドロールで見て全てが収まるところに収まった。いや、最初の提クレの時点で気づけよって話だが。 人間、先入観というのは恐ろしいもので、これが高松作品だとわかってしまったら「なーんだ、いつも通りのやつやんけ」というくらいの超省エネ感想にまとめてしまいたくなるのだが、それと気づかずに見ていると「なんか、狙ってるところがわかるが……」みたいな悩ましさの中で見てしまう。つまり、どうあがいても人類はレッテル貼りからは逃れられないということなのだろう。本来ならばそういう部分は捨象してフラットな視点で視聴しなければならないとは思うのだが、そういう意味では(私の中で)反省点の多いアニメである。 せっかくなので高松作品ということに気づかない時点での印象を書いていくと、「やりたいことは分かるが、全体的にピンとこない」というお話。そもそもなんで今のご時世に「弥次喜多」なんだよ、っていうところからツッコミ待ちな気もするが、それをすげぇ安易なスペースオペラ(??)に翻案して展開する作劇も、あんまり相乗効果は期待できない。作画部分は割と頑張っているような様子もありつつ、そこまで魅力的な部分があるわけでもないので「可もなく不可もなく」といったところ。全体的に狙ってダサい表現にしているのは分かるが、これが狙い通りにしっかりダサいと、「狙った通りだから……ダサいな……」という感想で終わってしまう。一周回ってそういうイジり方のギャグ、というところまで振り切れない。まぁ、お約束の串田アキラではフフッってなったけども、それ以外の部分だと……「あ、なるほど」っていうくらいの印象にしか……。 まぁ、そんな印象だったけど「まぁ、高松信司ならこれでいいのか」という納得(妥協ともいう)もしたので、今後は失笑気味に見守っていけばいいのではないでしょうか。テーマとしては「美男高校」よりも見やすい部類ではあると思うんだけどね。ちなみに、さも知ったような調子で「今さら弥次喜多なのかよ」とか書いたが、多くの現代人同様に私も「東海道中膝栗毛」なんて触れたことがないので、どの程度の本歌取りになっているのかもよくわかっていない。一応軽く情報を眺めてみたが、やじさんが道楽付きの「実家が金持ちだけど遊びすぎて借金を作り、江戸を逃げたおっさん」、きたさんが「もともと男娼だったけど、色々と問題起こしたからやじさんと一緒に江戸を逃げた男」だというので大体同じ。やじさんはかなりロビに寄せているがきたさんとハチはだいぶ違うかな。二人が東海道を進む目的はお伊勢さん(イセカンダル)に厄落としにいく、という名目の物見遊山である。当然お伊勢さんの名物は赤福だよね。 今後の展開でやじきたオマージュがどれくらい出てくるもんだろう。そして、それが視聴者にとって良いことなのかどうかもよく分からない。というか、多分誰も得しない……。まぁ、そんなアニメが1クールに1本くらいあってもいいじゃないですか。ん? 今期はそんなアニメが多い気がする? 同感ですなぁ。
○「凹凸世界」 4 わっかんねーやつ。なんだこりゃ。基本的に(地上波で)観られる作品については右から来た作品を左に受け流すのがポリシーなのでとりあえず極力録画・視聴するスタイルなのだが、そういうこだわりのないスタイルだと、こうしてよく分からないものに行き当たることもあるのだ。 分からなかったのでしょうがないから調べると、もともと中国で作られ、放送(配信)されたアニメーションだという。公式の売り文句は「中国で4億視聴された大人気アニメ」とのことだが、改めて確認したら「霊剣山」の売り文句は「中国で20億ビューを突破したコミック」なので、そう考えると大した数じゃないのかもしれない。1/5霊剣山だ。ザコである。まぁ、コミックとアニメでも扱いは違うけどさ。そして、スタッフやら何やらを探してもさっぱり情報が出て来ず、スタッフクレジットもせいぜい監督・脚本程度。もしかしたら中国におけるケムリクサなのかとも一瞬思ったのだが、流石にこのCGを一人でどうにかするチャイニーズたつきはいないと思われるので、あれよりは関わっている人員は多いと思われる。 でもまぁ、そうした作品なので基本的に抱く印象が「ケムリクサ」に似ている。結局、私はこうしたCG作画にあまり魅力を感じないということだ。クオリティもせいぜいPS2かゲームキューブくらいの印象であり、アメリカアニメみたいな日本とは違うベクトルでの超絶技巧が観られるというほどでもないし、かと言ってこれが中国オリジナルの最先端かと言われたら多分違うと思う。情報の展開が非常にごちゃついており、どうしてもCGの硬くて軽い映像は「目が滑る」という現象が起きやすい。さらに今作は画面サイズが独特の横長サイズになっており、なんだかやたら狭い空間にぐちゃっと要素を押し込めているような印象になってしまう(まぁ、うちのテレビが小さいせいかもしれないが)。もしかしたら結構な技術力がつぎ込まれているのかもしれないが、あまり心踊らないというのが正直なところ。 そうして考えると、今作よりも圧倒的に要素が少なく、簡素ながらも観やすい画面を提供してくれていた「ケムリクサ」はやっぱり偉いな、と変なところで感心もある。「身の入らなさ」というか、「この映像で動かされる意味が感じ取れない」という部分は同じなのだが、それでもきっちり情報伝達できる映像になっているかどうかってのは、やはり細部になんらかのセンスが出るものなのだろう。まぁ、単純に「日本人向けの映像基準」ってのがあるだけなのかもしれないけどね。 そんなわけで、頑張ってCG作劇でポップなデザインを盛り上げようとはしているが、現時点ではお話が見えないこともあって引き込まれる要素はない。でもまぁ、ここから先の展開で何か「その発想はなかった」みたいなカルチャーショックがあれば印象も変わるかも。「悪偶」だって映像部分には一切魅力がなかったのになんとなく見入ってしまったものね。そういう不思議なパワーに期待して、余裕があったら追いかけてみましょ。
○「文豪ストレイドッグス(第3期)」 * え? 何期目? ってもう訳わからなくなってます。確認したら過去シリーズは分割で2クール。今回はそこから2年以上もの間が空いているので、正式な「第2期」というのが正しいような気もする。とにかくとても久しぶりの作品。何の因果か、日本のアニメ業界は森鴎外がメインで暴れ回る作品が2期連続で放送されているのである。 あまり熱心に見ていたわけでもないので、すでに前のシリーズで何をやっていたかは1ミリも覚えておらず、シナリオ面に関して正当な評価はできないと判断して評点は避ける。いきなりモノローグで「〜年前」とか言われてもわからんし。ただ、普通の作品ならそんな状態ならもう観なくてええやんけ、という結論になるはずのところなのだが、今作はやっぱりボンズ×五十嵐卓哉のタッグが強力すぎて、今回の1話目もやっぱりどこか画面が気になる作品になっているのである。基本的に五十嵐さんの作る画面のテイストが好きなんだよなぁ。テンポがいいというか、雰囲気がいいというか。1話目なんていきなり対話のシーンが多くて、ほぼ止め絵の社長室(ボス部屋?)での交渉ごとが続くだけなのに、不思議と画面に緊張感があって見入ってしまう。まぁ、個人的には宮本充のイケてる声の効果も大きいとは思ってるけども。つい最近まで日曜の朝にギャングのボスやってましたねぇ。 多分、なんだかんだ言って今期も最後まで観続けることになるとは思う。どこかでシナリオを総ざらいする機会があればいいんだけど、原作漫画は受け付けなくて読むのやめちゃったやつだしなぁ。
○「さらざんまい」 6 もう……マヂむり……ギブアップしょ……。 「イクニ新作、絶対に半端な状態で視聴したら受け止めきれない」と思って週末までキープしておいたんだけど、関係なかった。週末だろうがなんだろうがこんなもん受け止めきれるわけないやろ。久しぶりのこの絶望的な感覚。これこれ、これだよ。いや、誰か助けて。 本当に、普段自分が書いているお為ごかしのやっつけ感想なんかが全て無に帰すような、あまりに容赦ない1話目である。1話目での情報提示? 構成の妙? しらん。分からんものをただひたすら30分流し続けるだけでも、こんなにも気になる映像が出てくるのだ。流石にこれまでのイクニ作品でも、ここまで野放図で、取りつく島もない作品があっただろうか? ……いや、普通にあったかもしれん。ユリ熊もピングドラムも1話目からこんな調子だったかもしれん。クマショックの代わりのさらざんまいだ。 正直、30分笑いっぱなしではあった。もう訳が分からないから笑うしかないやん。そして、普通だったら「こんなわけのわからないもん、来週以降も観てたら頭がおかしくなるわ」ってんで切り捨ててしまいそうなものだが、もう、我々はこれが本当に単なる一歩目でしかないことを経験で知っている。この1話目のイカレた映像が、ちゃんと「何か描くものがあって」描いているものだと信じられる。だからこその、この1話目だ。ただ、毎回本当に感心してしまうのは、本当に意味不明なのに、モーションにしろデザインにしろ、悔しいくらいにキャッチーなんだよなぁ。生存戦略にしろ断絶のコートにしろ、「なんだか分からないけど、とにかくすげぇことが起こってるし、何だか楽しそうだ」ということが滲み出てくる。今回は特に「可愛い女の子が出てくる」という売り出し方が一切なく、全裸の野郎どもがわけのわからないダンスを披露しながらアナルを掘る話だというのに、どこかエレガント、どこまでもダンサブル。なんだこれ。自分でも何書いてるかわからなくなってくるわ。これ、1クールでどうにかなるんか? 大丈夫、最終的に40%くらいは分かるようになる(かもしれない)から! こんなことユリ熊の1話目でも書いてた気がするな。 このただひたすら感覚にのみ訴えかける30分のMVというか、PVというか、「今後何が起こるかは教えられないけど楽しいことは保証するよ」という映像。もう、それを見せてもらえただけでも満足です。今回はMAPPAが製作についているのだが、実写背景を取り込んだますます情報量の増えた映像部分が、なぜか作画のキャラとマッチしてるという何とも不思議な世界観になっている。1枚絵としての映像の妙、そこにモーションが入り、演出が入った壊れた世界の像。ダメだ、単なる電子ドラッグだ。もうどうにも止まらないやつだ。個人的に「えっ?」ってなったのは、今回コンテは監督や武内宣之氏なのでいつも通りといえばいつも通りなのだが、なんと初回演出が神保昌登氏だったことである。これまでイクニワールドとの接点は無かったと思うのだが……やべぇ2人が手を組んだ形である。圧倒的なテンポで切り出される綱渡りのようなジェットコースタームービーは彼の独擅場。もう、どうにでもしてくれ。 そのほかにも音響面やら配役やらと話題には事欠かない。何回も書いてるけど、僕は高音域の男性声優の中では村瀬歩の声がダントツで好きなんです。まぁ、こんなとんでもない役だとどうなっちゃうかわからないけど……。さて問題、私はこの文中で、何回「わからない」と書いたでしょうか? (答え:わからない) |
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HN:
Thraxi
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趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |