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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「エガオノダイカ」 5

 タイトルから勝手に青春学園ものみたいなものを想像してたら、いきなりロボットがビルを破壊した始めた。考えてみたら別にタイトルに青春要素も学園要素もないな。

 強いて言うなら、タイトルにある要素は「鬱要素」だろうか。何しろ「笑顔の代価」ですからね。何かを支払わなければ笑顔は手に入れられない、そんなキツいお話になっていく。1話は全編いい人たちしか出てこなかったもんだからホッとしてたんだけど、ラストのCパートになって……あー、そういうこと……。うーむ、姫様の顔がいつになったら曇るのか、それとも、このままずっと最後まで曇らずに居続けるんだけど、水面下で兵隊たちがどんどん命を削っていくのか。どう考えても今回近衛兵に渡したぬいぐるみはボロボロのコクピットにあれだけぶら下がってるのを見て「もしかして……ヨシュアー!!!」って看取りにいく展開しかイメージできないので、少なくとも最後まで笑顔ではいられないと思うけど。

 原作がタツノコというよくわからない立ち位置の作品だが、調べてみると「タツノコプロ創立記念55周年作品」とある。なんか、タツノコってしょっちゅうこういうことやってない? 調べてみたら2年前の「infini-T Force」も「55周年記念作品」やんけ。なんやねんそれ。まぁ、とにかくソシャゲとかの原作ではなくてアニメオリジナルで間違い無いようだ。ロボットアニメでオリジナルってのはなかなか一本立ちするのが難しいのだが、本作はどうなるだろうか。監督は、「輪廻のラグランジェ」の人ですね。……うーん。

 1話目の印象は決して悪いものではない。ロボット自体はむさ苦しいけどCGは馴染んでいてみやすい部類。キャラクター作画も可愛い子はちゃんと可愛いし、へちょい部分もあるけど、多少遠景になったときに意図的に線を減らして崩すくらいは手描きの特権なのだから問題ないだろう。これくらいのクオリティが維持できるなら映像部分は問題ない。あとは、これまで数多くの類似品が作られてきた「ロボット&戦争もの」のプロットでどれだけ新しいものが見せられるか。主人公となる姫のキャラクターはとっつきやすいし、単なる世間知らずのお嬢様でないことが示されてるので印象が良いのだが、気になるのはいきなり作中で「公務を放り出して遊びに行く」っていう選択をしてるところなんだよね。そりゃ逃げ出したくなった気持ちはよくわかるが、そのすぐ後に「天真爛漫だけどアホではなくて国民のことは考えているよ」っていう方向性で見せてるわけで、いきなり仕事サボるシーンから入らなくてもよかったんじゃないかと。姫がどこまで「本気」なのかで部下たちの頑張りの意味も変わってくるわけだしねぇ。まぁ、あれくらい気が抜けても頑張り屋の12歳の幼女のために頑張る国民たちっていう構図が面白いところなのかもしれません。いきなり相手役の近衛兵が遠征に行っちゃったけど、今後はどういうドラマになっていくんでしょうね。オープニング映像ではもう1人メインの女の子が出てくるみたいだけど。

 中の人については相変わらずのゆみり節なので特に問題もなく。今後も参謀役のちょっと怖いサトリナボイスが聞けるならそれでいいです。

 

 

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○「どろろ」 5

 これも一応リメイクといえばリメイクなのだろうか。一応調べてみたら、アニメになったのが1969年……おいおい、ガチで半世紀前なのかよ……ここ最近のリメイクブームの中でも文句なしの最古アニメと言える。まぁ、ここまできちゃうとリメイクっていうか新作な気もするが……。

 そんな古い古い作品。そして私は原作未読。こういう作品ってなかなか現代の若者(?)が触れるタイミング無いよね。私の中で「どろろ」といえば「ヤングブラックジャック」に出てきた百樹丸雄先生のことを指すのである。現代を舞台にした医療アニメでの「百鬼丸」は常軌を逸した存在だったが、こちらもどうして……いや、よくアニメ化に踏み切ったものだ。

 制作プロデュースをツインエンジンが務めており、実際の制作はMAPPA。1話目の映像クオリティはなかなかのもので、さすがに半端な覚悟では挑んでいないのだろうな、ということが見て取れる。今後も色々と描写を考えなければいけないシーンは出てくるのだろうが、是非とも恐れずに進んで欲しいものだ。別に表現は自由なのだからこういう作品を制作するのも後ろ暗いところはないはずなのだが、それでも「すごいな」と思ってしまうあたり、むしろ現代のメディアの問題に毒されている感はあるのだけどね。

 アクションの見せ方も悪くないし、映像も綺麗。あとはどれだけ真に迫ってこの作品世界のどす黒い印象を描けるか。渋い作品であることは間違いないので、わざわざ現代によみがえらせた意義が見いだせる作品作りにチャレンジして欲しいところである。

 

 

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○「ぱすてるメモリーズ」 4

 10年以上前のギャルゲかエロゲあたりのアニメ化なのかと思ってしまうタイトルだが、なんとまぁ、最近のソシャゲのアニメ化だった。このネーミングセンスはどうしたものか。

 「森永千才の新たな人外ヒストリー」としての存在意義が一番大きいと思いますね。なんか、前クールの某アニメのせいで変な声のマスコットが空を飛んでいると「どうせ淫語だらけのド変態キャラなんだろ?!」と訝しんでしまうが、そんなものは世の中にほとんどいないので安心して大丈夫だ。ただ、そうして安心してしまうと、「じゃぁ、このアニメは何を刺激に見ればいいのだろう」と不安になってしまう。どうにもつかみどころのないスタートである。

 考えてみりゃ「アキバを舞台にしたオタク関連の文化を題材にしたアニメ」って、全盛期はそれこそ山のように作られていたが、最近は数が減ってなんだか久しぶりな気がする(シュタゲゼロはカウントしないとして)。それだけにどこか懐かしさもあるのだが、そんなアキバを舞台にしながら「アニメや漫画文化が突然衰退してしまったパラレル日本」という変化球の設定。1話目を追いながら「いや、突然出版社がおかしくなったとして、そんな急激に街中からメディアがなくなったりしないやろ」「ネット文化は変わらずあるんだから、むしろ電子媒体の方が元気なのでは?」「衰退したとか言ってる割に、背景にやたらめったら他作品の宣伝がちらついてるな?」などの疑問が噴出。「設定が適当すぎてついていけないアニメなのでは」と悶々としていると、ラストのどんでん返しで「まぁ、この世界はエイリアン的なものに侵略を受けているトンデモワールドなんですけどね」というネタばらしが待っているわけだ。

 トリッキーな構成にしていたのはサプライズを狙ってのことだろうが、宙ぶらりんでもやもやしていた時間の疎外感の方が大きいのが実情。最後に世界観をひっくり返されたところで、「なるほど! そういうことか!」とはならず「うん? またわけのわからない設定が出てきたやんけ。今までの女の子が日常風景を駆け回る頑張り展開はなんだったんや」という肩透かしである。まー、まだ全容も明らかになっていないので次回以降に持ち越している要素が多いのだが……1話目の掴みとしてはあんまり成功したとは言えないのではないかしら。

 ソシャゲアニメにお約束の「1話目で大量のキャラが出てくるから誰が誰だかわからん現象」は回避しようがないし、キャラデザも全体的にもっさりしていてあんまり可愛いとは思えない。いかにもソシャゲらしく分かりやすい雑なキャラ設定も1話目での掴みにはなりにくいのである。まぁ、各々の掘り下げは2話目以降ということになるのだろうし、せっかちにならずに見守っていくしかないだろう。しかし、今回題材になっていた漫画はどこをどうみてもごちうさだったわけだが、2話目はごちうさワールドに入ってバトルする展開になるのだろうか? アナザーごちうさを倒してごちうさウォッチを手に入れるジオウみたいな展開になったら胸熱なのだが。祝え、新たな王の誕生を。

 

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○「上野さんは不器用」 6

 15分枠な上に割と低コストアニメだからわざわざ記事立てなくてもいいんだけど、妙に気に入ったので。最近は割と15分アニメも記事立ててる気がするな。単にこのジャンルの本数が増えてきてるからかな(流石に5分アニメは個別記事を立ててませんが、前期から放送している「おこしやすちとせちゃん」は好きです)。

 原作はちょっと既読。例によって漫画喫茶でいろんな漫画を1巻ずつつまみ食いしてた時に読んだ(多分)。これは確か「割と面白いやん」と思ったけど他のものの間に挟まってたので2巻まで行かずにそのまま忘れてしまったんだと思う。こういう1話完結の作品だと途中でやめても気にならないからつまみ食いの間に忘れてしまうのが難である。まぁ、それでも別にいいや、って思えるくらいの重要度ではあるのだが。ショートギャグなんて大体そんなもんだわな。ギャグ漫画ってやっぱり読む時にも体力使うので、一気に読みたいタイプの作品って案外少ないのよな(単に歳をとっただけだよおじいちゃん)。

 さておき、そんな「ちょっとだけ覚えてた漫画」のアニメ化だが、映像部分は何か注目するような部分があるわけではない。制作スタジオの「レスプリ」ってところは聞いたことがなかったけど、制作協力にギャザリングの名前があることからもいわゆるショートアニメ担当のCG制作スタジオなんだろうということは想像がつく。念のために企業HP見に行ったら「弱酸性ミリオンアーサー」作ってるのもここみたいだ。いや、だからなんやねん。

 まぁ、特にびっくりするような作品でもないのだが、原作絵のちょっとカクついた個性的なイラストレーションをうまいことアニメに落とし込んでいて、動画枚数を減らした省エネ作画も相まって、やる気のなさそうなところも味わいになっているのは狙っているのかラッキーなのか。とりあえず全精力を注いでメインヒロイン・上野さんが可愛くなれば何の問題もないわけで、まさに適材適所の配置と言える。これくらいの肩肘張らないアニメで15分ってのは今後の平和なアニメライフにもっと存在してもいい気がしますね。5分だとわざわざ見る気にならないっていうレベルの作品も、15分なら一応存在感が出るし、ちゃんと「アニメ見たな」って満足感も得られるし。「ガイコツ書店員本田さん」もそんな感じだったなぁ。

 んで、なんでそんなちょっとした箸休めみたいなアニメの評価が微妙に高いかというと、そりゃもう中の人のおかげである。芹澤優フィーバーである。セリコは容赦無くアイドルとしての売り出しをしているおかげでそっちばかりが目立つが、登場時から異様な存在感を放つ役者としても実に個性的。「魔法少女サイト」のときのにじみんなんかも最高だったが、今作では地声にちょっとトゲトゲした汚さみたいなものが出る上野さんの厄介な愛らしさが新境地。叫び声が本当に汚いんだけど、「どっから声出てんだよ」みたいな素っ頓狂な発声が楽しい。ほぼキャラの掛け合いだけで持っていくような作品なので、このセリコの仕事ぶりが本当に大きいのである。今後もしばらくはこの15分のマジカル芹澤アワーが繰り広げられるのが楽しみ。相手してるのが影山灯なんだなぁ。この子もなかなかつかみどころがないなぁ。

 

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○「W‘z(ウィズ)」 4

 ハンドシェイカー……だとッ?! えぇ……覚えてねぇよ……。なんで突然蘇るんだよ……必死に記憶を呼び覚まそうとしたら、思い出せたのが「確かぴかしゃが思いっきりネタキャラで喘ぎ声あげてた」ってことくらいだよ。

 確認したら「ハンドシェイカー」は2年前の作品。思ったよりも最近だったのがまた驚きだが、2年という歳月は人が思い入れのないアニメを忘れるのには充分な時間である。幸か不幸か、1話目を観たことでなんとなく当時の記憶は蘇ってきたけども。戻ってきた記憶を頼りに、おそらくあの時のと同じことをもう1回書くことになるのだけど、やはりGoHands作品のCGは非常にクセが強い。そして、個人的にはあまり有用な使い方ではないと感じている。一番の問題は「視線が散りやすい」という部分だ。入念な描き込みやド派手なアクションについては相当な労力が費やされているのは間違いなかろうし、一朝一夕で生み出せるものではないので技術としては尊敬に値するが、それがアニメーションを描く上で必要なものであるのか、もしくは有用なものであるのかと言われると疑問である。独特の青みがかった色彩の影響もあり、中心で動くべきキャラが背景やその他のオブジェクトに埋没してしまうのだ。手が込んでいても、結局見せたいものを見せられる映像になっていなければ意味がない。本作の映像は、なんだか非常にもったいないのである。

 2年経ってもその傾向に変化はなく、相変わらず「あまりにうるさくて何が描かれてるかよくわからない」という状態が頭を悩ませる。ただ、1つ面白かったのは、この数年で現実世界の方が変化していることが今作の映像に影響を与えている気がするという部分。キャラがあの空間(なんか名前ついてたっけ?)を発動した後の荒唐無稽の謎空間。一昔前ならあれは本当に「わけのわからない虚構世界」の表現になっていたわけだが、現代の技術をもってすれば、あの世界に近いものを生み出すことが可能になっている。プロジェクションマッピングだ。なんだか、あの世界は現実のプロジェクションマッピングに非常に近い印象がある。背景の街並みなどがほぼ現実そっくりにトレスされていることもあり、本作はますます「アニメっぽさ」から乖離して「バーチャルリアリティの中にいかにもアニメっぽいキャラが飛び回る」という異様さが強調されているのである。これが制作側の狙いなのかどうかはよく分からないが……。まぁ、独特であるのは間違いないので、もしかしたら改めて「今だからできる」新しい表現がここから生み出されることもあるかもしれません。

 映像部分の話ばかりで中身の話に全然触れてないけど……覚えてないからなぁ。男の子と女の子が手を繋ぐ話だったはずだが、今回は野郎どうしのカップルも、女の子どうしのカップルも出てきているところが新機軸(?)なのかな。キャストは良いのでそこは楽しみですね。メインヒロインがあんまり可愛く見えないのが難だけど。ちなみに、前作との繋がりがどれくらいあるのかなぁ、って思って公式サイトのキャラ表を確認しに行ったんですが、どうやら主人公の父親がCV福山潤、母親のCVがぴかしゃみたいなんですよね……え? この主人公ってあのSMプレイカップルの子供なの!? 世界観大丈夫?

 

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○「不機嫌なモノノケ庵 續」 5

 1期は16年の夏クール、2年半のブランクを経ての2期目ということになる。あんまり本気で見ていなかった作品なので思い出すような何かがあるわけでも無いのだが、特に悪感情を抱いた記憶もなく、「おっ、帰ってきたな」くらいの感じである。

 制作スタジオは続投しているが、ブランクが長かったせいか、監督を含めてスタッフはちょいちょい変更している様子。特に監督はあのイツローカワサキになっているので……うーん。まぁ、キャラデザも変わってるらしいけど(前作をあんまり覚えてないせいで)大した違和感もないし、前作同様になんとなくのお付き合いで問題なさそうだ。しょっぱなから話が途中で終わって1話完結じゃなくなってたのはちょっと「えっ」て思ったけど、まぁ、ここから見始める人なんていないだろうから問題ないんだろうね。

 なお、毛玉は今期もちゃんとかわいい。ベルゼブブさんの家に大量にいそう。

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○「ブギーポップは笑わない」 4

 エンディングテーマ歌ってる安月名莉子っていう人がすごい。「やがて君になる」のOPも担当していた人で、なんか気になるなぁ、と思ってたらこちらではEDを担当、がらりとタイプのちがう曲調でこちらも聞かせてくれる。そんでこっちもボンジュール鈴木の制作楽曲なのね。本人はもう歌わないんだろうか。

 いきなり内容と全然関係ない話題から入ってみたが、何故かと言えば「内容に入りにくいから」である。まぁ、ぶっちゃけようわからん。こちとら原作未読。有名タイトルであることは重々承知だが、不思議なことにこれまで上遠野浩平作品は何故か狙ったかのように触れずに生きてきた。どれくらい読んでないかというと、なんとジョジョのノベライズすら読んでないくらい読んでない。改めて確認して自分でもびっくりだ。なんでだろ。なんかこう、無意識に避けてたのかな。よく分からんけど、まぁ、縁なんてのはそんなもんだ。ただ、同世代かそれよりも若い世代あたりからはこの「ブギポ」の名前はしょっちゅう耳にしており、どうやらよっぽど世間的な影響力が大きい作品であることはなんとなく知っている。もしかしたら、だからこそ「今更触れるのもなんかね……」というので避けてきたのかもなぁ。そもそもラノベ読む文化が無いので、どこからスタートしたらいいのかもよくわからんしなぁ。

 そんなわけで、ほんとのほんとに完全無知無知状態での視聴開始。その結果、無知なりに分からない結果になった。うーむ、内容が複雑とかいう以前に、まず誰が誰なのかを認識するのが大変なのだよ……こういう状況に立たされて、改めてハーレムアニメなんかの阿漕で馬鹿馬鹿しいキャラ付けってのは脳の負担が軽くなる楽な設定なのだな、ということを感じる。髪の毛がピンクや緑でメガネでボクっ娘で猫耳とか生えてれば一発で識別できるもんな。今作の場合、もちろんそれなりにキャラが識別できるように工夫はされているのだろうが(特にいちいち名前がおかしいのは覚えやすい要因にはなるだろう)、それでもこれだけ短期間に「女子高生」というくくりのキャラが一気に出てくると、さすがに人間関係を把握しきれない。1話目はとにかくそんな学園生活に置いていかれないように人の顔と名前を一致させるので手一杯になり、なかなか他の要素にまで頭が回らなかった。作品の構成自体がそうした状況把握に向いてないデザインになっており、まずどこまで現実に即した世界観なのかを推し量れないので手探りになるし、それ以上の問題として、多方面から視点を切り取り、しかも時系列も飛び飛びになるという初見殺しの構成がキツい。せめて回想に入るときに「そういう」そぶりを見せてくれれば識別しやすくなるのだが……本当に「今」も「昔」も「誰」も「彼」も演出に差をつけていないために、事態の進行と状況把握にラグが生まれるのである。意図的にこんなデザインにしているのだとしたら、製作者は相当なサディストである。

 そして、そんな苦境の中でも、「製作者は意図してやっている」という信頼を持ってしまうのが悲しいところ。何しろ今作の監督は夏目真悟氏なのでなぁ。これまで一作たりともハズレを出さずにクレバーな演出を叩きつけてくれる名演出家である(少なくとも俺の中では)。この人がわざわざこんな面倒なハードルを設けているということは、この1話2話の演出もきちんと意図あってのことなのだろうと、なんとか食いつく努力ができるのである。まぁ、そうでなくとも1話2話で諦めるわけにもいかないのだけども。いきなり1時間スペシャルというので気合が入っているのは間違いないだろうが、それ以上に、少なくとも1時間はやらないと何が何だか分からない作品だったのは間違いない。ぶっちゃけ、1時間経ってもまだ追いつけてないし。ただ、最後に中心となる人間関係はなんとか接続できたので、あとは少しずつパズルのピースを組み合わせていくだけだ。来週まで顔を忘れないようにしないとね。

 演出の方向性は、そうした「きっと何かある」というニュアンスを醸し出すには充分なもの。本当に静的で、不安感を煽る虚ろな様子が何気ないシーンでもチクチクと刺さるかのような印象がある。今後の展開がどうなるのかはさっぱり分からないが、この言い知れぬ不安感が払拭されるような爽快な展開が待っていることを願いたい。……多分そういう作品じゃねぇんだろうなぁ。

 中の人については、放送中のCMで「幼女戦記」が流れてちょっと笑ったというのが第一。「キノの旅」に続いて、おいちゃんは電撃文庫のリメイクで無双状態だ。一発目の敵キャラ(?)が竹達ってのもちょっと笑った。プチミレで殺し合う展開は、正直見てみたいです。いや、結局ブギーポップって何する人なのかさっぱり分かってないけども。

 

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○「Bang Dream! 2nd Season」 5

 さぁ、1月も三が日から早速正式に新番組の幕をあげよう。この作品がトップバッターになったことは喜ぶべきなのかなんなのか。正直、24時間バンドリTVをだらだらと追いかけた末での新番組だったので、もう脳内がガルパに完全に侵食されててよくわからん状態での視聴になってしまった。これって、もう洗脳なのではなかろうか。こういうとんでもないマーケティングを打ち出してくるからこそ木谷は油断できない……。

 さておき、そんなわけで始まってしまったガルパ、否、バンドリ。普段2Dで動いているキャラクターたちがいよいよ自由自在に動き回るアニメで見られるというのは素直に喜ぶべきところだが、まぁ、やっぱりこのCGデザインを乗り越えられるかどうかですよね。演奏パートについては(事前にMVで慣れさせられたおかげで)もう気にならなくなったのだが、やはり日常パートなどのすべての映像があのCGだと、要所要所で違和感というか、物足りなさみたいなものを感じてしまう。ゲーム内でのモデリングの出来がいいので、もっと表情豊かに、自由な表現ができるキャラたちなのを知ってしまっているからなぁ。CGモデルだとどうしてもより記号的な表現にならざるを得ず、モーションが大きくなるとそれが違和感につながってしまう。その辺りは、やはり事前の想定通りに引っかかる部分である。勝手な記憶の美化かもしれないが、「ブブキブランキ」の時はもうちょっと自由な表現だった気もするのだが……キャラの粒度の違いかしらねぇ。

 でもま、1話目は既存のMVをつなげたような「全バンドの顔見せ」くらいの内容だったし、とりあえずは様子見といったところだろう。ファンとしては、今後注目すべきは映像部分よりもシナリオの方なのだ。まさかの動き出してしまった時間。サザエさん時空だと思っていたののにそんなことは無かった世界。さぁ、我々はこの次元をどんな風に受け止めたら良いのだろう。ゲーム内で展開されたイベントは全部このアニメ世界では事実として認識して良いものか。出会って一年しか経ってないのに2回のクリスマスや誕生日を過ごしている矛盾はどうやって解釈したら良いのか。謎は深まるばかりだが、この世界のキャラたちは間違いなく「時間を重ねて成長する」要素を持っている。友希那さんたちは間違いなく三年生になってしまっているのだ。そうなると我々は「えっ、卒業するの?」という不安と常に戦い続けることになるのだが……まぁ、流石にそこまでいかないよね……この学年で最終的に固定ってことになるのかなぁ。そう考えればあこちゃーが高校生になってくれたのでちょうどいいといえばちょうどいい。奇しくもあっちゃんと同じクラスみたいだし(それにしても、あっちゃんが何故姉と同じ学校に進学しなかったのかを考えると……うぅ)。どさくさに紛れて牛込(姉)が海外に飛ばされてグリグリの存在が完全に消されてしまっているのがちょっと笑う。これまでは何度かシナリオ中で登場したことがあったのだが(それこそアニメ1期では重要なファクターを担ったが)、今後は最終兵器のようにして飛行機で飛んでくるパターンになったりするんだろうか。それはそれで面白いな。

 新たな進行役として登場したRASの面々、そしてドタバタ生徒会劇としても充分に立脚できそうな新たな2校の体制。ゲームのシナリオではどんどん見たことのないカップリングも醸成され続けているので、今後はアニメシナリオも絡んで、まだ見ぬガルパワールドの人間ドラマが展開されていくのだろう。できればあまり性急にならずに、ゲームでは見られないような「本当にちょっとした隙間」を埋めていくようなアニメになってほしいと思ってはいるのだが……まぁ、多分がっつりRASが絡んでバンドの克己物語になっていくんだろうなぁ。

 ちなみに1話目で個人的にお気に入りだったのは、割と珍しい「頭外して待機状態の美咲」が見られたシーンです。これまでほとんど映像化されてこなかっただけに、やっぱりハロハピの自由さ、荒唐無稽さは映像にするとカオスだ。薫くん、どうもアニメスタッフからは過度にギャグキャラ扱いされそうな匂いがする。いや、もうハロハピはそっち方向に振り切れてもいいんだけどさ。こころとはぐみはまだしも、薫くんが観客の頭を飛び越えて流されてくるのは無理がないか?(他の2人も無理だろ)

 あ、あと新規りんりんがいよいよ起動ですね。これは、うん、まぁ……セリフが少ない役で良かったよね。今後割と喋りそうなポジションではあるんだけど。まぁ、リサ姉だって慣れたんだし、時間の問題だと思いましょう。今回はちょっとハードル高いけど、こればかりは乗り越えてもらうしかないのでね。

 

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○「聖闘士星矢 セインティア翔」 6

 年も明けていないのにさっさと新番組! ANIMAXで特別先行放送があって2話まで観ることができたんですよね。どうせ年明けの新番ラッシュの時は忙しくなるし(スポイラとかぶるからな!)、先に処理できるものがあるのは助かります。何より、色々と突っ込み要素が多くなるこの作品なら尚更である。

 原作はほぼ未読。正確には1巻だけ読んだんだけど、「女性版聖闘士星矢」というので想像してたのは、「男塾」の女の子版みたいな完全ギャグ漫画だったのに、なんかがっつり真面目に連載が始まってたので、当時は「おもてたんと違う」というので1巻でやめてしまった。しかし、こうしてアニメにして観るとずいぶん印象が違う。いや、そりゃ違うだろ、だってキャラデザ全然違うし。漫画版の絵柄は、アニメではアイキャッチやエンディングにちょっと確認できる。車田デザインじゃなくてどっちかっていうと手代木デザインに近い印象か。そっちで展開されても、正直あんまり私の愛した聖闘士星矢との繋がりが見えなくてね。しかし、こちらのアニメはガリッガリの東映デザイン。何故かアニメ制作がGONZOに託されているのは不安ではあるが、一応元締めは東映だと考えていいのだろう。くどくて懐かしいあのデザインは、冒頭で幼女の顔に張り付いてた時には「おかしい! 絶対に顔面のバランスおかしい!」って叫びたくなったものだが、ミロさんが出てくると俄然状況は変わってくる。その後も邪武だのアイオリアだの、男性キャラのデザインはやっぱりこれが一番しっくりくる。幸い、女性キャラも成長して頭身が上がれば不自然さも多少は解消される。こっちの画面なら、誰がどう見ても聖闘士星矢の世界だ。テンション上がってきた。

 そして、中身については全然知らなかったので初めて観ることになるわけだが(一応コミック1巻分は読んだはずなんだけどね)、これ、もしかして正史扱いになるのか??? 完全に時系列はオリジナルと並行してるよね。だとすると、本編キャラとの絡みもちょいちょい期待できるようになるんだろうか? 数年前に(私の中で)大盛り上がりだった「Ω」についても、一応アニメの上では正史扱い。おかげで刺激が強すぎるあれやこれやが多数登場し、クソみたいな新作エピソードなのにノスタルジーを刺激されまくって楽しかった。今作に関しても、「どうせ性転換してタイトルだけ借りてきた雰囲気作品だろ?」と思っていたら、なんと「最初に帰還した邪武」なんて嬉しいサプライズシーンが描かれたりしている(そしてこっちでも女王様の馬扱いされてる邪武)。なんかね、滾るね。確かに、星矢たちが世界各地で聖衣を手に入れるために激闘を繰り広げていた時に、沙織がどこで何をしていたのかっていうのはそんなに語られていない部分だった。普通に日本国内のお嬢様学校(どう考えてもグラード財団の特別施設)でごきげんようとか言いながらスカートのプリーツを直していたとしても不思議ではないのだ。一応翔子という主人公を設定しながらも、メインテーマとしてあの正史の裏で繰り広げられたアテナの戦いが描かれていくというなら、それはそれで文句なしに興味深いものではなかろうか。

 最大の問題は女性聖闘士の仮面問題だが……まぁ、なんか、ほら、セインティアっていう特別な役職があるとか言ってたし、特例なんじゃないの? よくわかんないけど……。どうせ十数年後には女性聖闘士もおおっぴらに顔だして戦える世界になってるからさ。最悪「男に見られなきゃセーフ」っていうんで女性オンリーの舞台にしてしまえば問題なしよ。一応1話の戦闘シーンも女子校の中だったわけだし。

 さらに小馬座という聖闘士、並びに聖衣の扱いも微妙な立ち位置になってしまうが……一応ググったら「表記が小馬座と子馬座で違う」なんて屁理屈みたいな説明もあり、「Ω」で登場したケレリスさん(ならびに昴)とはパラレルな関係になるのかな。多分、大本営としてもペガサスの地位を与えたかったけどさすがにそれだと歴史的に星矢と被りすぎる問題があるから、小馬座という便利な概念でお茶を濁したということなのだろう。もしかしたら、世界にはどの星座も女性用と男性用の2つの聖衣があるのかもしれません。ほら、瞬だって性転換するご時世だし、ポリコレよ。

 まぁ、そんなこんなで色々と気になる要素が多い作品で、少なくとも1話目2話目を観る限りでは「それっぽい雰囲気」はよく出ている。今後の作画面に不安は残るものの、聖闘士星矢のアニメといえば作画崩壊もセット販売みたいなところあるし。おおらかな心で見守っていきたい。ほら、エンディングの最高に格好いいサガの1枚絵だけでも満足できるじゃん。この時代はまだこいつが教皇なんだよなー。ミロもアイオリアもキャストがちゃんと出てたし、教皇は置鮎ボイスで登場してくれるんでしょうかね。個人的にはミロさんになんでこんな形でスポットが当たったのかが気になるところなんですけどね。登場直後にいきなりアンタレス突こうとしてた気がするんだが、いきなり絶命させたら蠍座のアイデンティティがなくなってしまいますがな。

 で、ようやく最後に本編オリジナルのキャラにスポットを当てる。主人公姉妹の設定は本編で言えば一輝・瞬の焼き直しみたいなところがあるかな。瞬はハーデスだったけど、こっちはエリスだってさ。よくできた姉と直情型の妹。妹の方はなんか悪い星の下に生まれてしまったみたいだけど、脳筋パワーで弾き飛ばすのは大先輩の星矢と同じ流れか(まぁ、年齢で考えたらほぼ同い年くらいだろうけど)。ちなみに、冒頭でミロから「そいつが邪神になるぞ」って言われた時に全国数十万のファンは一斉に「いや、どうもてもそいつ(の中の人)はまごうことなき邪神だし」って思ったことも付け加えておく。邪神ちゃん、本当に飛ぶ鳥を落とす勢いだなー。メインキャスト4人を並べると戦隊ヒーロー1人にプリキュア2人、それに邪神ちゃん1人だ(邪神ちゃんだけなんか違うな)。そのほか、メインキャストが全部女性になるわけで、今後もどんなキャストが盛り上げてくれるのかも期待が高まる。2話目で登場した「なんか偉い人」がサトリナ、周りのお付きのやつが男なのかと思ったらCV明乃だったのは笑ってしまった。もう、全員女性でいけ。

 時代を考えると、この時代にすでにパラドクス(インテグラ)さんたちも聖闘士修行してる時期なんだよね。多分ないとは思うけど、Ωとの絡みがあったら最高に盛り上がるんだけどなぁ……喜ぶファンが少ないだろうからなぁ……。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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