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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「はるかなレシーブ」 6

 大雨の影響で放送が遅れてしまったが、今期2本目の女の子スポ根アニメ。「はねバド!」と比較するのは色々おかしい気がするけど、こっちはこっちで独自のアプローチを仕掛けています。

 原作未読。初見の印象は「なんとも歪なデザインだなぁ」というもの。ビーチバレーなんてテーマを設けたら、もちろん我々は「なるほど! エロいやつだな!」と思う。それ以上の感想が一切出てこないくらいに思う。掲載誌が「きらら」系であることからもメインの読者層は当然男性であるが、そこまで露骨でなくてもちょいエロに萌えという免罪符を与えてフル回転させる構造だというのはすぐに理解できる。そして、そんな武器を最大限に活かすため、肉感的な身体の描写が本当に徹底している。ローアングルから尻を舐めるように見上げる構図が多く、「やっぱりビーチバレーといえばそこだよな!!」という要点をバッチリ心得ているわけだ。ただ、そんなこだわり抜いた身体の描写に比して、顔がいわゆる「きらら系」のややユルいデザインなので、なんだかコラ画像みたいに顔と身体のバランスがずれている気がするのだ。別に間違った比率でないとは思うのだが、「ステラのまほう」みたいな潰れまんじゅう寄りのデザインにあんなムッチムチの身体だと、2つの別作品を混ぜ合わせたかのようなキメラな印象になってしまう。

 おかげで序盤は「なんか怖いぉ……」くらいの気持ちで見ていたのだが、まぁ、すぐに慣れた。こんな奇妙なデザインになった理由はすぐに理解できる。原作漫画を尊重すれば、文字通りキャラクターの「顔」となる部分はおいそれとデザインをいじることができないからそのままになるが、本作では単なる萌えものという適当なスタンスに甘んじることなく、しっかりと「ビーチバレーアニメ」としても描写を掘り下げていきたいという意思表明が、あのボディ・デザインなのであろう。身体までムチムチぽっちゃりデフォルメラインにしてしまうと、どうしたってバレー描写に限界があり、そこをフルで動かすためにはやはり「人の身体」が必要不可欠。そこはあえて描き込みの手間を増やし、茨の道を進みながらも絶対に手を抜かないという気持ちの表れ。それが今作のキメラな作画の意味である。

 もちろん、この路線を選ぶことを決定した時点で身体以外の部分でも手を抜くことはできなくなる。潰れまんじゅうがベースになっている顔のデザインだって、「そこはちゃんと気をつけて描いていますよ」ということがわかるようになっており、おそらく視聴者全員が気になったであろうポイントとして、目の中の独特の色指定がある。目の下部になるほどの緑色になるという不思議な色彩は、単調になってしまいがちな「まんじゅう顔」に鮮烈なアクセントを与えており、細やかな描き込みによって各キャラの目に意思と個性を宿らせている。きららアニメにありがちなデフォルメを多用した中つなぎなども少なく、本作はやはり「はねバド」同様に正面から「スポ根」にも切り込む作品になっていくはず。

 そう考えるとビーチバレーという題材も決して下心だけから選択された競技ではなく、「女性2人が、お互いに信頼し、助け合いながらコートの中で立ち続ける」という競技性は「女の子同士の友情」を描くのにぴったりのツールである。「つうかあ」におけるサイドカーレースも同じような効果を狙った競技選択だったはずだが、あちらはなぜか明後日の方向に描写が飛び立ってしまったので、今度こそは、捻らずに紡ぐ愛と友情の物語に期待したい。バレー描写についてはCGも取り入れながらの作劇で「はねバド」に比べれば常識の範囲内に収まるくらいのものだが、決してレベルが低いわけでなく、むしろ「はねバド」さえ見てなければ「オォ、いいスポーツ動画じゃないか」と感心していたと思う。優劣の問題ではなく、描写する対象の問題だね。今作はちゃんと「エロと萌え」の路線にも贅沢に欲を見せながらのバレーアニメ。うむ、これはこれで楽しそうである。

 ちなみに、しつこいほどに「はねバド」との対比を持ち出しているが、コートの中のいる中の人が、こちらの黒髪ライバルとあちらの巨乳部長・なぎささんが同じ人だったりする。島袋美由利の名前は「音楽少女」も合わせて今期3作目。絶対に大沢の推しだって。沖縄声優が今作に出演するのは狙ってる部分もあるかもしれませんな。

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○「アンゴルモア元寇合戦記」 6

 「おっ、久しぶりに桑島キャラがおるぞ!」→「まさか……1話目で……だと……」。死亡声優の面目躍如。最近あんまり死んでなかったんだけどなぁ……全俺が泣いた。

 元寇とはまた絶妙なテーマ設定である。俺が見てないだけで世間にはそれなりにあるんだろうが、こうしてアニメで触れられるような形の作品ってのは流石に初めてなんじゃなかろうか。改めて考えてみると、幕末ものや戦国ものに比べたら圧倒的に少ない。「歴史的資料に乏しいから描きづらいんじゃないか?」とも思ったけど、多分歴史をさらに遡る平安時代を舞台にした作品はまだ見る気がするんだよな。題材として地味だとも思わないし……なんでなんだろう。まぁ、元寇の「オチ」ってそこだけ見たらもやっとする史実だし、あんまりドラマとして描く余地がないのかしら……。お勉強したのなんて高校の日本史が最後だから、あんまり詳しく知らんのでなんとも言えん。

 そんな絶妙なテーマの作品だが、とにかくガシガシぶつかって戦争するのだ、と考えればある意味でアニメ向きの作品である。鎌倉武士っていうのはこれまでにない新しい題材で、戦国ものの「武士」の戦い方ともちょっと違うだろう。歴史的にそこまで隔たりがあるわけではないが、多分剣術の形も違うだろうし、日本刀そのものの性質も違いそう。そもそも描かれるのが武士じゃないからもっとゲリラじみた混沌とした戦争になりそうだし。いろんなところに「初めて見る」要素が多く、その上で全然知らないというわけでもないので非常に視界がクリア。この美味しいとこ取りの1話目は実に気持ちがいい。バトルシーンを中心とした作画演出もよくできているし、続きが楽しみなアニメである。

 制作のNAZは、ちょいちょい見る名前だけど作品覚えてないな……って思って調べたら、うん……ちょっと不安になるラインナップだった……。でも、この1話目はすごくいい。キャラ造形のメリハリも、コンテワークの見せ方も鮮烈で文句のない出来栄え。監督の名前で調べてもあんまり実績が出てこないのだが、もしかしたらこの新しい監督のセンスが良いのかもしれない。映像部分でなんだか気になるのは、常に1枚薄膜を張った状態の画面構築。「古さ」というか、「曖昧さ」みたいなものを出すための演出なんでしょうかね。最初は特定のシーンでだけ貼られているトーンみたいなものだと思っていたが、結局最初から最後まで、ずっと薄膜越しの画面だった。別に邪魔になるものじゃないからそのままでも全然構わないのだが、どういう意図の演出なのかがまだ判然としないのでとても気になる。「この作品で描かれる時代はこういう画面ですよ」っていう差別化の一環なのかな。だとしたら思い切った方策だよな。

 幸か不幸か、あまり知識がないので「史実と違う!」とかいうツッコミを入れてしまう心配もなく、あとは黙って神風を待つばかり。原作は継続しているようなので残念ながら最後まで描かれることもないだろうが、わざわざアニメ化したってことはそれなりにキリのいい落とし所があるということなのだろう。一体どんな物語になるのか、勝手に期待を膨らませておこう。

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○「プラネット・ウィズ」 5

 なんとも不思議な雰囲気を持った作品。1話目からたくさんの「分からない」が押し寄せてくるんだけど、この「分からない」はあんまり不快なものではなく、「分かると楽しい分からない」な気がしますね。

 一体どういう作品なんだろうと思ったら、これがアニメオリジナルらしい。一応ロボット(?)が出てくる作品でオリジナルと言われるとそれだけでちょっと警戒してしまう昨今の悲しい風潮があるが、今作の「ロボット」は普通のロボとはちょっと違うし、現時点では何が何だか意味がわからないので警戒しても始まらない。主人公の少年が記憶喪失のアニメってのも今期2本目で、どうとでもなってしまうのは不安だけど、やっぱり不安がっても始まらない。黙って全貌が明らかになるまで見守るしかない。そういう諦めが得られるような導入って、割と大事な気がします。下手な作品だと「分からないことだらけだゾォ? 説明下手か!」ってキレたくなることがあるが、今作は「まぁ、分からんでいいんだろうな……」って気にせず先に進めるだけの安心感というか、分からないなりの説得力がある。

 制作はJ.C.STAFF。なんだか現代アニメにしてはややもっさりとしたキャラクターデザインだが、ゼロ年代のJ.C.作品っぽさもあるのでノスタルジックな印象。監督は「下セカ」や「ソードオラトリア」の鈴木洋平。確認したら直前の作品が「UQ HOLDER」なのはちょっと不安だが、オリジナルアニメってのは初めての挑戦みたいなので、良い方悪い方どっちが出てくるかは分からない。1話目で見るべき点をあげるなら、ロボ(?)の異質さですかね。パワードスーツとロボの中間点みたいなちょっとふざけたデザインで、さらに主人公機(って言っていいのか?)はゆるキャラの猫先生が突如人間を飲み込んでメカニックフォームになるという。つい最近までドラゴンが人を飲み込むアニメを見ていたので別に驚くような設定でもないのかもしれないが、やっぱり初見はちょっとびっくりする。

 他にも、やはりびっくりするのは「そっちが敵じゃないから」というとんでもない展開だろうか。誰がどう見たって危なすぎるエイリアン的な何かが侵攻(仮)を開始し、それを老若男女取り揃えた謎チームが変身して撃退という展開はどう考えてもヒーローものなのに、いざ変身した主人公は相手を殺さないように調整しながら、ヒーローから変身能力を奪っていく。なんだそれ。ほんと、前例がない展開なので今後どう広がっていくのかさっぱり分かりませんね。この「分からない」がどこまで続くかも「分からない」けど、せいぜい期待と不安がいいバランスで引っ張られるように祈っています。

 あと、俺の家にも井澤詩織ボイスのメイド少女が欲しい。ヘボットみたいな声しやがって!

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○「オーバーロードⅢ」 ー

 やっぱりMYTH&ROIDの音楽は良いのだけど、個人的にはMayuボーカルが恋しい……かなりテイストが違ってしまうのでなぁ……。

 こちらももう3期目なので細かく記事立てしない。っていうか、2期がなんかとっ散らかっていたのでぶっちゃけ今どういう状況なのか把握しきれてない感もある。幸い、この3期1話目は「ナザリックの愉快な日常」パートオンリーで、1期目で楽しめた今作の良さがよく出ている気がする。ドキドキお風呂のサービスシーン(?)、必死に決めポーズの練習を繰り返す頑張り屋のモモンガ様、本当に可愛い頑張り屋のハム助、ドキドキ!女子だけの経験トーク、そしてそんな女子キャラをゴボウ抜きにして可愛いマーレ……。大丈夫かな、どこぞのヒドインは油断したらマーレにメインヒロインの座をかっ攫われるのでは……。うーん、やっぱり素材が良いんだよ、この作品は。このナイスな愉快要素が続けばいいなぁ。そして、元気一杯のアルベドさんに幸あれ。

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○「深夜!天才バカボン」 5

 もう、無茶苦茶だよ。こういう時って福山潤は被害者と言えるんだろうか……。どんなネタよりも、個人的に石田レレレが今後どうなっていくのかが一番気になるトピックです。

 まぁ、誰が見ても比較対象は「おそ松さん」ということになるのだろう。あれのヒットによって2匹目、3匹目のドジョウを狙った企画なのは間違いない。ぶっちゃけ「おそ松さん」の2期によって2匹目のドジョウもすでに取り尽くされてしまっているのだが、今作は一体どちらの方向に網を投げたらいいのか。そう考えると「松」の作った前例というのはとんでもないハードルになっている。何しろ、ちょっとやそっとのことをやっても「もう見た」で終わってしまうのだから。

 実際、今作1話目も相当な無茶をやっており、芸能人の「許諾だけ」起用とか、まさかの赤塚作品外からの絡み、しかもよりによって手塚キャラとの共演なんて、マジで製作陣が色々と手を回さなければ実現しなかった幻のコラボである。わざわざあの1ネタのためだけにスタッフがどれだけ心血を注いだかは想像に余りある。ただ、問題は費用対効果なのだ。そこまで頑張ってやった結果、それがめちゃくちゃ面白いのかというと……私の場合は「うわっ、すげぇ」という驚きが先に来て笑いには繋がらなかった。まぁ、この辺りはギャグセンスによる部分もあるのだろうが……このままの方向で毎回身を削ったネタ回しを続けると、やっぱり「面白い」よりも「うわっ、すげぇ」に偏りそうな気がするんだけど、大丈夫だろうか。

 そもそも、「おそ松さん」があれだけのムーヴメントを巻き起こしたのは、女性ファンの獲得という理由があり、その下には「六つ子の個別化」という、キャラクター商品としての正しい発展があった。ネタ回しだけでなく、ちゃんとホームドラマ(?)としてもキャラとキャラの間の絡みが活かせる状態にあり、極論すれば6人の絡みだけでも無限の組み合わせ、無限のドラマが実現できたのである。残念ながら、バカボン一家にはそうした発展を望むのは難しい。目玉のおまわりさんやレレレのおじさんなんてレジェンダリーなキャラもいるわけだが、それは「松」におけるちび太、イヤミポジションである。メインコンテンツとなる六つ子のような基盤を確立するのが難しい。

 オリジナルのバカボン(のパパ)は破天荒な振る舞いをそのままギャグにしており、かつてのアニメだったら(子供向けだったこともあり)それで充分だったが、その「破天荒」という要素を「松」と同様の業界いじり、メタネタの連打という方向で展開してしまうと、どうしたって二番煎じの印象がぬぐいきれないし、それはバカボンオリジナルとは言えなくなってしまう。実は企画段階から、八方塞がりの難しい題材を押し付けられているのである。

 まぁ、1話目は「かなり頑張ってやれることをやろうとしているんだな……」というのが伺えるので応援したくなる内容だったが、毎回強すぎる刺激を撒き散らす必要があるギャグ作品で、このモチベーションが正しいのかどうかは定かでない。頑張れ。

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○「京都寺町三条のホームズ」 4

 このタイトルを見るたびに言ってるんだけど、寺町三条の辻にあるのは「かに道楽」だからな……いっそカニ探偵が出てくるミステリだったら面白かったのに。ちなみに向かいは肉屋。こちらのお店は「有頂天家族」の金曜倶楽部がすき焼きを食っていました。

 今期何作目になるか分からないが、原作つまみ食い済み。小説で手にとっても良かったのだが、特にモチベーションも上がらなかったので漫画喫茶でコミック版の1巻を手にとって読んだ。そして、これは明確に「2巻は別にいいや」と思った。別に面白くなかったからだ。まぁ、もともと日常の謎方向の作品ってあんまり食指が動かないのだが、売りを打ち出すのが難しいのでアニメにも向かない媒体だと思うんだよね。「氷菓」とか「櫻子さんの足元には云々」とか、地味系ミステリはアニメにした時の画面映えが無いのであんまりアニメ化する意味がないんだ。「氷菓」は京アニ作画という最大の武器があってもやっぱりしょんぼりだったので、今作は言わずもがなといったところか。

 まぁ、謎解き要素をメインだと考えなければ細かい齟齬とかはどうでもよくなるんだろうけど、その場合には人間ドラマとして受け入れることになり、やっぱりその辺もそそられないんだ。例えば1話目の主軸はヒロインが振られて切羽詰まってる状態と作品の坊さんのいい話をリンクさせることでドラマを作っているわけだが、そのつなぎ目が雑だ。遠距離恋愛に失敗してNTR展開をくらったヒロインが「何としても新幹線代を稼いで埼玉に行かなきゃ」っていう方向にモチベーションが高まる意味もわからんし、半年前まで埼玉に住んでたなら、親戚連中に頼めば新幹線代くらい誰かが用立ててくれるだろうよ。いや、そもそも埼玉に行って何がしたいのかもわからんけど。そんな突発的な女子高生の感情的な行動に対し、何かいい話っぽくまとめようとしても「知らんがな」で終わりである。「骨董とうまいこと絡めたな」という印象にはならない。謎解き部分も雑で、色々解説しているように見えて、実は今回のご高説も大体は「まぁ、カンですけど」なのだ。何が主軸に据えられている作品なのかがピンとこない。

 もう1つの可能性として、最近やたら漫画媒体に多くなってる気がする「京都もの」というジャンルもあるのだが、これって現地民が読んでもあんまり面白くないんだよ。大体は「そんないいもんじゃねぇぞ」で終わるからさ。多分、京都っていう街はちょっと距離を置いてなんらかの象徴、もしくは観光地と認識するのが一番いいんだと思います。いけずなこといわはりますわぁ。

 そんなわけで基本的には食指が動かない作品である。制作の「スタジオセブン」はこれまでショートアニメを中心に製作してきたところで、長編の元請けは「王様ゲーム」に続いて2本目……不吉なタイトルだなヲイ。1話目は特に悪い部分もなかったのだが、そもそもこういうジャンルのアニメなので画に動きが乏しく、あんまり目を引く部分はない。骨董品の良さなんて、料理アニメ以上に画で見せるのが難しいジャンルだし、これはスタジオのせいというよりは「どうしようもない」部分なのだが……その「本来見えない」部分をいかに見せるかがクリエイターの腕の見せどころ。骨董なんてライバルもいないジャンルなのだから、やったもん勝ち、もしかしたらここから何か新しいジャンルが生まれるかもしれません。

 中の人はメインの2人は関東民だが標準語キャラなので大きな問題はない。面白いのは、店長役の上田燿司が関西人(兵庫県出身)であることに加え、その上のオーナー役・小山力也、さらになんか悪そうな奴役・遊佐浩二の中核2名には京都のネイティブを用意したところだ。さすがにそこは心得ているか。今後は「地元民キャラ」が多数登場することになるわけだが、どれくらいネイティブを用意できるもんでしょうね。実はあんまり多くないんだよな、京都ネイティブ。まぁ、関西人だったらなんとなく誤魔化せるだろうけど。

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○「銀魂 銀ノ魂篇(後半戦)」 ー

 もう何期目になるかわからない再開だが、ちゃんと一発目はネタをぶっ込んでくれるそのぶれない姿勢は本当にお見事。本当に変わらないよな。

 もうほとんど追いかけてもいないので特にコメントもないのだが、これ、「最終章後半戦」って言って放送開始してる割に原作がまだ終わってないのはどうするつもりなんだろう……。原作、どうなってるん? 終わるん? とりあえず実写映画の封切りまでは引っ張れっていうことなんかな。

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○「Phantom in the Twilight」 4

 吸血鬼・狼男・フランケンシュタイン(人造人間)トリオのオリジンって「怪物くん」でいいの? まぁ、今作の場合はフランケンシュタインじゃなくてキョンシーらしいけど。

 乙女ゲー原作アニメ……かと思ったら、なんとオリジナルアニメだった。ソシャゲ展開すら無く、メディアミックスしてない純正オリジナル品。意外である。そして、合間のCMで流れていた「Happy Elements」というのが中国資本のメディア会社らしい。そのために主人公が中国人だったり、イギリスにキョンシーが紛れ込んだりしているということなのだろう。こうしてみると中国原作の「悪偶」、中国モチーフの「重神機パンドーラ」と、確実にチャイニーズ・タイフーンはアニメ業界を席巻しているのである。まぁ、どれもこれもメインストリームにはなりそうもないが、これももしかしたら時間の問題なのかもしれない。製作・開発に中国資本がガンガン入ってきているのだから、どこかでメインの客層も中国になるかもしれないしなぁ。

 そんなことを考えながら見ていたわけではないが、まぁ、乙女ゲーっぽい雰囲気なのでそこまで入り込む内容ではない。いや、ぶっちゃけ観ている間はいつヒロインが「現実はいつも稀有なものなのです!」って言い出すかハラハラしながら観てただけなんだけどね。何故か同じタイミングで花澤ヒロインがロンドンの街を駆け回るという奇跡。どっちも世界がぶっ飛んでいるという意味では同じような似非ブリテンである。下手したらこっちも探偵稼業を始めちゃうんじゃないかと思ったが、さすがにそうはならず、イケメンモンスターを使役してのバトル展開がメインのようだ。

 制作はなんとライデンフィルム。いや、出来れば今期は「はねバド!」の方に全力を注いで欲しいのだが……幸か不幸か、こちらの作品は映像面であんまり気合は入っていない。ヒロインはそれなりに可愛いのだが、イケメンの方のモーションが全体的にもっさりしていて、「はねバド」とは全然違ってあまり頑張っているようには見えないのである。せっかくのオリジナルアニメなら頑張れよ、とは思うが……。いっそカフェ経営に気合を入れれば「鹿楓堂」の後釜に入れたかもしれないのだが、そういうこっちゃねぇよな。

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○「邪神ちゃんドロップキック」 6

 エンディングが一音目からヒャダインっぽいなって思ったら違う声が聞こえてきたんだけど、やっぱりヒャダインだった。まぁ、分かりやすいのは悪いことじゃないよね。

 これは未読。なんかタイトルは聞いたことがある気がするけど多分未読。確認したら既に10巻も出ている漫画作品のようだし、多分書店で見かけたことはあるけど読んだことがないっていうことなんだろう。今期はこういうまっすぐなギャグ作品が多いが、その中では素直に笑えて1話目から好印象の作品である。まぁ、一番ベタといえばそうかもしれないけども……分かりやすく笑えるやつでえぇねん。一連の太田雅彦作品に近いイメージよね。単に「ガヴリールドロップアウト」からの発想かもしれないけども。

 タイトルならガヴリールが近いが、設定で近いのはどう考えても「這いよれ!ニャル子さん」。もしくは「アザゼルさん」のどっちか。ニャル子と違うのは召喚者との関係が恋愛じゃなくて敵対であるということ。そしてヘタレ成分もニャル子より強めだし、デザインは明らかにラミアのそれなので、外見だけなら「モンスター娘」に似ているとも言えるか。まぁ、とにかく悪魔キャラがいっぱい集まってドタバタするお話である。そうしてみると「ミイラの飼い方」との接点もあるかもしれないな。

 分かりやすいネタとはいうものの、1話目の構造はなんともトリッキー。何しろ、大量のメインキャラが一気に登場するのに、その関係性の説明が一切無いのである。普通に考えたらこんなにも初見の人間に不親切な導入もなさそうなものだが、設定がベタなおかげで見ている方もあんまり悩む必要がないっていう。まぁ、だいたい悪魔と人間の関係なんて想像がつくし、1本目のすき焼きネタでは邪神ちゃんとその召喚主であるゆりねの関係、同席した他2体の悪魔のスタンス、1人だけ外様である天使(堕天使?)の立ち位置も全てわかりやすいようにシナリオが進んでいく。原作ではどうなってるのかわからないが、もし1話目からこれっていうならなかなか見ない面白い試みだし、そうじゃなくてアニメ化に際して途中にエピソードを持ってきたのなら、ちゃんとそれに見合った適切な構成ができているということ。

 そして、実はそんな1話目よりも重要なのはオープニングの存在である。ぶっちゃけ、情報量で行ったら1話目そのものよりもオープニングの方が多かったのかもしれない。あれを1曲分みるだけで、この作品がだいたいどういう世界で、何が起こっているのか全部わかってしまうという。いわばオープニング兼あらすじ紹介。こんな荒技で1話目の構成を乗り切るアニメは初めて見た。なんかもう、そこだけでも満足してしまった。今後これがさらに盛り上がるかどうかは分からないが、1話目で残していくインパクトとしては充分だろう。

 ちょっとビックリなのは、今作は製作がノーマッドの単独元請けであるということ。ノーマッドっていうと個人的には初代の「ローゼンメイデン」シリーズなんかの印象があるスタジオで、ここ最近はほとんど元請け作品を担当していなかったはず(確認したら地上波アニメシリーズはなんと「帰宅部活動記録」まで遡る)。そんなスタジオが久しぶりに繰り出してきた作品がどこまで頑張れるか。要注目である。

 さらにギャグ作品の出来を大きく左右するテンション芸の中の人たちだが、邪神ちゃん役は前期の「魔法少女サイト」でも潮井役でインパクトを残した鈴木愛奈。Aqoursの中で彼女が一番の出世頭に名乗りをあげたのは意外である。飛ばし気味の声でも聴きやすいから案外汎用性があるのよね。そのほか、大森日雅、久保田未夢といった若手勢の中に、やっぱり分かりやすく混ざってる小見川千明。なんでこいつの声はこんなに浮くのだろう……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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