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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「サンリオ男子」 4

 こういう形のダイレクトマーケティング。アニメにも色々な販促方法があるものなのだなぁ。

 まぁ、明らかに「向きじゃない」作品なのでガード不能で辛いですけどね。別に野郎がサンリオキャラを持ってようがなんだろうがどうでもいいんですが、それを「サンリオ男子」という謎属性で括られてしまうとなんとも薄気味悪いというか、そんなジャンルが定義される余地があるか悩むというか……。この作品って、明らかに女性向けの作品なので「キティちゃん持ってる男子がいてもいいよネー」っていう新しい売り方なんだろうけど、男の方がサンリオ商品を持つモチベーションには一切なってないんだよね。身の回りのサンリオ男子を見つけて仲良くしましょうってことなんですかね? 僕だってサンリオ好きですよ。主に徒然なる操り霧幻庵が。サンリオ系男子を売りにするんだったらまずはSHOW BY ROCKを出せや!

 あんまり触れるべき話題もなさそうなので一応アニメとしての概要をなぞっておくと、制作はぴえろ、監督は……これといって印象がない人。……引っかかるポイントは何一つないな。キャラデザが中嶋敦子なんだけど、野郎キャラがメインなのでそれも特に興味はわかない。そもそも野郎が野郎に壁ドンするアニメに興味が湧くわけなかろうに。一応期待できるのは、1話目でこそポムポムプリンだのキティちゃんだのといったメジャーキャラがたくさんでてきたが、今後の展開でマイナーなサンリオキャラが出てくれば、そういう形での総覧アニメとして見るべきポイントも出てくるかもしれない。……どうかなぁ。

 この流れで今後「サンライズ男子」とか「ブシロード男子」とかも出てくればいいじゃない(どっちかっていうとサンライズ女子の方が興味があるかもしれない)。

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○「citrus」 6

 野生の百合アニメが突然襲って来た! なんだこれ、無警戒にアニメ見るとこういうので殴られるから注意が必要だ。

 先に断っておくと、おっそろしくベタベタの内容である。意外なことは一切なく、転校初日からの「憎いあんちくしょう」と気づけば一つ屋根の下。そんな恋愛ドラマは本当に数え切れないほど世の中には転がっている。ただし、今作の場合はそれが女性同士であるというところだけが違っているわけだ。まぁ、最近は同性愛の作品も本当に増えているので、多分この設定だって大して珍しいもんではなくなってるかもしれないが……。「義理の妹ができてしまったぞ?!」と戸惑う役割は、もはや男だけの特権ではないのですね。

 そうして無茶苦茶な設定から急に見ず知らずの女の子と同じ部屋で暮らすことを余儀無くされる主人公。典型的なギャルながら、実は純情ウブで夢見る乙女という男の欲望が凝り固まったような存在。そんな彼女が「お堅い女子校生え抜きで育てられた生徒会長なんだけど裏では先生と淫行に耽る妹」という、これまた男の欲望が濃縮還元されたような存在と同じ名字に。どこから突っ込んでいいかもわからないくらいの展開に「お前、そこでやめとけ」と何度も思うが、転げ転げた第1話は一切止まる気配を見せず、そのまま二人は熱烈ディープキスに及ぶわけだ。頭おかしいんじゃねぇの? まぁ、実際に妹ちゃんの方は頭おかしいとは思う。しかし、こんな狂った世界では彼女は壊れなければ生きていけない。そんなイカれた世界で、果たして主人公ちゃんはどんな恋愛を経験していくのだろう。……まぁ、まっとうな百合になるんだと思います。

 で、それだけなら「まぁ、恋愛ものとしては普通やろ」っていう締めになると思うんですが、今作は監督が高橋丈夫なんですよねぇ。そして製作は最近氏が仕事をしているパッショーネ。直近の作品だと「ひなこのーと」なんだけど、遡ると「六花の勇者」と同じ座組みです。とにかくこの人はね、描写がねちっこいんです。本当に執拗に、人の内面を掘るんです。そういう作劇が大好きなんですが、それがよりにもよってこんなド直球の百合アニメにぶつけられるというと……一体どうなってしまうのでしょう。楽しみでしょうがないです。

 あとは百合作品に大切なのは中の人要素ですかね。主役のギャル系女子は竹達が担当。まさか竹達が妹を愛する役が回ってくるとは、数年前には思いも寄らず。あんまり百合のイメージはないんですが、ギャルのイメージはあるのでうまいこと寄せていければよいな。そしてお相手を務めるのは何と津田美波。やはり、ゆりといえば……ねぇ。周りのキャストもなかなかの陣容。さあ、新しい世界を見せておくれ。

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○「ポチッと発明 ピカちんキット」 ー

 とりあえず番組リストに載ってたからよくわからないけど予約してみた。テレ東系(テレビ大阪)の土曜朝放送のアニメです。

 こうして明らかに子供向けのアニメはスルーしてもいい場合が多いんだけど、なんだかんだで「アプモン」なんかも最後までみていたし、例としてふさわしくないだろうけど「ヘボット」という超ド級の地雷なんかもあったので、やっぱり少しはチェックしておきたい。まぁ、良くも悪くも、この作品はそうしたぶっ飛び方はしないと思うけども。

 ざっくり言えば現代版の「キテレツ大百科」……ではないな。実際に発明品は子供でも作成可能なものであり、販売されているキットを買えばお手軽に作中で登場した発明品のギミックを楽しむことができるというのは新しい(お母さんに必死のおねだりをする努力は必要だろうが)。我々の時代だと、多分「進研ゼミ」の付録とかを頼まないと手に入らなかったタイプのおもちゃだ。そして、個人的に気に入ったのは、全部が全部押し付けられるわけではなく、作中では「ピラメキ」と称して主人公が「最後の1パー(ツ)」を閃かなければいけないというところ。ちゃんとギミックを考えて、適切なパーツを考えつくまでに試行錯誤して「発明」の妙味を見せているということだ。真っ当な対象である視聴者層の子供達は、答えが分からなければ勉強になるし、答えがわかれば「主人公よりも早く閃いた」というので自慢できる。ちゃんと考えさせる作りになっているのは教育アニメとしてはとても良い部分だと思う。

 まぁ、そうは言ってもアニメーションとして何が面白いかはあんまり語るべき部分はないのだが……主人公は少年役でメインは久しぶりな気がする沢城みゆきで、相棒のダンボールロボットに山崎バニラが登場。つまり芹沢茜とメソウサのコンビである。なんか、色々懐かしいわ。

 来週も視聴するかどうかは微妙なところだが、まぁ、余裕があれば。

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○「新幹線変形ロボ シンカリオン」 5

 唐突な中川家に笑うわ。なんでおんねん、って思うけど、これ以上ぴったりの居場所もないよな。

 土曜朝の子供向け新番組で、「ドライブヘッド」の後番組。「ドライブヘッド」は1話だけ見て「ちょっとこの時間の作品はフォローせんでもええかな」と思ったが、こちらの作品は無視できない気がする。いや、無視してもいいんだけどさ。なんかほら、色々ぶっ飛んでて訳がわからないので、何か楽しそうなものが出てきそうじゃないですか。

 JR全面協力のもと、とにかく新幹線のための新幹線アニメが実現。過去にも電車を含めて乗り物が変形するアニメはたくさんあったと思うが、ここまで実在の車両に言及し、現実路線に不可解なひねりを加えた愉快ファンタジーというのはなかなか無かったんじゃなかろうか。東京駅で聞こえてくるチャイムの音とか、車内音声とか、全部実在のものを使用しているおかげでやたらめったら新幹線のリアリティが高い。主人公の最寄駅が大宮っていうよくわからないリアルも気になるところで、人生初の新幹線を「東京→大宮間」の乗車で終わってしまうあたりが笑える。いや、宇都宮まで行っても何したかったんだよ、って話だけども。

 そして、そんな世界に生み出された主人公は、今のご時世の小学生でどれくらいいるんだ、っていう圧倒的新幹線マニア。そりゃまぁ、現代だって鉄道好きの小学生は変わらず一定数存在するだろうが(俺だって小さい頃は電車好きだったよ)、その興味が完全に新幹線オンリーに絞られている意味がわからない。あんまり身近な存在じゃないよ? 使用頻度が高いのってサラリーマンとかだと思うよ? まー、最近はいろんな新幹線があるから、その違いを見ているだけでも面白いもんなんでしょうかね。なんとも不思議な世界観である。でもまぁ、変身して悪のメカと戦う新幹線なら、そりゃ好きになるのはわからんでもないけど。

 リアルなんだかスーパーなんだかよくわからない絶妙な世界が描かれるアニメは、キャラクターデザインなんかもいかにも今風で見やすいものになっていて、すごくわかりやすくいうと「女の子が割と可愛い」。いや、小学生だけどね。ほら、オペレーターの子も割と可愛かったじゃない。そして、「新幹線変形ロボ」という救いようのないギミックを搭載したメインマシンも、割と面白い変形ギミックを備えている。これ、新幹線の数だけ変形ロボがいるってことなんだよな。まぁ、さすがにこだまやひかりは変形しない気もするけども……とにかく、もともとメカとしての機能美を追求している新幹線が変形するのだから、それはなかなかに格好いいということだ。まぁ、名前はダサいが。

 さて、こうしてJRやタカラトミーがプラレールに加えて新たな商品展開を始める訳だね。これが将来的に定番と見なされるのか、すぐに消えて幻の存在となるのか。それは誰にもわかりません。とりあえず、「息子が佐倉さん、親父が杉田」っていう家族はいろいろ大変だろうな、って思いながらちょっと見続けていこうと思います。

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○「刀使ノ巫女」 4

 なんかどっかで見たことのある世界だなー、と思ったけど、多分「マキャベリズム」だな。括り方が大きすぎるな。

 「女の子に日本刀はロマン」を体現するかのような作品。すでに手垢がつきすぎて真っ黒になってしまっている「女の子バトルもの」の新作だが、この手垢がなんとアニメオリジナルというのだから恐れ入る。改めてこのスタイルの作品をぶち込んで、何か他作品から抜け出す秘策があるというのだろうか。残念ながら、1話目の時点ではそうした気概が感じ取れる部分はあまりなく、「有象無象」の中に埋もれてしまいそうな匂いがしている。「マキャベリズム」は主人公のひどい性格とか、ヒロイン勢のいい具合のチョロさが逆に味わいになっていたのだけど、本作は今のところあんまりギャグテイストも感じないんだよなぁ。

 ポイントを分けてみて行くと、製作は「ゆゆゆ」と同じStudio五組。そう聞くとなかなかいいものを出してもらえそうな気がするのだが、本作の画は1話目の時点ですでに魅力的とは言い難い。キャラクターデザインは見やすいのだが、割とすぐに崩れ気味になってしまうのが難点だし、これといって特徴がないので「ならでは」の魅力が見つけにくい。純粋に「ただ剣術だけを極める」という設定だったらオリジナリティにつなげることもできただろうし、キャラごとに別個に実在の流派を当てはめたりしていることからも「剣術」という部分をフィーチャーしようという意思は見て取れるのだが、冒頭に出てきた強化アーマーみたいな装備は非常に陳腐で、かえって他作品との境界が曖昧になってしまっている。フレームアームズガールでいいじゃん、ってなる。冒頭部分はCG製の巨大モンスターとの対決だが、この時にCGの怪物と戦うためなのかキャラの方もCGでの処理が施されており、なんだかすごく軽い印象になってしまっているのも残念。モンスターと接触して重たい一撃をもらっているはずなのに、なんだか別レイヤーで動いているように見えて、処理が雑なのである。最近は「CGだから軽い」とかいう不満も減ってきてはいるのだが、本作はそうした一昔前のCG止まりで違和感が多い。

 あとはまぁ、お話の部分でなんとか引き込むしかないということだ。1話目の時点ではシナリオにどうこう言うことも難しいし、ラストの急転直下の展開は興味を引くには充分だが、この世界における「剣術」の存在意義がまだはっきりしてないので全体的にもやっとする。なんか特殊バリアみたいなのを張ることで真剣での対戦を可能にしてるんだよね。なんでそんな超絶技術があるのに実践剣術がこんなに普及してるのかわからないが……女子高生が刀握ってその辺をふらふらしてる世界はちょっと怖いな。男はどこで何してるんだろう。

 そして、「剣術をフィーチャーする」というオリジナル要素については、どうしたって視聴者の専門知識不足に悩まされることになる。これも「ゆるキャン」同様に興味のない人にどのようにアプローチして行くかという問題なわけだが、我々素人からすれば「とにかく剣を振り回している」くらいの認識なわけで、解説が必死に「〜〜を得意とする流派」とか言っていても、それが実際の画面上で認識できなければ意味がない。今後はそうした「個性」をどう書き出していくかによって「ならでは」の魅力も変わってくるのだろう。

 オリジナルアニメということで、成功してもらいたい気持ちはあるのだが……まぁ、とりあえず落ち着くまで様子を見守るしかないですね。

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○「ゆるキャン△」 5

 「ヤマノススメ」3期放送決定おめでとうございます。いや、関係ないけどね。関係ないけど関係あるよね。

 「キャンプ」という、また随分ニッチなところを攻めてきている作品。まぁ、きらら系ってのは「女の子がのんびりと何かをやれば全てが萌えの源泉となる」っていう信念のもとであらゆるジャンルを日常萌えアニメに落とし込もうとしてる感があるので、これくらいは当たり前なのかもしれない(個人的には「プログラマー社畜生活」の萌え化はどうだろうという気はする)。ニッチと言っても南極旅行に比べればよっぽど近しいテーマではあるので、描ける要素が多いことはそれこそ「ヤマノススメ」で証明済みですからね。

 製作はC-Station。あんまり実績があるわけではない会社。そして監督は京極という名字だが、「宝石の国」の京極尚彦とは違う人。どうやらこれが初監督作品となるようだ。そこまで超絶作画が必要な作品というわけではないので、勝負のポイントはどれだけゆったりのんびり、まさに「ゆる」い感じを出していけるかという部分だろうが、1話目を見る限りではなかなか良いスタートになっているのではなかろうか。冬の寒空、冴え渡った空気の中で誰もいない山中の景色ってのはなかなかに魅力的だ。クライマックスとなった深夜の富士の雄姿もそれなりに説得力があり、冒頭からずっと抱えていた「なんでこの子らはわざわざ寒い思いしてキャンプなんかやってるんだろう……」っていうインドアな疑問を、なんとなくではあるが解決してくれている。やっぱり知らないジャンルを見た時には、分からない人間から見ても説得力がある「楽しさ」みたいなものが出てくるかどうかが鍵になるでしょう。

 ただ、これから先を一体どういう話で進めていくのかは今のところ未知である。「ヤマノススメ」だったら最終目標の富士という「ラスボス」がいたわけだが、今作はタイトルに「ゆる」とつけられているのでそこまでハードなサバイバルキャンプなんてやるわけもないし、さすがに毎週毎週「なんとなく山」「なんとなく森」というだけでは飽きてしまうはず。そこはおそらく「キャンプあるある」なんかで埋められるし、今後出てくるたくさんの女の子の友人関係のエピソードなんかで埋めていくのだとは思うが。きちんと「キャンプがテーマだからこそ」の人間関係が描かれるといいですね。今のところ、主人公(?)の黙々キャンプ娘が何を思って一人で山籠りしているのかは完全に伝わったわけではないですからね。「ソロでしかキャンプしたことない」って、そんな人間が世界に存在するんだろうか……。一体何を思って1人で山に行こうと思ったのか、その最初の動機が気になるわ。

 こうして描かれる女の子たちの中の人は、ガチガチにヒロイン力高めで固めてある。きらら系作品でも実に便利に使われている万能素材のなお坊に加え、「あんハピ」に続いての登場となる花守ゆみり、そのほかメインとなるキャラには高橋李依、原紗友里、豊崎愛生というラインナップらしい。声を聞いてるだけでも割と満足できそうな面子ですかね。しかし、この面子が「きららファンタジア」にも参戦決定というCMが流れていたが……ほんと何でもいいゲームなんだな……。

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○「アイドリッシュセブン」 5

 マネージャーちゃんがたいそう可愛いな。うさぎも可愛いな、ウサギの町で心ぴょんぴょんする声だな。

 「アイマスSideM」を受け付けないと言った舌の根も乾かぬうちに今作ですが、こちらは別に悪くない出だしだと思います。何と言ってもほら、女の子がマネージャーしてくれてるし、声が可愛いし……。いやいや、割とマジでさ。結局、男性アイドルもので私みたいな人間の興味を引っ張るのってかなり大変なので、そうなったらやっぱり女の子を誘致要因にするのが一番手っ取り早いんですよ。特に今作の場合、1話目はアイドルアニメというよりもマネージャー奮闘アニメとしての側面が強く、一番頑張ってて、一番成長要素が強く押し出されたのはマネージャー。ということは、今作はもしかしたらアイドルアニメじゃなくてマネージャーアニメなのかもしれないですよ。まぁ、2話目以降は多分個別にアイドル側を掘り下げる話になるでしょうけどね。

 今作の見どころとしては制作がなんとあのトロイカであるという部分が気になるところ。CGアニメを得意とし、微妙に淡い作風でCGの硬さを緩和する技術が印象的なトロイカ。昨年は「Re:CREATORS」でもキャラ描写の妙を楽しませてくれたが、今回はメカ要素を一切排したアイドルアニメで勝負。一体どんなものが飛び出してくるかと今から楽しみである。「アイドルアニメは大体OPでその力量が推し量れるぜ!」と思ってオープニングを注目してみてたら制作がまさかの神風動画で笑った。まぁ、作中のファーストライブも(どこという注目ポイントがあるわけではないが)悪くない仕上がりだったし、最近は本当に各制作会社でしのぎを削ってライブシーンを作ってくれているのが楽しくて良いですね。さらに監督は別所誠人氏。この人の名前はあの「シャングリ・ラ」の監督だったおかげで印象に残っていたのだが、「他にどんな仕事してたっけなぁ」と思って確認したら、なんと「シャングリ・ラ」以来初めての監督、つまり約10年ぶりの監督作品だった。こういう経歴の人もいるんやなぁ。「シャングリ・ラ」のオープニングの見事さは今の時代でも色褪せない見事なものであるし、新しい時代のCGワークで何か眼を見張るものを見せてもらえれば印象もよくなるんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、中の人ですかね。マネージャー(とウサギ)の中の人についてはどうせ手放しで褒める以外の方法を持ち合わせていないので置いとくとして、メインとなるアイドル7人が、キャリアのある面子で固められているのが意外。ソシャゲ発のアイドルアニメっていうとなんとなく若手を持ってくるイメージがあったのだが、阿部敦・ケンヌ、そしてウィング先輩など、昨今のアイドルとしては珍しいソリッドなキャスト陣である。この面子だと全員集めてリアルライブやったらすごいことになりそうだなぁ。でも、そう考えるとうたプリってやっぱり化け物コンテンツだなぁ。

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○「宇宙よりも遠い場所」 6

 まだ終わってない番組もそれなりにある中でも、容赦なく新番組はやってくるのです。今年一発目を飾ったのはこちらの作品である。

 読み方は案の定「そらよりもとおいばしょ」である。例によって予備知識を一切入れずに視聴する体制なので、タイトルだけで勝手に想像して一体どんな作品になるものやらと思っていたが、なんと、まさかの南極到達アニメである。さすがにこれは見たことがないテーマだな。一時期アニメ業界は「とりあえず何でもかんでも女子高生にやらせておけば新鮮味が出るだろ」っていう時期があった気がするんだが、そんな中でも出てこなかったテーマ。そして、これが存外に面白そうなのである。

 製作はマッドハウス、そして監督はなんといしづかあつこ。初見では全くそんな印象もなかったので、だいぶ独特の色味は抑えてきてますね(言われてみれば「あぁ確かに」って思えるくらいの出し方)。しかし、別にいしづか氏の特徴は色使いだけではない。きっちり見せ方を意識したコンテワークだけでも色々と刺激になる部分が多い。オリジナルアニメのお目見えとなる1話目、ここでどんな印象を与えるかというのは非常に重要なのだが、短い時間の中できちんと主人公やサブキャラの紹介をこなし、さらに作品の方向性もここまで明示されているのは理想的な1話。「夢も目標もなかった高校生が、ひょんなことから新しい夢を持ち、それに向かって走り始める」とだけ書けば本当に典型的な第1話なのだが、その「夢も何もなかった高校生」の描き方と、「夢を与えられた高校生」の描き方がなんとも印象的だ。若いやすいキーポイントを示すなら、前半パートと後半パートで全く同じ構図、同じシチュエーション、さらにセリフまで同じに重ねながら、メインヒロイン・マリの気持ちが180度変わったことがはっきりとわかるようにBGMや、見せるテンポや、画面の明度などを変えている。「同じツール」を使うことではっきりと差分が見えるようになることに加え、数少ない道具立てで心情が読み取れるようになるので、煩雑になりがちな紹介エピソードの切り込み方としては本当に理想的な構成になっている。手法としては別に目新しいものではないかもしれないが、ここまで効果的に組み込めたのは純粋に監督の手腕だろう。

 やや癖のあるキャラクターデザインで、特にマリは特徴的な前髪ぱっつんがあるので初見だとあまり可愛く見えなかった気がするのだが、コロコロと動く表情も相まって、すぐにいいキャラだと思えるようになった。彼女の行動原理になっていた「なんかわからないし、なんも考えてないけど、とにかく冒険したい。そして、実際やろうとすると尻込みする」という若者特有の心境は、本当によく分かるものだ。よくラノベ主人公なんかで「趣味もないしごく平凡な日常……」とか言っている自称・凡人なんかよりも、こうして突拍子もないことを考えてはみるけど、実際には足が動かない、という設定の方がよっぽど共感できる。まぁ、残念ながら私はそのまま足が動かずに青春を終えてしまった方だけども……。

 考えてみりゃ無茶苦茶な設定なのだ。南極少女・小渕沢さんの「南極欲求」は今のところその背景が描かれていないのでまだよくわかっていないし、ほぼ初対面のマリがそんな小渕沢さんに引っ張られて劇的に動き出す理由もないはずなのだが、それでも、彼女の「動きたいんだ」というくすぶった欲求と、突然降って湧いた「南極欲求」の噛み合いが絶妙で「これしかない」という動き出し方になっている。ともすれば単なるクール系に描かれそうな小渕沢さんも、見た目は黒髪ロングのクール系なのにわりと表情豊かで、マリが共感しやすそうなのも良い。2人のキャラは今のところ「魅力的な主人公」の用件を満たしているように思える。オープニングなんかを見るとここにさらに2人のメンバーを追加するようだが(そしてそのうち1人はコンビニバイトのようだが)、ここから全員が「南極に行く」という突拍子もない目標を共有し、青春して行く過程はどんなものになるというのだろう。今から楽しみな作品である。

 そして、何と言ってもこうして繰り出されたキャラクターたちのヒロイン度数の高いCVね。なんだか、活気溢れる水瀬いのりは久しぶりな気がします。ここんとこずっと平熱で喋る役が多かったから(プリキュアはまた別枠)。そして、その相手をする小渕沢さんには真正面から花澤ボイスをぶつけ、さらにメガネのお友達には金元寿子、コンビニバイトは井口裕香。エンディングを歌っていることから最後の4人目は早見沙織がエントリーしていることもわかる(あとママンが本田貴子)。全キャストを主役級で固めてきたことからも、このオリジナルアニメの気合の入り方がうかがえるというものだ。さぁ、どうなりますことやら。良い1年になるといいですね。

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○「結城友奈は勇者である -勇者の章-」 6

 うえぇぇぇ……1話目からこの展開かよオォォォォォ。まぁなぁ、たった6話しかないんだったら余計なエピソード挟めないもんなぁ。でもさ、もうちょい、もうちょいだけでも勇者部の日常が見られてもよかったと思うんだ。僕らの国防仮面の活躍をさぁ。

 というわけで、いよいよスタート。この世界の結末は一体どこへ向かうことになるのだろうか。タイトルこそ「結城友奈は」であるが、「ゆゆゆ1章」→「わすゆ」と繋がったことを考えれば、視点人物・主人公はやっぱり東郷さんなのだろう。鷲尾須美なのか東郷美森なのかはもう大した問題ではない。彼女が守り続けてきたこの世界が、勇者部をどんな困難へと叩き落とすのかが最大の焦点。もう、あんな辛い思いは重ねたくないところだが、もう重なることは確定事項。ミルフィーユのごとき圧倒的地層である。頑張れ東郷さん。そして頑張れ友奈ちゃん。最後は笑顔で終わらせて。

 それにしても、園子の復帰はなかなかドラマティック。これで勇者部を基盤として「東郷美森」と「鷲尾須美」がシームレスに接続する。同時に「東郷さん」「わっしー」と呼ばれてしまうとどうしたものかとちょっと悩んでしまうが(彼女が名前を変えた経緯が分かっているので、その2つの名前が同時に去来するのも良し悪しな気がする)、とにかく2つの「勇者」が接続して最強のチームが完成したわけだ。歴戦の勇者が復帰して最後に合流するって流れは戦隊ヒーローならお約束。今年もホウオウソルジャーという伝説が復帰しているので、乃木園子も似たような扱いだろうか。いや、現時点で誰が変身できるのかも分からないけども。最終的には6人が並び立って戦う構図が実現するのだろうか。叶わぬ願いだが、ミノさんも生きていれば7人チームも実現していたかもしれないのだなぁ。しかし、そんな願いを叶えるためにもとにかく東郷さんが今どこで何をしているのかを知る必要がある。失った友情、取り戻した友情。あまりにも過酷な人生を歩み続ける彼女が、今再び孤独な戦いを続けているというのなら、なんと残酷な現実であろうか。友奈ちゃんは、そしてそのっちは、東郷さんを救うことができるのだろうか。あと、にぼし仮面のデザインなんとかしろ。

 いやー、色々と辛いスタートだが、それに輪をかけて色々と楽しい部分もあるのだよ。特に我々からしたら小学生時代しか知らなかったはずの完璧な「中学生版乃木園子」はなかなか強烈。友奈ちゃんとそのっちというあまりにも大きな天然暴走エンジンを備えた勇者部を、部長が、そしてにぼっしーがどれだけツッコミ、捌けるかというのも今後の注目ポイントである。ただでさえ問題児が多いのに、これで東郷さんまでトチ狂ってたら日常パートのにぼっしーがツッコミ疲れて死んでいた可能性もあるな。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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