最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「霊剣山 叡智への資格」 5 霊剣山で待ってなくても良かったんだぜ! 謎アニメが1年ぶりに2期をスタート。チャイナ・マネーのアニメだからどんな状況でも2期が作れるのか、それとも私が知らないだけで実は案外ニーズがあったのか。分割2クールというには間が空きすぎているが、元々1期が終わった時点で2期の告知ってあったんだっけ? とにかく、1期の内容はもうさっぱり覚えてない状態からのスタート。っつうか、そもそも1期もあんまり真面目に見てなかったんだけども。だって、見ててもわからねぇんだもん。専門用語に特に説明も無いまま進むし、人名はあっちの雰囲気だから覚えづらいし、ギャグのテンションがついていけない感じだし、なんだか色んな部分で「やっぱり文化の違いって大きいよな……」と痛感させられた作品だった。無理に見る必要も無いのだが、後半はむしろそうしたカルチャーギャップをお勉強するような気持ちで見ていた(流していた)ような気もしますね。 そんな作品の2期目。1期同様にスルーしてもいいと思ったけど、一応何となく見てみる。……なんか、随分雰囲気変わったな。いや、基本は同じなのかもしれないけど、いきなりシリアス強めになって、作中時間も進んで下界の話からスタート。筋立ては非常に分かりやすいものになっている。確認したら、2期目からアニメ制作スタッフがガラッと変わってるのね。まぁ、スタッフが変わったことよりも2期のストーリー展開の要請による変化の方が大きいのだろうとは思うが、思ってたよりも見やすくなっていて拍子抜けした。このテンションで続いていくなら、面白くなるかどうかは別として、1期のようなハードルはなくなるかもしれない。まぁ、それだけのモチベーションで見るかどうかは分からないが。 あと、オープニング・エンディングを担当しているのが新人アイドルグループなんだけど、なんだかアイドルソングというよりも中高生の合唱曲みたいでちょっと気になる。どこまでいっても変なアニメである。
PR ○「アイドル事変」 6 その発想は無かったし有ってほしくなかった。いや、でも、アリなのかな。 アイドル+政治というアホみたいなテーマ設定。いや、でも考えてみたら「AKB0048」も大して変わらんか。アイドル+農業だったら「のうりん」があったし(?)、政治に正義の味方が絡むアニメなら「サムライフラメンコ」があったが、アイドルと政治家を兼任する話は初めて見た気がする。「ガッチャマンクラウズインサイト」あたりは近いと言えなくもない? まぁ、とにかく色んなカリスマ性をはき違えた、いい感じにやらかしている設定だ。「ろこどる」のレベル99バージョンと思えばいい。 アイドルで何も知らない小娘だけど国会議員になる、という流れは完全に政治を馬鹿にしている、というかネタにしているはずだが、現代日本はこれが笑えないくらいの状態になっているあたり、なかなか皮肉が効いている。そして、現実とアニメが違うのは、アニメのアイドルなら、まだ純粋に「アイドルになりたい」という欲求から真摯に物事に取り組んでいるという点だ。今作のヒロイン・夏月は、頭は悪いし政治は出来ないだろうが、汚い大人に汚れてもいないし、夢に向かって真っ直ぐなのは事実なのだ。ぶっちゃけ、普通のアイドルアニメとその辺の設計は一緒である。そして、「馬鹿にして」いて「ネタにして」いるこのネジの外れ方は、「アイドルとしての立身出世」を上手いこと分かりやすい構図に置き換えているので、お話がかなり見やすいものにしている。このアニメの1話目で言いたいことは、「アイドルは体力さえあればどうにかなる」という事実だ。それもどうなんだ。アイドル坂オープンのくだりとか、完全にギャグなのでなかなか潔い設定ではないか。 前クールの「アイドルメモリーズ」なんかはわざわざオリジナルの世界を創造してその中での「アイドル道」みたいなものを作っていたが、ファンとの関係性や世界の中でのアイドルの立ち位置などが全然ピンと来なかったせいで、ヒロイン勢の努力が全く物語として機能していなかった。こちらの作品なら、「政治家が国を変える」というテーマがアイドル活動のモチベーションと直結しているため、(訳は分からないが)お話としてとても見やすくなっているのである。あとはまぁ、これをギャグとしてどの程度盛り上げられるかだ。 制作はMAPPA。通常の画面もヒロイン勢のデザインが安定しているし、ライブシーンに代表されるCG作画も、新鮮味は無いが崩れることはなさそう。ヒロインのコロコロ変わる表情なんかも見やすいし、途中で飽きる可能性はあるが、初回のインパクトの強さを加味して多少プラス評価にしてみる。今後もたくさんのアイドルが国会を舞台に(?)バトルする展開になるだろうが、どんな話が展開するのかは(良くも悪くも)楽しみである。あと、新潟県民から怒涛のお叱りが来ないことを祈るばかりだね。流石に新潟馬鹿にしすぎやろ。 中の人は、主人公夏月役はほぼ新人とおぼしき八島さららという子。なんだか初期の三森すずこ(というかシャロ)を彷彿させるようで、何とも憎めないキャラが出来上がっている。Wikiを見に行ったらこれまで諸々のアイドル活動をしていた子のようだが、数年前に芸名を現在のもの(本名)に改名した、って書いてあって、これが本名なのかよ、ってのが一番びっくりした。その他のキャストは、アイドルの相方役に渕上舞、そして、変なフィクサー役に上田麗奈という配置。うえしゃまのヘンテコ演技がかっ飛んでいるのは相変わらず見ていて楽しい。 ○「リトルウィッチアカデミア」 6 さぁ来た、やれ来た、どんと来た。ついに始まった「リトルウィッチアカデミア」。 アニメミライからスタートした作品としては、こうしてシリーズ化までこぎ着けたのは「デス・パレード」に続いて2作目ということになるだろうか。ただ、「デス・パレード」が真っ直ぐにシリーズ化に到ったのとは異なり、こちらの作品は色々と紆余曲折を経ているため、途中で劇場公開されたオリジナルなんかも挟みつつ、満を持しての放送開始である。どうやらここに至るまでに、海外のアニメファンの熱烈な支持と支援(お金)があったらしいので、日本人は感謝せなアカン。最近はアニメ業界でもクラウドファンディング的な活動がメジャーになってきているので、新たなビジネスモデルの嚆矢となるかもしれませんな。 そんなわけで楽しみに待っていた作品だが、期待通り半分、期待と違うのが半分。期待通りだったのはその動画のクオリティで、もちろん劇場公開を前提としていた特別編から比べればいくらか抑え気味にはなっているものの、いかにもTRIGGERらしいけれん味あふれる大胆なアニメーションは健在。このクオリティで1クールを走り抜けてくれるのなら、何の文句も無いところだ。そして、期待と違っていたのは「もう1回最初から作り直すやで」というシナリオ部分。確かに前作を知らない人たちにも入ってもらうにはそれしかないので正しい判断なんだろうが、「魔法仕掛けのパレード」よりも後の時代が見られるかと期待してたのでちょっと拍子抜けだ。ここからだと、メイン3人の関係性はもちろん、他のクラスメイトたちとの友情も1から作っていかなきゃいけないわけね。冒頭のステーションでの陰口なんかでも分かる通り、アッコはまだ虐げられる側の人間なので、しばらくは鬱なエピソードも多くなりそう。そこんとこはちょっと覚悟しなきゃいけないかも。シリーズ終わりまでにダイアナのデレが見られるようになってればいいんだけどなぁ。 まぁ、最初から始めたおかげでシナリオは分かりやすい「魔法学校もの」として改めて地盤を固められる。スーシィのヘンテコな様子なんかが一から見られると思えばむしろありがたいことなのかもしれません。いやー、やっぱりスーシィいいなぁ。ここから村瀬迪与の良さを知ったキャラだから思い入れもひとしおですわ。改めて見ると、メインの3人って全員ここたまなんだな。さらにうち2人はプリキュアでもあるし、魔法使い声ってあるんでしょうかね。 ○「幼女戦記」 6 終末の何ッタなんですかね? 自転車アニメ、亜人アニメ、そして戦中魔法使いアニメ。クールを跨いで色んなものが繋がっていく。 実も蓋もない話だが、新番組って基本的に1話目だけで面白いかどうかなんて分かるわけ無いから、新番チェックで点数付ける意味ってあんまりないんだよ。ずらっと並んで大体5点付けるしかないし、よっぽどのことが無い限りは点が上がったり下がったりしない。そんな中で、流石にずっと5を付けるのは飽きたから期待票を投じてみる。「イゼッタ」もそれなりにまとまっていたが、今作はそれを上回る魔法少女戦争アニメになってほしいところ。まぁ、何に対する「期待」なのかと聞かれたら、そりゃ悠木碧にボコボコにされたいという期待ですよ。もう、おいちゃんに無茶をやりまくってほしいっていうワクワク感ですよ。ロリババアに殺されるならそれも本望ってヤツですよ。 事前に見ていた映像でも「だいぶキレッキレのキャラデザやなぁ」と思っていたが、とにかく主人公のターニャのキャラが勝負の作品(だと思われる)。幼女とタイトルには書かれているが、実質悪魔とか鬼とかそういうタイプのヤツで、さらっと人を殺し、老獪な言説で世俗をコントロールする「化け物」。イゼッタと姫様があれだけ民衆のことを思い、心痛めて戦争していたというのに、こちらは打って変わって愉快な殺戮劇場である。やっぱり好きな役者がサイコな役やってるのって楽しいんですよ。元々おいちゃんは厨二の気があるからしっくりくるしな。その舵取りを早見沙織が担当するという配役の妙もたまらない。 そんなわけで、世界観は全然見えない中でのスタート。てっきりファンタジー世界のバトルなのかと思っていたが、舞台は「イゼッタ」と同じヨーロッパ(仮)なんやな。イゼッタの場合は荒ぶっていたのがドイツだったが、こちらはフランスを中心にドイツを足したような国土か? 文化レベルも大体大戦中と同じレベルだと思われる。そんな中、イゼッタだったら魔法使い1人を投入するだけで戦況が激変したが、こちらの世界はどこの軍にも男女の分け隔てなく魔法使いが多数存在している。そうでない兵も沢山いたので一応「選ばれし」者のようだが、単騎で無双出来るほどの戦術的価値はなさそう。そんな中、主人公のターニャだけは別格で、何故か幼女だけど強くてミキシンがブルッちゃうくらいのチート性能を保持しているという。出自がどうとか、イデオロギーがどうとかいう部分はさっぱり分からんが、その辺は少しずつ見えてくるところでしょうよ。似たような設定の「戦争物」で、イゼッタのようにストレートなお話になるのか、独自の救えなさが展開するのか。今から楽しみです。っつうかおいちゃんとみさおがコンビでいちゃいちゃしてるのを見てるだけで別にいいんだけどね。 ○「スクールガールストライカーズ Animation Channel」 5 ソシャゲアニメはまだまだ続く。でもまぁ、今作はRPG要素はやや薄いので、イメージとしては「アンジュ・ヴィエルジュ」あたりに近いかも。 「アンジュ・ヴィエルジュ」に近いということは、いわゆる一つの美少女動物園ということであり、それはつまり「豪華声優陣!」っていうお約束の売り文句を携えているということ。ということは、私はそれだけでもあんまり不満は無いということだ。わたしゃスマホを持っていないのでソシャゲは基本的にノータッチだが、このゲームがリリースされた数年前、「あー、これはスマホ持ってたら登録してたかもなー」と思ったものである。私はそういう人間なのだ。 幸か不幸か、そんな登録もプレイもしないままにアニメ化が決定。無事に売れているようで何よりだが、はてさて、内容は面白いのだろうか。「普通に学園生活を送る女の子たちが、異世界からやってくる敵を撃退するよ」という非常に分かりやすく、今更盛り上がりにくい設定。類例はストパンでもビビパンでもなんでもいいが、オリジナリティを出しにくい設定だ。1話目では異世界に飛んでドンパチやりながらもいくらかエロいコスチュームを見せる女の子たちが描かれていたわけだが、戦闘に独自性もなく、ゲーム的に盛り上がるギミックも無さそう。つまり、この作品独自の面白味というものは今のところ見つかっていない。こういうゲームだとしょうがないのだろうが、敵サイドの存在にどんな意志があり、何故対立構図になっているのかが分からないのは悩みの種だ。「戦う理由」が明示されないと、バトル要素がおまけになってしまい、「もう学園コメディでいいじゃん」という結論になりかねない。今後の展開で敵がどう動くかは分からないが、それこそ「アンジュ・ヴィエルジュ」のような発想の転換でもない限りはそこに盛り上がりを見出すのは難しそう。 となると、あとは「可愛いですよ」でゴリ押ししていくしかない。そして、真に遺憾ながら、私はこの作品の「可愛いですよ」はある程度受け入れているのであった。だってほら、映像はいいじゃない。キャラデザも割と好みのタイプだし、戦闘のモーションなんかも悪くない。キャラはテンプレ臭が強いのであまりはまり込む要素もなさそうなのだが、「わぁ、この面子でみゆきちが普通の女子高生やってるー」とかいうだけで割と楽しいのである。メインとなる5人チームは花澤・沢城・石原・小倉・日高という、まさに「豪華声優陣」である。しれっとゆいかおりが混ざってるのはご愛敬だが、5人が5人とも1枚看板を張れるレベルで固めてあるわけで、楽しげな花澤を見て(聞いて)いるだけでも「まぁ、これはこれでいいや」みたいなノリ。脇のキャラにもガッツリキャストがついてるし、「わぁ、野中藍がしゃべってるの久しぶり」とか、そういう面だけで満足してしまおうとする省エネな俺がいる。ま、こんだけ人材が集まってるんだし、画面のクオリティは維持出来そうなのだから、あとはシナリオがついてくれば儲け物、くらいの感覚でいいんじゃないでしょうか。 ○「セイレン」 5 スク水カルビとかいう新しい文化。毎度毎度この系列の作品は新しい何かをぶん投げてくるな。 あの「キミキス」「アマガミ」の系譜を継ぐ作品が満を持しての復活。いや、満を持したかどうかは知らないけど、確認したらアニメ「アマガミ」が2010年と2012年、「キミキス」に到っては2007年である。うーむ、まさかそんなトコから復活してくるとは。しかも今回はゲームありきじゃなくてアニメがメインのコンテンツなんでしょ。どういうところからこういう企画がスタートするのかはよくわからんなぁ。これだけ間が空いても、同じようなファンからきっちり人気を集めて元を取ることが出来るのだろうか。 実も蓋もない言い方をすれば「すげぇ普通のギャルゲー展開」以外のなにものでもない。「風夏」を見て「別にリア充のいちゃいちゃなんか見てもしょうがねぇんだよ」と荒ぶったが、本来なら今作にも同じような感想しか出てこないはずだ。しかし、どうにも様子が違うのがこのアニメの不思議なところ。なんかね、狙ってる場所が変なんだよね。冒頭の「机の上の尻のぬくもり」にしろ、スク水カルビにしろ、フェティシズムの方向がおかしいというか、なんでそんなファクターを掘り下げるんだよ、ってところを狙ってくる。まぁ「アマガミ」時代から膝裏舐めとか色々ありましたからね……。今回も放送コードに引っかかったり、我々視聴者をドン引きさせない程度で頑張ってほしいところだ。 製作はスタジオ五組、そして監督は「アマガミ」から引き続きで小林智樹。それなりに信頼がおけるスタッフだし、大きく崩れることはなさそうだが、不安なのは複数のヒロインの処理をどう片付けるか、っていう部分だけかね。すでに1話の時点で「常木耀編」と銘打たれているので、流石に初代「キミキス」みたいに同時並行で1人のヒロインにゴールさせる、なんてことじゃないと思うが、パートごとに分けるとなると、どうしてもシナリオがぶつ切りになる。ヒロイン数も多いし、1人にかけられる時間がどの程度になるのかは心配な部分だ。まぁ、ゲーム無しでこのアニメで勝負するってんなら、ヒロインは大事に育てていく必要があるのだから無茶な詰め込み方はしないと思うけど。 1話目を受け持つのはからかい上手の常木さんで、小憎らしい佐倉さんボイスのくせにキャラとしては正統派美人という、ポジションで言えば森島先輩クラスの大御所扱い。ひねらない真っ向勝負ヒロインといえるので、ここで直球の球速が試されることになるのだろう。1話目時点ですでに周りに配置されたヒロイン勢も多数登場しているようで、もう咲子ボイスやらゆきよボイスやら、そっちの方が気になってしょうがない。お姉ちゃんは攻略対象じゃないんだよね。アマガミのみゃーポジションなんだよね。……あれ? みゃーポジションだったらオリジナルエピソードがつく可能性はあるな……。 なんかもう、色々と可能性の固まりですが、とりあえずは様子見だな。とりあえず「散々田丸氏がいじられてるよ!」って言ったら全然関係無い声優が寄ってきそうではある。 ○「チェインクロニクル〜ヘクセイタスの閃〜」 4 おっ、エンドライドかな? いや、単にラスボスのイメージが一緒だっただけですけど。 今期のソシャゲアニメだ。ちょっと前からガンガンCMを打ってアニメの宣伝をしていたのだが、確認したらそっちはOVAとして製作されていたらしく、配信すらされていないってんだから今時珍しいフォーマット。「なんとまぁ石田彰が熱血少年系の主人公かー」という部分だけやたら印象に残っていた。そして、そこから繋がってるのか繋がってないのかもよく分からないけども、とにかく「何らかの前提ありき」の作品。つまり、駄目だ。わかんねぇや。いや、やってることは何も難しくないので全部分かる。冒頭に全てを賭けた連合軍がラスボスである大塚明夫に勝負を挑んだが、なんか知らんけど超強かったから負けちゃった世界で、後は人類も滅ぶしかないネ、みたいな状況で、今度は新しい英雄を担ぎあげてもう一度頑張りましょう、っていうお話なんでしょ。分かる、分かるよ。でも、誰が何をやっているのかは、分かるわけないよね。初対面なんだから。 1話目から「最終決戦」の雰囲気を存分に醸し出していたわけだが、その中ででてくるキャラクターの数は膨大。おそらくゲームやOVAで活躍した主要キャラクターなのだろう。それらのキャラに満遍なく出番を与えるためにシーンはコロコロと切り替わり、世界がどんな状態なのかを伝えてくれる。伝えてくれるのはいいんだけど、「その前にお前ら誰だ」ってところから始めなきゃいけない。始めてくれないとこちらとしても足がかりがない。しかし、どうやら今作はそうした一見さんは完全にお断りしているらしく、世界観の説明も、キャラの説明も、ここまで来た経緯の説明も何もしてくれない。「とにかくラスボスに負けたから世界がやばいんだ、Don’t think, feel」てなもんだ。いや、そんなあらすじだけ分かったところで、細かいシーンの機微なんて分かんないよ。心情芝居の読み取りようがないよ。誰が何をしたいのか知らないよ。敷居が高すぎるよ。 ソシャゲアニメだし、かなりの大型タイトルのようなので資金は潤沢らしい。映像はしっかりしているし、グラフィニカによるCGワークもお手の物。一人称視点での演出とか、画面の見せ方は非常に凝っている。クオリティで言ったら間違いなく「聖戦ケルベロス」になる心配は無い。でも、そんな贅沢なリソースで「どこの誰とも分からない人たち」の頑張りを描かれても。週刊少年誌で今週から買い始めていきなりクライマックスから読む気にはならないでしょ。せめてあらすじだけでも付けてくれれば頑張る気概も……いや、最近はもう体力無いから駄目かもしれないけども……。 まぁ、それでも「ケルベロス」よりはモチベーションあるから頑張るよ。きっとそのうち、「何故大塚明夫は世界を滅ぼそうとしたのか」だって分かる時が来るかもしれない。この手の作品の魔王ポジションの人って、何で世界滅ぼそうとするんだろうな。自殺願望なのかな。 ○「亜人ちゃんは語りたい」 5 亜人のアニメが終わったと思ったら亜人のアニメが始まったよー。……だいぶ雰囲気は違うけどな。あっちの亜人は迫害され、こっちの亜人は保護されている。この世界に佐藤さんが飛び込んできたら一体どうなってしまうというのだ……。 原作は一応既読。1年くらい前に漫画喫茶に入った時に読んで、それからは新刊が出たら1回目を通すようにしているので、一応既刊分は読んでることに。まぁ、1回しか読んでないからそこまで頭に入ってるわけではないが、別に中身を覚えてないと困る漫画でもないだろう。通読したってことは1巻を読んで割と面白かったということであり、アニメ化が決まった時にはそれなりに楽しみであった。純粋に可愛らしさの勝負になるし、そこそこのクオリティでアニメ化してくれればいいなぁ、というくらいで。 しかし、改めて考えると実は一筋縄ではいかない作品だった、ということが実際の放送を見て分かる。何しろタイトルからして「語りたい」だ。放送前特番でキャストも語っていた通り、ただひたすら対話をするという設定は、正直アニメに向くものではないだろう。生物準備室で二者面談をしている様子を延々映し続けるだけでは作品として成立しないし、長い尺の間を全て「何となくキャラが可愛い」だけで維持するのは不可能。簡単に「良い萌えアニメの題材じゃない?」とか思ったが、実際にはアニメ化に壁のあるなかなかの難物である。 そうして見ると、この1話目はよく出来ていた。はっきり覚えてないので間違ってたらごめんだけど、冒頭に佐藤先生の話が入ったりするのはアニメオリジナルの部分よね(もしくは話数の入れ替え?)。この流れだと一瞬ひかりではなく佐藤先生の方がメインヒロインなんじゃないかって思えるくらいだが、何故そういう構成にしたかといえば、おそらく「亜人であることの後ろめたさ」とか、「人間との違い、隔たり」を表現するのに一番分かりやすいのが佐藤先生だったのだ。彼女が多少なりとも「人間と違うんです、付き合っていくのにも壁があります」という様子を見せてくれると、その後に登場するひかりの天真爛漫さが引き立つことになり、ひいては高橋先生の「分け隔てない接し方」が強調されることにもなる。また、冒頭部分でテンパッた佐藤先生の動きが見えることで、多少なりとも画面に賑やかさが加わるというのもプラスで狙った効果だろう。「対話アニメ」であるが、そこにちゃんとアニメ独自の演出も混ぜ込み、単なる「映像化」では終わらせないという工夫が感じられる。そういう意味ではよいスタートではなかろうか。 もちろん、だからといってアニメを完全に原作と別物にはしてほしくない。異世界ファンタジーが乱立する昨今、「亜人」というワードで括って人と異種の交流を描く作品も数多いが、今作の面白味は、そうした「ちょっと違うもの」の違いを驚くほど卑近な部分に寄せて描き、何とも言えない「近しさ」を出しているところだと思う。つらつらと語り合うだけでも内容が成立しているのは、そうして「実際に亜人がいたら」という空想を、余計な物語として膨らませず、「ただ違うこと」のみで取り出しているからなのだろう。出来たらアニメの方でも、そういう素直な面は大事にしていってほしい。今回はひかりとの対話が中心なので賑やかに終わったが、今後他のキャラが絡んできたとき、アニメがどういう方向性の演出を見せるのか、注目していきたいところだ。 中の人については個人的には満足しています。ひかり役にはそろそろ過労が心配になってくる本渡楓。マジで今期は大忙しだ。その他、京子役の篠田みなみ,雪役の夏川椎菜など、他作品で1度はヒロインを経験した面々がしっかりと理想のヒロインを作り上げていく。若い世代の活躍に期待だ。そして、そんな若い世代の活躍をあわよくば踏み越えて己の糧にしてしまいそうなのが……佐藤先生役の“巨乳声”日笠陽子である。まーたサキュバスみたいな役やってるわー。ぴかしゃの、一切年齢を考えずに新人以上に前に出てこようとする姿勢、好き。特番での完全なポジショニング、こればかりは天性のものですわ。今年もぴかしゃにとっていい年でありますように。 ○「風夏」 4 なんでこういう世界には美人な女教師ばっかりおるねん。俺もCV日笠陽子な先生と一緒に高校生活が送りたかった。 原作は事実上未読。一応、アニメで「君のいる町」を見ていた義理もあったし連載開始時には少し読んでみようかと頑張ったのだが、3週くらいで面倒になってやめてしまった。正直、あんまり週刊ペースで追いかけたいような作家ではないのよね。こちとらリア充のあれこれを見せつけられるラブな話なんて反吐が出るわけで。しかしまぁ、今作の場合は一周回って振り切れてる感がある。日本中の漫画家が何とか新しいものを作って時代を変えようと苦心しているなか、圧倒的な横綱相撲。何しろ空から降ってきた女の子との、ビンタから始まるラブストーリー。転校すると「昨日のアイツ!」という、逃げも隠れもしない真っ向勝負だ。あまりに堂々としているために見ているこっちが恥ずかしくなるくらい。いや、こういうことを堂々と出来ることは大事だと思うよ。王道ってのは意味があるから王道なんだし。変にひねてるよりもすんなり入ってくるから、(アニメ自体の数がもう少し減ってくれれば)こういう導入の作品をじっくり見るのも悪くはないです。 ただ、本作の場合はそこから先の伸びしろがあまり期待できない気がするんだよなぁ。製作はディオメディア、監督は草川啓造。草川さんについては、私は愛憎入り交じる複雑な感情があるのでどう評価したらいいものか悩むところはあるのだが、今作の場合、監督がどうとか以前に、なんか1話目から作画状態が若干不安。大崩れしているわけではないのだろうが、所々キャラの顔やスタイルが怪しいところがあり、妹ちゃんなんかペラペラで腕が折れそうだった。メインヒロインの風夏さえ可愛く描けてればいいのだろうが、細かい所作なんかにあまりアニメーション的なうま味がなく、「ストーリーがベタで画がこれだとちょっと没入しづらい」というのが第一印象である。途中で入るハチ公のシーンとか、いきなりコントみたいになる展開も謎だしなぁ。 まぁ、中の人要素は割と満足度が高いので、その部分から盛り上がっていけば個人的には不満はないのだけど。メインヒロイン風夏の中の人は、ついこないだまで真空烈尻を繰り出していたLynn。勢いもあるし、アイドル性も高いので納得のキャスティングだが、今回風夏が街中で大声を出すシーンでは、(どんなディレクションがあったか分からないが)あんまり大声感が出てなかったのは気になるところ。「青春バンドストーリー」ってことは彼女の「発声」は今後重要なファクターになるはずなので、もうちょっと演出をこらしても良かったと思うのだけど。その他のキャストは、3姉妹には上から先日入籍したばかりのみかこんぐ先輩、大西沙織、そしてここにも本渡楓。うーむ、本渡ちゃんが羽ばたいておる。そして何と言っても、幼馴染みからのし上がったらしいアイドルが早見沙織。もう、そっちが本命でもいいんじゃないかな。ふと現実に戻ると、この日本のどこかには「かつて早見沙織と幼馴染みだったけど今となってはツイッターで見ているだけ」みたいな人が実在してる可能性は高いんだよな……。俺の高校時代の知り合いから声優デビューした人間がいないのは不公平だ(錯乱)。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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